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冷えと食事

冷えと食事

食習慣と冷え

平成22年度(2010年)の国民栄養調査では

朝食の欠食率は 、男性13.7%、女性10.3%でした

性、年齢階層別では、20歳代の男女の約3人に1人 (男29.7%、女28.6%)、

15~19歳の男女でも約7人に1人( 男14.5%、女14.0%)が欠食していたそうです

30歳代男27.0%、40歳代20.5%と働き盛りの男性の欠食が目立っています

近年、共働きの家庭の増加、単身者の増加、さらには高齢者の独り暮らしの増加などの

核家族化の増加は、家族や親しい人たちとのコミュニケーションが希薄になり

孤食や個食の頻度が増える傾向にあります

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食事誘発性熱産生でどれくらいエネルギーを消費するかは栄養素の種類によって異なります

たんぱく質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%

脂質のみの場合は約4%で、通常の食事はこれらの混合なので約10%程度が

エネルギーとして使われます(特異動的作用とも言います)

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食事をした後、身体が暖かくなるのはこの食事誘発性熱産生によるものです

逆に食事も体が温まる感じが少ないという方は、たんぱく質が不足している可能性があります

代謝が低く冷えているという方は、たんぱく質を重視した食事を摂ることで

より多くのエネルギーが使われ、代謝が高まるため冷えにくい体になるのです

食品と健康

普段私たちが摂取する食品は、私たちの体をつくっているものそのものであり

これらの食事が体質や体調を左右していると言っても過言ではありません

ですから冷え体質を改善するために食品の機能を正しく理解している必要があるのです

今回は、食品の機能と私たちの体がどのように食品から栄養得ているのかという仕組みについて

お話したいと思います


・食品の機能

食品が持つ主な機能として以下のようなものがあります 


    一次機能:栄養機能、エネルギー源、生命維持のための栄養面での働き


    二次機能:おいしさ、食事を楽しむという味覚、感覚面での働き

        栄養があるものを食べていても一人で食事をするよりも

大勢で楽しみながら食べた方が消化が良くなる


    三次機能:体調調節、生体の生理機能の変調を修復する働き

 

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・消化と栄養素

 

食べた物を分解して体内に取り込む働きをする器官を消化器系と言い

さらに消化管と消化腺に分けられます

 

消化管:口、食道、胃、小腸、大腸、肛門へと至る食塊が通る管


消化腺:唾液線、肝臓、胆嚢、膵臓などの消化酵素を含む

 

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体をつくる栄養素はたんぱく質、脂質、炭水化物の3つがあり、これらを3大栄養素と言います

それぞれの代謝の流れは以下のようになっています


    炭水化物にはデンプン、糖類があり、それぞれ酵素によって分解されます

 

デンプン→デキストリン→マルトース→グルコース

 

糖類→ガラクトース、フルクトース

 

    たんぱく質→ペプトン、ポリペプチド→アミノ酸

 

    脂肪→脂肪酸、グリセリン

 

〈たんぱく質〉

 

たんぱく質は約20種類のアミノ酸が、2~80つながったもの

花粉などの異物(アレルゲン)となるたんぱく質も消化によって

2~3個に分解されていれば吸収しても免疫応答は起こりません

アレルギー体質の人は消化器の機能が低下している場合が多く

5~6個つながった少し大きい分子の状態で吸収してしまい

アレルギー症状を引き起こす原因となります

 

 

必須アミノ酸:ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、トリプトファン、メチオニン

スレオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン

 

非必須アミノ酸:アラニン、アルギニン、グルタミン、プロリン、グルタミン

アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、システイン、チロシン

アスパラギン、グリシン、セリン

 

たんぱく質の質と量は、必須アミノ酸の量で決まり

摂取できるアミノ酸量は必要量に対する割合が一番低いものの量によるため

たんぱく質の質が悪かったとしても、摂取量を増やせば必要量を満たすことができます

アミノ酸スコアが高い食品として鶏卵があります


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生体調節機能(3次機能)としては、ホルモン類、酵素類などがあり

多くは消化管内で消化により機能を失いますが

消化酵素に抵抗性を持ち、腸管内で機能を持つものがあります

 

・アスパルテーム

アミノ酸2個からなり、甘味は砂糖の200倍で

急性または慢性毒性の報告がありますが、調味料としてつかう量では起こりません

 

・カゼインフォスフォペプチド(CPP

カゼイン(乳たんぱく質)由来で、本来吸収されにくいカルシウムが腸内でリン酸と結合するのを防ぎ、体内での吸収を助ける。

 

・血清コレステロール低減化ペプチド

大豆たんぱく質由来の難消化性高分子で、消化管内のコレステロール類を吸着して吸収を阻害するため、血清コレステロールの低下に役立つ。

 

・アンギオテンシン変換酵素阻害ペプチド

イワシのたんぱく質由来で、血圧を上げる酵素を阻害する。

 

・オピオイドペプチド

カゼイン(乳たんぱく質)由来で神経の興奮を鎮める。



〈脂質〉

 

水に不溶で有機溶媒に可溶な物質を総称して脂質と言い

ワックス、ステロール、トリアシルグリセロール(中性脂肪)、脂肪酸、リン脂質、糖脂質などがあり

食品においては中性脂肪が代表的、三大栄養素の中で熱量が最も高く、エネルギー源として重要です

脂溶性ビタミンの吸収に関与したり、必須脂肪酸の供給源として、またうまみにも関与します

 

・ワックス

脂肪酸と長鎖(高級)アルコールからなる固形の中性脂肪。

 

・ステロール

アルコールの一種で3位に水酸基を持つ炭素数27~29のステロイドの総称で

遊離型、エステル型、配糖体等の形で、自然界に広く分布する。

 

・トリアシルグリセロール

グリセロールに3つの脂肪酸がエステル結合した中性脂肪。

 

・リン脂質

細胞膜を構成する主要な脂質で、構成成分にリン酸を含む。

 

 

・脂肪酸

天然の脂質の加水分解で得られる脂肪族モノカルボン酸で

カルボキシル基が末端にある長鎖の一塩基酸、ほとんどは炭素数が偶数。

 

    飽和脂肪酸

炭素間に二重結合を持たない脂肪酸で動物性油脂に多い。

 

    不飽和脂肪酸

炭素間にシス型の立体配座を示す二重結合を有する

 


fatty food.jpg

 

n-6系多価不飽和脂肪酸

食用の油に多く含まれる、ジホモY‐リノレン酸やアラキドン酸は

ホルモン様作用を示すロイコトリエンや痛みを増強させるプロスタグランジン類へ代謝されます

リノール酸を多く含む油脂は、血清脂質濃度低下作用を持っています

 

 

n-3系多価不飽和脂肪酸

α‐リノレン酸を多く含むのはシソ油、青魚で熱に弱いため、炒め物に向いていません

EPAn-6系とは異なるプロスタグランジン類の前駆体であり、痛みを抑える作用がある

生理中はプロスタグランジンに敏感になるため、α-リノレン酸を含むものを摂取したり

月見草のオイルでマッサージをしたりすると良いとされています

特にEPADHAは抗血液凝固や中性脂肪濃度低下作用を持っています

 

n-6系、n-3系の不飽和脂肪酸は、いずれも生体で合成できないため

必須脂肪酸と呼ばれ摂取の理想は41になることが望ましいですが

食の欧米化によってn-3系の摂取が不足していると言われています

 

・トランス脂肪酸

マーガリンなどの加工油脂の製造工程で、不飽和脂肪酸に水素を添加することでつくられ

自然界には存在せず、溶解する温度が上昇するなど物性変化が生じ

体内で代謝されにくく蓄積していきます

 

 

・共役脂肪酸

リノール酸の構造異性体で、抗ガン

生活習慣病(抗動脈硬化、抗肥満、抗アレルギー)作用などが期待されていますが

まだ安全性が確立されていません

 

 

・ステロール

ステロールは動物ではコレステロール、植物では植物ステロール(フィトステロール)が代表的で

ピーナッツ、ゴマ、大豆、さやいんげん、枝豆類に多く含まれ、コメ油からも抽出されます

植物ステロールは細胞原形質の構成成分で、スチグマステロール、シトステロール

カンペステロールなどが知られており、コレステロールの吸収を抑制する作用があります

体内での吸収率はコレステロールが50%であるのに対し、5%しかありません

LDLコレステロールの濃度低下、HDLコレステロールの濃度上昇

血清中性脂肪レベル及び過酸化脂質低下作用も確認されています

 

・構造脂質(ジアシルグリセロール)

天然には数%しか存在しないもので、トリアシルグリセロールとは異なる代謝過程を経るため

食後の血中中性脂肪の上昇を抑えたり

体脂肪が付きにくい特定保健用食品として認められています

 

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〈炭水化物〉

 

糖質としてエネルギー源となります

日本人はエネルギーの55%を炭水化物から摂取しており、その大部分はデンプンです

アミロース α14グルコシド結合だけで重合した直鎖状

アミロペクチン α16グルコシド結合による分枝鎖を持っています

 

糖質の最小単位は、グルコース、ガラクトース、フルクトースなど単糖類

デンプン、デキストリン(食物繊維)は多糖類

 

フルクトースは最も甘味度の高い単糖

食事には、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロースなどの二糖類も含まれます

 

・糖質の代謝

インスリンは血糖値の上昇のシグナルを感知して、膵臓のランゲルハンス島B細胞から分泌され

肝臓糖代謝のうち、解糖とグリコーゲン合成、筋肉や脂肪組織へのグルコース取り込みを促進し

血糖値を低下させます

脳は最大のグルコース消費臓器で、摂取した糖質の25%をエネルギー源として利用し

空腹時では70%を利用します

これを維持するため、空腹時でも血糖値は70~110mg/dlに維持されています

 

 

〈食物繊維〉

人の消化酵素で消化されない食品中の難消化成分の総体で

主要成分は炭水化物で一部リグニンなどの非炭水化物も含まれます

一日当たりの目標摂取量は、成人で20~25g

30歳代以下での摂取量の著しい低下が指摘されており

2010年のデータでは目標値の70%しか摂れていないと言われています

 

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・食物繊維の種類

 

    不溶性食物繊維

セルロース、ヘミセルロース、リグニン、キチンなど

 

    可溶性食物繊維

ペクチン、植物ガムなど

 

小腸における他の栄養素の消化吸収を抑制することから

血中コレステロールの低下や血糖値の改善などに効果があります

 

・オリゴ糖、糖アルコール

大腸で腸内細菌の餌となり、お腹の調子を整えるもの、虫歯発生の低減に寄与するもの

食後の過血糖を抑えるものなど、甘味料としても利用されています

 

糖アルコールは、天然の単糖、二糖類の還元基であるアルデヒド基及びケト基に

水素添加してアルコール化することによりつくられます

 

・プロバイオティクス

微生物製剤で粘膜表面の微生物や酵素のバランスを改善したり、免疫能を刺激することを

目的とするもので乳酸菌飲料、ヨーグルトなどに含まれます

 

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・プレバイオティクス

小腸下部や大腸で、もともと存在している腸内細菌や

プロバイオティクスとなりうる有用な菌の増殖を促進するもので

オリゴ糖、食物繊維の一部(ポリデキストロース、イヌリン)を言います

オリゴ糖を多く含む食材として、大豆、玉ねぎ、ゴボウ、ネギ、ニンニク

アスパラガス、バナナなどがあります


・プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせたものはシンバイオティクスと言われます

 

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〈フィトケミカル〉

 

植物性化学成分で野菜や穀類、果物などの色素、渋み、香り、辛味などの成分で

多くは抗酸化力を持ち、ポリフェノール、カテキン、リコピンなどが代表的です

各種フィトケミカルの機能性の研究は現在も続き種類や効能が続々と発見

解明され、ガンを予防する植物エストロゲン、果物と野菜の発ガン予防なども見つかっています

 

このブログはエルクレストで、メディカルハーブや漢方の講師をしてくださっている

渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

 冷えについてはこちら


陰陽五行と食事

東洋医学では陰陽という考え方があり、世の中あらゆるものは陰と陽という性質を持ち

それらが互いに影響し合いながら成り立っているとしています

この概念を表したものが大極図で、陰陽は影響し合うと共に常に変化しています



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陰陽のそれぞれの性質を簡単に挙げると


・陰に当たるもの

冬、冷、大、静(動きが少ないこと)、軽(上昇しやすいもの)、柔、広、砂糖など


・陽に当たるもの

夏、温、動(動きの大きいもの)、重、固、縮、塩など


があり、冷えと陰陽は密接な関係があります

その中で特にわかりやすいものが食事です



陽は陰を生ず

熱帯地域は陽の性質があるとされ、そこで育つ食物は陰の性質を持っています

例えばバナナやパイナップル、サトウキビなどです


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これは暑い地域では陰のものを食べて熱が溜まるのを防ぎ

寒い地域では陽のものを食べて、体が冷えるのを防ぐようにしてバランスをとるという

自然の仕組みです

しかし現代の健康のための食事の指標は西洋医学に基づくものが基本になっており

必要な栄養素をいかに決められた値摂取するかに重点が置かれているという現状があります

もちろんこれが悪いということはありませんが

本来は、どこの国に住んでいるのか、日本であったら北なのか南なのか

季節がいつなのか、朝なのか夜なのかによって体は変化し

それに伴って必要な食事も変化することが普通です


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技術の進歩によって、いつでもどこでも世界中の食べ物を食べれるようになったことで

自然と連動した生活から離れ、栄養素ばかりに気をとられてしまうと

気づかぬうちに体の陰陽バランスは乱れ不調を招いてしまうのです

東洋医学では陰が高まりすぎると、冷え症、脳疾患、神経痛、リウマチなどにかかりやすくなり

陽性過多では、心臓、肺などの急性疾患にかかりやすくなるとしています


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冷え症の方は、陰陽の視点から生活を見直して、自然との連動を考えるようにすることが

とても有効です

食事の面では、特に陽の性質が強いものとされるニンジン、ゴボウ、大根などを

積極的に摂るようにすることで、体が温まりやすくなりますので、お試しください


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冷えについてはこちら


written by nakagome keiichi

冷える食べ物とは



東洋医学では陰陽という考え方があり、世の中あらゆるものは陰と陽という性質を持ち

それらが互いに影響し合いながら成り立っているとしています

この概念を表したものが大極図で、陰陽は影響し合うと共に常に変化しています



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陰陽のそれぞれの性質を簡単に挙げると


・陰に当たるもの

冬、冷、大、静(動きが少ないこと)、軽(上昇しやすいもの)、柔、広、砂糖など


・陽に当たるもの

夏、温、動(動きの大きいもの)、重、固、縮、塩など


があり、冷えと陰陽は密接な関係があります

その中で特にわかりやすいものが食事です



陽は陰を生ず

熱帯地域は陽の性質があるとされ、そこで育つ食物は陰の性質を持っています

例えばバナナやパイナップル、サトウキビなどです


yoga.jpg
これは暑い地域では陰のものを食べて熱が溜まるのを防ぎ

寒い地域では陽のものを食べて、体が冷えるのを防ぐようにしてバランスをとるという

自然の仕組みです

しかし現代の健康のための食事の指標は西洋医学に基づくものが基本になっており

必要な栄養素をいかに決められた値摂取するかに重点が置かれているという現状があります

もちろんこれが悪いということはありませんが

本来は、どこの国に住んでいるのか、日本であったら北なのか南なのか

季節がいつなのか、朝なのか夜なのかによって体は変化し

それに伴って必要な食事も変化することが普通です


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技術の進歩によって、いつでもどこでも世界中の食べ物を食べれるようになったことで

自然と連動した生活から離れ、栄養素ばかりに気をとられてしまうと

気づかぬうちに体の陰陽バランスは乱れ不調を招いてしまうのです

東洋医学では陰が高まりすぎると、冷え症、脳疾患、神経痛、リウマチなどにかかりやすくなり

陽性過多では、心臓、肺などの急性疾患にかかりやすくなるとしています


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冷え症の方は、陰陽の視点から生活を見直して、自然との連動を考えるようにすることが

とても有効です

食事の際に気を付けることとして、日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は

「いただきます」は「命」をいただくことだと述べており、人の手が精製食品は

冷えなどの体の不調につながるとしています


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例えば白米は、玄米から胚芽を取り除いたものであり、玄米を蒔くと芽が出ますが

白米を蒔いても芽は出ません

つまり玄米には生命が宿っているということを表しています

生命は科学も人智も及ばない最高のバランスであり、栄養素もきちんと備わっているのです 

生命の宿っていない精白穀物、塩、砂糖、化学調味料などは重要な成分が欠けてしまっています

白砂糖には黒砂糖の持つミネラル類は全く無く、塩も砂糖も本来色がついており

搾りたての牛乳も黄色味を帯び、豆腐も真っ白ではなく

はんぺんも漂白する前は色がついているといいます

ニンジン、オレンジのフラボノイド、ブドウのポリフェノール

トマトのリコピン、イチゴのアントシアニン等、植物の色、香りの成分のほとんどが

ファイトケミカルと称される免疫賦活物質なのです 

漢方の考え方では、白い食品は陰性食品として

体を冷やすものとされていることから生命の宿らないものをなるべく断食するべきだ

佐藤先生はおっしゃっています

特に陽の性質が強いものとされるニンジン、ゴボウ、大根などを

積極的に摂るようにすることで、体が温まりやすくなりますので、お試しください


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冷えについてはこちら


written by nakagome keiichi


食品の機能

普段私たちが摂取する食品は、私たちの体をつくっているものそのものであり

これらの食事が体質や体調を左右していると言っても過言ではありません

ですから冷え体質を改善するために食品の機能を正しく理解している必要があるのです

今回は、食品の機能と私たちの体がどのように食品から栄養得ているのかという仕組みについて

お話したいと思います


・食品の機能

食品が持つ主な機能として以下のようなものがあります 


    一次機能:栄養機能、エネルギー源、生命維持のための栄養面での働き


    二次機能:おいしさ、食事を楽しむという味覚、感覚面での働き

        栄養があるものを食べていても一人で食事をするよりも

大勢で楽しみながら食べた方が消化が良くなる


    三次機能:体調調節、生体の生理機能の変調を修復する働き

 

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・消化と栄養素

 

食べた物を分解して体内に取り込む働きをする器官を消化器系と言い

さらに消化管と消化腺に分けられます

 

消化管:口、食道、胃、小腸、大腸、肛門へと至る食塊が通る管


消化腺:唾液線、肝臓、胆嚢、膵臓などの消化酵素を含む

 

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体をつくる栄養素はたんぱく質、脂質、炭水化物の3つがあり、これらを3大栄養素と言います

それぞれの代謝の流れは以下のようになっています


    炭水化物にはデンプン、糖類があり、それぞれ酵素によって分解されます

 

デンプン→デキストリン→マルトース→グルコース

 

糖類→ガラクトース、フルクトース

 

    たんぱく質→ペプトン、ポリペプチド→アミノ酸

 

    脂肪→脂肪酸、グリセリン

 

〈たんぱく質〉

 

たんぱく質は約20種類のアミノ酸が、2~80つながったもの

花粉などの異物(アレルゲン)となるたんぱく質も消化によって

2~3個に分解されていれば吸収しても免疫応答は起こりません

アレルギー体質の人は消化器の機能が低下している場合が多く

5~6個つながった少し大きい分子の状態で吸収してしまい

アレルギー症状を引き起こす原因となります

 

 

必須アミノ酸:ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、トリプトファン、メチオニン

スレオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン

 

非必須アミノ酸:アラニン、アルギニン、グルタミン、プロリン、グルタミン

アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、システイン、チロシン

アスパラギン、グリシン、セリン

 

たんぱく質の質と量は、必須アミノ酸の量で決まり

摂取できるアミノ酸量は必要量に対する割合が一番低いものの量によるため

たんぱく質の質が悪かったとしても、摂取量を増やせば必要量を満たすことができます

アミノ酸スコアが高い食品として鶏卵があります


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生体調節機能(3次機能)としては、ホルモン類、酵素類などがあり

多くは消化管内で消化により機能を失いますが

消化酵素に抵抗性を持ち、腸管内で機能を持つものがあります

 

・アスパルテーム

アミノ酸2個からなり、甘味は砂糖の200倍で

急性または慢性毒性の報告がありますが、調味料としてつかう量では起こりません

 

・カゼインフォスフォペプチド(CPP

カゼイン(乳たんぱく質)由来で、本来吸収されにくいカルシウムが腸内でリン酸と結合するのを防ぎ、体内での吸収を助ける。

 

・血清コレステロール低減化ペプチド

大豆たんぱく質由来の難消化性高分子で、消化管内のコレステロール類を吸着して吸収を阻害するため、血清コレステロールの低下に役立つ。

 

・アンギオテンシン変換酵素阻害ペプチド

イワシのたんぱく質由来で、血圧を上げる酵素を阻害する。

 

・オピオイドペプチド

カゼイン(乳たんぱく質)由来で神経の興奮を鎮める。



〈脂質〉

 

水に不溶で有機溶媒に可溶な物質を総称して脂質と言い

ワックス、ステロール、トリアシルグリセロール(中性脂肪)、脂肪酸、リン脂質、糖脂質などがあり

食品においては中性脂肪が代表的、三大栄養素の中で熱量が最も高く、エネルギー源として重要です

脂溶性ビタミンの吸収に関与したり、必須脂肪酸の供給源として、またうまみにも関与します

 

・ワックス

脂肪酸と長鎖(高級)アルコールからなる固形の中性脂肪。

 

・ステロール

アルコールの一種で3位に水酸基を持つ炭素数27~29のステロイドの総称で

遊離型、エステル型、配糖体等の形で、自然界に広く分布する。

 

・トリアシルグリセロール

グリセロールに3つの脂肪酸がエステル結合した中性脂肪。

 

・リン脂質

細胞膜を構成する主要な脂質で、構成成分にリン酸を含む。

 

 

・脂肪酸

天然の脂質の加水分解で得られる脂肪族モノカルボン酸で

カルボキシル基が末端にある長鎖の一塩基酸、ほとんどは炭素数が偶数。

 

    飽和脂肪酸

炭素間に二重結合を持たない脂肪酸で動物性油脂に多い。

 

    不飽和脂肪酸

炭素間にシス型の立体配座を示す二重結合を有する

 


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n-6系多価不飽和脂肪酸

食用の油に多く含まれる、ジホモY‐リノレン酸やアラキドン酸は

ホルモン様作用を示すロイコトリエンや痛みを増強させるプロスタグランジン類へ代謝されます

リノール酸を多く含む油脂は、血清脂質濃度低下作用を持っています

 

 

n-3系多価不飽和脂肪酸

α‐リノレン酸を多く含むのはシソ油、青魚で熱に弱いため、炒め物に向いていません

EPAn-6系とは異なるプロスタグランジン類の前駆体であり、痛みを抑える作用がある

生理中はプロスタグランジンに敏感になるため、α-リノレン酸を含むものを摂取したり

月見草のオイルでマッサージをしたりすると良いとされています

特にEPADHAは抗血液凝固や中性脂肪濃度低下作用を持っています

 

n-6系、n-3系の不飽和脂肪酸は、いずれも生体で合成できないため

必須脂肪酸と呼ばれ摂取の理想は41になることが望ましいですが

食の欧米化によってn-3系の摂取が不足していると言われています

 

・トランス脂肪酸

マーガリンなどの加工油脂の製造工程で、不飽和脂肪酸に水素を添加することでつくられ

自然界には存在せず、溶解する温度が上昇するなど物性変化が生じ

体内で代謝されにくく蓄積していきます

 

 

・共役脂肪酸

リノール酸の構造異性体で、抗ガン

生活習慣病(抗動脈硬化、抗肥満、抗アレルギー)作用などが期待されていますが

まだ安全性が確立されていません

 

 

・ステロール

ステロールは動物ではコレステロール、植物では植物ステロール(フィトステロール)が代表的で

ピーナッツ、ゴマ、大豆、さやいんげん、枝豆類に多く含まれ、コメ油からも抽出されます

植物ステロールは細胞原形質の構成成分で、スチグマステロール、シトステロール

カンペステロールなどが知られており、コレステロールの吸収を抑制する作用があります

体内での吸収率はコレステロールが50%であるのに対し、5%しかありません

LDLコレステロールの濃度低下、HDLコレステロールの濃度上昇

血清中性脂肪レベル及び過酸化脂質低下作用も確認されています

 

・構造脂質(ジアシルグリセロール)

天然には数%しか存在しないもので、トリアシルグリセロールとは異なる代謝過程を経るため

食後の血中中性脂肪の上昇を抑えたり

体脂肪が付きにくい特定保健用食品として認められています

 

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〈炭水化物〉

 

糖質としてエネルギー源となります

日本人はエネルギーの55%を炭水化物から摂取しており、その大部分はデンプンです

アミロース α14グルコシド結合だけで重合した直鎖状

アミロペクチン α16グルコシド結合による分枝鎖を持っています

 

糖質の最小単位は、グルコース、ガラクトース、フルクトースなど単糖類

デンプン、デキストリン(食物繊維)は多糖類

 

フルクトースは最も甘味度の高い単糖

食事には、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロースなどの二糖類も含まれます

 

・糖質の代謝

インスリンは血糖値の上昇のシグナルを感知して、膵臓のランゲルハンス島B細胞から分泌され

肝臓糖代謝のうち、解糖とグリコーゲン合成、筋肉や脂肪組織へのグルコース取り込みを促進し

血糖値を低下させます

脳は最大のグルコース消費臓器で、摂取した糖質の25%をエネルギー源として利用し

空腹時では70%を利用します

これを維持するため、空腹時でも血糖値は70~110mg/dlに維持されています

 

 

〈食物繊維〉

人の消化酵素で消化されない食品中の難消化成分の総体で

主要成分は炭水化物で一部リグニンなどの非炭水化物も含まれます

一日当たりの目標摂取量は、成人で20~25g

30歳代以下での摂取量の著しい低下が指摘されており

2010年のデータでは目標値の70%しか摂れていないと言われています

 

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・食物繊維の種類

 

    不溶性食物繊維

セルロース、ヘミセルロース、リグニン、キチンなど

 

    可溶性食物繊維

ペクチン、植物ガムなど

 

小腸における他の栄養素の消化吸収を抑制することから

血中コレステロールの低下や血糖値の改善などに効果があります

 

・オリゴ糖、糖アルコール

大腸で腸内細菌の餌となり、お腹の調子を整えるもの、虫歯発生の低減に寄与するもの

食後の過血糖を抑えるものなど、甘味料としても利用されています

 

糖アルコールは、天然の単糖、二糖類の還元基であるアルデヒド基及びケト基に

水素添加してアルコール化することによりつくられます

 

・プロバイオティクス

微生物製剤で粘膜表面の微生物や酵素のバランスを改善したり、免疫能を刺激することを

目的とするもので乳酸菌飲料、ヨーグルトなどに含まれます

 

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・プレバイオティクス

小腸下部や大腸で、もともと存在している腸内細菌や

プロバイオティクスとなりうる有用な菌の増殖を促進するもので

オリゴ糖、食物繊維の一部(ポリデキストロース、イヌリン)を言います

 

・プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせたものはシンバイオティクスと言われます

 

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〈フィトケミカル〉

 

植物性化学成分で野菜や穀類、果物などの色素、渋み、香り、辛味などの成分で

多くは抗酸化力を持ち、ポリフェノール、カテキン、リコピンなどがあります

各種フィトケミカルの機能性の研究は現在も続き種類や効能が続々と発見

解明され、ガンを予防する植物エストロゲン、果物と野菜の発ガン予防なども見つかっています

 

このブログはエルクレストで、メディカルハーブや漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

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夏の過ごし方

〈東洋医学での夏〉

 

東洋医学で夏は、立夏から始まり、小満、芒種、夏至、小暑、大暑を経て立秋までの3カ月を言います


「夏の3カ月を蕃秀と言う。天地の基は変わり、万物は花咲き実る季節である。

夜は臥し早く起き太陽の日差しを厭うことなく、志を怒らせないようにし

人も草花のように繁茂させ、気を発散させ、気持ちを外に向けるようにする。

これは夏の気に応じて夏の働きである長を養う道である。

これに逆らえば、心を傷め、秋に咳の出る病になりやすく、秋の収を身に受けることができにくい。

冬になって病を重ねることになるだろう。」 (素問・四気調神大論)

 

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・夏の養生

 

    夜更かしをしてもいいが、朝は早く起きる

    夏の暑さを嫌がることなく、外に出て朝日に向かって運動し

体内の廃物を排泄し、新鮮な空気を吸い込み、新陳代謝を促進させる

    楽観的な気持ちを持ち、焦ったり、怒ったりしないように注意する

    植物が開花するように、身体においても体内の陽気を皮膚を通じて

外に出せるように向上心を持ち続ける


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夏の養生法の基本原則は、暑さや湿気から身を守ることで


同時に暑さから逃れるためにむやみに涼を求めて体内の陽気が衰えないように保つことも大切です。


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〈夏の過ごし方とハーブ〉


夏の暑さに対して、体は発汗によって体内環境を一定に保とうとし

それによって代謝が高まり、血液循環と水分代謝が活発になります

汗をかくことは体にとって必要なことですが、汗をそのままにしたり

急にクーラーの冷気に当たると、熱が体内にこもってしまい、かえって体を冷やしてしまいます

この時期に起こりやすいのは、湿度や気圧の変化による腰や関節などの痛み

頭痛、胃腸のトラブル、皮膚の症状、自律神経のリズムの乱れなどがあり、汗で失われたビタミン

ミネラル、水分を補給する必要があります

 

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・代謝を助けるハーブ

 

    ペパーミント+ローズヒップ

    マテ

    ハイビスカス

    ホーソン+スギナ

 

このブログはエルクレストで


メディカルハーブや漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に


作成しています


 冷えについてはこちら


 


自然治癒力とメディカルハーブ

 ・メディカルハーブとは

ハーブとはヒトの生活に立つ植物の総称で、日本語では「薬草」や「香草」と訳され、日常生活で大きく分けて8つの分野で活用されています

 

    食品(約40年前に海外で料理を学んだ人が持ち込んだのが最初)

    飲み物(リキュールの色付けなどにも使われている)

    健康(メディカルハーブ)

    化粧品

    香料(揮発性の高いものを集めた精油がアロマセラピーとして使われるが、肌に使う場合は濃縮されているため、希釈して使う)

    染物

    栽培(趣味、園芸療法)

    祭祀

 

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③のようにハーブを健康の維持、増進や美容の分野に利用するもの

ある種の機能を有する植物性食品を含んだものを

メディカルハーブ(英語ではメディスィナルハーブ)と言います


ただし、日本では薬品としては認められていません

メディカルハーブは医薬品ではなく食品であり、自然治癒力に働きかけます


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・食品の機能

 

    一次機能(栄養機能、エネルギー源):生命維持のための栄養面でのはたらきを指す

 

    二次機能(おいしさ):食事を楽しむという味覚、感覚面でのはたらき

 

    三次機能(体調調節):生体の生理機能の変調を修復するはたらき



・メディカルハーブの共通作用

 

    抗酸化作用:植物は根を下ろしているため、常に紫外線などの酸化要因にさらされているため、それから身を守るために強い抗酸化物質を作り出している

 

    利尿、発汗、消化:代謝を促進することでこれらの作用を示す

 

    抗菌作用:病原微生物(細菌、カビ、ウィルス)の中で、薬が効きづらいものに対しても一定の作用がある

 

    栄養素の補給:ビタミン、ミネラル、種には脂肪も含まれている

 

    薬理作用

  

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・フィトケミカル

 

植物の含まれる化学成分の総称で、野菜や穀類、果物、などの色素、渋み、香り

辛味、灰汁などの成分で、多くは高い抗酸化力を持っており

ポリフェノール、カテキン、リコピンなどがあります

各種フィトケミカルの機能性の研究は現在も行われており

ガンを予防する植物エストロゲンなどが発見されています

 

・フィトケミカルの共通作用

 

    生体防御作用:アダプトゲン作用(免疫、内分泌調整作用)による心身症の予防

 

    抗酸化作用SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)様作用

(活性酸素除去)、代謝促進作用による生活習慣病の予防

 


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・植物化学成分(花や根に含まれる)

 

    アルカロイド:強い苦味があり、中枢性に働くため作用が強く、薬の成分として使われることもある。代表的なものとしてカフェインがあります

 

② タンニン:渋みが強く、ローズなどに含まれる。引き締め作用や抗炎症作用、下痢止め作用が有り、化粧品や薬の成分としても使われます

 

③配糖体:糖とその他の成分が結合したもので、水に入ると切り離され、様々な作用を発揮するもので、心臓が弱っているとき、下剤などの成分として薬品に使われているものもあります

 

    サポニン:語源はシャボンで水に入れると泡が出るというもので、風邪薬や咳止め薬として使われる他、ホルモン様作用を持つことから更年期の症状に良いとされています

 

    苦味質:苦味があり食欲不振などに対して胃や腸の働きを整える作用があります

 

    粘液質:粘液質は保湿作用があり、喉の乾燥やバスハーブとしても用いられます

 

    フラボノイド:アイボリーや薄黄緑色の色を持ち、多くの種類があり、そばに含まれるルチンは毛細血管の働きを高めるという作用があり、またビタミンCとの相性が良く、双方の働きを高める。そのほか利尿作用、下剤の作用、腹痛に有効なものなど多岐にわたります

 

    ビタミン、ミネラル:タンパク質などの吸収、活用を助けます


このように身体の機能を助ける多くの成分を含んだメディカルハーブは

冷え性などの体質改善にとても有効です冷えは万病のもとと言われ

体温調節を始めとしたホメオスタシス機能が低下していることを表しています

冷え性が基礎になっていて起こる便秘や頭痛、肩こり、生理痛といった不定愁訴は

そういった状態のサインですので、適度な運動、食生活に加えて

メディカルハーブのような健康補助食品をうまく活用して

身体の機能が100%発揮できる状態をつくりましょう


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このブログはエルクレストで、メディカルハーブや漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

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漢方とメディカルハーブ

・漢方とは

 

三大伝統医学として中医学、インドのアーユルベーダー

イスラム圏のユナニー学がありアーユルベーダーはサンスクリット語で

「生命の知恵」という意味があります

ユナニー学の元になっているのは、古代ギリシャのヒポクラテスの時代で

ヒポクラテスは医学、薬学の父と呼ばれ、2000年以上前からハーブなどを用いて

治療を行っていたが、この医学とヨーロッパの医学が融合してユナニー学が誕生し

現在の西洋医学の元にもなっています


中医学の特徴は、鍼灸、気功、食用があり、中国では昔、食医という職業があり

食事から病気を予防していたり、黄帝内経という最古の書物には

女性は7の倍数、男性は8の倍数で体が変化するといったことなどが

記してあります


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漢方は日本でつくられた言葉で、中医学を蘭方と区別するためにつけられたもので

日本最古の医学書である医心方には輸入した医学を元に

日本の風土などを考えて新しい医学をつくりあげたということが記され

その中で漢方は実際に行われていたが

明治時代に新政府によって少数派であった西洋医学が採用され

東洋医学は認められなくなりました


しかし、日中の国交が1972年に回復し

生薬を自然由来の医療として認めたことから漢方が

日本でも扱われるようになりました


漢方で東洋医学を表す言葉として以下のものがあります

 

    天神合一

  人間が自然そのもので、症候や症状を一面的に捉えるのではなく

なぜ病気になったかという本質を考えるというもので

現在でいうホリスティックに繋がる考え方です


    扶正祛邪

正気を助けて、邪気を取り除くという意味で

邪気には寒邪、燥邪、風邪、暑邪などが正気に勝ってしまうと病気になると

説いており、悪いところだけでなく

自然治癒力を助けるということの重要性を示しています


    心身一如

心と体は相互関係があり、治療法や薬だけでは病気は治らず

病気を治すのは人そのものであるという考え方

 

 

・陰陽五行説

陰陽説と五行説から成り、万物を陰と陽、五行に分けるという中国の思想を

医学に当てはめたもので、対極図に表れているように陰と陽が互いに対立し

依存し、転化するという関係があり、常に変化する相対的なものであるとしています

五行説は木、火、土、金、水に季節、感情、五臓である肝、心、脾、肺、腎を

当てはめており、木には成長という意味合いがあり、火が強い時には

体の熱が上に上ることでほてるといった症状が出て、土には受容する

変化というもので、金は静かで、清涼なもの、水は冷たく

低いところに行くといった特徴があり、これを病気の症状に当てはめています



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これらは相性関係が成り立っており、木は燃えて火を生み出し

火はものが燃えた後、土となり、土から金属が取れ、金属は冷えて水を生み出し

水は木を育てます

それに対して相手を討ち滅ぼす相克関係という関係もあり

木は土から養分を奪い取り、土は水を濁し、土砂をせき止める、火は水を消す

金属は火によって溶かされ、金属の斧は木を切り倒すというものです

 

・気血水

    

体の構成と生命エネルギーの源であり、絶えず変化し陽の性質を持つ

ものを固める(排泄や生理、内臓の位置を正常化する)、ものを変化させる

東洋医学で脈診をする時には

3本の指を使って3つの流れの浅いところと深いところ

前後の流れを左右で見ての合計14本の気の流れを診ることができます

 

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血は血液に近い意味合いで、陰の性質を持ち、全身に栄養を送り

潤すという働きがあり、血が充実していると、肌や筋肉

毛髪に潤いがあるとともに精神活動にも影響を与え

感覚を鋭くするといった作用もあります

 

    水(津液)

津液は体の中にある水分のことで、体の水分は約60%あり

臓器に含まれるもの、組織の間質液なども含まれ

全身を潤し、臓器、筋肉、粘膜、毛髪を潤し

関節の動きを滑らかにする働きがあります

東洋医学では四季を人の一生に当てはめており

春は青春と言われるように若い時を示しており冬に向かうに従って

加齢による体の機能が低下していくことを表しています

冬の臓器である腎には気を溜めておく働きがあることから

腎を充実させておくことが長生きの秘訣であるとしています

 

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・漢方薬について

 

最も有名な葛根湯を例にすると、適応として自然発汗が無く

頭痛、発熱、悪寒、肩コリなどを伴う比較的体力があるものの

感冒、鼻風邪、熱性疾患、神経痛、尋麻疹、目、耳の炎症に

効果があるとされており、中医学では西洋医学と異なり

一見関係なく見える症状に対しても、気血水のバランスを整えることによって

生じた様々な症状が同時に改善するといったことが起こります

また、風邪の引き始めか、一定期間経過したものかによって使う薬も異なる

体の不調には、外に原因がある外寒と内に原因がある内傷に分けられ

外寒では風、寒、湿、暑、燥、火の六気が過剰や不足すると六淫になります

内傷では喜・怒・哀・懼・愛・悪・欲の七情という感情の変化も急激であったり

過剰であると体調を崩すと言われています

 

・メディカルハーブの基礎知識

 

ティーポットの中に細かくしたハーブを一人分200mlに対して、小さじ一杯入れ、指で入れるのであれば三本の指で掴める程度入れ、熱湯を注ぐ

抽出している間は香りを逃がさないために蓋をして、花や葉は3分、根や実は5分置く

メディカルハーブは法律上、食品であり

海外では病気や治療を目的に用いられるハーブで、ドライハーブだけでなく

錠剤やカプセルになっているものも含み

自然治癒力を高め変化する環境に適応することによって

病気やケガの予防をしていくという効果があります

 

18世紀に化学物質による医薬品の誕生や、20世紀に抗生物質が生まれたことによって

感染症による死者が激減しましたが

それに代わって生活習慣病や心身症が増えたことから

統合医療が見直され、メディカルハーブの重要性が理解されるようになりました

 

・メディカルハーブの効果

 

    多様な成分が含まれていることから、それらの相乗効果が生まれる

    リラックス効果、免疫、ホルモンに働きかける

    医薬品と比較して、体への負担が少ない

    身体の防御作用を向上させる



このブログはエルクレストで、メディカルハーブや


漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

 

冷えについてはこちら


ストレスとメディカルハーブ

〈ストレスについて〉

 

人の活動は成功、失敗に関わらずある種のストレスを生み出し

日常とは違う変化がストレスとなります

 

ストレスという言葉は、元々物理の世界で「歪み」を意味するものとして使われていましたが、カナダのストレス研究の権威であったセリエ博士が、歪みを生じさせる物をストレッサー、それによって起こる反応をストレス反応と定義しました

 

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〈ストレッサーの分類〉

 

・物理化学的ストレッサー

環境によるもので花粉、騒音など

 

・生理的ストレッサー

暑い、寒い、過労といったものなど

 

・心理的、社会的ストレッサー

心に対する家庭的、社会的なストレッサー

 

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〈ストレスに対する反応〉

 

・警告期

ストレッサーへの反応の第一段階として疲れる、体調不良、肩こり、イライラが症状として起こる

 

・抵抗期

ストレスに対する抵抗によって血圧の変調、内臓の異常、血糖値の上昇、交感神経の過緊張

 

・疲弊期

抵抗期の持続によって人体が疲労し、集中力の低下、物忘れ、ストレス性の潰瘍、うつが生じてくる

 

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〈ストレス病〉

 

・うつ

抑うつ状態を主体とした感情の病気で、気分の落ち込みや意欲の低下に伴って様々な自律神経症状を引き起こす

 

・心身症

心因性のストレッサーによって身体に消化性潰瘍、本態性高血圧、過敏性腸症候群などの症状が出てくるもの

 

・神経症

心因性のストレッサーによって心に不安神経症、恐怖症、脅迫神経症といった症状が出てくるもの

 

〈ストレス対処の方法〉

 

ストレッサーは、人が成長していく中で必要不可欠なもので、有名なストレス研究者が「ストレスは人生のスパイスである」と語っているように、そのストレスに対してどう対処していくかというストレスコーピング(ストレス管理)の概念が重要です

 

・運動、会話、軽度の飲酒

・旅行、趣味

・友人、家族、上司の指示を受ける

・くつろぎ、リラクゼーションとしてヨガなど

・価値観の変化、自己改革、宗教

 

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〈ストレスとハーブ〉

 

ストレスがかかると交感神経の緊張状態が続くため

不眠や日中の眠気が起こりますが

それを鎮めるハーブとしてカモミールはリラックス効果によって入眠しやすくし

ペパーミント、レモンバームは爽快感で目が覚めやすく

組み合わせることで一日のリズムをつくっていき

自律神経の安定につながります

 

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〈不眠〉

 

不眠とは、「適切なタイミング、環境下で睡眠をとっているにもかかわらず、何らかの症状によって眠りが妨げられ、日中の活動に悪影響を及ぼすもの」

 

・入眠障害 

2時間近く眠りに入れない

 

・中途覚醒

睡眠中に何度も目が覚めてしまう

 

・熟眠障害・多夢

深く眠れない、夢を見すぎて眠りが妨げられる

 

・早期覚醒

早い時間に目が覚めてしまい、そのまま眠れない

 

・睡眠時無呼吸症候群

4050代に多く男性に圧倒的に多いが、女性も更年期が安定する50代以降になると黄体ホルモンが減少してくるのに伴って気道の筋肉にハリをつくる作用が弱くなり気道が狭くなることによって起こる

 

・ムズムズ脚症候群

感覚異常によって脚を動かしたくなる欲求にかられて睡眠が妨げられる

遺伝、鉄不足によるドーパミン生成不全が原因とされる

 

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〈不眠の対処法〉

 

・寝室に光が差し込まない工夫をする

・睡眠時間を遅くする

・起床時に日光を浴びることで体内時計をリセットする


過剰なストレスは自律神経を狂わせ、冷えや不眠の原因となります


メディカルハーブを生活に取り入れて、自律神経を安定させましょう!


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渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

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冬に重要な五臓

・漢方とは

 

三大伝統医学として中医学、インドのアーユルベーダー、イスラム圏のユナニー学がありアーユルベーダーはサンスクリット語で「生命の知恵」という意味があります

ユナニー学の元になっているのは、古代ギリシャのヒポクラテスの時代で、ヒポクラテスは医学、薬学の父と呼ばれ、2000年以上前からハーブなどを用いて治療を行っていたが、この医学とヨーロッパの医学が融合してユナニー学が誕生し、現在の西洋医学の元にもなっています


中医学の特徴は、鍼灸、気功、食用があり、中国では昔、食医という職業があり、食事から病気を予防していたり、黄帝内経という最古の書物には、女性は7の倍数、男性は8の倍数で体が変化するといったことなどが記してあります


yang786.jpg


漢方は日本でつくられた言葉で、中医学を蘭方と区別するためにつけられたもので、日本最古の医学書である医心方には輸入した医学を元に、日本の風土などを考えて新しい医学をつくりあげたということが記され、その中で漢方は実際に行われていたが、明治時代に新政府によって少数派であった西洋医学が採用され、東洋医学は認められなくなりました


しかし、日中の国交が1972年に回復し、生薬を自然由来の医療として認めたことから漢方が日本でも扱われるようになりました


漢方で東洋医学を表す言葉として以下のものがあります

 

    天神合一

  人間が自然そのもので、症候や症状を一面的に捉えるのではなく、なぜ病気になったかという本質を考えるというもので、現在でいうホリスティックに繋がる考え方です


    扶正祛邪

正気を助けて、邪気を取り除くという意味で、邪気には寒邪、燥邪、風邪、暑邪などが正気に勝ってしまうと病気になると説いており、悪いところだけでなく、自然治癒力を助けるということの重要性を示しています


    心身一如

心と体は相互関係があり、治療法や薬だけでは病気は治らず、病気を治すのは人そのものであるという考え方

 

 

・陰陽五行説

陰陽説と五行説から成り、万物を陰と陽、五行に分けるという中国の思想を医学に当てはめたもので、対極図に表れているように陰と陽が互いに対立し、依存し、転化するという関係があり、常に変化する相対的なものであるとしています

五行説は木、火、土、金、水に季節、感情、五臓である肝、心、脾、肺、腎を当てはめており、木には成長という意味合いがあり、火が強い時には、体の熱が上に上ることでほてるといった症状が出て、土には受容する、変化というもので、金は静かで、清涼なもの、水は冷たく、低いところに行くといった特徴があり、これを病気の症状に当てはめています



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これらは相性関係が成り立っており、木は燃えて火を生み出し、火はものが燃えた後、土となり、土から金属が取れ、金属は冷えて水を生み出し、水は木を育てる

それに対して相手を討ち滅ぼす相克関係という関係もあり、木は土から養分を奪い取り、土は水を濁し、土砂をせき止める、火は水を消す、金属は火によって溶かされ、金属の斧は木を切り倒すというものです

 

・気血水

    

体の構成と生命エネルギーの源であり、絶えず変化し陽の性質を持つ

気には、5つの働きがあり、ものを動かす働き、温駆作用、外邪の侵入を防ぐ、ものを固める(排泄や生理、内臓の位置を正常化する)、ものを変化させる

東洋医学で脈診をする時には、3本の指を使って3つの流れの浅いところと深いところ、前後の流れを左右で見ての合計14本の気の流れを診ることができる¥

 

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血は血液に近い意味合いで、陰の性質を持ち、全身に栄養を送り、潤すという働きがあり、血が充実していると、肌や筋肉、毛髪に潤いがあるとともに精神活動にも影響を与え、感覚を鋭くするといった作用もある

 

    水(津液)

津液は体の中にある水分のことで、体の水分は約60%あり、臓器に含まれるもの、組織の間質液なども含まれ、全身を潤し、臓器、筋肉、粘膜、毛髪を潤し、関節の動きを滑らかにする働きがある

東洋医学では四季を人の一生に当てはめており、春は青春と言われるように若い時を示しており冬に向かうに従って、加齢による体の機能が低下していくことを表している

冬の臓器である腎には気を溜めておく働きがあることから、腎を充実させておくことが長生きの秘訣であるとしている

 

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・漢方薬について

 

最も有名な葛根湯を例にすると、適応として自然発汗が無く

頭痛、発熱、悪寒、肩コリなどを伴う比較的体力があるものの

感冒、鼻風邪、熱性疾患、神経痛、尋麻疹、目、耳の炎症に

効果があるとされており、中医学では西洋医学と異なり

一見関係なく見える症状に対しても、気血水のバランスを整えることによって

生じた様々な症状が同時に改善するといったことが起こります

また、風邪の引き始めか、一定期間経過したものかによって使う薬も異なる

体の不調には、外に原因がある外寒と内に原因がある内傷に分けられ

外寒では風、寒、湿、暑、燥、火の六気が過剰や不足すると六淫になります

内傷では喜・怒・哀・懼・愛・悪・欲の七情という感情の変化も急激であったり

過剰であると体調を崩すと言われています

 

・メディカルハーブの基礎知識

 

ティーポットの中に細かくしたハーブを一人分200mlに対して、小さじ一杯入れ、指で入れるのであれば三本の指で掴める程度入れ、熱湯を注ぐ

抽出している間は香りを逃がさないために蓋をして、花や葉は3分、根や実は5分置く

メディカルハーブは法律上、食品であり

海外では病気や治療を目的に用いられるハーブで、ドライハーブだけでなく

錠剤やカプセルになっているものも含み

自然治癒力を高め変化する環境に適応することによって

病気やケガの予防をしていくという効果があります

 

18世紀に化学物質による医薬品の誕生や、20世紀に抗生物質が生まれたことによって

感染症による死者が激減しましたが

それに代わって生活習慣病や心身症が増えたことから

統合医療が見直され、メディカルハーブの重要性が理解されるようになりました

 

・メディカルハーブの効果

 

    多様な成分が含まれていることから、それらの相乗効果が生まれる

    リラックス効果、免疫、ホルモンに働きかける

    医薬品と比較して、体への負担が少ない

    身体の防御作用を向上させる



このブログはエルクレストで、メディカルハーブや


漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

 

冷えについてはこちら


メディカルハーブでストレスと不眠を改善

〈ストレスについて〉

 

人の活動は成功、失敗に関わらずある種のストレスを生み出し

日常とは違う変化がストレスとなります

 

ストレスという言葉は、元々物理の世界で「歪み」を意味するものとして使われていましたが、カナダのストレス研究の権威であったセリエ博士が、歪みを生じさせる物をストレッサー、それによって起こる反応をストレス反応と定義しました

 

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〈ストレッサーの分類〉

 

・物理化学的ストレッサー

環境によるもので花粉、騒音など

 

・生理的ストレッサー

暑い、寒い、過労といったものなど

 

・心理的、社会的ストレッサー

心に対する家庭的、社会的なストレッサー

 

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〈ストレスに対する反応〉

 

・警告期

ストレッサーへの反応の第一段階として疲れる、体調不良、肩こり、イライラが症状として起こる

 

・抵抗期

ストレスに対する抵抗によって血圧の変調、内臓の異常、血糖値の上昇、交感神経の過緊張

 

・疲弊期

抵抗期の持続によって人体が疲労し、集中力の低下、物忘れ、ストレス性の潰瘍、うつが生じてくる

 

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〈ストレス病〉

 

・うつ

抑うつ状態を主体とした感情の病気で、気分の落ち込みや意欲の低下に伴って様々な自律神経症状を引き起こす

 

・心身症

心因性のストレッサーによって身体に消化性潰瘍、本態性高血圧、過敏性腸症候群などの症状が出てくるもの

 

・神経症

心因性のストレッサーによって心に不安神経症、恐怖症、脅迫神経症といった症状が出てくるもの

 

〈ストレス対処の方法〉

 

ストレッサーは、人が成長していく中で必要不可欠なもので、有名なストレス研究者が「ストレスは人生のスパイスである」と語っているように、そのストレスに対してどう対処していくかというストレスコーピング(ストレス管理)の概念が重要です

 

・運動、会話、軽度の飲酒

・旅行、趣味

・友人、家族、上司の指示を受ける

・くつろぎ、リラクゼーションとしてヨガなど

・価値観の変化、自己改革、宗教

 

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〈ストレスとハーブ〉

 

ストレスがかかると交感神経の緊張状態が続くため

不眠や日中の眠気が起こりますが

それを鎮めるハーブとしてカモミールはリラックス効果によって入眠しやすくし

ペパーミント、レモンバームは爽快感で目が覚めやすく

組み合わせることで一日のリズムをつくっていき

自律神経の安定につながります

 

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〈不眠〉

 

不眠とは、「適切なタイミング、環境下で睡眠をとっているにもかかわらず、何らかの症状によって眠りが妨げられ、日中の活動に悪影響を及ぼすもの」

 

・入眠障害 

2時間近く眠りに入れない

 

・中途覚醒

睡眠中に何度も目が覚めてしまう

 

・熟眠障害・多夢

深く眠れない、夢を見すぎて眠りが妨げられる

 

・早期覚醒

早い時間に目が覚めてしまい、そのまま眠れない

 

・睡眠時無呼吸症候群

4050代に多く男性に圧倒的に多いが、女性も更年期が安定する50代以降になると黄体ホルモンが減少してくるのに伴って気道の筋肉にハリをつくる作用が弱くなり気道が狭くなることによって起こる

 

・ムズムズ脚症候群

感覚異常によって脚を動かしたくなる欲求にかられて睡眠が妨げられる

遺伝、鉄不足によるドーパミン生成不全が原因とされる

 

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〈不眠の対処法〉

 

・寝室に光が差し込まない工夫をする

・睡眠時間を遅くする

・起床時に日光を浴びることで体内時計をリセットする


過剰なストレスは自律神経を狂わせ、冷えや不眠の原因となります


メディカルハーブを生活に取り入れて、自律神経を安定させましょう!


herb tea.jpg


このブログはエルクレストで、メディカルハーブや漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

 冷えについてはこちら


漢方に学ぶ冬の過ごし方

・漢方とは

 

三大伝統医学として中医学、インドのアーユルベーダー

イスラム圏のユナニー学がありアーユルベーダーはサンスクリット語で

「生命の知恵」という意味があります

ユナニー学の元になっているのは、古代ギリシャのヒポクラテスの時代で

ヒポクラテスは医学、薬学の父と呼ばれ、2000年以上前からハーブなどを用いて

治療を行っていたが、この医学とヨーロッパの医学が融合してユナニー学が誕生し

現在の西洋医学の元にもなっています


中医学の特徴は、鍼灸、気功、食用があり、中国では昔、食医という職業があり

食事から病気を予防していたり、黄帝内経という最古の書物には

女性は7の倍数、男性は8の倍数で体が変化するといったことなどが

記してあります


yang786.jpg


漢方は日本でつくられた言葉で、中医学を蘭方と区別するためにつけられたもので

日本最古の医学書である医心方には輸入した医学を元に

日本の風土などを考えて新しい医学をつくりあげたということが記され

その中で漢方は実際に行われていたが

明治時代に新政府によって少数派であった西洋医学が採用され

東洋医学は認められなくなりました


しかし、日中の国交が1972年に回復し

生薬を自然由来の医療として認めたことから漢方が

日本でも扱われるようになりました


漢方で東洋医学を表す言葉として以下のものがあります

 

    天神合一

  人間が自然そのもので、症候や症状を一面的に捉えるのではなく

なぜ病気になったかという本質を考えるというもので

現在でいうホリスティックに繋がる考え方です


    扶正祛邪

正気を助けて、邪気を取り除くという意味で

邪気には寒邪、燥邪、風邪、暑邪などが正気に勝ってしまうと病気になると

説いており、悪いところだけでなく

自然治癒力を助けるということの重要性を示しています


    心身一如

心と体は相互関係があり、治療法や薬だけでは病気は治らず

病気を治すのは人そのものであるという考え方

 

 

・陰陽五行説

陰陽説と五行説から成り、万物を陰と陽、五行に分けるという中国の思想を

医学に当てはめたもので、対極図に表れているように陰と陽が互いに対立し

依存し、転化するという関係があり、常に変化する相対的なものであるとしています

五行説は木、火、土、金、水に季節、感情、五臓である肝、心、脾、肺、腎を

当てはめており、木には成長という意味合いがあり、火が強い時には

体の熱が上に上ることでほてるといった症状が出て、土には受容する

変化というもので、金は静かで、清涼なもの、水は冷たく

低いところに行くといった特徴があり、これを病気の症状に当てはめています



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これらは相性関係が成り立っており、木は燃えて火を生み出し

火はものが燃えた後、土となり、土から金属が取れ、金属は冷えて水を生み出し

水は木を育てます

それに対して相手を討ち滅ぼす相克関係という関係もあり

木は土から養分を奪い取り、土は水を濁し、土砂をせき止める、火は水を消す

金属は火によって溶かされ、金属の斧は木を切り倒すというものです

 

・気血水

    

体の構成と生命エネルギーの源であり、絶えず変化し陽の性質を持つ

ものを固める(排泄や生理、内臓の位置を正常化する)、ものを変化させる

東洋医学で脈診をする時には

3本の指を使って3つの流れの浅いところと深いところ

前後の流れを左右で見ての合計14本の気の流れを診ることができます

 

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血は血液に近い意味合いで、陰の性質を持ち、全身に栄養を送り

潤すという働きがあり、血が充実していると、肌や筋肉

毛髪に潤いがあるとともに精神活動にも影響を与え

感覚を鋭くするといった作用もあります

 

    水(津液)

津液は体の中にある水分のことで、体の水分は約60%あり

臓器に含まれるもの、組織の間質液なども含まれ

全身を潤し、臓器、筋肉、粘膜、毛髪を潤し

関節の動きを滑らかにする働きがあります

東洋医学では四季を人の一生に当てはめており

春は青春と言われるように若い時を示しており冬に向かうに従って

加齢による体の機能が低下していくことを表しています

冬の臓器である腎には気を溜めておく働きがあることから

腎を充実させておくことが長生きの秘訣であるとしています

 

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・漢方薬について

 

最も有名な葛根湯を例にすると、適応として自然発汗が無く

頭痛、発熱、悪寒、肩コリなどを伴う比較的体力があるものの

感冒、鼻風邪、熱性疾患、神経痛、尋麻疹、目、耳の炎症に

効果があるとされており、中医学では西洋医学と異なり

一見関係なく見える症状に対しても、気血水のバランスを整えることによって

生じた様々な症状が同時に改善するといったことが起こります

また、風邪の引き始めか、一定期間経過したものかによって使う薬も異なる

体の不調には、外に原因がある外寒と内に原因がある内傷に分けられ

外寒では風、寒、湿、暑、燥、火の六気が過剰や不足すると六淫になります

内傷では喜・怒・哀・懼・愛・悪・欲の七情という感情の変化も急激であったり

過剰であると体調を崩すと言われています

 

・メディカルハーブの基礎知識

 

ティーポットの中に細かくしたハーブを一人分200mlに対して、小さじ一杯入れ、指で入れるのであれば三本の指で掴める程度入れ、熱湯を注ぐ

抽出している間は香りを逃がさないために蓋をして、花や葉は3分、根や実は5分置く

メディカルハーブは法律上、食品であり

海外では病気や治療を目的に用いられるハーブで、ドライハーブだけでなく

錠剤やカプセルになっているものも含み

自然治癒力を高め変化する環境に適応することによって

病気やケガの予防をしていくという効果があります

 

18世紀に化学物質による医薬品の誕生や、20世紀に抗生物質が生まれたことによって

感染症による死者が激減しましたが

それに代わって生活習慣病や心身症が増えたことから

統合医療が見直され、メディカルハーブの重要性が理解されるようになりました

 

・メディカルハーブの効果

 

    多様な成分が含まれていることから、それらの相乗効果が生まれる

    リラックス効果、免疫、ホルモンに働きかける

    医薬品と比較して、体への負担が少ない

    身体の防御作用を向上させる



このブログはエルクレストで、メディカルハーブや


漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

 

冷えについてはこちら



女性ホルモンと冷え

 

・ホルモン

 

ホルモンは現在70種類以上あり、その語源はラテン語のホルマオで刺激する

目覚めさせるという意味があります


今から150年ほど前にドイツのベルトールドが、雄鶏を去勢すると鶏冠が収縮し

性行動が失われ、他の雄鶏から精巣を移植すると

それらが元に戻るという実験を行い、ホルモンによって雄らしさ

雌らしさが分化していくことが明らかになり、約100年前にはイギリス

ある刺激によって特定の組織や器官で作られたホルモンが血中に放出され

また別の部位に刺激を与えるというシステム(内分泌系)の存在が発見されました


内分泌系とは、内分泌腺で作られ血管を通して移動するという全て体内で

完結している分泌システムことを言います

 

 

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・ホルモンの働き

 

間接的に臓器に作用するもの、直接的に臓器に作用するものがあり

発育、生育の調整、自律神経の調整に関わります

ホルモンには鍵と鍵穴の関係があり

特定のレセプター(受容体)としか結合しない仕組みになっており

また分泌が必要量に達すると分泌を止めるフィードバック機構が備わっています

 

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・女性ホルモン

 

女性では、視床下部から生殖腺刺激ホルモン放出ホルモンが

下垂体の前葉に働きかけ、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンを放出させ

それらが卵巣に働きかけエストロゲンが卵胞ホルモンを放出し

卵胞の形成を促進し、それと同時にプロゲステロン(黄体ホルモン)も放出され

着床の準備をするという過程が28日周期で起こります

 

・月経周期

 

卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンは排卵日に分泌量がピークになり

卵巣で卵胞の成長によって成熟したものが排卵され

黄体となり受精が起きなければ白体となって消滅します

卵胞の成長を促進するエストロゲンは分泌のピークが排卵日の前になり

着床の準備をするプロゲステロンは排卵日よりも後にピークがきます

 

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生理前症候群(PMS)の多くは生理が始まる数日前から起こり

イライラや痛み、消化器系の不調が主な症状で

この時期はエストロゲンとプロゲステロンが減少してきており

両者のバランスが乱れることで起こります


 ・女性ホルモンを減少させてしまう要因 

① 卵巣の寿命 

② ストレス  
  
司令塔である視床下部への影響 

③ 冷え 


 

閉経の前後約5年の時期に起こる更年期障害では

社会的な立場の変化や卵巣の機能低下によるエストロゲンの減少によって

卵胞刺激ホルモンの分泌に見合った量のエストロゲンが出なくなり

司令塔である下垂体や自律神経の失調が起こります

200種類にも及ぶ様々な症状が引き起こされ

代表的なものとして、骨粗鬆症、動脈硬化、ホットフラッシュ

肩こり、疲労、抑うつがあります

 

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・ホルモンとハーブ

 

女性の体は一生を通じてホルモンの働きに強く影響されており

本来安定しているはずのホルモンが精神的なストレスなどによって

大きく崩れてしまうことがあり

このようなホルモンバランスの乱れに対してメディカルハーブを用いることで

ホルモン療法の様な副作用がなくより穏やかに体が本来持つ力を引き出し

バランスを整えることができます

 

 

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〈月経痛やPMSに使われるメディカルハーブ〉

 

ラズベリーリーフ

 

別名、出産準備のお茶と言われており

出産の約3カ月前から飲むことで子宮や骨盤周辺の筋肉を調整する作用があり

生理痛や生理前の痛みなどに有効です

 

ジャーマンカモミール

 

体を温める働きがあり、ラズベリーリーフとブレンドして飲んでも構いません

 

チェストベリー、ブラックコーシュ

 

アルカロイドによる中枢作用があり

脳に働きかけることによってホルモンのバランスを調整します

 

セントジョーンズワート

 

気分の落ち込みを改善し、月経前の精神的な症状を改善します

 

リンデン

 

ジャーマンカモミールと同様にフラボノイドを多く含み

体を温める効果があるため腹痛などにも有効です

 

アンジェリカ

 

漢方薬に使われるトウキの別名で、血行改善に有効です

 

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痛みの改善にはアロマセラピーが有効で

マッサージオイルのベースとしてマカダミアナッツオイルや

スイートアーモンドを10mlに対して2滴を加え

痛みのある場所にクラリ、セージ、ゼラニウムを使うと

月経痛やPMSに効果があります

その他、ネロリ、ローズ、メリッサをベースにホホバオイル

月見草オイル、小麦胚芽オイル等と用います


更年期には、セージがホットフラッシュに対してほてりを抑える働きがあります

オフィスワーカーズ症候群は偏頭痛、緊張性頭痛、不眠、月経不順、食欲不振

肩こり、ドライアイ、冷え等の症状がありますが

目にはハイビスカスの赤い色素に含まれるアントシアニンが有効で

頭痛にはミントが有効です


このブログはエルクレストで、メディカルハーブや


漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

 冷えについてはこちら


冷えや痛みにもメディカルハーブ

〈女性に多くみられる冷え〉 

・腰から下が冷える 

・手先、足先が冷える 

・顔はのぼせて下半身は冷えている 

冷えがあると、頭痛、肩こり、腰痛、風邪、神経痛、月経痛、月経不順など

様々な不定愁訴が出てきます 

主な原因は自律神経の不調によるもので

交感神経の緊張によって全身の血行の悪化している場合や

上半身と下半身での血流バランスが崩れている場合などがあります 

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 〈気血水〉

漢方で考える冷えは、『気』が少ない、『水』が多い、『血』の流れが悪い

『気』が逆転している場合の4つのパターンに分けることができます

 『気』とは、目には見えない生命エネルギーのことで

「自律神経(体の機能を調整する神経)」のはたらきに近いと考えられていて

体を温める作用があります 『血』は、全身をめぐってさまざまな組織に栄養を与えるもののことで

主に血液を指します 

『水』は、血液以外の体液全般に相当し、水分代謝や

免疫システムなどに係わっているものを指します 

これらの巡りが悪くなったり、不足したりすると体の調子が悪くなります 

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 〈痛みについて〉 

頭痛、腰痛、筋肉痛などは体部痛と言われ、物理的な刺激によって

ヒスタミンやブラジキニンといった発痛物質が放出され、知覚神経から痛みを感じ

腹痛などは内臓痛と言われ、内臓の平滑筋の痙攣によって起こります 

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 〈冷えに有効なハーブ〉 

リンデンは西洋菩提樹と言われており、ファルネソールという香り成分を含んでいます

カモミール、リンデン、エルダーフラワーはフラボノイドという色素成分を多く含

毛細血管の働きを助け、体を温めます 

イチョウはバイフラボン(フラボノイドが2つ結合したもの)を含み

脳はじめとした全身の血流を良くする働きがあります 

ターメリック(ウコン)はショウガ科の植物で体を温める作用が強く、根の部分を使います


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 〈痛みに有効なハーブ〉 

チェストベリー、ラズベリーリーフ、セントジョーンズワート、パッションフラワーは月経痛に有効です 

ラズベリーリーフとチェストベリーは女性のためのハーブとも言われおり

チェストベリーは更年期のイライラにも使われています 

ラズベリーリーフは出産準備のハーブと言われていて

子宮や骨盤周辺の筋肉を調整して月経痛を抑える効果や出産に備えるという効果があります 

セントジョーンズワート、パッションフラワーは感情に働きかけて落ち込みや

イライラを鎮める働きがあります 

頭痛の時には、温めると楽になるものに対しては、フィーバーフューが有効ですが

常用してはいけません 肩こり、腰痛、筋肉痛に対しては

クランベリーやハイビスカスが疲労物質を取り除き、楽にしていきます


ストレス、不眠にメディカルハーブ

〈ストレスについて〉

 

人の活動は成功、失敗に関わらずある種のストレスを生み出し

日常とは違う変化がストレスとなります

 

ストレスという言葉は、元々物理の世界で「歪み」を意味するものとして使われていましたが、カナダのストレス研究の権威であったセリエ博士が、歪みを生じさせる物をストレッサー、それによって起こる反応をストレス反応と定義しました

 

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〈ストレッサーの分類〉

 

・物理化学的ストレッサー

環境によるもので花粉、騒音など

 

・生理的ストレッサー

暑い、寒い、過労といったものなど

 

・心理的、社会的ストレッサー

心に対する家庭的、社会的なストレッサー

 

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〈ストレスに対する反応〉

 

・警告期

ストレッサーへの反応の第一段階として疲れる、体調不良、肩こり、イライラが症状として起こる

 

・抵抗期

ストレスに対する抵抗によって血圧の変調、内臓の異常、血糖値の上昇、交感神経の過緊張

 

・疲弊期

抵抗期の持続によって人体が疲労し、集中力の低下、物忘れ、ストレス性の潰瘍、うつが生じてくる

 

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〈ストレス病〉

 

・うつ

抑うつ状態を主体とした感情の病気で、気分の落ち込みや意欲の低下に伴って様々な自律神経症状を引き起こす

 

・心身症

心因性のストレッサーによって身体に消化性潰瘍、本態性高血圧、過敏性腸症候群などの症状が出てくるもの

 

・神経症

心因性のストレッサーによって心に不安神経症、恐怖症、脅迫神経症といった症状が出てくるもの

 

〈ストレス対処の方法〉

 

ストレッサーは、人が成長していく中で必要不可欠なもので、有名なストレス研究者が「ストレスは人生のスパイスである」と語っているように、そのストレスに対してどう対処していくかというストレスコーピング(ストレス管理)の概念が重要です

 

・運動、会話、軽度の飲酒

・旅行、趣味

・友人、家族、上司の指示を受ける

・くつろぎ、リラクゼーションとしてヨガなど

・価値観の変化、自己改革、宗教

 

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〈ストレスとハーブ〉

 

ストレスがかかると交感神経の緊張状態が続くため

不眠や日中の眠気が起こりますが

それを鎮めるハーブとしてカモミールはリラックス効果によって入眠しやすくし

ペパーミント、レモンバームは爽快感で目が覚めやすく

組み合わせることで一日のリズムをつくっていき

自律神経の安定につながります

 

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〈不眠〉

 

不眠とは、「適切なタイミング、環境下で睡眠をとっているにもかかわらず、何らかの症状によって眠りが妨げられ、日中の活動に悪影響を及ぼすもの」

 

入眠障害 

2時間近く眠りに入れない

 

中途覚醒

睡眠中に何度も目が覚めてしまう

 

熟眠障害・多夢

深く眠れない、夢を見すぎて眠りが妨げられる

 

早期覚醒

早い時間に目が覚めてしまい、そのまま眠れない

 

睡眠時無呼吸症候群

4050代に多く男性に圧倒的に多いが、女性も更年期が安定する50代以降になると黄体ホルモンが減少してくるのに伴って気道の筋肉にハリをつくる作用が弱くなり気道が狭くなることによって起こる

 

ムズムズ脚症候群

感覚異常によって脚を動かしたくなる欲求にかられて睡眠が妨げられる

遺伝、鉄不足によるドーパミン生成不全が原因とされる

 

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〈不眠の対処法〉

 

・寝室に光が差し込まない工夫をする

・睡眠時間を遅くする

・起床時に日光を浴びることで体内時計をリセットする


過剰なストレスは自律神経を狂わせ、冷えや不眠の原因となります


メディカルハーブを生活に取り入れて、自律神経を安定させましょう!


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夏に効くメディカルハーブ

夏の暑さに対して、体は発汗によって体内環境を一定に保とうとし

それによって代謝が高まり、血液循環と水分代謝が活発になります

汗をかくことは体にとって必要なことですが、汗をそのままにしたり

急にクーラーの冷気に当たると、熱が体内にこもってしまい

かえって体を冷やします 


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この時期に起こりやすいのは、湿度や気圧の変化による腰や関節などの痛み

頭痛、胃腸のトラブル、皮膚の症状、自律神経のリズムの乱れによる冷えなどがあり

汗で失われたビタミン、ミネラル、水分を補給する必要があります

漢方スタイリストであり、メディカルハーブファウンダースの渡辺肇子先生は 

代謝を助けるおススメのハーブ として

① ペパーミント+ローズヒップ 

② マテ 

③ ハイビスカス 

④ ホーソン+スギナ 

を上げています



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ハーブにはフィトケミカルという植物性化学成分が含まれており

野菜や穀類、果物などの色素、渋み、香り、辛味などの成分で

多くは抗酸化力を持ち、ポリフェノール、カテキン、リコピンなどがあります


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各種フィトケミカルの機能性の研究は現在も続き種類や効能が続々と発見

解明され、ガンを予防する植物エストロゲンや

果物と野菜の発ガン予防なども見つかっています

ハーブで体調を整えて、気持ちよく夏を乗り切りましょう



夏の養生とメディカルハーブ

〈東洋医学での夏〉

 

東洋医学で夏は、立夏から始まり、小満、芒種、夏至、小暑、大暑を経て

立秋までの3カ月を言います


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「夏の3カ月を蕃秀と言う。天地の基は変わり、万物は花咲き実る季節である。

夜は臥し早く起き、太陽の日差しを厭うことなく、志を怒らせないようにし

人も草花のように繁茂させ、気を発散させ、気持ちを外に向けるようにする。

これは夏の気に応じて夏の働きである長を養う道である。

これに逆らえば、心を傷め、秋に咳の出る病になりやすく

秋の収を身に受けることができにくい。冬になって病を重ねることになるだろう。」 

(素問・四気調神大論より)

 

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・夏の養生

 

    夜更かしをしても構いませんが、朝はなるべく早く起きるようにします


    夏の暑さを嫌がることなく、外に出て朝日に向かって運動し

体内の廃物を排泄し、新鮮な空気を吸い込み、新陳代謝を促進させるようにします


    楽観的な気持ちを持ち、焦ったり、怒ったりしないように注意します


    植物が開花するように、身体においても体内の陽気を皮膚を通じて

外に出せるように向上心を持ち続けるように心がけます



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〈夏の過ごし方とハーブ〉


夏の暑さに対して、体は発汗によって体内環境を一定に保とうとし

それによって代謝が高まり、血液循環と水分代謝が活発になります

汗をかくことは体にとって必要なことですが、汗をそのままにしたり

急にクーラーの冷気に当たると、熱が体内にこもってしまい

かえって体を冷やします


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この時期に起こりやすいのは、湿度や気圧の変化による腰や関節などの痛み

頭痛、胃腸のトラブル、皮膚の症状、自律神経のリズムの乱れなどがあり

汗で失われたビタミン、ミネラル、水分を補給する必要があります

 

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・代謝を助けるハーブ

 

    ペパーミント+ローズヒップ

    マテ

    ハイビスカス

    ホーソン+スギナ

 

 


 

夏の養生法の基本原則は、暑さや湿気から身を守ること

同時に暑さから逃れるためにむやみに涼を求めて

体内の陽気が衰えないように保つことも大切です



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女性のトラブルとメディカルハーブ

 

・ホルモン

 

ホルモンは現在70種類以上あり、その語源はラテン語のホルマオで刺激する

目覚めさせるという意味があります


今から150年ほど前にドイツのベルトールドが、雄鶏を去勢すると鶏冠が収縮し

性行動が失われ、他の雄鶏から精巣を移植すると

それらが元に戻るという実験を行い、ホルモンによって雄らしさ

雌らしさが分化していくことが明らかになり、約100年前にはイギリス

ある刺激によって特定の組織や器官で作られたホルモンが血中に放出され

また別の部位に刺激を与えるというシステム(内分泌系)の存在が発見されました


内分泌系とは、内分泌腺で作られ血管を通して移動するという全て体内で

完結している分泌システムことを言います

 

 

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・ホルモンの働き

 

間接的に臓器に作用するもの、直接的に臓器に作用するものがあり

発育、生育の調整、自律神経の調整に関わります

ホルモンには鍵と鍵穴の関係があり

特定のレセプター(受容体)としか結合しない仕組みになっており

また分泌が必要量に達すると分泌を止めるフィードバック機構が備わっています

 

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・女性ホルモン

 

女性では、視床下部から生殖腺刺激ホルモン放出ホルモンが

下垂体の前葉に働きかけ、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンを放出させ

それらが卵巣に働きかけエストロゲンが卵胞ホルモンを放出し

卵胞の形成を促進し、それと同時にプロゲステロン(黄体ホルモン)も放出され

着床の準備をするという過程が28日周期で起こります

 

・月経周期

 

卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンは排卵日に分泌量がピークになり

卵巣で卵胞の成長によって成熟したものが排卵され

黄体となり受精が起きなければ白体となって消滅します

卵胞の成長を促進するエストロゲンは分泌のピークが排卵日の前になり

着床の準備をするプロゲステロンは排卵日よりも後にピークがきます

 

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生理前症候群(PMS)の多くは生理が始まる数日前から起こり

イライラや痛み、消化器系の不調が主な症状で

この時期はエストロゲンとプロゲステロンが減少してきており

両者のバランスが乱れることで起こります

 

閉経の前後約5年の時期に起こる更年期障害では

社会的な立場の変化や卵巣の機能低下によるエストロゲンの減少によって

卵胞刺激ホルモンの分泌に見合った量のエストロゲンが出なくなり

司令塔である下垂体や自律神経の失調が起こります

200種類にも及ぶ様々な症状が引き起こされ

代表的なものとして、骨粗鬆症、動脈硬化、ホットフラッシュ

肩こり、疲労、抑うつがあります

 

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・ホルモンとハーブ

 

女性の体は一生を通じてホルモンの働きに強く影響されており

本来安定しているはずのホルモンが精神的なストレスなどによって

大きく崩れてしまうことがあり

このようなホルモンバランスの乱れに対してメディカルハーブを用いることで

ホルモン療法の様な副作用がなくより穏やかに体が本来持つ力を引き出し

バランスを整えることができます

 

 

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〈月経痛やPMSに使われるメディカルハーブ〉

 

ラズベリーリーフ

 

別名、出産準備のお茶と言われており

出産の約3カ月前から飲むことで子宮や骨盤周辺の筋肉を調整する作用があり

生理痛や生理前の痛みなどに有効です

 

ジャーマンカモミール

 

体を温める働きがあり、ラズベリーリーフとブレンドして飲んでも構いません

 

チェストベリー、ブラックコーシュ

 

アルカロイドによる中枢作用があり

脳に働きかけることによってホルモンのバランスを調整します

 

セントジョーンズワート

 

気分の落ち込みを改善し、月経前の精神的な症状を改善します

 

リンデン

 

ジャーマンカモミールと同様にフラボノイドを多く含み

体を温める効果があるため腹痛などにも有効です

 

アンジェリカ

 

漢方薬に使われるトウキの別名で、血行改善に有効です

 

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痛みの改善にはアロマセラピーが有効で

マッサージオイルのベースとしてマカダミアナッツオイルや

スイートアーモンドを10mlに対して2滴を加え

痛みのある場所にクラリ、セージ、ゼラニウムを使うと

月経痛やPMSに効果があります

その他、ネロリ、ローズ、メリッサをベースにホホバオイル

月見草オイル、小麦胚芽オイル等と用います


更年期には、セージがホットフラッシュに対してほてりを抑える働きがあります

オフィスワーカーズ症候群は偏頭痛、緊張性頭痛、不眠、月経不順、食欲不振

肩こり、ドライアイ、冷え等の症状がありますが

目にはハイビスカスの赤い色素に含まれるアントシアニンが有効で

頭痛にはミントが有効です


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生活習慣病とメディカルハーブ

〈肝臓について〉

肝臓は体の中で最も大きな臓器で、右の第12肋骨付近にあり、重量は男性で1.2㎏

女性は1㎏で、体内で最も高温で赤い色をしています

沈黙の臓器と呼ばれ、85%が切除しても再生するという機能を持っています


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〈肝臓の働き〉

・胆汁の生産、分泌

・血液、糖、中性脂肪の貯蔵

・アンモニア、アルコール、酸、有害物質などの解毒

・古くなった赤血球を壊す

・摂取した栄養素をエネルギーとして使える状態に作りかえる


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〈プリン体と尿酸値〉

プリン体はDNAの原料やエネルギーのもとになるもので肝臓でも作られており

使いきれなかったものは尿酸として体外に排出していますが

尿酸値が7mg/dlを超えると尿酸が結晶化し発作が出てくることがあります

高尿酸血症の原因は、肝臓で作りすぎてしまう場合とうまく排泄できない場合の二つがあり

肥満のある男性がなりやすく、女性は男性の4分の1の罹患率です

プリン体は食事では肉類(特にレバーなどの内臓系)や干したもの(干しシイタケ、鰹節、煮干しなど)

に多く含まれており、アルコールも肝臓で代謝される際にプリン体がつくられます

体が酸化していると結晶ができやすくなるため、抗酸化作用を持つ食品であるわかめ、ひじき

大根などを摂るように心がけると良いそうです

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〈肝臓を助けるハーブ〉

ミルクシスル(別名オオアザミ、マリアアザミ)の種やダンデライオン(タンポポの根)、ウコン


〈高尿酸に効果のあるハーブ〉

ネトルの葉はミネラルが多く含まれているため利尿作用があり

尿酸を素早く排泄する働きがあります


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〈糖尿病〉


糖尿病とはインスリンの働きが悪くなっている、または出せないことによって

血糖値が高い状態が続くことで、細い血管に十分に栄養が行き渡らなくなり

網膜症、神経症、腎症といった三大合併症を引き起こすほか

傷の修復も遅れるため、容易に菌に感染してしまうといった症状が出てきます

正常な血糖値は110mg/dl以下とされていますが、日本では10人に1人が糖尿病であり

予備軍を含めると大人の6人に1人と言われています



〈高血糖に効果のあるハーブ〉

マルベリー(桑の葉)は腸の中でαグルコシダーゼという酵素の働きを阻害することで

糖が吸収されにくくなるため、食前に摂るようにします

ビルベリー、リンデン、エルダーフラワーは血行を良くする働きがあるため

毛細血管の機能を高めることができます

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冷え性とメディカルハーブ

 

〈女性に多くみられる冷え〉

 

・腰から下が冷える

・手先、足先が冷える

・顔はのぼせて下半身は冷えている

 

冷えがあると、頭痛、肩こり、腰痛、風邪、神経痛、月経痛、月経不順など

様々な不定愁訴が出てきます


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主な原因は自律神経の不調によるもので

交感神経の緊張によって全身の血行の悪化している場合や

上半身と下半身での血流バランスが崩れている場合などがあります

 

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〈気血水〉

 

漢方で考える冷えは、『気』が少ない、『水』が多い、『血』の流れが悪い

『気』が逆転している場合の4つのパターンに分けることができます


『気』とは、目には見えない生命エネルギーのことで

「自律神経(体の機能を調整する神経)」のはたらきに近いと考えられていて

体を温める作用があります


『血』は、全身をめぐってさまざまな組織に栄養を与えるもののことで

主に血液を指します


『水』は、血液以外の体液全般に相当し

水分代謝や免疫システムなどに係わっているものを指します

これらの巡りが悪くなったり、不足したりすると体の調子が悪くなります

 

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〈痛みについて〉

 

頭痛、腰痛、筋肉痛などは体部痛と言われ

物理的な刺激によってヒスタミンやブラジキニンといった発痛物質が放出され

知覚神経から痛みを感じ、腹痛などは内臓痛と言われ

内臓の平滑筋の痙攣によって起こります

 

〈冷えに有効なハーブ〉

 

リンデンは西洋菩提樹と言われており

ファルネソールという香り成分を含んでいます

カモミール、リンデン、エルダーフラワー

フラボノイドという色素成分を多く含み、毛細血管の働きを助け、体を温めます

イチョウはバイフラボン(フラボノイドが2つ結合したもの)を含み、脳はじめとした全身の血流を良くする働きがあります

ターメリック(ウコン)はショウガ科の植物で体を温める作用が強く、根の部分を使います

 

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〈痛みに有効なハーブ〉

 

チェストベリー、ラズベリーリーフ、セントジョーンズワート

パッションフラワーは月経痛に有効です


ラズベリーリーフチェストベリーは女性のためのハーブとも言われおり、チェストベリーは更年期のイライラにも使われています


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ラズベリーリーフは出産準備のハーブと言われていて

子宮や骨盤周辺の筋肉を調整して月経痛を抑える効果や

出産に備えるという効果があります

セントジョーンズワート、パッションフラワーは感情に働きかけて落ち込みやイライラを鎮める働きがあります

頭痛の時には、温めると楽になるものに対しては

フィーバーフューが有効ですが常用してはいけません


肩こり、腰痛、筋肉痛に対しては、クランベリーハイビスカスが疲労物質を取り除き、楽にしていきます

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胃腸のトラブルとメディカルハーブ

 ・消化器系の定義 

 

口から摂り入れたものを胃、腸、肛門へと送り

その間に消化と栄養素の吸収を行う一連の器官で、消化管と消化腺を合わせたもの外分泌器官とも言われます

 

・消化腺

 

唾液線、肝臓、膵臓、胆嚢

 

・消化管

 

口腔、咽頭、食道、胃、小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸)、肛門

 

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・各器官の食物の通過時間

 

食道:固体30~60秒、液体1~6秒

 

胃 :固体4時間、液体1~5分

 

小腸:7~9時間

 

大腸:数十時間

 

・食道 

 

25cmの楕円形の管で縦隔の後部で器官の後ろを通り、細いところで1cm、太いところで2cm

 

 

・胃 

 

横隔膜の下にあり、入口を噴門、出口を幽門という

pH1~2の強い酸性である胃酸によって殺菌と、そこに含まれるペプシンによって

たんぱく質の消化をおこないます

 

水分を摂りすぎなどによって、胃内のpHが4.5より高くなるとペプシノーゲンからペプシンへの変換がうまくいかず、たんぱく質の消化が進まなくなります

 

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・小腸(十二指腸、空腸、回腸)

 

全長6~7mの管で、消化、吸収の90%をおこなう最重要部

十二指腸への膵液、胆汁の流入と小腸粘膜からの大量の腸液によって食物は最終段階まで消化され、吸収されます

腸液は弱アルカリ性で一日2ℓ分泌され

三大栄養素の消化を受け持つ消化酵素を含みます

たんぱく質はアミノ酸へ、炭水化物はブドウ糖

脂質は脂肪酸とグリセロールに分解されます

また、ビタミンの吸収も小腸で行われ、水溶性ビタミンは拡散によって

脂溶性ビタミンは脂肪とともに吸収されます

 

 

・大腸 (盲腸、結腸、直腸)

 

全長1.6mの管で小腸より短く、小腸を取り囲んでいます

大腸に消化作用はほとんどなく、水分を吸収し糞便を形成し排泄する役割があります

 

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・肝臓 

 

人体の中で最大の線で約1200gの赤褐色の臓器

栄養素を体内で使えるように貯蔵します

肝臓は、胆汁の生成、栄養素の貯蔵と加工、解毒作用、生体防御作用、血液凝固物質の産生、造血や血液量の調節といった様々な役割を持っています

 

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・胆嚢

 

肝臓からつくられた胆汁を濃縮して溜めておく

胆汁は消化酵素をもたないが、脂肪の消化、吸収をはじめ、脂溶性ビタミン、鉄、カルシウム

の吸収に欠かせない胆汁酸が含まれています

 

 

・膵臓

強力な消化酵素を含む膵液(弱アルカリ性、pH7~8)を十二指腸に一日1ℓ分泌します

たんぱく分解酵素であるトリプシノーゲン、脂肪分解酵素リパーゼ

炭水化物分解酵素アミラーゼなど三大栄養素の消化酵素を全て含んでいます

 

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・栄養分の行方

 

小腸で吸収された栄養分のほとんどは、小腸の粘膜下の毛細血管に入り、集まって門脈となって肝臓に運ばれます

また脂肪は分解され、リンパ管を経て血中に入り、心臓から肝臓へ運ばれます

 

〈胃腸のトラブルとハーブ〉

 

ハーブによってピトケミカル(植物化学成分)を取り込むことができます

そばに含まれるルチンなどのフラボノイド、コーヒーや紅茶に含まれるカフェインなどのアルカロイドが有名です

 

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・下痢

 

お茶の渋みのもとになっているタンニンを摂ることで、炎症で余分に出てしまっている水分を引き締めて胃腸の働きを整えます

タンニンは80度以上の湯を使わないと、抽出されないので注意します

 

・便秘

 

サポニンやクミ質は、香りや苦みによって胃腸を刺激し

胃液の分泌を促進し消化を活発にします

センナ、アロエ、オオバコは緩下と呼ばれ、穏やかな下剤をして使われます

 

・消化不良、吐き気

 

アーティチョークダンデライオンに含まれるクミ質が有効

車酔いからくる吐き気には、ペパーミント、レモンピール

ジンジャーを乗る前に飲んでおく

 

・胃炎

 

カモミールには炎症を鎮める作用があるため、ストレスにも有効

食べすぎの時などの胃もたれには、フェンネル、アニス

またカモミールとミントをブレンドすることで消炎とリフレッシュ感が得られる

 

アルテアコン(ウスベニタチアオイ)は、粘液質を多く含むため潰瘍などで

胃壁が荒れているときに粘膜を保護する働きがあります

 

胃炎に対する胃酸を抑える薬は最近では

病院に行かなくても入手することができますが

常用することは逆に胃腸や肝臓に負担をかけるため

メディカルハーブを用いるのが良いです

 

・ハーブティーの淹れ方

 

おいしい入れ方は、ティーポットにハーブを指三本分でつまめる量を一杯分(200cc)として入れ(ハーブをブレンドした場合も指三本分)、熱湯を注ぐ

そして葉や花など柔らかいものは3分、実や根っこなど硬いものは5分間抽出し、茶こしで漉します

 

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ミネラルを含んでいる硬水は、色や味を変えてしまうため、軟水を使う方が良いです


そのためポットを使うときもお鍋を使うにしても

素材はステンレス、ガラス、ホーローのものを使うとよいです


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漢方とメディカルハーブ

・漢方とは

 

三大伝統医学として中医学、インドのアーユルベーダー、イスラム圏のユナニー学がありアーユルベーダーはサンスクリット語で「生命の知恵」という意味があります

ユナニー学の元になっているのは、古代ギリシャのヒポクラテスの時代で、ヒポクラテスは医学、薬学の父と呼ばれ、2000年以上前からハーブなどを用いて治療を行っていたが、この医学とヨーロッパの医学が融合してユナニー学が誕生し、現在の西洋医学の元にもなっています


中医学の特徴は、鍼灸、気功、食用があり、中国では昔、食医という職業があり、食事から病気を予防していたり、黄帝内経という最古の書物には、女性は7の倍数、男性は8の倍数で体が変化するといったことなどが記してあります


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漢方は日本でつくられた言葉で、中医学を蘭方と区別するためにつけられたもので、日本最古の医学書である医心方には輸入した医学を元に、日本の風土などを考えて新しい医学をつくりあげたということが記され、その中で漢方は実際に行われていたが、明治時代に新政府によって少数派であった西洋医学が採用され、東洋医学は認められなくなりました


しかし、日中の国交が1972年に回復し、生薬を自然由来の医療として認めたことから漢方が日本でも扱われるようになりました


漢方で東洋医学を表す言葉として以下のものがあります

 

    天神合一

  人間が自然そのもので、症候や症状を一面的に捉えるのではなく、なぜ病気になったかという本質を考えるというもので、現在でいうホリスティックに繋がる考え方です


    扶正祛邪

正気を助けて、邪気を取り除くという意味で、邪気には寒邪、燥邪、風邪、暑邪などが正気に勝ってしまうと病気になると説いており、悪いところだけでなく、自然治癒力を助けるということの重要性を示しています


    心身一如

心と体は相互関係があり、治療法や薬だけでは病気は治らず、病気を治すのは人そのものであるという考え方

 

 

・陰陽五行説

陰陽説と五行説から成り、万物を陰と陽、五行に分けるという中国の思想を医学に当てはめたもので、対極図に表れているように陰と陽が互いに対立し、依存し、転化するという関係があり、常に変化する相対的なものであるとしています

五行説は木、火、土、金、水に季節、感情、五臓である肝、心、脾、肺、腎を当てはめており、木には成長という意味合いがあり、火が強い時には、体の熱が上に上ることでほてるといった症状が出て、土には受容する、変化というもので、金は静かで、清涼なもの、水は冷たく、低いところに行くといった特徴があり、これを病気の症状に当てはめています



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これらは相性関係が成り立っており、木は燃えて火を生み出し、火はものが燃えた後、土となり、土から金属が取れ、金属は冷えて水を生み出し、水は木を育てる

それに対して相手を討ち滅ぼす相克関係という関係もあり、木は土から養分を奪い取り、土は水を濁し、土砂をせき止める、火は水を消す、金属は火によって溶かされ、金属の斧は木を切り倒すというものです

 

・気血水

   

体の構成と生命エネルギーの源であり、絶えず変化し陽の性質を持つ

気には、5つの働きがあり、ものを動かす働き、温駆作用、外邪の侵入を防ぐ、ものを固める(排泄や生理、内臓の位置を正常化する)、ものを変化させる

東洋医学で脈診をする時には、3本の指を使って3つの流れの浅いところと深いところ、前後の流れを左右で見ての合計14本の気の流れを診ることができる¥

 

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血は血液に近い意味合いで、陰の性質を持ち、全身に栄養を送り、潤すという働きがあり、血が充実していると、肌や筋肉、毛髪に潤いがあるとともに精神活動にも影響を与え、感覚を鋭くするといった作用もある

 

    水(津液)

津液は体の中にある水分のことで、体の水分は約60%あり、臓器に含まれるもの、組織の間質液なども含まれ、全身を潤し、臓器、筋肉、粘膜、毛髪を潤し、関節の動きを滑らかにする働きがある

東洋医学では四季を人の一生に当てはめており、春は青春と言われるように若い時を示しており冬に向かうに従って、加齢による体の機能が低下していくことを表している

冬の臓器である腎には気を溜めておく働きがあることから、腎を充実させておくことが長生きの秘訣であるとしている

 

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・漢方薬について

 

最も有名な葛根湯を例にすると、適応として自然発汗が無く

頭痛、発熱、悪寒、肩コリなどを伴う比較的体力があるものの

感冒、鼻風邪、熱性疾患、神経痛、尋麻疹、目、耳の炎症に

効果があるとされており、中医学では西洋医学と異なり

一見関係なく見える症状に対しても、気血水のバランスを整えることによって

生じた様々な症状が同時に改善するといったことが起こります

また、風邪の引き始めか、一定期間経過したものかによって使う薬も異なる

体の不調には、外に原因がある外寒と内に原因がある内傷に分けられ

外寒では風、寒、湿、暑、燥、火の六気が過剰や不足すると六淫になります

内傷では喜・怒・哀・懼・愛・悪・欲の七情という感情の変化も急激であったり

過剰であると体調を崩すと言われています

 

・メディカルハーブの基礎知識

 

ティーポットの中に細かくしたハーブを一人分200mlに対して、小さじ一杯入れ、指で入れるのであれば三本の指で掴める程度入れ、熱湯を注ぐ

抽出している間は香りを逃がさないために蓋をして、花や葉は3分、根や実は5分置く

メディカルハーブは法律上、食品であり

海外では病気や治療を目的に用いられるハーブで、ドライハーブだけでなく

錠剤やカプセルになっているものも含み

自然治癒力を高め変化する環境に適応することによって

病気やケガの予防をしていくという効果があります

 

18世紀に化学物質による医薬品の誕生や、20世紀に抗生物質が生まれたことによって

感染症による死者が激減しましたが

それに代わって生活習慣病や心身症が増えたことから

統合医療が見直され、メディカルハーブの重要性が理解されるようになりました

 

・メディカルハーブの効果

 

    多様な成分が含まれていることから、それらの相乗効果が生まれる

    リラックス効果、免疫、ホルモンに働きかける

    医薬品と比較して、体への負担が少ない

    身体の防御作用を向上させる



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免疫、ホルモンとハーブ

・免疫学

 

免疫とは、生体が疾病、特に感染症に対して抵抗力を獲得する現象で、自己と非自己を識別し非自己から自己を守る機構で、古代ローマの時代から知られていました

ある病気になるには病原菌が原因になっているということが分かり、イギリス人のエドワード・ジェンナーが、牛の天然痘を使って人の免疫を研究し、世界初の予防接種をつくりました

予防接種のワクチンという言葉は天然痘の学名である『ワクシニア』からつけられたものです

免疫の本体は抗原、抗体というたんぱく質であり、体の外にあるたんぱく質を全て抗原と呼び、その中にアレルギー物質などが含まれます

抗原と抗体は鍵と鍵穴の関係になっており

生体は多様な抗原に対して抗体がつくられ

自分の体の構造以外のたんぱく質を見分けて攻撃、排除します


見分けられずに自分の細胞を攻撃してしまうものを自己免疫疾患といい

リウマチなどがあります

 

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体は抗原の情報を記憶しており、一度抗体をつくれば同じ抗原が入ってきたときにすぐ抗体をつくることができます 

 

抗体は免疫グロブリンというたんぱく質で、人の場合5種類あり、IgAIgEIgGIgDIgMに分かれます

IgM,IgGは異物が体内に入って、すぐに反応し増えます

IgEはアレルギー反応を起こします

花粉症は、花粉が抗原となり粘膜と接触した際に抗体であるIgEが肥満細胞のレセプターと結合して、ヒスタミンなどの化学物質が放出され毛細血管の透過性亢進によって鼻水や鼻づまりの症状が出ます

IgAは母乳の中に多く、免疫機能が未熟な乳児の免疫を補っています

 

〈体での免疫に関わる器官〉

 

・胸線

・脾臓

・リンパ管

・リンパ節 

 

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免疫に関わる細胞は骨髄でつくられています

免疫システムは全身に張り巡らされているため情報のやりとりが必要になり、その役割を担っているたんぱく質を『サイトカイン』と呼び、インターフェロンやインターロイキン(腫瘍壊死因子)などがあります

 

・ホルモン

 

ホルモンはラテン語の「刺激する、呼び起こす」という意味を持つホルマオが語源であり内分泌線でつくられ、血中を移動して標的となる器官にだけ作用し、ごく微量で一定の変化を与える物質で6070種類存在します

 

〈内分泌線の名称〉

 

・松果体

体内時計の調整とリズムをつくるメラトニンを分泌する

 

・視床下部

下垂体前葉に働きかけるホルモンを分泌する

 

・副腎皮質

コルチゾールなどのステロイドホルモンを分泌する

 

・膵臓

血糖をコントロールするインスリンやグルカゴンを分泌する

 

・卵巣、精巣

 

卵巣は女性ホルモンであるエストロゲン、プロゲステロン、精巣はテストステロンを分泌する

 

〈ホルモンの働き〉

 

成長、発育に影響を与えるものや、自律神経、内部環境、本能を調整するものがあり

特定の受容体と結合することで効果を発揮し、ゆっくりと作用します

 

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・ホルモンとハーブ

 

チェストベリー

 

ホルモン様作用を持ち、本来のエストロゲンより効果は弱いものの、エストロゲンが分泌されたときと同じような効果があります

子宮内膜症などは女性ホルモンのバランスが崩れ、プロゲステロンに対するエストロゲンの過剰分泌が原因の一つと言われており、エストロゲン様作用を持つものを摂取することで、ホルモンを受け取る受容体にエストロゲン様物質が結合することによって作用が穏やかになり、プロゲステロンとのバランスをとるといった効果もあります

 

エキナセア

 

免疫力を高める働きが非常に強く、風邪の予防や引き始めに有効です

 

 

エルダーフラワー

 

風邪の引き始めに有効で、免疫力を直接高めるのではなく、フラボノイドを多く含んでいるため、体を温めたり発汗を促すことで邪気を追い出すという効果があり

また、カタル症状と呼ばれるのどの痛みや鼻水などの症状を緩和します

 

タイム、セージ

 

抗菌作用があり、お茶として飲む、蒸気を吸入する、濃いめに出してうがいをするだけでも効果を発揮します

 

マッシュマロー、マローブルー

 

アオイ科の植物で、粘液質を多く含むため飲むことでのどを保護したり、お風呂に入れることで保湿効果があります

 

ネトル

 

植物の血液である葉緑素を多く含んでおり、人の体に取り込むことで血液の改善し貧血にも効果があります


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ストレスと不眠

〈ストレスについて〉

 

人の活動は成功、失敗に関わらずある種のストレスを生み出し

日常とは違う変化がストレスとなります

 

ストレスという言葉は、元々物理の世界で「歪み」を意味するものとして使われていましたが、カナダのストレス研究の権威であったセリエ博士が、歪みを生じさせる物をストレッサー、それによって起こる反応をストレス反応と定義しました

 

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〈ストレッサーの分類〉

 

・物理化学的ストレッサー

環境によるもので花粉、騒音など

 

・生理的ストレッサー

暑い、寒い、過労といったものなど

 

・心理的、社会的ストレッサー

心に対する家庭的、社会的なストレッサー

 

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〈ストレスに対する反応〉

 

・警告期

ストレッサーへの反応の第一段階として疲れる、体調不良、肩こり、イライラが症状として起こる

 

・抵抗期

ストレスに対する抵抗によって血圧の変調、内臓の異常、血糖値の上昇、交感神経の過緊張

 

・疲弊期

抵抗期の持続によって人体が疲労し、集中力の低下、物忘れ、ストレス性の潰瘍、うつが生じてくる

 

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〈ストレス病〉

 

・うつ

抑うつ状態を主体とした感情の病気で、気分の落ち込みや意欲の低下に伴って様々な自律神経症状を引き起こす

 

・心身症

心因性のストレッサーによって身体に消化性潰瘍、本態性高血圧、過敏性腸症候群などの症状が出てくるもの

 

・神経症

心因性のストレッサーによって心に不安神経症、恐怖症、脅迫神経症といった症状が出てくるもの

 

〈ストレス対処の方法〉

 

ストレッサーは、人が成長していく中で必要不可欠なもので、有名なストレス研究者が「ストレスは人生のスパイスである」と語っているように、そのストレスに対してどう対処していくかというストレスコーピング(ストレス管理)の概念が重要です

 

・運動、会話、軽度の飲酒

・旅行、趣味

・友人、家族、上司の指示を受ける

・くつろぎ、リラクゼーションとしてヨガなど

・価値観の変化、自己改革、宗教

 

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〈ストレスとハーブ〉

 

ストレスがかかると交感神経の緊張状態が続くため

不眠や日中の眠気が起こりますが

それを鎮めるハーブとしてカモミールはリラックス効果によって入眠しやすくし

ペパーミント、レモンバームは爽快感で目が覚めやすく

組み合わせることで一日のリズムをつくっていき

自律神経の安定につながります

 

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〈不眠〉

 

不眠とは、「適切なタイミング、環境下で睡眠をとっているにもかかわらず、何らかの症状によって眠りが妨げられ、日中の活動に悪影響を及ぼすもの」

 

・入眠障害 

2時間近く眠りに入れない

 

・中途覚醒

睡眠中に何度も目が覚めてしまう

 

・熟眠障害・多夢

深く眠れない、夢を見すぎて眠りが妨げられる

 

・早期覚醒

早い時間に目が覚めてしまい、そのまま眠れない

 

・睡眠時無呼吸症候群

4050代に多く男性に圧倒的に多いが、女性も更年期が安定する50代以降になると黄体ホルモンが減少してくるのに伴って気道の筋肉にハリをつくる作用が弱くなり気道が狭くなることによって起こる

 

・ムズムズ脚症候群

感覚異常によって脚を動かしたくなる欲求にかられて睡眠が妨げられる

遺伝、鉄不足によるドーパミン生成不全が原因とされる

 

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〈不眠の対処法〉

 

・寝室に光が差し込まない工夫をする

・睡眠時間を遅くする

・起床時に日光を浴びることで体内時計をリセットする


過剰なストレスは自律神経を狂わせ、冷えや不眠の原因となります


メディカルハーブを生活に取り入れて、自律神経を安定させましょう!


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メディカルハーブとは

 ・メディカルハーブとは

ハーブとはヒトの生活に立つ植物の総称で、日本語では「薬草」や「香草」と訳され、日常生活で大きく分けて8つの分野で活用されています

 

    食品(約40年前に海外で料理を学んだ人が持ち込んだのが最初)

    飲み物(リキュールの色付けなどにも使われている)

    健康(メディカルハーブ)

    化粧品

    香料(揮発性の高いものを集めた精油がアロマセラピーとして使われるが、肌に使う場合は濃縮されているため、希釈して使う)

    染物

    栽培(趣味、園芸療法)

    祭祀

 

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③のようにハーブを健康の維持、増進や美容の分野に利用するもの

ある種の機能を有する植物性食品を含んだものを

メディカルハーブ(英語ではメディスィナルハーブ)と言います


ただし、日本では薬品としては認められていません

メディカルハーブは医薬品ではなく食品であり、自然治癒力に働きかけます


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・食品の機能

 

    一次機能(栄養機能、エネルギー源):生命維持のための栄養面でのはたらきを指す

 

    二次機能(おいしさ):食事を楽しむという味覚、感覚面でのはたらき

 

    三次機能(体調調節):生体の生理機能の変調を修復するはたらき



・メディカルハーブの共通作用

 

    抗酸化作用:植物は根を下ろしているため、常に紫外線などの酸化要因にさらされているため、それから身を守るために強い抗酸化物質を作り出している

 

    利尿、発汗、消化:代謝を促進することでこれらの作用を示す

 

    抗菌作用:病原微生物(細菌、カビ、ウィルス)の中で、薬が効きづらいものに対しても一定の作用がある

 

    栄養素の補給:ビタミン、ミネラル、種には脂肪も含まれている

 

    薬理作用

  

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・フィトケミカル

 

植物の含まれる化学成分の総称で、野菜や穀類、果物、などの色素、渋み、香り

辛味、灰汁などの成分で、多くは高い抗酸化力を持っており

ポリフェノール、カテキン、リコピンなどがあります

各種フィトケミカルの機能性の研究は現在も行われており

ガンを予防する植物エストロゲンなどが発見されています

 

・フィトケミカルの共通作用

 

    生体防御作用:アダプトゲン作用(免疫、内分泌調整作用)による心身症の予防

 

    抗酸化作用SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)様作用

(活性酸素除去)、代謝促進作用による生活習慣病の予防

 


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・植物化学成分(花や根に含まれる)

 

    アルカロイド:強い苦味があり、中枢性に働くため作用が強く、薬の成分として使われることもある。代表的なものとしてカフェインがあります

 

② タンニン:渋みが強く、ローズなどに含まれる。引き締め作用や抗炎症作用、下痢止め作用が有り、化粧品や薬の成分としても使われます

 

③配糖体:糖とその他の成分が結合したもので、水に入ると切り離され、様々な作用を発揮するもので、心臓が弱っているとき、下剤などの成分として薬品に使われているものもあります

 

    サポニン:語源はシャボンで水に入れると泡が出るというもので、風邪薬や咳止め薬として使われる他、ホルモン様作用を持つことから更年期の症状に良いとされています

 

    苦味質:苦味があり食欲不振などに対して胃や腸の働きを整える作用があります

 

    粘液質:粘液質は保湿作用があり、喉の乾燥やバスハーブとしても用いられます

 

    フラボノイド:アイボリーや薄黄緑色の色を持ち、多くの種類があり、そばに含まれるルチンは毛細血管の働きを高めるという作用があり、またビタミンCとの相性が良く、双方の働きを高める。そのほか利尿作用、下剤の作用、腹痛に有効なものなど多岐にわたります

 

    ビタミン、ミネラル:タンパク質などの吸収、活用を助けます


このように身体の機能を助ける多くの成分を含んだメディカルハーブは

冷え性などの体質改善にとても有効です冷えは万病のもとと言われ

体温調節を始めとしたホメオスタシス機能が低下していることを表しています

冷え性が基礎になっていて起こる便秘や頭痛、肩こり、生理痛といった不定愁訴は

そういった状態のサインですので、適度な運動、食生活に加えて

メディカルハーブのような健康補助食品をうまく活用して

身体の機能が100%発揮できる状態をつくりましょう


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