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2014年8月

2014年8月

パワープレートでリンパの流れを改善

パワープレートの効果でリンパ、血液の流れを改善するというものがあります

・リンパとは

全身を循環する動脈血の血漿の一部は間質液として、毛細血管の壁を通って

組織中に漏出し、そこで組織の細胞に栄養を与え、代謝産物を取り込んだあとに

再び静脈の毛細血管壁を通って静脈に戻りますが

その一部がリンパ経を通って静脈系に戻ります

リンパ系はもう最リンパ管に始まり、集合リンパ管を経て左右の右リンパ本幹と胸管をなって

鎖骨下静脈につながります



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下肢、腹部、左上半身からのリンパ系は全て体の左側にある胸管に入り

右上半身からのリンパ系は、右リンパ本幹に入ります

毛細リンパ管の透過性は毛細血管より高いため、体内に侵入した異物の大部分は

リンパ系に取り込まれ、途中にあるリンパ節(全身に約300~800個存在)でリンパ球や

マクロファージによって取り除かれます


・リンパ系の機能

①体内の組織中に存在する過剰な間質液を吸収する

②体外から間質液に侵入した異物を取り除く

③間質液にある過剰なタンパク質を取り込んで循環血液に戻すことによって

間質液の浸透圧を調節する

④小腸内のリンパは消化された脂肪を吸収する



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・リンパの流れ

毛細リンパ管以外のリンパ管は周りを平滑筋が覆っており

それによって若干ながら自発的に収縮します(一分間に2~6回

また、リンパ管には多数の弁があり、リンパ管が収縮すると一定方向に流れるようになっています

このようなリンパの流れには骨格筋の収縮、呼吸運動、消化管運動、動脈の拍動など

リンパ管の外からの力も重要な役割をしています


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パワープレートは3次元振動によって骨格筋を素早く収縮させ

5分間で95%の人の血流が改善するため

筋肉運動によって間接的にリンパの流れも改善されます

血管の柔軟性を高めて脳血管障害を防ぐ

脳卒中は日本人の死亡原因の第一位でしたが、1980年以降、次第に減少

平成15年度には死亡原因の第3位となっています

その内訳は、厚生労働省の「平成15年 人口動態統計」によると

脳梗塞が最も多く62%、脳内出血が25%、くも膜下出血が11%となっています


・脳梗塞

脳梗塞は、脳の動脈が動脈硬化を起こしているところに

血栓が詰まることで発症します

血流が止まると、その先に酸素や栄養分が供給されないために

脳細胞が壊死を起こし、脳に重大な障害をもたらします

症状は軽い場合もありますが、重い場合には言語障害、片麻痺

意識不明に陥ることがあります

脳梗塞はその原因により、3つに分類することができます

1.アテローム血栓性脳梗塞

頭蓋内の動脈などで起こった動脈硬化(アテローム硬化)による血栓を原因とします


2.脳塞栓

心臓などでできた血栓が脳へ流れ、血管を詰まらせることが原因です


3.ラクナ梗塞

脳の深部にある最小動脈の血栓が原因となります


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・脳出血、くも膜下出血

脳には無数の毛細血管があり、酸素と営為養分を供給しています

高血圧が続くと、この細い血管が動脈硬化を起こし

血管が膨らんで動脈瘤をつくります

これが破裂して起こるのが脳出血です

発作を起こす前には頭痛や吐き気などを感じることがありますが

多くの場合は自覚症状がなく、突然起こり

急激な発作の場合には、死亡することもあります

手当が早く、一命をとりとめたとしても

言語障害や半身まひなどの後遺症が残ることも少なくありません


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同じ脳出血の一種で、死亡率の高いもいのにくも膜下出血があります

これは脳を包む細い血管に動脈瘤ができ、それが破裂して起こるもので

やはり高血圧が原因の一つとされています

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このような脳血管障害を防ぐには、やはり運動と食事が重要です


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パワープレートは、3次元の振動によってストレッチ、トレーニング、マッサージを行うことができ

振動刺激が血管を拡張し、血液がよどむのを防ぐと共に

ストレスホルモンを減少させて、血管を収縮させる交感神経が優位な生活を

改善させることが可能です





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定期的にパワープレートを使うことによって

血管の柔軟性が高まり、動脈硬化度が低下するというデータも出ていることから

ぜひ健康増進のためにパワープレートを取り入れて、血管年齢を若く保ち

血管障害を防ぎましょう!





背骨のS字カーブの重要性

ヒトの脊柱には生理的弯曲があり、それぞれ頸椎は前弯、胸椎は後弯

腰椎は前弯、仙骨、尾骨は後弯という形状になっており、横から見ると緩やかなS字を描いています



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ではなぜこのような湾曲があるのでしょうか

例えば人間に近い哺乳類であるゴリラは4足歩行であることから

弯曲はほとんどありません



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ヒトは直立二足歩行をするため、スイカの大玉ほど重さのある頭部を

最も高い位置に置かなければならず、背骨は常にそれを支えなければなりません

また、走ったり、とび跳ねたりすることでその負荷は数倍にもなります

しかし、脊柱に生理的弯曲があることでその負荷に耐えることができるのです!



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その公式は、弯曲の数をXとすると

N(力、負荷)=X二乗+1で表されます

ヒトの体には正常では3つの弯曲があることから、Xに3をあてはめると

N=10となり10の負荷に耐えることができます

しかし、現代人はストレートネックと言われる

頸椎の弯曲が減少してしまっている人が多く見られます

またぎっくり腰を繰り返す人の腰椎の弯曲も減少しています

このような状態では、弯曲の数は3から2に減ってしまい

2を先程の公式のXに代入してみると、答えは5と耐えられる負荷は正常の半分

なってしまい、組織を傷めやすくなったり、コリなどを感じやすくなってしまうのです


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このような弯曲の原因は様々ですが

先天的なものを除いて、考えられるのは日常生活における姿勢です

パソコンや読書などの姿勢が首を前に出すような状態になっていると

筋肉の緊張によってその状態が固定され弯曲が減少していきます


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また、運動不足による弯曲をつくる筋肉の弱体化も原因の一つです

パワープレートはトレーニングだけでなくストレッチ、マッサージといった効果もあることから

緊張した筋肉の緩和、足りない部分の筋力強化を行うことができ

しなやかな脊柱をつくるサポートをしてくれます!



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体中の組織に指令を出している脊髄が収まっている脊柱を正しくすることは

スタイルが良く見えるだけでなく、健康をでいるために非常に重要なことなのです

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メディカルフィットネスとは

・少子高齢化社会に対応したメディカルフィットネスへの期待 

日本における100歳以上の人口は、1963年には153名、18年で1000名

さらに17年で10000名と爆発的に増えています


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そして2012年では5万人を超え、そのうち87%を女性が占めています 

それに対して、心筋梗塞、脳梗塞、自殺など8つ主要な死因は

全て女性を男性が2~3倍上回っているという実状があります 

その中で不慮の事故を除く死亡率は

運動療法を行うことで減少することが、疫学的なエビデンスとして証明されているます


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転倒、失禁が怖いため外に出ない、メタボを気にしすぎるあまり

食べずに低栄養になるといった悪循環による生活機能の低下を総称して

老人症候群と呼んでいます 

病気を持っていても、薬を処方されていても、日々生活機能を維持する必要があり

これらの解決策としてメディカルフィットネスが注目されています 

子供の時には、得意不得意はあっても運動で個人差はそれほど大きくないですが

高齢になればなるほど、日々スポーツを楽しむ人もいれば

寝たきりになってしまっている人もいるという個人差が大きくなってきます

したがって、なるべく早い時期から運動習慣を持つ

または高齢になってからも安全で効率的な運動を始めるということが重要です




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運動が苦手な方、膝や腰に痛みを抱えている方などに対してパワープレートは

ベストなマシンであるといえます

パワープレートは3次元の振動(上下、左右、前後)が身体に不安定性を与えることによって

人体はそれに対してバランスを取るために、反射的に高頻度の筋収縮が持続されます

さらにニュートンの運動方程式第2法則(力=質量×加速度)にのっとって

従来は力を高めるために質量(ウエイト)を上げていたものが

プラットホームを振動で加速させることによって重力を高めることが可能となり

ウエイトを持たなくても負荷を与えることが可能なのです


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したがって膝などが痛い、運動が苦手だという方に対しても

重い負荷をかけずにトレーニングできるため

運動中のケガなどがほとんどないという利点があります

筑波大学の田中先生が行った実験では

一般の高齢者に対して30Hz、振幅Lowでスクワット、カーフレイズ、プランクを

30秒2セットずつ行ったところ

筋活動が、大殿筋や中殿筋は30%、大腿四頭筋では60%

下腿三頭筋では200~250%増加したという結果が出たそうです 

これは同じトレーニングを行っても

パワープレートではより多くの筋肉を使えるということを表しており

緊張した筋肉に振動刺激が加わることで緊張性振動反射が起こり

レジスタンストレーニングと同等の効果があるとされています 


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また筋力だけでなく、瞬発力、骨量にも良い影響を与えることができます 

メディカルフィットネスにおけるパワープレートの適応は

ロコモティブシンドローム、サルコペニア、脳卒中、片麻痺、パーキンソン病

膝痛、虚血性心疾患など多岐に渡ります(程度によっては禁忌になります)



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パワープレートを始めとしたメディカルフィットネスが広がり

多くの方が健康で年を重ねていけるようになればと願っています



食物繊維で内面から美しく健康に

ダイエットでは運動はもちろん、食生活の改善が重要なことが良く知られていますが

一般的なものでは、糖質や脂質を減らすということに重点が置かれています

しかし、あまり何でも制限されてしまうと逆にそれがストレスとなって

食べ過ぎてしまうといったこともよく聞かれます

そういったものの中で食物繊維は、現代人に不足している成分の一つで

摂取することで満腹感を高めるとともに余分なものを排出させやすくしてくれるため

積極的に摂るといいとされています


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食物繊維は、糖質やタンパク質のように

一定の構造を持った物質に対して与えられた名称ではなく

脂質と同じようにある共通の性質を持つ物質に与えられた言葉です

定義としては、人の消化酵素では加水分解されない食品中の難消化性成分の総体

ということになります

代表的なものとしては、植物に含まれるセルロース、ペクチン、動物に含まれるキチンなどがあります

食物繊維には2つのタイプがあり、水に溶けにくいタイプと溶けるタイプに分かれます

1. 不溶性食物繊維(IDF:water Insolble Dietray Fiber)

食物の細胞壁を作っている成分で、主に穀物ではリグニン、セルロース、ヘミセルロース

など糖がたくさんつながった構造で水に溶けません


2.水溶性食物繊維(SDF:water Soluble Dietary Fiber)


食物の細胞の中に貯蔵され、食物が分泌する成分にも含まれます

果物やニンジンなどの野菜に多く含まれるペクチンやこんにゃくに含まれるマンナン

海藻類に含まれるアルギン酸などが知られています

やはり糖がたくさんつながっていますが、構造の違いで水溶性という特徴があります


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・SDFはIDFよりも効果が大きい


IDFは、水分を吸収して便を柔らかくし、消化管を通過する時間を短くします

SDFはIDFよりさらに水を吸収して膨らむうえ

保水力がすぐれているためより強い効果を示します

また、SDFは胃内滞留時間が長く、耐糖能の改善、インシュリン分泌の節約

コレステロール吸収の低下、体内コレステロール濃度の正常化をもたらす作用があるため

IDFよりもさらに多く摂ることが望ましいとされています


・日本人の摂取量は減少傾向

食物繊維とは、つまりは消化されないものであるため

消化されないものを多く食べるというのは非効率と考えてしまいがちですが

実はそうではありません

食物繊維を摂ると、適度な水分に富んだ便が大量にできます

腸の中で不必要に滞留することなく、食べたものは約24時間で体外に排出されます

この間にコレステロールや余分な糖、発がん物質などを吸収し

体内に吸収されるのを防ぐとされています

従って、ダイエットや生活習慣病の予防には理想的な役割を果たしているのです

しかし、最近では食生活の欧米化で肉や乳製品の摂取が増え

食物繊維の摂取量は減ってきています

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ちなみに日本人の1日当たりの食物繊維摂取量は

昭和30年(1955年)に22g、昭和60年には17.3gと23%も減少し

現在では15g程度まで減っていると報告されています


・食物繊維の目標摂取量

目標摂取量は一日当たり20~25g、カロリーで言うと1000kcalあたり10gという計算になります

ただ、年齢や摂取する食物繊維の種類、ほかの食物の種類と量

排便習慣、生活習慣の違いによっても摂取量は変わってきます

アメリカでは便量や消化管通過時間を正しく保つために

1000kcalあたり10~18g、1日当たり20~30gが望ましいとされています

私たちが良く口にする食べ物で考えると

ひじき、ごぼう、ホウレンソウ、グリンピース、リンゴなどに線維が多く含まれています


・食物繊維の不足は便で分かる

食物を体内で消化していった残りが便として排出されます

この残りのもととなるのが、消化液で分解されない食物繊維なのです

そのため、繊維分を多く含んだ食物を摂ると、便の量も増えることになります

また食物繊維には保水性とゲル形成能という特性があり

これが便の量を増やし、便の硬さを正常にし、便の形が大きく柔らかくなります

逆に繊維の少ない便は保水力がないために、硬いものになってしまいます

そのため大腸でもスムーズに便を押し出せず、停滞が起こって便秘になってしまうのです


このように食物繊維には、消化されにくいがゆえに私たちの体に様々なメリットがあるのです

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15分で一般的なジムトレーニング1時間に相当する運動量を確保できるパワープレート

このような食生活の改善を行うことで、忙しい方でも健康にダイエットを行うことができます


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姿勢とは何か

日本語の姿勢という言葉には深い意味が込められています

「姿」は、生まれつきの姿かたちを表し

女性的、静、陰、外見、見えるといった意味があります

「勢」は、男性的、勢い、動、活動的、陽、エネルギー、見えないといった意味があります

すなわち、姿勢という言葉は陰陽のバランスを含んでいるということです


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そのため姿勢は動的なもの、静的なものという見方ができ

静的なものは垂直線、水平線から身体のバランス

動的なものは静的なものが時間的に連続して変化していくものと言えます

一生涯の生成には立つ、歩く、座る横臥位の基本姿勢があり

これらの体位の一つでも不都合があると身体の障害が疑われます


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また人の運動は2足歩行をベースにしており、さらに跳ぶ、登る、泳ぐ、潜るなどの運動があり

運動や労働は、特に足腰の丈夫さに影響を受けている面が多くなります

身体を支える、動かすという2つの機能を持った姿勢の正常化には

質の良い筋肉が不可欠です


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質の良さとは、柔軟性があり、偏りが無く、無駄な緊張が無いということです

パワープレートの3次元振動は、関節の持つ固有振動数である35Hzを発生させることができ

上記の関節受容器を効率的に刺激し、運動感覚を高めます


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これは体のゆがみを認識し、改善させるように働くため

美容はもちろん、高齢者の転倒予防、アスリートのコアの軸づくりにも

非常に有効なのです



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トレーニングを工夫すれば無限のバリエーションがあるパワープレートには

まだまだ多くの可能性があると私は考えています



エンビロンフェイシャルモニター


エンダモロジー痩身モニター


サーモシェイプダイエットモニター


メディカル発毛モニター

パワープレートについてはこちら

甘い食べ物が体を老化させる!?

私たちの体は、高血糖や疲労などで体が酸性に傾くことによって

それを補正し弱アルカリに戻すために骨からカルシウムを融解させ、血中pHを調整しています

正常では、再び骨に吸収されますが、持続的に酸性化するような状態が続いていると

再吸収される時間が無くなり、血管壁に沈着すると石灰化によって硬い血管になります


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この現象は、本来定着すべきではない部分にカルシウムが存在していることから

異所性の石灰化と呼ばれています

私たちの体は、急激な変化を好まないため体内を一定に保とうとする

恒常性維持機構(ホメオスタシス)を持ち

血中にカルシウムが大量にある場合はそれを排出しようと腎臓に送ります

しかし、一方ではカルシウムを排出したことによって

再び体が酸性に傾くことから骨からカルシウムの融解が起こり、骨量が低下します 

20代の女性の骨量は、約3分の1が平均以下しか無く

その原因の多くは甘い物の食べすぎによる体の酸化があります


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パワープレートは体に高速の振動をかけることで

体にかかる重力を増すことができます!



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これによって筋力と共に骨密度を高めることが可能です


これらの効果が評価されてパワープレートはNASAでも導入されているのです!



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糖分の過剰摂取を控えながらパワープレートで骨密度を高めて

骨粗鬆症を防ぎましょう!

他の振動マシンとパワープレートの違い

振動を用いたマシンが多く出回っている中で、パワープレートは運動のパフォーマンスアップ

リハビリテーション美容など多くの分野で認められ

NASAを始め、多くの医療機関やプロのスポーツチームなどに導入されています


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それは山ほどある他の振動マシンとは決定的に一線を画している部分があるためです

それは大きく分けて3つあり

3次元振動

適切な振動数と振幅

それぞれの用途に応じて1Hzごとの細かい設定ができる

といったことが挙げられます

今回はその中で最も重要な3次元振動についてお話します

これはパワープレートの特許技術で、振動の方向が単に1方向に揺れるのではなく

前後、左右、上下の3方向に振動するということを表します


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これは3次元の立体構造である人体に最も適した刺激を与えるために考案されたもので

多くの筋力トレーニングの問題であった関節への負荷を最小限にすると共に

多方向からの刺激が神経系を活性化させ、反射能力の向上を可能にしました


3方向の振動の割合は上下が70%、左右が20%、前後が10%となっており

特に重要である上下の振動は、重力と同方向であることから

アクセラレーションによって重力負荷を高めることをできます

前後左右の振動はあえて不安定な環境をつくり

それに対する姿勢調整の受容体を刺激することによって

バランス能力を高めることにも役立っています


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ですから、パワープレートに乗る際にどの向きで乗るかによって

刺激の加わり方が変化し、バランストレーニングの強度を高めることもできます

難易度が低い順から並べると

①パワープレートに対して横向きに立つ状態

②パワープレートに対して正面に立つ状態

③パワープレートに対して斜めに立つ状態

となります

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このように3次元振動は、人体への負担を最小限にすると共に

トレーニングのバリエーションを大幅に増やすことができる

パワープレートの大きな特徴なのです

症例30 膝の痛み

60代女性の症例です

〈来店時のご様子〉

2013年の年末から特に原因なく、左の膝に痛みが出始め

整形外科では、MRIで半月板損傷との診断が出ていました

視診では、膝のお皿が内側を向き、つま先が外側を向いたknee inーtoe outという

状態になっており、この状態で膝の曲げ伸ばしを行うと、膝関節にねじれの力が加わり

半月板に負担がかかります

また半月板にストレスをかけて痛みを診る整形外科検査でも

陽性の所見がありました

この方の場合、趣味でフラダンスをされており、中腰で行う独特のステップが

それを助長していたと考えられます

また腹筋群の弱化と大腰筋の過緊張によって腰椎の前弯が強くなるとともに

骨盤の安定性が低下して、スイング歩行も見られました


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このような状態から、以前から膝や腰などに負担がかかりやすいになっており

その負荷が限界に達したことで、膝の痛みが発生したと考えられます

半月板は軟骨であり、修復ために必要な血液を送る血管が少ないことから

治癒には時間がかかります

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そして根本的な改善のためには、身体全体のバランスを整えていく必要がありました


〈レッスン内容と経過

トレーニングを行いながら、それぞれの筋肉や関節が正常に働くような調整を行いました

またこの方の場合、家族の介護の疲れやストレスから精神的な問題が痛みを

頑固なものにしてしまっていると考えられました


ローカルアプローチ(局所に対するアプローチ)

・膝の動きに伴って半月板を引き出す作用を持つ半膜様筋、膝窩筋の過緊張を緩める

・膝関節の可動性減少によって滞っていた関節液の循環を促す

スクリューホームムーブメントに則った関節運動を誘導する


リージョナルアプローチ(膝周囲に対するアプローチ)

・減少していた股関節の可動性を高めるために腸腰筋の過緊張を緩める

・弱化していた腹直筋の筋力を発揮しやすくするために、仙骨のアライメントを調整する


グローバルアプローチ(リージョナルよりも広い視点からのアプローチ)

このまま痛みがとれないのではないかという不安とマイナス思考に対しての

気持ちの持ち方についてのアドバイス


パワープレートトレーニング

週に1回の頻度で、まずは負担の少ない固有受容器を刺激するトレーニングをメインにして

徐々に可動性が増してきたところで、正しい関節を体に教育するためのトレーニングを

入れていきました


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平行して体幹の安定のためのドローインやブレーシングといったトレーニングも行っていき

膝の負担が減るように体をつくっていきました

1回目、2回目の後は症状に大きな変化は無いということでしたが

3回目で歩いている時の足の裏の感覚が

変わってきたとおっしゃっていました

8回目では、膝の痛みが半分以下になり、今まで控えていたフラダンスが踊れるようになりました

初回から3ヶ月が経ち13回目の時には痛みは完全になくなり

半月板を痛める以前からできなかったという正座ができるようになりました

現在では、レッスン開始時に目標にしていた走ることもできるようになり

維持のために引き続きトレーニングにいらっしゃっています


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この方の場合、レッスン開始当初は前述のように精神的なストレスから表情も暗く

頻繁に溜息をついているのが印象的でした

様々な医療機関に行きましたが良くならず

パワープレートも元々レッスンを受けて下さっていた妹さんの紹介で

いわばダメもとでいらっしゃったような状態でした

病は気から」という言葉がありますが、おそらくこの方は膝の治療だけしていたのでは

間違いなく良くならなかったでしょうし、途中でトレーニングを投げ出していたと思います

しかしこの方の置かれている生活環境についてきちんと理解し

自分が健康になることで、家族も自分も幸せになるという明確な目標を持ってもらうことができてからは

今までほとんど見ることのなかった笑顔が見られるようになり

みるみる状態が良くなりました

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今回の場合、痛みが取れるまでにある程度時間がかかってしまいましたが

包括的なアプローチの重要性を改めて感じることができました

健康に終わりはないので、この方が望む目標を一つずつクリアできるように

結果にこだわって、これからも頑張っていきたいと思います



脂質の種類について

〈脂質の種類〉

・脂肪酸

飽和脂肪酸

二重結合がない脂肪酸で動物性脂、一部の植物油に含まれます

不飽和脂肪酸

不飽和脂肪酸の一部は、体内で他の脂肪酸から合成できない必須脂肪酸であり

食事から摂取するしかありません

構造的には二重結合があり、酸化されやすいという特徴があり

過酸化脂質となって、体内組織を障害させ老化を促進させることもあるため、

調理方法や保存に注意が必要です

・コレステロール

ステロイドホルモン(性ホルモン、副腎皮質ホルモン)、胆汁酸、ビタミンDの前駆体であり

血中ではリポたんぱく質に組み込まれていますが

過剰になると動脈壁に沈着して動脈硬化の原因となります


・リン脂質

生体膜(細胞膜、核膜、オルガネラ膜)の脂質二重層を形成します

生体膜を構成するリン脂質の種類と割合は動物種により異なります

レシチン、スフィンゴミエリン、ホスファチジルセリンホルファチジルイノシトール

ホスファチジルエタノールアミンがあります

・糖脂質

脳神経系の構成成分で主にスフィンゴリン脂質で膜の情報受容体として働きます



〈食事について〉

上記の脂質の種類の中で食事に関わるのが脂肪酸です

脂肪酸のうち、常温で固体のものを飽和脂肪酸と言い、主に動物性脂を指します

ただしヤシの実は飽和脂肪酸です


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常温で液体のものを不飽和脂肪酸と言い、主に植物性油を指します

ただし青背の魚は不飽和脂肪酸です



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不飽和脂肪酸はさらにオメガ3(α‐リノレン酸)、オメガ6(リノール酸)

オメガ9(オレイン酸)という種類があり

オメガ3はエゴマ油(しそ科の実)に60%、シソ油に50%含まれ

オメガ6はベニバナ油に70%、コーン油に42%、大豆油に50%、ひまわり油に65%

含まれています

オメガ9はオリーブオイルに70%、キャノーラ油に55%含まれています

細胞膜を構成している重要な構成成分にはオメガ3、オメガ6があり

体内で作り出せないことから必須脂肪酸と呼ばれています


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健康のためには両者の比率が重要であり

許容の限界はオメガ3:オメガ6の値が1:4までとされていますが

1960年に厚生省が飽和脂肪酸の摂取による動脈硬化や高脂血症の予防のために

リノール酸系の植物性油を摂ることを推奨したことから

現代人はオメガ6の摂取割合が未だに高いのが現状です

しかし、脳神経細胞の細胞膜にはオメガ3が必要で

20%以上含まれていないと情報が正しく伝達されないと言われており

アルツハイマー型認知症の患者ではオメガ3が非常に少ないことが証明されています 

またオメガ3はアレルギー抑制、炎症抑制、血栓抑制

血管拡張といった作用をもつのに対し

オメガ6はリノール酸がアラキドン酸から

プロスタグランジンE2、トロンボキサンA2、ロイコトリエンB4といった

エイコサノイド(アラキドン酸を骨格に持つ化合物)が作られる

アラキドン酸カスケードという流れがあり

アレルギー促進、炎症促進、血栓促進といった正反対の作用を持っています

オメガ3と6はどちらも必要なのですが

現代人はオメガ6に偏った食事となっていることから


アレルギー過敏、炎症体質になっているという現実があります

食事制限などで脂質の摂取を抑える場合には

このオメガ3とオメガ6の比率を考慮して

必須脂肪酸は摂るように心がけましょう!

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炎症について

炎症という言葉はどなたでも聞いたことがあると思いますが

実際にどういったことが起こっているのかはなかなか知られていません

今回のブログでは、炎症について分類やメカニズムなどについてお話していきたいと思います

・炎症の5徴候

1.発赤

2.疼痛

3.腫脹

4.熱感

5.機能障害


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・炎症の分類

急性炎症

変質性炎:組織や細胞が急速に壊死し細胞が変性する

滲出性炎:血管から染み出してくる

1.漿液性炎:火傷などで見られる

2.カタル性炎:粘膜の滲出性炎

3.線維素性炎:フィブリンの析出が著しい、線維素性心外膜炎など

4.化膿性炎:主として好中球が浸潤

 膿瘍

 蓄膿症
 
蜂窩織炎:筋や結合組織を溶かして、びまん性に好中球が浸潤する

5.出血性炎:赤血球が目立つ

6.壊疽性炎:腐敗菌の感染による

慢性炎症

増殖性炎、肉芽種性炎:コラーゲン、肉芽種(マクロファージの塊)の増殖

1.結核

2.梅毒

3.癩(ハンセン病)

4.サルコイドーシス

5.真菌症(カンジダ、アスペルギウス、クリプトコッカス、ムコール症)


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  ・炎症の病理形態学的変化

細胞組織の傷害→局所の細動脈の一過性収縮→細動脈、細静脈、毛細血管の拡張

→細静脈での血管透過性亢進→液体(血漿成分)の滲出→血液の濃縮

→血流の緩慢化→白血球の周辺配置とローリング→白血球の遊走

→白血球の炎症巣への集積と貪食→マクロファージの遊走と貪食

→白血球、マクロファージのリソソーム酵素による2次的組織破壊


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・白血球を患部に留めるための反応:白血球のローリング、接着、遊走

1.内皮細胞間接着分子であるセレクチンを介した内皮細胞との相互作用によって

血管壁における白血球のローリングが起こります

2.同じく細胞間接着分子であるインテグリンを介した内皮細胞との接

及び内皮細胞上での白血球の進展が起こります

3.好中球の血管外への遊出

4.周辺の白血球がそれにつられて接着し、好中球が補給されます

ガン細胞が血行性に転移する際にも同じ様なメカニズムで血管外に出て行きます


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・炎症におけるアラキドン酸カスケード

細胞膜を構成するリン脂質が一定の刺激または傷害を受けると、細胞膜が壊され

ホスホリパーゼA2という酵素がそれを分解し

アラキドン酸という不飽和脂肪酸が生じます

その後、さらに二つの酵素によって代謝されていきますが

酵素の種類によって生じる物質が変わってきます


1.シクロオキシゲナーゼ経路

アラキドン酸がシクロオキシゲナーゼによって酸素が付加されると

血小板凝集抑制や血管拡張、血管透過性亢進といった作用を持つプロスタグランジンや

血小板凝集や血管収縮作用を持つトロンボキサンといった代謝産物が生じます

・プロスタグランジン

プロスタグランジンにはAからJまで10種類あり、合成酵素によって生成されます

ほとんどすべての細胞はアラキドン酸を含んでいるため

プロスタグランジン合成能を持っています

特に重要なのがプロスタグランジンE2で主な作用は

痛みの増強、発熱、血管透過性亢進(腫脹を起こす)、炎症、抗炎症作用です

・トロンボキサン

トロンボキサンA2は、血小板に含まれるアラキドン酸から

トロンボキサン合成酵素によって産生されます

主な作用は、血小板内のカルシウムイオン濃度を増加させ

血小板を収縮させたり、ADPやセロトニンを放出させ、血小板を凝集させます

*アラキドン酸代謝物であるプロスタグランジンやトロンボキサンは非酵素的に分解されます


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2.リポオキシゲナーゼ経路

アラキドン酸がリポオキシゲナーゼによって代謝されると

免疫炎症反応に関与するロイコトリエン(leukotrien)が

肥満細胞などの白血球で合成されます

・ロイコトリエン

肥満細胞、好酸球、好中球、単球、マクロファージの細胞膜に含まれるアラキドン酸が

加水分解されてリポオキシゲナーゼなどの酵素によって代謝されることで産生されます

主な作用は、好中球遊走、気管支平滑筋収縮、血管平滑筋収縮

血管透過性亢進、粘液線分泌亢進などがあります





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私たちの体では、一言に炎症といっても、ここにも書ききれないほどの

非常に様々な反応が起きており、食品の中にもこれらの炎症課程を促進するものが

ありますので、注意が必要です




超回復と筋肉痛

トレーニングなどによって一定以上の強度のストレスを筋肉に与えると

筋肉が一時的に損傷します

そのため筋肉の疼痛や不快感が生じるいわゆる筋肉痛(遅発性筋痛)が起こることがあります

以前は疲労物質である乳酸の蓄積によるものと考えられていましたが

最近の研究によると、結合組織と筋組織の損傷が同時に起こることによって

炎症反応が生じて痛覚の受容器が刺激されることが原因ではないかと考えられています

損傷後、体は筋肉の修復を始めますが、これには約24~72時間がかかります

そして筋肉は損傷前よりも強くなって生まれ変わります

これを超回復といいます

この現象があるからこそ、筋力アップをさせるには

筋肉に負荷をかける必要があるのです

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この姿勢は主に腹直筋の下部や腹斜筋といった筋肉がうまく働いていないときに

見られる姿勢です

また後ろから見た姿勢では、腰から上が右に傾いて体重も右に流れているのが確認できました

さらにバランス感覚を調べるために、片足立ちのテストを行うと

左脚で立った時に体が右に流れるのがより顕著になりました

このような場合、トレンデレンバーグ徴候といって

中殿筋という筋肉の機能が低下していることが考えられます

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・筋力検査&触診

片足立ちの結果を受け、中殿筋の筋力検査を行うと、やはり左側の筋力がうまく発揮できておらず

その他にも、下部の腹直筋が弱化していました

触診してみると、中殿筋の緊張度は非常に高く、疲弊してうまく使えていない状態と推測されました

腹直筋に関しては、筋トーン(筋のハリ)が低下して

弛緩していることで力が発揮できていない状態でした

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・評価&治療

この方の場合、スキーのように腰を落とした姿勢が長時間続くことによって

中殿筋をはじめとした体の側方に対する安定筋が過緊張し

ストレッチなどのケアが十分にできていなかったために機能低下を起こしてしまっていると

考えられました

機能低下した筋肉は、脳からの命令が神経を伝わって筋肉に行く

または筋の伸び具合といった情報を脳に伝えるといった脳-筋肉間の

相互のコミュニケーションがうまくできなくなり

思い通りに体が動かしにくくなる、ケガをしやすくなるといった問題が出てきます

そのため、これらの筋に対しては短縮してしまった筋膜を緩め

神経の通り道である背骨の調整を行いました


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この方の場合、第3腰椎の左側方への可動性の制限と

仙骨の後方への制限があったため、制限を取り除く方向へ矯正を行ったところ

腹直筋は完全にではありませんでしたが、中殿筋は完全に筋力が回復しました

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治療後の再評価で片足立ちをして頂いたところ、右方向へのブレがなくなっていて

ご本人も立ちやすいとおっしゃっていました

その週末にスキーに行き、実際に滑った際には

今までになく安定していて驚いたと次の治療の際にお話ししてくださいました

現在はシーズンインに向けて、体幹の筋力強化とバランス能力の強化の

エクササイズを処方しながら、一層のパフォーマンスアップを目指して

治療を行っています

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エネルギー比率とダイエット

・代謝について

 

人は生命維持、身体活動を行うために必要な栄養素を食べ物として

取り込む必要があります


この栄養素を生体内でより単純な物質に分解する反応を異化と言い

これにより生物はエネルギーを獲得します


また、この栄養素に特定の化学変化を加え

必要な物質を作り出すことを同化と言います


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代謝は、物質面から見た場合を物質代謝と言い

前述の異化と同化の2つの過程があります


エネルギー変化面から見た場合をエネルギー代謝と言い


1.基礎代謝


2.活動代謝


3.食事誘導性熱


3種類があります。

 

・消化について

 

消化とは、食べ物を分解して吸収しやすい形にすること


1. 物理的消化:消化管の運動

2. 化学的消化:消化液の作用

3. 生物学的消化:腸内細菌の作用

 

消化管とは口から肛門まで続く1本の管のことで

口腔、食道、胃、小腸、大腸、肛門から成っています


消化器とは消化管に付属している器官のことで

唾液腺、肝臓、胆嚢、膵臓があります

 

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3大栄養素について

 

3大栄養素のエネルギー価(栄養素1gがそれぞれ体内で発生するエネルギー量)は

タンパク質4kcal、脂質9kcal、糖質4kcalで、この量を生理的燃焼価と言います


タンパク質の1日推奨量は、18~69歳の女性で50g/日です

脂質の1日の脂肪エネルギー比率は、一日の総エネルギーにおける脂質の割合で

男女ともに1~29歳は20%以上30%未満、30歳~69歳は20%以上25%未満です


30%以上になっているとエネルギーを脂質に依存していると言え

肥満になりやすくなっていく傾向があります

食事をチェックしてみると

揚げ物、炒め物、ドレッシング、マヨネーズ

ポテトチップスといった食品を多く摂取しています


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また糖質制限ダイエットや総エネルギー量を1500kcal未満などに

抑えている方の場合、主食が減り主菜の量は

あまり変わっていないことが多いので、相対的に脂質の割合が増えて

栄養摂取のバランスが崩れてしまっているケースもあります


糖質の適正エネルギー比は、総エネルギーに占めるエネルギーの50~70%未満です

したがって総摂取量を2000kcalにするのであれば

1000kcalは糖質を摂取するべきです

 

・代謝回転について

 

代謝周期は、小腸の上皮は約2日、胃は5日、心臓は22日、肌は28

筋肉や肝臓は60日、骨細胞は約90日です


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人体の臓器のタンパク質代謝は、全体では

代謝回転の遅い47%のタンパク質は130日で生まれ変わり

代謝回転の速い53%のタンパク質は22日で生まれ変わります


筋肉は、代謝回転の遅い40%のタンパク質は100日で生まれ変わり

代謝回転の速い60%のタンパク質は、16日で生まれ変わります

 

・食事誘導性熱代謝について

 

食事をすることによってエネルギーを消費することで、食物を噛む

食物を腸で消化吸収するなど

食事に関わる生体の働きによってエネルギーが消費されることを言います

 

栄養素の種類によって食事誘導性熱代謝のエネルギー消費は変わります

タンパク質のみ:摂取エネルギーの30%

糖質のみ:摂取エネルギーの6%

脂質のみ:摂取エネルギーの4%

通常の食事(混合):摂取エネルギーの10%

がエネルギーとして消費されます

 

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・基礎代謝について

 

基礎代謝に影響する要因

 

1. 体表面積:同じ体重でも身長が高く痩せている人の方が

体表面積が大きくなり、基礎代謝が高くなります

2. 年齢:年齢が若い方が高くなります

3. 性別:男性>女性

4. 体格:筋肉質>脂肪質

5. 体温:体温が高い人は、基礎代謝も高くなります

6. ホルモン:甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモンの分泌量が多い人

は基礎代謝が高くなります

 

パワープレートは、筋肉量を増やし基礎代謝を高めることで

リバウンドの少ない安全なダイエットを可能にします

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パワープレートでトレーニングをしたら、筋肉の元になるタタンパク質を摂っていき

超回復を促すことも重要です


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パワープレート導入店はこちら

タンパク質の重要性

日本人の食習慣において最新の国民健康栄養調査では

朝食を抜かす人の割合は、男女とも20歳代が最も多く

男性で33.0%、女性で23.2%

脂肪エネルギー比率が30%以上の者の割合は成人男性で20.0%

女性で27.6%だったそうです

パワープレートで効率よく筋肉を動かしても、筋肉の元となる栄養補給を怠っては

筋肉は強くなれず、うまく体は引き締まりません

そこで重要な栄養素がたんぱく質です

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たんぱく質は細胞の主要な構成成分であると同時に、物質代謝に必要な酵素や

生体機能の調節に必要なホルモンの材料としても重要です

一日の摂取基準は男性で70g、女性で60gとなっていますが

なかなかこの量を摂取できていないのが現状です

また、トレーニングを行って筋肉を増やそうとしている場合は

基準より多くの摂取が必要です

高齢者でもタンパク質の吸収効率が低下しているため

積極的な摂取を心がけましょう

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パワープレートトレーニングは今まで使えていなかった筋肉も同時に動かすため

効率が良いのですが、その分栄養素もきちんと取る必要があります

たんぱく質は100gあたり牛乳で約3.5g、肉類で約20g、魚で約25g含まれていて

特に多い食材がシラス干しで約40g摂取することができます

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これらの食材と併用してプロテインを飲むことも非常に有効で

最近ではたんぱく質以外にもビタミンなど栄養素が添加されたものが

売られているので、炭水化物の変わりにプロテインを飲むことで

カロリーを抑えながらたんぱく質を取ることができ、トレーニングの成果を早めることができます

ダイエットは安全に行わなければ意味がありません

ですから、必要な栄養素はきちんと取って、余分なカロリー摂取は抑えることが重要なのです

基礎代謝とパワープレート

基礎代謝とは目の覚めている状態で、生命を維持するために必要な

心臓の拍動、呼吸、筋の緊張などを保った最小限の代謝のことです

しかし、総エネルギー消費量の中で最も大きく

エネルギー消費量の60~75%を占めます

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基礎代謝を増加させる要因には除脂肪量の増加、年齢が若いこと

異常体温、月経周期、甲状腺機能の亢進あり

低下させる要因としては、低カロリー摂取、除脂肪量の減少

甲状腺機能の低下があります


基礎代謝量は年齢、体重によってことなりますが

日本人の成人男子(20~40歳)では約1500kcal/日であり

成人女子では約1200kcal/日と言われており、年齢を重ねるごとに低下していきます


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女性の方が値が低いのは、カロリー消費を担う筋組織が少ないことと

脂肪組織が多いことによります

基礎代謝は何もしていなくても生み出されている熱量と言いかえることができます

ですからダイエットをしていく上で、基礎代謝が高ければ

自然と脂肪を燃焼していくことができるのです

しかし、多くの方がこの基礎代謝量を満たしていないのが現状です


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基礎代謝に影響を与える上で私たちができることは、筋肉量を増やすことです

運動をして体が熱くなるのは筋肉が収縮することで

エネルギー(脂肪など)を使って熱を生み出しているからで

筋肉量が多ければ、それに伴って発生する熱量(カロリー)も増えます

これはじっとしていても同じです

じっとしているつもりでも筋肉はある程度の張力を保って収縮しているので

エネルギーは消費されています

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パワープレートは代謝を高めるという点で他の運動と比べ、非常に優れています

それは普段では使えない筋肉を使い、鍛えることができる点です

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通常私たちは、自分の持っている筋肉の約40%しか使えていないと言われていますが

パワープレートでは、1秒間に30~50回という振動が筋肉を動かすため

実に97%の筋肉を使うことができるのです!


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そのため発生する熱量も非常に高く、何年も汗をかいたことがなかったという方が

トレーニング後にはびっしょりと汗をかいてしまうほどです


基礎代謝が高まれば、体温も高くなるため免疫力の向上をはじめとした

多くの体の機能が高まるため、ダイエットを超えて健康な体をつくることができるのです


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汗をかける体にするために

いよいよ夏本番で毎日、真夏日や猛暑日の連続で 

毎日数百人の人が熱中症の症状を訴えているそうです 


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熱中症は体の中の熱をうまく発散できないことで生じる体温調節機能の異常です

私たちの体は視床下部の体温調節中枢によって体温を一定に保つために

産熱(熱をつくる)と放熱(熱を発散する)とがバランスをとっていますが

熱中症では、高温に長時間さらされたり、暑い環境で長時間運動をした際に

産熱と放熱のバランスが異常になっている状態をいいます


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症状は熱痙攣(手足の痙攣、筋肉痛)、熱疲労(倦怠感、嘔吐)

熱射病(意識障害)の順に重くなっていきます

体温調節中枢が障害されているため、発汗や皮膚血管の拡張も見られなくなり

体温が40℃以上に上昇し、解熱剤も効きません


意識障害が長引く例では死に至ることもあります

このような状態を防ぐには、まずきちんと身体の冷却水である汗を出して

体温を下げるという調節ができていることが重要です

私が担当しているお客様でも汗が出ないという方が非常に多くいらっしゃいます

汗が出るようになる最も良い方法は、運動です


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また、立っていたり、座っている状態では、身体の血流の約70%が

心臓より下に来ているため、脚を中心とした筋肉を鍛え

ポンプ作用を高めて、身体の司令塔である脳にしっかりと血液を送ることも重要になります



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パワープレートは全身に振動を伝えて、一秒間に30~50回という速さで

筋肉を動かし、効果的に筋力をアップでき、ポンプ作用が高まります

ポンプ作用が高まればむくみの解消にも非常に有効です

また、振動によって筋肉だけではなく皮膚なども刺激されて

自律神経の働きが活発になり、発汗が促されます




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今のうちから体温調節機能を高めて、思いきり夏を楽しめる状態にしていきましょう!



痛みについて

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・痛みの期間による分類

1.急性痛

2.慢性痛

痛みが始まってから6週間経過した痛みを

慢性と定義していることが多いようです


・痛みの感じ方による分類

1.体性痛

表在性痛:速い痛み(Aδ線維による伝達)と遅い痛み(C線維による伝達)があり

皮膚で感じるものです
 

深部痛:結合組織、骨、関節、筋肉で感じる痛みです

明確で早く痛みが伝わるAδ線維が分布していないため

一般に鈍痛で、局在性に乏しく、周囲に放散する傾向があります


2.内臓痛

内臓:胆石、腎結石、潰瘍、虫垂炎など(内臓求心性神経を伝わる)


・痛みを感じやすい組織

1.体性の組織のうちで侵害刺激に最も敏感なのは、骨膜と関節包です

2.次に軟骨組織、腱、靭帯

3.その次に筋や骨皮質があります

4.最も感受性が低いのは滑膜と関節軟骨です


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・感覚受容器について

私たちの体には痛みだけでなく

様々な感覚を感じるためのセンサー(受容器)が備わっています


1.マイスナー小体:軽い触圧刺激

2.パチニ小体:深部への圧刺激

3.メルケル小球:深部への圧刺激、パチニよりもゆっくりとした動きに反応する

4.ルフィニ小体:表在部分では触圧刺激と温度刺激、関節や靭帯などの位置感覚

5.クラウゼ小球:冷刺激、触圧刺激に反応

6.自由神経終末(侵害受容器):神経線維が組織中に終わっていて特別な小体構造を

持たないのが特徴で

広閾値機械受容器機械的な侵害刺激に反応する

熱侵害受容器、冷侵害受容器:熱刺激に反応する

といった各々1種類の侵害刺激にのみ反応する受容器と

ポリモーダル侵害受容器:機械的、温度、化学的など質の

異なる多種類の侵害刺激に反応するものがあります

皮膚にはこれらの侵害受容器がすべて存在していて

筋や内臓ではポリモーダル侵害受容器が多数を占めています

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・痛みの伝達

侵害受容ニューロンは、痛みの情報を伝達しています

その神経細胞体は脊髄後根神経節(DRG:dorsal root ganglion)にあります


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求心性線維のうち、有髄のAδ線維の25%無髄のC線維の50%

侵害受容器である自由神経終末と繋がっているとされています

侵害受容器が刺激されると、侵害情報が1次求心性神経(Aδ、C線維)を通り

脊髄後角部の2次感覚ニューロンに情報が伝達されます

そして脊髄を上って上位の感覚中枢である視床のVPL核を中継し

第3次ニューロンとなって大脳皮質中心後回の感覚野に達すること

痛みとして認知されます

また、1次求心性神経を通る活動電位の一部は

軸索側枝を逆行性に末梢方向に伝わり、神経末端から

神経ペプチドであるサブスタンスPやカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)

放出される場合があります

これらの物質は、末梢組織で毛細血管の透過性の亢進や拡張を引き起こします

この現象は軸索反射と呼ばれています


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・内因性発痛物質

侵害受容器を興奮させて痛みをおこす物質

1.ブラジキニン(ペプチド類):組織の損傷によって血液がコラーゲンなどの分子にさらされると

血漿中の血液凝固因子(hageman因子)が活性化されて

生成された血漿カリクレインの作用によって、キニノーゲンからブラジキニンがつくられます

強力な発痛作用を持つと共に、プロスタグランジン遊離作用を持ち

それによって発痛作用を増強させます


2.セロトニン(アミン類):組織の損傷、炎症時に血小板から放出されて

侵害受容器の受容体に作用します

強力な発痛作用を持ち、ブラジキニンによる痛みを増強させ

心筋梗塞や片頭痛にも関与しています


3.ヒスタミン(アミン類)

組織の損傷、炎症時に肥満細胞から遊離され

高濃度で痛み、低濃度でかゆみを起こす

血管拡張、血管透過性増大作用を示し、ブラジキニン産生を促進します


4.アセチルコリン(アミン類):発痛作用は弱いですが

ヒスタミンによって作用が増強されます

内臓痛に関与すると言われています


5.水素イオン(電解質)

侵害受容器のイオンチャネルに直接作用して、脱分極を起こします


6.カリウムイオン(電解質)

侵害刺激によって損傷した細胞から遊離されて

侵害受容器を脱分極(興奮)させます



侵害受容器の感受性を高めて発痛増強作用を示す物質

1.プロスタグランジン(脂質)

細胞の損傷で細胞膜の構成成分であるリン脂質からアラキドン酸を介して

数種類のプロスタグランジンが生成されます

直接的な発痛作用は弱く、カリウムイオンチャネルを閉じて流出を妨げることで

侵害受容器の感受性を高めて痛みを増強させます

血管拡張作用を示します



2.ロイコトリエン

同上


3.サブスタンスP(ペプチド類)

軸索反射により、末梢組織内に遊離され、血管透過性増大

血管の拡張作用があります

肥満細胞からヒスタミンを遊離させる作用を持ち

炎症時の痛みに間接的に関与します


4.カルシトニン遺伝子関連ペプチドCGRP(ペプチド類)

同上


5.サイトカイン(インターロイキン1、6)

プロスタグランジン遊離を起こして、痛覚閾値を低下させます


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カイロプラクティック症例 -顎関節症ー

27歳の顎の痛みを訴える女性症例です

7年ほど前から特に原因なく左の顎の関節周囲の痛みを感じる様になり

それから良くなったり悪くなったりを繰り返しているため

来院されました


〈検査〉

・姿勢検査

横から見た姿勢では、頭が前にせり出したクレーンネック姿勢を呈しており

背中は後弯が減少してフラットな状態になっていました

腰は後弯から前弯に切り替わる部分で前弯が足りておらず

丸まったような姿勢になっていました


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・触診

この方の場合、物を噛む時に使われる咀嚼筋の一つである左咬筋と

右内側翼突筋の過緊張と圧痛がありました

動きでは、開口時に口に指が3本以上入るスペースがあるのが正常とされていますが

この方の場合2本入るか入らないかという状態になっており

顎を右方向にスライドする動きが減少していることが分かりました

また開口時に働く筋肉が多く付着する舌骨という骨の位置関係も

筋肉の影響で左に引っ張られているという状態でした

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・評価

この方の場合、咀嚼筋の過緊張と圧痛があったものの

関節雑音(顎関節の運動で音がすること)が無かったため

顎関節症の1度または2度が疑われますが

目立った原因がなく、かなり長い期間の症状であるため

咀嚼筋の慢性的な緊張と問診で明らかになった季節的なストレスが影響から

1度の可能性が最も高いと考えられます


・治療

直接的な症状に対する治療として、咀嚼筋の筋と筋膜に対して緩めるような操作を行い

バイオメカニクス的に関節を負担をかけている舌骨と頸椎の位置関係を修正しました

そして全体的なアライメントの改善として、背骨全体の柔軟性を高め

最も悪い姿勢をつくっている原因と思われる腰椎を調整していきました

治療後、口は指が3本入るようになり、痛みも8割ほど減ったということでした

今後は、筋肉のアンバランスを修正するためのホームエクササイズを行っていただきながら

痛みの出にくい姿勢をつくっていければと思っています

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顎関節について



・顎関節の役割

顎関節(側頭下顎関節)は人体で最も活動的な関節と言われ

一日に2000回以上の運動を行っています

その役割は

1.咀嚼(ものを噛むこと)

2.嚥下(飲み込むこと)

3.呼吸

4.言語活動と多岐に渡ります


・顎関節の構造

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顎関節は、側頭骨の下顎窩と下顎骨の関節突起、その間に位置する関節円板によって

構成されています

これらの構造により、咬断、粉砕、臼磨といった3次元の動きが可能です

猫などは咬断の機能しかありません


関節円板の役割

1.閉口時に開口しないようにブレーキをかける

2.下顎頭が開口時に前方に滑る際に円板が介在することで摩擦を低減する


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顎関節の靭帯

1.関節包、関節円板関節包

下顎頭が前方移動する際、関節円板を前進させます


2.側頭下顎靭帯

開口時に下顎骨を吊り下げ、前後左右への過度な動きを防ぎます


3.茎突下顎靭帯

下顎骨の極端な前方移動を防ぎます


4.蝶下顎靭帯

下顎過剰開口を防ぎます


5.下顎槌骨靭帯

耳小骨の一つである槌骨の槌骨頚と前突起を関節包の内側後方面に結びつける

下顎槌骨靭帯の存在が報告されています

この靭帯の臨床的意義は、顎関節と中耳を解剖学的に結び付けていることであり

顎関節の治療が耳鳴りや聴力障害、めまいなどに影響を与えることを示唆しています

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*耳小骨:外側からツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨の3つで構成される骨で、鼓膜の振動を増幅し

内耳に伝えます

耳小骨は、人体の中で最も小さい骨で、その中でアブミ骨が最小です

アブミ骨底は、内耳の入り口である前庭窓に付着しています

内耳はリンパ液で満たされており、音は空気から液体にほとんど伝わりませんが

鼓膜と耳小骨によって効率よく変換されており

耳小骨はてこの原理で、鼓膜の振動を3倍に増幅して内耳に伝えています

張力を調節する筋肉としては、鼓膜張筋とアブミ骨筋があり

鼓膜張筋はツチ骨柄から筋耳管管(鼓膜張筋半管)に付着して

下顎神経の支配を受け、鼓膜を張ることで張力を高めます

アブミ骨筋は、アブミ骨頭から鼓室後壁の錐体隆起に付着し

顔面神経の支配を受け、音の伝導を抑える働きがあります

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咀嚼筋

1.外側翼突筋

2.内側翼突筋

3.側頭筋

4.咬筋


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・顎関節の運動

口を開ける際には、まず外側翼突筋の働きによって

関節突起が前方に滑る前突という動きが生じます

その後舌骨上筋(顎舌骨筋、顎二腹筋、オトガイ舌骨筋、茎突舌骨筋)

舌骨下筋(胸骨舌骨筋、甲状舌骨筋、肩甲舌骨筋、胸骨甲状筋)の働きによって

下顎骨が下方に引かれる開口が起こります

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口を閉じる際は、側頭筋、咬筋、内側翼突筋の求心性収縮

外側翼突筋上腹の遠心性収縮が起こります

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・・顎関節の神経機構

顎関節は基本的には自分の意思でコントロールできますが

テレビを見ながら食事をしたりするときなど、咬むことに意識がいっていないときには

延髄にある脳幹パターン発生器によって、その人固有の咀嚼リズムで

不随意でも咬むことを続けることができます





・顎口腔システムについて

顎関節は、機能的に噛もうとする能動的な要素と口の中に入っているものを感じ取って

脳に伝える受動的要素、さらにそれを能動的要素に還元するフィードバック機構を持っています

例えば魚を食べていて、骨が入っていた時にそれを異物として感知して吐き出すことや

味覚に関わる食感、歯の接触状態や下顎骨の位置などの感覚情報は

刻々と脳、中脳に送られ、そこで整理統合され

遠心性の指令となって効果器である咀嚼筋群に送られます

指令を受けた咀嚼筋群は強調して活動し、下顎骨の位置をコントロールすることで

咀嚼や嚥下を行っているのです

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・顎関節症について

定義

「顎関節や咀嚼筋の疼痛、顎関節の雑音、開口障害運動異常を

異常症候とする慢性疾患群の総括的診断名」


3大症状

1.疼痛:関節部、頬部、こめかみ

2.関節雑音:クリック音(弾発音)、クレピタス(握雪音、捻髪音)

3.運動障害開口障害):通常指3本分のスペースがありますが

顎関節症では、2本以下になります

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重症度による分類

1度:咀嚼筋障害(顎二腹筋、胸鎖乳突筋を含む)

咀嚼筋およびその筋膜に炎症が生じたもので

疼痛は顎運動時に認め、安静時痛はありません


2度:関節包、靭帯損傷(いわゆる捻挫)

関節包や靭帯に外傷性刺激が加わった時に生じる病変

明らかに顎関節部に限局した圧痛、顎関節運動時痛を認めます

この疼痛は受賞直後に強く、経時的に軽減していきます


3度:関節円板損傷(いわゆる顎内症)

関節円板の前方変位が主な原因で、顎関節部の圧痛および運動時痛

開口時のクリックを認めます


3度a型:開口時に、下顎頭が前方変位した関節円板の下に潜り込むことができる

3度b型:開口時に、前方変位した関節円板の下に潜り込むことができない

→片側性の場合、開口時にオトガイ部は患側に変位します


4型:変形性関節症

関節軟骨や下顎頭、下顎窩などの退行性変化が主な病変で

顎関節部の圧痛、運動痛、関節雑音を認めます

咀嚼開始時に強い痛みを訴えるのが特徴です


5型:1~4のどれにも属さないもの


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顎関節症の原因

顎関節症の原因は多因子性です

1.咬合異常(噛み合わせ)

2.ブラキシズム(歯ぎしり、食いしばり):起床時に痛い場合など

3.ストレス

4.食事、片側咀嚼:フランスパン、煎餅、チューインガムなどの嗜好品の影響

5.習慣(頬杖、うつぶせ、爪を噛むなど):夕方に痛みが増す


このように顎関節は、私たちが普段思っている以上に様々な機能を持っており

気づかないうちに負担をかけてしまっていることも多いのです

前述した原因が思い当たる方は、少しそれを控えて頂くだけでも

症状が緩和するかもしれませんので、ぜひお試しください

カイロプラクティックでは、咀嚼筋の過剰な緊張などによって

顎関節の位置や嵌りが悪くなってしまったり、動きが減少してしまうと

顎、口腔と脳での情報のやり取りがうまくいかなかくなり

顎関節症、頭痛など様々な症状が出ると考えられています

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また、頭部は顎関節と環椎後頭関節(頭蓋骨と頸椎の関節)を動かす筋によって

頚部や体幹に繋がれているため

などの不良姿勢によっても顎関節の機能は影響を受けるのです

ですから治療してもなかなか顎の症状が取れない場合には

より広く体をチェックして原因を探す必要があるのです





ストレスとピロリ菌

ピロリ菌の感染率は、若い世代では少ないですが

50歳代では6割、60~70歳代では8割近くの人が

ピロリ菌に感染していると言われています(1998年)

ピロリ菌は毒素を分泌するほか、尿素を分解する酵素を作り

尿素から分解されたアンモニアと毒素が胃壁を傷つけ

胃炎や胃潰瘍(胃は内腔から粘膜層、粘膜下層、筋層、漿膜下層、漿膜の5層に分かれ

炎症症が一番内側の粘膜層に留まっている状態をびらん又はただれ、粘膜下層まで達すると

潰瘍と呼ぶ)の原因となり、胃がんとの関係も研究されています


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・ピロリ菌の除菌治療

ピロリ菌の除菌には、2種類の抗菌薬(クラリスロマイシン、アモキシシリン)と

プロトンポンプ阻害薬(PPI)の計3種類の薬が用いられます

抗菌薬にはピロリ菌を死滅させる作用があり、PPIには胃液の分泌を抑え

抗菌薬の効き目を高める作用があります

胃酸を分泌する壁細胞にはヒスタミン、ガストリン、アセチルコリンという伝達物質の受容体があり

食べ物を見たり、食べたりする(食塊の蓄積による胃壁の拡張によって

満腹中枢が刺激される)ことによって、それぞれの物質が分泌され

受容体に結合します

受容体に結合した信号はプロトンポンプという酵素に伝わり

最終的に胃酸が分泌されるため、PPIはプロトンポンプの働きを抑えるため

胃酸の分泌が抑制されるのです


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このようなピロリ菌からの害の予防には、食事の改善とストレスの軽減が重要です

ストレスという用語は、カナダのハンス・セリエ教授が

1935年に生物学雑誌で紹介したことがはじまりです

ストレスとは、物理学でスプリングの中に生じるゆがみを表現するのと同様に

生物体内に生じたゆがみの状態を表現する抽象的な言葉です

ストレスとは様々な刺激に対する生体内の全身的、局所的防衛反応(内分泌反応)

と定義できます


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セリエのストレス理論では、脳の視床下部がストレスを感知すると

CRH(副腎皮質ホルモン放出ホルモン)を放出して

脳下垂体へストレス刺激を伝えます


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下垂体はACTH(副腎皮質刺激ホルモン)を分泌して

これを受け取った副腎皮質はコルチゾールなどの副腎皮質ホルモンを

血中に放出します

この結果、血糖の上昇や免疫機能を担っているNK(ナチュラルキラー)細胞の活性が

低下して免疫力が低下します


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また視床下部が受けた刺激は自律神経を通じて副腎髄質にも伝えられ

ここからアドレナリンなどが分泌されることによって

心拍数や血圧が上がり、胃腸の働きが抑えられるなどの反応も起こります


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パワープレートはトレーニングを行うだけで、ストレスホルモンであり、長期の分泌が

海馬を委縮させると言われるコルチゾールを減少させ

代わりに脊髄への痛みの抑制効果があるセロトニンやたんぱく質合成を高めると共に

成長ホルモンやテストステロン、インスリン様成長因子などが分泌されることが分かっています

体を引き締めるだけでなく、ストレスを発散し、免疫力を高めることができる

一石二鳥のマシンなのです


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クレーンネック、ストレートネックとは

上半身の姿勢異常で非常に多いものがストレートネック、クレーンネック、猫背です

デスクワークで前傾姿勢が続くと、首が前に落ちて前弯が減少し

ストレートになると共に、クレーンのように前にせり出してきます

これがストレートネック、クレーンネックです


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この状態では重たい頭部が正常な重心線よりもかなり前に出ているので

首の後部の筋肉に大きな負担がかかり、肩こりや首こり、頭痛の原因になります

また、パソコンなどで肩が前に入るような姿勢を続けていると

胸の筋肉が短縮し、胸が張れなくなります


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また、肩甲骨を脊柱に引き寄せている筋肉が弱化し外に開いていくと共に

胸椎の後弯が強くなります

これが猫背の状態です


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背中が丸まると、胸郭の動きが制限され呼吸筋の機能も低下することから

呼吸が浅くなり、酸素不足で疲れやすくなることもあります

また猫背の背骨は



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パワープレートは一台で筋力トレーニング、ストレッチ、マッサージができるので

短縮してしまった筋肉のストレッチと

弱化してしまった筋肉をトレーニングによって目覚めさせ

正しいアライメントにしていくことができます!


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また、これらの不良姿勢は長時間続けることで筋肉が緊張して起こるので

仕事の合間に15~30分に一回ほど、関節を動かすようにするだけでも

かなりの予防法になりますので、パワープレートとセットで行ってみてください!


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マスターホルモンとは?

ホルモンは通常、標的器官というものが存在し

そのホルモンの受容体を持つが決まったところでしか働かないようになっていますが

成長ホルモンは全ての細胞が受容体を持ち

それぞれの機能を高める作用を持つことからマスターホルモンと呼ばれています


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その効果は多岐に渡り

体脂肪を減少させる

筋肉量を増加させる

コレステロール、血圧を低下させる

免疫力を回復させる

骨密度を高める

傷の治癒を促進する

ハリのある肌をつくる

髪を増やす

活動レベルを高く保つ

視力を回復させる

精力を増進させる

といった作用があります


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スウェーデン、デンマーク、英国で行われた研究では

下垂体機能不全のため成長ホルモン分泌が少ない成人に

成長ホルモン補充療法を4~6カ月間行ったところ

身体組成、心機能、運動能力、腎機能とQOLに有益な影響がみられたそうです

またベントソンの研究では成長ホルモン療法12~18ヶ月で

骨密度が増加したことも示しています

アメリカでは注射による成長ホルモン補充療法も一般的に行われていますが

注射は一本当たり約20万円と言われており

効果を実感できるまでには数百万円の費用が必要とされています

また副作用の問題もあり、外部からの大量投与を続けていると

体内で成長ホルモンをつくり出す能力が極端に落ちてしまい

注射をやめると、自力で成長ホルモンを出すことがほとんどできなくなってしまうそうです


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パワープレートは3次元振動を用いたアクセラレーショントレーニングによって

成長ホルモンの分泌量を最大で通常の4.6倍にすることができます!



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それは通常約30%しか使われていないと言われる筋肉を

緊張性振動反射によって97%動かし、より多くの成長ホルモン分泌刺激を

脳に与えることができるためです



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パワープレートで一日15分のアンチエイジングを始めてみてはいかがですか?


レプチンとグレリンがダイエットの成功を左右する!?

ダイエットや健康づくりのために運動をすることは素晴らしいことですが

それと同じくらい大事なのが睡眠です

なんとなくは分かっていても、ついつい夜更かしをしてしまっていませんか?



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運動は活動であり、睡眠は回復です

運動ばかりでも回復が十分でなければ、体に疲労が蓄積して決して健康とは言えませんし

睡眠ばかりではもちろん太ってしまいます


これに大きく関わるのがホルモンの存在です

肥満に関係するホルモンとして重要なのがグレリンレプチン

・グレリン

主に胃から分泌されるストレスホルモンの一種です

視床下部に作用して摂食(食欲)を刺激します

これがストレス後のやけ食いの原因です

グレリン投与により体重、脂肪組織が増大することが分かっています


・レプチン

脂肪細胞から分泌され、食欲と代謝の調整のために

体脂肪量を脳に伝える役目を持ち
、食欲を抑制し

代謝を促す働きがあります



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ですから太らないためには、グレリンは少なく

レプチンはしっかり分泌されてほしいところですが

仮に睡眠時間が、理想とされている7時間から4時間になったとすると

グレリンの分泌量は28%も増えてしまい

逆にレプチンは18%減少してしまうのです

また、脂肪分解や骨、筋肉の強化のサポート、皮膚の弾力アップなどの効果がある

成長ホルモンも分泌のピークは10:00PM~2:00AMであり

なおかつ睡眠中でなければなりません


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ですから夜更かしをしてしまうと分泌量が多く減少します

パワープレートトレーニングの大きな特徴である

成長ホルモン分泌の上昇(最大通常の4.6倍)を十分に生かすためにも

睡眠は非常に重要であり、運動と睡眠をバランスよくしていくことが

美容と健康への近道なのです

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・気持ちよく起きられない理由

1.ちょうど、目覚めた時がノンレム睡眠の深い睡眠であった場合

2.十分にメラトニンが分泌されていない場合(質の悪い睡眠)

たまに早寝、早起きをしようと思っても、それは間違いで

私たちの起床時間は、眠りについた時間で決まるものではなく

起きた時間で寝る時間が決まる仕組みになっています

目覚めてから15~16時間後に眠くなるメカニズムがあります

また気持ちの良い起床のためには遮光カーテンは使わないほうがよく

本来ならカーテンのない部屋では、外が徐々に明るくなると

自然と部屋に入る光の量が増えるため

スムーズな良い目覚めに結びつくのです

起床に低血圧は関係ありません

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眠気のサイクル

1.疲れると眠くなる(疲労物質、体液、組織の酸性化)

2.夜になると眠くなる(光の関係、メラトニン分泌)

3.体温が下がると、眠くなる

(代謝を落として深部体温低下、これについては日々のメカニズムは主として

自律神経支配で長期的には日照時間が関わります)

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パワープレートは精神安定に関わるセロトニンの分泌を促進するため

その量に比例してつくられる睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌量が高まり

より質の良い睡眠をとることができます

メラトニンは人体で最大の抗酸化作用を持つ物質で

良い睡眠は酸化した身体を元に戻す作用があるため、疲労回復が高まります


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そして成長ホルモンの分泌も高まるため、筋肉の発達、骨密度の上昇

体脂肪の燃焼促進といった効果も得られます

運動でダイエットと体質改善もできるのがパワープレートトレーニングの特徴だと思います


ロコモティブシンドロームとは?

いきなりですが以下の項目について該当するものにチェックをしてみてください!


①片足立ちで靴下が履けない

②家の中でつまずいたり、滑ったりする

③横断歩道を青信号で渡りきれない

④階段を上るのに手すりが必要である

⑤15分くらい続けて歩けない

⑥2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である

⑦掃除機の使用や布団の上げ下ろしなどのやや重い仕事が困難である



いかがでしたでしょうか?

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これは今、新たな国民病として認知されてきているロコモティブシンドロームのチェック表です


このうち一つでも当てはまればロコモティブシンドロームの可能性があります!



ロコモティブシンドロームとは運動器機能低下症候群と訳され


 運動不足によって骨、筋肉が弱り、骨粗鬆症や変形性の関節症


骨折などを引き起こしやすくなる状態です


先ほどの項目に完全には当てはまらなくても


ちょっと怪しいいうような場合は、その予備軍なので若い方でも注意が必要です




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現在の日本の推計患者数は変形性関節症と、骨粗鬆症に限っても

4700万人(男性2100万人、女性2600万人)にのぼると言われています

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そもそも人は、重力という負荷があるからこそ筋肉や骨などを維持することができるのですが

今のように便利な世の中は自分の脚で歩く機会を減らし

あえて恩恵である重力から逃げるかのようになっています


平成19年の国民生活基礎調査によると、要介護となってしまった人の原因ランキングでは


1位:脳卒中

2位:認知症

3位:老衰

4位:関節疾患

5位:骨折や転倒


となっており、病気だけでなく運動器の機能が重要であるということが分かります


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重力の無い宇宙空間から帰ってきた宇宙飛行士たちは


筋肉や骨が弱り内臓の機能も低下していて、老化現象とほぼ同じ状態になります


パワープレートは体に高速の振動をかけることで、体にかかる重力を増すことができます!


しかも人体の構造と同じ3次元(前後、左右、上下)方向に振動が加わるため


関節に負担がかかりません!


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また深層筋まで刺激できるため姿勢やバランス感覚も鍛えることができます


これらの効果が評価されてパワープレートはNASAでも導入されているのです!



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長寿国の日本で少しでも多くの方がいつまでも自分の脚で歩けるように


この最新のトレーニングを生活の中に取り入れていってほしいと思います!


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膝の構造と機能

膝関節は人体で最大の関節で、大腿骨、脛骨、膝蓋骨からなる2関節の複合体です

大腿骨の関節面が2つの半球状であるのに対して

脛骨の関節面は浅い凹状の平坦な構造であることから

膝関節の骨としての適合はとても不安定です

これを補うために膝関節には


・外側、内側の半月板

・前後の十字靭帯

・内、外側側副靭帯


といった組織が覆っています


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半月板は断面が三角形の線維軟骨でその機能は

①関節の適合性を良くする

②緩衝作用

③可動性を適正にする

④関節内圧の均等化

⑤圧迫応力の減少(骨の衝突を防ぐ)

といったものが挙げられます


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半月板は膝の曲げ伸ばしの際にそれをスムーズにするために

前後に動くという作用があります

外側半月は、膝窩筋という筋肉が付着しているため

収縮することで、後方に引かれ約12㎜動きます

内側半月は半膜様筋という筋肉に付着しているため、収縮に伴って5~6㎜動くとされています

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内、外側側副靭帯は側方への動揺を防ぎ

関節の伸展時に緊張し、屈曲時に弛緩するという特徴があります

従って膝関節に何かしらの問題があり、膝が伸びきらずに生活していると

靭帯がうまく働かず、不安定になり損傷しやすくなります

前後の十字靭帯は、前後の膝の動揺を防いでいますが

コンタクトスポーツなどでは損傷しやすい靭帯です


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これらの安定機構に加えて重要なものが筋肉です

しかし体の使い方に癖があったり、筋のアンバランスがあると

骨の変形や痛みの原因になってしまいます

また膝関節の運動の特徴として、ロールバック機構とスクリューホームムーブメントがあります

・ロールバック機構

大腿骨と脛骨の関節の接触点は、屈曲に伴って後方へと移動していきます

これは関節がすべりの動きを持っていることで生じるもので

関節内の十字靭帯によって調整されています

この動きをロールバック機構と言います


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・スクリューホームムーブメント

膝関節は、脛骨の顆部の内側と外側の形状が異なっています

内側は中央が窪んだ凹面をしていることで、関節を構成する大腿骨は主に滑るように動く一方で

外側は平坦で、後方に向かうにつれ下方に傾斜しているため

大腿骨は転がるような動きがメインになります

このような骨の形状によって生じる膝関節の独特の動きを

スクリューホームムーブメントと言います

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正常な運動では、膝が曲がっていくときには、大腿骨に対して脛骨が内側に回旋し

伸ばす時には逆に外側に回旋していきます

これは膝関節の複雑な関節構造によってつくられるものなので

筋肉の緊張や関節包の柔軟性の低下などがあると、うまく働かずに

安定性の低下や側方への動揺が大きくなりやすくなります


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パワープレートはプラットフォーム上でトレーナーが正しいアライメントに整え

スクワット等の簡単なトレーニングを行うだけで、1秒間に30~50回という速い振動刺激が

筋や腱、関節に存在するセンサーを刺激し

正しいアライメントを体に覚え込ませることができます



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運動不足や年齢を重ねていくと、筋力の低下によって先ほど述べた安定機構への負担が増え

様々な膝関節障害の原因になりますが

パワープレートはもしすでに膝に痛みを抱えていらっしゃる方でも

振動刺激によって痛みを抑えつつトレーニングするできるため、リハビリとしても有効です

多くの医療機関でも導入されているこのマシンをぜひお試しください




パワープレートについてはこちら


高血圧症について

高血圧は、原因により一次性高血圧と二次性高血圧に分類されます

一次性高血圧は、本態性高血圧と呼ばれ、特に異常がないにも関わらず

血圧が高くなり、原因も特定できません

しかし原因となる危険因子は明らかにされていて

1.食塩の摂りすぎ

2.加齢による血管の老化

3.ストレス

4.過労

5.運動不足

6.肥満

7.遺伝的要因

が挙げられます


それに対して二次性高血圧は、腎臓病やホルモン異常など

原因となる病気があるものを言います

こちらは原因となる病気が治癒することで、高血圧も改善されます


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1.食塩の摂りすぎ

高血圧症の患者は、日本で約3000万人いると言われていますが

その原因として挙げられるのが、伝統的に塩分摂取量が多い日本の食生活です

日本人は、国際的に見ても非常に多い塩分摂取量で

一日当たりの摂取量は、ヨーロッパで5~6g、多いと言われるアメリカでも8~10g

これに対して日本は11~13gとなっています


味噌や醤油など伝統的な調味料、漬物など塩分の多い保存食が

原因の一つとして考えられていましたが

最近では加工食品や外食の塩分の高さにも注意が必要になっています

適切な塩分量として、厚生労働省では、一日当たり10gを目標に掲げていますが

WHO(世界保健機関)ではその約半分の6gを推奨しています

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高血圧の方の食事療法においては日本でも食塩摂取量が漸減していることを考慮し

改定された高血圧治療ガイドラインでは、目標塩分摂取量が6gに引き下げられました


2.塩分をとっても、血圧が上がらない人もいる

塩分の摂取に対して、血圧の受けうけやすい「食塩感受性」タイプと

あまり影響しない「食塩非感受性」タイプに分けられます

ただし、非感受性タイプが高血圧にならないわけではなく

その他の生活習慣によって高血圧になる可能性はあります

塩分の摂りすぎは、ほかの病気の原因にもなりますので

いずれにしても控えたいものです


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高血圧の自覚症状としては

めまい、頭痛、耳鳴り、肩こり、動悸、息切れなどがあり

合併症としては脳出血、脳梗塞、心肥大、心不全、狭心症、心筋梗塞

腎硬化症、腎不全などの重篤な疾患が多くあります


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・血圧を下げるために

高血圧の治療に当たっては、食事と生活スタイルの修正が柱となります

日本高血圧学会では、6つのポイントを挙げており

要約すると、塩分、脂肪分、お酒、煙草を控え、適度な運動を行うということを勧めています

1.食塩制限

一日6g未満


2.アルコール摂取量の制限

一日当たり、エタノールで男性は20~30ml以下、女性は10~20ml以下


3.運動療法

心血管病の無い高血圧患者が対象で、有酸素運動を毎日30分以上を

定期的に行う


4.適正体重の維持

BMIで25を超えない


5.野菜、果物の積極的摂取

コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える

また、ホウレンソウや春菊、ジャガイモなどはカリウムを多く含み

塩分を排出して、血圧の上昇を抑える働きがあります

摂取の目安は食塩の3分の1程度です


6.禁煙

たばこを吸うと、ニコチンが副腎を刺激して

血圧を上げるホルモンを分泌します

また交感神経も興奮させるため、血圧は必ず上がります

さらに長期的には動脈硬化も進行させるので

狭心症や心筋梗塞のリスクも高まります



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運動療法として、定期的にパワープレートを使うことによって

血管の柔軟性が高まり、動脈硬化度が低下するというデータも出ています

血管の柔軟性が高まれば、血管壁の抵抗が減り

血圧は低下します



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食事に気を付けると共にぜひパワープレートを生活習慣に取り入れて

健康な体をつくっていただければと思います!




夏風邪に注意

ゲリラ豪雨や連日の猛暑で、体調を崩しやすい今の時期に

気を付けなければいけないのが夏風邪です

風邪症候群は一年を通して最も罹りやすい病気であり

日本人は年間で平均6回かかると言われています 

症状は鼻、喉、気管、気管支、肺などの呼吸器とその周辺の炎症で始まり

これが原因で鼻の乾き、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどが起こります 

炎症が広がると喉の激しい痛み、咳、痰などが出て、こじらすと呼吸器系全体に炎症が広がり

発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、下痢、吐き気、腹痛、全身倦怠感などの症状が起こります


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一般的に典型的な風邪と診断されるものは

鼻水、喉の痛み、咳が同時期に出ているという条件があります


原因となる病原微生物の80~90%は

ウィルス(ライノウィルスが最も多く、その次にコロナウィルス)で

飛沫感染により広がり、疲労やストレスの蓄積、睡眠不足

他の病気による抵抗力の低下

不規則でバランスの悪い食事、喫煙習慣

寒さや乾燥などの誘発因子があると発症しやすくなります 

治療は薬による対症療法が中心で、安静、保温、栄養を心がけ

栄養としてはビタミンB1、B2、Cを水分とともに補給することが大切です

これらに加えて重要なのが自分の体で風邪のウィルスと戦う免疫力の強さです

免疫細胞の働きは、深部体温にかなり左右されます 

夏で冷たいものを飲んだり、食べたり、薄着になったりと

無意識のうちに深部の温度が冷えやすい状況がつくられているのです

体温が1℃下がると免疫力は40%も下がってしまい

逆に1℃上がると5倍になると言われています!

なぜ深部体温なのかと言うと、免疫細胞の70%は腸に集まっているからで

37度~38度で最も良く働きます(深部温度は直腸温度とも言います)



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すなわち腸の温度を上げることが丈夫な体を作る上で必要不可欠なのです! 

ではどうすれば腸の温度を上げられるのでしょう? 

体でつくる熱の約4割は筋肉から出るものです


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すなわち、腸に近いところにある筋肉(主に腸腰筋などの腹筋群)を鍛えることで

そこから出る熱を増やし深部温度を上げれば、免疫細胞が活性化し

丈夫な体になるのです!

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パワープレートは振動が筋肉を動かしてくれるため

鍛えることが難しい深層の筋肉まで刺激することができ

簡単に鍛えることができます!

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私が担当しているお客様の中でも、ここ何年も汗をかいたことがないという方が

一回のレッスンで汗だくになるほどの筋肉運動と

血管拡張効果がパワープレートにはあるのです!


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パワープレートで正しい歩き方を身につける

歩行とは「移動運動のうち、四肢の交代性の伸展、屈曲とによって 

身体全体を前方に推進させる律動的な運動」と定義されます

歩行はヒトの特徴的な動作のひとつです


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正しく筋肉が使われていれば、疲れにくく身体の循環を高めることができますが

筋肉のアンバランスや姿勢が悪い状態では、身体のゆがみの原因になってしまいます

ここでいくつかの歩き方の癖をご紹介したいと思います


①船乗り歩行:腰椎の前弯が強いと、左右の足の幅を広く取り

骨盤、肩が左右に大きく動揺する歩き方

女性は男性に比べて腹筋が弱く、腰椎の前弯が強くなりやすいためよく見られます


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②スイング歩行:臀部の筋肉である中殿筋が弱かったり、収縮がうまくいかないと

骨盤は大きく下降して臀部の振りが大きい歩き方になります


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③前かがみ歩行:肩をすぼめ、腰の反りが強く、膝を曲げて小さい歩幅の歩き方

ヒールを履いた時に骨盤や体幹の筋肉をうまく使えていないときによく見られます


④老人に見られる歩行:歩き癖ではありませんが

若年者と比べて老人の歩行では年齢の増加に伴って、速度の低下や

歩幅の短縮が顕著になり、体の前後動揺や前傾角度が大きくなります

若い人でも筋力が弱かったり、バランス力が低下していると

このような歩行になりやすいため、注意が必要です

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この①~④の歩き方に共通して言えることは「筋肉」です

ある程度の筋力と、正しい筋力の発揮ができれば外見的にも機能的にも

優れた歩行になります

しかし、あまりに当たり前に行っていることなので意識することが難しく

鍛えるにも工夫が必要です

パワープレートは鍛えたい筋肉に刺激が行くようなポージングを取ることで

3次元の振動がその筋肉に集まり、意識しやすい中でトレーニングを行うことができます

また、一秒間に30~50回も筋肉を収縮させることができるため

効率よく筋力をアップさせることができます!


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そして、トレーニング後にトレーナーに歩行をチェックしてもらい

動きを定着させていけば普段から美しい歩き方にしていくことができます

私が担当させて頂いたお客様の中で、歩行時に膝が痛むとおっしゃっていた方も

筋力を増やして歩き方を改善していくことで痛みがなくなったというケースがよくあります

トレーナーから自分の癖をしてきしてもらい、パワープレートで効率よく体を鍛えていけば

思いがけない結果を出せると思います!

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症例24 変形性膝関節症とパワープレート

86歳女性の方の症例です

重度の変形性膝関節症を患っており、膝のこわばりと運動時痛を訴えて

エルクレストパワープレートルームにいらっしゃいました

姿勢検査でも両側の膝関節に変形がみられ、特に左は強い内反変形を呈していました

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これはその方の実際の姿勢とレントゲン写真です↑

来院当時の歩行検査では、非常に歩幅が狭く

関節の変形と筋力の弱化やアンバランスによって

接地の度に体が左右に振れて、左膝は強いラテラルスラスト(外方への動揺)と

デュシャンヌ歩行を呈していました

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この方の場合、85歳(来院当時)という年齢もさることながら

めまいの既往や医師から骨粗鬆症、不整脈、高血圧、糖尿病などを指摘されており

初回はまず、トレーニングが可能かどうかを判断するための問診と検査に多くの時間をかけました

血圧、呼吸、脈、体温といった理学検査、神経機能を診る神経学検査

整形外科検査を行いこれらの検査で

特にトレーニングの禁忌となるような所見が見つからなかったため

振動に慣れさせることから始め、徐々にトレーニングを加えていきました

一般的に変形性膝関節症では、膝が外に向かってO脚変形になります

従って、優先的にトレーニンするべき筋肉として、膝を内側に引っ張って安定させる

内側広筋斜走線維(VMO:Vastus Medialis Oblique)があります

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この筋肉を中心に股関節周りや体幹の筋力強化と

膝関節の負担を減らすために足関節と股関節の柔軟性を高めていきました

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パワープレートの全身振動は、筋力強化だけでなく

バランス感覚に関わる固有受容器を刺激して歩行時の安定性を高めます

また痛みを抑える作用によって普段痛みで動かすことが難しい関節角度での運動が

可能になり可動域改善も期待できます

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8回トレーニングと治療を行った時点で、洗濯物をたたんだ後に立ち上がる時の痛みが

無かったという成果が見られ

20回レッスンを行った現在は、

インターホンが鳴って宅配便を取りに行く時など、素早く立たなければいけない時の

こわばりと痛みが無くなり、長時間歩いても痛みが出ることが少なくなったと

喜んでくださり、私自信もとても嬉しかったです

痛みのせいでADL(日常生活動作)がうまくできなくなり

QOL(生活の質)が低下してしまうことはご本人の活動意欲を減らし

活動量の減少→筋力の低下→痛みの増加という悪循環を生んでしまいますが

パワープレートにはそれを断ち切る力があります

80代という年齢を考えると、体力は年々低下していくのが一般的ですが

パワープレートを使うことで安全に

これからも一層のQOL向上を目指していきたいと思います


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プロフィール

中込慶一
(ナカゴメケイイチ)
・出身地:東京都
・血液型:O型
・昭和61年4月7日
・日体柔整専門学校卒
・柔道整復師
・全国冷え症研究所に5年勤務ののち現在は、パワープレート東京にてインストラクターを務める
・特技:スポーツ全般 陸上
・趣味:音楽・バイクツーリング
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