RCU 短期留学 3日目
今日は、個人的に朝、早くに起床し、学校の周辺をジョギングしました
スペインというと、温暖な気候というイメージがありましたが
この日の気温は5度で湿度が低く、風が強かったので、とにかく寒かったです
しかし、芸術的な建物や街並み、豊かな自然が広がっているので
走っていてとても気持ちよかったです
そして朝食の後は、RCUの神経学、テクニック授業に参加しました
今日はRCU(王立マリアクリスティーナ中央大学)の神経学、テクニックの授業に参加しました
RCUの学生は、普段の授業ではスペイン語を使っていますが
週に一回オールイングリッシュでの授業があり、皆英語のレベルが非常に高いと感じました
ケーススタディでは、彼らが英語で症例についてのスライドを作り
患者の状態、検査、治療について話してくれました
神経学の授業では、OPKテープ(optokinetic tape)を使って
眼球運動の検査を行って神経機能を診るという授業が行われました
眼球運動について(Wikipediaより引用)
「眼球運動は5つに分類されており
その分類では衝動性眼球運動(saccadic eye movement、SEM、サッケード)
追従眼球運動(Pursuit eye movement、PEM、パスート)
前庭動眼反射(Vestibulo-ocular reflex、VOR)
視運動性眼振(Optokinetic nystagmus、OKN)
バージェンス(Verfence、または輻湊、開散)があり、後に固視(Fixation)が加わった。
随意的な眼球運動に関与する大脳の領域は
前頭葉の前頭眼野、補足眼野、頭頂葉の頭頂眼野などである
中枢からの刺激が様々な経路で脳幹網様体の眼球運動発生器に達する
そして小脳や前庭からの調節が加わる。
衝動性眼球運動(saccadic eye movement、SEM、サッケード)
律動性眼球運動(SEM)は周辺視野にみえる対象を中心窩で捉える時におこる
随意的な速度の早い共動性眼球運動である。
律動性眼球運動(SEM)には主に2つの機能がある。
1つは、ある眼球の位置から別の位置へできるだけ速く移動させることである。
もう1つは移動した新たな眼球の位置を維持し続けることである。
Robinsonの仮説(パルス・ステップ支配)では前者をパルスといい、後者をステップという。
ステップ信号は神経積分器によるパルスの積分からなる。
ステップ信号がないと眼球はサッケードはおこすが、サッケードの後に位置を保持できず
正中位に後戻りしてしまう。
水平方向のパルスは橋にある傍正中橋網様体(paramedian pontine reticular formation、PPRF)
で作られ、垂直方向のパルスは中脳にある内側縦束吻側間質核(rostral interstitial nucleus of
medial longitudinal fasciculus、riMLF)で作られる。
水平方向のステップは前庭神経内側核(MVN)と舌下神経前位核で
PPRFのパルスを積分することで作られる。
垂直方向のステップはカハール間質核(interstitial nucleus of Cajal、INC)で
パルスを積分することで作られる。
riMLFとINCと外眼筋眼球運動神経核の運動ニューロンの投射は上向きサッケードと
下向きサッケードで異なることに注意が必要である。
また共同運動を行うための左右の連絡は水平方向では
内側縦束(medial longitudinal fasciculus、MLF)であり
垂直方向では後交連(posterior commissure、PC)である。
追従眼球運動(Pursuit eye movement、PEM、パスート)
追従性眼球運動(PEM)は随意的に選択した
移動する1つの指標を中心窩で捉え続ける時におこるなめらかな眼球運動である。
追従性眼球運動はゆっくりと動く指標を追視するという極めて特殊な条件下でしかみられず
日常的な眼球運動のほとんどは衝動性眼球運動である。」
これらの検査は私の授業には無いもので
単に神経病理を見つける検査というよりも機能神経学と
治療をどう結びつけるかといった非常に実践的な授業だと感じました
テクニックの授業では、カイロプラクターで医師でもあるリカルド藤川氏が
カイロプラクティックの治療テクニックとして非常に人気の高いガンステッドテクニック
アクティベーターテクニックについて教鞭をとっていただきました
リカルド先生は日系三世で元々本当はアーティストになりたかったそうですが
両親から医師になることを勧められ、医療の道に入りました
アメリカでカイロプラクターとなった理由は、喘息と偏頭痛を持っており
治療してもらい良くなったのがきっかけで
パーマー大学を卒業後にブラジルの大学に行きながら
その後スペインで教師をやるという話があり、魅力的なプロジェクトだったため
こちらに移り住み、今に至ります
現在は、自分の継者を育てているそうです
彼は、非常にシンプルで分かりやすい英語で話してくださり、短い時間ではあったものの、一週間分の授業が凝縮されたような内容でとても感動しました
夕食は、リカルド先生に、エスコリアルの街で数少ない日本料理屋「山岡亭」を案内していただき
一緒に食事をさせていただきました
2014年3月25日(火)
日記|
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