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山口勝利先生講演

山口勝利先生講演

第3回エルクレスト特別講習 ② 冷えの改善で得るもの(2)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回H.18.11.8に、エステティックサロンであるエルクレストで行われました山口勝利先生の第三回特別研修の内容をお伝えしていきます。





前回冷えを治すとどういう事が起きるか、という事で1つ目は血流が良くなり、血流量が増える事で肌に効果をもたらすという話をしました。

その続きをお伝えしていきます。

2つ目は、「痩身」。

冷えと痩身というのは非常に密接な関係があると言いました。

深部体温が1℃上がれば代謝が13%程度上がります。

どんなに痩身に良いと言われる事をするよりも、お腹の温度を上げてしまった方が非常に効率が良いのです。

通販TV番組で、30分乗るだけで痩せるとか、そんな痩身用マシーンが沢山出ていますが、それで身体を痛めてしまう人が多いのです。


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効果が出る人がいる一方で、身体をお
かしくしている人も沢山いるのが事実だと思います。

痩身に関しては、深部体温が密接な関係がある、と言ったのは山口先生が最初です。

お腹の温度が下がると太りやすくなるという事です。

山口先生がデータを元に調べた結果です。

それまでは誰も言っていなかった事です。

今、本当にお腹の温度が下がっている人が増えてきました。

だから、体質的に太りやすい人が多いのではないかと山口先生はお話されています。

3つ目として、冷えを改善する事で「むくみ」が非常に効果が出ます。


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少し難しい事を言うと、股関節の位置であったり膝関節や足関節の問題もあります。

立ち仕事で、立ち位置が前のめりになってしまう人の場合、大腿部の動脈をすごく圧迫してしまい足がむくみます。

また、膝の形がハンチョウひざと言って、立った時に比較的真っ直ぐになってしまうような場合も、器質的にむくみやすくなります。

足関節が固くてもむくみの原因になったりします。

そういった原因が無くても、深部体温が下がるとむくみやすくもなるのです。

むくんで来ると、どうしてもセルライトが出来易くなります。

むくみをある程度ケアしないと、セルライトが取れません。

体水分量のコントロールが必要になってきますが、水分を飲む、飲まない、といったコントロールだけでは無理があります。

体水分量の多い人は、確かにしょっちゅう水分を摂らないといられない、という人もいますが、そうでない人もいます。





ほとんど水分は摂らない、という人もいるのです。

水分は摂らないけど、体内の余分な水分が出ない。

要は代謝が悪くて出すことが上手く出来ないのです。

深部体温を上げて代謝を良くして水分を出し易い環境を作ってあげないと解決しないのです。




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Written by Keiko Kimura


第3回エルクレスト特別講習 ① 冷えの改善で得るもの

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回からH.18.11.8に、エステティックサロンであるエルクレストで行われました山口勝利先生の第三回特別研修の内容をお伝えしていきます。





和やかなムードの中、研修がスタートしました。

まずは雑談を交えながら、山口先生が出演したTV番組の話をして下さいました。


お医者様や学者さんが総勢14名集められ、その中に山口先生がいる、という状況でした。

ある芸能人の身体の悩みを聞き、日常生活を追ったVTRを見て先生方がその原因や解消法を討論、その内容を聞いてどの先生の診察をお願いしたいかを選ぶというものでした。

VTRを見たあとに討論がスタート。

その芸能人の方は生活が不規則で食事もきちんとしていませんでした。

そうすると、血流が減り、末端まで血液が行きにくい状態ですから、冷えやすい状況でした。


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冷え症とはどういう事か?という討論でしたが、先生方は正論をぶつけ合い、ヒートアップしていったそうです。

山口先生はあまり発言せず、流れをみていたそうです。

そして、司会の方に山口先生はどうですか、とふられたので、少し考えてから敢えて方向の違う発言をしたそうです。

「冷え症の人っていうのは、すごく優しい人が多いですし、繊細な人が多いです。」

それを聞いたその芸能人の方はとても嬉しそうにニコニコし始めたそうです。

すると、議論の方向が全く変わってしまい、ある芸能人から

「だから手の冷たい人は心が温かい、とか言うんですね!」

なんていう発言まで飛び出したそうです。


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そして、結果、山口先生が選ばれたそうです。


周りの先生方は、病気の専門家です。

僕はどちらかというと病人の専門家、と山口先生。

要は人として考えていくことが一番良いと思います、というお話でした。


それでは、今まで研修を二回やってきた中でおさらいを少しずつしていきます。

まずは、「冷えの改善」。

これをどういう目的でするのか?と言う事だと思います。

冷えを治すとどういう事が起きるのでしょうか?

1つ目としては、「美顔」をやっていることをからめれば、肌の色ツヤが良くなったり潤いや弾力が出て肌質が改善されます。




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喉の星状神経節に当てると血流量が7~8倍増えます。

非常に循環が良くなるので効果的なのです。

冷えの改善というのは、自律神経に直結します。

これを冷え学といいました。

冷え学で自律神経の事を色々と話しましたが、その一つとして自律神経に刺激を加えるという事をお話しました。

これは、冷えのある人だけではなく、冷えがない人でも同じです。

超短波を使って、毎日露天風呂に入っているような状態を作り上げることで肌質改善が可能になるのです。




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Written by Keiko Kimura


第2回エルクレスト特別講習 ⑩ 冷え症対策

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も、H.18.10.25にエステティックサロンであるエルクレストで行われました、山口勝利先生の特別研修の内容をお伝えしていきます。





冷え症の種類について、改めて確認しましょう。

手先足先が冷えてしまい、冷房が苦手なタイプは梢血管収縮型になります。

お風呂でストレッチや足指じゃんけんをするように指導します。

腰から下が冷えるのは内臓温度低下型です。

どこもかしこも冷えるのが次世代型です。



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うなじや腰や背中が冷えると言って来たらおかしいと思って下さい。

なぜなら、うなじや腰、背中は本来温かい所だからです。

問診で区分けすると良いと思います。


『冷え症』の治療法ですが、

①院内

②自宅対策

③対策グッズ

この3つを合わせて、からだポカポカ健康法と命名しています、と山口先生。

まずは、
①院内

超短波をかけます。

これをするにあたり一番重要なのは、「環境の設定」です。

湿度や温度、明るさや音などに気を配ることです。

環境と関連して、一番注意するのは

① 天気予報で前日と今日の温度の差が5℃以上ある時

②一日の日差変動が5℃以内

③寒冷前線が通過する時

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これが当てはまる日はすごく体調が狂います。

特に冷えている人は本当におかしくなります。

お客様を、そのような日には特に良く見ておく事が重要になります。

絶対何かしらの変化があるはずです。

ですので、新聞やTVの天気予報をチェックするようにしましょう。

体温は、朝低くて昼に上がり、そして夜にまた低くなるというリズムがあります。

しかし、日差変動が少ない日は、朝と昼と比べた時に温度が上がりません。

そうすると、身体の中の温度が上がる時間帯に外気温が上がらないと自律神経が非常に乱れてしまうのです。

そういう時に吹き出物とか、花粉症といったアレルギーなどが出やすいのです。


寒冷前線というのは、これが来ると気温がすごく下がる前線です。

ぜんそくがある人は発作が出やすくなります。

こういう時は副交感神経優位の人には特にいつもよりも気遣ってあげる必要があります。

この3つが来た時は、お客様に注意をする事です。

このような日は副交感神経系の人は色々とワガママを言って来ますので、しっかりとお話を聞いてあげる事が大切です。

②自宅対策

色々とやり方はありますが、面倒でも足指の塩マッサージとしょうがの味噌汁は取り入れてやって欲しいと思います。

③対策グッズ

これは、日中はしなくても良いので、夜に腹巻をして欲しいと思います。

そして、この3つがあわせ持って初めて効果が出る、という事は忘れないでほしいのです。


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繊細に見て行く事で人の気持ちをキャッチする、人の気持ちを絶対逃さない、そういうセラピストになって欲しいと思います。


今回の特別研修はこれで以上になります。

次回からは、第三回エルクレスト特別研修の内容をお伝えしていきます。


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第2回エルクレスト特別講習 ⑨ 副交感神経タイプ

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も、H.18.10.25にエステティックサロンであるエルクレストで行われました、山口勝利先生の特別研修の内容をお伝えしていきます。





副交感神経の優位なタイプと、副交感神経にダメージがあるタイプがあります。

見た目はどちらも同じような感じです。

副交感神経優位なタイプでも、交感神経優位タイプと同じように刺激や変化を求める人がいます。

それは自分の中にストレスがないから反対に刺激が欲しくなるのです。


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だから街に繰り出したり、辛い物を好んで食べたり新しいモノを求めてみたりします。

対して、ダメージがあるタイプはどこも出掛けたりしたくないのです。

いかにも元気がない人です。

痩せて彼氏を作りたいとか、ある意味依存してくるタイプです。

とにかく、元気付けてあげないと可哀想なのです。

よくあるのが、出社拒否の男性です。

山口先生の所にはたくさん訪れるそうです。

昔なら、会社に行きたくないなんて聞いたものなら嫁さん子供がいるのにそんな事言ってどうする、頑張れ!と言ってひっぱたいていたと思うし、事実昔はそうしていました、と山口先生。



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今は色々学習しているので、さぞかし辛いでしょう、と言っている、との事でした。

多いのは、コンピューターを作っているプログラマーとかの技術者系です。

大手メーカーの技術者も沢山いるそうです。

例えばデジカメを作っている人達は、作っている段階では無防備で何も対策をしないので、電磁波をバンバン浴びるようです。

先日、山口先生の所にカーナビを作っている人が来たそうです。

どこの病院に行っても原因が分からず、処方される薬は脳内伝達物質を増やす物しか出ないので困り果てての来院だったそうです。


山口先生の所で話してもらえたような説明をしてくれた病院はどこにもなかったとか。

その人の会社の上司もうつ病で、所属している課ではほとんどの人がなんらかのトラブルを抱えている、と言っていたそうです。

電磁波のような、目に見えない物の影響が自律神経に影響を与えることもあるのです。


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だから、このような人が来たらさぞかし可哀想だと思います。

お客様でも同じです。

こういう人が来たら、少し元気付けてあげるようなスタンスを取る方が良いのです。

ただ、やみくもに説明すれば良いということではありません。

なぜなら、相手は「人」だからです。

その人を推しはかるのに、こういった見方をすると、その人が良く理解出来るのです。





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第2回エルクレスト特別講習 ⑧ 冷えとデトックスの関係

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も、H.18.10.25にエステティックサロンであるエルクレストで行われました、山口勝利先生の特別研修の内容をお伝えしていきます。





足の温度を測る時は必ず裸足になってもらい、5~10分置いてから足を乾いた布で構わないので拭いて下さい。

お腹も同じように乾いた布で拭いて下さい。

足首より指先の方が温度が高いのは異常です。

自律神経の乱れが強いと捉えます。

お腹のおへその上で33.5~34℃位、足先はだいたい26℃±1℃がノーマル値です。

これより低いのは冷えがあります。


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自律神経的には乱れていますから、便秘や肩こり、ダイエットが出来ないなどの問題が起きて来ます。

足の甲と指先で3℃以上温度差がある人が、先の尖ったパンプスや足首を固定してしまうブーツなどを履くとお腹が一気に冷えます。

これはうっ血してしまうからです。

そして、だいたい3℃以上の温度差が出るのは足の形に問題がある場合が多いです。

例えば、足の裏にタコが出来ていたり、第2第3の指の関節が動かないなどがあります。

足の甲・足先・足関節で見るポイントは温度差です。

これが激しい人は冷えやすいといえます。

末梢血管収縮型の冷え症の場合、足先の温度が26℃±1℃より低い場合をさします。


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そういう冷たさがストレスになって自律神経を乱す事になります。

内臓温度低下型というのは、お腹の温度が33.5~34℃より低い場合をいいます。

だいたいへそ上とへそ下の温度が逆転しています。

へそ上の方がへそ下より温度が低いのです。

冷え症で分類されている種類全体の半分はこの二つがほとんどです。

二つを混合している場合もあります。

次世代型の場合はお腹の温度が31.5~32℃、足の甲や足先、足の関節を全部測って30℃以上あるのをいいます。

血管運動神経が麻痺してしまっているのです。

だから不定愁訴が沢山出て来ます。

便秘や肩凝り、むくみなど数多く出てしまうので、あまりあれこれ施術をするとダメージが残りますから要注意です。

最初は慣れるまで時間を少し短くするとかして下さい。

ただやればいい、というのでは失敗します。

山口先生のようなプロでも、6ヶ月位かけて治療するそうです。

よく来る人は、2.3回で治るイメージで通って来ます。

なので、こういう人が来たら、あらかじめ改善に時間がかかる事を伝えた方が良いと思います。

セルライト型は、局所の冷えを訴えて来ます。

お尻や太ももの裏側などです。


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このタイプは水分摂取が多かったり、余分な水分を溜め込んでしまっていて体外に出ないのです。

こんな人がデトックスと言いながら2�もの水を飲んでいたら大変です。

2�の水を飲むっていうのは結構大変で、男の僕でも辛い、と山口先生。

2�飲む事が出来る人と出来ない人がいますから、全ての人に2�、というのはおかしな話です。

例えばその人が自律神経の副交感神経があまりにも優位だったりダメージがあるような場合はものすごい負担になるので可哀想です。



誰かれ構わずデトックスなんてやるのはおすすめしません。


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第2回エルクレスト特別講習 ⑦ 食べ物と身体の関係

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も、H.18.10.25にエステティックサロンであるエルクレストで行われました、山口勝利先生の特別研修の内容をお伝えしていきます。




ここで、リンとカルシウムについて、スタッフから質問がありましたので、それを少しお話します。

リンという物質は、普通の食事でも結構含まれていて、摂取しています。


特に多く含まれているのがスナック菓子や菓子パン、清涼飲料水やかまぼこなどの練り物です。




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これがカルシウム吸収を阻害するのです。


うろ覚えで申し訳ないが、通常のカルシウムとリンの摂取率は2:1位だったと思います、と山口先生。

でも、リンを多く含む食事をしていると、カルシウムとリンの比率が1:40とかになってしまいます。

そうすると、身体は骨を溶かして補てんしようとするそうです。

骨がぜい弱化、弱くなってしまうのです。

身体からどんどんカルシウムが抜けてしまい、カルシウム不足になってしまいます。



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例えば、元サッカー選手の中田英寿は、イタリアに行っても野菜を一切食べず、スナック菓子と肉ばかりを食べていました。

結果、今が一番動ける時なのに、選手生命を潰してしまったな、と思います。

もちろん、食事だけが原因ではありません。

筋肉トレーニングの方法を間違えて、大腿四頭筋を付け過ぎてしまい、身体のキレがなくなったのも原因だと考えています。



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イタリアに行って失敗してしまう選手は筋肉トレーニングを間違えてしまう人が多いように思います。

身体がキレなくなってレギュラーから外されてしまう。

フィジカルが弱いから、強めようと思って鍛えてしまいます。

日本人はすばしこいのが売りなのに、鍛える事でその良さが消えてしまうのです。


スナック菓子ばかりを食べていたら身体からカルシウムが抜けて、情緒不安定にもなります。


身体のデータを取るのに、最近の傾向といいますか、流行りは血管の形を見ることです。

指先の毛細血管の形を診るのですが...

毎日カップラーメンを食べている人の指先の毛細血管は、形をとどめていません。



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指ならまだ良いですが、これが内臓だとしたら、どうでしょうか、怖くないですか?

腎臓や肝臓、小腸の血管だとしたら解毒が上手く出来ません。

絶対きれいになんかなれませんよね。

甘い物が好きな人も血管の形が山のようになってしまいがちです。

糖代謝が上手く出来なくなるので、そういう人はあまりパスタは食べない方が良いです。

そういう事も、データとして出てしまうのです。


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第2回エルクレスト特別講習 ⑥ 著書に書かない秘密の話

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も、H.18.10.25にエステティックサロンであるエルクレストで行われました、山口勝利先生の特別研修の内容をお伝えしていきます。




ここからのお話は、患者さんを数多く診て来た事で山口先生が培ってきた、
相手のタイプ、傾向を知るコツのお話です。

本にも書いてないし、どこにもこんな事載ってないし教えてないよ、と山口先生が前置きしてお話して下さいました。

それは、自律神経の傾向で患者さんやお客様を判断するのです。

もともと交感神経が緊張しているタイプは割と強い刺激に耐えられます。

反対に、副交感神経が優位の場合はどうでしょう。

タイプとしては、色白でぽちゃぽちゃとしていて、口が開いています。

日焼けに弱く、肌が弱い。

このような人が最近は増えて来ました。

それは世の中が平和だからです。



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北朝鮮なんて、交感神経優位な人ばかりです。

副交感神経が優位な人は、痛みや凝り、辛さに対する感受性が鋭いのです。

だから、少しの事で大騒ぎをします。


自分の体の中にストレスを溜めておけないからです。

そして、言う事が日々違います。

交感神経優位な人はそんな事は言いませんし、しません。

ですから、施術も気をつけなければなりません。

副交感神経優位タイプは刺激を加える量を加減してから、徐々に上げていかないと問題が起こります。

初回からガツッとやってしまうと刺激が強過ぎて具合が悪くなったりおかしくなってしまい、そこから大騒ぎになります。

とにかく色んな所で色んな人にワーッと言われてしまう事になるのです。

でも、こういう人を大切にする事で、黙っていられない結果、サロンの評判を口にしてくれます。


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反対に上手く扱えないと、サロンの評判を落とすし、同じようなタイプが来たらいつまでも対応が出来ません。

イメージとしては、うるさい患者さん、お客様、という感じです。

でも、そうではなくて副交感神経優位な患者さん、お客様であると捉えればコントロールしやすいと思います。


交感神経優位な人は、男子で言えばイメージはサッカーや野球部の子です。

浅黒い肌で、紫外線の影響が出ている感じです。

せっかちで、お客様でいうと、待てないタイプ。

筋肉は固く、凝りが深い傾向にあります。

反対に、副交感神経が優位なタイプは、全体的に張ってくる傾向にあります。

また、皮膚を爪などでサッとこするとみみず腫れみたいになり、しばらく痕が残ります。

このように、みみず腫れになる位皮膚に痕が残るのは心の中も同じです。

一言二言が引っかかって心に残るのです。



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だから、言わずにはおれないのです。

ですから、そのような人には優しくしないといけません。

施術も優しくないとだめですし、人を見て刺激量を決めないといけないのです。

例えば、副交感神経優位な人が、

「今日は肩と背中と腰が張っていて、脚がむくんでる感じがする。」

と、施術前に言ったとします。

「はい、分かりました。」

このように答えたら、次からはその人は来ないでしょう。

副交感神経優位タイプはよく話を聞いてあげないといけないので、

「肩と背中と腰が張っていて、脚がむくんでる感じがするんですね?」

と復唱する事が大事なのです。

言われた事を復唱する事で相手は「分かってくれた!」と納得してくれます。

そうする事で、相手との信頼関係を築けられるのです。






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第2回エルクレスト特別講習 ⑤ 冷えと超短波

代々木公園店美顔店元店長の木村です。




今回も、H.18.10.25にエステティックサロンであるエルクレストで行われました、山口勝利先生の特別研修の内容をお伝えしていきます。





超短波にようやく辿り着いたものの、医療用は生産中止になっていました。

超短波自体は30年前から作られていたのですが、超短波の心臓部を作る職人さんが高齢で辞めてしまうからとの事でした。


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そこであきらめず、メーカーの人に何とか医療用の超短波を探し出してもらいました。

山口先生は色々試してデータを取ったところ、今までにはなかった驚くような効果が出たのです。

その効果の出方には、本当に衝撃を受けたそうです。

やり方は、どこも誰もやっていない山口先生独自のやり方です。


超短波は、医療用はないが、家庭用は販売していました。

温熱が医療用よりは弱いので不安はあったものの、台数を増やすなどの工夫をした所、医療用と同様の結果を得られました。

冷え症の改善が著しくみられたのです。



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その他にも、色々な症状が改善する事が分かったのです。

それは何故でしょう。

冷え疾患として捉えると、これは自律神経疾患です。

冷えのくくりに、肥満、痛み、内臓疾患、婦人科などがあります。

冷えを治せばここの部分も良くなるだろうと考えました。

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冷え学は一つの考え方で、お客様にこういうものだと教えてあげると信頼関係を築けると思います。

しばらくは山口先生も家庭用の超短波を使っていたそうです。

そうこうしているうちに、再度医療用が作られるようになったので山口先生の所では医療用を使うようになりました。

でも、家庭用とあまり差は無いので十分効果はある、と山口先生はお話されていました。


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第2回エルクレスト特別講習 ④ 冷えへの挑戦

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も、H.18.10.25にエステティックサロンであるエルクレストで行われました、山口勝利先生の特別研修の内容をお伝えしていきます。





山口先生、実は日本で犬のマッサージの学校も開校して教えていたそうです。

今は冷え症の方が忙しくなってしまったのでお休みしているとのことです。

ところで、犬にも冷え症があるんですよ、と山口先生。

一日中クーラーに当たっているような犬は脚とか肉球が冷たくなってしまいます。



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そうすると寿命が縮んでしまいます。

また、皮膚疾患を起こしている場合が多く、犬のアトピー性皮膚炎などはものすごく多いのだそうです。


アメリカで色々な事を学んで、帰国してから色んな検査機械を入れ、片っ端から調べました。

そうすると、従来マスコミなどで言っている冷え性と本当の冷え症は違う点が沢山ある事が分かってきました。

そういったことを体系付けて分類することになったのです。

例えば冷え症でも、血流量が多くて寒さが人一倍強いタイプや、からだの部位が冷たく、血管が収縮して閉じてしまうタイプは5つ位あります。



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最近一番多いのは血流量が多い事で起こる次世代型と末梢血管収縮型と内臓温低下型の冷え症です。


日本に戻って来て検査をしたり色々調べて冷え症というものが分かってきましたが、問題は治療法です。

漢方や鍼灸、なんやかやととにかく試せるものは全て試しました。

でも、誰もがその治療を出来ないと意味がありません。

特定の人しかその治療法を行えないのはNG、そして最大公約数で1番効果の出るやり方、それを追求したのです。

理学療法機械を世界各国(特にオランダやドイツが多かった)のを取り寄せて、日本のものを含めて50種類以上試したのです。

それでも、満足する効果は得られませんでした。

ある人には効果が出ても、他の人には全くダメ、とかそんなものばかりでした。

高周波や超音波、岩盤浴もダメ、ゲルマニウム温浴などもすごく難しいのです。

効果がない訳ではないが、非常に効果がある訳ではないのです。

良い悪いがそれぞれに激しく出すぎてうまくならせないのです。

機械に◯◯には良い、と書いてあっても、健常者のデータを根拠に謳っているのが多いのです。

例えば運動選手を連れて来てデータを取るのです。



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そうしたら反応が良いに決まっています。

でも、痩せられないとか太っている人なんていうのは、大概代謝が悪くなっていたり自律神経が乱れていたりします。

そういう人達でデータを取ったとして、健常者と同じようなデータが出るとは思えません。

山口先生の所では、どこか具合の悪い人、患者さんのデータとして取っていますので、それを基にやって行って超短波に辿り着いたのです。




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第2回エルクレスト特別講習 ③ 冷えへの挑戦(2)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も、H.18.10.25にエステティックサロンであるエルクレストで行われました、山口勝利先生の特別研修の内容をお伝えしていきます。




全員のカルテに「冷え」の文字があることに山口先生は、これは何なのだろう?と最初は思ったそうです。

やれる限りの最先端の治療をしていてもダメなら、冷え症の治療をしてみよう!と思ったものの、そのやり方が全く分かりません。

冷え症は漢方の専門分野ですので
、漢方の書物をあさったり、人に聞いて回ったりしたそうです。

しかし、漢方は細分化がすごくて今から理解するにはすごく時間が掛かりそう、と判断し断念しました。

山口先生なりのやり方でとにかく冷え症の治療をすることにしました。

何が効くのか分からないまま、とにかく色々と2ヶ月やってみたのです。

すると、2~3年もの間、経過に変化がみられなかった80%の人が劇的に変わったのです。


その患者さんの中でもすごく印象的な人がいました。

座っていると背中が痛くなって座っていられなくなるのです。

この人は冷えがひどくて、夏もパネルヒーターなしではいられないような方でした。



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治療をしてもその時は背中の痛みは和らぐものの、次の日にはまた痛みが出て来て来院する、を繰り返していたような人です。

山口先生も正直なところ、どうして良いのか分からなかったそうです。

思い切って冷えの治療をしてみましょう、と提案したところ、温かくなるのは嬉しいと言う事で治療を開始したのです。

すると、2ヶ月、冷えがなくなったとともに痛みが消えたのです。

山口先生が2年も3年も背中の痛みを取る為に色々やって努力して来たのに、です。

そして、もう一度徹底的に調べましたが、やはり理由が分からなかったのです。

これでは仕方がないので、アメリカのコロラド大学に調べに行きました。

コロラド大学は、ボルダーという所にあります。


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ここは、スポーツ選手もよく合宿に来る所でマラソンの高橋尚子の家などもあるそうです。

そこで色々と調べたり聞いたりしたものの、やはりアメリカ的で良く分からず、日本人には多分理解出来ない感じでした。


諦めずに何回か渡米していた中で、ナショナルトレーニングセンターという、アメリカのオリンピック選手を鍛えるセンターがあり、見学によく訪れていたそうです。

そのそばにマッサージを専門に教える学校があり、山口先生は結局そこに通うようになりました。

そこでは、今日の夕方5時までに教わった事は翌朝の8時には出来て当たり前、という教育だったので大変だったそうです。

そこで、アメリカ的なマッサージを習得していた訳ですが、ここで山口先生、実は日本人で初めてのドッグマッサージの資格をとっています。

犬のマッサージはとても難しく、人間とは違い、筋肉はまるでマシュマロのように柔らかです。


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だから、マッサージが気に入らないと逃げ出すそうです。

自分よりはるかに大きい、犬ゾリレースに出る犬達をマッサージしますが、最終試験で山口先生にはちょっと神経質な犬が選ばれました。

マッサージのフィニッシュは、ハッピーテールと言って、気持ち良くなると仰向けになって前足を折り曲げ、後ろ足の間に尻尾を丸める、そんな体勢になった時です。

ちょっとした教官のいじわるだったのですが、山口先生は上手く誘導して、結局ハッピーテールまで行けたそうです。

これには教官も驚き、すごく褒めてくれたそうです。

よくよく聞くと、実はこの犬、マッサージ学校の先生がマッサージをしている最中に逃げ出して最後まで出来なかった犬なのだとか。

多分日本人は繊細に捉えられるから、アメリカ人よりはそういう感覚は上なのだと思う、と山口先生はお話されていました。

そして、この繊細さが犬のマッサージをする事で分かるようになり、人の体の事も、その繊細な所がようやく見えてきたのです。





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第2回エルクレスト特別講習 ② 冷えへの挑戦

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も、H.18.10.25にエステティックサロンであるエルクレストで行われました、山口勝利先生の特別研修の内容をお伝えしていきます。




病人がどういう人なのか?というのが分かるようになるのが冷え学という学問です。

どうやって人を見ていったら良いかということの根底、礎になる学問で、その人と成りの計算が立ってしまうのです。

データを取りながら、山口先生が構築しているのです。

例えば、自律神経のバランスを見るデータがあるとします。



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それを見て、この人は治療効果が出にくいとか判断をしたりする為の学問になります。

少し難しいですが、これが理解出来ると相手のタイプが分かるようになります。

例えば、僕のようなタイプ、と山口先生が自己分析をして下さいました。

山口先生は交感神経優位なタイプなので、立ち止まっていられないとのこと。

だから2.3日仕事を休んでしまうとものすごく具合が悪くなり、動けなくなるだそうです。

どこをポイントで見るのかは後でお話します。

お客様にも、声を掛ける方法やタイミングなど、見ただけで分かるようになります。

この人はのんびり屋さんだから少し待ってもらえるとか、反対にどんどんやらないと待っていられないタイプとか、見ただけで分かるようになるのです。


ここで少し山口先生が冷えに取り組み出したきっかけをお話します。

なんで冷え症を突き詰めているの?と良く言われるそうです。

山口先生は鍼灸・整骨院をやっていて、今まで多くの方に来院してもらっていました。

その中にはどうも具合が良くならない人がいる訳です。



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墨田区の下町で開業していて、せっかく来てくださったのだからどうにかしてあげたいと思ったのだそうです。

その、具合が良くならない人達は女性が比較的多くて、主訴も肩こりがひどい、背中が辛くなるからずっと座っていられない、痩せられないなど様々でした。

山口先生は山口先生なりに考えて色々と治療をしたそうです。

はりきゅうはもちろん、整体やマッサージもやれることは駆使してやったのです。

神経線維で、Aデルタ線維というのがあります。

これは痛みを伝える線維の中でも非常に太い線維です。



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このAデルタ線維に強い刺激を与えると脳が痛みを感じなくさせる事が出来てしまうのですが、このようなことは今の時代、簡単に機械で出来ます。

こんな時代であっても具合が良くならない人がいるのです。

そんな患者さんが20人いたのです。

仕方がないからありとあらゆる
病院に行ってもらいました。

内科、外科、婦人科、歯科、脳外科...

でも、主たるものは何も出なかったのです。

もちろん、レントゲンには何も写らないのです。

仕方が無いので、再度問診を徹底的にしたそうです。

それで分かった事は、「全然分からない」という事でした。

そこから試行錯誤をしながら治療をしていましたが、ある時、つらつらと患者さんのカルテを見ていたら、足が冷たいとか、冷え性とか、そんな事が全員分書いてあるのに気がついたのです。




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第2回エルクレスト特別講習 ① 冷え学とは?

代々木公園店美顔店元店長の木村です。




今回から、H.18.10.25にエステティックサロンであるエルクレストで行われました、山口勝利先生の特別研修の内容をお伝えしていきます。




前回はダイジェストでお話しましたが、今回はそれを1つ1つ細かく話して行こうと思います。


冷えの分野は、マスコミがすごく注目している分野ですが、冷えについて詳しい人がいないという訳の分からない分野です。

生活とか変わり、自身がキレイになったり健康になったり、そこからお客様に活かして行けば良いのではないかと考えています。

また、ここ最近もマスコミの取材などがいくつも来ているので、その中でのトピックスを含め色々お話が出来るかと思います。

では、少し雑学を。

山口先生の著書で、『冷えた女はブスになる』という本があります。



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ちょっとショッキングなネーミングかも知れません。

その、ブスって漢字で書けますか?

ブスというのは、中国語です。

『附子』と書きます。

読み方はブーシーです。

これは、トリカブトという植物から取る毒です。

このトリカブトの毒を飲んでその後出た症状、死ぬ前の状態を『ブーシー』と言うのです。

これが、日本語になり、カタカナで『ブス』となったのです。

ブスというのは、美観を損ねるというイメージがありますが、実は中毒症状のことなのです。



まず言葉として、冷え症・冷え性・冷え と種類があります。

どのような意味があるのでしょうか。

99年より前は、『冷え性』という漢字でした。

辞典や広辞苑などもこちらの字を使っていました。

意味は「体質」です。

体質だから仕方がない、治ることはない、という感じでした。

99年から後は『冷え症』を使うようになって来ました。

「症」を使うにあたっては、NHKなどで「性」の方ではないのか、ということで結構言われました。

でも、強引に「症」を使っていたらOKになったのです。

NHKでも「症」の方を使うようになりました。

そこからさらに時代は変わって『冷え』というようになって来ました。

『冷え症』は冷えている自覚があり、『冷え』は自覚がありません。



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このような違いがあります。

そして、この『冷え』が進化しています。

山口先生が取り組んでいるのは冷えを基にした『冷え学』という学問を構築し、理論付けて体系的にやっています。

ここで、少しそちらの話をしましょう。

『病』の話になりますので、エステサロンの皆さんにはあまり関係がないかも知れません。

病気という言葉と病人という言葉があります。

よく山口先生の業界で言われている事だそうですが、山口先生のように色々な所で講習をしたり本を書いたり、それから有名なカイロプラティックや鍼の先生など、活躍されている方は多々いらっしゃいます。


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たとえば、ここに足をひねってしまった人がいたとします。

ひねった所がもうパンパンに腫れてしまい動けない。

でも、ボールペン一つでポン、とつつくとそんな人が走れるようになってしまうくらい回復させる事が出来てしまう、すごく進歩した時代です。

そして、講習やセミナーとか開いていらっしゃる先生方の治療院や鍼灸院には、さぞかし患者さんが詰めかけて長蛇の列を作っているかと思いきや...

そんなことはない訳です。

先生が偉くなればなるほど患者さんはいないのです。

何故でしょうか。

要は山口先生や他の先生方が扱っているのは『病人』で、そういう偉い先生方は『病気』をどう扱うかばかりを気に留めているのです。

でも、僕等や貴女たちが扱うのは人ですよね、と山口先生。

理論的にどうやったら良いかという事よりは人をどう扱ったら良いかを考えなくてはいけないのです。

例えばお客様が、痩せたい、キレイになりたいという希望があるとします。

そのためには色々やり方はあるかとは思いますが、その前にこの人がどういう人なのかを考えなくては絶対に上手くいかないのです。






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エルクレスト特別講習 ⑪ 手術の要らないブロック療法

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も、平成18年10月11日にエルクレスト別館で行われた山口勝利先生の特別研修をお伝えしていきます。




超短波療法とは一体何をやっているのでしょうか。

この、超短波という機械はマッサージをするものだ、と説明しました。

やり方としては、腰の辺りにパッドを当てるのですが、その奥をマッサージしている事になります。

腰の背骨側のちょうど前の辺りに腰部交感神経節というものがあります。

そこは医学的な場合には、お腹を開いて腸を寄せて、注射針を入れて針を刺すというブロック療法として行われます。


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血管が収縮してしまって足に血液が行かなくなり、足が白くなってしまうレイノー病という病気がありますが、このような病気のためのブロック療法なのです。

それから、おなかを開かないまでも、背中側から長い針を刺して同じ神経節に注射し、マヒさせてブロック療法を行います。


山口先生の行っているのはその医学的なやり方とは違います。

一体何をやっているのでしょうか。

体内の血管全てをとりまいているのが、自律神経です。


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特に交感神経が取り巻いています。

この交感神経が緊張すると血管がキュッと閉じてしまいます。

だから血流が悪くなります。

この緊張を解くために、まず交感神経節に温熱療法でマッサージするという事を行っているのです。

ただし、交感神経だけに刺激を与えても、人の体はなかなかいうことを聞いてくれません。

そこで出るのが副交感神経です。

交感神経の緊張を下げて、副交感神経の働きを良くさせると、どんな病気でも治ると言われています。

それがたとえガンだとしてもです。

それは薬では絶対出来ないのです。

だから、今まで医学的には出来なかったのです。

唯一出来たのが鍼です。

鍼の世界では可能なのです。

ただし、名人で40~50年鍼をやってきた人が、あと10年やればその領域に達すると言われています。

だから、実質的にはほぼ無理です。

それが、この機械は割と簡単に出来てしまう訳です。

交感神経の緊張を下げて、副交感神経の働きを良くさせるという事は、相手をリラックスさせないと効果は出ません。

この超短波療法を行う上で、絶対やらなければいけないのは、

①患者さんの体勢

②刺激する量

③環境の設定(音や光、香り、湿度など)



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以上の3点が合わさってないと結果は出ません。

治療を行なう上で、体を締め付ける事は絶対ダメです。


きつい下着やストッキング、靴下などはNGです。

体がまっすぐな状態での仰向けは辛いので、膝を立てるか、横向きです。

枕の高さがあっているか、も確認して下さい。

膝の曲げ方も楽な角度をきくようにして下さい。

治療中、顔が火照ったり、暑がったりするような事はNGです。

自律神経の調整をしているのに、交感神経が緊張してしまっているという事なので、効果が出なくなります。

この治療で効果が出るかどうかの確認は眠っているかどうかです。

寝かせてあげられる環境を作り出す事が重要になります。

交感神経の緊張を下げて、副交感神経の働きを良くすると、人間は眠くからです。

どんな事をやるよりも良いのです。

露天風呂に入っている状態を作り上げているだけです。

体のリラックスが出来るし、筋肉も緩むし、その状態で色々やると効果が出てくるという事なのです。



第一回目の研修はこれで終了になります。
次回は引き続き、エルクレスト特別研修をお伝えしていきます。


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エルクレスト特別講習 ⑩ 冷えの治療は万病の治療

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も、平成18年10月11日にエルクレスト別館で行われた山口勝利先生の特別研修をお伝えしていきます。





お腹の温度が34.5℃、足先が33℃位ある人のお話です。

この人が寒さや冷えを感じるならば次世代型の冷え症です。

寒さや冷えを感じないのであれば問題はありません。

でも、冷えや寒さは感じないけれども、痛みを感じる場合はどうなのでしょうか。

これは、自律神経疾患のひとつの症状が出ていると考えられるのです。

この自律神経疾患の中には色々な種類があり、冷え症はこれに含まれるのです。

他には、内科疾患や皮膚疾患、肥満、婦人科系が自律神経疾患に入ってきます。

これはどういう事かというと、、自律神経にトラブルが起きると、太ったり内臓が悪くなったり、皮膚が荒れたり子宮筋腫が出来たり子供が授かりにくくなったりとか、そういう事が起きて来ます。



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その中のひとつが冷え症ということです。

痛みを強く訴えるということは、整形外科疾患になります。

これも、自律神経疾患に含まれるのです。

ですから、その人は自律神経にトラブルがあるということになります。

そして、この自律神経のトラブルを解消するのに冷えの考え方を用いて、冷えからのアプローチをすると非常に解消しやすいという事実があるのです。

冷えのアプローチをするということは、結局は自律神経疾患を治療する方法なのです。

そして、この大元を治療するのが超短波療法なのです。



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この治療をすると、肥満が解消したり皮膚がきれいになったり、糖尿病が劇的に改善したりするのです。

糖尿病で、もう何をやってもダメだろうという位状態のひどい人が見事に改善された、という報告は全国から上がって来ています。

嘘のようなお話ですが、きちんとデータがあります。

夢のようなお話がこの治療で割と簡単に出来てしまう、ということを皆さんにお伝えしています。

ですから、整形外科の先生やお医者さんなどに講習をしたり、今は歯医者さんもこの治療をしています。

インプラント治療というのがあります。

インプラントとは、人工の歯根を作ってそこに歯を被せる方法です。



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これをやるには、口腔内の細菌の数が多いと感染してしまうので、治療が出来ない患者さんが結構多いと聞きます。

こういう場合は抗生剤を出して、細菌の数をコントロールします。

ただ、抗生剤を飲んでいる間はいいものの、やめるとまた細菌が増えてしまうのです。

また、薬を飲めないという人もいます。

これをどうするかがテーマです。

山口先生の講習会を聞き、試した歯科医がいます。

患者さんの唾液を超短波の治療前と治療後で採取して電子顕微鏡で調べてみたそうです。

そうしたら、細菌の数が減るのなら分かるけれども、細菌が消失してしまう人が出て来たのです。

そして、全ての症例で結果が出たという事でした。

学会で発表するとの事でしたので、山口先生は僕の専門外ですからどんどんやって下さいと話したそうです





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エルクレスト特別講習 ⑨ 身体を温める食材

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も、平成18年10月11日にエルクレスト別館で行われた山口勝利先生の特別研修をお伝えしていきます。




すこし、余談です。



冷えは服装だけでも結構変化します。

腹巻をしたりするだけでも変わります。

自己対策が出来るものなので、サロンケアだけでなく自宅でもやると代謝が上がって良いのでおすすめです。


お酢は冷える、とよく書いてあるのを目にします。



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反対です、温める食材です。

山口先生の実験で、コーヒーでも紅茶でもココアでも、飲んだ直後は温まる事が分かっています。

コーヒーは身体を冷やすものですが、飲んだ直後は温まります。

お酢は、飲んでから1時間後に温まるのです。

毎年6千人位の人の身体を診ていますから、経験的な話からなのですが、だいたい毎日コーヒーを4,5杯飲んでいる人は冷えています。



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お酢は摂り方があります。

なるべく身体が温まっている時に摂って欲しいのです。

朝起きがけとかは避けて頂きたい。

それと、お湯割りにすることです。

お湯70CCに大さじ1,2杯のお酢を入れて作ります。

お酢の種類は何でもよいです。

はちみつなどを入れると飲みやすくなります。

男性でも飲みやすいと思います。

1番温めるのはお味噌汁です。

沸点が上がるからです。

実はしょうが紅茶よりも全然温まるのです。

お味噌汁にしょうがを入れて飲むととても良いです。


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今はしょうがチューブで天然素材100%とかいう物も300円前後で売っています。

味噌汁にチューブ1cm位、すったものは10g位です。

毎日摂れば3週間位で中の温度がバン、と上がってきます。

あと、根菜は食べて下さい。

最近ではファミレスでも頼めばしょうがが出てきます。



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自宅で摂れなくても、外食でしょうがを摂る事が出来ます。

コンビニで、根菜セットのようなものも売っています。

冷やした分、そうやって意識して帳尻合わせをしていく必要があるのです。

工夫をする事が重要になってきます。

山口先生も、ダイエットで半年で13kg落としましたが、ほんとうに温める事しかしていないのだそうです。

目の前にコンビニがあって、アイスクリームは毎日欠かさず食べていたにも関わらず、です。

あと、夜に寝る時だけでよいので、腹巻をすることも重要です。





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エルクレスト特別講習 ⑧ 超短波のお話

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も、平成18年10月11日にエルクレスト別館で行われた山口勝利先生の特別研修をお伝えしていきます。



ここで、冷えの治療に使う超短波について少しお話をしましょう。



超短波は、1秒間に700万回のマッサージをしてくれる機械です。

温かいと感じますが、やっている事はマッサージです。

それを当てる位置は、ちょっと特殊な所です。

腰部交感神経節に当てます。

この神経節にある自律神経に超短波を当ててマッサージをすると、中の温度が上がります。




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これを応用して山口先生の所では
冷えの治療をしているのです。

腰部交感神経節、自律神経節に持続的に超短波でマッサージを行うと体温が上がります。

1秒間で700万回、1分で、10分で、と考えるとすごい量のマッサージになる訳です。


話がそれますが、医学的なお話をしましょう。

『37.2℃の法則』というのがあって、体内は37.2℃以上であるという法則に基いて医学が構築されました。

病院の解明や究明、薬の開発や細胞の培養なども含めてこの温度を使っていたのです。

しかし、今の人間というのは明らかに37.2℃よりも低い人が増えて来ました。

そしてその温度が低い場合、体にどういう事が起こるのか医学的に分からなかったのです。

たとえば、風邪などで体温が上がった場合、人生の経験値として症状がどうなるかなどが自分で確認出来ます。

でも、体温が低くなった時に体に何が起こるのか分からない、知らないのです。



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これが医学の遅れていた所です。

今、それにやっと気がついて東大や新潟大、北大などで一生懸命研究をし始めました。

それで、免疫力が落ちるとか、代謝が下がって太るとか、自律神経が乱れるとかが分かってきたのです。

そして、体温を上げることはすごく難しいのです。

医学的には出来ないと言われていました。

体温を下げるのは薬でいくらでも出来ます。

でも、薬で体温を上げる事は出来ないのです。



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でも、超短波で自律神経に刺激を加えると何故かそれが出来てしまいます。

北大レベルでは出来ないと言われていることが、ここのエステサロンや山口先生の所で、普通に体温を上げる事が出来てしまっている訳です。

ただ、やるにはいくつか注意点があります。

それをクリアすれば良いのです。

分室の先生のお母さんで、エステをやっている方がいます。

超短波をかけた後にフェイシャルをやっているのだとか。

化粧品販売の一角でエステをしているそうですが、これが大繁盛で予約がいつもパンパン。

無理して人数をこなしていたら忙し過ぎて倒れてしまったそうです。

その扱っている化粧品メーカーの人が来て、実際に皮膚の水分量やキメなどを調べた所、明らかに違ったそうです。

今は少しセーブしてエステをしているそうです。

うるおいやツヤはもちろん、表情も変わるので、超短波をエステ前にやるのは良いと思います。


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エルクレスト特別講習 ⑦ 冷える原因(3)-デトックスと冷えの関係

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も、平成18年10月11日にエルクレスト別館で行われた山口勝利先生の特別研修をお伝えしていきます。


前回までに冷える原因として、(1)食事 (2)筋力の低下 (3)クスリ・タバコを紹介しました。今回は(4)服装と(5)過度の冷暖房を紹介します。



⑷服装

静電気を起こしやすい服装は冷える傾向にあります。

男性はまだ綿Tシャツなどをインナーに着るので良いのですが、女性の場合、下着に直接ウールのタートルネックを着て、その上にフリース素材を着るというパターン
、これが1番ダメな服装です。

1万5千V位帯電してしまうのです。

白衣だと50V位帯電します。

1万5千Vだと火花が出てもおかしくないレベルです。



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この状態でかかとの高い靴を履くと更に電圧が上がり、2万V位まで帯電します。

これでは確実に冷えてしまいます。

怖いのは寝具です。

寝間着にフリースを着て、化繊の毛布やシーツの中に6〜7時間いるとなると、どれだけ帯電するか考えるだけでゾッとします。

きれいになりたい人は、そういう所も気をつけて頂きたいと思います。

ですから、天然素材を中に着けるというのは重要です。

下着はシルクが良い、とよく言います。

綿のTシャツをインナーに着るとか、ショーツをシルクにするとか、そういう形で静電気から身を守ってあげると良いと思います。

特に冬の季節は必要です。



⑸冷暖房

冷房や暖房のかかり過ぎ、過剰な状態は非常に体を冷やすので、注意が必要です。



ここで、スタッフからの質問を山口先生が受けて下さいました。


水を一日2ℓ飲むと良いというのをよく聞きますが、本当なのでしょうか?という質問です。

水を摂るというのは、デトックスの意味合いがあります。

話はずれますが、半身浴って、適温は何℃なのでしょうか。



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雑誌などには38℃が適温と書いてありますが...

これは間違いです。

実際に38℃のお湯に浸かってみたら寒くて仕方ありません。

交感神経が緊張してしまい、リラックスどころではありません。

ぬるいのが好きな人は良いですが、そもそも日本人は熱いお風呂が好きな民族です。

38℃で温かいと感じる人はほとんどいません。

半身浴は、自分の感覚で1番心地良いと思える温度でやらないと絶対ダメ。

温度の決まりごとはないのです。

ということは、2ℓ水を飲む決まりもないということになります。

2ℓも水を飲む事が可能なのは、お腹の温度が高い人です。

自律神経機能と代謝機能が落ちている人が、水を2ℓも飲んだら絶対に具合が悪くなります。

水には漢方の言葉で、水毒というのがあります。

過剰に水を摂取すると毒になる、という意味です。

デトックスというのは元々ヨーロッパの方から入って来ました。

本来ヨーロッパの方の人は日本人よりも代謝か高いから、その位水を飲んでも問題は無いのです。

ふつう、人間の体には2ℓ位の水は出入りしています。



飲水.jpg




水として飲まなくても食べ物などの水分があります。

もっと多いのが、体内で科学変化か起きて蛋白質などの食べ物から水が出来ます。

それが合わせて2ℓ以上になります。

その上、更に2ℓも水を飲んだら水分過多です。

むくみますよね。

だから、代謝の良い人がガンガン水を飲んでもガンガン出ますが、お風呂に入って汗があまり出ないような人が水を2ℓも飲んだら具合は悪くなるし、セルライトも出来てしまうのです。

相手をみて判断しなくてはいけないのです。


水分関連でもう一つ。

体組成計での水分量の適正は何%なのでしょうか。

よく、平均60%と良く言われますが、それは男性の平均になります。

山口先生の所では、だいたい医学的に20代〜40代の女性で50%〜52%位が適正、と判断しているそうです。

実際は体の7割位は水分だと考えられますが、体組成計を通すとその位の数値が出ます。

女性で数値が60%を超えていたら、セルライトがたくさんあるはずです、と山口先生はお話されていました。



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エルクレスト特別講習 ⑥ 冷える原因(2)-筋力の低下

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も、平成18年10月11日にエルクレスト別館で行われた山口勝利先生の特別研修をお伝えしていきます。





この場合の筋力の低下とは、深層筋、腸腰筋とか、インナーマッスルと言われる所の筋力が著しく落ちる事を指します。

体を横たえて真っ直ぐにし、上半身を起こす動作を3回以上出来る人は冷えのある場合、ほぼいません。

これは難しい動作かというと、そうではありません。

70代、80代でも出来る人はいます。

筋力がないせいで、中で熱が産出出来ないのです。

そして、もう一つの筋肉、下肢筋です。

ふくらはぎとか、足の甲や足の裏にある筋肉も含みます。

ブーツ、パンプスなどは筋力が低下しやすい。

足の動きが悪い人もいます。

下肢筋と下肢関節が足指の拘縮などで固くなってしまうのです。

山口先生の診た患者さんでバスケットの女子選手がいたそうですが、やはり足の関節に問題があったそうです。

この方は生理痛がひどくて大変でした。

第2、第3指の間が動かないのです。



足指関節.jpeg



この足の裏の部分に、タコができている人が多いです。

対策としては、中足骨の2本目と3本目を動かすようにするのが良いです。

足のジャンケンが出来るようにする、と言えば分かりやすいでしょうか。


大事な事ですので繰り返しますが、足の指先に血液が行かなくなると下腹部がうっ血して上腹部が冷えます。

これが人の体なのです。

足先の動きが悪いとか、固い人は血流が悪く、そうすると冷えというのが起きて来ます。

常にパンプスやブーツの人は冷えてむくんでいます。

すると、冷えていない人はいないのではないかと思えて来ます。


⑶タバコ・クスリ

特に鎮痛消炎剤を常用している人、例えば頭痛持ちで常にクスリを持ち歩いているような人は気をつけて頂きたいのです。


タバコも冷やすので、喫煙される方はその分体を温める事が必要です。



女性喫煙.jpeg





自分でやるなら、食事改善か深層筋を鍛えるのが良いと思います。

エクササイズは筋肉を伸縮させる事です。

簡単なものとしては、右ヒザと左ひじをくっつける動作。


次は左ヒザと右ひじをくっつけます。

これを交互に行います。


ウエストストレッチ.gif




これが、伸縮の『縮』です。

ヒザとひじをくっつけたあと手を上に伸ばせば、伸縮の『伸』です。

深層筋を鍛えるには体をねじる事が必要です。

この動作では必然的に体をねじる
形になりますから、要件は満たせる事になります。

運動をして来た人は、もっと難しいエクササイズをしてもらうのも良いかも知れませんが、運動をして来た人ばかりではないですから、運動経験者か否かを判断して下さい。

TVを見ながらでも簡単に出来るエクササイズを教える事が大切です。






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エルクレスト特別講習 ⑤ 冷える原因(1)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も、平成18年10月11日にエルクレスト別館で行われた山口勝利先生の特別研修をお伝えしていきます。



冷える原因は何でしょうか。

何が原因で体が1番冷えるのでしょうか。

それは、⑴『食事』です。

例えば白いパンです。

天然酵母以外は体を冷やします。

パンはアルミニウム製剤を膨らまし粉として使っているからです。

アルミニウムは特に冷やす作用が強い物質です。

あとは、肉類です。

鳥や牛、豚などは体温が人間より高いのでその脂肪が体内で固まってしまい、血液がドロドロになります。

生活の中で、朝はコーヒーとパン、昼はコンビニ弁当、3時にスタバでお茶とスイーツ、夜はビールと冷奴...

こんな生活を夏の間、2〜3ヶ月続けると冬は必ず太ります。

それは体の中身が冷えると、温めようとして次に食べた物を蓄えようとするからなのです。

だから、ちょっと食べただけでも太ってしまう、という人はお腹周りに付くはずです。



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生活の中で体を冷やすことは沢山あります。

その中でも食事というのは最大の要因になります。

コンビニ弁当って、色目が茶色ではないでしょうか。

この、茶色の弁当というのは体を冷やす要素の詰まった物なのです。

また、足がテカテカ光っている人がいたりします。

これは、足がむくんでいる証拠です。

むくんで皮膚が引っ張られるからテカテカになるのです。

(余談ですが、わたくし木村も中学生の頃、足がピカピカしてるね~と良く言われていましたorz
まさかむくんでいたとは...)

また、居酒屋で4時間位飲み続けるとか、結構ありがちだと思いますが、これは相当体を冷やす行為になります。


あと、カレーって面白い食べ物で、本当に辛いカレーを食べるとスッと冷えます。



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辛いから体内も熱くなりそうですが、冷えるのです。

カレーは特に冷やす作用が強いのです。

体を冷やす作用のある物は、暑い国で食されるのです。

フルーツなども体を冷やしますが、タイなどでは路上の屋台でカットフルーツを売っていたりします。

緑茶もインド原産ですから、ホットだろうがアイスだろうが冷やす作用が働きます。


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コーヒーも同じです。


そう考えると日本人の日常には冷やすモノが沢山あります。





そう考えると日本人の日常には冷やすモノが沢山あります。


本来日本は四季があり、日本人は汗をかく民族です。

でも夏に汗をダラダラかくという事がなくなって来ています。

日本人は元来お風呂好きです。

でも、お風呂に浸かる、という習慣も減っていてシャワーのみで済ます人も多くなっているのです。



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エルクレスト特別講習 ④ 冷えとおしゃれの関係

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も、平成18年10月11日にエルクレスト別館で行われた山口勝利先生の特別研修をお伝えしていきます。





おしゃれは足元からと言います。

ボディケアはどこからやりますか?

顔?首?背中?

なぜ足からやらないのでしょうか。

夏の時期になるとサンダル、ミュールを履きますよね。



ミュール.jpg




で、ふと目をやると、かかとがひび割れていてガサガサでお手入れが出来ていない感じの方がチラホラ目につきます。

そしてそういう人に限って何故かきれいな人だったりする訳です。

山口先生は、ネイルサロンの人とも良く話をするそうですが、とにかく最近の子は足がガサガサで汚ない、と言っているのだとか。

なぜ、ガサガサで汚ないのでしょう。

それこそ、冷えているからです。

冷えることで血管が収縮してしまい、末端に栄養がいかないので肌がかさついてしまうのです。

肌荒れがひどかったり、指がささくれてしまう人も冷えています。

こうみると、『冷え』は身近で関係が深いのです。


ここで、少しお話しした事の補足をします。

免疫に関してですが、1℃下がると免疫力が30%落ちると言いました。

これは30%と37%という説があります。

東大などは30%の方を取っています。

だいたいその辺り、と考えるのが良いと思います。

あと、体温に関してですが、おへそとみぞおちの間を測り、+3℃程度が内臓温と同じくらいになります。



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体内に約8cm入った所の温度です。

平均値は33.5℃~34℃。

それより低いのは冷えている証拠です。

では、足先の温度はというと、平均値は腋下の温度から-10℃位です。

冬の時期に冷え症で辛い人は足先の温度が18℃位です。

腋下温を36℃位と考えると、半分程度しかないのです。

足先の血流量が減るとお腹が冷えます。

ふつう、足は足の甲から指先まで一直線ですが、足指が反り返っている人が増えてきました。


足反り返り.jpg




この状態でパンプスやブーツを履くと足の指が締め付けられてしまいます。

足は、かかと→足の外側→親指の順に地面につけて、最後に親指で地面を蹴って歩くようになっています。

しかし、ブーツなどは足首をロックしてしまい、一連の動きが取れずに足先をついて歩く状態になります。

ですから、10月~3月にブーツを履く人は冷えるのです。

最近では春にもブーツを履いているのですから、年がら年中履いていれば足先に血液が行かなくなるわけです。

本来流れなければならない血液が逆流してしまうと、下腹部はうっ血し、上腹部の温度がガクッと下がってお腹はすっかり冷えてしまうのです。




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エルクレスト特別講習 ③ 『冷え』の5大症状(2)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も、平成18年10月11日にエルクレスト別館で行われた山口勝利先生の特別研修をお伝えしていきます。


前回の続きです。
冷えの5大症状をお伝えしています。

②免疫力が低下します。

1℃下がることで約30%低下します。

ある日突然花粉症になったり、風邪が治らない、ピアスが出来なくなるなどの変化が出て来ます。

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免疫細胞は小腸に70%存在します。

冷えると働きが鈍るのです。

③自律神経が乱れる

そもそも自律神経とは何でしょうか。

それは自分では意識出来ない神経の事です。

一時的に息を止めたり、腕を曲げたりする事は出来ても、胃液を出すのを止めたり血管を拡げよう、なんて出来ませんよね。

そういう意識とは関係のない所で勝手に働いている神経なのです。

それが、冷えがあると乱れるのです。

お腹の中は本来温かい所です。

そこが冷たくなると異常を感じ取って乱れてしまうのです。

自律神経というと、精神的なトラブルのイメージが強くあると思います。

しかし、自律神経が乱れて1番困るのは痛みやコリを強く感じるようになる事なのです。


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生理痛がひどくなる、肩こりが強まる、マッサージを軽くしていても異常に痛がる...

エステのトリートメント中でも、普通ではない痛がり方をする人がいたりしませんか?

そういう人達にEMSをかけても出力が上げられないので効果は期待出来ません。

痛覚の感受性が鋭くなっているためです。

温めてからやってあげると、感受性が低くなるので出力を上げやすくなります。

冷えている事で、エンダモロジーをやって痛覚が過敏になってしまう方もいます。

冷えが逆効果を生んでしまうのです。

④内臓の働きが落ちる。

例えば、便秘。

冷えているタイプの便秘は繊維性のものを摂っても改善がみられません。

あと、疲れやすくなりむくみも出易くなります。

③と④はセルライトも関与します。

体水分量がノーマルより+5%だとセルライトは出来易くなります。


セルライト.jpg




では、そういう人たちが水分を摂り過ぎているのかというと、そうではありません。

余分な水分が体外に出ないのです。

内臓の働きが悪くなって排出できずにむくむ、又は自律神経の働きが悪くなって血管の収縮運動が鈍ってむくんでしまう、そういう事が起きてくるのです。


⑤鬱になる。

元気が出なくなります。

鬱傾向の人も多くいます。


この5つを合わせて『老化』といいます。

深部体温を上げないと、どんなにお金をかけても、良いと言われる事の何をやってもアンチエイジングは成功しないのです。





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Written by Keiko Kimura




エルクレスト特別講習 ② 『冷え』の5大症状

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も、平成18年10月11日にエルクレスト別館で行われた山口勝利先生の特別研修をお伝えしていきます。





「冷え」とは、

①内臓温度が低下

②低下時間帯の異常

③自律神経を乱す最大の要因

をいいます。

ここは大切です。

内臓温度は、一日の中でわずかながら変化します。

内臓温度が一番下がる時間帯は午前3:00~4:00です。

ところが、冷えの強い人はこの時間帯が朝の方にズレるのです。

例えば朝の7:00~8:00にずれてしまう。

そうすると、まずやる気が出ません。

不登校ややる気のない人、うつの人がそういう状況なのです。

そうなると、朝が来ても辛くて仕方がなく、起きられないのです。



女子寝顔.jpg




だからこの時間帯に起きられない子供などは本当に可哀想です。


自律神経というのは雑誌でもよく取り上げられています。

自律神経も、エステと非常に深い関わりがあります。

大切な所は繰り返しお話をしていきますので、研修が終わる頃には覚えられると思います。


冷えは種類として3つ位に分けられ、冷え症は体の冷たい所が分かる、こういった事が分かってきました。

漢方の世界では4千年もの間、
「冷えは治らない」と言われてきました。

でも、現代、冷えは治ります。

本当に良くなる人がたくさんいます。

アンチエイジングが出来る時代になって来たのです。


まずは、自分が健康になってみると良いと思います。



女性花畑.jpg



そこからお客様方に向けて考えれば良いのではないかと思います。


山口先生の所では、スタッフは男子が多いそうですが、「健康で疲れない体」という意味で、色々と気を遣って冷え対策をしているそうです。


では、冷えがあると何が起きるのでしょうか。

冷えの5大症状です。

ここに出てくる数字は、山口先生の所で300人以上の方の、一定の条件下のもとに採ったデータが基になってはじき出された数字になります。


①代謝の低下

深部体温がたった1℃下がることで12%程度落ちます。

反対に12%の代謝を上げるというのは非常に困難です。

冷たいお茶を500ml位ぐっと飲むと一気に4℃下がります。

自分の体温があるから元に戻ります。

でも、これが生活習慣として定着すると次第に元に戻らなくなってきます。


余談ですが、現代の人は、お酒やタバコの中毒のように冷たいもの中毒の気があります。


昔の冷蔵庫は14℃程度しか冷えませんでした。

今は、冷蔵庫の冷蔵室でも1℃位まで冷えます。

この冷蔵庫でギンギンに冷やしたビールを、凍ったグラスに注いで飲むのが美味しいと感じる。


お店のお冷やで氷が入っていない事はないし、ドリンクバーには必ず氷が置いてあります。

冷たいものが日常に当たり前のようにある訳です。

冷たさがエスカレートする事で美味しいと思うようになったのです。



冷えると代謝が下がるから、太ります。

最近太っている人が多いと感じませんか?

今や洋服のサイズは10Lまであります。



大きいサイズ.jpg



通販などでも大きいサイズから売れていきます。

それは何故でしょうか。

ここに、冷えとの関連性があるのです。

お腹の温度が1℃~1.5℃下がっている人は凄く多い。

山口先生は、2℃下がっていたそうです。

代謝でいうと20~25%下がったという事ですから、これは絶対痩せられない。

山口先生の所に、冷えを訴える人はもちろん、痩せられないという人も訪ねてくるようになってきたそうです。

エステティシャンも、どうして痩せられないか知りたくてよく来るとか。

ダイエットで失敗する人、リバウンドする人は冷えているのです。

まず、冷えて困るのは太ること、と覚えて下さい。

山口先生は、冷えを自覚してからお腹の温度を上げただけで、半年で13kg程度痩せたそうです。





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Written by Keiko Kimura


エルクレスト特別講習 ①

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回から、平成18年10月11日にエルクレスト別館で行われた山口勝利先生の特別研修をお伝えしていきます。



山口先生は、討論会や勉強会などに出る機会が多く、休診日の日曜日が年に46回あるとしたら、年間40回は講演をしています。


最近では内科医、整形外科医や接骨院の先生方に向けたものがほとんどです。

今回は、中込オーナーの熱意と、エステティックと冷えの関連というのは非常に密接な部分もあるという所から、特別にサロン研修で講演して頂く事になりました。



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エステティックに従事している皆さんは、エステに来る人と接骨院というのは接点がないというか、利用される層が違うしエステでは痛みを取るというのはないのではないか、と思われるのではないでしょうか。



実はエステティックと冷えには密接な関係があります。

それは何かというと、エイジングです。


①老化と冷え

②痩身

このふたつはとても密接です。

ですから、接骨院などよりもエステの方が冷えに関してはとても関係があると考えています。

その中で、今は冷えに関心を持つ層も若年化していて、雑誌の取材もnon-no辺りから来るようになりました。

言葉にも、「冷え」と「冷え症」がありますが、違いは分かりますか?

これはマスコミも、分かっていません。

「冷え症」というのはどこかが冷たい。

例えば、クーラーの中で手足が冷たい。


イラスト冷え.jpeg





お風呂に入ったばかりなのに、冷たく感じる部分がある。

こういうのは冷え症です。

「冷え」は多くの場合は自覚が出来ません。

男の人などは凄く多い。

例えば、電車に乗った時によくいる、ダボダボのスーツに黒いカバンの男性で、電車に乗り込んですぐ暑そうに汗を拭いていたりする...

こういう人はたいがい冷えています。


サラリーマン汗.jpg




ちなみに、山口先生は凄く冷えていたそうです。

自分の体の事は結構面倒で、チェックをしていなかったので気づかなかったとか。

ある時、なんだか凄く疲れていて体も重いしとにかく体調が悪い。

やる気もない。

忙しいからかな、と思っていたが、チェックをしてみたらおどろくほど冷えていたのだそうです。




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山口先生講習会 -(21)- コミュニケーションと自律神経(2)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。


今回はコミュニケーションのコツについてお話します。



人と会話をする、コミュニケーションを取ることで自律神経が安定します。



自律神経を安定に導く、ちょっとした診察のテクニックです。

まず、診察して1,2分の時にその方が何をしに来たのかを確認します。

色んなタイプの人がいます。

本当に治療に来た人。時間があるから来た人。楽になりたくて来た人。お嫁さんと喧嘩したからその足で来た人。話をしに来た人...



男性暗い顔.jpg



一番辛いことについて、例えば喧嘩し
て来て興奮していたら落ち着かせるような話をしたり、辛くて仕方なくて来た人には、「これだけ辛くて苦労されましたね」と、一言言えば良いのです。
そうすれば、心を開いてくれますから、顔に赤味が差したり手に赤味が帯びて来たりするのです。

そして温まって主訴が取れて来るのです。

人の体を温めるのには、何も治療機械だけではなく、言葉でも十分出来るのです。



イラスト会話.jpeg




患者数を増やしたい、患者さんが少ないのをどうしたら良いか、と全国の接骨院の先生から相談されます、と山口先生。

そこでは何をしているのか聞いてみると、電気をかけてマッサージをしている以外の事はしていない訳です。

他はテーピングとか、その程度です。

では山口先生はその他に何をやられているんですか?と聞かれるので、

「患者さんとしゃべりますよ。」

と答えるのだそうです。

その位のことでも患者さんは変わるのです。



この冷えの治療では、鍼は使いません。

山口先生は20年以上鍼を打ってきましたが、冷えの患者さんには一切使わないし打った事がないそうです。

何故でしょうか。

それは鍼を使う事を嫌がるからです。




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冷え症の人は冷覚に対する閾値が下がります。

一つの感覚だけが脳の中で下がるというのはあり得ません。

冷覚が下がっている人は、冷えに対する感受性が高まっていて、痛覚の閾値も下がってしまうのです。

だから多くの、世の7割の人が冷えを持っているとして、山口先生の所に来た9割以上の方が鍼を嫌がるのです。

鍼=痛いことをされる、これは冷覚の閾値が下がっている人にはかなりの苦痛になってしまうのです。

苦痛により足が遠のいては意味がありません。

もちろん、普段から鍼に慣れている人は別です。

あくまでも一般論です。

なので、山口先生はあえて鍼を使わずこの治療法でやっているのです。

そして、冷えの治療効果は8割以上という好結果を生んでいます。

ただし、次世代型冷え症の場合は時間がかかるので、長い人では6ヶ月は掛かります。

ですからあらかじめ時間がかかる旨を伝えた方が良いと思います。

あとは2,3回やれば効果を実感して頂けます。

あと、大切な事を一つお伝えし忘れていました。

超短波を当てる前に、必ず体内に金属が入っていないか確認をして下さい。


良い治療効果が出て、喜ぶ患者さんが増えますように。


講演内容は以上になります。

また次回から次の講演をお伝えしていきます。



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山口先生講習会 -⑳- コミュニケーションと自律神経(1)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。




今回は山口先生が、患者さんと向き合う中で見いだした、ある見解をお伝えしていきます。



山口先生の所では、予約制で治療を行なっています。

遠くはアリゾナから、近くても飛行機を使う距離の方が通われたりするそうです。


旅客機.jpg




それだけ、冷えの専門家がいないというのが現実なのです。

その中で、山口先生が患者さんのお話を聞くのがだいたい30分位。

山口先生の治療院は温度をとても繊細に捉えています。

常に年間一定の温度で25℃位に保つようにしているとの事です。

もちろん、夏場もなるべく25℃辺りで保つようにしているのだそうです。

湿度も40%以上になるように設定しているのです。

そこで、全国からやって来る悩みを抱えた方々と診察室でお話をする訳です。

来た時は青白い顔で、寒くて寒くて仕方がないといった患者さんが、この部屋は何℃あるのか聞いてきます。

そして寒くていられない、とコートも脱がないでいる、そんな方がたくさん来るのです。



震える人々.jpg




25℃の中でもコートを脱がない方はここでは当たり前のようにいるのです。

ですから、室温はかなりしっかり管理をしていました。

ただ、そういう方々が、お話を伺っている最中に頬に赤味がさして来ます。

そして、白い手が赤味を帯びてくるのです。

暑いのか尋ねると、暑くなって来た、と言われるので室温を少し下げたり、窓を開けたり調節をしていたそうです。


両手.jpeg




そのように数年やっていたのですが、ふとそんなに暑い部屋ではないよね?と思い立ったのだそうです。

仕事は半袖で行っていますが、一度思い切って、半袖だとちょっと寒いかな、位まで室温を一気に下げてみたのです。

それでも診察をしていると頬に赤味がさして来る人が続出しました。

これは温度ではない、と山口先生は確信するに至ったのです。

何が言いたいかというと、副交感神経の働きが良くなった、という事なのです。

人と会話をするだけでも副交感神経の働きは良くなります。



会話.gif




そうすると、交感神経の働きは下がってきます。

結果として痛みとかの主訴が取れて来る訳です。

頬に赤味が差した時に、「今痛みはありますか?」と聞くと「あまりない」と言われるのです。

不思議と痛みを感じなくなるのです。


では、どうすれば良いのでしょうか。

次回、その診察のテクニックを含めてお伝えしていきます。





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山口先生講習会 -⑲- ベッド上の露天風呂

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。




前回に引き続いて今回もWブロック療法についてお話をします。




Wブロック療法は、

「交感神経の働きを下げて副交感神経の働きを良くする」

ということを、

「寝ているだけでどこも触らずに同時に行う」

という画期的な方法です。



体の専門家は、急性疾患を今までは冷やしてきました。


凍る顔.jpeg





疾患部分を温めるというのは考えられなかったし、誰もやらないと思います。

でも、温熱治療器で効果がでてしまうのです。

この事は、刺激療法だという事で捉えるしかない、と山口先生はお話されています。

ある先生の話です。

専門はヒザの整形外科の先生で、
超短波を30台位入れている先生がいます。

20年以上冷やすことを専門で研究をしていたそうです。

この先生は、年間200件位のヒザの手術をするそうです。

手術後は必ずその手術痕を冷やしていました。

そうしないとその部位がパンパンに腫れてしまうのだそうです。

それが、ある時冷やさなかったらどうなるのか?

と考え、冷やさなかったそうです。

そうしたら、冷やした時よりも予後が確実にかなり良くなったのです。

良い悪いは別にしても、急性炎症があるから冷やす、温めないというのはちょっと違うのかな?と考えていると山口先生は仰っていました。

その事について、アメリカで調べてきたそうです。

冷やした部分の組織はどうなるかというデータはあります。

でも、冷やした事で全身に与える影響はどうなのか、というデータはなかった、との事でした。

今までの常識がくつがえったのかな、という印象を山口先生は持ったそうです。


超短波は大学でいえば、近畿大学とか様々な所で研究されるようになってきました。


研究者たち.jpeg





やり方が簡単、方法論が簡単なものほど奥が深いという事を理解して頂きたいのです。

あと、自律神経に対しての治療になるので非常に繊細です。

最初から全ての刺激量や、あてるパッドの数を与えてしまうと供給過多になってしまう可能性があるという事を頭に入れておいて下さい。

あとは、もう寝ているだけですのでたまに声を掛けて様子を伺うようにして下さい。

患者さんには、どういう治療なのか良く尋ねられます。



露天風呂.jpeg




イメージとしては、露天風呂に入っているような状態をベッドの上に作る感じ、とお伝えすれば患者さんも理解出来ると思います。





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山口先生講習会 -⑱- Wブロックの方法とツボ

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。



前回に引き続いて今回もWブロック療法についてその方法とツボについてお話をします。



まず、Wブロックの具体的なやり方をお伝えしていきます。
なんとなくイメージ出来れば、と思います。

星状神経節にパッドを当てます。

イスでやる場合もありますが、患者さんの寝るスペースを確保してやる方が効果は出易いです。

そして、靴下は脱がせます。


ストッキングやガードルなど、体を締め付けているような物は全てはずします。

とにかくリラックスさせる為です。



リーフ.jpeg




ヒザは楽にさせます。

まっすぐにはしません。

パッドの位置ですが、おへその上とその真後ろにパッドを当てます。

超短波は、一台では効果は出ません。

二台以上使用して欲しい、と山口先生はお話されています。

注意点は出力です。

L1~Hまで段階がありますが、全てをHi(高レベル)でやる先生がほとんどです。

自律神経の治療というのは、その人に合った、適量の刺激量というのがあるので、合わない過度の刺激を与える事で逆に症状が増悪する事があるのです。

ですから最初は弱い方が良いのです。

超短波というのは温熱療法ですが、L1でもHでも超短波自体の出力は同じです。

だから弱くするというのは、出力を下げるという意味ではなく、温熱を弱めるという事です。

もしも治療後だるくなった、と言われたら刺激量が強いという事になります。


女性倦怠感.jpeg





H→L1にしたとしても、温熱量が下がり刺激量は変わらないのです。

こういう場合はパッドをはずします。

3つ当てていたら2つにするとかして様子をみます。

調節をしていくようにします。

パッドを2つ、お腹側と背中側で挟むことで、その刺激の浸透性は合わせてだいたい32㎝位です。

ですから神経節にはまんべんなく囲まれて刺激を持続して受ける事になります。

すると、いう事を聞いてくれるのです。

しかもこの治療の最大のポイント
は、交感神経に刺激を与えますが、同時に副交感神経にも刺激を与える事が出来るのです。

これは専門家に聞いたのですが、薬では交感神経と副交感神経を同時に両方治療することは不可能という事でした。

どちらか一方ずつしか出来ない訳です。

ところが、この治療法は物理的なやり方なので、寝ている状態で同時に治療することが出来るのです。


交感神経の高まりを下げるのは交感神経節を刺激すれば下がってきます。

でも、副交感神経の働きを上げるというのは実は結構難しいのです。

副交感神経の働きを上げる3つのスイッチがあります。

温熱療法でそのスイッチを入れるには、①前頸部  ②お腹  ③足先
のいずれか一ヶ所でも、3つ全部でも構いません。

温める事でスイッチが入ります。

ちなみに、足先が冷たいとリラックス出来ません。

ライト系のもので温めてあげると良いと思います。

この治療法で、効果が出るかどうかの確認が出来ます。

これは、患者さんが寝たかどうか。

目をつむってぐっと寝ていればOKです。



女性寝る.jpeg




山口先生の経験では、初診以外で寝ない人はいません、との事でした。

80%以上は必ず寝るのだそうです。

残念ながら寝ない場合、やり方に問題があると考えて下さい。

枕の高さ。体を締め付けていないか。ベッドの中が乾燥していないか。暑くないか。

環境の設定をしないと効果は出にくいのです。

特に温度は暑いと感じていたら効果は出にくいです。

暑い、と言われたら出力を下げ、だるいと言われたらパッドの数を減らします。

患者さんの症状によって腰部だけ当てたり、星状神経節だけ当てたり、様々です。

特殊な内疾患や不妊の方などは少し長めに25~30分かけたりします。

普通の接骨で使うなら回転率の問題もありますので15~20分かけるようにします。

ヘルニアの痛みも非常に効果が出ます。

枕の高さは低めでヒザは伸ばし切らず曲げるようにします。

どんな人にも効果は必ず出ますし、人を選ばない治療法です。



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山口先生講習会 -⑰- Wブロック療法

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。





Wブロック療法とは、星状神経節と腰部交感神経節と腹腔神経節に超短波を当てる治療法です。

なぜ、超短波かというと、今ある理学療法機器の中で1番浸透性が高いからです。

山口先生は、40種類以上の機器を試したそうです。

ありとあらゆるものを試したものの、満足のいくものがなかったそうです。

例えば、マイクロ波は脂肪層で吸収されてしまいダメでした。

超音波も、肝臓に当たったりすると気持ちが悪くなって、その場で嘔吐してしまったりすることがあるので使いにくい。

お腹には当てない方が良いという結論になってしまいました。

当てる場所ですが、腰部交感神経節は第二腰椎部分。

喉元が星状神経節。


星状神経節.jpeg





第六頸椎の前あたり、鎖骨付近を照射します。

ただ、前だけだと効果が出ないので、後ろからも当てないといけないようです。

超短波は、簡単にいうと、毎秒何百万回の振動を与えるものです。

だから、身体の中に入って神経節を何百万回と揺すってくれます。

刺激を与えるのです。

それでいうことを聞くようになる訳です。

注射でもやる事は可能ですが、注射だと、神経節を一ヶ所しか出来ないのです。

でも、超短波だと一気に6ヶ所刺激を与える事が出来るのです。

バイブルとしては、「星状神経節ブロック療法」マキノ出版 が最適です。

元慈恵医科大の先生で、田中角栄の顔面マヒを星状神経節ブロック療法で治したという事で有名になった若杉先生の著書になります。


田中角栄.jpeg




では、どのような疾患に有効かというと、約200ヶの疾患に有効と言われているのです。

私たちの知っている疾患がほとんど含まれるという事になります。

それにプラスαがあるのです。

水虫などにも効果が期待出来るのです。

面白いですよね。

腰部交感神経節の場合はレイノール病で開腹して刺したり、後ろから長い針で刺したりして刺激するポイントです。

なので一般的ではない部分ですから文献はほとんどありません。

結果、参考文献がないのです。

作用は星状神経節と同じになります。

1+1は2になりません。

1+1が5にも10にもなるのがこの神経節への刺激療法なのです。


例えばですが、糖尿の方への劇的な改善が出易いです。

山口先生が、私が話して良いか分かりませんがここだけの話として聞いて下さい、と前置きして話されたのは、この治療をすることで糖尿の改善率が高いとか、腫瘍が消えてしまったとか報告を受けているそうです。

なぜ腫瘍が消えてしまったのか分からない、と医師が首をかしげていたそうです。

他にも脊髄の炎症が取れたとか、子宮筋腫が無くなったなんて話はしょっちゅうです、と山口先生。



伸びする女.jpeg



このようなことが普通に起きてくるのです。

ただ、言えるのは、痛い所や、悪い所に超短波を当てても効果は出ないので注意をして頂きたいということです。

あと、治療を行うにあたり、いくつか注意点があります。

これを守らないと効果は出ません。

効果が出なかった時は、やり方に問題があると考えて下さい。



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山口先生講習会 -⑯- 温度の見方(2)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。




前回に引き続き、体温の測り方やチェック法をお伝えしていきます。




皮膚表面のphを測るものがあります。

これを測ると体内のphもおおよそ予測出来ます。

これはどういう事かというと、血液がドロドロかどうか分かるという事です。



ドロドロ血.jpeg




例えば手の甲の部分はph4.9位です。

測って6.0とか出てしまうと皮膚表面は数値的にアルカリ化しています。

6.0位あるとすると、糖尿の傾向があります。

表面がアルカリだと、内部は逆転して酸化していると考えます。

ですから、phが4.9以上あるのは酸化傾向にあるという事になるのです。

肩こりの人などは毎日測ると良いと思います。

今日は疲れたなあ、という時は特に数値に表れます。

電磁波や静電気を浴びた時は特に酸化傾向が表れます。

パソコンをずっとやっていたりすると、影響が出たりするのです。


PC操作.jpeg





ほかには、指を入れるだけで酸素をどれだけ取り入れているか分かる機械を使います。

血圧も測ります。

血圧計は重要です。

まず、寝ている状態で測ります。

それからすぐに起きてもらって測ります。

この時の最高血圧の差が問題になるのです。

本などによれば、30以上の差があると自律神経に異常が出る、などと書かれています。

しかし、山口先生のデータによると20位の差があると異常が非常に強い傾向にあるのだそうです。

ここからも、「自律神経のレントゲン」を使わなくてもある程度予測出来ます。

あと、耳の温度。



耳検温.jpeg





両耳の温度を測ります。

左右差が0.5℃以上差があるような場合は自律神経の働きにトラブルがあると考えて良いです。

簡単なチェックの方法です。

温度は本当に良く見るようにしてください。


では、治療法は?

これは、非常に簡単で、なおかつ非常に効果的です。

本当は、山口先生の所で発見し、確立したやり方なので、自分たちだけのものにしたかったそうです。

でも、このやり方で、本当に色々な症例が上がってきて、中にはにわかには信じられないような、ウソでしょこれ?といった劇的な改善例が数多く上がってきているのです。

これは、利害よりも患者さんたちには良い事だと判断し、施術をする側の先生方に多く知ってもらえれば、という事で全国の皆さんにお伝えするに至ったと山口先生はお話されています。

やっていることは、ブロックです。

Wブロックといいますが、基本的にすべてこのやり方です。

次回、詳しくお伝えします。






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山口先生講習会 -⑮- 温度の見方

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。



冷えを見極めるには、温度の見方が非常に重要になってきます。


温度の見方、計る場所など、具体的にお話しましょう。



全部で6カ所の温度を計測します。

①腋下  日常で使われている普通の体温計で測ります。

②上腹部 ツボでいうと「中間」辺りです。

③下腹部 ツボでいうと「関元」辺りです。




関元.jpeg




④足関節前面


⑤足背(足の甲)  これは、第一、ニ中足骨の接合辺りです。

⑥足せん


冷えの治療をしたいなら、温度は絶対測って下さい。

その際、食後すぐの計測はやめてください。

山口先生の所では2時間空けて測るそうです。

皮膚温度は90分空けて測るそうです。

なので非常に正確なデータが取れるのです。

先生方はそうそう時間をかけられないと思いますので、

来院後10分位経ってからでも測った方が良い
と山口先生はお話されています。


足は第二指の指の爪の根元の所です。



一番注目して頂きたいのが②③です。

二つ、見方があります。

一つめ。上腹部は、33.5℃より上でないといけません。

33.5℃に約+3℃が深部体温になるからです。

男性の場合は34℃位ないといけない。

実際のところ、32℃台が多いのですが、これは低いので、冷えがあるといえます。

二つめ。上腹部が33℃で下腹部が34.5℃という場合を考えてみましょう。

体温は上から下に行くに従い下がります。

ですから足先の温度は体の中で一番冷たいのです。

だいたい腋下の温度から-10℃位が、足の温度です。

上の温度が高くて下が低い場合は血液がうっ血している証拠です。

下腹部がうっ血して上腹部の温度が下がってしまっているのです。



女性腹.jpeg




なので、温度自体がどうか、上下の温度が逆転していないかの二点を確認して下さい。

あと見なくてはならないのが⑤⑥の温度です。


足の第一、第二中足骨の接合部辺りで一番盛り上がっている所と指先の温度は、通常あまり変わりません。

変わっても1℃位です。

でも、足の形が変形してしまっている人、アーチが崩れてしまっている人は温度差が3℃以上あります。

ひどいと6℃も差が開きます。

足の甲と指先というすごく短い距離なのに、このような差が出てしまうのです。


足の指先に血液が流れなくなると、不思議とその血液は戻り、下腹部に溜まる傾向があります。

すると下腹部の温度が上がって上腹部の温度は下がり、お腹が冷えてしまうのです。

だから足先が冷たい人はお腹が冷えている可能性は十分にあります。

こんな足の人が、先の狭いパンプスやブーツを一ヶ月以上履き続けたら足先の血流量が、非常に少なくなります。



女性ブーツ.jpeg





だからOLさんが足先が冷たくて困る、と言っていたりするのです。

足せん、足背の温度差がある人は傾向としてはひざの痛みが取れにくく、さらに便秘なども抱えていて治りにくいです。

腰の痛みが取れにくい人は、お腹の温度が下がっている傾向があります。

これらは何千人ものデータの平均値で、山口先生の所でしか持っていない数値、分析なのです。





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Written by Keiko Kimura


山口先生講習会 -⑭- 次世代型冷え症

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。

前回、従来型と次世代型の冷えのタイプについて、そして次世代型タイプの冷え症は、全体の30%、とお伝えしました。

その続きをお伝えしていきます。


極度に寒がったり異常な位の厚着、冷房病を訴える人は次世代型が多いのです。

これは、血管が拡張するために起こります。

血流の差はノーマルに比べて3倍位違うのです。




赤血球.jpeg



手足が冷えると言うのは従来型です。

対して、全身の冷えを訴えるのは次世代型が多いのです。

厄介なのは、過剰に温めるとかえって症状が悪化します。


血管が拡張しているので、温めるとますます血流が増えてしまいます。

血流が増えることで熱を放出してしまうのです。


よく遠赤外線のドーム型サウナを売っている人が山口先生の所に来るそうです。

冷えには良い、と言って薦めてきますが、次世代型のような冷えにはどうするのか尋ねると分からないから黙ってしまうのだそうです。


冷えが辛くて温泉地の近くに引っ越して毎日温泉に入って温める、という人がいます。


温泉.jpeg





冷えには温める事が良い、そう思っているがゆえの行動です。

しかしそうすると、もっともっと症状がひどくなる訳です。

こういう人に限ってお金を持っていて、病院を転々としたり、冷えに良いというありとあらゆる事に何百万も費やします。

それでも良くならなくて山口先生の所に来るそうです。

どこも血管が拡張しているから体温が奪われて冷えてしまうという事を説明しないからです。


血管が広がってそこに冷気や冷たい刺激を与えるとキュッと閉じてしまいます。




寒いイラスト.jpeg



そのキュッと閉じた所を触るととても冷たい、と訴えます。

でも常温になると血管が一気に広がってドッと血液が流れるのです。

だから次世代型は冷たさと寒さを訴えるのです。

ちなみに、従来型は冷たさを訴えます。


冷たさと寒さが同居している次世代型は、とにかく辛いのです。





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山口先生講習会 -⑬- 自律神経への影響(3)と冷え症のお話

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。



あと少しだけ自律神経のお話です。

ある人が、この検査機械を知っている、と言いました。

この機械は当時、日本にはまだ60台位しか入って来ていなかったそうです。

その方は出版社の方で、日経ヘルスの記者さんでした。

会社でその機械を借りて、自律神経に対してどの民間療法が良いのかありとあらゆる物を調べたそうです。

例えば、リフレクソロジー、アロママッサージを90分など。




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どうだったのか尋ねたところ、数値は微動だにしなかったそうです。

その程度では変化は起こりません、と、山口先生。

それが超短波を使った治療をするだけで変化が起きてくるのです。


薬物を大量に摂取している人のグラフも特徴が出てきますし、不登校や出社拒否のグラフも特徴があります。

このような勉強をする前だったら、会社に行きたくないなんて聞こうものなら目の前に座らせて、小一時間説教をするところでした。


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でも、今は山口先生は本当に大変なんだな、と思い労いの言葉をかける事が出来るようになったそうです。

全ては自律神経のグラフが語っているのです。


ここ最近、本当に冷え症の方が増えて来ました。

その冷えを感じる人達ですが、二つの型があります。

一つは、従来型。

そしてもう一つは次世代型。

この二つの大きな違いをお話する前に、まず温度の話をしましょう。

足の指先の温度の平均値があります。

ノーマルですと、だいたい26℃±1℃位がそうです。



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従来型の場合、冬の時期は足の指先の温度は18~19℃位です。

高くても22℃位です。

計る場所ですが、第二指の先端で計ります。

一番長いからです。

この時、レーザーで計る温度計は避けて下さい。

少しズレると大きく温度が変わってしまうので、正確なデータが取りにくくなります。

ワキが36℃と考えると、足先が18℃位だとおよそ半分です。

本当に氷のように冷たい。

では、従来型と次世代型はどちらが冷たさ、寒さを訴えるか?

これは次世代型の方が強く訴えます。

では次世代型の足先の温度はというと、28℃以上あるのです。

あれ?おかしいですよね、ノーマルが26℃に対して28℃だなんて温かいじゃないか、という事になります。

これは体温が奪われてしまう事から起きる現象なのです。

ひどい人は35℃くらいまで上がる人がいます。

そうすると、インフルエンザに罹って発熱する時と似たような感じで、悪寒がするくらい寒さを感じます。


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実はこのタイプの冷え症は、全体の30%がこれにあたるのです。







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山口先生講習会 -⑫- 自律神経への影響(2)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。





山口先生の所では、超短波だけで120~130人の患者さんを治療しています。

前回もお伝えしましたが、「自律神経のレントゲン」を使うことで自律神経の状態をグラフ化し、データをとっています。

その中で、今回は副交感神経が異常値を示している場合のお話をお伝えしていきます。



副交感神経が高く、交感神経はノーマルという人がいます。

この人はどういう傾向のある人でしょうか。

こういう方は多岐に渡る痛みを訴える傾向にあります。



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あっちが痛い、こっちが痛いとガンガン言ってきます。

好き勝手な事を言い、とにかく何でも言わずにはいられないような感じです。

これはストレスを内に貯めておけない、自律神経がそういう状態です。

結果、自分のストレスを表に出してしまう=常に言いたい事を言っているようになってしまいます。

でも、そういう人に限って体の中はとても繊細だったりするのです。

こういうタイプは病院を転々としたりしますね。

イメージとしては、肌の白いぽっちゃりと太った人。

皮膚炎を起こしやすい/口を開けている事が多い/炭酸が好きでしょっちゅう飲んでいる/虫に刺されると赤く腫れる...

口うるさいので先生方も色々手をかけますが、そうすると具合が悪くなるのです。

表現が繊細ではないだけで、体の内側は繊細だからです。

もし、そういう感じの患者さんがいらしたら、気をつけて接して下さい。

そもそも、副交感神経が高まるとプロスタグランジンが増えます。

プロスタグランジンは、痛みを誘発します。

女性の場合だと、生理痛などはこの物質が大きく関係しています。


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そうすると痛覚に対して敏感になるのです。

これは調べれば分かることですが、来院してすぐでは副交感神経の値が高いかなどは分かりません。

先ほど挙げた特徴がないか、山口先生のスタッフはさりげなく、肌が弱くないですか?などと尋ねるそうです。

そうすると、アトピーの人などは皮膚炎を持っている訳ですから副交感神経優位の事が多いのです。


では反対に、副交感神経の値がどん、と低いパターンです。

これは、眠っている時に体は覚醒している状態。


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きちんと体も心も休まっていないという事ですから、疲労がちっとも取れません。


k-1の選手で筋骨隆々、どうみてもそんなようには見えない方がこのパターンでした。

先ほどのパターンと一緒で、痛覚が敏感なのです。

タイプは顔が白くて柔らかい筋肉で太め、そして口を開けている訳です。

ですから、このようなタイプが来たら、どちらの傾向が強いか見極める必要があるのです。

筋骨隆々だからといって強めの施術をすると痛みになってしまう。

反対に優しい治療を施すと良くなってしまうのです。

副交感神経の値が高すぎても低すぎても問題は多いのです。






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山口先生講習会 -⑪- 自律神経への影響(1)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。




前回は冷えの⑸つの症状についてお伝えしました。

その中の、冷えが自律神経に及ぼす影響についてお伝えしていきます。


そもそも、お腹の中は温かい所ですが、そこが冷えてしまうとどうしても働きが乱れます。

体にとっては非常事態宣言だからです。

クロストークという言葉があります。

異常連絡の事です。

例えばひざの内側を痛めたとします。

すると痛覚神経が痛みを脳に伝えます。

その時痛みを伝えるのは痛覚神経だけではなく、痛めた事でもう一つの痛みを伝える経路が出来てしまうのです。

それが、痛めた場所に一番近くにある交感神経なのです。

この痛みが脳に伝わるのです。



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痛めた内側と一番近くにある交感神経がつながりを持ってしまうのです。

これを交感神経依存性の疼痛症と言います。

患者さんの中には、体のある箇所を痛めてから何年も治らないという方がいます。

例えばずっと前にひねった所がずっと痛い。

でも実はそのケガをした所は治っているのです。

先生方が一生懸命治療をしたのですから、治っていない訳がないですよね。

でも、この疼痛症のせいで痛みが残ったままなのです。




だからこの疼痛症を遮断してあげる事で痛みは感じなくなります。

悪いところばかりに鍼を打ったり、マッサージや超音波をやって
いてもクロストークは永遠に繋がりっぱなしになってしまいます。

そして、ずっと痛いままという状態に陥るのです。

自律神経が乱れて困るのは、痛みやコリに対して敏感になる事です。

講演の最初にお話した歯の患者さんですが、この方はこの自律神経が乱れた状態でした。

そのせいで非常に敏感になっていたために様々な症状が出ていたのです。

その感受性を下げてあげることで痛みやコリは感じなくなります。

だから冷えの治療をするとマッサージをしなくても楽になってしまう方はたくさんいるのです。



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山口先生の所では、超短波だけで120~130人の患者さんの治療をしているそうです。

自律神経のレントゲン、と山口先生の所では分かりやすいように言っているそうですが、患者さんの自律神経の状態をグラフ化したデータでは、様々な傾向が見えてきたそうです。

例えば、副交感神経の値が低くて交感神経の値が高くなっている人。

部活の学生のようなイメージです。

色が黒くて痩せぎすで、といった感じです。

こういうタイプは比較的強めの施術をしても大丈夫です。

揉み返しなども出にくいし、出ても騒ぎ立てたりしません。

性格的には短気で勢いがあるタイプですので、目標に向かって仕事をすると自分の能力を発揮します。

しかし、2.3日のお休みを与えると交感神経が優位なので休めません。

それで具合が悪くなり、体調が崩れます。


また、交感神経が極端に高い場合は、ケガをした直後が多いです。

これはAデルタに刺激をガツンと与えると値が下がり、痛みが緩和します。

次回は副交感神経の値が高い場合のお話をお伝えしていきます。





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山口先生講習会 -⑩- 冷えが身体に入る

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。




冷えが体に入るとどういう事が起きるのか

体を冷やすとどうなるのでしょう。

冷たいとか冷たくないとかではなく、お腹の中の温度が下がるという意味です。

山口先生が使うのは、深部温度計を使って体の中の温度を計ります。

でも、簡単に体の中の温度をチェックする事ができます。

体表面温度計です。

これなら非常に簡単に計る事ができます。

データを取っていくと、なぜか体表面の温度は、深部の温度に比例するということが分かってきました。

ですから表面の温度を計れば深部の温度が分かるということになります。




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分室では、接骨院に来る患者さん全員の体表面を計り、お腹が冷えてるからという事で腹巻をさせている、という先生もいるそうです。


⑴代謝が低下する

1℃で約12%下がります。

これは大変な事で、反対に代謝を12%を上げるのにはすごい運動量を必要とします。

では、内臓温度を1℃下げるにはどうすればどうしたら良いかというと、冷たいビールをぐっと飲めば内臓温度が一気に4℃下がります。

アイスクリームを食べても4℃下がります。

そう考えると1℃下げるのは簡単です。

健康体ならすぐに体温はノーマルに戻ります。

でも、生活習慣の中で食べ物で冷やし、服装で冷やし、筋力が低下していたりすることが加わってくれば元に戻らなくなります。

そして、12%の代謝が下がってしまう。

秋口から冬にかけて体重が増える、という人がいます。



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食べ物が美味しくなるから、と良く言いますが、違います。


これは、夏の間にお腹を良く冷やしてくれましたね、という事です。

そうすると、秋口から冬にかけて食べた物は、体を温めようとして蓄積してしまうのです。

例えばダイエットしてもリバウンドするとか、ダイエットが成功しないとかいう人は結構います。

山口先生の所にはエステティシャンも良く来るそうですが、それは自分の所のダイエットメニューで上手くいかないから来るのです。

ダイエットしているほとんどの人は、内部温度がノーマル値より1.5℃位下がってしまっています。

こうなってくると、どんなに良いダイエットをしても、お金をかけても痩せられないのです。

⑵免疫力の低下

1℃でだいたい30%低下します。

免疫というのは曖昧な言葉だな、と思いますが、小腸に免疫細胞が7割集中しています。

だからお腹の温度が下がると上手く働かないのです。

よくビフィズス菌が花粉症に良いとか、インフルエンザがはやってもビフィズス菌や乳酸菌を摂ると感染しないとか新聞などに書いてあったりします。




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要するに、免疫細胞というのが小腸にあって、その細胞一つに2千〜3千のミトコンドリアが入っています。

細胞内小器官というものです。

ミトコンドリアの働きを良くさせると免疫細胞が活性しますが、それには2つの方法があります。

1つはエサを与えます。

このエサがビフィズス菌や乳酸菌
、オリゴ糖や食物繊維です。

ただ、これだけでは十分ではないのです。

ヤクルトはこの部分をきちんと消費者に伝えて欲しいと思うのですが、これにプラスして温度が必要なのです。

だから温めてあげないと免疫力が下がりますよ、という事なのです。

⑶内臓の働きが悪くなる

冷えの強い人は、便秘が強い。

食物繊維を摂っても改善が見られない。

これは冷えていて腸がロックして動かないという状態です。

反対に、冷えている事で消化吸収が上手く出来ずに下痢を起こす人も中にはいます。

内臓の中でも重要なのが肝臓、腎臓です。

これらは冷えていると働きが悪くなるのです。

⑷うつになる

来院する患者さんがどうも元気がないな、と思う方は冷えています。

そして必ずうつになります。

お腹の温度が高くてうつになる人は絶対いません。

⑸全身の自律神経の働きが乱れます。

これは後ほど詳しくお話します。


以上の冷えの⑸つの症状を合わせて、『老化』と言います。

ですからアンチエイジングを考えている先生、またはアンチエイジングを実践したい先生はまず深部体温を上げないと、どんなに良いアンチエイジングをしても効果は薄れますので注意が必要です。





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山口先生講習会 -⑨- 身体を冷やす原因(2)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。




前回は、体を冷やす原因として、⑴食事と⑵筋力についてお話しました。

今回は⑶服装等についてお伝えして行きます。




服装についてですが、1番やってはいけなのはウールのニットの上に、フリースなどの化繊素材を着たりする事です。

男性は、インナーに綿シャツなどの天然素材を着ていたりしますからまだ良いのですが。


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この、ウールと化繊がこすれるだけで静電気の帯電が1万ボルトです。

そこにかかとの高い靴を履くとプラス5千ボルトです。

ちなみに1万5千ボルトは、フッとこすると火がパッと付く位の電気量です。

白衣はこすれて静電気が起きても、せいぜい55ボルトです。

静電気が、私たちの体に悪さをする事がある訳です。

特に寝具です。


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寝間着と寝具が化繊×化繊のような関係だと非常に良くない。

フリースの寝間着に化繊の中へ体を入れてしまうのは問題が出てきます。

ある家政大の教授が生徒に追跡調査をしたそうです。

一組は綿やシルクなどの天然素材を着させ、もう一組はアクリルやナイロンなどの化繊素材を着させて生活をしてもらったそうです。



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このふた組を何年も追跡したところ、明らかな違いが出たそうです。

血液の組成の問題、皮膚炎、冷え、情緒の問題...

これを教授会で発表しようとしたら大学側から待ったがかかってしまったのです。

家政なのに、化繊の悪口を言うのはいかがなものか、と言うことで世の中に出る機会を失わせてしまったのです。

でも、実際にはそう言うデータを取っている人がいるのです。

ユニクロもフリースばかり売っていましたが最近はシルクなどの天然素材も扱うようになってきましたよね。

ユニクロの服を作っている中国の人達が具合が悪くなったりしていた、というのを伝え聞いてはいますが、それだけ化繊ばかり着ていると冷える原因になってしまいます。



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予防としては、寝ている時の服装には注意が必要ですし、インナーもなるべくなら静電気の起こりにくい綿などの天然素材にした方が良い、という事になります。

あとは、⑷過剰な冷暖房。

こういった物もすごく影響して冷えます。

他にも、鎮痛消炎剤を長く摂っている人も冷えてくると言われています。

これは、山口先生の所ではデータを取っていないので、その冷える詳細が分からないとの事です。

あとは、ストレスとか、タバコが冷える原因となります。

こうみると、

冷えていない人はいないのではないか、という事になります。

接骨院に来ている7割の患者さんにこういった現象があるのが分かってきたのです。




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山口先生講習会 -⑧- 体を冷やす原因

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。




前回は、痛みを細分化して捉えてみる事が重要であるというお話をしました。


そして、自律神経に関係する痛みは冷えが深い関わりがあるという、冷え学の根本となる部分に触れました。



では、体を冷やす原因とは何でしょうか。


1番は食事です。

特に、肉類です。

豚、鶏などの体温は41℃位あります。


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それを36℃の人間が食べれば脂分は固まります。

すると、血管内で血液がドロドロになってしまいます。

これでは冷えは取れません。

他には生野菜、果物、パン。

パンは天然酵母以外はダメ。

いわゆる膨らし粉はアルミニウムで出来ていますので、体を冷やします。

あとはスイーツ。

飲み物では、コーヒー、緑茶。

温かくても冷たくても体を冷やします。

ですから、よく話すことですが、朝にパンとコーヒー、お昼は肉類のコンビニ弁当、夕方コーヒーショップでカフェラテとスイーツ、夜はビール...

こんな生活を1ヶ月も続けていれば、体はすっかり冷えてしまいます。


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反対に温めるものは温野菜や根菜を多く摂ると冷えにくい。

また、紅茶は温める飲み物です。


食べ物に限って言うと、冷たい物中毒が拡がっているように思います。

山口先生が小さかった頃は、冷蔵庫は14℃までしか冷えなかったそうです。

今は4℃です。

キンキンに冷やしたビールは冷やしたグラスで。

冷やした清涼飲料水は氷を浮かべて。

コンビニは冬でも売り場のど真ん中にアイスを置いて売っています。

何故ならアイスは冬に1番売れるからなのです。

冷たい物が美味しく感じるのが現代人なのです。

特に、禁煙した人は、氷を口に含んでガリガリやったりして冷たい物を好む傾向があります。

このように、冷やすという事を日常で行なってしまうのです。


体を冷やす原因の2番目は、筋力の低下です。


ここでいう筋力とは、深層筋などを指します。

冷えで来る患者さん、20代で腹筋が3回も出来ない人がざらだそうです。



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80代の人でも出来る人がいるのに、です。

筋力がなければ、中から熱が出てこないのです。

足の筋力の低下も深い関わりがあります。

立った状態で見た時、足のアーチの低下、つまり扁平足のような形です。

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こうなると、足を形成している骨同士の遊びが無くなって、動かなくなってしまうのです。

ここを改善するだけで膝の痛みが取れたりするので重要です。





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山口先生講習会 -⑦- 冷えと痛みの関係について(3)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。




前回のお話では、①大脳皮質の知覚野 ②大脳辺縁系   ③大脳皮質の運動野 ④視床下部  の痛みの経路に対するアプローチをしないといけない、とお伝えしました。




山口先生は、整形外科にいた頃にアンケート取りをした事があるそうです。

痛み止めの効果が効く人、これはおよそ30%。

これは①の、大脳皮質の知覚野に関する痛みに効きます。

残りの60~70%は②~④の痛みを感じて治療をしに来ているのです。

しかも、整骨院はこちらの患者さんが多いのです。

一つ一つどうアプローチしていくか。

特に意識して頂きたいのは、②大脳辺縁系のタイプです。

この人達には、安心と信頼を得ないといけません。

よく話を聞いて、説明するのが基本になります。

例えば、肩が痛くて腰が痛い。

起きた時にどういう訳か膝も痛くて...と言われたとします。

その時、治療する側としては忙しいのでついつい、じゃあそこをやりましょう、と言ってしまいがちです。

しかしそう答えてしまったその瞬間、その人の中で信頼関係は一気に崩れます。



ヤレヤレ.jpeg




そういう受け答えはNGなのです。

正しい受け答え、それは言われた事を復唱する。これで良いのです。

大脳辺縁系に刺激を受けやすい人は、これで納得し、大人しくなります。

でも、そこで、はいわかりました、と受け答えると怒涛のように言葉が出始め、いずれ目の前から消えてしまうのです。

相手の信頼を勝ち取らないといけないのが、このタイプです。

患者数の多い接骨院などでは、先生方はもちろんこの4つの分類が頭にある訳ではないですが感覚的に捉えて色々と工夫をしてアプローチしています。

ところが、患者さんが少なかったり、減ってきた、という先生の所はほぼ①の部分しかやっていないのです。

例えば電流が効かなくなったら直流電流をかける、低周波がだめなら緩衝波を入れたりとか...

①だけのアプローチになってしまうから患者さんが増えないのです。


今の時代、激戦区にも関わらず分室で、1日300~400人患者さんが来る先生の所があります。

手技がメインの先生でも、この4つの痛みの経路を分類してきっちりやっているのです。



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1番問題なのは④視床下部です。

これはどうすべきか、というのを論議してきました。

私たちの日常において、この交感神経の緊張を非常に増やしてしまうものが一つあります。

これが「冷え」です。

冷やすということは、痛みを増悪させる。

例えば、生理痛がひどいとします。

その時、バケツに水と氷を入れてそこに足を入れようと思いますか?




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そんな事をしたら痛みは増幅すると思います。

座骨神経痛の場合もそうです。

冷やした事によって交感神経が緊張し、痛みを誘発してしまいます。

冷えというのは交感神経に対して緊張させる要因が強いです。

多くの患者さんに来ていただくために、この4つの痛みに対してそれぞれアプローチ出来ないと難しい時代になってきたということなのです。

例えばですが、病院に行くと生まれたばかりの赤ちゃんに対して

「○○様、どうぞお入り下さい。」

なんて言っている、そんな時代になっています。




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そういう時代の中で、やはり痛みに対しても細分化して捉えていかないと、先生方の所に来ている患者さん達がどんどん違う所に逃げて行ってしまうのです。

この部分が、冷え学の根本をなすことになってくるのです。





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山口先生講習会 -⑥- 冷えと痛みの関係について(2)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。



前回では、痛みの信号が脳の4つの部分に入ってきてそれぞれの箇所によって反応が異なることをお伝えしました。


そして①大脳皮質知覚野における反応・対処などを説明しました。


今回は、②大脳辺縁系、③大脳皮質運動野、④視床下部における説明をお伝えします。




大脳辺縁系は本能や感情の部分なので怒ったりイライラする、このようなことが起こります。


どこかが痛い時に怒ったりイライラしたりするのは人間の本能です。


しかし、大脳辺縁系に特に強く刺激が入る人はどういう人でしょうか。

これは、日々痛いと感じる場所が変わる人です。

また、先生方が何十回も言っている事よりもTVの情報や、隣の斉藤さんの言う事を信じます。

宗教などにも信仰が厚い。

とにかく信じやすい人です。

こういう人達は安心と信頼がないとドクターショッパーを繰り返す事になります。


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整骨院など、来院患者数としてはこういう人が多いはずです。


大脳皮質運動野に入るとフィードバックするので、筋肉が緊張します。



 すると筋肉が張ってきます。



 痛む所は筋肉が張るので先生方も電気を当てたり、マッサージを行い、緩和・弛緩させたりすると思います。


④視床下部。簡単に言うと、これは交感神経を緊張させるということが脳の中で起きてしまうのです。


交感神経が緊張しますので、この部分に対しては整骨院レベルでは少しアプローチが弱いように思います。


例えばスーパーライザーで星状神経節に照射する療法があります。

スーパーライザーとは、直線偏光近赤外線治療機器のことです。

「近赤外線」という特殊な光をスポット状に照射することを
可能にした光線治療機器です。

この光は体の奥まで届くことで知られる
「近赤外線」の中でも特に生体深達度の高い波長帯を取り出し、
レーザーに似た特性をもたせてあります。



この光の照射には主に2つの効果があります。

(1)鎮痛・消炎(痛みとはれをひく)

(2)自分で病気を治そうとする能力を引き出す効果


笑顔男女.jpeg




星状神経節(大きな神経のツボ)という
最も重要な神経の集まっている所に光をあて、
ストレス等で緊張している神経を正常な状態に戻し、
血行を改善する事により、多くの病気に効果を発揮する、ということを目的とします。

しかし残念ながら、あまり効果が出ないのです。

患者さんの感覚としての効果というより、データで良い結果が出ないのです。

ちょっと意味合いが変わってくるのですが、データを取ると血流量の変化が15%位しか上がらないのです。

15%というとほとんど変化がないのと同じです。

2台、3台スーパーライザーを同時に使って治療したとしても結果は同じです。

ではどうすればいいのでしょうか。

リフレクソロジーをやれば良いのでしょうか。




マッサージイラスト.jpeg





はたまた、アロマテラピーマッサージをすれば良いのでしょうか。

山口先生が一生懸命、1時間以上渾身のマッサージをしたとしても、データ的にはほとんど変わらないのです。

その時は良くても、次の日にまたやって来て、

「昨日やってくれた時は良かったんだけど...」

という話になるのです。

要は中身は何も変わらないということなのです。




痛みに対して、①~④の治療をしていかなければ、その不快感を取り除くのは難しいということになります。





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山口先生講習会 -⑤- 冷えと痛みの関係について

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。


 痛みと冷えの関係について


これは非常に密接な関係があります。

 そもそも、なぜ痛みを感じるのでしょうか。

 深く考えると凄く難しいですし、これを説明しだすと時間が掛かってしまうので、詳細は省きます。

 簡単に言うと、どこかをぶつけた時に色々な物質が出て、それが神経の終末にくっつき、その信号が脊髄に入ります。
 


ボール顔面.jpeg




 そして、脊髄の三ヶ所の後角・前角・側角に入っていきます。

  後角は、

 ①大脳皮質 知覚野

 ②大脳辺縁系

 前角は、

 ③大脳皮質 運動野

 側角は、

 ④視床下部

 に入っていきます。


 少し話がずれますが、痛みは大きく分けるとこの4ヶ所に入っていきます。

 ①知覚野では、痛みとして認知します。

 ②大脳辺縁系は本能や感情の部分なので怒ったりイライラする、このようなことが起こります。



口喧嘩.jpeg



 どこかが痛い時に怒ったりイライラしたりするのは人間の本能です。



 ③運動野に入ってフィードバックするので、筋肉が緊張します。



 すると筋肉が張ってきます。



 痛む所は筋肉が張るので先生方もマッサージを一生懸命すると思います。



 ④視床下部。簡単に言うと、これは交感神経を緊張させるということが脳の中で起きてしまうのです。



 という事は、痛みの治療をするにはこの4種類の治療をしないと痛みは取れない、ということになってきます。



 例えば、

 ①大脳皮質の知覚野の痛み
 に対しては鎮痛剤が効きます。



 山口先生とか、鍼灸整骨院の先生方のレベルで言うと、Aデルタという無痛覚神経に対して、例えば微弱電流、直流電流、高電圧などを使って強い刺激を加えるということをやります。



 これで疼痛を感じさせず、鎮痛効果を出すというのは一般的にやられています。



 アテネオリンピックに出ていた柔道の阿武教子選手は、試合直前の練習でひどいケガをしました。



 試合に出られないのでは、と危ぶまれたそうです。



 そこに高電圧をかけ、疼痛を緩和させて出場、見事に金メダルを取ることができたそうです。




阿武金メダル.jpeg




 あと、鍼灸の分野でいえば、座骨神経に鍼を打って良くする事などは昔から行われています。



手技でも、強い刺激を与えたりして痛みの緩和をするのはやっていますよね。



これらは、大脳皮質の知覚野に対するアプローチということになります。








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山口先生講習会 -④- データの種類

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。





 前回からデータ、データと言ってきましたが、今回はそのデータとはどのようなことをして得ているのかをお伝えしていきます。


 まずは、基礎代謝を計るため酸素の摂取を見る機械です。深部体温を計ったりするのですが...

 医療現場では、体の中の温度を計るには直腸に8cm位体温計を入れて計ります。



体温計.jpeg




 実際、患者さんにそのような事は出来ないので体表面から計ります。

 これは30分寝たきりになります。

 他に、100gの組織に流れる血流量
 を計ったりもします。

 自律神経の状態も、計ります。

 耳にセンサーを取り付けます。

 これは心臓の拍動を読み取るものですが、アメリカ空軍の軍事用ソフトを使っています。



手持ちハート.jpeg





 これは退役した軍人の突然死を起こすケースが頻発した事から開発されたものです。

 交感神経が横線、副交感神経が縦線で、グラフとして自律神経の状態が示されます。


 こんな患者さんがいました。

 顎関節症の人で、紆余曲折があった方です。

 とある歯科で、元々は虫歯が痛くて行ったそうですが、噛み合わせが悪い、という指摘を受けてその治療を始めたのです。




女性上向き.jpeg



 これが上手く行かず、様々な大学病院を回られて発症から3年で山口先生の所に来たそうです。

 主訴は、ひどい肩凝り、激しい頭痛、噛み合わせの違和感、滑舌の悪さ、疲れやすい、疲労感が強い‥

 なぜ顎関節症の人が山口先生の所に来たかというと、最後に行かれた10ヶ所目の病院で、

 「あなたは冷え症があるからそれを治さないと治らない。」

 と言われたのだそうです。

 すごい説明ですよね。

 簡単に言うと、自律神経のグラフ的に、日常生活を送れない位のレベルに入っている人でした。



頭を抱える女.jpeg





 この自律神経の状態は本当に辛いはずです。

 自律神経が機能していない、つまりは寝ていても体は休まらず、起きても体は寝ている、そのような辛い状態な訳です。

 でも、行った先でそれを理解してあげられないから、この人変なこと言うな、とかそういう事になるのです。

 それで、納得いく答えを得るために、ドクターショッパーになってしまう。

 山口先生も、一ヶ所、大学病院の教授でもある先生に紹介をしようと思って連絡を入れたのだそうです。

 しかし、そのような経緯のある人は色々な意味で難しいから診れない、と断られてしまったそうです。

 そのような患者さんに、週2回で3ヶ月通ってもらった所、主訴は消えたそうです。



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 ただ、自律神経の状態はまだノーマルまでは行っていないので週一位通院して治療を続けてもらっていたそうです。

 でも、とても楽になったと言われたとの事でした。

 では、何をしたのでしょう。

 マッサージなどは嫌がるレベルなのでそういった事は一切しないで
 超短波をあてて寝ていただけなのです。


 話が逸れてしまいましたが、他に手に電極を当てて経絡の流れを読む機械や、光学顕微鏡で指先の末梢血管をみたり、体水分計や脳波計などを活用してデータを取っていたのです。





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Written by Keiko Kimura


山口先生講習会 -③- 「冷え症」から「冷え」へ

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


 H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。




前回、時代は「冷え症」から「冷え」に移りつつある、とお伝えしました。

では根本的には何がどう違うのでしょうか。

例えば寝ている時に足が冷たいとか、お風呂上がりなのに冷たい部位がある、オフィスの空調で足先や手が冷たくなるなどは「冷え症」です。

今、問題なのは「冷え」です。

これが社会的な問題になっています。

冷えている事に自覚がありません。


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自覚出来ないのです。

「冷え症」は冷たいという事が分かります。

だからそこの部分を温められます。

でも、「冷え」は冷たくなっている事が分かりません。

では、この「冷え」とは何でしょうか。

これは「深部体温の低下」を指します。



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わきの下ではなく、体の中の温度の事です。

こういう人は、自分の足先や手が冷たいというのが分からない。

山口先生は整骨院をやっていますが、患者さんをランダムにみても70%位の方がこの「冷え」を持っている、と断言しています。

でも、患者さん自身は、

「いつも火照っていて、冷たいとか思った事はない。冷えてなんかいない。」

と言っていたり、

「冷えなど意識した事もない。」

という方もいるそうです。

しかし、データ取りの中で、深部体温が下がっているという事が確認出来ているのです。

この状態だと、体に色々なことが起きて来るわけです。

では今はどうなのか。

これを一つの学問にして「冷え学」という形で捉える事にしました。

今回、この講習でお話していくのは「冷え学」だというのをご理解下さい。

たとえば、医学の究明、解明。

そしてそれに向けて様々な実験をします。

あるいは新薬の解明をします。

その際、培養した時のシャーレの温度が重要になっています。

37.2℃の法則があります。

37.2℃以上の温度で実験しなければ、ノーベル賞レベルの実験、発見でも認められないのです。

では37.2℃以上というのはなぜでしょう。

これは体の中の温度であり、これよりも低い温度で実験しては意味がない、という事なのです。

だからこの温度以上で実験がなされています。

でも実際の体温は37.2℃よりも低くなってしまっているようなのです。

子供達が良い例です。

学校の校医が登校してきた子供達の体温を計ると34℃台が何人もいるそうです。

そのような子達が休み時間に暴れたりすると、一気に体温は39℃台に上昇します。




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そうするとその瞬間に感情の制御が効かなくなってキレてしまう。

このような事は色々な形で伝えられていると思います。

つまり医学の根底が覆されてしまう可能性が十分にあるのです。

薬が良い例です。

体温を下げる薬はあっても、体温が低い人の温度を上げる薬は漢方薬以外はありません。

この部分が立ち遅れているのです。

その事にようやく気がついた北大などが、ここ2年位でこういった温度の研究をするようになってきました。

山口先生は、それよりも前にそのことに気がついてそこに着目し、様々なデータを取ってきたのです。







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山口先生講習会 -②- 冷えを知ろう 続き

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


 H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。



 身体を温めるという事が世の中の流行になりつつあります、と前回お話ししました。

 今回は前回の「冷えを知ろう」というお話の続きです。


今回オリンピックがありましたが、ヒートショックプロテインというのを御存知ですよね。
 これはスポーツ選手を診ていらっしゃる先生方が多いと思いますので良く知っているかと思います。

 要は熱ショック性タンパク質の事です。

 これを体の中で増やす事で、体内の疲労度や回復度がかなり早まる、という事が分かってきました。

 それで、アスリート達にこのヒートショックプロテインをどのようにして増やしてやるかという事が、国内レベルで研究されています。

 特に、浜松大、新潟大で盛んに行われています。

 今回のオリンピックで、このヒートショックプロテインを応用させてスケートやスキーの選手に使った、というような事が言われています。


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 方法としては、身体を温めてヒートショックプロテインを増やし、疲労を回復させるスピードを上げたという事です。

 これは、様々なデータが取られているので、今後スポーツで盛んになってくるのではないかと思います。

 ですからワードとして知っておかれると良いと思います。

 また、石原先生という、石原都知事のいとこの内科の先生が身体を温めればどんな病気でも治るといった内容の本を書いてベストセラーになっています。




 または、新潟大の安保教授が様々な所で身体を冷やすのは良くない
 と言っています。

 それに、北大の先生が本を何冊も出されていたりするのです。

 身体を温めるという事が大ブームになっているのです。




 実際それがどういう意味をなすのか。

 実際どのような効果が出るのか。

 それについてお話をしていきたいと思います。

「冷え性」という言葉があります。

そして、「冷え症」と「冷え」。

これは混同されがちですが、各々の意味は違ってきます。

山口先生が研究し出した頃は今から10年以上前ですが、冷え症というのは、「性」の字を使っていました。

これは性質、体質だから仕方がないですね、というイメージでした。


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広辞苑でもこの「性」の字で載っていたのです。

山口先生がNHKに出た時、「症」の字を使ってくれるようお願いした所、辞書では「性」で載っていますから、と難色を示されたそうです。

色々なことを説明し、これは病の一つの症状である、といったお話をし続けたら理解をしてもらえるようになり、「症」の字を使うようになったのです。

それから、今は冷えの時代になってきました。




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山口先生講習会 -①- 冷えを知ろう

 代々木公園店美顔店元店長の木村です。


 今回から、H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。




 冷えの分野というのはよくわからない部分の多い領域なのですが、最近研究が進んで少しずつ分かるようになって来ました。

 マスコミにも多々色々な形で取り上げられるようになって来ました。

 7年前位からテレビで冷えの話をしたりするようになりましたが、最初は流行り物的な扱いでした。

 それが毎年依頼があり、様々なメディアに出ています。

 昨年(平成18年現在)は最も多かったと思います。



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 雑誌だけで40誌以上です。

 それは何を意味するかというと、冷えの専門家がいないという事なのです。

 冷えの事を話しておられる先生なども出ていたりしますが、だいたいは漢方の先生で、データを集計、分析をしているという訳ではありません。

 漢方の本に書いてある事をそのまま説明しているだけ、という感じです。

 山口先生はそうではなく、必ず患者さんのデータを1人だいたい1時間半位かけて取ります。

 ですから、年間で考えると相当量のデータを取っているという事になります。

 これで、全国に分室が105ヶ所(平成18年3月現在)ある訳ですからそのデータ量は半端じゃありません。

 それを踏まえると、どうも今まで知っていた冷え症とか、冷えの分野とか言っていたものが根底から覆されるようなことがたくさん出て来ました。

 自律神経の事がどうしても関わってきますが、そういったものを客観的にどのように捉えて行ったら良いか、あるいは治療院内でどのように簡単に検査していったら良いか、という事で山口先生の所でのやり方を紹介していこうと思います。

 本当に多くの人が冷えで悩んでいるのは事実です。



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 でも、その窓口がないのです。

 そのような話を聞いてあげる、もしくは対応してあげる窓口がないので迷っている方を大変多く感じられるのです。

 いい加減な知識ではなくしっかりとした知識を持って頂きたいと思います。

 整骨院の先生などはイメージが掴みにくいかもしれません。

 ここに「肝炎はからだを温めれば治る」という、婦人科の医師が書かれている本があります。(マキノ出版社)

 この本を読まれると良いと思います。

 婦人科の先生が肝炎の患者さんの血液からB型とC型の肝炎に感染してしまった。

 恐ろしい事に、肝炎の患者さんは300万人位いると言われています。

 東京の人口は1200万人ですから、そう考えると、その中にこの300万人がいたら大変な訳です。

 肝炎の患者さんというのは、かなり問題になっていることなのですが...

 この先生は、開業医ではなく勤務医だったので、自分の勤めていた病院に入院し、様々な検査を受け、様々な化学療法を受けたが一向に良くならない。
 


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 しかも、看護師さん達が、先生はもう回復しないで死んでしまうのではないか、と裏で話をしているのを聞いてしまったりしていたのです。

 結局2年位入院していたが、どんどん症状が悪くなっていったそうです。

 ある時、このままではダメだ、という事で自分で色々とやり始めたそうです。

 結果的にはからだを温めたことで肝炎の数値が安定、良好な状態になったという内容なのですが。

 からだを温めるという事が世の中の流行、キーワードになりつつあるのです。




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四つ木治療院セミナー -⑰- 冷えに対するアプローチ 

 代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。



今回は「冷えに対するアプローチ」というお話です。



先ず、冷えを取らないと痛みは取れません。

 具体的に治療の目で見ると、交感神経が緊張して膝や腰が痛いという場合、足を温めてあげると痛みは取れやすい。

その際は足先は必ず触って欲しいのです。

足先が冷えきっていたら、どんなに良い治療を施したとしても、効果は出にくいのです。

だから、何よりも先にまず足を温めてあげるのです。

温め方としては、足先にカプサイシン入りジェルを塗って第二、第三関節などをマッサージし、中足骨間を良く動かします。



足先マッサージ.jpeg




その後に赤外線を当てると温まりやすい。

温まってから、Wブロックをかけると効果が良く出ます。

かかとの冷たい人は、足間のていはいりつを良くやってから、肩の筋肉を先にほぐし、ふくらはぎをマッサージして緩めてあげます。

 それから超短波をあてると治療効果が上がります。

 これらはすべて、交感神経の緊張を先に取るためのアプローチになります。
 


手を広げる女.jpeg




 こういう事から、整骨と冷えは関連性があるという事になります。

 整形外科の先生方にこの話をすると、ああ、そういう事なのか、という感心した反応が返ってきます。

 整形の先生に痛み止めが効くのは全体の30%ですよね、と聞いて見ると否定はされません。

 そして、残りの70%の人たちがなぜ痛み止めが効かないのか、聞いても答えられないのです。

 筋肉の凝りではないか、と言う先生もたまにいますが。

 でも、実際は、痛みを感じる経路が分かれているということが問題な訳です。

 だから、痛みの治療はこの4種類に対して行わないと患者さんは増えません。

 どこかの分野のみに偏っていると、効果が出ない患者さんは離れて行くことになるのです。

 特に整骨、鍼灸ですと、筋肉の凝りや張り、ここの部分に偏りやすくなりますから、他の部分の痛みへのアプローチが出来ると強みになります。


 このような事があって、データを取り続けた結果、冷えというものにたどり着いたのです。

 例えば肩凝り、冷え症のラインを引いてしまうのではなく、同じような考えで診て頂きたい。

 冷え学の中で、肩凝りや冷えを捉えるとどうなるのか、というお話です。

 肩凝りだからといきなり電気を掛けてマッサージ、冷え症だから温めるためにWブロックで温める...

 これでは関連性が無くなってしまいます。

 肩凝りの人って結構冷えがあるものです。



肩こり女.jpeg




 冷えが強い人が多い。

 この、肩凝りも冷えの応用が出来るのではないか、そう考える事でこの区分けが無くなるのではないか、ということなのです。

 冷え症だけにこだわらず、垣根を取り外すことですぐに応用が効くのですから、大きくみて頂ければ色々な可能性が見えてくると思います。



 今回の講演内容は以上になります。

 また次回から新しい講演内容をお伝えして行きます。





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四つ木治療院セミナー -⑯- 冷えと痛み

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。



今回は「冷えと痛み」のお話です。


痛みはどのように伝わるのでしょう。

痛みは、打ったり叩いたりした時に脊髄に痛みの刺激が入ります。

その痛みの刺激は、4ヶ所に伝わります。

⑴大脳皮質  知覚野

痛みとして認識します。

⑵大脳辺縁系

感情本能を司る所 。イライラしたり、怒ったりします。

⑶大脳皮質  運動野

筋肉が緊張します。

⑷視床下部

交感神経を緊張させます。



伝達経路.jpeg




こういう事が身体の中で実際に起きています。

たとえば、痛みの刺激というのは大脳皮質の知覚野に入って痛みとして認知します。

痛みとして認知するのだから、痛み止めを飲めば効きます。

そうすれば痛みが緩和する訳です。


では実際に整形外科で、100人の患者さんがいたとして、痛み止めが効く患者さんは果たして何%いるのでしょうか。

山口先生がいた整形外科でも、多くて30%~35%位。

70%の人は痛み止めが効かないのです。




頭痛.jpeg



そのせいか、飲まない人が多いそうです。

残りの7割は⑵〜⑷の痛みを感じている人たちという事になります。

どこかが痛い時にイライラするのは当たり前です。

痛みがある時にイライラするのは人間の生理的作用です。

痛みがあれば当然その痛い所の筋肉は張りつめます。

痛みがあれば交感神経が緊張して、例えば脈拍が速くなったり発汗したりします。

その中でも、⑵の大脳辺縁系に痛みが入りやすい人たちは怒りやすい訳です。

とにかく機嫌が悪い。

大脳辺縁系に刺激が入りやすい人というのは、人の話を非常に信じ込んでしまったりします。

また、整骨院や整体の先生方が100回言って聞かせる事より隣家の斎藤さんの話を信じます。

訴えている痛みが一日のうちにコロコロ変わったりします。

山口先生曰く、宗教を盲信するタイプも大脳辺縁系に刺激が入りやすい人です。



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そのような人たちが来た時にする治療ですが、Aデルタ線維(速いスピードで痛みを脳に伝える神経)に、いくら刺激を加えようと電気をかけても効果は出ません。

要は大脳辺縁系に対するアプローチをしていかないと意味がないのです。

大脳皮質に入った痛みを取るために先生方は様々な事をすると思います。

例えば、Aデルタ線維に強い刺激を与えるために電気をかけて痛みを取るか、あるいは強い手技を加えるなどのアプローチをしているのではないでしょうか。

これは、多くの部分は前述した30%の方へのアプローチです。

残りの70%は、⑵〜⑷の痛みを強く感じている訳ですから、こちらに対してのアプローチをしないと患者さんが減って行きますよ、ということなのです。

だから大脳辺縁系の場合は話を良く聞いてあげたり、筋肉の緊張はマッサージをしてほぐしたり...

でも、視床下部のアプローチの仕方は整骨、整体、鍼灸の仕事ではなかなかなかったのです。



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交感神経の緊張をどうやって解くのかが問題になります。

交感神経が緊張すると痛みの感受性が上がり、痛みが増えます。



これは医学的にも分かって来ました。

その要因が私たちの生活の中にあるのです。

それが冷えです。

冷えると交感神経が緊張し、痛みの感受性が増えるのです。

それで冷えと痛みの関係というのは、まさに今お話した部分であるということが分かると思います。




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四つ木治療院セミナー -⑮- 冷えた身体

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。

前回、お腹の「冷え」の確認の仕方を簡単にお伝えしました。

それでは、その「冷え」を確認した時、身体では何が起きているのでしょうか。

①代謝が落ちる

1℃で、12%落ちます。

12%の代謝を上げるのは相当な運動をしないといけないのですが、代謝が下がる時はストンと落ちます。

そうなった時、太るのです。


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②免疫力が下がる

1℃で30%落ちます。

これも、各大学でデータが出ています。

③自律神経が乱れる

自律神経が乱れて困るのは、痛覚が敏感になる事です。

痛みの感受性が高まるのです。

冷えがある人は痛みが取れにくいという事なのです。

④内臓の働きが悪くなる

特に胃腸・膵臓・肝臓などは影響が大きい。


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腸の働きが悪くなれば便秘になるし、消化吸収が悪くなれば下痢にもなります。

肝臓が悪くなって疲れやすくなるし、腎臓の機能が落ちてむくんできたり...

このような事が現実問題として起きているのです。

改善症例が多く挙がってくるのは


糖尿病です。

糖尿病などは、温めるとすぐに改善が見られます。

分室の先生でも、自分の糖尿病を超短波をあてて治したという方が何人かいます。

他にも、肝炎の数値改善例も良く挙がってきます。

⑤うつになる

冷えがあるとうつ傾向になり、元気が出ません。

上記の五つを併せ持った状態を『老化』と言います。

だから、アンチエイジングをしたいなら深部体温を上げなければなりません。

老化を具体的に言うと、例えば皮膚のツヤや潤いがなくなり、クマが出来てかかとはガサガサ、爪も割れてくる。




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こうなりたいという人はあまりいないと思います。

老化したくない人はお腹を温めることです。


そもそもお腹の中というのは本来は温かい所です。

そのお腹の温度が下がると、自律神経は特に乱れやすくなります。

そうすると痛みを感じやすくなるし、血行も悪くなる。

「冷え」を考えるのに、大事な所です。

私たちにとって一番重要な、「痛みと冷えの関係性」です。

接骨業務の中で、この冷えを緩和させるということが大切になって来るのです。

一日100名以上超短波をあてていますが、痛みに対してのアプローチの仕方として超短波は有効です。

歩けないほど痛がっていた人が、帰りは自力で歩いて帰ったり、痛くて身体が曲がったまま真っ直ぐに出来ない人が、真っ直ぐに身体を伸ばせたり、そういう事が普通に起きるのです。

だからこそ、冷えというのはすごく重要な事になるのです。





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Written by Keiko Kimura


四つ木治療院セミナー -⑭- 冷えは身近なもの

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。



今回は、冷えは身近なもの、というお話をします。



深層筋力の低下、冷暖房、服装、寝具、食事の偏り...

どれも身体を冷やす原因ですが、食事の偏りは思いのほか身体を冷やします。

夏の間、
朝...コーヒーにパン、
昼...コンビニ弁当、
3時...スターバックスでお茶、
夜...ビール

これを一ヶ月続けたら完璧に冷えた身体が出来上がります。

だいたい、500mlのビールを飲むと、内臓温度は4℃下がります。

ころはすぐに元の温度に戻りますが、生活習慣として続けていくことで下がっていきます。

秋口から冬にかけて太る人は夏の間に冷やした人です。



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食べた物が身体を温める為に蓄積しているのです。

痩身を考えるのであれば、まず冷えを考えないと絶対痩せられません。

湯槽に浸からない、という人も多い。

生活習慣の中で改善しなくてはいけないが、なかなかそう上手く出来ない。

とにかく、冷やすということが日常化しているのです。

4℃まで冷やせる冷蔵庫に入れたビールやジュースに冷やしたグラス。

そこに氷まで入れて飲む。

冬場になってもコンビニではアイスクリームが売れています。

現代人は冷やすことを好む、というベースがあります。

冷たいものは冷たいほど価値がある、と考えるので、ビールは冷えていれば冷えているほど良い、という風になってしまっている。



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その辺りが、身体を冷やすことの大前提になっているのです。

最近はタバコを辞めた方が多くなっていますが、口さみしくて氷を口に含んでいたり、どうしても冷たいものに行きたがるのです。

このような事も、冷やす事の一つの要因ではないか、と山口先生は考えています。

深層筋ですが、これは腹筋が出来ない人は必ず中側は冷えています。

熱が産出出来ないので、仰向けに寝て身体を起こせない人は絶対です。

こうみると、現代人のほとんどは深部体温が低下、冷えているのです。

毎日2時間は必ず患者さんの検査、データ取りをしているから確実にいえる事なのです。

その中から、どのような服装が良いのか、どのような食材が良いのかなどのデータ取りもしています。

冷えているかの確認は簡単です。

中かんと関元の温度を計ります。


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中かんで33.5℃以上がノーマルです。

これより低ければ冷えています。

また、温度が中かんが高くて関元が低ければノーマルですが、温度が逆転している場合も冷えているという事になります。

こういったパターンを覚えていただければと思います。





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Written by Keiko Kimura

四つ木治療院セミナー -⑬- 食品添加物のお話

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。




今回は、食品添加物についてお話しします。



食品添加物というのは様々な食品に入っているのはご存じだと思います。

山口先生は、サプリメントを扱っているのでどうしても食品に関しての知識が必要になってくるので勉強したそうです。


例えば、店頭で売られているにんじんジュースやオレンジジュースなどのオレンジ色の食品があります。



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これは何かで着色してあるのです。

そうでないとあんなにきれいな色は出ない。

何で着色しているかというと、虫です。

サボテンについている虫であのような綺麗な色が出ます。

他にも、例えば、美味しいラーメン屋さんがあって作り込んだスープがあるとします。

この味をほぼ薬だけで調合して作れるのです。

あらゆる物が注射で味も色もつけられるのです。

コンビニのお弁当、セブンイレブンでは保存料と着色料無添加と謳っていますが、その他の添加物はたくさん入っています。

だから間違えてはいけないのです。

他にも、例えば塩分5%の梅干し。



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減塩といわれるタイプですが、普通は12%~15%の塩分がないと梅干しは保存出来ません。

それが、塩分5%ではちみつ入りとかで売られている訳です。

これでは梅干し自体の保存が出来ません。

だから本来必要な、あと10%の塩分の代わりに色々な薬を入れて保存が出来るようにしているのです。

このように、食品添加物で食品の色や味を保ったりしているのです。

この食品添加物、害がないと言われています。

だから、「添加物」なのですが、調べると、この食品添加物は1つ1つに対しての害は調べてあるが、ミックスされた時の害は調べられていないのです。

誰も調べていません。

厚生労働省も、です。

だから食品添加物がミックスされた場合の害は分からないのです。


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では、私たちが年間口にする食品添加物はどの位なのか。

ごく普通に食事をしている場合で、年間4kg(!)を摂取しているのです。

1kgの砂糖袋4つ分の食品添加物を毎年摂っているという事です。

これで
は当然がんになると思いませんか?

だから2人に1人はがんで死ぬというのは想像にかたくないと思いませんか?

がんをやっつけるのがNK(ナチュラルキラー)細胞です。

身体の中では、毎日2000個位のがん細胞が出来ます。

これは毎日です。

でも、このNK細胞が毎日戦ってくれているから発がんしないで済んでいるのです。

ハムなどは、100kgの肉で作ると130kgで出来上がる。

この増えた30kgは、肉に注射した食品添加物。


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それを形良く切ってしまえばもう分からないのです。

100g100円程度のハムはそれだ、と言われています。

だから、安ければ良いというものではありません。

そういった訳の分からない物が売られています。

そして、そんなものを食べている身体の中で毎日がん細胞を殺している。

これが免疫です。

こういう事があるから、世間では免疫免疫と騒ぐ訳です。

免疫を高めて、とか、自然治癒力を高める、とか。

安保先生も一生懸命唱えていますよね。

免疫を高めるには、もう本当に何度も言っていますが、お腹を温めないとダメなのです。

そうしなければ、年間4kgも食品添加物を口にするこの時代に、がんや他の病気にならないで済むとは思えないのです。

そうならないために、免疫は高めなければならない。

だから、大学の教授も騒ぐのです。

私たちの冷え学では、この部分を重要視しています。

もちろん、局所局所を温めるのも必要です。

でも、それ以上にお腹を温める事に重点を置いて欲しい。

腹巻をしていない人は、今日からでもして欲しいと思うのです。



余談ですが...

話が少し戻ります。

自律神経の話で、痛覚が敏感になるというお話ですが、これはプロスタグランジンが通常より多いせいです。

痛みがある時に、その痛い部分にはヒスタミンとかプラジキニンとか、こういった物質が出ます。

このプロスタグランジンという物質は、「増幅させる働き」があります。




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この物質自体には痛みを発生させる物ではなく、痛みを「増幅させる」力が強いのです。

痛み止めというのはこのプロスタグランジンを抑えるように作られているのです。

副交感神経優位の人というのはもともとプロスタグランジンが多い。

痛みの感受性が高いから、だから少しの痛みでもすごく痛がるのです。

痛みの程度が本人の言うのと、先生方の診る臨床症例と合わなくなります。

タイプ的には、診察中に普通に携帯をかけ出すような人です。

山口先生が診察中に携帯が鳴って、先生、ちょっと待って下さい、と言って出ちゃうそうです。

さすがの山口先生も驚いてしまうとか。そういうタイプが多いそうです。




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Written by Keiko Kimura


四つ木治療院セミナー -⑫- セロトニンのお話

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。


セロトニンという物質があります。
これは脳内の伝達物質であって、ノルアドレナリンとかそういうようなものと一緒の物質です。



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これはどういう役割をしている物質なのでしょうか。

簡単にいうと、指揮者のような指令を出す役割をしている物質です。

これは、間脳にある縫線核(ほうせんかく)という所から出ています。

その部分は、セロトニン神経と言われたりします。

近年着目されている物質で、どういう事をやってくれるかというと、重要な三つの作用がある事が分かっています。

その三つの作用とは、
①心に対しての作用

②自律神経に対しての作用

③筋肉に対しての作用

です。

①心に対しての作用
心のバランスを取るのに必要な物質です。

過剰にキレたりする場合は、このセロトニンが足りないからと言われています。

実際に、自殺した人の脳を調べるとセロトニンの欠乏が見られたりするという事が分かっています。

ストレスに対して、セロトニンがないと対ストレスという事が出来なくなります。

②自律神経に対しての作用

自律神経に対して指令を送るというのも分かってきました。

自律神経が大元ではなく、セロトニンが大元で、これが分泌されないと自律神経が上手に働かないのです。

③筋肉に対しての作用

特に抗重力筋に対しては、セロトニンがないと筋肉としての機能がうまく働かないという事が分かってきました。

よく、老人で屈曲になる人がいますよね。パカッと膝が曲って落ちちゃう人。

あと、表情で笑えない人。

これはセロトニンが欠乏する事によって表情を作り上げる事が出来ないという事です。

だから、うつの人が笑わないというのはこの物質が減少するから笑えなくなる。

筋肉が上げられなくなるからです。

触覚の低下が見られる老人の方も同じ事が言えます。

他には、膝の筋肉がつきにくい方や、自分を支持する事が出来なくてフラフラよたついて歩いてしまう方。



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もちろん、パーキンソン病とか、ほかに疑わしいものはありますが、セロトニンが欠乏してしまってこのような事が起きるというのが分かってきたのです。

若い人で猫背、これも抗重力筋に対して働くものですから、セロトニンの欠乏が疑われるのです。

その若い人が表情に乏しければ、100%これが原因と言えます。

このセロトニン、脳から分泌されるという事は以前から分かっていましたが、最近の研究で、脳からは全体の10%、残りの90%は腸から分泌されるというのが分かったのです。

だから、腸の働きを活発にするとセロトニンの分泌は良くなります。



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ただ、腸から出るセロトニンと脳から出るセロトニンは種類が違う、という考え方もあります。

しかし、関連性が強いのです。

例えば腸から出るセロトニンによって脳からのセロトニン分泌を促すとか、様々な関連性を言われるようになって来たのです。

そこで、冷え学です。

腸を温める一つの効果が見えてきます。
セロトニンの分泌も、腸を温める事で絶対良くなるのです。

だから、例えば曲ってしまっている老人の方や歪んでしまっている老人の方など、こういう人達が回復したりする。

山口先生の所の患者さんでも、腰痛などで通われている方に具合を尋ねると、家族に「姿勢が良くなった」とか「明るくなった」「笑うようになった」と言われるそうです。



笑顔の老夫婦.jpeg




山口先生は何気なく聞いていたこの言葉、キーワードとして当てはまります。

そうすると、やっぱり関連性がすごくあるのではないか、と考える訳です。

だから、冷え学では、このセロトニンの作用がお腹を温めることで分泌が盛んになって活性化し、筋力を高めたり、表情を作ったり、気持ちを明るくしたり出来るのではないか。

だから私達は日々お腹を温めているのです。

お腹を温めるというのは、とても重要な事なのです。

寝ているだけで出来る治療の中でこういう事も起きてくるのです。

これが私達が今一生懸命やっている所の研究課題でもあるのですが、ただ言えることは、結果が出るということです。

結果が出ない人がいたら、それはやり方が間違えている、やり方が悪いということ。

ただ、やり方には細かい部分があるので、温度調節など、その部分を臨機応変にやって頂ければと思います。




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Written by Keiko Kimura



四つ木治療院セミナー -⑪- 自律神経の状態と冷えの関係

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。


今回は、自律神経の状態と冷えの関係は非常に密接です、というお話です。




感受性が鋭い人、例えば鍼をちょんちょんと打っても痛がる人などは、副交感神経の働きが高いか減弱しているか、どちらかの可能性がすごく強い。

そういう人は、例えば白い太った方の場合もあるし、アレルギー疾患をかかえている場合もあります。

本当に、悪い所があって痛みを訴えているというのは確かにあります。

でも、それ以上に感受性のコントロールをしてあげないとダメという事なのです。

その感受性のコントロールをするのには、Wブロック療法が良いですよ、というお話です。

どこかが悪いから使用するというよりは、痛みの感受性の鋭さを落としてあげるということが、ここ最近での最新の治療であるということ。



感受性.jpeg



この辺りが、自律神経を介した時に分かりやすいのです。

色々な症例があるので一つ一つの話は出来ませんが、この治療をすると自律神経の状態が本当に良くなります。

重要なのは、暑がらせてはダメということ。

やさしく温めてあげるのです。


優しく、優しくです。

ウソのように良くなるなんて多々あります。

病院の先生が一体何をやったんだ、というような劇的な改善をした症例は山ほどあります。

ぎっくり腰の時などは、交感神経の状態が過剰な位高まります。
強い痛みがあるので興奮してしまうのです。

グラフの値もかなり高めになります。

これを強い刺激で対処すると、交感神経の過剰な興奮が収まってしまうので痛みが緩和するのです。

ですから、自律神経の治療は有効なのです。

ぎっくり腰でも、色々な種類があると思いますが、弱い軽微な原因でなった場合はすごく有効です。


腰痛.jpeg




というのも、ちょっとひねったとか、軽く持ち上げたとかの外力で身体がひん曲がっちゃって痛くて歩けないとか、良くあるパターンです。


今のぎっくり腰は大きな力でなるよりも、割と小さな外力でなるものの方が多い。

昔みたいに何十㎏持ち上げたとか、そういう事はあまりない訳です。

最初の外力は軽微なのですが、それに付随する交感神経の緊張が大きくなる事によって痛みを何倍にも増幅しています。

その、何倍にも増幅しているのを緩和させる事が出来るのは交感神経の刺激療法、いわゆるWブロック療法なのです。

温熱療法を急性期にやるのは本来は禁忌な訳ですよね。

それをやって効果が出るというのはこういう事情があるからなのです。

だから、急激に冷やす、というのも同じ意味合いだと思うのです。

急激にすごい力で冷やすというのは、交感神経の過緊張に対してすごい力で刺激を与えることで緩和するということです。

刺激療法だから一緒なのです。

温かいと冷たい、どっちに転ぶかという事です。


治療.jpeg




冷やした方が良いのか温めた方が良いのかの論理ではなくて、交感神経の緊張を下げる方法は何か。

そういう意味ではこの治療はやり易いのです。

ただ寝ているだけなのですから。

痛みというのは、交感神経が非常に関与する、という事をまずはご理解を頂いて、そして非常に有効な手段はWブロック療法ですよ、と重ねて申し上げておきます。





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四つ木治療院セミナー -⑩- グラフが教えてくれること

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。



今回は前回ご紹介した自律神経のグラフが教えてくれることについてのお話です。



自律神経グラフ.jpeg



深部体温が低下していて、本当に元気のないタイプもグラフに表れます。

例えば不登校や出社拒否が多くなります。


倦怠感.jpeg



今は大手のNTTや富士通などの色々な企業では、自分の所の社員が出社拒否になると、自社の嘱託医には診せずに様子をみて外部に委託します。

で、カウンセリングを受けさせるのです。

どうしてこんな事を知っているかというと、そのカウンセリングをしている所から何故か紹介されるので、沢山来ているからだそうです。

どうして出社拒否をするのかを聞いてみると、朝起きられない、会社に行くのが辛い、電車に乗ると下痢をしてしまい会社までたどり着けない...

学生もそうです。

昔だったら、このような自律神経の関係が解っていなかったら、
ちょっとここに座れ、と言って小一時間説教していたと思います、と山口先生は話されています。

奥さん子供もいて会社に行きたくないなんて甘えた事言うな、と。

でも今は知識がありますから、このタイプが来たら本当に大変ですね、って言うそうです。
さぞかし辛いでしょう、って。

交感神経の値がグラフ上で-20くらい下がって出ると、日常生活が出来ません。

身体が起きていても、中身は寝ている状態なのです。




女性影.jpeg



だから、昼に働く神経が機能していません。寝ている状態が続いている訳です。

これは辛い。

起きるのも億劫です。

更に、寝ている時も副交感神経の働きがダウンしているから身体は休まっていない。

つまり起きている時は起きていない、寝ている時は寝ていないという最悪な状態です。

そうなると大変です。

日常生活が出来ないのは当然なのです。

『冷え』という言葉は、どうしてもこれ系の人達に影響があります。

自分の不調の原因が冷えにあるのではないかと思って来院される。

あるいは、冷えがあってこのような状態にあるのではないかと考えて来ますので、自律神経の話が出来ると分かりやすいと思います。

治療の際、グラフでみるとこういう状態なんだという事をイメージされるとやり易いのではないでしょうか。


ちなみに、薬物中毒や、鎮痛剤や消炎剤その他諸々を飲んでいる人特有のグラフの値があります。




錠剤カプセル.jpeg



薬物を飲んでいないのにその値が出る人は何らかの物に汚染されている場合が多い。

職場などの環境や農薬に仕事上
触れるとかがあると、同じような値が出ます。



深部体温が下がると自律神経が乱れるのでこういう現象がどうしても起きやすくなります。

だからお腹の温度が低い人はこういう状況を作り出している可能性がすごく高いということ。

この辺りを理解して頂くと冷えとのリンクが見えてくると思います。

冷え学ですね。




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四つ木治療院セミナー -⑨- 自律神経

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。



今回は自律神経の事についてお話します。

自律神経は検査機械で計ることが出来るようになってきました。

自律神経の計測について、色々とやられる先生方も多くなってきました。

まず、両極端な話をしていきます。

自律神経のグラフで、縦が副交感神経、横が交感神経のグラフになります。



自律神経グラフ.jpeg





この、副交感神経のライン上で値が推
移する人は非常に問題があります。

副交感神経が優位になる人は特徴があります。

まず、とにかくわがまま。

言いたいことはすごく言います。

そして、日々訴えることが変わります。

今日は膝、次の日は腰など。

かといって、割とのんびり屋だったりします。

カラダの中にストレスを溜めないタイプです。

色々言って自分の中にストレスを溜めない状態にしたい、発散しておかないと気が済まないのです。

外見上の特徴は、色白。

色白の太った人がそうです。

患者さんで色白の太った人がいると、だいたい経過が悪いか時間がかかっています。

他の特徴からすると、日焼けをすると赤くなり易い。

また、虫に刺されると赤く腫れ上がり易いです。



虫刺され.jpeg





筋肉は柔らかめで、ケロイド体質。

炭酸が好き。

色白の、該当しそうな感じの方がいらしたら、そんな話をして様子を見ると良いと思います。

そして、このような方にどのような特徴があるかというと、

痛みに対する感受性が非常に鋭い、という特徴があるのです。

ですから、治りにくい。

それでいて大騒ぎをします。

治療をする側としては、『そういう人』なんだ、という大前提で治療を施せば、その人が「痛い」と言う理由が、分かるのです。

でも、その事に治療する側がこだわって、肩はこうだ、腰はどうだなどと毎度説明したり細かく対応していたらこちらが参ってしまいます。

この系統の人は、痛みに対する感受性が非常に鋭いから痛い、と言っているので、話はちゃんと聞いてあげて、治療は刺激量を抑えれば大丈夫なのです。

治療する上ではやりにくいタイプですが、外見上で判断可能です。

でも、くれぐれも相手の方のキャラクターで読まないで下さいね。

口先では明け透けに物を言ったり、私は大丈夫よ、なんて言っている人が実はそういうタイプだったりします。


このタイプは色々言ってくるのが
当たり前で、例えば揉み返しが来たとか、鍼を打った所が痛くなったとか言って来ます。

白人クレーマー.jpeg




ですから逆に、ああそうなんですね、そこはこういう理由で痛いから心配ないですよ、ときちんとお話をすれば、言いたがりなだけですから納得して頂けます。

それが曖昧な言い方や、前にも説明したからと、適当に返していると不信感を抱いていなくなってしまうのです。


逆に色黒でせっかちで待てないような人は色白の方とは対極のグラフにいます。

筋肉の質は硬めです。

イメージとしては、野球をやっているような運動部の学生のような感じです。

このようなタイプは、少々強い刺激を与えても大丈夫です。

それは、元々の自律神経の働きが交感神経寄りなので痛みに対して敏感ではありません。

逆に疲労が強いタイプです。

凝りが深いので、マッサージは強い方が好き、とかそのような感じです。

交感神経と副交感神経の働きで、こんなに差が出るというのは驚きですね。






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四つ木治療院セミナー -⑧- 対策グッズの使い方(3)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。


今回前回に引き続き対策グッズの使い方についてお話します。



風邪について新聞で、風邪にはビフィズス菌が効果があると出ていました。

免疫力の話なのですが、確かに風邪にはビフィズス菌が効果がある、と言われていました。

ただ、これだけでは効果は出ません。

ビフィズス菌と、食物繊維が必要になります。

それから、オリゴ糖など。

免疫細胞のミトコンドリアのえさと言われています。

でも、一番重要なのは温度です。

お腹の温度が高くないと結局ミトコンドリアの働きが悪くなるのです。

つまりは免疫細胞の働きが悪くなる=風邪を引きやすくなるのです。



鼻水.jpeg




もちろん、ビフィズス菌や食物繊維、オリゴ糖などを摂るのは重要ですが、なおかつ温度が高くないとダメだ、ということなのです。

この温度ですが、本当に低い人が多いのです。

実際、体表面温度で32℃とかです。

31℃位の人もいます。

これは冷えが確実にある訳です。

33.5℃以上ないとおかしいのですから。

ですから、この部分を重点的に診て下さい。

この温度に満たない人は絶対に冷えていると思って下さい。

このような人は痛みの感受性が高まっているから、どんなに良い治療をしても痛みが取れにくいということになります。



サプリメントについて質問がありましたので、お話しましょう。

扱っているサプリメントですが、山口先生の所で作っているそうです。

これらのサプリメントは、オリジナルで、どこかに委託した物を仕入れている訳ではありません。

アメリカで製造しています。

実は、日本で作るよりアメリカで作った方がコストが安いのです。

そして、アメリカで作ったサプリメントは、全体の2%しか成田空港で通せません。

個人輸入以外の98%は返されてしまうのです。

この2%に入るための努力をして、正規輸入品として入れています。

では一般にあるサプリメントと何が違うかというと、有効成分の含有量が桁外れに多いのです。



錠剤.jpeg




DHCにいた社員に見せたら非常に驚いていたそうです。

それだけ、安くて含有量が高い。

有効成分の中で、特筆すべきはピグノジェノール。

これは、ヨーロッパでは医薬品扱いです。

これは、分かりやすくいうと、血管の掃除人と呼ばれるもので、血管内を綺麗にしてくれるのです。

日本で売られている物は、残念ながら不純物が多く、だいたいはそれにVCなどを添加して量を増やしています。

これでは効果は出ません。

じつは、これは元々は山口先生自身が欲しくて、¥15,000するサプリメントを取り寄せて飲んでいた成分。

でも、高いから自分で作ってしまおう、という事でアメリカで製造するようになったのだそうです。


しかも、カプセルの中は100%パウダー。

厚生労働省は成田で、こんな純度のものは見たことがない、とビックリしていたそうです。

不純物ゼロで100%パウダーで売られているのは他にはないそうです。

ピグノジェノールだけでなく、山口先生が製造元と話し合ってマカや朝鮮人参、生姜をブレンドした物です。

内臓温度が低い人には絶対良い物です。

あと、グルコサミン含有のサプリメントも作っています。

グルコサミンだけではつまらないので、3種類の痛みを緩和する成分とコンドロイチンをブレンドした物になります。

ウォーキング.jpeg




ですから、普通のグルコサミンのサプリメントよりは効くように作ってあります。

これを一番買って頂いているのは整形外科の先生です。

ちょっと、驚きですよね。




アメリカのボルダーという町に製造元があります。

アメリカ人が一番住みたいと言う町で、自然が豊かで健康志向がすごく高い所です。

そこにあるビタミンコテージ社といって日本でいう生協のような感じの会社があります。

ナチュラルな物しか使わない、そのような所で作っています。




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四つ木治療院セミナー -⑦- 対策グッズの使い方(2)


代々木公園店美顔店元店長の木村です。




H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。



今回は前回に引き続き対策グッズの使い方についてお話します。


今までのお話をおさらいしましょう。

冷えによって

①代謝が落ち、

②免疫力が下がり、

③自律神経が乱れます。

自律神経というのは、元来、交感神経優位で生きている人と副交感神経優位で生きている人がいます。

そういう人達が、何かのショックやお腹の温度が下がった事によってどういう風になってしまうか、ということです。

それによって痛みの感受性が増えてしまうというのがあります。

痛みの感受性が高い、という事を踏まえた上で治療をしないといけません。

あちこちが痛いからといって、いきなり色々やってしまうと悪化してしまうからです。

これを治療科の先生は『経験』ということばに置き換えています。

要するに、この患者さんはこの位の刺激量を加えて治療する、もしくはこれ位の強さでマッサージする、とか、経験によってさじ加減が出来る、そういうことです。




マッサージ2.jpeg





経験で分かってきたことを科学的に分析して分かってきた、ということです。

経験としてきたことが、きちんとデータとして出るんですよ、ということをお話ししています。

治療する上で、この患者さんにはどのようにしていくかがデータで分かるということです。

山口先生の所の患者さんで、極真カラテの有段者の人がいます。

筋骨隆々ですから、ガッチガチに色々な所が張るしケガもしてくる訳です。

この方に合わせて、施術する側もパワー系の先生を用意して色々と
やってきたそうです。

ある時、そのパワー系の先生がいなくて、全く逆のタイプ、パワー系ではないスタッフがついたそうです。

治療効果が出るか、満足してもらえるか、山口先生は心配だったのですが...

結果的には治療効果が上がったそうです。
その先生の施術の方が身体が楽になる、ということで、そのまま担当になったとのことです。

筋骨隆々とは言え、自律神経の状態は感受性が鋭くなっていたのです。

そのような人に強い刺激を与えた事で反対に痛みを誘発していた訳です。


そして、
④内臓の働きが悪くなります。

糖尿系の方は内臓温の低下が顕著に強く出ます。

ガン系、肝臓病も冷えにより誘発されます。

さらに、冷えによって
⑤うつになります。

これらを合わせて『老化』といいます。



老化.jpeg





これらを予防するためにもお腹を温めましょう、と言っているのです。
非常に大切なことです。


お腹を温めたあとは、足先を温めましょう。



足指2.jpeg





靴下を履いてもらうのですが、山口先生のところで作っているもので、内側がシルク、表面がウールと遠赤外線の繊維で編んであるものがあります。

シルクと遠赤外線のミックスは非常に熱を発生します。
これにウールを足すことで保温性を高めたハイテク靴下です。

この下に五本指の靴下を重ねると更に効果的です。

お腹が温まっていないと、いくら足先を温めても意味がないので、まずはお腹。これを重点的にやって頂いてから足先を温めましょう。

あとは、湯たんぽ。

これは非常に有効です。

寝る時だけでなく、普段もバスタオルなどで巻いた湯たんぽを抱いてTVを観たり、くつろいだりして頂きたい。
ホットバッグみたいな感じで使うのです。

それこそ、就寝時は布団の中に入っていればOKです。

布団の中を温めるものでは電気毛布があります。

しかし同じ温めるでも、電気毛布を使っている人で冷えが良くなったという話は聞いたことがありません。

電気毛布は絶対に良くありません。
年配の方でどうしても、という方もいるとは思いますが、出来れば湯たんぽにしてもらった方が症状は緩和すると思います。

あとは、就寝時にネックウォーマーをすると、とても温まるのでおすすめします。

このような対策グッズを患者さんに使ってもらう事が、一番治療効果が上がるのです。

患者さんが温める目的で、やみくもにフリース素材の服などを買い込んで着られてしまうとあとが大変です。

是非しっかりお話をしてもらって、まずは身体を守って頂きたいのです。





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Written by Keiko Kimura


四つ木治療院セミナー -⑥- 対策グッズの使い方

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回は対策グッズの使い方についてのお話です。



今回も、H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
前回に引き続いて、整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。




色々な対策グッズを作っていますが、1番こだわっているのが着用感です。

きつ過ぎず、ゆる過ぎず、が1番こだわっている所です。

山口先生のところでは、皆従業員は腹巻をしているそうです。

風を引かないようにするためです。

お腹は温めていないと絶対だめ。

人間はお腹が温まっていないとだめ。



お腹.jpeg




そういう意味でもお腹を温めるのが基本になります。

その時、きついものを着けると逆に効果が出ません。

対策グッズの腹巻ですが、新しいタイプのものについてはわざとナミナミに縫ってありますが、これは手縫いでは出来ません。

機械で縫わないと無理なのでやってくれる所を探しました。

ボディーウォーマーは二枚折りで使うことが出来ます。

締め付けず、糸の含有量を増やしたというものです。

分室の先生方最優先にしていますが、生産が追いつきません。

寒くてしょうがないという人にはスパッツを用意しています。

ここで、対策グッズの最強の使い方をお伝えしましょう。

とにかく寒くて寒くて仕方がない、という最悪の方用の着方です。

スパッツの上に、毛100%のウールのパンツを重ねばきして頂きたい。
さらに、シルクの腹巻をして、その上から毛の腹巻をしてもらいます。

素材は100%天然素材というのがポイントです。

この重ね着、普通なら暑くて仕方がありません。

スキーに行っても大丈夫です。
すごく温かくて着ぶくれ感がありません。

これは最強ですよ。

そこまでいかない人は腹巻で。

女性にはボディーウォーマーがオススメです。

丈が長いので、すっぽり覆うことが出来ます。

妊婦さんや授乳をしないといけないお母さんは特に良いです。
上から下までカバー出来ます。

あと、締め付け感がありません。

どこまで使えるかと聞かれるが、妊婦さんでも大丈夫なように作ってあります。
良く伸びるように作られています。



妊婦.jpeg





まずはお腹を守らないとだめ、ということが冷え学で分かってきました。

お腹の温度が下がると前にもお話しした通り、まず代謝が落ちます。

免疫力もガクンと落ちます。1℃で約30%です。

それは腸内に体の免疫細胞があるからです。

自律神経の働きが乱れます。

自律神経の働きが乱れるとどういう事が起きるかというと、1番最初に起きるのは痛みの感受性が高まるということです。

痛みを感じやすくなります。

どういう事かと言うと、1の凝りや痛みを20にも30にも受け止めてしまうのです。



痛み.jpeg





痛みの原因は、痛みの感受性が鋭くなるからとも言えます。

整形外科医と話をしていた時の話です。

この外科医は膝の専門医で、手術は年間に何百症例を超える、腕が良いと評判の先生です。

ある時、膝の手術で完璧な手術をしたそうです。

関節も保ったし、どこにも問題がない手術だったにも関わらず、痛みが抜けない患者さんがいたそうです。

なぜ痛みが抜けないのか分からない、と先生。

それに対し山口先生は、痛みの感受性が高まっているだけで、
自律神経のトラブルがあるからだ、と伝えたら妙に納得されていたとか。

自分が今まで治せなかった理由が分かってきた、と言っていたそうです。





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四つ木治療院セミナー -⑤- 体ポカポカ治療法(1)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。




今回も、H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
前回に引き続いて、整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。

「体ポカポカ治療法」と看板で謳っています。

これは3つの事が合わさって初めて出来る治療法です。

3つとは、
院内での治療
自宅対策
③対策グッズ

の事ですが、この部分も分室の先生方と認識がずれるポイントになります。

だいたい、②と③が抜けている場合が多い。
最初から3つがセットだとお話をしています。
ですので、どれが欠けてもダメです。
特に自宅対策は、次世代型の人は必ずやらないと効果が出ません。

この場合は、「こする」ことを自宅でしてもらうのです。

体表面の血流が多いので、これをこすらないと意味がありません。

また、服装も重要でそのような人達は、化繊(アクリルやナイロンなど)の洋服を着ていたら絶対良くなりません。



化繊のぬいぐるみ.jpeg




一番注意するのは寝具です。

寝間着の素材がフリースとかはよくある話です。

この前に来た患者さんも寝間着はフリースだと言うので、何故着るのか聞いてみたら温かいから、と言われました。

実はフリースはそんなに温かくないのです。

触った感じは温かい感じがしますが、テストで調べたところ、そんなに温度が上昇しませんでした。

そして、化繊を使っていると逆に交感神経を刺激して良くならないということが起きて来ます。


若杉先生の本にも書いてありますが、「化繊の靴下を履くと化繊が交感神経を刺激して、交感神経が緊張状態を引き起こす」のです。

これは山口先生もびっくりしたそうです。

慈恵医大の元教授の先生がそのように本の中に書いている訳です。

なのでこの先生は、ウールの靴下しか絶対履かない、と断言しているそうです。



靴下.jpeg




その位、自宅対策が重要になるのです。

次世代型の冷え症の場合は、こする。
あと、どんな冷え症の方も、塩で足指のマッサージはやって頂きたい。

塩の足もみマッサージは、山口先生の所の患者さんには全員やってもらうよう指導しているそうです。

しょうがの味噌汁、あとは酢です。

今まで酢は身体を冷やすとずいぶん言われて来ました。

しかし、実際テストをすると必ず温まります。
1時間半~2時間後に血流量が増すというデータが取れています。

摂り方にポイントがあります。
お湯割にするのです。



お湯割り.jpeg




酢の種類は何でも構いません。

家で使っている酢で十分です。

飲みにくいと感じるなら、黒酢やもろみ酢などは比較的飲みやすいと思います。

70℃のお湯70ccに、大さじ1、2杯の酢を入れてかき混ぜます。
そこにハチミツを入れると飲みやすくなります。

注意点は、空腹時に飲まないこと。そして身体が温まっている時に飲むこと。

起きがけに飲む事や、冷えた酢はNGです。お湯割りである事が必要です。

これらは実験をした上でのお話です。

塩でのマッサージ、しょうがの味噌汁、酢、この位はやるよう指導して下さい。

冷え症でなくても、例えば腰痛やヒザが痛くても同じです。

冷え症だから、ということはありません。
来た患者さんには全員、やってもらうようにすると良いと思います。




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四つ木治療院セミナー -④- 冷え学(2)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。




今回も、H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
前回に引き続いて、整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。




今ある鍼灸や整骨院のデイサービスは良い状況ではありません。

全国的にみても、田舎でその周囲に一軒しかないというような所ならともかく、周りに何ヶ所かあるような所では上手くいっていません。

これは大手の営業として、若い女の子なんかが毎日老人の家に通う訳です。
こんにちは、とか言って。



営業女性.jpeg




家族とも会話をしたりして馴染んだ頃に、そろそろうちのデイサービスにいらしたらどうでしょう?
病院がやっているから安心ですよ、と言って引っ張ってきちゃう。

そういうことをやられてしまうので、鍼灸や整骨院のデイサービスは上手く行かないのです。

そういう中でこういったケアが出来る、アピール出来るものがあると強い。

鍼灸や整骨院というのは元々はリハビリのプロな訳です。



整骨院壁.jpeg





実際デイサービスでリハビリをやっている人達はほとんどが素人です。

決まりきった体操や運動をさせたりステップ台を踏ませたり...
その程度の事しかさせていません。

そう捉えると、冷え症だけに限定してこの施術をやる、と考えるのはもったいない。

ぎっくり腰などにも非常に効果があるのです。

温熱療法というより刺激療法と考えた方が良いでしょう。

つまり、この使用方法を冷え症に限定してしまうと、他の症状において上手に使えなくなってしまいます。

また、臨床例を多く作って置いた方が、今後何かあった時に色々役に立ちます。

超短波を使うと、痛みなどが無理なく本当にスッと引きます。

今の時期は寒いのでWブロックの他、局所にも積極的に当ててあげると良いと思います。

時間は、身体が温かくなるまでやると効果が出やすいです。

山口先生の所では、1時間位は普通にやっているとのこと。

いきなり長くやるのではなく、慣らしながら少しずつ時間を延ばしていくのが良いでしょう。


話変わってちょっとした雑談ですが...

今発売されている日経ヘルスですが、この内容が山口先生曰く、よくもまあここまで書けるな、という内容なのだそうです。

例えばしょうがの味噌汁の特集がされていますし、湯たんぽについても特集されています。



味噌汁.jpeg




山口先生の本を見たのではないかという位色々な所で内容がかぶっていたそうです。

ネックウォーマーがあります。
眠れない時にこれをすると良く眠れるようになるので、こういった物を使うと良いと色々な所で話していたそうです。

きっちり真似して掲載されていたそうです。

それだけ冷え症やその対策というのは注目されている、ということだと思います。





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四つ木治療院セミナー -③- 冷え学(1)日本人が苦手なもの

代々木公園店美顔店元店長の木村です。




今回も、H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
前回に引き続いて、整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。


今回は以前お伝えした「冷え学」的視点からリハビリについてお話します。



例えば肩こりの方が来院したとしましょう。

肩こりは、冷え学的な捉え方をするならどう取るか。

肩こり、冷え症、と線を引いてしまう。

これは上手に治療が出来ない一つの要因。

研究所ではデータを日々大量にとっています。

午前で50~60人,午後で40~50人位の方を診ますので、だいたい一日100人以上のデータを取っている事になります。

午前午後の区分はしてますが、冷え症の来院時間と腰痛などの来院時間は分けていません。

その中でデータを取りますから有効性が大変よく見えてきます。

以前にお話しましたが、変形性側湾症で、身体が歪んで歩行困難だった人が歩けるようになるとか、20年間身体の曲げ伸ばしが出来なかった人が、20年ぶりにそれが可能になる等、そういうことが目の前で起きて来る訳です。

特別なマッサージや手を加えたりはしていません。

こういうことが起きるということが冷え学なのです。

ここでそれを冷え症、他の痛みの症状と区分してしまうと治療の可能性を潰してしまうことになる。

どういう事でしょうか。


高齢者に対して劇的な変化を起こすというのは現実問題難しいことです。

それがただ寝ているだけで変化を起こせるということになれば、介護に繋がるのです。



老婆ベッド.jpeg




九州の方で、山口先生がデイサービスをプロデュースしたそうです。

いまどきのデイサービスは人が集まらないが、そこは順番待ちだそうです。

それは何故か。

今年の4月(H.18年1月現在)に見直しをされますが、今までの介護保険というのは、介護を必要とする人をどんどん作り上げる保険といわれました。

例えば、自分で今まで家事をしていた人にヘルパーを入れて家事を代行させたり、ベッドで自分で寝起きしていた人に電動ベッドを与えてしまったら自力で起きられなくなった等、介護を必要とする人を作り出してしまったのです。

本当の介護というのは「リハビリ」ではないか、ということが分かってきました。

しかし、このリハビリをするにあたって一番問題なのが、日本人はリハビリが嫌いな民族ということなのです。

例えば老人の方に「運動をしなくてはいけない」と言ったとします。

そして通常介護で、デイサービスなどで普通にリハビリということで体操をさせたりしたらその人は嫌になって来なくなってしまう。

なかなかリハビリを浸透させるというのが民族的に難しいのです。

アメリカなどでは、80~90代の人が自分で車を運転して、朝の5時からスポーツジムに来るのです。

そこでマシーンを使ってトレーニングしたりウォーキングをしたりしているのがアメリカです。



トレッドミル.jpeg




さらにヒザの関節が痛ければ、グルコサミンを飲んでウォーキングを熱心にしています。

そうしないと股関節が痛くなってしまうからです。

でも、日本には、そのような土壌があまりないので、いきなりデイサービスでリハビリをやったとしてもなかなか受け入れてもらえないのです。

ところが、寝たままの施術で劇的な効果を得られるならどうでしょうか。

一番簡単なのは家族に見せてしまうことです。

施術の前後を見せてあげたら家族は驚きますよね。

本人以上に驚きます。

そうしたら、おばあちゃん、ここに来なきゃダメよ、という話になります。

このことをどう扱っていくかということが、鍼灸や整骨院の今後の課題なのです。

冷えだけの話ではなくなってきています。

きちんとした理論の上で、身体の変化がどうして起こるのかが分かってきています。

特に高齢者には非常に有効です。効果が出やすいという事が分かってきています。



老夫婦.jpeg




これは山口先生が毎日100人以上の方に試しているから言えるのです。

若い人にはもちろん、スポーツをしている人達にもすごく応用されています。

治療した後に記録会があったりすると、好成績を出すなど、良い結果を生み出すという報告が多数上がっています。

若い人にも高齢の人にも有効というものはそうそうありません。






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Written by Keiko Kimura



四つ木治療院セミナー -②- 施術のツボ

代々木公園店美顔店元店長の木村です。




今回も、H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
前回に引き続いて、整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。


治療の際は、カプサイシンの入ったジェルを使用します。
足の指先に塗って赤外線をあてるだけでも血流量がアップします。

また、腰やヒザの痛みが緩和します。

山口先生の所では、腰が痛かろうが肩が痛かろうがまず足先を触るそうです。
足先の冷たい人は局所にどんなに良いことをしても効果が出にくいからです。



足指.jpeg




例えば、足先が冷たい肩こりの人にいきなり電気をかけて、ガンガンマッサージをしても施術の効果は出にくいのです。

それよりも、温めてから施術をすると非常に効果が出やすい。
冷えと痛みの関係です。
冷えがあると、感受性が高まって痛みやコリを強く感じ、敏感になるのです。

特にかかとの部分が触って極端に冷たいと訴える人は、足間の関節等に制限が必ずあります。
もしくはふくらはぎが異常に緊張しています。

これはセルライトがあったり、立ち仕事で脚を酷使しているといったような圧迫因子があります。

ふくらはぎを良く揉んでほぐしてあげたり、足首の運動をさせたりしないと、かかとの冷たいのは取れません。

逆に足先が冷たい人は足の甲が平べったい人です。

本来は同程度の温度のはずが、足の甲とつま先で温度に差が出ます。
最近ではそういう足の人が増えてきました。

そんな方がパンプスやブーツを履けば、スニーカーなどとは違って足首の可動域が制限されます。
すると当然、血流量が落ちます。



ヒールブーツ.jpeg




例えばつま先の温度が22℃位だとノーマルで3.0~5.0mlの血流量に対して0.56ml程度、1/5位しか血液が流れていないのです。

こういう人は治療する前に指先を良く動かし、良く温めてあげる。

また、次世代型冷え症の人は良くこするということを先に行なうのが重要です。

先日、最高気温が5℃の日に新患の人が山口先生の所に来たそうです。
室内で寒くて仕方がなくて大騒ぎだったそうです。

この方の服装が、ウールのタートルネックにフリースのジャンパーで前をきっちり閉めている状態。

この格好は静電気の帯電がすごいだろうと聞くと、しょっちゅうパチパチしているとのこと。

そんなに静電気がすごいと冷えは取れない、と山口先生はまず服装から注意したそうです。

でも、足先はそのような状態で30℃あったのです。

外気温5℃という環境で、足先の温度はノーマルの人でも25℃もない位なのに、です。

典型的な次世代型冷え症です。

寒い、冷たいと言っている箇所は全て皮膚が赤くなる位こすります。
赤くなると温かくなります。
その後で超短波で施術をします。
施術後、再度こすります。
この時、背中もこすって下さい。



施術.jpeg




自律神経の治療というのは思った以上に強い刺激が入りやすい。

鍼でいうと、5番鍼(鍼の太さで、一番太い鍼のこと。直径0.24㎜。一番細い鍼は01番鍼といい、直径0.14㎜。)でブスブス刺している感じです。

超短波の刺激は無感覚ですから、出力を上げ過ぎてしまうので注意が必要です。

また、初診からフルでパッドを付けてやるよりは、少しずつやることで患者さんも治療を受け入れ易いと思います。

治療の効果は、あらゆる分野で報告が上がっています。

糖尿病は特に効果が出やすいです。
肝臓病、その中でも肝炎などには
非常に有効です。





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Written by Keiko Kimura




四つ木治療院セミナー -①ー 冷え学

代々木公園店美顔店元店長の木村です。




今回から、H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
前回に引き続いて、整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。



ここの所、冷えの話が多岐に渡って色々な事で出ています。

その中でも最近、医者向けの講習会の機会が非常に増えています。

特に整形外科や内科が多く、呼ばれて行くことが多くなりました。

たいがい、内容に非常に驚かれて、診療に取り入れたい、治療の一環としてやらせてもらいたい、そのような話を頂きます。

今年は特に、「冷え」のことでマスコミに取り上げられる事が多いように思います。

山口先生は99年からTVに出ていますが、05年までの6年間で100回は出ているし、雑誌などでも多く扱われました。
去年は30誌以上で取り扱われました。



マスコミ.jpeg



冷えに対して、かなりの関心があるということは間違いありません。

整骨院や鍼灸に通われている人の70%は冷えを持っています。

ただ、自覚のない人が多い。

冷えとは無縁と思っている人が実は冷えていたりします。

これが結局、痛みの原因だったりすることが良くあるのです。

山口先生の所では研究所と言っているので毎日データ取りをしています。


1人につき平均2~3時間、長いと8時間かけてデータを取るというような事をしています。

その中で70%の人に冷えがある。

不定愁訴を訴えてくる人はほぼ全員に冷えがあります。



不定愁訴.jpeg




そもそも「冷え」とは何でしょうか?
それは深部体温の低下のことです。

これは体表面から予測できます。

これを、『冷え学』という学問にしました。

冷えや冷え症というあいまいなことではなく、学問と捉える良いと思います。

最新のデータをみながら冷え学とは何なのかを学んでいきます。

深部体温の低下が体の中にどういった事が起きてくるのか、またその方法論についてお話していきます。

冷えに対する方法論で、分室で認識がズレてしまうので、統一するために年に二回は必ず講習で見直しをしています。

では、冷えに対する方法論ですが、現状いちばん扱いやすくて効果が高いのが超短波です。

超短波はパッドを使用しますが、そのパッドの選択が一番重要です。
これを誤ると効果が出ません。

あと、刺激量が重要です。

出力=刺激量と捉えられていますが、これは違います。
当てる部位数=刺激量と捉えて下さい。

この療法を行うにあたり、『星状神経節ブロック療法』の本はバイブルとして必ず読んで頂きたい本ですので紹介しておきます。

Wブロックといって、喉元とお腹にパッドを当てるやり方をしていますが、最初からそのやり方だと刺激が多くなります。

最初はどちらか一方だけで行った方が効果が上がります。

冬はお腹だけでやると特に良い効果が得られます。

体のポジションは横向きがリラックスして良いです。



リラックス.jpeg



これは温熱療法になりますが、あくまでも変わるのは温感であり出力は変わりません。
初診からフルで施術すると、だるくなりやすいです。

だるくなるのはある意味良いことです。
体がきちんと反応するということだからなのですが、やはりちょっと刺激量が多過ぎるのです。

それで、眠れなくなった、だるくなったと言われる方も出てくる訳です。

当てる部位を減らすというのがすごく良いと思います。





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痛みと冷えの関係 -⑨- まとめのお話

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回は、H17.8.28に四つ木治療院で行われました勉強会の内容で、まとめのお話です。

鍼灸院や整骨院などの先生方が対象の内容ですが、なるべくわかり易くお伝えしていきます。




低体温症とは、直腸温が35℃以下のことを言います。


本来は遭難などをした時になる病気の名前です。


今は腋下温度で35℃以下で低体温症と言うようになって来ています。


実際、低体温症ということで来院する方が増えています。


診療の際体温を計りますが、そういう方々の温度の平均は36.3℃でした。

正常者の体温と変わりません。


低体温症と訴える人達が本当の低体温症ではないのです。



体温計.jpeg





でも、体調が悪いとかどうも調子が良くないとかで朝に体温を計ると、34℃台だったりして確かに低い。


でも昼間は普通の温度になっている。

診療時間は昼過ぎですので、その人達の体温が上がって来ているのです。


低体温症というよりは、「体温変動症」と言えます。

恒温動物ではなくなってきているのです。


また、そういう人達は温度が高いと「今日は風邪気味だから。」と言いますがそうではありませんので注意が必要です。


自律神経のコントロールが上手く働いていないのです。


子供たちが良い例です。


学校の校医のお話ですが、朝起きた時は体温が34℃台の子供たちが、休み時間に身体を動かすとあっと言う間に39℃台に跳ね上がる。

5℃も変動するのです。そのせいで感情の制御がきかなくなってキレてしまう。

ですから、こういう人達ほど自律神経のコントロールをしなくてはいけないのです。



超短波についてもお話しましょう。


多々報告がありますが、運動選手の試合前に超短波を使って施術をすると能力を引き出しやすく、結果が非常に良いです。

交感神経の緊張が下がるからです。


良く試合前日に整骨院に来て治療を受ける選手が多いですが、一般的に施術中に寝てしまうことはないと思います。


それが寝てしまう。

だから飛躍的に能力が発揮出来るのだと思います。


また、糖尿病には著しく効果が上がります。

他にも、甲状腺腫が消えたり子宮筋腫がなくなったりしています。

酷いアトピーが改善したという報告もあります。



エプロン女性万歳.jpeg



次世代型の冷え症の場合は、超短波の他に必ずこする、ということをして下さい。


冷えを感じている部位と背中をヘチマなどで良くこすることが重要です。


次世代型の冷え症は、通常の2〜3倍血流が多く、それだけ熱放出量が多いのです。


そこにクーラーなどにあたると、血管はキュッと閉じてしまいます。

この時、その部位は氷のように冷たくなります。


しばらくすると、血管がばんっと開いて血液がドッと流れます。

そうするとさらに体温が奪われ、寒くて仕方がなくなります。

冷たさと寒さが同居しているタイプでとても辛いのです。



子供防寒着.jpeg



夏場に冷え症で悩んでいる方は7〜8割はこのタイプ。

あとの2割は深部体温低下型。お腹が冷えてしまっているタイプです。


これがきっかけでやる気が出なくなった/登校・出社拒否になった/とにかくだるくて無気力になった...そして肩こりが酷くなり、うつや不妊症になったり太ってきた、となります。


世の中は痩せたい、具合が良くなりたい、どうにかしてくれ、という人で溢れています。


根本的改善としてまずは深部体温を上げるのが第一歩です。

皮膚を擦ってあげて代謝を上げて、ダイエットしてあげるのが一番患者さんが喜びます。


この辺りが今の冷え事情といえます。


超短波の注意点は、刺激量です。

自律神経の治療なので、治療を受けている相手が心地良くないといけません。


温熱刺激というのは、交感神経を上げる一つのスイッチで、そのスイッチが入ると交感神経の緊張がドーンと上がって痛みが増してしまいます。


超短波は刺激が入りやすい機械です。

ですので、刺激量過多にならないように注意して下さい。


この刺激量のさじ加減が分かるのには2〜3年かかると思います。

気温や治療部位、治療時の温度管理などに気をつけて下さい。


お話は以上になります。


次回からまた新しい講演内容をお伝えしていきます。





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痛みと冷えの関係 -⑧- 症例のお話

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も、H17.8.28に四つ木治療院で行われました勉強会の内容です。

鍼灸院や整骨院などの先生方が対象の内容ですが、なるべくわかり易くお伝えしていきます。


今回は症例のお話です。

山口先生の所で録ったデータです。
20年間背屈(足の甲側に足首を曲げる動作)が出来ない人です。
これは、交通事故に三回遭遇しているためです。



老人交通事故.jpeg




20年間色々な病院、整形外科、鍼、鍼灸はもちろん整体も良いと言われた所には行ったそうです。
脊椎損傷のきらいがあり、手術が出来ないという状態で来院されました。

きっかけは、たまたま妹さんが山口先生の院の近くに住んでいたので、ここはどうだ、という事で北海道からはるばる来られたそうです。

超短波を当てただけでマッサージも何もしていないのに、曲げ伸ばしが出来るように改善が見られました。

本人もこれ以上はないという位、驚かれていました。


他にも、数ヶ月腕が上がらなかった方が超短波を当てただけで腕が上がるようになったりしています。

山口先生の院で治療を受けていた患者さんで脊柱間狭窄(脊髄神経の通り道が狭くなっている為に、痺れや痛みが歩行時などに出る)とヘルニアを併発している方がいました。
主訴は歩行時に腰から足にかけて痛くなるというもので、自発痛はありませんでした。

この方がある日、山口先生の顔を見てポロポロ泣き始めたそうです。

山口先生はびっくりして一体どうしたのか聞いた所、新小岩に脊柱の手術に関してアメリカで最新技術を学んで来た医者がいるという事を聞きつけ、受診したとの事。

その医者に手術をすれば治る、と言われてそれを信じてしまった。

80歳という高齢にも関わらず、本人は手術に期待をしてしまったのです。

それが手術を受けて反対に痛みが悪化、痛みが非常に増えてしまったのです。

交感神経の話そのものになってしまいました。

痛みが酷すぎて、1日に坐薬を3つ使わないといられない。

自発痛が出て、寝ていても痛い。

もちろん、痛みが酷くて歩けない。

あまりに辛いので、手術をした先生に良くなると聞いたのになぜ痛みが酷くなるのか?と聞いた所、

もう一度手術をすれば痛みが取れる、と言われたそうです。

前にも言いましたが、この方は80 歳です。
80歳の方に二度の手術を勧めますか?

それで山口先生に泣きついてきた訳です。

それから約3週間でそんなに痛みもなく散歩が出来るまでに回復し、自発痛も減りました。



足歩行.jpeg




軽いマッサージや鍼なども必要に応じて行ったものの、ほとんど超短波と座位でのマッサージのみでした。

80歳の方に泣かれる、というのはなかなかないので山口先生もショックを受けたそうです。

なぜ、手術を受けたのか?

その方に聞いてみたところ、ここの先生が紹介してくれたと言われたのです。
きっかけを作ったのは山口先生の従業員、スタッフでした。

そのスタッフに対して山口先生、本当にものすごく叱ったそうです。

そのスタッフは、山口先生の所で働いているのにもかかわらず、整形外科にかぶれた所があって、施術の限界を発見するようなことに意義を感じているような人だったようです。

山口先生の目が届かない所でそういう話をしてしまったのです。

実際、この患者さんは毎日来ているそうですが、日常生活にほとんど支障も出ず良くなっているそうです。


赤ちゃんが何人か、写真で紹介されました。
山口先生のもとで不妊治療を行った方々の赤ちゃんです。

その中の1人を指して、この赤ちゃんの所は、絶対子供は出来ないと言われた人なんです、と山口先生。
夫婦ともダメ、と言われていて、
特に奥さんの方が卵子が元気になってもだめと言われていたのです。

山口先生の所に半年間、週に1,2回通ったら子供を授かったのです。



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こういう事が体の中で起きるのが自律神経を整えるという事なのだと思います。

そしてこのような事が山口先生の院では普通に行われているのです。





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痛みと冷えの関係 -⑦- ヒートショックプロテイン

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も、H17.8.28に四つ木治療院で行われました勉強会の内容です。

鍼灸院や整骨院などの先生方が対象の内容ですが、なるべくわかり易くお伝えしていきます。


世の中の冷え事情というか、世の中の「流行り」のお話をしましょう。

山口先生がTVに初めて出たのは1999年でもう6年になるそうです(2005年現在)。
一つの事で6年もTVに出たり、取材を受けるというのは、そうそうないのではないでしょうか。

そう考えてみると、それだけ冷えというのは分からない部分が多く、求められている部分があるのだと思います。

冷えには、毎年流行があります。
今年の夏の流行は、
「どう身体を冷やすか」。

要は上手に身体を冷やして暑さ対策をするという事なのですが...

その年によって流行は違うのですが、これからはヒートショックプロテインが出てくると思います。

これは浜松大学でかなり研究をされていますが、

熱  ショック  タンパク質

ということになります。

これは、企業が大学に出資して、共同研究という形で進められていたと記憶しています。

確か、遠赤外線を放出するドーム型サウナを扱っている会社だったかと思います。

ヒートショックプロテインは簡単にいうと、熱を加えるとそれによって反応するタンパク質、身体の修復を図るタンパク質なのです。





女性.jpeg



ショウジョウバエから発見されたのですが、もちろん人間にもあります。

熱を加えると、そのタンパク質が増えて身体を治す作用が強くなります。

運動選手が著明です。
試合の2日前にこのヒートショックプロテインを増やすと、試合後の筋肉痛や痛みが軽減する、とデータで出ているのです。

入浴の仕方も色々と研究されています。
試合2日前に41℃~42℃のお湯に15分浸かって、出たのちに身体を保温することでヒートショックプロテインを増やし、試合後の筋肉組織に溜まった疲労物質の乳酸を減らしたり、組織の修復を早めたりします。



入浴幼児.jpeg




今後、流行の言葉になるかと思うので、覚えておくと良いかと思います。

一つ、有名な話があります。

O-157ってありますね。
これは53℃の熱で死滅します。
煮沸しなくても良い温度です。
それが爆発的に蔓延しました。
エイズもそうです。
これも非常に低い温度で死滅します。

このように53℃程度の熱で死ぬような細菌が、人を死に至らしめるのはなぜでしょう?



O-157.jpeg




これはヒートショックプロテインの作用と言われているのです。

細菌を死滅させるために加熱の際、何らかの状態で熱上昇が止まってしまった時、O-157のヒートショックプロテインの数が増えてしまいます。
その後、死滅するはずの53℃まで温度を上昇させても、ヒートショックプロテインによって守られてしまって死滅しない、ということが起きるのです。

それにより、O-157が蔓延したと言われているのです。

どのような生物にも含まれている物質ですので、やっかいと言えばやっかいです。
諸刃の剣、良い面と悪い面があるのです。

温めることで、身体の中に起きる一つの反応として捉えて下さい。

先ほど、試合2日前に身体を温めるとヒートショックプロテインが増える、というお話をしましたが、これは2日前に十分温めることで2日後に大幅に増えるというデータが出ているためです。

これは温めれば得られる効果ですので、超短波でも十分効果が得られます。






※この内容は、7年前の講演内容ですが、去年の冬頃にTVの某健康番組でヒートショックプロテインについてやっていたと記憶しています。

内容は山口先生のお話そのままでした。



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Written by Keiko Kimura





痛みと冷えの関係 -⑥- 冷えの対策

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も、H17.8.28に四つ木治療院で行われました勉強会の内容です。

鍼灸院や整骨院などの先生方が対象の内容ですが、なるべくわかり易くお伝えしていきます。




それでは、実際に深部体温が低下した時に、どういう対策を取るかをお話しましょう。

まず、一つめ。
深部体温の低下=「冷え」ですが、これには超短波が効果的です。

超短波が深部体温を上げるのに一番近道です。

深部体温に対しては、遠赤外線が良いという方も多いですが、段違いに超短波の方が温まります。

二つめは、エクササイズです。

深層筋を動かす事が重要です。

深層筋とは、お腹の中の筋肉の事です。
一番簡単なのがヒザを上げて肘につける。
あと、身体をひねる、ねじる。そのようなストレッチを患者さんにさせる。
このような基本的なエクササイズをやらせると良いでしょう。

三つめ。
外側から温めるということで、腹巻きを使うと効果的です。

お腹の温度が下がっている人は、夜だけでも使うと良いです。
極端にお腹の温度が低い人は日中も付けさせて下さい。
不妊治療をしている方などには有効です。

不妊治療といえば、こんな方がいました。
38歳で、慶応産婦人科不妊外来に通っている患者さんが山口先生の所に来たそうです。

この方のお父さんは、慶応産婦人科で一番上の先生と友人だそうで、ずーっと診てもらっているそうです。
その先生に、冷え症を治さないと子供は絶対出来ない、と言われたので山口先生の所に来たとのこと。

その先生の所で冷え症は治せないの?と山口先生は聞いてみたそうです。

すると、その、一番上の先生直々にうちでは無理、出来ませんと言われたそうです。

慶応産婦人科の不妊外治療は、全国でもトップ、一番子供が出来る確率が高い所です。



コウノトリ.jpeg



なのに、一番上の先生がそのような事を言うんだなあ、と山口先生は思ったそうです。

四つめ。
食事。根菜としょうがと酢。この三点セットです。

お酢は身体を冷やすという説がありますが、これは間違いです。
お酢は身体を温めます。

摂り方ですが、お湯割にして下さい。だいたい70℃のお湯70ccです。そこに大さじ1~2杯の酢を入れます。湯呑半分位です。
お酢の種類は問いません。何でも良いです。普通にミツカン酢とかで良いと思います。

ハチミツや黒糖を入れると飲みやすくなります。

これを飲むと、1時間後の血流量が上がります。

あと、しょうが。紅茶よりは味噌汁に入れた方が効果的です。



生しょうが.jpeg




しょうが紅茶は、経験上効果が弱い印象です。

根菜は人参とかごぼうなどを温野菜にして食べます。

このお酢・しょうが・根菜の三点セットを毎日摂れば、深部体温が必ず上がります。

実際、エクササイズ・腹巻き・食事、この三つを実践するだけでも違いますが、さらに超短波を入れると深部体温の上がり方が全然違うのです。



サーモグラフィ.jpeg





このような事を患者さんに指導しますが、実際やれるのはせいぜい腹巻き位です。
面倒で出来ないという方も多いのです。
特に男性などはその傾向にあります。

ですから、治療の部分でコントロールする事になります。

週1~2回で効果は上がりますが、週3回だと理想的です。

接骨院に来る患者さんをランダムに計っているが、だいたい7割位の人が深部体温が下がっています。

そうすると、こういう所に来る方は、ほとんどがこの冷えがベースになっていて不定愁訴を訴えたり痛みを生じたりしているのかな、と山口先生は考えているそうです。






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痛みと冷えの関係 -⑤- 自立神経のコントロール

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回も、H17.8.28に四つ木治療院で行われました勉強会の内容です。

鍼灸院や整骨院などの先生方が対象の内容ですが、なるべくわかり易くお伝えしていきます。




自律神経、これは私達の仕事では切っても切れないものですが、実際の所、良い状態に持って行く方法については知らない人が多いのです。

例えば、足をひねってケガをした場合、交感神経が過剰に反応します。
血圧が上がったり脈拍が速くなったりします。

交感神経が緊張して、まず脳に痛みを鮮明に伝える、ということをします。

痛覚神経の刺激だけではなくて、交感神経が緊張することで脳は痛みを強く感じるようになります。

ケガをして、しばらくすると痛みがどんどん増えていきます。



痛み(くじき).jpeg





最初の痛みは痛覚神経の刺激ですが、この二次的な痛みは交感神経が非常に緊張して起きてきます。

その時、本当の痛みは痛覚神経だけだとすると、交感神経による痛みは何倍にも増してしまうのです。

この時に身体の中にスイッチをいれて、交感神経の緊張を下げると痛みは元のレベルに戻ります。

ではどうやって下げるか。

これは痛覚神経のAデルタ線維(圧迫、温度、痛覚を伝える神経の事です)に強力な刺激を与える事で、この盛り上がっている交感神経の緊張をガクンと下げる事が出来ます。

その方法は、指先に刺激を与えます。

例えば、足関節の捻挫をして痛くて歩けない状態だとします。

その場所にもよりますが、足の小指の第一関節のど真ん中を思い切り押すと歩けるようになります。

ボールぺン等でぎゅっと押すのが効果的です。

それで効果が無いようなら、その押した点と爪の真ん中を同時にぎゅっと押すと効果があります。


ヒザの痛みなども、また他のポイントを刺激することで和らげる事が可能です。

これは実際、Jリーガー選手などにもやっている手法です。



カズ.jpeg




交感神経の緊張を下げる、ということがポイントになります。

興奮している交感神経をAデルタ線維を使って落ち着かせると、最初の痛みだけになるので歩けるのです。

このように、痛みは自律神経をコントロールすることで変化します。
自律神経の働きというのは、痛みと非常に密接に関係があるということなのです。

これは、それだけ身体の状態が悪いということを脳に伝えるために交感神経が緊張して、痛みを鋭く伝えるようにしているのです。

一つの防御反応とも言えると思います。

山口先生のもとに来るような、痛覚神経が刺激されている痛みのレベルの患者さんは、痛みとしては、二次的に起きる痛みの方がより鮮烈に伝わって来るのではないか。

だから痛みをコントロールしてあげることで、その場所が治るわけではないが、例えば捻挫していても歩けたり、ヒザの痛みが和らいで楽になる、そういう事が起きるのではないか。

山口先生はそのように考えているそうです。

痛みを訴える人は普通に自律神経のトラブル、緊張があります。

それをコントロールして痛みを取る事が大事なのです。

ただ、それは深部体温が下がっていると自律神経は余計に乱れやすくなるし、治りも悪いし慢性化しますよ、ということなのです。

ケガの初期は、交感神経がガンと上がるのでガンと落とせば良いのです。
これは急性期のケガの処置になりますので間違わないようにして下さい。

慢性化すると、こういう強い刺激を与えると反応が強く出てしまう事があるので、深部体温を上げて優しく交感神経の働きをコントロールすると良いのです。



マッサージ.jpeg





慢性化してしまった時にこういう事でコントロールしてあげると傷みが取れやすいという「冷え」の概念です。





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痛みと冷えの関係 -④- 冷えがもたらす身体の変化

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回、H17.8.28に四つ木治療院で行われました勉強会の内容です。

鍼灸院や整骨院などの先生方が対象の内容ですが、なるべくわかり易くお伝えしていきます。




それでは、冷えが生じると身体にどのような影響があるのでしょうか?


①基礎代謝の低下

1℃で12%下がります。実はこれ、山口先生が実際に集めたデータから、電卓をたたいて出した数値なのだそうです。

公言してからしばらくすると、こぞって雑誌や本でこの数値を書き出したとか。

33.5℃がノーマルとして、32℃位の場合、代謝が10%位は落ちている計算になります。
これは、イコール太りやすい、ということです。



②免疫力が低下する

だいたい30~37%下がります。

なぜなら、小腸には身体の中の免疫細胞が70%あり、温度が高くないと免疫細胞であるミトコンドリアが働きません。



ミトコンドリアDNA.jpeg





だから1℃で30%ほど下がってしまうのです。



③自律神経が乱れる

患者さん側からすると、自律神経が乱れているということは精神的に何か問題があるのか、精神的なトラブルなのか、と思う方がいます。

そうではなく、痛みやコリに対する感受性が非常に鋭くなります。


肩こり(子守).jpeg





特に、副交感神経の働きが過剰に強くなったり著しく低下したりした時に顕著にでてしまうのです。

例えば、1の刺激に対して、20~30にも増幅して感じてしまう。

鍼を打つと異常に痛がる、マッサージをすると過敏に反応する...

こういう人達は、もともと交感神経と副交感神経の働きのばらつきが強い人達です。

こういう人達の深部体温が低下すると、非常に敏感になり、1の痛みが何倍にも感じるようになってしまうのが人の身体です。

これは一つの防御反応だと思います。

本当はそこまで悪くないのに、肩や腰が痛いからといって、長期間そこばかり治療をし続けたりすると、感受性がどんどん鋭くなって痛みの緩和が見られなくなってしまうのです。



④内臓の働きが悪くなる

便秘など。肝臓、腎臓、胃腸は
冷えることで特に働きが悪くなります。

内科の先生でも、肝臓病は冷えの病と言う方がいます。
肝臓のある位置を手で温めるように指導する先生もいます。



肝臓.jpeg




⑤うつになる

前向きになれなくなります。

繰り返しますが、「冷え」というのは自覚がなくて深部体温が下がっているということです。
これにより上に述べた5つの事がおきるのです。

深部体温が低下する、ということに着目している人はほとんどいません。
患者さんに対してこの部分を治療するだけでもだいぶ変化の出る方は多いと思います。





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Written by Keiko Kimura



痛みと冷えの関係 -③- 本当の体温とは?

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


今回、H17.8.28に四つ木治療院で行われました勉強会の内容です。

鍼灸院や整骨院などの先生方が対象の内容ですが、なるべくわかり易くお伝えしていきます。





 冷えることで様々な事が起きますが、どうやって冷えを確認すれば良いのでしょうか。

それは、中完(みぞおちとおへその中間位にあるツボです)と関元(おへそと恥骨の中間位にあるツボの事です)の二ヶ所、温度を計ります。




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中完で33.5℃位、関元で33℃位が平均値と考えて下さい。



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それ以下の場合や、温度の逆転状態の時も冷えがあると考えます。

体温の事で、少しお話をしましょう。

山口先生が鍼灸の勉強会に参加した時の事です。

たまたまその行った時の講師の方が、冷えについて話し出したそうです。

冷えとは、末梢循環の不全である、から始まり延々30分話は続いたそうです。

最初は黙って聞いていた山口先生ですが、とうとう我慢が出来なくなってしまいました。

それでも、一応その講座が終わってから質問に行ったそうです。

「冷えとは、体温でいうと何度からを指すのですか?」、と。

するとその方は

「私の知人で2人ほど冷えについて研究している人がいるが、冷えというのはだいたいの温度が下がった時を冷えというのです。」
と答えたそうです。

...答えになっていませんよね。

要は分からないということで、分からないなら素直にそう答えてくれれば良いのに、と山口先生は思ったそうです。

温度を一度も計っていない人達が、冷えについて語るのはおかしいと思います。

どこの病院に行っても、必ず腋下の温度は計るし、血圧も採ると思います。

でも、内科に行って冷え症なんです、と言っても温度を計られる事はまずありません。


これがそもそもの大きな間違いなのです。

また、根本的な所ですが、体温が元々高い人もいれば低い人もいます。

残暑を過ぎた頃だと、足先の温度で言えば、22~24℃の方もいれば、32~34℃の方もいます。

10℃以上も違う温度差を、「冷え」という同じ言葉のくくりでひとつにしてしまうのも大きな間違いなのです。

深部体温は体表面温度と比例する、というのも誰も知りません。
だから、大きな間違いが起きてくるのです。

興味深い話があります。

ある患者さんが山口先生の所にやって来ました。
微熱が続いて下がらない、というのです。
腋下は37℃位から下がらない。
でも深部体温を計ってみると、35℃。

普通は外側より中の方が体温は高いので、あり得ない現象が起きている事になります。



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これはいわゆる次世代型の冷え症です。

自律神経が完璧にマヒしていて、体表面温度だけ上がってしまい、深部体温が下がってしまっているのです。

この現象は体温を計ることで説明がつきますが、医療の現場では全くもってやっていないのです。

TVなどで色々な方と一緒になり、話をする機会を持ちます。
医者として活躍し、冷えに対して漢方薬を処方しているにも関わらず、ほとんどの方は足先の温度すら知らないのです。

足先が冷たい、と患者さんが訴えると、ろくに温度も調べずにそれは冷え症だ、と結論づけてしまいます。

北里大学の東洋医学研究所に冷え症外来があり、漢方薬を出し続けています。
そこから冷え症が治らない、と山口先生の所に来る患者さんが多くいらっしゃるとのこと。


山口先生は患者さんのデータを取り、温度の高い低いがあるんだと言い続けて患者さん自身のデータを持たせたりしていたそうです。

そうこうしていたらやっと、北里大学でも最近になって温度が高くなる冷え症がある、と言い出したそうです。

これはいかにデータを取ってないかという事になります。



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Written by Keiko Kimura


痛みと冷えの関係 -②- お医者様の話

代々木公園店美顔店元店長の木村です。




今回も、H17.8.28に四つ木治療院で行われました勉強会の内容です。

鍼灸院や整骨院などの先生方が対象の内容ですが、なるべくわかり易くお伝えしていきます。



 側湾症の70代の女性。

骨が変形して側弯が起きている、と色々な病院で診断された方です。


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山口先生の所で30分寝ていただけで症状が改善しました。
曲がった背中が真っ直ぐになったのです。

女子医大の整形外科医で脊椎の専門をされている医師に、その治療前と治療後の劇的に変化した写真を見てもらったそうです。

しばらくその写真を見ていた医師は、山口先生に何をしたのか尋ねられたので、
「温熱療法を施して寝かしていただけです。」と答えたそうです。

そこからまた5分ほど写真を眺めていたそうですが、そのうち汗を流し始め、「私の知識ではお答え出来ません。」と言われたそうです。
女子医大で毎日たくさんの患者さんを診察している先生なのに、この現象が説明出来ないのです。


どうしてこういう事が起きるのか、他の整形外科医で膝の専門の医師にも見てもらったそうです。

「側弯というのは、骨だけが変形する場合とローテーションで変形する場合がある。
この人の場合はローテーション型だから、マッサージをすれば治るんだよ。」

と言われたそうです。

この写真の方は、良いと言われた治療は受け、もちろんマッサージも受けていたにもかかわらず、それでも改善していなかったのです。

そもそもマッサージで側湾症が治るのなら、整体や整骨院に患者さんが殺到しますよね。

結局、この整形外科グループは今度山口先生の所に研修に来るそうです。

大分の分室では、片道2時間かけて通う患者さんがいます。

この方は、すごく曲がっていたそうで、極端に曲がっているから誰がみても治らないだろうというような方でした。

でも、みるみる良くなったのです。

その人の住んでいる地域では、あんなにひどく曲がった身体を治した先生として、大分の分室の先生の名前を知らない人はいないと言うくらい有名になったそうです。

1回の施術なので時間が経てば元に戻りますが、数回繰り返すことで良い状態で安定させることが可能です、と山口先生。

この変化は、自律神経のコントロールをする事で起きるのです。

それは、深部体温を上げる、ということをやっただけなのです。


このような結果を分室では写真で残すようにしているのです。

超短波がだいぶ浸透して来て、近畿大医学部でも超短波のデータを取っています。

主にリンパ性浮腫についてどれだけ有効性があるかを調べていますが、かなり有効性が高いと分かってきました。

近畿大医学部の教授と同僚だという山口先生の分室の先生がいて、その教授の所に行って来たそうです。

その教授、リンパ性浮腫については日本で一・二位を争う先生で、学会でも会長だか副会長を務め、世田谷で開業医をしているそうです。

話を伺いに行って開口1番に「リンパ性浮腫には超短波が効果あるよね。」
と言われたそうです。

どうしてなのか聞いた所、

「近畿大医学部でデータを取っています。」

と言われ、やり方は山口先生のやり方そのままだったそうです。

誰かから流れた、ということになります。

それだけ、医学界からも注目を浴びて来ているのです。




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Written by Keiko Kimura

山口勝利先生・冷え性講座 2012.4.10.(火)

全国冷え症研究所 所長 山口勝利先生による

 

『冷え症講座』 @中野サンプラザ

 

主催:伊藤超短波株式会社

 

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今日のテーマは、

 

「冷え症を改善して若返る」です

 

最近は、体温が35℃台の人が増えている。

 

朝の体温が34℃台の子供が増えている。

 

学校で暴れると急に体温が37℃近くなり、

 

その温度差を脳が制御できなくなりキレやすくなる。

 

 

◎若返りにまず必要なことは、

 

代謝を上げること、新陳代謝をよくすること。

 

そのためには体温を上げること

 

体温が1℃上がると代謝は、約13%上昇するといわれています。

 

免疫力は3~4倍にもなります。

 

逆に内臓温が1℃下がると代謝は11~12%下がり、免疫力は30%落ちます。

 

◎体温を上げるためには、血流の滞りをなくすこと。」

 

血流を良くすること

 

そのためには、運動はもちろん

 

1.冷えの改善

 

●食事の見直し

・生野菜と温野菜をバランスよく摂る。

・コーヒーばかりでなく紅茶もバランスよく摂る。

・根菜類、特に生姜を⇒味噌汁に入れて飲むのが一番良い。

 

●インナーマッスルを鍛える

・腹筋や下半身を鍛えることが冷えの改善につながる。

・EMSやスクワット。

 

2.痛みやコリを取り除く

 

・超短波やマイクロ波を活用する。

・物理療法を施した後の運動療法が大変重要であることが冷え症研究所の研究で分かってきた。

※施術後のたった5分の体操が効果を高める。

 

《腰痛の場合》

(1)肩幅に立ち、前屈と後屈を5回ほど繰り返す。

(2)両腕を腰に置き、腰を大きく左右3回ずつ回す。

(3)両腕を腰に置き、腰で体の前後方向に8の字を描く

(4)両腕を腰に置き、腰で体の左右方向に8の字を描く

(5)両足を肩幅より広めに開き、股割りをゆっくり5回ほど行う。

※物理療法は、パワーを強めにすれば良いというわけではなく、心地よいと感じる出力で当てること。

※運動療法も急激に多くやったりしないこと。かえって調子を悪くする場合がある。

 

 

3.ストレスを取り除く

 ・夏でも全身が冷えるというニュータイプの冷え症の原因としてストレスがある。

・このストレスは対人関係だけではなく、音や光、空気の汚れなども含まれる。

・仙骨を温めると精神が落ち着きやすい。(認知症も軽減したりする。)

 

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冷え症についてはコチラから

 

 

中込の職場です

 

痛みと冷えの関係 -①- 「冷え性」と「冷え症」の違い

代々木公園店美顔店元店長の木村です。




今回は、H17.8.28に四つ木治療院で行われました勉強会の内容です。

鍼灸院や整骨院などの先生方が対象の内容ですが、なるべくわかり易くお伝えしていきます。


山口先生の治療院に足を運び、

痛みを訴える患者さんが増えています。
それは、東大医学部を始め、色々な病院から紹介をされて来るのです。

何故でしょう?

これは「痛み」と「冷え」に関連があるからなのです。
この二つがどのように関係しているのかこれからお話ししていきます。

その前に、まずは「冷え」という言葉の説明をしていきましょう。

「冷え」とはどういうことなのでしょうか。

山口先生が冷え症について取り組み出した頃は、

「冷え性」

という言葉が一般的でした。

でも、山口先生はあえて

「冷え症」

を使う事にこだわりました。

広辞苑では「性」が使われている、と指摘を受けた事もあるそうです。

それでも「症」だ、と言い続けたのです。

すると、各メディアが「症」を使い出し、とうとうNHKが「性」ではなく「症」を認めたのです。

「性質」・「体質」を指す「性」から、一つの「症状」である「症」という事が浸透し、これが、「冷え」という言葉に変わってきました。

ではこの「冷え」という言葉は何か。「冷え症」との根本的な違いは何か、という事になってきます。

「冷え症」というのは、冷たい ということを訴える人達、冷えている自覚がある人達を指します。

例えば、冷え症の人はクーラーのかかった部屋で身体の冷たさを感じたり、冬、布団の中で足がいつまでも冷たい、と感じているようなことです。

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自覚があるのはまだ良いのです。

対して「冷え」というのは、冷たさを自覚していない人達を指します。「冷え」とは内臓温度が低下して起こることだ、と定義づけて下さい。

この内臓温度の低下した、冷えの自覚がない人が非常に増えてきているのです。

冷え症は冷えと同じ、と混同される方が多いのですが、全く違う別のものなのです。



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冷えの傾向と対策 -⑧- 内臓温度が下がると困ること

代々木公園店美顔店元店長の木村です。

 

 

今回も平成17年5月16日中野サンプラザにて開催されました

 

イトーレーター販売代理店会議で行われた山口勝利先生の

 

講演をお伝えしていきます


内臓温度が下がると困ること。
⑴「太る」。

⑵「免疫力が下がる」。

色々な大学で研究していますが、だいたい1℃で30%位下がります。



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花粉症の方が増えているのが良い例です。

花粉症の方に内臓温度を上げる治療をすると、とても効果が高いのです。

ですから、風邪がずっと治らない、原因不明のアレルギーが出た等、そのような不調が出てくるようになります。

⑶「自律神経が乱れる」。

自律神経が乱れて1番困ることは、「痛み」や「コリ」が感じ易くなる事なのです。



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なかなか痛みが取れない、肩のコリがひどい、生理痛が強くなってきた...
このような不調のひとつの原因として自律神経の乱れが挙げられます。

⑷「内臓の働きが悪くなる」。

肝臓、腎臓が悪いというのは冷えの病です。糖尿病などもそうです。
その中でも1番困るのは胃腸の働きが悪くなる事です。

これが起こると、驚く事に「ボケ」やすくなるのです。

アメリカではアルツハイマーの患者さんに、胃腸薬を投与して治療します。

これは脳と腸が直接的な連絡を持つという事が分かってきたからです。

腸の働きを良くすると、脳に指令が行って脳が活性化する、というデータが出ているのです。

これを腸脳連絡といいます。

一見関係なさそうな「ボケ」に対しても、非常に影響があるという事が分かるかと思います。

⑸「うつになる」。

夏に身体を冷やした人は、秋から冬にかけてうつ傾向になります。

元気がなくなってやる気が出ない。
このような事が起きるというのがやっと分かってきました。

前に「37.2℃の医学」の話をしました。
人の体温が37.2℃より低くなってしまっている事が分かっていないのです。

体温を下げる薬は沢山あります。

でも、体温を上げる薬はありません。

そこが立ち遅れているのです。

以上この5つ全てが合わさった時に起こるのが「老化」です。



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アンチエイジングをいくら頑張っても、内臓温が下がっていては意味がありません。
むしろ、老化を早めてしまうという事が山口先生の研究で分かってきたのです。






今回で、平成17年5月16日中野サンプラザにて開催されましたイトーレーター販売代理店会議で行われた山口勝利先生の講演のお話はおしまいです。


次回も山口勝利先生の講演のお話をしていきますので、お楽しみに!




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冷えの傾向と対策 -⑦- 内臓温度の低下

代々木公園店美顔店元店長の木村です。

 

 

今回は平成17年5月16日中野サンプラザにて開催されました

 

イトーレーター販売代理店会議で行われた山口勝利先生の

 

講演をお伝えしていきます



前回までにお話した事を、復習しながらお話したいと思います。

「冷え」とは内臓温度が下がる事です。

内臓温度が下がった事を調べるのに、ICUなどで使う「深部温度計」のお話をしました。

でも、ここまで専門的な機械を普段使う必要はありません。

身体の表面温度を計る「皮膚温度計」という物を使います。



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体温計ではありませんので注意して下さい。

これで体温を計ると内臓温度が予測できます。

山口先生の分室ではこれを使用して治療を行っています。

このようなものがない時はおへそを挟んで、上と下に手を置いて下さい。
食後すぐ、入浴直後は避けて下さいね。

普通はおへその上の方が温度が高いのですが、おへその下の方が温度が高い時は冷えている証拠。

深部温度が下がっているという事になります。

内臓温度が下がっているとどういう事が起こるのでしょう。

「代謝が落ちる」のです。

1℃で約12%代謝が落ちるのですが、12%代謝を上げるとなるとこれはもう、大変な運動量が必要になってきます。容易な事ではありません。




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なのに、たかだか1℃、体内温度が下がっただけで12%もの代謝が落ちてしまうのです。

しかも、温度を下げるのはとても簡単です。

例えば、キンキンに冷えたビール
を一気に飲めば、直腸温度は4℃下がります。
アイスも同様です。

ちなみに、山口先生はハーゲンダッツのアイスクリームが大好きで、自身のダイエットの時も毎日欠かさず食べていたそうです。

それでも痩せられる、きちんとダイエットが出来たのは超短波で深部温度を上げていたからです。

何故温度が下がるという現象が起こるのでしょう。

これは冷たいもの中毒というもの
が関わっています。

例えば、昔は冷蔵庫は14℃位までしか冷えませんでした。

でも、今の冷蔵庫は4℃まで冷えます。
この冷蔵庫で、冷たく冷やしたビールを冷たくしたグラスに注ぐ必要があるのでしょうか。
冷たく冷やした清涼飲料水に、氷を浮かべて飲む必要があるのでしょうか。

冷たいものって気持ちが良いのです。
真冬でも、コンビニでアイスもが飛ぶように売れています。

時代が冷たいものに寄っているというのは確かだと思います。

あとは、食事です。

油ものや、肉類は身体を冷やします。




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血液がドロドロになるからです。

豚、鶏、牛は体温が高くて40℃を超えます。
その体温の肉を、平熱が36℃の人間が摂れば、血中で脂が固まるのです。

深層筋という身体の内部の筋力も関係があります。

この筋力が低下する事で冷えの原因になってくるのです。

山口先生の所に来る20代の人で、あおむけに寝て上半身を起こすといったような腹筋体操が出来ない、という方はたくさんいるそうです。

...少しお話がそれましたが、次回は内臓温度が低下すると困る事をお伝えします。



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冷えの傾向と対策 -⑥- 冷えと肥満の関係

代々木公園店美顔店元店長の木村です。

 

 

今回は平成17年5月16日中野サンプラザにて開催されました

 

イトーレーター販売代理店会議で行われた山口勝利先生の

 

講演をお伝えしていきます

今回は、冷えと肥満の関係についてのお話です。


ダイエットが出来ない、リバウンドする、上手に痩せられない...
これはダイエットの仕方が間違えているせいです。



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山口先生の所には、エステティック関係の方が数多く相談に訪れるそうです。
どうしても自分の所で上手く指導が出来ないので、どうやったら良いのか先生にお願いしたい、ということなのです。
なぜ、山口先生にそのようなお願いをするのでしょう?

それには理由があります。

実は山口先生、昔は太っていたのです。今より+13kgあったそうです。
原因は、不規則な生活で食事が乱れていたのと、その摂り方も良くなかったそうです。

一番はお腹の温度。山口先生、自分自身のお腹の温度は計ったことがありませんでした。
そこで計って見たら、37℃なければならないのに、34.8℃しかなかったのです。
通常よりも2℃も低いということになります。




サーモグラフィ-冷え.jpeg



これは、体温が1℃下がると代謝は12%落ちますので、山口先生は24%も代謝が落ちていたという事になります。
ダイエットで失敗する方は、結局のところお腹の温度を下げてしまって、身体は温まりたいがために摂った食事を溜め込むようになってしまい、太るという事になります。
また、秋口〜冬にかけて太る、という方がいらっしゃいます。
これも、夏にお腹の温度を下げてしまって、秋〜冬にかけて食べたものを蓄積してしまっているということになるのです。
皆さん夏に痩せやすいと言いますが、実際は人間はメカニズムからすると、冬の方が夏よりも10%も代謝が上がるのです。
本来は冬に痩せるはずなのに冬に太るのは、夏にお腹を冷やしているからなのです。


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冷えの傾向と対策 -⑤- 自律神経と冷え

代々木公園店美顔店元店長の木村です。

 

 

今回は平成17年5月16日中野サンプラザにて開催されました

 

イトーレーター販売代理店会議で行われた山口勝利先生の

 

講演をお伝えしていきます


今回は「自律神経と冷え」についてのお話です。

自律神経とは自分で調節できない神経のことを言います。


例えば腕を上げる・走るなどは運動神経の働きになります。


自律神経は勝手に動いてくれています。


夜寝ていても内臓は動いていますし、起きている時も体温は


一定に保たれています。


また、何らかの病原菌に感染してもやっつけてくれます。


こういった働きはすべて自律神経が上手に働いてくれて


いるからです。



自律神経は交感神経と副交感神経の2種類があります。


交感神経は昼の神経、副交感神経は夜の神経とよく例えて


言われています。


この自律神経の状態を客観的に捉えるというのは今まで


難しかったのです。


検査結果として自律神経の状態が良い・悪いというのは


なかなか出せなかったのです。


それを可能にしたのが、アメリカ空軍の軍事用ソフトを


用いている機械です。


耳にセンサーをつけて心臓の拍動を測り、


コンピューター解析をするのです。


ここで山口先生は実験をしてみたそうです。


アロマテラピーのオイルマッサージを受けると身体が


リラックスするということで、この検査機器で自律神経の


状態が悪いと出た方に90分ほど施術を受けてもらい、


再度計測をしたところ、数値は微動だにしなかったそうです。


山口先生自身もマッサージを90分ほど施してみたそうです。


施術前後で計測したところ、やはり数値に変化は現れなかった


そうです。


施術を受けた本人は楽になった、とそのときは言って


いましたが翌日やってきて再び身体がつらいといわれた


そうです。


中身はぜんぜん変わらなかった、ということになります。


身体の中も変えないと根本は何も変わらないのです。


そのような状態の方に治療を施したところ、


マッサージを受けなくても身体が楽になったということでした。



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冷えの傾向と対策 -④- 内臓疾患と冷え

代々木公園店美顔店元店長の木村です。

 

 

今回は平成17年5月16日中野サンプラザにて開催されました

 

イトーレーター販売代理店会議で行われた山口勝利先生の

 

講演をお伝えしていきます


内臓疾患と冷えも密接な関係があります。


特に糖尿病、肝臓病、腎臓の昨日に障害などに


この超短波治療の効果が上がっています。


こういう人々の治療前・治療後の血液組成を電子顕微鏡で


確認すると、血液がドロドロだったのがきれいに離れて


いることがわかったのです。


ドロドロ血の状態だと、白血球の働きが十分に機能しません。


白血球は血液中を動き回って病原菌を取り込むからです。


でも、この超短波による治療をすると白血球が動き回れる


ようになります。


病気の為に血液の数値に異常が出ているのを正常値に


戻したい、でも食事制限など自分で努力してこれ以上は


何もできない、


というような人でも数値がガクンと下がります。



例えば、血中コレステロールやGTP、γ-GTPが高い人、


また肝臓が弱っている人や肝炎の方にも有効だったと報告が


あがっているのです。


超短波で温めることで、血液組成に変化が起こるのです。


つまり、冷えを取ると内臓は機能を回復するということなのです。


 

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冷えの傾向と対策 -③- 症例紹介

代々木公園店美顔店元店長の木村です。

 

 

今回は平成17年5月16日中野サンプラザにて開催されました

 

イトーレーター販売代理店会議で行われた山口勝利先生の

 

講演をお伝えしていきます

 

 

実際に山口先生の元を訪れた患者さんの症例をお伝えしていきます。


講演の場ではその患者さんの写真がスライドで出されていたのですがお見せ


できないのが残念です。



60代後半の女性で、側湾症。背骨がまっすぐではなくS字のように歪んで


しまっている状態です。腰に痛みがあり、肩の高さも違うので肩こりもあり、


脚にも痛みが出て歩くのも大変という方が来られたそうです。


超短波で治療しましたが、30分超短波を当てて寝ていただけで体がまっすぐ


になった。 歪みが取れたのです。


山口先生も25年位仕事をしてきているが寝ているだけでこんなに変化した


のを見たことがないとお話されています。


この女性、体の歪みが取れて肩こりも解消、脚の痛みも取れ、来院時は車を


使って来られていたいましたが、治療後は歩いて帰られたそうです。


山口先生は治療前にこの症例をある整形外科の背骨の専門医のところに


相談したくて診てもらったそうです。


レントゲンやMRIを撮って背骨が変形して身体が歪んでいると診断されて


いて、骨が変形したものは治りません、と言われていたそうです。


でも、30分寝ていただけで劇的に変わったのです。


この人は体内深部温度が非常に低くて35℃台前半だったのを温度を


上げただけで起きた変化だったのです。



もう一人は交通事故に3回遭った方が来院。


身体を後ろに反ることができません。


背骨の痛み、腰痛、肩の張り、脚の痺れがあります。


いろいろな病院を巡り、手術もままならず20年間身体を後ろに反らせることが


できなくて固まっていたのが30分超短波を当てて寝ていただけで


反れるようになったのです。


これには患者さん本人が一番驚いていたそうです。



このような症例が山のように出ています、と山口先生。


実際、このようなことが起きるのは医学の根源を覆すのではないか


ということで、このような話を果たして多くの方にして良いものか悩んでいる


のが正直なところだそうです。


医学では、骨が変形したものは治らない、といわれていたものが30分寝て


いただけでまっすぐになってしまったのでは、今までの説明はなんだったんだ、


ということになってしまいます。


でも、現実としてこのような変化が起きているのは事実なのです。

 

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冷えの傾向と対策 -①- 超短波について

 

代々木公園店美顔店元店長の木村です。

 

 

今回は平成17年5月16日中野サンプラザにて開催されました

 

イトーレーター販売代理店会議で行われた山口勝利先生の

 

講演をお伝えしていきます。

 

 

イトーレーターとは伊藤超短波が製造する機器のブランド名です。

 

伊藤超短波とは医療機関用の医療機器を製造販売している会社です。

 

山口先生はここで開発されたパルス式家庭用超短波治療器

 

(以降超短波といいます)を用いて冷えの治療をしています。

 

 

 

では、以前お伝えさせて頂いたブログでもちょっと出てきた

 

超短波について少し説明をさせて下さい。

 

 

 

超短波は、一秒間に数千万回の振動をする波長の短い電波のことです。

 

 

これを身体に当てると、細胞の分子が1秒間に数千万回

 

回転運動し、摩擦によって体内深部より熱が発生します。

 

いわば細胞同士でおしくらまんじゅうをするような感じです。

 

その結果を毛細血管が広げられ血液の流れが非常に良く

 

 

なるのです。この温熱効果が山口先生が実践されている

 

様々な好結果を導いているのです。

 

 

現在、山口先生の分室は全国沖縄から北海道まで

 

100箇所あります。

 

 

「冷え」と言っても実際問題方法論がないのも現実

 

なのですが山口先生独自で研究してきた中で冷えに関して

 

ある結論が出ました。

 

 

山口先生は様々医療機器を試してきました。

 

50種類以上、総額ン億円(!!)の投資をして実験をして

 

きたそうです。

 

    ・・それだけ試してきて到達したのが超短波だったと言うわけです。

 

 

今後、「冷え」を取り除くことで出た効果をお伝えしていきます。

 

 

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Written by Keiko Kimura

冷えの定義と改善方法

今回は10月4日にヤクルトホールで行われた全国冷え症研究所所長の山口勝利先生のセミナーでのお話をご紹介したいと思います

 


・冷え症と冷えの違い

 

冷え症は体のどこかを冷たいと感じる状態であり、冷えは自覚がない内臓が冷えている状態を言います(いわゆる隠れ冷え)

 


・冷えとは何か


非常に強いストレスであり、自分の大嫌いな人が寄り添っているのと同じくらいのストレスがかかっていると言われています


 

・冷えと美容の関係

 

冷えると代謝が低下して脂肪が溜まりやすくなり、水を飲むと太ってしまう、リバウンドしやすくなるといった状態になります

 

体温が1℃下がると代謝が11~12%低下し、アイスクリームや冷えたビールを飲むと一時的に4低下します

通常はホメオスタシスによって元に戻りますが、そのような生活が続くと戻りにくくなります



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またむくみがある方は100%と言っていいほど冷えており、補正下着やきつい靴下などを履いているとむくみやすくなるため、家に帰ったらきつすぎない腹巻きなどでお腹を温めると解消されます

 

冷えているとくすみやクマができる、化粧のノリが悪くなる、アレルギー症状が出やすくなる、髪の毛のパサつく、肌が荒れるといった症状が出やすくなります

婦人科疾患としては、妊婦の方で冷えがある場合、早産になる確率が3倍、お産の時間が長くなる割合が2倍になり子宮筋腫や嚢腫といったものにもなりやすくなります

 

 

自覚のできない冷えが体に起こると5つのことが起こります

  太りやすくなる

  免疫力が下がる(免疫細胞は腸に最も多く集まる)

  内臓の働きが悪くなる(主に肝臓)

  自律神経の働きが乱れる(痛みやコリ、痺れを感じやすくなる)

  うつ傾向になる

 

冷え症研究所では、1997年から深部体温や代謝や漢方的な見方で自律神経を計測しており

交感神経が優位な人は刺激に強いが、血行が悪くなりやすいことからコリが出やすく、副交感神経が優位な人は、刺激に弱く日焼けなどで皮膚が赤くなりやすいといった特徴があります

 

冷え症研究所では実験として、低体温症と訴える方の腋窩温を測ると、100人の平均は36.3℃でした

低体温症の定義は36℃以下ですので実際はそれ以上の体温でしたが、この方たちの特徴として朝と夜は体温がとても低く、昼にだけ上がってしまっていることが分かったそうですこの体温の変動の大きさが感情のコントロールを失ったり、様々な症状を引き起こす原因なっています




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・冷え簡易検査法

 

  腹部を触ったときに冷たく感じる場合は冷えがあります

  手を臍の上下に当てて下の方が冷たい場合は内臓温が低下しています

  医学的に証明されたOリングテストを行う方法で、効き腕でOリングをつくり、反対の手で臍より下に手を当てて力が入るかを診て力が抜けてしまう場合は冷えがあります



・ガンと冷えについて

 

抗がん剤の副作用を減らすためには体を温め、冷えを取ること、放射線治療の効果を高めるために血行を促進して、酸素供給を増やしてより多くの活性酸素を発生させるといった方法が最先端の医療でも行われています


 

・冷え症、冷えを改善するために

 

  食事療法

ショウガは日本人の食生活と密接な関係があり、表面積を増やすために擦って味噌汁に入れると良く、ショウガが苦手な方はしょうが紅茶から慣らしていくことで食生活に取り入れることができます

アメリカでは関節炎などのためのサプリメントとしてショウガを使ったものが売られています

また根菜類を摂ることも有効です

アルコールやコーヒー、生野菜は摂りすぎると体を冷やします

 

  運動療法

深層の腹筋を鍛えることが有効で、普段なかなか行わない体幹をねじるといった動きが内臓付近にある筋肉を鍛えることに繋がり、その熱で体を温めます

 

 

  対策グッズ

 

冷え症対策グッズの三種の神器としてストール、腹巻き、五本指の靴下があり、全身を温めるのではなく、必要な部分を温めることで効果的に体を温める事ができます

 

  治療器

 

超短波が有効で冷えだけでなく、痛みが強くて関節可動域が減少している方の改善も可能です

冷えがある場合には超短波を臍よりも上に当てると良く、冷え症研究所では自社開発の足浴器と超短波を組み合わせることで持続性が高まることを確認しており、足を温めることで脳の血流が増えると共に血圧調整作用もあるそうです



冷えについてはこちら

written by nakagome keiichi





 


冷え症対策セミナー ①  

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回から平成16年11月21日に水道橋で行われました、


山口勝利先生の「冷え症対策セミナー」講演内容を紹介してい


きます。



山口先生縮小.JPG


この講演は一般の方向けというよりは整体・鍼灸の先生方に


向けた内容ですので少し難しい部分もあります。


なるべく判りやすいようにお伝えしていきますので参考に


して頂ければと思います。


 

山口先生のところでは「冷え」を調べるのに様々な機械・


器具を用いて身体の異変をデータ化しています。



自律神経の働きを調べる機械があるそうですが、これは


アメリカの空軍の軍事用ソフトを用いているもので、


元々は空軍のパイロットが突然死を起こすことを解明する


ために開発されたものだそうです。



US-Air-Force.jpg



これが医療用に転用されているとの事。それを使って


山口先生は数値化しにくい自律神経の働きを調べているのです。


私はこの話だけで本当に徹底して世界中から厳選された機器を


用いて冷えの治療をされているのだな、と感じました。


 

冷えを調べるために、その他には内臓温や体表面温度を数ヶ所


を測ったり酸素摂取量・血管年齢・体水分量・脳波計での


ストレスチェック等も行うそうです。


ですから、山口先生の所では検査だけで1時間半以上はかかる


のだそうです。


 

このように、様々なデータを取るうちに、自律神経の交感神経


もしくは副交感神経が極端に上がっているか下がっているか


している状態の時に特に「痛み」に対して過敏になることが


判ってきたそうです。



figure_3_2.gif



 

そこから見えてきたのが、自律神経と冷えは密接な関係が


あるということでした。



言い換えれば痛みと冷えが密接に関連することが分かったのです。


 

次回は「痛み」と「冷え」の関係をお伝えしていきます。



冷えについてはこちら

Written by Keiko Kimura

 


冷え症・冷房病は万病の元 ⑦―自宅対策―

 エルクレスト代々木公園店美顔本館の元店長 木村です。


今回も、山口勝利先生の平成15年10月29日に中野サンプラザでの


「冷え症・冷房病は万病の元」というテーマの講演内容を中心にお伝えします。


前回は「冷えのサイン」についてお伝えしました。



今まで、冷えの原因、症状、サインなどをお伝えしてきましたが、


身体を温めるにはどうしたらよいのでしょうか。


今回は冷えに効く「自宅対策」をお伝えしていきます。


すべて手軽で効果のある方法ですので、要チェックです。


 

       腹筋を鍛える


あお向けに寝て、頭だけを上げて自分のおへそをのぞくことができますか?


ひざを曲げて構いません。山口先生曰く、80歳、90歳の方でもできる事


なんだそうです。


1日 20~30回 腹筋をすることをオススメしています。


腹筋.gif


 

       氷枕を使う


意外ですが、上手に使うと効果的です。


冷たすぎはNGですが、頭寒足熱というように頭を程よく冷やすのに用います。


お風呂上りなどに頭を少し冷やしてあげると手足の温もりが長続きします。


頭を冷やしたほうが身体は温まるのです。


 

       粗塩で足の指マッサージ


山口先生の所にいらした患者さんで、6年間漢方を飲み、ありとあらゆる


病院を廻り、雑誌にも出てくるような有名な先生方にさんざんみてもらって


きたのに、こんなに温まったことはない、と言わしめた方法です。


両足指で2分ほどのマッサージだったそうです。


お風呂で、粗塩を使って足の指先を1分ほど揉んでみてください。


お塩でかぶれる方はクルミを砕いたものが入っているスクラブ洗顔料が


あるのでそれで洗ってみてください。指先に刺激を与えると冷えに効果的です。


 

       ヘチマやシルクのタオル等で乾布マッサージ


冷えた所をこすることで血流が良くなります。ただ、こするだけです。


 

ヘチマたわし.jpg


       食事


身体を冷やす食べ物に気をつける。身体を温める食べ物を積極的に摂ること

根菜類(にんじん・ごぼう・れんこん・イモ類など)・海の底にある物


(えび・かに・貝類など)・香味野菜(玉ねぎ・にんにく・ねぎ・


ショウガなど)


特にショウガを積極的に摂ることをオススメしています。


 

生姜.jpg

       足湯


一見温まりそうですが、お湯から出るとやる前より体温が下がってしまいます。


足湯をした後は、お水をかけて拡張した血管を引き締めてください。


濡れタオルで短時間巻いても良いでしょう。


 

       重ね着


重ね方にポイントがあります。下腹部を中心に温めないと冷えは解消されません。


腹巻がオススメです。これも素材がポイントです。化繊はNGです。


冷えのある方には、腹巻の素材として、綿素材は汗を吸い上げるので


濡れタオルをおなかに巻きつけていることなり、逆効果です。


毛糸もしくは絹がベストです。


 

余談ですが、素材に関して山口先生はTVの取材である実験を行ったそうです。


化繊の布団を敷き、化繊の毛布を置き、同じ人に a)フリース素材の長袖と


フリース素材のパンツ b)綿の半袖、綿のパンツを着てもらい、


それぞれ15分間その布団に入ってもらって血流量と体温を測る、


ということを試みたそうです。


なんと素材の違いだけで、a)よりb)の方が体温が2℃高かったのだ


そうです。何度やり直しても結果は同じでした。身につける素材だけで


体温に差が出るのです。


 

腹巻に関しては、綿よりも毛糸・絹ですが、肌に直接触れる下着などは


やはり天然素材に勝るものはない、と山口先生はお話しされています

最近では、性能が良い様々な化学繊維が登場しています。汗を吸湿して


熱を放出するような化学繊維もありますが、やはり少なからず汗は


残るのだそうです。


 

以上に挙げた事を上手に日常生活に取り入れていけば冷えは和らぎます

身体を温めることを主眼に健康増進を図って頂きたい、と山口先生は


講演の締めくくりにお話されていました。


 

「冷え・冷房病は万病の元」講演内容は以上になります。


次回は少し専門的な講演内容をお伝えしていきます。



冷えについてはこちら

Written by Keiko Kimura

 

冷え症・冷房病は万病の元 ⑥―冷えのサイン―

 エルクレスト代々木公園店美顔本館の元店長 木村です。


今回も、山口勝利先生の平成15年10月29日に中野サンプラザでの「冷え症・


房病は万病の元」というテーマの公演内容を中心にお伝えします。


前回は「冷えによる身体の変化」についてお伝えしました。


今回のテーマは「冷えのサイン」をお伝えしていきます。

 

前回、そうそうたる病名が並びましたが、


私は大丈夫かしら? そう思われた方もいらっしゃると思います。


身体が冷えていることに気づかないでいても、身体は「冷え」のサインを


出してくれているのです。鏡を持って早速チェックしてみましょう。


 

     顔色がどす黒い・青っぽい・白っぽい・黄色い


     唇の端が紫色をしている


     歯茎が紫色をしている


     目の下にクマがある。 クマが出来やすい


     手の爪の色が青白い・白っぽい。


     赤ら顔である。


     手のひらが赤い。


     青あざが出来やすい


     老けて見える


 

     ・・いくつ当てはまりましたか?


①~⑨すべてが身体の出す「冷え」のサインなのです。


 

④の場合、手が冷たくなっている方がほとんどだそうです。


また、⑥、⑦は特に内臓温度が下がっている方に多く見られるサインとのこと。


sa-mo.jpg




⑧の場合、何故青あざが出来やすいのと「冷え」が関係するのか、


と不思議に思われるかもしれません。


このようなサインが出るのには理由があります。


青アザができやすい方の体表面の血流量は通常の3倍あり、それだけ熱を


放出し続けます。反対にその分体内温度がすごく下がっているサインなのです。


山口先生はこのタイプを「次世代型冷え症」と名付けています。


血流量が多いために、何らかの力がちょっと加わっただけで体表面の


毛細血管が切れてアザになってしまうのです。


血管.jpg





従来型の冷え症は血液がまわらなくて冷えますが、この次世代型は自分の


身体の熱が奪われることで冷えを感じるタイプなのです。


ちょうど、カゼなどを引いて熱が出た時に寒く感じたりしますよね。


それと同じ状態が常に続いているのです。


 

     の場合、血流が悪くなっているサインなのです。栄養と酸素を運ぶ


血液が十分皮膚細胞に行き渡らないので代謝が落ちてしまうのが原因です。


色・ツヤ・ハリがなくなり老けて見えるのです。


皮膚.jpg


 

身体が出している「冷え」のサイン、是非意識してチェックしてみてください。

 

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Written by Keiko Kimura

冷え症・冷房病は万病の元 ⑤―冷えによる身体の変化―

 エルクレスト代々木公園店美顔本館の元店長 木村です。


今回も、山口勝利先生の平成15年10月29日に中野サンプラザでの「冷え症・


冷房病は万病の元」というテーマの公演内容を中心にお伝えします。



前回は「身体を冷やす原因」についてお伝えしました。


今回のテーマは「冷えによる身体の変化」をお伝えしていきます。

身体を冷やすことでどういうことが起きるのでしょうか?

 

身体を冷やすことによって

 

       内臓温度が低下する


内臓温度が低下すると、機能が下がって疾患が起きやすくなります。


通常の活動ができなくなり、様々な不調が起こりやすくなります。


 

       基礎代謝が落ちる


通常、体温が1℃上がると代謝は15%アップします。


実はこの基礎代謝は、冬のほうが高く、夏より冬の方がやせ易いのです。


本来冬は、基礎代謝が体温が1℃上がることで25%アップするのです。


冷えが継続することで代謝が落ち、やせにくい状態になってしまうのです。


余談ですが、南極観測隊の1日の食事の摂取カロリーをご存知ですか?


6000kcalと聞いて驚きました。成人男子の1日摂取カロリーが約2500kcal

といわれています。2倍以上のカロリーを摂っても太らないそうです。


不思議に思っていたのですが、山口先生の話を聞いて納得しました。


極端な例ですが、寒さの中では体温を保つということだけで基礎代謝は上がる、


ということなのですね。



白人女性タオル.jpg


 

       自律神経のバランスを崩す


自律神経のバランスが崩れると・・・


1)          免疫機能が低下します。


     ちなみに内臓温が1℃下がると免疫力が30%も落ちてしまうのです。



2)          痛みを感じるようになります。


自律神経が乱れて緊張が強くなると痛みをより強く感じるようになります。


自律神経を調整しないと痛みは取れなくなってしまうのです。



3)          精神的に不安定になります。


     やる気が出なくなり、引きこもりがちになります。


こうなると日常生活に支障が出てきてしまいます。

 

     身体を冷やすことで引き起こされる症状も取り上げてみましょう。



悪寒女性.jpg



     太りやすくなる


内臓温が下がることでこのような症状が出ます。身体が冷えると保温したくて


無駄に蓄積しやすい身体になるのです。



     うつになる


精神不安定な状態が続くことでうつの症状が出るようになります。



     冷えのぼせ


足が冷えて上半身がほてる症状が出てきます。


 

その他にも、冷えが起こす症状として・・・



便秘・下痢が続く人 / 婦人科疾患・・・内膜症・不妊症・子宮膿腫・


子宮筋腫・卵巣膿腫 / 糖尿病 / 肝臓病


疲れやすい / 風邪を引きやすい / ストレスを感じやすい 


/ 痴呆・ボケ /痔 など

 


jiritushinkeichicchou.gif


このように様々な病気が冷えによって引き起こされているのです。


まさに「冷えは万病の元」ですね。




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Written by Keiko Kimura

冷え症・冷房病は万病の元 ④-身体を冷やす原因-

 エルクレスト代々木公園店美顔本館の元店長 木村です。


今回も、山口勝利先生の平成15年10月29日に中野サンプラザでの「冷え症・冷房病は

万病の元」
というテーマの公演内容を中心にお伝えします。


前回「冷えと感情の関係」についてお伝えしました。

今回のテーマは「身体を冷やす原因」です。


それでは身体を冷やす原因は何なのでしょうか。 分類してみました。

① 運動不足

体の熱を作り出すのは筋肉です。

筋肉を使う=運動する そうしなければ熱を作り出せません。



ウォーキング.jpgのサムネール画像


② 薬の飲みすぎ

いわゆる西洋医学的なものの薬を指します。

血管を収縮させて血流を悪くさせるものがほとんどです。痛み止めや抗炎症剤等はその部類です。

長期に渡って服用していると血流が悪くなり「冷え」易くなります。


③ ストレス

精神的なもの以外にもストレスがかかります。

大気汚染・住環境・電磁波などで身体が受けるストレスは相当なものです。


④ 食事

身体を冷やす食品を多く摂れば冷えてしまいます。

豆腐・牛乳・パン等、色の白い食べ物は身体を冷やします。

また、果物や生野菜。特にみずみずしく太陽に向かって生えるものが多いです。

飲み物はコーヒー・緑茶など。南の国から伝わったものは冷やす傾向にあるそうです。


野菜2.jpg


ちなみに、お酒は温まるイメージがありますが、少量ならまだしも、大量に飲むと

体水分量が上がってしまうので冷えてしまいます。

体水分量が多すぎるとその余分な水が熱をどんどん奪い、体温が下がって冷えてしまうのです。


⑤ お風呂の入り方

シャワーだけで済ませていると身体は十分温まりません。

必ず湯船に浸かって欲しい、と山口先生。


半身浴もやり方によっては身体を冷やしますのでご注意を。

よく半身浴は38℃から39℃の湯温で、といわれていますが、その温度では冷えている人には

寒くて身体は温まりません。身体を温めるための入浴が、冷やす結果になるのは本末転倒です。

自分の気持ち良い温度で、ふらついたり、のぼせたりしないように換気をしながら入浴すると良い、

と山口先生はアドバイスされていました。


⑥ 服装

どのような素材をどのように組み合わせて着るかで身体を冷やします。

これ、意外ですよね。

山口先生は、静電気は血管の収縮を引き起こすということから、帯電チェックをされるそうです。

身体の中に静電気を溜め込んでいる方が実際多いそうで、だいたい1万V位帯電されているとか。

これは火花が飛び散るレベルだそうです。



静電気2.jpg


組み合わせとしては、ウールとアクリル等の化繊物の組み合わせが良くないとされています。

下がじゅうたんで、靴下がアクリルならもう帯電だらけです。

カーテンの素材も大事です。2回めくるだけで2万2千V位あっという間に帯電するそうです。


静電気防止のために、直接肌に触れるものはシルクや綿をオススメしています。


冷えの原因を取り上げてみましたが、多岐に渡ることに驚きました。

皆さんも思い当たる部分はないか、是非チェックしてみてください。


 冷えについてはこちら

Written by Keiko Kimura




冷え症・冷房病は万病の元 ③-冷えと感情の関係-


 エルクレスト代々木公園店美顔本館の元店長 木村です。


今回も、山口勝利先生の平成15年10月29日に中野サンプラザでの「冷え症・冷房病は

万病の元」
というテーマの公演内容を中心にお伝えします。


前回は冷えのメカニズムについてお伝えしました。今回は冷えと感情の関係です。


皆さん、寒い時ってどうでしょう?クーラーが効きすぎた部屋にしばらくいたり、

冬の早朝電車を待っているホームで冷たい風に当たったとき・・・機嫌悪くなりませんか?

いやだなぁ、寒いなぁって。


hiesyouzu1.jpg


でも、寒い部屋から出たり、暖かい車内に入ったりするとホッとしますよね。


人間の機嫌も悪くするのが「冷え」「寒さ」なのです。


ところで、最近、子供の冷えも増えているってご存知ですか?


山口先生は治療院に通われている患者さんから、自分の子供の体温が低い、

と相談を受けることがあるそうです。


人の体温は36.5℃と言われていますが34℃台の子供が増えているのだそうです


「キレる子供」と一時期話題になりましたが、これは体温が関わっている、と山口先生は

おっしゃいます。


朝、起きてきた時、34℃台の子供は学校に行き、活動を始めると、一気に38℃まで

体温が上がります。すると体の制御が利かなくなり、「キレる」のです。


パソコンが熱暴走を起こすのに似ていますね。


キレる子供.jpg


大人だって、熱が急に上がれば身体が辛く、機嫌も悪くなります。


感情が不安定になるのも想像に難くありません。


これが毎日なのですから、たまったものではありません。


人は恒温動物と言われていますが、日中に体温が4℃も上下動するのは変温動物

並みです。


これがいずれ、登校拒否、多動性障害につながってくるのだと山口先生は

お話されていました。



ちなみに怒りやすい、キレやすい原因はカルシウムが足りないからと、

よく言われます。


カルシウムは骨や歯を作る他に神経の感受性を落ち着かせたり、筋肉の興奮を

抑えたりします。


また、熱を作り出すのにも必要なミネラルなのですが・・・


ca-kun.jpg

なぜ足りなくなるのでしょう?


これは食生活も絡んできます。


スナック菓子や清涼飲料水などにはリンが多く含まれています。


これがカルシウムと結合してしまうと体の外に排出されてしまいます。


すると、カルシウムが不足し、神経は高ぶりやすくなり、筋肉は興奮が収まりにくくなります。


そして、体温も上がりにくくなり、冷えにつながってしまうのです。



また、夏休み以降に不調を訴える傾向があるそうです。


休みの間中、クーラーの効いた部屋で冷たいジュースを飲み、アイスを食べ

、積極的に身体を冷やす生活を続けることで、内臓温度が下がってしまい、

夏休み明けの学校生活に意欲がわかなくなるのだとか。


こんな形で冷えが子供に関わってくるのですね。お子様が身近にいらっしゃる方、

これから夏休みに入ります。ウチは大丈夫、と思わず、少しだけ意識されてみては

いかがでしょうか?



 冷えについてはこちら
 
Written by Keiko Kimura



冷え症・冷房病は万病の元 ②-冷えのメカニズム-

エルクレスト代々木公園店美顔本館の元店長 木村です。
 

今回も、山口勝利先生の平成15年10月29日に中野サンプラザでの

「冷え症・冷房病は万病の元」というテーマの公演内容を中心にお伝えします。

 
前回は山口先生の冷えを研究されるようになったきっかけについて

お話させて頂きました。

 

今回は冷えのメカニズムについてのお話をお伝えいたします。

 

山口先生は独自に「冷え」というものに注目し、調べ始めた訳ですが、

そこで「冷え」は体を守る防御反応である、という事をつきとめました。

 
「冷え」が起こるメカニズムを簡単に説明してみましょう。

 

身体の一部に滞り、つまり末梢血管が収縮したままの所が出来る

            ↓

脳から滞っている所がある、とサインが送られる

            ↓

すると、頭のてっぺんからお腹の下辺りまで血液が集中する。

 
このことで血液がその他の部分、末端に十分行かなくなる。

 
これを「冷えている状態」というのです。

 
 
sa-mo.jpg
 
 












通常ならばしばらくすると指令は解除されますが、冷えている人はその

 状態から止まってしまうのです。1時間、1日、1週と長い間続くと脳に再度

「冷えている状態」であることが伝わります。そうすると・・・

 

自律神経の登場です。
 

ところで自律神経とは何でしょう。
 

無意識に動く神経のことですが、2種類あります。

 
簡単に言うと、寝ている時に働いているのが副交感神経。

 
起きている時に働いているのが交感神経。

 
この2つがバランスを取って人間は生きているのです。

 


figure_3_2.gif
 
主な働きとしては、免疫機能、体温・血圧調整、内臓を動かすなど重要な

 役割を担っています。
 

カラダが冷えるとこのバランスが崩れてしまうのです。
 

滞りのある状態が続くのは異常事態と判断され、脳は自律神経に

 「体を守れ」と伝え続けます。

 

しばらくは頑張って守っているのですが、だんだん防御機能がマヒしていきます。

 

そうなると、いざ、外敵が来たときにその防御機能がうまく働かなくなるのです。

 

防御機能=免疫機能なのです。

 

「冷え」の人にアトピーや花粉症などのアレルギー疾患を抱えやすいのは

 そういう理由からなのです。

 
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気温が下がってくると出てくる身体の影響もこれで説明がつきます。

 

冬は冷えから脳卒中・高血圧・心筋梗塞など様々な病にいろいろな

影響を与えます。

 

特に夜中午前3:00~5:00は気温が一番下がる時間帯なのですが、

アトピー性皮膚炎のかゆみ、喘息の発作が起き易く、また、死亡率の

高い時間帯でもあるのです。

 
動物でも、冬は冬眠してやり過ごすものもいます。これは活動休止を

 することで寒さから身を守るのです。

 

そう考えると、寒さ・冷えって生命活動をする上で大きく関わっている

のだな、と思えます。
 

たかが冷え、されど冷え、なのですね。

 

 

 冷えについてはこちら

 

Written by Keiko Kimura

 

 

 




冷え症・冷房病は万病の元 ①

エルクレスト代々木公園店美顔本館の元店長 木村です。
 

 「冷えは万病のもと」とよく言われます。カラダが冷えることで様々な病気にな

 

る、という意味ですが どういうことなのでしょう?

 

 

 そもそも、「冷え」とは何でしょう?「冷え症」も良く聞く言葉ですが、どういっ

 

たことをいうのでしょう?

 

 

 最初から疑問系ばかりですいません。この疑問については後々しっかりお話します

 

が、この「冷え」「冷え症」を徹底的に研究し、治療法を確立させて 多くの悩める

 

人々を救っている方がいるのです。

 

 

 山口勝利先生です。全国に40ヶ所の治療院を持ち、科学の粋を集めたものを使っ

 

て 冷えを取っていくことを実践されている方なのです。

 


エルクレストにも特別講師としてお越し頂き、冷えのレクチャーをして頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

では何故先生は冷えに注目されるようになったのでしょうか。

 

 

 先生の治療院ではハリや整体、マッサージ等をしながら治療を行っています。

 

 

良くなる人もいる中で、なかなか症状が改善しない方がいることに先生は悩んだそう

 

です。

 

 

たとえば、肩コリがひどい、腰痛、胃が痛い、下痢や便秘が治らない、頭痛が取れな

 

い、やる気が出ない、血圧が安定しない・・・

 

こういったいわゆる不定愁訴を訴える方が多かったとのこと。

 

 

 

 

 

そんな患者さん方に、山口先生は病院で徹底的に悪いところはないか調べてもらうよ

 

うにお願いしました。

 

でも悪いところはどこにもない。そんな人が20名ほど居たそうです。

 

 

山口先生はこの20名の方に問診をこと細かくしたところある共通点が。


 

それが「冷え」でした。

 

 

この「冷え」にアプローチし、2ヶ月間徹底的に治療したところ、80%の人が何年も悩

 

んでいた症状が改善したのだそうです。


 

     ・・今までの治療は何だったのか?

 

そこから冷え症について調べるようになったとか。

 

 

まず着目したのが東洋医学の漢方。

 

 

 

 

 

実は、漢方では「冷え」は得意分野で、4千年も前から身体は温めなければならない

 

と言われていました。

 


でも、確立した治療法というのはないのです。

 

 

処方も100人100様になってしまうし、効果も人それぞれ、という現実があるのです。

 

 

それなのに、漢方の理論を丸々信じて良いのだろうか?

 

 

また、運動生理学の権威のいるアメリカのコロラド大学まで出向き、「冷え」につい

 

て聞いてきたそうです。

 

答えは「基礎代謝の低下が原因」としか言われませんでした。

 

 

本当に原因はそれだけなのだろうか? 年配だけじゃない、若い人にだって、男性に

 

も女性にも冷えは出るのに? 他にも原因はあるはず。

 

 

そこで、山口先生は独自に年間約6千人の人を対象に調べたそうです。

 

 

そこで見えてきた事、判った事、それをノウハウにして治療で結果を出してきてい

 

らっしゃる山口先生。

 

 

その功績が認められ、社会文化功労賞を授与されています。

 

 

今回のお話も含めまして、まず数回にわたり山口先生の平成15年10月29日に中野サン

 

プラザでの「冷え症・冷房病は万病の元」というテーマの講演内容を中心にお伝えし

 

ていきます。


 

また、今までの講演や冷えに関する書籍の紹介などもしていきますのでお楽しみに!

 

 

冷えについてはこちら

 

Written by Keiko Kimura

 

冷え性へのこだわり

冷え性にお悩みの方は美容にもお悩みではないでしょうか。皮膚をキレイにするにも痩せるにも結果の出づらい人は、だいたいの方が体温が低いのです。

エルクレストでは、フェイシャルや痩身で結果の出づらい人の共通点が冷えだったことから、冷えの研究とその改善に取り組んでまいりました。問題は、ワキの温度ではなく内臓温の低下にあるのです。

エルクレストが冷え性にこだわる理由

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エルクレストでは、カウンセリングにおいて経絡ストレス度チェックと内臓温測定を行っております。

これらのチェックで、冷えのレベルと原因を突き止め、効果的なお手入れメニューを組み立てることができます。

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