ストレスとパワープレート
ストレスという用語は、カナダのハンス・セリエ教授が
1935年に生物学雑誌で紹介したことがはじまりです
ストレスとは、物理学でスプリングの中に生じるゆがみを表現するのと同様に
生物体内に生じたゆがみの状態を表現する抽象的な言葉です
ストレスとは様々な刺激に対する生体内の全身的、局所的防衛反応(内分泌反応)
と定義できます
セリエのストレス理論では、脳の視床下部がストレスを感知すると
CRH(副腎皮質ホルモン放出ホルモン)を放出して
脳下垂体へストレス刺激を伝えます
下垂体はACTH(副腎皮質刺激ホルモン)を分泌して
これを受け取った副腎皮質はコルチゾールなどの副腎皮質ホルモンを
血中に放出します
この結果、血糖の上昇や免疫機能を担っているNK(ナチュラルキラー)細胞の活性が
低下して免疫力が低下します
また視床下部が受けた刺激は自律神経を通じて副腎髄質にも伝えられ
ここからアドレナリンなどが分泌されることによって
心拍数や血圧が上がり、胃腸の働きが抑えられるなどの反応も起こります
これは生体が、自律神経系、内分泌系、免疫系を総動員させて
身体のホメオスターシスとを保とうとするためですが
有効な対処ができなければ、精神のバランスや身体のホメオスターシス機能が破たんし
ストレス病を発症します
精神面の失調が出現すれば、うつ病や神経症となり
身体疾患のなるのが心身症です
パワープレートはトレーニングを行うだけで、ストレスホルモンであり、長期の分泌が
海馬を委縮させると言われるコルチゾールを減少させ
代わりに脊髄への痛みの抑制効果があるセロトニンやたんぱく質合成を高めると共に
成長ホルモンやテストステロン、インスリン様成長因子などが分泌されることが分かっています
体を引き締めるだけでなく、ストレスを発散することもできるパワープレートは
一石二鳥のマシンなのです