内臓知覚神経とダイエット
・ホメオスタシス(恒常性維持機能)
若々しく、生き生きして、綺麗で魅力がある人はホメオスタシスが高い人です。
ヒトや生物が外部環境の変化に対して安定していることをホメオスタシスと言います。
自然治癒力や回復力、抵抗力や免疫力など
日々の活動での疲労消耗した心身を元の健康な状態に戻そうという生命力そのものと言えます。
若々しい人、元気な人、イキイキした人とは、この能力が高い人です。
この恒常性は、自律神経系とホルモン系(内分泌性)の働きによって保たれ
ホメオスタシスの状態は、日々変わります。
元気があるときには、楽しいことに目が行き、疲れているときにはネガティブなものに目が行きます。
自律神経系:大脳の視床下部から全身に分布される神経で
意識に関係なく働いている不随意神経です。交感神経(活性、興奮)と副交感神経(休息、鎮静)から成っており、外部環境に合わせて体をコントロールしています。
神経には、中枢から末梢に命令を伝える遠心性神経と
末梢の情報を中枢に伝える求心性神経があり、自律神経の遠心性神経には
交感神経と副交感神経、求心性神経には内臓知覚神経があります。
| 交感神経 活性、興奮、ストレス | 副交感神経 休息、快、笑い、感動 |
エネルギー エネルギー代謝
食欲 性欲(美、健全を求める欲求を含む) 血管 汗 立毛筋 心臓 胃腸 血液pH 一日の分泌変化 |
発散 酸化(酸化酵素の活性化による)、分解作用 抑制 抑制
収縮 少量で濃い 収縮 鼓動が早くなる 抑制 酸性化 昼間活発 |
蓄積 還元作用
活発 活発
拡張し、栄養運搬 多量で薄い 弛緩 鼓動遅い 活発 アルカリ化 夜間活発 |
老化は化学的に言うと、酸化であり、酸化すると物質は黒くなります。
お茶や果物など肌もそれに含まれています。交感神経はエネルギーを発散する神経のため
緊張状態が続くと乳酸が溜まり、酸化が進んでいます。副交感神経は逆にエネルギーを蓄え
還元作用のあるカルシウムの血中濃度をホルモンを介して調整することで体を弱酸性に保ちます。
したがって、活動のスイッチと休息のスイッチをきちんと分ける生活を心がけることが有効です。
内臓知覚神経の受容器は、血管壁と内臓内にあり、動脈の圧力や
胃腸、膀胱の充満度などの物理的情報や内容物の酸性度や電解質の濃度などの
化学的情報を伝えます。
このような内臓からの求心性情報の大部分は感覚として意識に上りませんが
種々の器官に反射正反応を引き起こして自律機能を調節しています。
健康な人は、内臓知覚神経が活発に働いていると言われています。
脳は、快感で活性化される臓器で、楽しいことをやっている時は
神経伝達物質であるドーパミンが放出され、さらに良い状態の時には内因性オピオイドと呼ばれる
βエンドルフィンが放出され、活性化されます。
身近なもので、内臓知覚神経の働きを高めるには、食事の時に体が今
何を欲しているのかを考えながら摂ることが有効です。
ヨーロッパの食文化では、楽しむということをとても重要視しているため
前菜やメイン、デザートなどをその時の自分の体が一番喜ぶものを選び
仲間と話をしながら無意識に内臓知覚神経を活発に働かせているのです。
そのため、一度にメニューが全て出てくる日本食と異なり
必ず一つの料理を食べ終わってから次が運ばれてくるという流れになっており
その料理により集中して食べることを重視しているのです。
普段、お弁当を食べるときなどは、食べたい料理を選ぶことができませんが
その時にもどの順番で今の自分が食べたいのかを考えながら食べることで
内臓知覚神経を働かせることができます。
また、よく噛んで食べることで口に入れた時の味と噛んで唾液と混じった時に
味が変化していくのを感じることができ、より多くの味覚情報が脳に伝わり
食事の満足感が高まります。
これによって過食を防ぎ、余分なカロリー摂取を避けることができるのです。
パワープレートによる運動習慣と食事の摂り方を工夫することで
より健康的なダイエットができると思います
パワープレート導入店はこちら