肥満遺伝子について3 -ADRB2遺伝子 バナナ型-
今回は3つに分類されている肥満遺伝子のうちのバナナ型遺伝子についてお話したいと思います
2.β-2アドレナリン受容体遺伝子(ADRB2):バナナ型、逆肥満遺伝子
エネルギーの代謝が早く、太りにくい
日本人の約16%が持っていて、この遺伝子に変異を「ホモ」で持っている場合
変異がない場合よりも安静時代謝量が200kcal/日高く、エネルギー消費が多いので
痩せやすくなります
特に夏が暑い地方に多く分布している遺伝子で、手足を長く、体を小さくすることで
余計な熱を溜め込まないようになっています
比較的食料の確保のしやすい温暖な環境で
本来は脂肪を溜めにくいと言われているため、バナナ型と言われています
いくら食べても太らない、いわゆる痩せの大食いの人が多いですが
身体の材料として重要なタンパク質が先に消費されるため
筋肉が付きにくく、基礎代謝が下がってくる30歳を過ぎると急激に太りだすことがあります
生活習慣や環境の変化でエネルギーを摂りすぎる生活を送るようになると
100キロを超えてしまうような太り方をする場合もあります
ホモ型でこの遺伝子を持っている場合+200kcal多くエネルギーを消費します
このタイプの方が太ってしまった場合に、体を触ると、セルライトが多く
固くなっていることが多いです。 皮下脂肪が比較的薄く、肌もどちらかというと乾燥しがちで
よく動かす目尻や目の周り、おでこ、口の周り、細かいシワができやすくなります
カサカサ肌や冬の時期の乾燥に弱い傾向があります
筋肉もつきにくいため、薄い肌を支えられず、ブルドックのようなたるみになりやすくなります
特に首の細かいシワは、年齢を高く見せてしまう傾向があるので、注意が必要です
→バナナ型遺伝子を持つ方のダイエットポイント
せっかく吸収したタンパク質を素早く分解してしまう
筋肉や細胞の材料になるはずのタンパク質を壊してエネルギーにしてしまうので
タンパク質不足になります
食事の最初にあっさりしたタンパク質のおかずをたっぷり摂り、次にしっかり野菜を摂ります
最後にご飯などの主食、冷たいものよりは、温かいものを食べるようにすると良いでしょう
筋肉を維持するためにも、タンパク質の目標摂取量は1日70g程度です
ある調査では、一日の摂取量が35~50g程度になっている方が多いので
健康のためにも適切なタンパク質量を摂ることをおすすめしています
控えるべき食材として、揚げ物、肉の脂身、ケーキ、和菓子、スナック、クリームチーズ、バター
マーガリン、ココナッツがありますので、意識した食生活をしていただけるとよいと思います
2015年2月21日(土)
美容|
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