2015年に向けて



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地球上で唯一直立二足歩行をする人類は、重力の影響を最も受け
重力と不安定という宿命を背負うことになりました
そこで重力の負荷を、脊椎骨盤を中心とする筋骨格系で支え
重たい頭部を最も高いところに置いたことによる不安定性は
神経系の発達によって克服しました
立位での重心は通常、体軸が垂直ではなく地面に対してやや前方にあります
これは人体の筋骨格系の構造によるもので、歩行の際に前に進みやすくなっています
また、ヒトの立位は非常に効率の良い姿勢で
本来は、やや前方にある体のバランスをとるためにヒラメ筋という筋肉を使うだけで
あとは骨格で体を支えることができます
そしてその立位の維持には様々な感覚受容器が働き
体の傾きなどに対してバランスをとっています
①足底の触圧受容器
②下肢の筋紡錘(固有受容器)
③関節の機械受容器(関節包、靭帯)
これらのセンサーで感じ取った情報は、神経系を通して脳幹の中脳に受け取られ
補正信号が脊髄運動中枢から運動器に送られて調整されます
体のゆがみは本来軽度なものであれば、このような神経系の働きで調整されていますが
不良姿勢や筋力不足が長期にわたると、その姿勢に体が慣れてしまい
うまく調整機能が働かなくなってしまいます
これがゆがみなのです
ゆがみのある状態では、正しい神経伝達がされないために
運動器をはじめ、内臓の働きにも影響を与えてしまうこともあり
様々な体の不調の原因となります
パワープレートは独自の3次元振動によって緊張性振動反射を起こし
感覚受容器に非常に多い情報を送り、活性化させます
従って、パワープレートで正しい姿勢でトレーニングを行うことで
ゆがみを調整することが可能なのです
〈血液の主な検査〉
血液検査で得られたデータのうちのある一つの値から診断を行うことは感染症を除いては無く
必ずその他の検査と併せて診断をしていきます。
・単位について
IU:体の中にある酵素を表す単位で
ある体積の中にどれだけの重さがある(g グラム)が重要なのではなく
どれだけの働きがあるかを見る必要があるため、特殊な単位になっています
酵素は熱や光に弱いという特徴があり、これらで変性してしまった酵素は元には戻りません。
酵素の働きとしては、体内で起こっている反応の手助けをする役割があり
食べ物が自然に分解されるのには長い時間がかかりますが
体内では消化酵素によって2~3時間で分解することができます。
マイクロメートル:100万分の1メートル
ナノメートル:10億分の1メートル
血液は液体だけでなく、個体も多く含まれています。
採血の時には、容器に血液が固まらないように抗凝固剤が入っています。
もし抗凝固剤が入っていないと血液はあっという間に固まってしまいます。
血液を遠心分離にかけると、液体成分である血漿と細胞成分である白血球
赤血球、血小板に分かれます。
・血球算定:血液1平方ミリメートルあたりの赤血球数、白血球数、血小板数を数えます。
赤血球の役割は、体の隅々まで酸素を届けることですが、細胞の中でも寿命が短く
約120日と言われています。その数が少なかったり
どんどん壊されてしまう状態になると貧血という診断になります。
また、高地にいる人では、酸素が少ないために赤血球が
過剰に増えてしまう多血症といった状態もあります。
白血球は、細菌やウィルスを排除する免疫において重要な役割を持っています。
低値では感染症にかかりやすくなります。
血小板は、出血した際に損傷部位を塞ぐための栓としての役割を持っていますが
過剰になってしまうと血管が詰まりやすくなります。
基準値
白血球:男性3900~9800個/μℓ、女性3500~9100個/μℓ
赤血球:男性427~570万個/μℓ、女性376~500万個/μℓ
血小板:12~35万/μℓ
・ヘモグロビン、ヘマトクリット:血液中のヘモグロビンの量
ヘマトクリットでは一定量の血液中に含まれる赤血球の割合を調べます
貧血の有無や貧血の種類を診断する手がかりになります。
基準値:男性39.8~51.8%、女性33.4~44.9%
・血液像:白血球の5つの分画ごと
好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の増減数を調べます。
増加している場合は、結核など、減少している場合は敗血症や白血病が疑われます。
基準値
好中球:42~73%
好酸球:0~6%
好塩基球:0~2%
単球:0~8%
リンパ球:18~59%
・赤沈(血沈):抗凝固剤を入れた血液中の赤血球が、管の中で沈降する速度を調べます。
病気があると、数値が高くなります。言い換えると血液の粘性を調べて、ドロドロがサラサラかを診ます。
・MCV、MCH、MCHC:赤血球の色素の量の平均値、色素の濃度の平均値を診ます
〈生化学の主な検査〉
‐糖尿病‐
・血糖:血液中のブドウ糖の量を調べます。空腹時血糖検査とブドウ糖負荷検査があり
ブドウ糖負荷試験は、糖尿病をより詳しく診断でき、治療方針を決める上でも欠かせません。
空腹時血糖検査では、糖尿病の人の血糖値が平均的に高いことが分かるため
スクリーニング検査として有効で、この検査で高値であれば、ブドウ糖負荷試験を行います。
・尿糖:本来糖は尿中に出ることはありませんが、血糖値が一定限度を超えると
尿中に漏れ出てきます。この場合はかなり進行した状態を示しています。
・糖化ヘモグロビン:ヘモグロビンとブドウ糖が結合したもので
この数値は血糖コントロールの目安になります。糖尿病になると
ヘモグロビンの中でも特にヘモグロビンA1cが増加します。糖尿病は遺伝的な要因も多いため
親戚に糖尿病の人がいれば、注意してみていく必要があります。赤血球の寿命は120日であり
その間のヘモグロビンの状態を知ることができるので、食生活などが反映されます。
正常値:4.3~5.8%以下
‐肝機能‐
・総ビリルビン:胆汁色素のビリルビンには、腎臓を通過可能な直接ビリルビンと
通過不可能で尿中に排泄されない間接ビリルビンとがあります。
これを合わせたものが総ビリルビンです。
胆石、肝炎などにより、血清中に1dlあたり3.0㎎以上増加すると黄疸を起こします。
肝臓は非常に大きな臓器で、女性でも1㎏以上の重さがあります。
さらに高い再生能力を持っており、半分近く障害されても休養によって再生すると言われています。
・GOT(AST):肝細胞中に含まれる酵素。肝細胞に限らず、全ての細胞は生きており
生命活動を維持するために血液からエネルギーを取り入れています。肝細胞が破壊されたり
肝細胞膜の浸透性が高まると、血液中に流出して増加します。高値で慢性肝炎
アルコール性肝炎、肝硬変などの肝障害が疑われます。心筋にも含まれ
心筋梗塞を診断する指標でもあります。
・GPT(ALT):主に肝細胞中に含まれている酵素で、急性肝炎、慢性肝炎
肝硬変などの診断に役立ちます。GPTはストレスでも上がりやすく
海外旅行に行って魚介類などを食べた際にA型肝炎にかかった時には
特に黄疸が出るということもなく、多少疲労を感じる程度で、この時に血液検査を行うと
一時的に高値になることがありますが、通常であれば放っておけば治ってしまいます。
・LDH(乳酸脱水素酵素):主に心臓、腎臓、肝臓、肺、血液細胞、骨格筋などに含まれます。
肝疾患であれば、GOT、GPT、ALPなどの検査と共に診断に用いられます。
また、心筋梗塞、肺疾患、白血病、悪性貧血、肝炎、悪性腫瘍の時に増加します。
・ALP:肝臓で作られ、胆汁中に出される酵素。胆石、胆管の疾患
悪性腫瘍の肝転移や肝ガンの時に数値の上昇がみられます。他に骨疾患でも上昇します。
・γ―GTP:肝硬変や薬の副作用で発症する薬剤性肝障害の発見に役立ちます。
常習飲酒者とそうでない人とでは明らかな差が出ます。
・ZTT:ZTTは、主に血清中のγグロブリン量を反映しています。
慢性肝炎、肝硬変、結核、リウマチ、膠原病などの慢性炎症性疾患や
骨髄腫などの診断に役立ちます。
・タンパク分画:アルブミン、グロブリン比(A/G比)を表します。
肝硬変、栄養失調、慢性伝染病などの診断に役立ちます。
・コリンエステラーゼ:肝臓で生成され、血液中に分泌される酵素で
神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する役割があります。
アセチルコリンは分解されないと、筋肉などが興奮したまま戻らなくなってしまうため
非常に危険な状態になります。
肝細胞が障害されると値が低下します。GOTやGPTなどの検査結果が良好であっても
コリンエステラーゼが減少している場合、詳しい検査が必要になります。
‐腎機能‐
・尿素窒素(BUN):タンパク質が体内で分解された後の老廃物で、腎臓から尿に排出されます。
腎機能が障害されると、血液中のBUNが増加し、尿中のBUNは減少します。
・クレアチニン:BUNと同様、腎臓から尿に排泄されるよう廃物の一つで
腎機能を知るための指標になります。
‐脂質代謝‐
・総コレステロール:体内に様々な形で存在するコレステロールの総計値で
動脈硬化や狭心症、心筋梗塞発症の危険度などの指標になります。
誰でも加齢とともに動脈硬化は進んでいくため、その参考となるものです。
しかし、実際にどれだけ動脈硬化が進んでいるかということは血液検査では知ることができません。
正確な状態を知るためには、体の中に器具を入れたり
微弱な電流を流したりするといった手間のかかる検査が必要となります。
・LDLコレステロール:悪玉コレステロールとも呼ばれ、血管に沈着して
動脈硬化を発生、悪化させます
正常値:70~139mg/dl
・HDLコレステロール:善玉コレステロールとも呼ばれ
体内の末梢で酸化して害をなすコレステロールを取り除き、動脈硬化などを防ぐ働きがあります。
正常値:男性40~86mg/dl、女性40~96mg/dl
・中性脂肪(トリグリセライド):体内で主に生命を維持するためにエネルギー源として利用されますが
利用後の余分な中性脂肪は主に皮下組織に貯蔵され、皮下脂肪となります。
基準値:35~149mg/dl
‐その他‐
・アミラーゼ:でんぷんの消化酵素で、膵臓と唾液腺でつくられます。
いずれかの臓器に障害があると、高値になります。
・電解質検査:ミネラルのクロール(Cl)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)などの
血清中の量を測定し、栄養状態などを調べます。
この中で、ナトリウム、カリウム、クロールは、体内の水分の状態を診るために
非常に重要な項目となります。脱水や大量出血では、これらのバランスが崩れ
浸透圧によって細胞が潰れたり、破裂したりしてしまいます。
・甲状腺機能検査:甲状腺の機能をみるために、甲状腺ホルモンであるトリヨードサイロニン(T3)
サイロキシン(T4)の血中量を測定します。
・尿酸:タンパク質が分解、吸収された後に残る老廃物の一種で、腎臓で排泄量を調整し
血液中の数値を一定に保っています。腎機能の低下や
尿酸の元になるプリン体の摂取過剰で増加します。
‐腫瘍マーカーの主な項目‐
・CEA:胎児の消化器組織だけにみられるタンパク質の一種ですが
ガン細胞が増殖している組織内からも作り出されます。主に胃や大腸、膵臓など
消化器系ガンのマーカーとして用いられます。
・CA-19-9:胆嚢や胆管、特に膵ガンの有無をチェックするのに用いられます。
・PSA(前立腺特異抗原):前立腺から分泌される生体物質で
前立腺ガンのとき血清中の含有量が上昇します。
前立腺炎や前立腺肥大症などでも上昇することがあります。
・AFP:胎児に見られる血清タンパクの一種ですが、肝ガンの腫瘍マーカーとして用いられます。
肝炎や肝硬変でも数値は上昇します。
・CRP:体の組織に急性炎症や破壊が起こった時に、血液中に現れるタンパクです。
・ASLO:溶血性連鎖球菌が産生するSLO(ストレプトリジン10)に対する抗体をASLOと言います。
溶血性連鎖球菌に感染していると、高値になります。
・RF:関節リウマチなどでみられる自己抗体の一つで
関節リウマチでも陽性となりやすいですが(70~80%)、他の自己免疫疾患
慢性肝炎などでも陽性になることがあります。
リウマチが最も発生しやすいのは、30~40代の女性です。
最先端のリウマチの治療は、進行の早い早期のうちに強めの薬で炎症を抑え
徐々に薬の強さを減らしてくといった方法です。
このブログはエルクレストで講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています
パワープレートは体に高速の振動をかけることで
体にかかる重力を増すことができます!
これによって筋力と共に骨密度を高めることが可能です
これらの効果が評価されてパワープレートはNASAでも導入されているのです!
新年最初のテーマは断食と動物学です
ダイエットに食事制限は基本中の基本ですが
そもそも一日3食というのは、誰が決めたのでしょうか?
今回は食生活に関わるこのような様々な身近な疑問について考え
食事という概念を捉え直すことによって、本来の自然な食生活をつくり
ストレスの無いダイエットを行っていければと思います
・断食の歴史
ドイツの古いことわざ
「断食で治らない病気は、他のどの治療法でも治らない」
フランスの古いことわざ
「断食はメスを使わない手術である」
アメリカの古いことわざ
「すべての薬で一番良いのは、休息と断食である」
ソクラテス、アリストテレス、プラトン等の哲学者の言葉
「断食は哲学の門である」
イエス・キリストの言葉
「病気は祈りと断食で治しなさい」
古代エジプトのことわざ
「人間は食べる量の4分の1で生き、4分の3は医者のために食べる」
お釈迦様も断食で病気を治すことを勧めています
修行の中に、断食を取り入れたものが多い理由の一つとして、断食をすると脳が啓かれると哲学者やキリストは言っており、科学的にも立証されています
断食をするとエネルギーとなるものが無いため、代わりに自身が持っている脂肪が燃やされ、ケトン体が生じることで脳の活動を鎮静化させるα波が出るとされています
・食の工業化
私たちは普段の食事で、様々な有害物質を取り込んでいます
アメリカにあるCDC(疾病対策予防センター)では212種類の有害物質を認めており
ニューヨークに住んでいる人の血液を調べると、91種類の有害物質が検出されたそうで
これらを体外に排出するには断食が最も早いと言います
1960年に起こったカネミ油症事件では
工場の廃液に含まれるPCB(ポリ塩化ビフェニール)が人体に入ることで
多くの人に神経症状(痺れ、痛み)が現れましたが
その中で断食をした人は神経障害の95.6%が治り
皮膚症状も83%改善したというデータがあります
沖縄にある自然の養鶏場では、一年中卵を産んで卵の質が悪くなったニワトリに対して、3~4日餌をやらずに断食をさせる、そうすることで卵を産む量が増え、質が良くなります
また、ウナギを運ぶ際に直前に餌を与えると多くが死に絶えてしまうのに対し、断食状態で輸送すると全てのウナギを生きた状態で運ぶことができるといいます
これは、人間を含めた動物が、歴史的に見ても常に飢餓との戦いだったため、飢餓に対しては身体の機能の最大限に発揮して立ち向かおうとすることから、生命力も最大になるために見られる現象です
飢餓状態でも血糖を保つホルモンはいくつもありますが(グルカゴン、甲状腺ホルモン、副腎ホルモン、カテコールアミン)、血糖を下げるホルモンはインスリンしかないということもその名残です
・血球(マクロファージ)は考える
血液中に存在するもの
① 赤血球
② 白血球(好中球、好酸球、好塩基球、マクロファージ)
③ リンパ球
④ 血小板
⑤ 血漿(ホルモンなどの伝達物質、ブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸、食物の分解産物)
イカなど赤血球を持たない動物は多く、リンパ球を持たない動物もいますが
白血球を持たない動物はいません
その中で、マクロファージはもっとも基本の細胞であり、どの生物も持っています
断食をすると、マクロファージの貪食能(捕食能力)は著しく高まり、体にあるもの、または口から入ってくるものが必要か不必要かを考え、判断し食べます
ガン患者も断食をすることで、マクロファージがガンなどの異物を見つける能力を高め
免疫力を高めるという治療を行う場合があります
(マクロファージは血管内では単球と呼ばれ、貪食能はほとんどありませんが、血管外に出ると貪食能を持ちます)
食事をすると、食物の残渣をマクロファージやリンパ球が食べ
血管内に異物が残らないようにしますが、食べすぎるとマクロファージや
リンパ球自体がその処理で満腹となり
肝心な異形細胞の処理能力は極端に低下してしまいます
さらに体温が低いとリンパ球や好中球の遊走能も低下します
したがって動物は空腹になるまで食事をしないのが通常で
現代人は時間が来ると食事をするという習慣に疑問を持たずに生きていますが
本来は空腹を感じるまで食事をしなくても良いのです
日本で1日3回の食事が定着したのは明治の中ごろで、江戸時代後期に上級武士が1日3回の食事をするようになり、後に軍隊がその習慣を取り入れたと言われていますが、当時は今よりずっと日々の運動量が多かったといいます
・酵素について
酵素には2種類あり、消化酵素と代謝酵素があり、その上に潜在酵素があります
潜在酵素は消化酵素にも代謝酵素にも作用できる能力を持っていますが
食事量が多いと消化酵素ばかりが増え
代謝酵素が作れず、代謝機能(解毒、排泄)が低下しやすくなります
動物学の生理に「吸収は排泄を阻害する」という概念があり
腸は身体が吸収に傾いている時には排泄が抑制されています
夜は代謝が主で、明け方から排泄の準備に入り
老廃物の処理過程は夜から始まっているため
起床時には目やにが溜まっていたり
口の中への分泌物排泄また直腸付近までの便の送り出しも行われています
消化、吸収の際は胃、十二指腸、小腸など上部消化管に血液が集中し
排泄臓器の腎臓、大腸への血流は低下しますそのため
夜間に排泄臓器への血流の増加を図り、老廃物を処理し血液を浄化しています
したがって夜遅くに食事をとることは、身体の代謝
排泄メカニズムを阻害させる要因になってしまうのです
・「出すことが先」が真理
「出入り船」「出入り口」「出納長」「ギブ&テイク」「呼吸」など出し入れを表現する言葉は、すべて出す方が先であり、人間も同じで、まず出して(代謝、排泄)中身を空にしてそれから入れるのが本来の姿です
1日3食、高カロリーの現代人の食生活は、出し入れの考え方とは大きな隔たりがあります
出し入れの概念を本能的に理解しているのは動物だけで
人間は身体が欲していないのに、無理して食べているケースが非常に多くなっています
・1950年と2004年の日本の食生活のデータ比較
肉は9倍、卵は8倍、牛乳及び乳製品は21倍の増加、米は0.5倍、ジャガイモは0.4倍
サツマイモに至っては0.07倍の減少となっており
わずか50年で日本人の食生活は様変わりしてしまったのです
これによって大量の動物性タンパク質、動物性脂肪を摂る一方で炭水化物を減らした結果
日本人の疾病構造は欧米化しています
人間も、その人種によってその進化が異なり
農耕民族と狩猟民族とでは消化器の進化も異なります
狩猟民族は、動物性タンパク、脂肪の摂取量が多く、農耕民族に比べて
腸の長さが進化の過程で短くなっています
その理由は、動物性タンパク、脂肪が腸内で長く滞在すると腸内細菌の悪玉系が増加し
腐敗が進みやすいため
なるべく早く排泄できるように腸の長さが短くなっているといいます
・動物の食性と歯
現代人の食事を一言で言うと、動物性タンパク、動物性脂肪の摂りすぎで
特に肉類と乳製品の過剰が目立ちますが
そもそも肉は人間にとっては異例の食糧なのです
その証拠にチンパンジーやゴリラなど
人間に近いと言われている動物で肉を食べるものはいません
生き物は自分に合った食事をしますが、それに応じて歯も進化し適応します
人間の歯の総数は32本、そのうち20本が臼歯(穀物を食べる歯)
8本が門歯(果実や野菜をかじる歯)で肉を食べる犬歯は4本です
人類の生理的な食べ物は、歯の種類と本数から考えて半分以上が穀、野菜、果実が4分の1
肉類は8分の1というバランスを崩さないように食べることが理想です
8分の1以上の動物性タンパク、動物性脂肪は断食を考えます
・「いただきます」は「命」をいただくこと
白米は玄米から胚芽を取り除いたものであり、玄米を蒔くと芽が出るが
白米を蒔いても芽は出ない。つまり玄米には生命が宿っているということです
生命は科学も人智も及ばない最高のバランスであり、栄養素もきちんと備わっています
生命の宿っていない精白穀物、塩、砂糖、化学調味料などの食べ方、使い方を考えると
白砂糖には黒砂糖の持つミネラル類は全くありません
塩も砂糖も本来色がついており、搾りたての牛乳も黄色味を帯び
豆腐も真っ白ではなく、はんぺんも漂白する前は色がついています
真っ白な食品はすべて、人間が手を加え、その糧で多くの栄養素が減少しているのです
ニンジン、オレンジのフラボノイド、ブドウのポリフェノール、トマトのリコピン
イチゴのアントシアニン等、植物の色、香りの成分のほとんどが
ファイトケミカルと称される免疫賦活物質です
漢方の考え方では、白い食品は陰性食品として
体を冷やすものとされていることから
生命の宿らないものをなるべく断食するとよいです
・基礎代謝の変化
基礎代謝とは、じっとしていても生命維持のために使われるカロリーのことで
若いころと同じ摂取カロリーでいると、確実に体重増加につながり
体内で生産されている代謝酵素の生産量も年齢とともに減少します
男性 (体重68㎏) 女性
20代 1632kcal/日 20代 1200kcal
40代 1516kcal
50代 1380kcal 50代 1100kcal
60代 1305kcal
70代 1230kcal 70代 1000kcal
身体で生産されるエネルギーの6~7割が基礎代謝として消費され
残りの3~4割が活動エネルギーとして消費されると言われていますが
本来自らの基礎代謝に必要なカロリーに自分の動き方によって
変動する活動エネルギーを加えたものを自分の1日の必要摂取カロリーとしたほうが良いです
そして自分の必要摂取カロリー以上は本来断食にするべきです