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椎間板について

椎間板について


椎間板は線維性軟骨で成人では通常23個あり、24の脊椎を分割しており

その厚みの合計は、脊柱の長さの約4分の1を占めます

後頭骨、環椎(第一頸椎)、軸椎(第二頸椎)の間には椎間板は存在しません

仙椎と尾椎の椎間板は成長とともに骨化します

構造としては、外側の線維輪と内側の髄核で構成されており

線維輪は輪状構造で、外側に向けて凸状を呈しています

その構造は機能的で、動きに伴って変形し復元する能力を備えています

椎間板全体としての役割は

①椎体間のクッション

体重支持

脊椎の動き

です

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・線維輪

線維組織は同心性の層帯から成り、外見上約30度の角度を成して

互いに斜めに交差しています

線維の走行は周辺部で垂直、中心部に近づくにつれて斜めになっており

このような構造によって髄核の脱出(ヘルニア)を防いでいるのです

線維輪の機能は

髄核の囲みと保持

圧縮荷重の吸収

脊椎の動きの制限、促進

若年層ほど弾性に富み、加齢や外傷によって低下していきます

線維輪の椎体接合部は軟骨終板と呼ばれており

椎間板と椎体を分離及び接合を助けています

また線維輪の外側3分の1の層には、多様な種類の自由神経終末と複合神経終末が存在し

後方から反回硬膜神経(脊椎洞神経)、側方から灰白交通枝(交感神経節でニューロンを交代した

無髄の節後線維)によって支配されています


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椎間板は固有感覚受容器も備えているため

生体力学的には椎間板の動きをモニターする機能があることから

姿勢制御にも関わっていると考えられています

変性した椎間板では、様々な神経線維(特に痛覚線維)が肉芽組織と共に

角に近い深部にまで伸びていたという報告もあり、深部の鈍痛を引き起こしていると考えらています


・髄核

髄核は椎間板のほぼ中央部に位置し、透明なゼリー状をした

非常に親水性の高い組織(ムコ多糖類)です

若い時には約80%以上が水分で年齢とともに水分の許容量が減少し

成長が止まる頃から80%を切ります

老年期には70%以下にまで低下してしまいます

髄核には血管や神経は入り込まず、内圧は一定に保たれており

どの方向から力が加わっても形を変え、力を均等に周囲に分散させます

何らかの原因によって線維輪に亀裂が生じるとそこから髄核が流出することがあり

これを椎間板ヘルニアと言います


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・椎間板の厚さの変化

十分に睡眠を摂った朝と一日の仕事を終えた夜を比較すると、身長差が生じています

これは椎間板、特に髄核に含まれる水分量の変化によるもので

椎間板が圧縮された状態が長く続くと、髄核の水分量が減少し

血管として椎間板全体の厚みを減少させます

逆に圧縮荷重が取り除かれると、スポンジのように水分の再吸収作用が起こり、厚みが回復するのです

椎間板にかかる負担は、姿勢によっても大きく左右されます

無重力状態を0%とすると、最も負担が少ないのは仰向けで寝ている時で約25%

立位では100%、正しい姿勢で座っている時は140%ですが

これが猫背の悪い姿勢で座っている時は180%になります 



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デスクワークでパソコンなど使っていると、画面を見るために自然と前かがみになってしまいがちで

腹筋がゆるみ、背筋は過度な緊張によってバランスが崩れ椎間板に負荷がかかりやすくなります

 このような日中の活動と数時間の睡眠(荷重の除去)が交互に繰り返し行われることで

椎間板の機能が保たれますが、過度の休息(安静臥位)は椎間板に対してあまり良い影響を与えません

5週間に渡るベッド上での安静後、椎間板組織液総量(水分量)を測定すると

著しい減少が認められたという研究もあります

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・椎間板の変性

椎間板の変性は進行性で全ての人に加齢的に起こり、性別、体重、体型、姿勢の習慣

栄養、運動不足などに影響されます

椎間板の加齢的な変化は水分吸収能力の低下によるところも大きく

結果として脱水、圧迫、退化を招き、椎間板の柔軟性は失われて弾力が失われていきます

椎間板の高さを減少させる変性は椎間関節にかかる圧縮力を増大させ

逆に椎間関節の変性は椎間板に大きな影響を与えます

椎間板変性の初期的な変化は、線維輪内の遠州に沿ってできる1つ以上の断裂で

最も一般的には椎間板の外層に断裂が生じ、比較的後外側に多く起こります


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また、椎間板への栄養供給は20代以降無血管となり、血液による循環は途絶えてしまいます

それ以降は、運動などによって起こるリンパの拡散が栄養供給と老廃物の排出を行います

したがって椎間板(脊柱)の機能を正常に保つためには

運動が非常に重要であるということが言えます 

パワープレート独自の3次元振動は、関節の固有振動数を発生させることができるため

関節の運動機能を高めると共に、固有受容器に働きかけることで

不良姿勢の改善も行うことができます



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緊張性振動反射によって1秒間に30~50回という速さで筋肉を動かすため

そのポンプ作用によって、リンパ拡散も促進されます

 また、椎間板の負担軽減に関わる関わるインナーユニットを鍛えるも可能です 

インナーユニットは

①腹横筋

②骨盤底筋群

③多裂筋

④横隔膜 

からなる腰部の安定性を保つためのユニットです


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体幹部分の筋肉が鍛えられると普段の姿勢が変わり、椎間板への負担が減ってくるのです

特に先述の通り、線維輪は30度の角度で線維が交差しているため

体幹を回旋させるような動きでより反応することから

そういった動きをパワープレートで行うことで効果が高まります

体の支柱である脊柱を形成する重要な要素である椎間板の機能を保つために

ぜひパワープレートを取り入れていただきたいと思います


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プロフィール

中込慶一
(ナカゴメケイイチ)
・出身地:東京都
・血液型:O型
・昭和61年4月7日
・日体柔整専門学校卒
・柔道整復師
・全国冷え症研究所に5年勤務ののち現在は、パワープレート東京にてインストラクターを務める
・特技:スポーツ全般 陸上
・趣味:音楽・バイクツーリング
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