3大栄養素とビタミンについて
・3大栄養素とビタミンについて
1. 糖質とビタミンB1
ごはんなどの糖質は、酵素の働きで分解され、エネルギーに変わります
この酵素の働きを助ける補酵素がビタミンB1です
糖質の代謝に不可欠なだけでなく
代謝の過程で乳酸などの疲労物質の処理にも関わっています
2. タンパク質とビタミンB6
筋肉はアミノ酸を材料につくられます
ビタミンB6はアミノ酸代謝に重要な働きをしており、筋肉アップを目指して
タンパク質食品を多く摂ったり、サプリメントなどを利用したりする場合
ビタミンB6の十分な摂取を心掛ける必要があります
3. 脂質とビタミンB2
ビタミンB2は、3大栄養素の代謝に様々な形で関わっています
特に脂肪が燃焼するときに多く消費され、脂質の代謝に不可欠です
また、タンパク質の合成にも関与し、櫃や毛髪などの細胞の新生、体の成長をサポートしています
(発育のビタミンとも呼ばれます)
*パントテン酸にも注目
パントテン酸は、体内でコエンザイムAとなりますが
コエンザイムAはエネルギー代謝過程で働く100種類以上の反応酵素の補酵素となります
例えば糖質代謝に関わるビタミンB1とともに中心的な役割を担い
脂質代謝に関わるビタミンB2と共に働きます
また、HDLコレステロールの合成促進にも関与します
糖質、タンパク質、脂質の代謝すべてに重要な役割を担っており
すべての細胞、組織の健康維持に関与しています
パントテン酸は、食物から摂取するものと大腸で合成されるものとありますが
年齢と共に合成する働きが悪くなり、減少していきますのです
目安量の2倍、10㎎摂るのが望ましいと言う文献もあります(放送大学講師学術博士 佐藤秀美)
・食事の工夫
パントテン酸は、加熱調理すると消失してしまうので
なるべく生で食べられるものは生で食べたり、油で炒め包み込んだり
煮汁まで食べられたりする工夫をすると良いです
また、体内で合成量を増やすために食物繊維を摂り、便秘を防いだり
腸内環境を良くしたりして、腸内細菌が合成してくれるのを促します
鶏肉や茸はパントテン酸が多い食品で、鶏がらだしや椎茸だしには
パントテン酸が多く、スープ一杯で1㎎前後含まれます
・腸内細菌が生成するビタミン
腸内細菌が生成するビタミンで良く知られているものに
ビタミンKがありますが、パントテン酸などのビタミンB群も生成していることが分かっています
腸内環境が悪化すると、ビタミンの生成も低下するので、腸内環境を良くするために食生活を整え
便秘を防ぐなどの配慮が必要となります
腸内細菌の種類は、食事によって変わります
プレバイオティクス:食物繊維やオリゴ糖を摂ることで善玉菌の餌となる
プロバイオティクス:納豆、ヨーグルト、漬物(キムチなど)といった乳酸菌を含む食品を摂ることが
有効です
パワープレートトレーニングと合わせてぜひエネルギー代謝を高めるビタミンを
積極的に摂って、健康的なダイエットを目指しましょう!
2015年1月 6日(火)
食事について|
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