関節の運動について
私たちの体には、206個の骨があり、それらが関節を形成することで
様々な動きをすることが可能になっています
骨の連結には不動性の結合と可動性の結合があります
不動性の結合は、2つの骨の間に空間が無く、可動性が存在しないか
非常に小さいという特徴を持っています
不動性の結合には、結合する組織の種類によって、線維性の連結、軟骨性の連結
骨結合の3つに分類されます
可動性の結合は、滑膜性の連結または関節と呼ばれ
2つの骨の間に空間(関節腔)があるため、大きな可動性を持っている特徴があります
・関節包内運動・骨運動
関節包内運動とは、滑膜性関節における関節内で関節面間で生じる運動のことで
転がり、すべり、軸回旋の3つ基本的な動きが組み合わさって生じる
随意的な関節運動です
これらの動きが制限されることで、関節全体の機能が低下し
痛みなどの原因になります
・関節包内運動パターン
関節において、関節面の形状により運動パターンは異なってきます
関節を構成する遠位の骨の関節面の形状から
凹の法則、凸の法則という動きのパターンに分類されます
凹の法則(concave sliding rule):遠位の骨の関節面が凹面を呈していて
近位の骨の凸面上を運動するとき、関節面は骨体の運動方向と同じ方向へ滑ります
これは瞬間回旋軸(IAR:Instantaneous Axis of Rotation)が運動している骨体に存在せず
近位の関節頭の中にあるために起こる動きです
凸の法則(convex sliding rule):遠位の骨の関節面が凸面を呈していて
筋にの骨の凹面上を運動するとき、関節面は骨体の運動方向と逆方向に滑ります
これはIARが運動している骨頭の中に存在するために起こります
このような関節の運動を理解することで、それぞれの関節がどのような動きをするのかを
考えながらトレーニングを行うことができるので、より機能的な体をつくることが可能です
五十肩など関節可動域が減少している方に対してもこのような関節運動学に基づいた
リハビリテーションを行うことで素晴らしい結果が出ています
2014年10月29日(水)
人体の構造、機能|
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