アクティブケアの重要性
一般にドクターから治療を受けるといった受動的なケアの方法をパッシブケア
自分自身が健康のために体操や運動などを行うことをアクティブケアと言います
アメリカでは以前から自分で健康をつくるという意識が高いことから
常識の考え方になっていますが、近年、日本でもアクティブケアが非常に注目されており
QOL(Quality Of Life:生活の質)の早期改善に重要な役割をしています
アクティブケアは非常に広い意味合いを持っており
単純で簡単な再活動アドバイスから、総合的なリハビリまですべてを含み
目標は機能の回復です
アクティブケアは急性期、亜急性期、慢性期すべての時期で有効です
急性期では、
①ADL(Activity of Daily Living:日常生活動作)の修正
②筋力低下の防止
③痛みの緩和
亜急性期では
①ADL修正
②筋力低下防止
③ディコンディショニング防止
④柔軟性維持
慢性期では
リハビリとして筋力の回復、コンディショニング、筋バランスの改善
をそれぞれの目的として行います
パワープレートは急性期では筋力低下の予防、痛みの軽減
亜急性期ではさらにストレッチ効果による柔軟性の維持
慢性期では、さらなる筋力の強化と、骨密度の上昇
固有受容器の活性化によるコーディネーション能力の改善といった様々な場面での
有効性が証明されています
また、アクティブケアは肩こりや腰痛といった身近な症状を予防、改善するために
取り組むことも含まれます
その一例としてBrugger's法をご紹介します
Brugger's法は、長時間座ることの多い人に適したホームケアアドバイスで
姿勢を矯正する手順を示す方法です
典型的な前かがみのデスクワーク姿勢を続けると
前方で胸郭(肋骨、胸骨、胸椎で構成される)が圧迫され
呼吸時に動かなくなることで呼吸が浅くなり、疲れやすくなります
また、首や背中、腰の関節、筋肉にも過剰な負担がかかります
同じ姿勢を20分以上続けると関節の安定に関わる靭帯が引き伸ばされ
元に戻らなくなるヒステリシスが起こります
(20分間同じ姿勢をするのと、瞬間的に捻挫をしたのでは
靭帯の引き伸ばされ方が同じという研究結果もあります)
Brugger's法 (座っている場合)
①椅子の端に座る
②両足を少し開き、軽く外向きにする
③両手を脚の上に置き、手のひらは天井に向ける
④腹部の筋肉をリラックスさせる
⑤頭のてっぺんから天井に吊るされているようなイメージで
背筋を伸ばし、あごを軽く引く
⑥もう一つの糸が胸から斜め上45度で引っ張っているイメージで
腰の前弯をつくる
⑦肩甲骨は骨盤に向かって下方に引き下げ、肩をリラックスさせる
⑧呼吸を忘れず、腹式呼吸を心掛ける
この姿勢を10秒(またはそれ以上)続け、20分に1回行うことで
立ち上がる時や、物を持つときなどに体に負担が少ない姿勢をつくるときに応用することができます
適切に行うことができれば、数週間のうちに意識をしなくても
この姿勢を保つことができるようになります
パワープレートによる身体機能の向上と
日常生活での姿勢のチェックとケアをきちんとしていくことで
健康的な体に大きく近づくことができると思います!
2013年4月21日(日)
健康|
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