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冷えと免疫力
冷えと免疫力
花粉症の対処法
自然免疫と獲得免疫の違い
自然免疫系は、生体には存在しない病原体に特有の共通構成成分を認識します
病原体が持つ特有の構造物をPAMPs(Pathogen associated molecular patterns)と呼び
それを認識する受容体をTLR (Toll-like receptor:微生物に対するセンサー)と呼びます
認識する抗原の数は膨大で、自然免疫系は病原体の共通構成成分を認識するので
同質のものを持つ菌種は認識できます(一方の獲得免疫系は、一つの抗原に対しては
一つの抗原受容体が認識します)
自然免疫は先天免疫とも言われ、元々備わっている防御機構のことで
・皮膚 :皮脂線から分泌される脂肪酸や汗の中の乳酸
・粘膜上皮 :粘液で洗い流すとともに多くの抗菌たんぱく質を含む
・胃酸 :強酸による殺菌(抗菌物質
)
・リゾチーム :最近細胞壁(ペプチドグリカン)分解酵素
・補体 :感染部位に食細胞を集める(走化性因子)、貪食作用促進(オプソニン作用)
細菌細胞壁溶解
・マクロファージ :病原体やあらゆる種類の抗原を貪食し、他の白血球を活性化する
・好中球 :細菌を貪食し、殺菌する(血中で最大数の白血球で細菌感染防御に不可欠)
・NK細胞 :ガン細胞やウィルス感染細胞を攻撃する
・胸線外分化T細胞 :腫瘍細胞や感染に対しての防御を担うが、臓器を傷害することもある
加齢に伴って委縮する胸線に代わって肝臓、腸管、子宮内膜などのリンパ組織がT細胞をつくる
・B-1細胞 :色々な種類の細菌に対して防御に働くIgMを産生する
・CRP :感染の急性期たんぱく質
・ロイキン :白血球がもつ塩基性たんぱく質で殺菌作用がある
・インターフェロン :ウィルス感染細胞、活性型リンパ球、マクロファージ
白血球が産生する因子でウィルス感染に抵抗性を増すと共にNK細胞を活性化する
・ラクトフェリン :唾液や乳汁中に存在し、遊離の鉄を奪い細菌の発育を阻害する
・常在細菌叢 :ヒトは胎児の間は無菌状態であるが、生まれる時に母親の産道にいる
細菌によってまず汚染され、その後は様々な種類の菌と共に一生を過ごす
それらの細菌群を一括して常在細菌叢(正常フローラ)と呼ぶ
正常細菌叢は病原菌と定着部位を取り合うことにより、またバクテリオシンなどの
抗生物質を産生して病原菌の発育を抑制することによって、宿主を守っている
さらに宿主にとって必要なビタミン類を合成して宿主に提供している
このような様々な自然抵抗因子は、疲労などによって体内が酸性に傾いていたり
低体温であったり、血流が悪いといった状態ではうまく働きません
①大腰筋などの深層筋を鍛えて、発熱量を高める
②コーヒー、パン、清涼飲料水、冷たいビールなどの体を冷やす食べ物を減らし
根菜類、ショウガ、紅茶など体を温めるものを多めに摂るようにする
③お腹や首を冷やさないような服装を心がける
④きちんとした休息をとる
といった習慣をつけて体の機能が働くようにしておくことが重要です
ミトコンドリアを増やして冷えを解消
そのエネルギーには細胞質で作られるものと
独自のDNAを持つミトコンドリアで作られるものがあり
体は必要に応じてこれらを使い分けています
細胞質で行われるエネルギー産生方法を解糖系と呼び、ブドウ糖のみが材料となります
ミトコンドリア系は三大栄養素や酸素、日光などを組み入れてエネルギーをつくります
解糖系は瞬発的な動きなどの低酸素状態で稼働するのに対し
ミトコンドリア系は日常生活などの持久的な運動において可動します
近年、このミトコンドリアが私たちの健康にとても重要であることが分かってきました
ヒトの体は60兆個の細胞から成り、1日で6000~8000億が入れ替わり
そのうちの3000~5000個が異型細胞及びガン細胞となりますが
これらを除去しているのがリンパ球です
しかし、ヒトが加齢や運動不足で低体温、低酸素になると、
環境の変化に対し生き残るためにエネルギー産生を
低酸素下で有効な解糖系にスイッチし、ミトコンドリアを減少させます
解糖系でエネルギーを作ると、代謝産物として乳酸が蓄積します
乳酸は呼吸によって分解されますが、一時的に体を酸性にするため
低体温と相まってリンパ球の活性を低下させます
ガン細胞のミトコンドリア数は正常の4分の1しかないと言われており
酸素を嫌う特徴があることが分かります
ガン治療を様々な視点で研究していらっしゃる日本橋清洲クリニック院長の佐藤仁是先生は
瞬発的な動きの時のエネルギー供給源である解糖系は悪いものなのではなく
ヒトが動物である以上必要な機構であり、ミトコンドリア系とのバランスを
取ることが重要であるとおっしゃっています
パワープレートは、通常の運動では40%しか使わていないと言われる筋肉を
3次元の振動によって97%動かすことができ、今まで眠っていた筋肉と
そのエネルギーを生み出すミトコンドリアを活性化し、増加させるというデータが出ています
パワープレートの日本での販売元であるプロティアジャパンの戸澤社長は
80歳になられますが、毎日パワープレートに乗られていて
過酷なスケジュールをアクティブにこなしておられます
これはまさしく人体の発電所と言われるミトコンドリアの力ではないでしょうか
毛細血管と免疫力
それらの血管を全てつなぎ合わせると約9万キロになり
その中で大動脈は50cm、細動脈は2~3km、なんと残りは全て毛細血管です
また毛細血管は唯一血管に穴が開いていることから、栄養や酸素のやり取りが可能な血管でもあります
細動脈、細静脈間には体温調節のために毛細血管を通さないバイパス路があり
体が冷えていると血液が淀むことによって
このバイパス路を通って血液が回るため栄養や酸素が十分に取り込めなくなると共に
短い経路を多くの血液が流れることになることから高血圧の原因にもなります
日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の重要性について次のように述べています
臓器を栄養している血管は全て毛細血管であるため、臓器は血管学的に言えば末梢であり
毛細血管の血流が悪ければ内臓の働きは低下します
またガンなどと戦うリンパ球は心臓から大動脈、細動脈で臓器の近くへ行き
動脈系の毛細血管から血管外に出ることで働き
その後、静脈を使わずにリンパ管から心臓に還りますので
冷えなどで血流が悪くなり、血液が毛細血管を通らずにバイパス路を通っていると
リンパ球は血管外で働くことができないということになり、免疫力の低下に繋がります
このような状態を防ぐためには、腹部だけでなく手先、足先といった部分もしっかりと温め
全身に張り巡らされた毛細血管にまんべんなく血液を供給することが重要です
脚湯や半身浴、湯たんぽなどをうまく使い、冷えからくる様々な体の不調を防ぎましょう
毛細血管と免疫力
それらの血管を全てつなぎ合わせると約9万キロになり
その中で大動脈は50cm、細動脈は2~3km、なんと残りは全て毛細血管です
また毛細血管は唯一血管に穴が開いていることから、栄養や酸素のやり取りが可能な血管でもあります
細動脈、細静脈間には体温調節のために毛細血管を通さないバイパス路があり
体が冷えていると血液が淀むことによって
このバイパス路を通って血液が回るため栄養や酸素が十分に取り込めなくなると共に
短い経路を多くの血液が流れることになることから高血圧の原因にもなります
日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の重要性について次のように述べています
臓器を栄養している血管は全て毛細血管であるため、臓器は血管学的に言えば末梢であり
毛細血管の血流が悪ければ内臓の働きは低下します
またガンなどと戦うリンパ球は心臓から大動脈、細動脈で臓器の近くへ行き
動脈系の毛細血管から血管外に出ることで働き
その後、静脈を使わずにリンパ管から心臓に還りますので
冷えなどで血流が悪くなり、血液が毛細血管を通らずにバイパス路を通っていると
リンパ球は血管外で働くことができないということになり、免疫力の低下に繋がります
このような状態を防ぐためには、腹部だけでなく手先、足先といった部分もしっかりと温め
全身に張り巡らされた毛細血管にまんべんなく血液を供給することが重要です
脚湯や半身浴、湯たんぽなどをうまく使い、冷えからくる様々な体の不調を防ぎましょう
冷えるとガンになりやすくなる!?
ガンにならない生き方を提案していらっしゃる日本橋清洲クリニックの佐藤仁是院長は
ガンを予防するために免疫力を維持する4つのポイントとして
1.低体温
2.低タンパク
3.ストレス
4.体の酸性化
を挙げています
体温は1度下がると免疫力は30~40%低下し、逆に1度上がると500%上がると言われており
ガン細胞などを貪食するリンパ球や白血球の活性を左右します
また、ガン細胞は低温を好み、高温を嫌います
例えば、子宮がんのガン細胞を39.6度以上の環境にしたところ
10日ほどで細胞は全滅しましたが、正常の細胞には影響がありませんでした
逆に35.0度の環境下では、最も繁殖することが分かっています
ですからガンを予防するためには基礎的な体温を高めると共に
暑い日や寒い日における体温調節を適切に行う必要があります
基礎的な体温を高めるには、体全体の約4割の発熱を行なっている筋肉量を増やすことが重要です
特に内臓が集まっている体幹の筋肉を増やすことで効果的に
体温を上げることができます
夏場の体温調節で注意しなければいけないのは、冷たいものを食べる機会が増えることです
暑いからといってビールやアイスなど冷たいものを食べることで一時的に内臓温は
約4度も低下します
これがたまにであれば元に戻りますが、一日に何度もあると
だんだんと戻りづらくなり、基礎体温の低下につながります
しょうがや根菜類など体を温める食材も摂るようにしてバランスを取ることが大切です
また、服装も非常に重要で外気温が33度あったとしても
体温が36度であれば、体温は奪われているため
腹部は冷えにくい状態にしておくことが望ましいです
暑いときには首を冷やすことで急激な内臓温の低下を防ぎながら
体温調節を行うことができます
体温を上げることと、体温を逃がさないようにすることを
別々に考えておく必要があるとおっしゃっています
筋肉を鍛えることによって発熱量を高めて、体温を上げてから
服装や食事などでつくった熱を逃がさないようにすることが重要です
免疫のしくみ
自然免疫系は、生体には存在しない病原体に特有の共通構成成分を認識します
病原体が持つ特有の構造物をPAMPs(Pathogen associated molecular patterns)と呼び
それを認識する受容体をTLR (Toll-like receptor:微生物に対するセンサー)と呼びます
認識する抗原の数は膨大で、自然免疫系は病原体の共通構成成分を認識するので
同質のものを持つ菌種は認識できます(一方の獲得免疫系は、一つの抗原に対しては
一つの抗原受容体が認識します)
自然免疫は先天免疫とも言われ、元々備わっている防御機構のことで
・皮膚 :皮脂線から分泌される脂肪酸や汗の中の乳酸
・粘膜上皮 :粘液で洗い流すとともに多くの抗菌たんぱく質を含む
・胃酸 :強酸による殺菌(抗菌物質
)
・リゾチーム :最近細胞壁(ペプチドグリカン)分解酵素
・補体 :感染部位に食細胞を集める(走化性因子)、貪食作用促進(オプソニン作用)
細菌の細胞壁溶解
・マクロファージ :病原体やあらゆる種類の抗原を貪食し、他の白血球を活性化する
・好中球 :細菌を貪食し、殺菌する(血中で最大数の白血球で細菌感染防御に不可欠)
・NK細胞 :ガン細胞やウィルス感染細胞を攻撃する
・胸線外分化T細胞 :腫瘍細胞や感染に対しての防御を担うが、臓器を傷害することもある
加齢に伴って委縮する胸線に代わって肝臓、腸管、子宮内膜などのリンパ組織がT細胞をつくる
・B-1細胞 :色々な種類の細菌に対して防御に働くIgMを産生する
・CRP :感染の急性期たんぱく質
・ロイキン :白血球がもつ塩基性たんぱく質で殺菌作用がある
・インターフェロン :ウィルス感染細胞、活性型リンパ球、マクロファージ
白血球が産生する因子でウィルス感染に抵抗性を増すと共にNK細胞を活性化する
・ラクトフェリン :唾液や乳汁中に存在し、遊離の鉄を奪い細菌の発育を阻害する
・常在細菌叢 :ヒトは胎児の間は無菌状態であるが、生まれる時に母親の産道にいる
細菌によってまず汚染され、その後は様々な種類の菌と共に一生を過ごす
それらの細菌群を一括して常在細菌叢(正常フローラ)と呼ぶ
正常細菌叢は病原菌と定着部位を取り合うことにより、またバクテリオシンなどの
抗生物質を産生して病原菌の発育を抑制することによって、宿主を守っている
さらに宿主にとって必要なビタミン類を合成して宿主に提供している
このような様々な自然抵抗因子は、疲労などによって体内が酸性に傾いていたり
低体温であったり、血流が悪いといった状態ではうまく働きません
①大腰筋などの深層筋を鍛えて、発熱量を高める
②コーヒー、パン、清涼飲料水、冷たいビールなどの体を冷やす食べ物を減らし
根菜類、ショウガ、紅茶など体を温めるものを多めに摂るようにする
③お腹や首を冷やさないような服装を心がける
④きちんとした休息をとる
といった習慣をつけて体の機能が働くようにしておくことが重要です
毛細血管と免疫力
それらの血管を全てつなぎ合わせると約9万キロになり
その中で大動脈は50cm、細動脈は2~3km、なんと残りは全て毛細血管です
また毛細血管は唯一血管に穴が開いていることから、栄養や酸素のやり取りが可能な血管でもあります
細動脈、細静脈間には体温調節のために毛細血管を通さないバイパス路があり
体が冷えていると血液が淀むことによって
このバイパス路を通って血液が回るため栄養や酸素が十分に取り込めなくなると共に
短い経路を多くの血液が流れることになることから高血圧の原因にもなります
日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の重要性について次のように述べています
臓器を栄養している血管は全て毛細血管であるため、臓器は血管学的に言えば末梢であり
毛細血管の血流が悪ければ内臓の働きは低下します
またガンなどと戦うリンパ球は心臓から大動脈、細動脈で臓器の近くへ行き
動脈系の毛細血管から血管外に出ることで働き
その後、静脈を使わずにリンパ管から心臓に還りますので
冷えなどで血流が悪くなり、血液が毛細血管を通らずにバイパス路を通っていると
リンパ球は血管外で働くことができないということになり、免疫力の低下に繋がります
このような状態を防ぐためには、腹部だけでなく手先、足先といった部分もしっかりと温め
全身に張り巡らされた毛細血管にまんべんなく血液を供給することが重要です
脚湯や半身浴、湯たんぽなどをうまく使い、冷えからくる様々な体の不調を防ぎましょう
冷え体質はガン体質
ガンにならない生き方を提案していらっしゃる日本橋清洲クリニックの佐藤仁是院長は
ガンを予防するために免疫力を維持する4つのポイントとして
1.低体温
2.低タンパク
3.ストレス
4.体の酸性化
を挙げています
体温は1度下がると免疫力は30~40%低下し、逆に1度上がると500%上がると言われており
ガン細胞などを貪食するリンパ球や白血球の活性を左右します
また、ガン細胞は低温を好み、高温を嫌います
例えば、子宮がんのガン細胞を39.6度以上の環境にしたところ
10日ほどで細胞は全滅しましたが、正常の細胞には影響がありませんでした
逆に35.0度の環境下では、最も繁殖することが分かっています
ですからガンを予防するためには基礎的な体温を高めると共に
暑い日や寒い日における体温調節を適切に行う必要があります
基礎的な体温を高めるには、体全体の約4割の発熱を行なっている筋肉量を増やすことが重要です
特に内臓が集まっている体幹の筋肉を増やすことで効果的に
体温を上げることができます
夏場の体温調節で注意しなければいけないのは、冷たいものを食べる機会が増えることです
暑いからといってビールやアイスなど冷たいものを食べることで一時的に内臓温は
約4度も低下します
これがたまにであれば元に戻りますが、一日に何度もあると
だんだんと戻りづらくなり、基礎体温の低下につながります
しょうがや根菜類など体を温める食材も摂るようにしてバランスを取ることが大切です
また、服装も非常に重要で外気温が33度あったとしても
体温が36度であれば、体温は奪われているため
腹部は冷えにくい状態にしておくことが望ましいです
暑いときには首を冷やすことで急激な内臓温の低下を防ぎながら
体温調節を行うことができます
体温を上げることと、体温を逃がさないようにすることを
別々に考えておく必要があるとおっしゃっています
筋肉を鍛えることによって発熱量を高めて、体温を上げてから
服装や食事などでつくった熱を逃がさないようにすることが重要です
花粉症と冷え
西洋と東洋の健康観の違い
ブレスローの「7つの健康習慣」があります
①適度な運動
②適度の飲酒
③適正な体重
④禁煙
⑤間食をしない
⑥朝食をとる
⑦適正な睡眠
これに対して中国では不老7原則というものがあり
東洋医学の発想で健康法を述べています
①日々働け
②くよくよするな
③腹7分
④よく眠れ
⑤よく笑え
⑥よく歩け
⑦早起き
この二つの健康法を比べてみて何か気付きませんか?
私が最も大きな違いを感じたのは、西洋の健康法は具体的な行動が示されていて
東洋の健康法は心の持ち方(感情)をどうするかが大きなウエイトを占めている点です
ブレスローの健康法では感情に関するものは一つも含まれていませんが
不老7原則では②と⑤に2つ含まれています
これは西洋の心身二元論(体と精神は別々にあるものである)と
東洋の心身一如(精神と体は表裏一体である)が
反映されたものだと私は思っています
この他、睡眠でも面白い違いが見られます
ブレスローの健康法では適正な睡眠を挙げていますが
適正な睡眠と言うと私を含め、多くの方が睡眠時間や質のことを考えると思います
よく言われているのが7時間睡眠です
それに対して東洋の健康法では早起きを挙げており、特に睡眠時間については書かれていません
これはどういうことかと言うと、東洋では自然との連動を重要視しているということです
何時間寝たかということよりも太陽が昇ったら起きなさいという
自然とリズムを合わせることが大事であると言っているのです
またブレスローの健康法では適正や適度といった基準が設けられている項目が4つあるのに対し
東洋ではよく~しなさいというようにできることならどんどんやりなさいといったような項目が多い
という違いもあると思います
西洋医学は非常に客観性を重視しているため、あらゆる診断でもそれぞれの項目に
統計などのデータから割り出させた基準が設けられています
そのため例えば風邪と診断されれば誰もが風邪薬をもらいますが
東洋医学では個人差を重要視しているので、漢方薬でも同じ症状でも処方される薬は違うといった
ことがあります
栄養摂取についても西洋では、3食をきちんと食べて
栄養のあるものをバランスよくという考え方が一般的ですが
東洋では、小食で老廃物をなるべく体に溜めないようにするという考え方が一般的です
このように西洋と東洋では健康への認識に色々な違いがあることがお分かり頂けたと思います
どちらの考え方も非常に重要ですが、最近では生活様式の西洋化が進んだことによって
つい東洋の健康法を忘れてしまいがちなので、このような考え方を意識していくと
より充実した生活が送れると思います
毛細血管が免疫力を決める?
それらの血管を全てつなぎ合わせると約9万キロになり
その中で大動脈は50cm、細動脈は2~3km、なんと残りは全て毛細血管です
また毛細血管は唯一血管に穴が開いていることから、栄養や酸素のやり取りが可能な血管でもあります
細動脈、細静脈間には体温調節のために毛細血管を通さないバイパス路があり
体が冷えていると血液が淀むことによって
このバイパス路を通って血液が回るため栄養や酸素が十分に取り込めなくなると共に
短い経路を多くの血液が流れることになることから高血圧の原因にもなります
日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の重要性について次のように述べています
臓器を栄養している血管は全て毛細血管であるため、臓器は血管学的に言えば末梢であり
毛細血管の血流が悪ければ内臓の働きは低下します
またガンなどと戦うリンパ球は心臓から大動脈、細動脈で臓器の近くへ行き
動脈系の毛細血管から血管外に出ることで働き
その後、静脈を使わずにリンパ管から心臓に還りますので
冷えなどで血流が悪くなり、血液が毛細血管を通らずにバイパス路を通っていると
リンパ球は血管外で働くことができないということになり、免疫力の低下に繋がります
このような状態を防ぐためには、腹部だけでなく手先、足先といった部分もしっかりと温め
全身に張り巡らされた毛細血管にまんべんなく血液を供給することが重要です
脚湯や半身浴、湯たんぽなどをうまく使い、冷えからくる様々な体の不調を防ぎましょう
冷え体質はガン体質
ガンにならない生き方を提案していらっしゃる日本橋清洲クリニックの佐藤仁是院長は
ガンを予防するために免疫力を維持する4つのポイントとして
1.低体温
2.低タンパク
3.ストレス
4.体の酸性化
を挙げています
体温は1度下がると免疫力は30~40%低下し、逆に1度上がると500%上がると言われており
ガン細胞などを貪食するリンパ球や白血球の活性を左右します
また、ガン細胞は低温を好み、高温を嫌います
例えば、子宮がんのガン細胞を39.6度以上の環境にしたところ
10日ほどで細胞は全滅しましたが、正常の細胞には影響がありませんでした
逆に35.0度の環境下では、最も繁殖することが分かっています
ですからガンを予防するためには基礎的な体温を高めると共に
暑い日や寒い日における体温調節を適切に行う必要があります
基礎的な体温を高めるには、体全体の約4割の発熱を行なっている筋肉量を増やすことが重要です
特に内臓が集まっている体幹の筋肉を増やすことで効果的に
体温を上げることができます
夏場の体温調節で注意しなければいけないのは、冷たいものを食べる機会が増えることです
暑いからといってビールやアイスなど冷たいものを食べることで一時的に内臓温は
約4度も低下します
これがたまにであれば元に戻りますが、一日に何度もあると
だんだんと戻りづらくなり、基礎体温の低下につながります
しょうがや根菜類など体を温める食材も摂るようにしてバランスを取ることが大切です
また、服装も非常に重要で外気温が33度あったとしても
体温が36度であれば、体温は奪われているため
腹部は冷えにくい状態にしておくことが望ましいです
暑いときには首を冷やすことで急激な内臓温の低下を防ぎながら
体温調節を行うことができます
冷えについてはこちら
written by keiichi nakagome
毛細血管と免疫力の関係
それらの血管を全てつなぎ合わせると約9万キロになり
その中で大動脈は50cm、細動脈は2~3km、なんと残りは全て毛細血管です
また毛細血管は唯一血管に穴が開いていることから、栄養や酸素のやり取りが可能な血管でもあります
細動脈、細静脈間には体温調節のために毛細血管を通さないバイパス路があり
体が冷えていると血液が淀むことによって
このバイパス路を通って血液が回るため栄養や酸素が十分に取り込めなくなると共に
短い経路を多くの血液が流れることになることから高血圧の原因にもなります
日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の重要性について次のように述べています
臓器を栄養している血管は全て毛細血管であるため、臓器は血管学的に言えば末梢であり
毛細血管の血流が悪ければ内臓の働きは低下します
またガンなどと戦うリンパ球は心臓から大動脈、細動脈で臓器の近くへ行き
動脈系の毛細血管から血管外に出ることで働き
その後、静脈を使わずにリンパ管から心臓に還りますので
冷えなどで血流が悪くなり、血液が毛細血管を通らずにバイパス路を通っていると
リンパ球は血管外で働くことができないということになり、免疫力の低下に繋がります
このような状態を防ぐためには、腹部だけでなく手先、足先といった部分もしっかりと温め
全身に張り巡らされた毛細血管にまんべんなく血液を供給することが重要です
脚湯や半身浴、湯たんぽなどをうまく使い、冷えからくる様々な体の不調を防ぎましょう
自然免疫と獲得免疫
自然免疫系は、生体には存在しない病原体に特有の共通構成成分を認識します
病原体が持つ特有の構造物をPAMPs(Pathogen associated molecular patterns)と呼び
それを認識する受容体をTLR (Toll-like receptor:微生物に対するセンサー)と呼びます
認識する抗原の数は膨大で、自然免疫系は病原体の共通構成成分を認識するので
同質のものを持つ菌種は認識できます(一方の獲得免疫系は、一つの抗原に対しては
一つの抗原受容体が認識します)
自然免疫は先天免疫とも言われ、元々備わっている防御機構のことで
・皮膚 :皮脂線から分泌される脂肪酸や汗の中の乳酸
・粘膜上皮 :粘液で洗い流すとともに多くの抗菌たんぱく質を含む
・胃酸 :強酸による殺菌(抗菌物質
)
・リゾチーム :最近細胞壁(ペプチドグリカン)分解酵素
・補体 :感染部位に食細胞を集める(走化性因子)、貪食作用促進(オプソニン作用)
細菌細胞壁溶解
・マクロファージ :病原体やあらゆる種類の抗原を貪食し、他の白血球を活性化する
・好中球 :細菌を貪食し、殺菌する(血中で最大数の白血球で細菌感染防御に不可欠)
・NK細胞 :ガン細胞やウィルス感染細胞を攻撃する
・胸線外分化T細胞 :腫瘍細胞や感染に対しての防御を担うが、臓器を傷害することもある
加齢に伴って委縮する胸線に代わって肝臓、腸管、子宮内膜などのリンパ組織がT細胞をつくる
・B-1細胞 :色々な種類の細菌に対して防御に働くIgMを産生する
・CRP :感染の急性期たんぱく質
・ロイキン :白血球がもつ塩基性たんぱく質で殺菌作用がある
・インターフェロン :ウィルス感染細胞、活性型リンパ球、マクロファージ
白血球が産生する因子でウィルス感染に抵抗性を増すと共にNK細胞を活性化する
・ラクトフェリン :唾液や乳汁中に存在し、遊離の鉄を奪い細菌の発育を阻害する
・常在細菌叢 :ヒトは胎児の間は無菌状態であるが、生まれる時に母親の産道にいる
細菌によってまず汚染され、その後は様々な種類の菌と共に一生を過ごす
それらの細菌群を一括して常在細菌叢(正常フローラ)と呼ぶ
正常細菌叢は病原菌と定着部位を取り合うことにより、またバクテリオシンなどの
抗生物質を産生して病原菌の発育を抑制することによって、宿主を守っている
さらに宿主にとって必要なビタミン類を合成して宿主に提供している
このような様々な自然抵抗因子は、疲労などによって体内が酸性に傾いていたり
低体温であったり、血流が悪いといった状態ではうまく働きません
①大腰筋などの深層筋を鍛えて、発熱量を高める
②コーヒー、パン、清涼飲料水、冷たいビールなどの体を冷やす食べ物を減らし
根菜類、ショウガ、紅茶など体を温めるものを多めに摂るようにする
③お腹や首を冷やさないような服装を心がける
④きちんとした休息をとる
といった習慣をつけて体の機能が働くようにしておくことが重要です
食品の機能と栄養素
・食品の機能
① 一次機能:栄養機能、エネルギー源、生命維持のための栄養面での働き
② 二次機能:おいしさ、食事を楽しむという味覚、感覚面での働き
栄養があるものを食べていても一人で食事をするよりも
大勢で楽しみながら食べた方が消化が良くなります
③ 三次機能:体調の調節、生体の生理機能の変調を修復する働き
・消化と栄養素
食べた物を分解して体内に取り込む働きをする器官を消化器系といい
さらに消化管と消化腺に分けられます
消化管:口、食道、胃、小腸、大腸、肛門へと至る食塊が通る管
消化腺:唾液線、肝臓、胆嚢、膵臓などの消化酵素を含みます
体をつくる栄養素はたんぱく質、脂質、炭水化物の3つがあります
① 炭水化物にはデンプン、糖類があり、それぞれ酵素によって分解されます
デンプン→デキストリン→マルトース→グルコース
糖類→ガラクトース、フルクトース
② たんぱく質→ペプトン、ポリペプチド→アミノ酸
③ 脂肪→脂肪酸、グリセリン
〈たんぱく質〉
たんぱく質は約20種類のアミノ酸が、2~80個つながったもので
花粉などの異物(アレルゲン)となるたんぱく質も
消化によって2~3個に分解されていれば、吸収しても免疫応答は起こりません
アレルギー体質の人は消化器の機能が低下している場合が多く
5~6個つながった少し大きい分子の状態で吸収してしまい
アレルギー症状を引き起こす原因となります
必須アミノ酸:ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、トリプトファン
メチオニン、スレオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン
非必須アミノ酸:アラニン、アルギニン、グルタミン、プロリン、グルタミン
アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、システイン、チロシン
アスパラギン、グリシン、セリン
たんぱく質の質と量は、必須アミノ酸の量で決まり
摂取できるアミノ酸量は必要量に対する割合が一番低いものの量によるため
たんぱく質の質が悪かったとしても
摂取量を増やせば必要量を満たすことができます
アミノ酸スコアが高い食品として鶏卵があります
生体調節機能(3次機能)としては、ホルモン類、酵素類などがあり
多くは消化管内で消化により機能を失いますが
消化酵素に抵抗性を持ち、腸管内で機能を持つものもあります
・アスパルテーム
アミノ酸2個からなり、甘味は砂糖の200倍で
急性または慢性毒性の報告がありますが
調味料としてつかう量では起こりません
・カゼインフォスフォペプチド(CPP)
カゼイン(乳たんぱく質)由来で、本来吸収されにくいカルシウムが
腸内でリン酸と結合するのを防ぎ、体内での吸収を助けます
・血清コレステロール低減化ペプチド
大豆たんぱく質由来の難消化性高分子で
消化管内のコレステロール類を吸着して吸収を阻害するため
血清コレステロールの低下に役立ちます
・アンギオテンシン変換酵素阻害ペプチド
イワシのたんぱく質由来で、血圧を上げる酵素を阻害します
・オピオイドペプチド
カゼイン(乳たんぱく質)由来で神経の興奮を鎮めます
〈脂質〉
水に不溶で有機溶媒に可溶な物質を総称して脂質と言い
ワックス、ステロール、トリアシルグリセロール(中性脂肪)
脂肪酸、リン脂質、糖脂質などがあり、食品においては中性脂肪が代表的で
三大栄養素の中で熱量が最も高く、エネルギー源として特に重要です
脂溶性ビタミンの吸収に関与したり、必須脂肪酸の供給源として
またうまみにも関与します
・ワックス
脂肪酸と長鎖(高級)アルコールからなる固形の中性脂肪です
・ステロール
アルコールの一種で3位に水酸基を持つ炭素数27~29のステロイドの総称で
遊離型、エステル型、配糖体等の形で、自然界に広く分布します
・トリアシルグリセロール
グリセロールに3つの脂肪酸がエステル結合した中性脂肪です
・リン脂質
細胞膜を構成する主要な脂質で、構成成分にリン酸を含みます
・脂肪酸
天然の脂質の加水分解で得られる脂肪族モノカルボン酸で
カルボキシル基が末端にある長鎖の一塩基酸、ほとんどは炭素数が偶数です
① 飽和脂肪酸
炭素間に二重結合を持たない脂肪酸で動物性油脂に多く含まれます
② 不飽和脂肪酸
炭素間にシス型の立体配座を示す二重結合を持っています
・n-6系多価不飽和脂肪酸
食用の油に多く含まれる、ジホモY‐リノレン酸やアラキドン酸は
ホルモン様作用を示すロイコトリエンや痛みを増強させるプロスタグランジン類へ
代謝されます
リノール酸を多く含む油脂は、血清脂質濃度低下作用を持っています
・n-3系多価不飽和脂肪酸
α‐リノレン酸を多く含むのはシソ油、青魚で熱に弱いため
炒め物には向いていません
EPAはn-6系とは異なるプロスタグランジン類の前駆体であり
痛みを抑える作用があります
生理中はプロスタグランジンに敏感になるため
α-リノレン酸を含むものを摂取したり
月見草のオイルでマッサージをしたりすることも有効です
特にEPAとDHAは抗血液凝固や中性脂肪濃度低下作用を持っています
n-6系、n-3系の不飽和脂肪酸は、いずれも生体で合成できないため
必須脂肪酸と呼ばれています
摂取の理想は4:1になることが望ましいですが
食の欧米化によってn-3系の摂取が不足していると言われています
・トランス脂肪酸
マーガリンなどの加工油脂の製造工程で
不飽和脂肪酸に水素を添加することでつくられます
自然界には存在しない構造で、溶解する温度が上昇するなど物性変化が生じ
体内で代謝されにくく蓄積してしまいます
・共役脂肪酸
リノール酸の構造異性体で、抗ガン
生活習慣病(抗動脈硬化、抗肥満、抗アレルギー)作用などが期待されていますが
まだ安全性が確立されていません
・ステロール
ステロールは動物ではコレステロール
植物では植物ステロール(フィトステロール)が代表的で
ピーナッツ、ゴマ、大豆、さやいんげん、枝豆類に多く含まれ
コメ油からも抽出されます
植物ステロールは細胞原形質の構成成分で
スチグマステロール、シトステロール、カンペステロールなどが知られており
コレステロールの吸収を抑制する作用があります
体内での吸収率はコレステロールが50%であるのに対し
5%しかなく、LDLコレステロールの濃度低下、HDLコレステロールの濃度上昇
血清中性脂肪レベル及び過酸化脂質低下作用も確認されています
・構造脂質(ジアシルグリセロール)
年々には数%しか存在しないもので
トリアシルグリセロールとは異なる代謝過程を経るため
食後の血中中性脂肪の上昇を抑えたり
体脂肪が付きにくい特定保健用食品として
認められています
〈炭水化物〉
糖質としてエネルギー源となります
日本人はエネルギーの55%を炭水化物から摂取しており
その大部分はデンプンです
アミロース α1,4グルコシド結合だけで重合した直鎖状で
アミロペクチン α1,6グルコシド結合による分枝鎖を持っています
糖質の最小単位は、グルコース、ガラクトース、フルクトースなど単糖類
デンプン、デキストリン(食物繊維)は多糖類です
フルクトースは最も甘味度の高い単糖
食事には、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロースなどの
二糖類も含まれます
・糖質の代謝
インスリンは血糖値の上昇のシグナルを感知して
膵臓のランゲルハンス島B細胞から分泌され、肝臓糖代謝のうち
解糖とグリコーゲン合成、筋肉や脂肪組織へのグルコース取り込みを促進し
血糖値を低下させます
脳は最大のグルコース消費臓器で
摂取した糖質の25%をエネルギー源として利用し
空腹時では70%を利用します
これを維持するため、空腹時でも血糖値は70~110mg/dlに維持されています
〈食物繊維〉
人の消化酵素で消化されない食品中の難消化成分の総体で
主要成分は炭水化物で一部リグニンなどの非炭水化物も含まれています
一日当たりの目標摂取量は、成人で20~25gで
30歳代以下での摂取量の著しい低下が指摘されており
2010年のデータでは目標値の70%しか摂れていないと言われています
・食物繊維の種類
① 不溶性食物繊維
セルロース、ヘミセルロース、リグニン、キチンなど
② 可溶性食物繊維
ペクチン、植物ガムなど
小腸における他の栄養素の消化吸収を抑制することから
血中コレステロールの低下や血糖値の改善などに効果があります
オリゴ糖、糖アルコール
大腸で腸内細菌の餌となり、お腹の調子を整えるもの
虫歯発生の低減に寄与するもの、食後の過血糖を抑えるものなど
甘味料としても利用されています
糖アルコールは、天然の単糖、二糖類の還元基であるアルデヒド基及び
ケト基に、水素添加してアルコール化することによりつくられます
・プロバイオティクス
微生物製剤で粘膜表面の微生物や酵素のバランスを改善したり
免疫能を刺激することを目的とするもので乳酸菌飲料、ヨーグルトなどに含まれます
・プレバイオティクス
小腸下部や大腸で、もともと存在している腸内細菌や
プロバイオティクスとなりうる有用な菌の増殖を促進するもので
オリゴ糖、食物繊維などに含まれます
・プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせたものは
シンバイオティクスと言われます
〈フィトケミカル〉
植物性化学成分で野菜や穀類、果物などの色素、渋み、香り、辛味などの成分で
多くは抗酸化力を持ち、ポリフェノール、カテキン、リコピンなどが代表的です
各種フィトケミカルの機能性の研究は現在も続き種類や効能が
続々と発見、解明され、ガンを予防する植物エストロゲン
果物と野菜の発ガン予防なども見つかっています
冷えは万病のもとであり、その原因に食事は非常に強く関わっています
栄養素に対する知識を深め、食事という身近な習慣から健康をつくっていきましょう
このブログはエルクレストで、メディカルハーブや
漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています
ホメオスタシスと健康
超短波を当て、緊張した交感神経を緩めバランスを整えます
①星状神経節
星状神経節は交感神経の神経節です
交感神経は第1胸髄から第2腰髄で起こり、脊椎の両側で交感神経幹となって
上下に広がりながら神経節をつくり、頚部まで上行した下頚神経節と第1胸神経節が合わさり
星状神経節となります
②腹腔神経節
腹腔神経節も交感神経の神経節で、第5~9胸髄から起こり、大内臓神経となって
腹腔神経節に至ります
肝臓、胆嚢、胃、小腸、腎臓に広く分布しており、ここには副交感神経も迷走神経として
分布していて腹腔神経叢(太陽神経叢)と呼ばれます
この2つの神経節に対して超短波を当てることによって
神経をマッサージしバランスを整えるのです
その効果は
①血管の拡張による冷えの改善
②リラックス効果によるストレスの発散
③内臓の働きの活性化による便秘などの改善
④深部体温の上昇による免疫力の向上
⑤深部体温の上昇による基礎代謝の向上
⑥痛覚閾値の上昇による痛みの緩和
など多岐に渡ります
普段意識することのできない自律神経に対して
アプローチをすることはなかなか難しいのですが
Wブロックを定期的に行うことでバランスが整い、健康な体に導いてくれるのです
西と東の健康観の違いから冷えを考える
ブレスローの「7つの健康習慣」があります
①適度な運動
②適度の飲酒
③適正な体重
④禁煙
⑤間食をしない
⑥朝食をとる
⑦適正な睡眠
これに対して中国では不老7原則というものがあり
東洋医学の発想で健康法を述べています
①日々働け
②くよくよするな
③腹7分
④よく眠れ
⑤よく笑え
⑥よく歩け
⑦早起き
この二つの健康法を比べてみて何か気付きませんか?
私が最も大きな違いを感じたのは、西洋の健康法は具体的な行動が示されていて
東洋の健康法は心の持ち方(感情)をどうするかが大きなウエイトを占めている点です
ブレスローの健康法では感情に関するものは一つも含まれていませんが
不老7原則では②と⑤に2つ含まれています
これは西洋の心身二元論(体と精神は別々にあるものである)と
東洋の心身一如(精神と体は表裏一体である)が
反映されたものだと私は思っています
この他、睡眠でも面白い違いが見られます
ブレスローの健康法では適正な睡眠を挙げていますが
適正な睡眠と言うと私を含め、多くの方が睡眠時間や質のことを考えると思います
よく言われているのが7時間睡眠です
それに対して東洋の健康法では早起きを挙げており、特に睡眠時間については書かれていません
これはどういうことかと言うと、東洋では自然との連動を重要視しているということです
何時間寝たかということよりも太陽が昇ったら起きなさいという
自然とリズムを合わせることが大事であると言っているのです
またブレスローの健康法では適正や適度といった基準が設けられている項目が4つあるのに対し
東洋ではよく~しなさいというようにできることならどんどんやりなさいといったような項目が多い
という違いもあると思います
西洋医学は非常に客観性を重視しているため、あらゆる診断でもそれぞれの項目に
統計などのデータから割り出させた基準が設けられています
そのため例えば風邪と診断されれば誰もが風邪薬をもらいますが
東洋医学では個人差を重要視しているので、漢方薬でも同じ症状でも処方される薬は違うといった
ことがあります
栄養摂取についても西洋では、3食をきちんと食べて
栄養のあるものをバランスよくという考え方が一般的ですが
東洋では、小食で老廃物をなるべく体に溜めないようにするという考え方が一般的です
このように西洋と東洋では健康への認識に色々な違いがあることがお分かり頂けたと思います
どちらの考え方も非常に重要ですが、最近では生活様式の西洋化が進んだことによって
つい東洋の健康法を忘れてしまいがちなので、このような考え方を意識していくと
より充実した生活が送れると思います
冷えるとがんになりやすくなる!?
ガンにならない生き方を提案していらっしゃる日本橋清洲クリニックの佐藤仁是院長は
ガンを予防するために免疫力を維持する4つのポイントとして
1.低体温
2.低タンパク
3.ストレス
4.体の酸性化
を挙げています
体温は1度下がると免疫力は30~40%低下し、逆に1度上がると500%上がると言われており
ガン細胞などを貪食するリンパ球や白血球の活性を左右します
また、ガン細胞は低温を好み、高温を嫌います
例えば、子宮がんのガン細胞を39.6度以上の環境にしたところ
10日ほどで細胞は全滅しましたが、正常の細胞には影響がありませんでした
逆に35.0度の環境下では、最も繁殖することが分かっています
ですからガンを予防するためには基礎的な体温を高めると共に
暑い日や寒い日における体温調節を適切に行う必要があります
基礎的な体温を高めるには、体全体の約4割の発熱を行なっている筋肉量を増やすことが重要です
特に内臓が集まっている体幹の筋肉を増やすことで効果的に
体温を上げることができます
夏場の体温調節で注意しなければいけないのは、冷たいものを食べる機会が増えることです
暑いからといってビールやアイスなど冷たいものを食べることで一時的に内臓温は
約4度も低下します
これがたまにであれば元に戻りますが、一日に何度もあると
だんだんと戻りづらくなり、基礎体温の低下につながります
しょうがや根菜類など体を温める食材も摂るようにしてバランスを取ることが大切です
また、服装も非常に重要で外気温が33度あったとしても
体温が36度であれば、体温は奪われているため
腹部は冷えにくい状態にしておくことが望ましいです
暑いときには首を冷やすことで急激な内臓温の低下を防ぎながら
体温調節を行うことができます
体温を上げることと、体温を逃がさないようにすることを
別々に考えておく必要があるとおっしゃっています
筋肉を鍛えることによって発熱量を高めて、体温を上げてから
服装や食事などでつくった熱を逃がさないようにすることが重要です
気象病
生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持にとても重要な役割をしており
循環、呼吸、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖などを司っています
自律神経はさらに交感神経と副交感神経に分かれており
交感神経は活動的になっている時に優位に働いている神経で
心拍数を高め、血管の平滑筋を収縮させ血圧を増大させるといった作用があるのに対し
副交感神経は安静時に優位に働き、心拍数の低下、腺分泌の亢進
内臓の平滑筋を収縮させて働きを活発にするといった作用があり
これらの拮抗作用によって、環境に合わせてバランスを調節しています
また冷えと自律神経には密接な関係があり
冷えは自律神経を乱す最大の要因といわれています
まずは規則正しい生活をして神経のリズムを取り戻すことが重要ですが
仕事などの都合で活動と休息の時間がまちまちになってしまう方もすくなくありません
全国冷え症研究所の山口勝利先生は、超短波のWブロックという画期的な方法で
交感神経の緊張をとることに成功しました
超短波は元々、関節や筋肉を温め血流を改善し、疲労の回復や痛みの軽減を行う治療器でしたが
これを頚部と腰部にある交感神経の神経節に当てることによって
超短波の1秒間に数千万回にも及ぶ波長が交感神経のマッサージを行い
緊張をとると共に、温熱効果によって血流を改善し、内臓温を上昇させます
冷えと免疫
感染を起こす微生物は自然界に広く多数存在しており
ヒトや動物の気道、消化管、生殖器などの生理的開口部や創傷部位から侵入しますが
それらの微生物全てが汗腺を起こすわけではなく
私たちの体は、多種多様の防御因子が協調して働くことで守ってくれています
宿主側(ヒト)が感染微生物の侵入に対して、まず最初にその異物(感染性微生物:抗原)に
非特異的な防御機構(抗原の種類に関わらず働くシステム)
すなわち先天免疫(自然免疫)が働くことで、そのほとんどを排除します
この手段が有効に働くと病原菌(異物、抗原)は生体から排除されて
不顕性感染(感染が起こっても、症状が無い場合)で終わるか 例え病気になっても治癒します
しかし免疫細胞の働きは、深部体温にかなり左右されます
深部体温が1℃下がると免疫力は40%も下がってしまい
逆に1℃上がると5倍になると言われています!
なぜ深部体温なのかと言うと、免疫細胞の70%は腸に集まっているからで
37度~38度で最も良く働きます(深部温度は直腸温度とも言います)
すなわち腸の温度を上げる(冷えをとる)ことが
丈夫な体を作る上で必要不可欠なのです!
深部体温を上げる上で重要なことは
①大腰筋などの深層筋を鍛えて、発熱量を高める
②コーヒー、パン、清涼飲料水、冷たいビールなどの体を冷やす食べ物を減らし
根菜類、ショウガ、紅茶など体を温めるものを多めに摂るようにする
③お腹や首を冷やさないような服装を心がける
といったことが挙げられます
これから気温が上がり、暑いからといって体を冷やしがちになり
風邪などを引きやすくなるので以上のことに気をつけて
冷えない体をつくりましょう
冷えとミトコンドリア
そのエネルギーには細胞質で作られるものと
独自のDNAを持つミトコンドリアで作られるものがあり
体は必要に応じてこれらを使い分けています
細胞質で行われるエネルギー産生方法を解糖系と呼び、ブドウ糖のみが材料となります
ミトコンドリア系は三大栄養素や酸素、日光などを組み入れてエネルギーをつくります
解糖系は瞬発的な動きなどの低酸素状態で稼働するのに対し
ミトコンドリア系は日常生活などの持久的な運動において可動します
近年、このミトコンドリアが私たちの健康にとても重要であることが分かってきました
ヒトの体は60兆個の細胞から成り、1日で6000~8000億が入れ替わり
そのうちの3000~5000個が異型細胞及びガン細胞となりますが
これらを除去しているのがリンパ球です
しかし、ヒトが加齢や運動不足で低体温、低酸素になると、
環境の変化に対し生き残るためにエネルギー産生を
低酸素下で有効な解糖系にスイッチし、ミトコンドリアを減少させます
解糖系でエネルギーを作ると、代謝産物として乳酸が蓄積します
乳酸は呼吸によって分解されますが、一時的に体を酸性にするため
低体温と相まってリンパ球の活性を低下させます
ガン細胞のミトコンドリア数は正常の4分の1しかないと言われており
酸素を嫌う特徴があることが分かります
ガン治療を様々な視点で研究していらっしゃる日本橋清洲クリニック院長の佐藤仁是先生は
瞬発的な動きの時のエネルギー供給源である解糖系は悪いものなのではなく
ヒトが動物である以上必要な機構であり、ミトコンドリア系とのバランスを
取ることが重要であるとおっしゃっています
パワープレートは、通常の運動では40%しか使わていないと言われる筋肉を
3次元の振動によって97%動かすことができ、今まで眠っていた筋肉と
そのエネルギーを生み出すミトコンドリアを活性化し、増加させるというデータが出ています
パワープレートの日本での販売元であるプロティアジャパンの戸澤社長は
70代でいらっしゃいますが、毎日パワープレートに乗られていて
過酷なスケジュールをアクティブにこなしておられます
これはまさしく人体の発電所と言われるミトコンドリアの力ではないでしょうか
毛細血管と免疫力
それらの血管を全てつなぎ合わせると約9万キロになり
その中で大動脈は50cm、細動脈は2~3km、なんと残りは全て毛細血管です
また毛細血管は唯一血管に穴が開いていることから、栄養や酸素のやり取りが可能な血管でもあります
細動脈、細静脈間には体温調節のために毛細血管を通さないバイパス路があり
体が冷えていると血液が淀むことによって
このバイパス路を通って血液が回るため栄養や酸素が十分に取り込めなくなると共に
短い経路を多くの血液が流れることになることから高血圧の原因にもなります
日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の重要性について次のように述べています
臓器を栄養している血管は全て毛細血管であるため、臓器は血管学的に言えば末梢であり
毛細血管の血流が悪ければ内臓の働きは低下します
またガンなどと戦うリンパ球は心臓から大動脈、細動脈で臓器の近くへ行き
動脈系の毛細血管から血管外に出ることで働き
その後、静脈を使わずにリンパ管から心臓に還りますので
冷えなどで血流が悪くなり、血液が毛細血管を通らずにバイパス路を通っていると
リンパ球は血管外で働くことができないということになり、免疫力の低下に繋がります
このような状態を防ぐためには、腹部だけでなく手先、足先といった部分もしっかりと温め
全身に張り巡らされた毛細血管にまんべんなく血液を供給することが重要です
脚湯や半身浴、湯たんぽなどをうまく使い、冷えからくる様々な体の不調を防ぎましょう
冷え体質はがん体質
ガンにならない生き方を提案していらっしゃる日本橋清洲クリニックの佐藤仁是院長は
ガンを予防するために免疫力を維持する4つのポイントとして
1.低体温
2.低タンパク
3.ストレス
4.体の酸性化
を挙げています
体温は1度下がると免疫力は30~40%低下し、逆に1度上がると500%上がると言われており
ガン細胞などを貪食するリンパ球や白血球の活性を左右します
また、ガン細胞は低温を好み、高温を嫌います
例えば、子宮がんのガン細胞を39.6度以上の環境にしたところ
10日ほどで細胞は全滅しましたが、正常の細胞には影響がありませんでした
逆に35.0度の環境下では、最も繁殖することが分かっています
ですからガンを予防するためには基礎的な体温を高めると共に
暑い日や寒い日における体温調節を適切に行う必要があります
基礎的な体温を高めるには、体全体の約4割の発熱を行なっている筋肉量を増やすことが重要です
特に内臓が集まっている体幹の筋肉を増やすことで効果的に
体温を上げることができます
夏場の体温調節で注意しなければいけないのは、冷たいものを食べる機会が増えることです
暑いからといってビールやアイスなど冷たいものを食べることで一時的に内臓温は
約4度も低下します
これがたまにであれば元に戻りますが、一日に何度もあると
だんだんと戻りづらくなり、基礎体温の低下につながります
しょうがや根菜類など体を温める食材も摂るようにしてバランスを取ることが大切です
また、服装も非常に重要で外気温が33度あったとしても
体温が36度であれば、体温は奪われているため
腹部は冷えにくい状態にしておくことが望ましいです
暑いときには首を冷やすことで急激な内臓温の低下を防ぎながら
体温調節を行うことができます
冷えについてはこちら
written by keiichi nakagome
東洋医学における冬の過ごし方
東洋医学では、冬は立冬から始まり小雪、大雪、冬至、小寒、大寒を経て立春までの三ヶ月を言い
さらにこの三ヶ月は閉蔵と呼ばれます
この時の過ごし方として、環境の変化に体を合わせていくことが
健康で生活するために必要です
素問・四気調神大論では、「人は陽を乱さないように早寝し、必ず日光を待ってから起きる。
志を内に潜ませて隠れるようにし
私心があっても抑えるかのように気持ちを出さないような精神状態にさせる。
寒を避け、暖をとり、皮膚を外に現さず、気を外に逃さないようにする。
これは冬の気に応じて蔵を養う方法である。
これに逆らうと腎が損なわれ、春になると手足が冷えて萎えやすくなり
春の生を体に受けることが少なくなる。」と述べられています
・冬の養生
冬の養生の原則は腎気(生命エネルギーが溜めているところ)を衰えさせないように注意すると共に
寒さから身を守ることが重要です
① 寒さから身を守る:脳や心臓の血管障害が起こりやすいため
血管に負担がかからないように部屋などを温めておく
② 腎の働きを助ける:冬は日照時間が短く、陰が強い季節のため
エネルギーを溜めることを心がける必要があり
それがうまくできなければ頻尿や膀胱炎といった症状が起きてくる
③ 腎を保養する:根菜類(人参、大根、レンコン)を多めに摂るように心がける
・冬の過ごし方
① 睡眠時間をたっぷりと取る
② 暖房が強すぎると、汗をかくとともに溜めていた気を消耗する
③ エネルギーを蓄える季節のため無理なダイエットは避ける
④ 特に首、足首、腰を冷やさないようにする
⑤ 消耗の強い運動は控える
⑥ 鍋やスープなどの温まる食事を心がける
⑦ 風邪の流行る季節のため、柑橘類などからビタミンCを多めに摂る
これらのことに気を配ることは、体質改善を一番の柱としている東洋医学ならではの
健康法です
病気なってから健康について考えるのではなく
病気は普段の生活から生じているものが多いということを意識することで
心身ともに溌剌と冬を過ごせると思います
冷えについてはこちら
サーモシェイプ無料モニターについて
顔を冷やしすぎると顔面神経麻痺に!?
この病気の好発年齢は30~50歳ですが、誰にでも起こりうる非常に怖いものです
原因はストレスや過労、妊婦さんがなどがベースになっており
これによって免疫力が低下し、常在菌であるヘルペスウィルスが活性化することで
神経が炎症を起こして発症します
夏や冬の夜が最も危険な時期と言われており、エアコンなどで顔が冷えることで
翌朝起きると発症していることが多いそうです
顔面神経は表情筋のすべてを支配しているため
顔の筋肉が動かなくなります
また、まぶたを閉じる筋肉が障害されると、失明の危険性もあり
後遺症や、違和感が残ることもあるそうです
まだまだ暑い日が続くので体の冷やしすぎには注意していただきたいと思います
冷えについてはこちら
Written by Keiichi Nakagome
冷えると免疫力が下がる2
抗原とは、体内に入る異物(自分ではないもの)のうち、免疫細胞であるB細胞、T細胞を
特異的に刺激し、免疫応答を成立させるものを言います
この抗原は対応する抗体あるいは対応するT細胞とのみ特異的に結合できます
すなわち抗原が異なればこれに結合する抗体、あるいは対応するT細胞は異なります
免疫反応を誘導するこの特質を免疫原性と呼びます
・抗原の分類
①外来の微生物(細菌、ウィルス、真菌、寄生虫など)とその代謝産物
②化学薬品、鉱物
③植物成分
④他人や動物の細胞(輸血血液、移植臓器)
⑤自己由来の変性自己成分(ガン細胞、修飾された自己組織)
・抗原に対する生体の応答
応答はT細胞(胸線に関係する細胞)に依存するものと、しない抗原があります
抗原産生の際には抗原の刺激を受け、抗体産生細胞に抗体産生細胞に分化する過程の
B細胞にヘルパーT 細胞が関与するかどうかで2種類に分けられます
①B細胞が抗体産生細胞に分化するには、ヘルパーT 細胞の関与が必要な抗原
(胸線依存性抗原)
②B細胞が抗体産生細胞に分化するには、ヘルパーT細胞の関与が不必要な抗原
(胸線非依存性抗原)
Bリンパ球は抗原刺激を受け、さらにヘルパーT細胞の補助を受けて
免疫グロブリン産生細胞である形質細胞へと成熟し
IgM、IgG、IgE、IgAの順に免疫グロブリンを産生します
これらの免疫グロブリンが抗原を排除してくれるわけですが
体温が1℃下がると活性が40%も低下してしまいます
したがって冷えは病気の抵抗力を大きく下げてしまうのです
これらの体の防御機能をきちんと働かせるためにも
①大腰筋などの深層筋を鍛えて、発熱量を高める
②コーヒー、パン、清涼飲料水、冷たいビールなどの体を冷やす食べ物を減らし
根菜類、ショウガ、紅茶など体を温めるものを多めに摂るようにする
③お腹や首を冷やさないような服装を心がける
④きちんとした休息をとる
といった習慣をつけて体の機能が働くようにしておくことが重要なのです
Written by Keiichi Nakagome
獲得免疫について
この機構はリンパ球が働く抵抗性で、宿主(人間)の免疫系鎖坊と病原体が接触した後に
獲得した抵抗状態で、通常は接触した病原体を排除するように働きます
そして後々までにその病原体を記憶しており
そのあと同じ微生物で病気が起こるのを阻止してくれます
そして応答様式によって液性免疫と細胞性免疫に分かれます
液性免疫はB細胞が分泌する抗体が主体となって異物を排除する反応で
一方の細胞性免疫亜はキラーT細胞やマクロファージといった細胞たちが主体となって
抗原を排除する反応です
・B細胞について
B細胞がつくられる組織は生物種によって様々ですが、ヒトでは骨髄でつくられ
アンテナのような抗体分子を細胞表面に備えた細胞で
このアンテナ(抗原レセプター)で抗原分子をキャッチし、細胞内に取り込み消化します
消化した抗原断片を個人標識である
MHC(Major Histocompatibility gene Complex:主要組織適合遺伝子複合体)分子と
結合させもう一度細胞表面に提示します
そしてT細胞が細胞表面に持つレセプターでこの抗原断片を見つけ出し
T細胞が分泌するインターロイキンを使ってB細胞に指令を出します
その指令を受けてB細胞はプラズマ細胞(形質細胞)となり
抗体である免疫グロブリンを産生します
・T細胞について
T細胞は循環リンパ球の80~90%を占め、骨髄で産生されたT前駆細胞が
胸線でT細胞へと分化成熟することでつくられます
また細胞表面の生化学的マーカー(CD)によって大まかに2種類に分けられます
①CD4陽性T細胞(ヘルパーT細胞)
細胞表面のクラスⅡMHCと抗原ペプチドの複合体を認識します
②CD8抗原を表面に持つT細胞(キラーT 細胞、細胞傷害性T細胞)
CD8陽性T細胞は、細胞表面のクラスⅠMHCと抗原の複合体を認識します
その他のT細胞として、NK細胞、NK‐T細胞、胸線外分化T細胞があり
NK細胞は毎日3000~5000個できていると言われるガン細胞を攻撃していますが
活性は副交感神経の支配下にあるため、ストレスで活性は低下します
また冷えは、血管を収縮させ今まで挙げてきたリンパ球の移動を妨げるため
体温が1℃下がると活性が40%も低下してしまいます
これらの体の防御機能をきちんと働かせるためにも
①大腰筋などの深層筋を鍛えて、発熱量を高める
②コーヒー、パン、清涼飲料水、冷たいビールなどの体を冷やす食べ物を減らし
根菜類、ショウガ、紅茶など体を温めるものを多めに摂るようにする
③お腹や首を冷やさないような服装を心がける
④きちんとした休息をとる
といった習慣をつけて体の機能が働くようにしておくことが重要なのです
Written by Keiichi Nakagome
自然免疫について
自然免疫系は、生体には損しない病原体に特有の共通構成成分を認識します
病原体が持つ特有の構造物をPAMPs(Pathogen associated molecular patterns)と呼び
それを認識する受容体をTLR (Toll-like receptor:微生物に対するセンサー)と呼びます
認識する抗原の数は膨大で、自然免疫系は病原体の共通構成成分を認識するので
同質のものを持つ菌種は認識できます(一方の獲得免疫系は、一つの抗原に対しては
一つの抗原受容体が認識します)
自然免疫は先天免疫とも言われその自然抵抗因子(防御機構)には以下のものがあります
・皮膚 :皮脂線から分泌される脂肪酸や汗の中の乳酸
・粘膜上皮 :粘液で洗い流すとともに多くの抗菌たんぱく質を含む
・胃酸 :強酸による殺菌(抗菌物質
)
・リゾチーム :最近細胞壁(ペプチドグリカン)分解酵素
・補体 :感染部位に食細胞を集める(走化性因子)、貪食作用促進(オプソニン作用)
最近細胞壁溶解
・マクロファージ :病原体やあらゆる種類の抗原を貪食し、他の白血球を活性化する
・好中球 :細菌を貪食し、殺菌する(血中で最大数の白血球で細菌感染防御に不可欠)
・NK細胞 :ガン細胞やウィルス感染細胞を攻撃する
・胸線外分化T細胞 :腫瘍細胞や感染に対しての防御を担うが、臓器を傷害することもある
加齢に伴って委縮する胸線に代わって肝臓、腸管、子宮内膜などのリンパ組織がT細胞をつくる
・B-1細胞 :色々な種類の細菌に対して防御に働くIgMを産生する
・CRP :感染の急性期たんぱく質
・ロイキン :白血球がもつ塩基性たんぱく質で殺菌作用がある
・インターフェロン :ウィルス感染細胞、活性型リンパ球、マクロファージ
白血球が産生する因子でウィルス感染に抵抗性を増すと共にNK細胞を活性化する
・ラクトフェリン :唾液や乳汁中に存在し、遊離の鉄を奪い細菌の発育を阻害する
・常在細菌叢 :ヒトは胎児の間は無菌状態であるが、生まれる時に母親の産道にいる
細菌によってまず汚染され、その後は様々な種類の菌と共に一生を過ごす
それらの細菌群を一括して常在細菌叢(正常フローラ)と呼ぶ
正常細菌叢は病原菌と定着部位を取り合うことにより、またバクテリオシンなどの
抗生物質を産生して病原菌の発育を抑制することによって、宿主を守っている
さらに宿主にとって必要なビタミン類を合成して宿主に提供している
このような様々な自然抵抗因子は、疲労などによって体内が産生に傾いていたり
低体温であったり、血流が悪いといった状態ではうまく働きません
①大腰筋などの深層筋を鍛えて、発熱量を高める
②コーヒー、パン、清涼飲料水、冷たいビールなどの体を冷やす食べ物を減らし
根菜類、ショウガ、紅茶など体を温めるものを多めに摂るようにする
③お腹や首を冷やさないような服装を心がける
④きちんとした休息をとる
といった習慣をつけて体の機能が働くようにしておくことが重要です
Written by Keiichi Nakagome
冷えると免疫力が下がる
感染を起こす微生物は自然界に広く多数存在しており
ヒトや動物の気道、消化管、生殖器などの生理的開口部や創傷部位から侵入しますが
それらの微生物全てが汗腺を起こすわけではなく
私たちの体は、多種多様の防御因子が協調して働くことで守ってくれています
宿主側(ヒト)が感染微生物の侵入に対して、まず最初にその異物(感染性微生物:抗原)に
非特異的な防御機構(抗原の種類に関わらず働くシステム)
すなわち先天免疫(自然免疫)が働くことで、そのほとんどを排除します
この手段が有効に働くと病原菌(異物、抗原)は生体から排除されて
不顕性感染(感染が起こっても、症状が無い場合)で終わるか 例え病気になっても治癒します
しかし免疫細胞の働きは、深部体温にかなり左右されます
深部体温が1℃下がると免疫力は40%も下がってしまい
逆に1℃上がると5倍になると言われています!
なぜ深部体温なのかと言うと、免疫細胞の70%は腸に集まっているからで
37度~38度で最も良く働きます(深部温度は直腸温度とも言います)
すなわち腸の温度を上げる(冷えをとる)ことが
丈夫な体を作る上で必要不可欠なのです!
深部体温を上げる上で重要なことは
①大腰筋などの深層筋を鍛えて、発熱量を高める
②コーヒー、パン、清涼飲料水、冷たいビールなどの体を冷やす食べ物を減らし
根菜類、ショウガ、紅茶など体を温めるものを多めに摂るようにする
③お腹や首を冷やさないような服装を心がける
といったことが挙げられます
これから気温が上がり、暑いからといって体を冷やしがちになり
風邪などを引きやすくなるので以上のことに気をつけて
冷えない体をつくりましょう
Written by Keiichi Nakagome
冷えと免疫
このシステムがきちんと働いていれば多少ウィルスや細菌が入ってきても
免疫細胞がそれらを排除してくれます
しかし免疫細胞の働きは、深部体温にかなり左右されます
深部体温が1℃下がると免疫力は40%も下がってしまい
逆に1℃上がると5倍になると言われています!
なぜ深部体温なのかと言うと、免疫細胞の70%は腸に集まっているからで
37度~38度で最も良く働きます(深部温度は直腸温度とも言います)
すなわち腸の温度を上げることが丈夫な体を作る上で必要不可欠なのです!
ではどうすれば腸の温度を上げられるのでしょう?
体でつくる熱の約4割は筋肉から出るものです
すなわち、腸に近いところにある筋肉(主に腸腰筋などの腹筋群)を鍛えることで
そこから出る熱を増やし深部温度を上げれば、免疫細胞が活性化し
丈夫な体になるのです!
パワープレートは振動が筋肉を動かしてくれるため
鍛えることが難しい深層の筋肉まで刺激することができ、簡単に鍛えることができます!
また5分で95%の人の血流が改善するというデータが出ており
冷えに対して、直接的な効果と間接的な効果を併せ持つマシンであると言えます
筋肉量を増やして自分でつくる熱を増やすことが免疫力を高める上で重要なのです!
Written by Keiichi Nakagome
腸は考える
先生の師匠に当たる解剖学者の藤田恒夫先生が書かれた「腸は考える」という本を
貸して下さったので読ませて頂きました
この本には、超能力とかけて腸能力言っているほど素晴らしい腸の機能が紹介されています
・腸は小さな脳である
腸の中には、取り込まれた食物が次々に運ばれ、腸はその化学成分をいち早く認識し
膵臓、肝臓、胆嚢などに指令を発し、適切な反応を引き起こします
たんぱく質や脂肪や脂肪に富む食物が来れば、膵臓に命令してそれらを分解する酵素を
腸の中に招き入れます
酒やスープが来れば、そのアルコールやアミノ酸を感知して
位に指令を発して胃酸を分泌させ、卵の卵黄が来れば、それを認識して
胆嚢の収縮を引き起こします
また食物と一緒に有害な毒素が侵入すると、腸はこれに気付いて
腸の壁自身に命じて多量の液体を分泌し、毒物を体外へ排除してしまいます
これが下痢で生体の防御反応そしては極めて重要なものです
この有毒物質の検知能力と下痢という反応がなければ
私たちはみな幼くして死んでしまいます
・腸は独りで動く
このような腸の賢い働きは脳と脊髄から独立して営まれていることが
腸が他の器官と異なる部分です
脳が別のことに気を取られていても、ぐっすり眠っていても
麻酔をかけられていても、腸は間違いのない動きを続けてくれるのです
脳や脊髄から、いくつかの神経が腸に達して
その働きに影響を及ぼしていることは事実ですが、これらの神経の連絡が絶たれても
腸は正確に働くのです
交通事故などによる脊髄損傷や脳死の状態になっても腸は働くのです
・神経の網タイツ
構造の面からみても、腸と脳の比較は可能で、脳と言えば神経のかたまりですが
腸に内蔵される壁内神経の量は大変なものであり
腸の壁の筋や粘膜の層を薄くはがしてみると、すだれのように
神経の線維束が広がっています
この神経網を研究している山梨医科大学の小林 繁 教授は
「腸は神経の網タイツを履いている」というキャッチフレーズをつくっています
この神経のアミノ結び目にあたるところには神経細胞がたくさん存在し
その数は腸全体では膨大な数にのぼり、もちろん脳そのものには遠く及ばないとしても
脊髄全体ニューロンの数をしのぐと言われています
化学刺激を受け取るセンサーはニューロンと同格の感覚細胞で
それゆえにパラニューロン(パラは横に並び立つという意味)とよばれています
このパラニューロンは腸の内面に散らばっており、腸全体としてみると
その数は膨大なものになり、ホルモンを分泌する内分泌系の王者
脳下垂体の細胞数を大きくしのぐと言われています
内臓温の低下は、このような腸能力を低下させてしまう大きな原因のひとつです
腸の独立した神経の正体は自律神経であり、冷えはこの自律神経を乱します
腸と脳の間には連絡があると言われ、腸の機能の低下は
様々な不定愁訴を引き起こします
腸の温度は37℃前後が正常ですが、最近では35℃という人も見受けられます
1℃低下すると免疫力は約30%、代謝は約14%低下すると言われていますから
普段から内臓を高める努力をする必要があります
Written by Keiichi Nakagome
冷え性にお悩みの方は美容にもお悩みではないでしょうか。皮膚をキレイにするにも痩せるにも結果の出づらい人は、だいたいの方が体温が低いのです。
エルクレストでは、フェイシャルや痩身で結果の出づらい人の共通点が冷えだったことから、冷えの研究とその改善に取り組んでまいりました。問題は、ワキの温度ではなく内臓温の低下にあるのです。