エネルギー比率とダイエット
・代謝について
人は生命維持、身体活動を行うために必要な栄養素を食べ物として
取り込む必要があります
この栄養素を生体内でより単純な物質に分解する反応を異化と言い
これにより生物はエネルギーを獲得します
また、この栄養素に特定の化学変化を加え
必要な物質を作り出すことを同化と言います
代謝は、物質面から見た場合を物質代謝と言い
前述の異化と同化の2つの過程があります
エネルギー変化面から見た場合をエネルギー代謝と言い
1.基礎代謝
2.活動代謝
3.食事誘導性熱
の3種類があります。
・消化について
消化とは、食べ物を分解して吸収しやすい形にすること
1. 物理的消化:消化管の運動
2. 化学的消化:消化液の作用
3. 生物学的消化:腸内細菌の作用
消化管とは口から肛門まで続く1本の管のことで
口腔、食道、胃、小腸、大腸、肛門から成っています
消化器とは消化管に付属している器官のことで
唾液腺、肝臓、胆嚢、膵臓があります
・3大栄養素について
3大栄養素のエネルギー価(栄養素1gがそれぞれ体内で発生するエネルギー量)は
タンパク質4kcal、脂質9kcal、糖質4kcalで、この量を生理的燃焼価と言います
タンパク質の1日推奨量は、18~69歳の女性で50g/日です
脂質の1日の脂肪エネルギー比率は、一日の総エネルギーにおける脂質の割合で
男女ともに1~29歳は20%以上30%未満、30歳~69歳は20%以上25%未満です
30%以上になっているとエネルギーを脂質に依存していると言え
肥満になりやすくなっていく傾向があります
食事をチェックしてみると
揚げ物、炒め物、ドレッシング、マヨネーズ
ポテトチップスといった食品を多く摂取しています
また糖質制限ダイエットや総エネルギー量を1500kcal未満などに
抑えている方の場合、主食が減り主菜の量は
あまり変わっていないことが多いので、相対的に脂質の割合が増えて
栄養摂取のバランスが崩れてしまっているケースもあります
糖質の適正エネルギー比は、総エネルギーに占めるエネルギーの50~70%未満です
したがって総摂取量を2000kcalにするのであれば
1000kcalは糖質を摂取するべきです
・代謝回転について
代謝周期は、小腸の上皮は約2日、胃は5日、心臓は22日、肌は28日
筋肉や肝臓は60日、骨細胞は約90日です
人体の臓器のタンパク質代謝は、全体では
代謝回転の遅い47%のタンパク質は130日で生まれ変わり
代謝回転の速い53%のタンパク質は22日で生まれ変わります
筋肉は、代謝回転の遅い40%のタンパク質は100日で生まれ変わり
代謝回転の速い60%のタンパク質は、16日で生まれ変わります
・食事誘導性熱代謝について
食事をすることによってエネルギーを消費することで、食物を噛む
食物を腸で消化吸収するなど
食事に関わる生体の働きによってエネルギーが消費されることを言います
栄養素の種類によって食事誘導性熱代謝のエネルギー消費は変わります
タンパク質のみ:摂取エネルギーの約30%
糖質のみ:摂取エネルギーの約6%
脂質のみ:摂取エネルギーの約4%
通常の食事(混合):摂取エネルギーの約10%
がエネルギーとして消費されます
・基礎代謝について
基礎代謝に影響する要因
1. 体表面積:同じ体重でも身長が高く痩せている人の方が
体表面積が大きくなり、基礎代謝が高くなります
2. 年齢:年齢が若い方が高くなります
3. 性別:男性>女性
4. 体格:筋肉質>脂肪質
5. 体温:体温が高い人は、基礎代謝も高くなります
6. ホルモン:甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモンの分泌量が多い人
は基礎代謝が高くなります
パワープレートは、筋肉量を増やし基礎代謝を高めることで
リバウンドの少ない安全なダイエットを可能にします
パワープレートでトレーニングをしたら、筋肉の元になるタタンパク質を摂っていき
超回復を促すことも重要です