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重力と健康1

重力と健康1

以前のブログで姿勢と健康についてお話ししましたが

今回はもう少し踏み込んで、姿勢と密接な関係を持つ重力についてお話したいと思います

ヒトは地球上で唯一直立二足歩行をする動物ですが

その代償として体の中で最も重い頭部(成人で約5~6㎏)を一番高い位置に置くことになり

常に不安定さを背負うことになりました


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しかし、その弱点を脊椎、骨盤を中心とする筋骨格系で支えると共に

手が自由になったことによる脳などの神経系が発達したことによって

克服してきました

直立二足歩行には重力の影響を最も受けやすいことから

ヒトの体重における筋骨格系の割合は約60%にもなり

背骨をS字に弯曲させ、負荷を分散し筋肉によってその骨格を支えていますが

その機能が十分に発揮できなくなると様々な症状が出てきます


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その影響は太古の人類にもあり、8000年前に同時に発見された700体の人骨のうち

約30%が頸椎や腰椎に変形性の関節症があり

背骨一つ一つの関節である椎間関節と椎体の骨棘(変形によって生じるトゲ)の形成が

類人猿やサルと比べてはるかに強かったそうです



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これまでのお話ではヒトにとって重力は悪者のように感じられるかもしれませんが

決してそんなことはありません

重力があるからこそ私たちの体は正常に機能し運動することができるのです

体には多くのセンサーがあり、重力や運動によって刺激が伝達され

骨や筋肉、脳が活性化するのです

しかし現代人はデスクワークなどの動きの少ない仕事が多く

昔の人類に比べて運動量が減った(重力に抵抗する機会が減った)ことによって

筋骨格系が弱体化して痛みやコリの原因になっています


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日本人女性で最初の宇宙飛行士である向井千秋さんも地球に帰還した時の

重力の影響を強く感じており、夫の万起男さんの著書である「君について行こう」(講談社)では

万起男さんが「宇宙飛行で一番感動したことは?」という問いに対して千秋さんは

宇宙から見た地球の美しさではなく「重力」と答えたそうです

またヒューストンの自宅では、にぎり寿司をつまみ上げては落とし

雑誌のページをパラパラとめくるのを飽きもせずに見ていたそうです


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NASAでは、重力と健康を結びつけ体の機能を高めるマシンであるパワープレートを

導入して研究をしていました

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重力の恩恵を受ける機会が減ってしまった私たちにとって

パワープレートのアクセラレーショントレーニングは体に適度な重力を与えホルモン分泌や

神経、筋肉、骨格の働きを高め、負担の少ない姿勢をつくることで体を健康に導く

画期的なトレーニングだと思います

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プロフィール

中込慶一
(ナカゴメケイイチ)
・出身地:東京都
・血液型:O型
・昭和61年4月7日
・日体柔整専門学校卒
・柔道整復師
・全国冷え症研究所に5年勤務ののち現在は、パワープレート東京にてインストラクターを務める
・特技:スポーツ全般 陸上
・趣味:音楽・バイクツーリング
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