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肥満遺伝子について -UCP1遺伝子 洋ナシ型-

肥満遺伝子について -UCP1遺伝子 洋ナシ型-

今回は肥満遺伝子の中で、洋ナシ型に分類される

UCP1という遺伝子についてお話したいと思います

3.脱共役タンパク質遺伝子(UCP1):洋ナシ型、脂質の代謝が苦手 

日本人の約25%が持っており(ある研究では約半分の女性が持っているそうです)

この遺伝子に変異を「ホモ」で持つ場合

持たない人よりも基礎代謝量が一日あたり約100kcal低くなります

(リンゴ型と複合で持っている場合、約300kcalの基礎代謝阻害が起こります)

女性に多く、腰から下に脂肪がつきやすいことから洋ナシ型と呼ばれています

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これも「節約型遺伝子」のひとつで、この遺伝子を持つ人は太りやすくなります

特に脂質の代謝に関係する遺伝子です

腰周りや下半身に脂肪がつきやすくなる傾向がみられます

特に寒い地方に多く分布しており、皮下脂肪を効率よく増やして寒さに耐えることができます

脂肪が多いので、雪で食料の確保が困難な時にも生存に有利な変異です

この遺伝子を持っていると平熱が低体温(36.3度以下)の方が非常に多く

冷え性を持っている場合が多くあります

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体温を下げて、代謝を下げることによって消費するエネルギーを減らして

生き延びることに長けているためと言われています

しかし、現代では、空調技術が進歩して、そこまで寒い環境にいることは少なくなったので

しっかりと体を温めて、代謝を高めてあげる必要があります

この遺伝子は、筋肉にエネルギーである脂肪を取り込む働きがありますが

変異があることによってその取り込みがうまくいかなくなるため

脳が体に脂肪が足りていないのではないかと勘違いを起こし

揚げ物や洋食、肉など「脂肪」を好む傾向があります

非ふるえによる熱産生遺伝子のため、強い変異を持つ場合

冷え性で悩んでいる場合が多くなります

食事を抜くことに抵抗がなく、その代わりに一度にたくさん食べてしまう傾向があります

この変異をお持ちの方は、生活習慣病と関連が深い内臓脂肪は多くなく

皮下脂肪が多いため、肥満でも生活習慣病にはなりにくいとされています

筋肉量は少なくてもガッチリとした体型に見られることが多いです

筋肉が硬く、リンパの流れも滞りがちで、セルライトを体に貯めやすい傾向もあります

筋肉は比較的つきやすく、がっちりした体型に見られること多いです

体組成を測ると、下半身の筋肉量高めに出ることが多いですが

これはむくみによって水分が滞っていることで筋肉と判断されてしまっている場合があり

実際はそれよりも体脂肪率が高いことが多いです

皮下脂肪をエネルギーに変える力が弱い傾向があり、皮下脂肪が厚くなりやすくなります

そのため顔にも皮下脂肪が集めにつくため、肌が内側からパツンと貼った感じがするので

細かなシワは気になりにくくなります

血液の循環が滞りやすく、皮膚の表面温度も低くなりやすいため、新陳代謝も低下します

そのため、肌の老廃物が上手く代謝できずに、くすみや毛穴の汚れや目のクマ出やすくなります。

 →心がけること 

UCP1は脂質の代謝が苦手なので、脳は脂肪を摂りたくなりますが

ここで重要なことは脂の量よりも質になります。細胞膜は脂質でできていますので

魚やオリーブオイルなどの良質な不飽和脂肪酸を摂る必要があります

食事の際はまず野菜(茹でたり蒸したりして加熱したものがオススメ)を食べ

次にご飯などの主食を摂り、最後に揚げ物ではない主菜を食べます

間食は控えて、食事内容を見直しましょう。(こってりした外食が多くないかなど) 

控える食品:揚げ物、肉の脂身、菓子パン、ケーキ、スナック、アイス、バター、マーガリン

ラード、クリームなど

特にアイスクリームは吸収されやすい糖とこの遺伝子型が代謝を苦手としている脂肪を

両方豊富に含んでいる食材であり、さらに体を冷やすことから

肥満を加速させてしまう原因となります

元々冷えやすい体質なので、さらに体を冷やしてしまうと

消化管周辺の臓器まで機能が下がってしまうことになりかねません


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また、生理中にどうしても甘いものや脂質を多く含んだものを食べたくなってしまう方が多く

このような場合、一概には言えませんが、糖質や脂質といった栄養素が足りていないのではなく

ミネラルが不足しているケースがあるということも知っておかなければなりません

重要なミネラルである鉄や亜鉛などが不足していても

脳は生理の際に血液から出てしまう何かが足りないということは分かっていても

なかなかそれがミネラル不足していると判断できないそうです

そのため、カロリーの多そうなピザやポテトチップス、ドーナツなどを見ると

脳は、これはカロリーが高いから食べれば、何かの不足が補えるのではないかと勘違いをして

欲してしまうのです

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ダイエットをするには、とにかく体温を高く保つ必要があるので

運動では、下半身の大きな筋肉を鍛え、有酸素運動をするのがオススメです

水泳など、体温より低い温度の水に長時間浸かることはオススメできません

ぜひパワープレートで下半身を中心に筋肉量を増やして

発熱を高め体温をアップしていただければと思います

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プロフィール

中込慶一
(ナカゴメケイイチ)
・出身地:東京都
・血液型:O型
・昭和61年4月7日
・日体柔整専門学校卒
・柔道整復師
・全国冷え症研究所に5年勤務ののち現在は、パワープレート東京にてインストラクターを務める
・特技:スポーツ全般 陸上
・趣味:音楽・バイクツーリング
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