〈女性に多くみられる冷え〉
・腰から下が冷える
・手先、足先が冷える
・顔はのぼせて下半身は冷えている
冷えがあると、頭痛、肩こり、腰痛、風邪、神経痛、月経痛、月経不順など
様々な不定愁訴が出てきます
主な原因は自律神経の不調によるもので、交感神経の緊張によって
全身の血行の悪化している場合や上半身と下半身での
血流バランスが崩れている場合などがあります
〈気血水〉
漢方で考える冷えは、『気』が少ない、『水』が多い、『血』の流れが悪い
『気』が逆転している場合の4つのパターンに分けることができます
『気』とは、目には見えない生命エネルギーのことで
「自律神経(体の機能を調整する神経)」のはたらきに近いと考えられていて
体を温める作用があります
『血』は、全身をめぐってさまざまな組織に栄養を与えるもののことで
主に血液を指します
『水』は、血液以外の体液全般に相当し
水分代謝や免疫システムなどに係わっているものを指します
これらの巡りが悪くなったり、不足したりすると体の調子が悪くなります
〈痛みについて〉
頭痛、腰痛、筋肉痛などは体部痛と言われ、物理的な刺激によってヒスタミンや
ブラジキニンといった発痛物質が放出され知覚神経から痛みを感じ
腹痛などは内臓痛と言われ、内臓の平滑筋の痙攣によって起こります
〈冷えに有効なハーブ〉
リンデンは西洋菩提樹と言われており、ファルネソールという香り成分を含んでいます
カモミール、リンデン、エルダーフラワーはフラボノイドという色素成分を多く含み、毛細血管の働きを助け、体を温めます
イチョウはバイフラボン(フラボノイドが2つ結合したもの)を含み、脳はじめとした全身の血流を良くする働きがあります
ターメリック(ウコン)はショウガ科の植物で体を温める作用が強く、根の部分を使います
〈痛みに有効なハーブ〉
チェストベリー、ラズベリーリーフ、セントジョーンズワート
パッションフラワーは月経痛に有効です
ラズベリーリーフとチェストベリーは女性のためのハーブとも言われおり
チェストベリーは更年期のイライラにも使われています
ラズベリーリーフは出産準備のハーブと言われていて
子宮や骨盤周辺の筋肉を調整して月経痛を抑える効果や
出産に備えるという効果があります
セントジョーンズワート、パッションフラワーは
感情に働きかけて落ち込みやイライラを鎮める働きがあります
頭痛の時には、温めると楽になるものに対しては
フィーバーフューが有効ですが常用してはいけません
肩こり、腰痛、筋肉痛に対しては
クランベリーやハイビスカスが疲労物質を取り除き、楽にしていきます
このブログはエルクレストで、メディカルハーブや
漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています
冷えについてはこちら