神経細胞、シナプスとその伝達について
神経細胞は、たくさんの突起を持つ細胞で
そのうちの長い突起は軸索と呼ばれ、別の細胞と接続しています
その他の突起は樹状突起と呼ばれています
軸索が他の神経細胞と接続する部分をシナプスといい
通常、1個の神経細胞に5000から10000このシナプスがあります
つまり1個の神経細胞から5000から10000個の別の神経細胞と連絡を持っているということです
神経細胞体と多数の樹状突起、それに軸索(神経線維)とで1個の神経細胞が構成されています
神経細胞は、分裂しないので、誕生以来減る一方で、平均1日10万個ずつ減少していきます
さらに長期的なストレスがかかっていると、その数は何十倍になることもあります
期では神経細胞は減りますが、新しい環境がもたらす刺激と学習によりシナプスの数は増えます
そこから必要なシナプスのネットワークを絞込み、高度な知性が出来上がります
シナプスの種類には3つあり
1.化学シナプス
2.電気シナプス
3.混合シナプス
化学シナプスはその中でさらに2つに分類されます
1.興奮性シナプス
シナプス前終末から放出された神経伝達物質がシナプス後細胞(伝達先)のシナプス下膜に
作用して、膜電位を一過性に脱分極(マイナス80~90mVの静止膜電位がプラスに向かうこと)
させます
この膜電位変化を興奮性シナプス後電位(EPSP:excitatory postsynaptic potential)と言います
EPSPが閾値に達すると活動電位が発生します
2.抑制性シナプス
・シナプス後抑制
シナプス後抑制では、シナプス前終末が活動して神経伝達物質を放出すると
シナプス下膜の膜電位が
一過性に過分極(アンダーシュート:脱分極した電位が静止電位に戻ろうとする再分極相を超えて
膜電位が静止電位よりも陰性方向に変化すること)を起こして、興奮性が低下します
この過分極性の膜電位変化を抑制性シナプス後電位(IPSP:inhibitory postsynaptic potential)
と言います
・シナプス前抑制
シナプス前抑制では、シナプス前終末からの興奮性神経伝達物質の放出を減少させる作用があり
シナプス前抑制が働くと、シナプス下膜には小さなEPSPしか発生しなくなります
神経細胞は、電気刺激で活性化するため、シナプスへの電気刺激が少なくなると
死んでしまいます
高齢者が一人暮らしで毎日単調な生活をしていると、認知症になりやすいのも
脳への刺激が少ないということが大きな原因になっています
これらのシナプス伝達は、身体のあらゆる反応に関与しており
伝達が活性化することで、思考や運動などの機能が活性化し
QOLを一層高めることができます
パワープレートは、普段40%しか使われていないと言われる筋肉を
によって、97%の筋肉を活動させることが可能です
このような反射もシナプスが関わっており
より多く筋肉を使うためには、より多くの神経細胞の興奮が必要です
パワープレートトレーニングを続けることは
多くの神経の促通が可能になり、運動機能の向上に大きなアドバンテージになるのです
2014年12月23日(火)
人体の構造、機能|
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