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2015年3月

2015年3月

冷えと免疫

〈冷えとは?〉 

 西洋医学には「冷え性」という病名はありません

何かの病気があり、その影響で冷えが起きている場合には

原因となっている病気の治療を優先し、冷えそのものの治療はあまり行われないのです

女性は特に、自覚の無い冷えがあることが多く

自分は冷え性ではないと思っていても注意が必要です

 「冷え性」とは、特別な病気がないのに手や足が冷えるものの総称で

はっきりした病気ではないため、西洋医学では適切な対応ができません

したがってメディカルハーブや漢方などの代替医療が得意とするものであるといえます

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見た目では顔や舌が白くなっている

無意識に季節にそぐわないほどの厚着をしているなどの特徴があります

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 ・冷えは万病のもと 

 冷え性とは、単に体が寒いという状態だけを指すのではありません

一般には下半身が冷えることが多いのですが、寒さを自覚しない冷え性もあります

女性に多く見られる冷え性には、腰から下が冷たい、手足の指先が冷たい

顔はのぼせているのに足が冷たい、など色々な症状の現れ方があります

さらに冬になると暖房によって温められた空気が天井に集まって床が冷え

室内が寒い状態になります

冷え性には、頭痛、肩こり、腰痛、風邪、神経痛

さらに月経痛、月経不順など様々な症状を引き起こします

それは冷えが痛みを強くしてしまうためです

また体温が1度下がると免疫力が約30%低下し

逆に体温が平熱から1度上がると500%増加すると言われています

この事実は、がん治療などでも生かされており

体温を高めることでインターフェロンやインターロイキン

腫瘍壊死因子といった免疫物質より活性化させて治療効果を高めています

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風邪もウィルスはDNAやRNAをタンパク質の膜で囲んだだけの簡単な構造であるため

熱に弱く、発熱することで、不活化させることができます


・冷えの原因 

 冷えの原因は全身の血液循環が悪くなって、下半身が冷えたり

身体の上下の温度差を調整できなくなった結果の症状と考えられるため

血行を改善することを優先します。 またストレスが冷えの原因になっていることもあります

ストレスを感じると交感神経が優位になり、筋肉の緊張が高まって血管が収縮し

血液の流れが悪くなるのです


 〈漢方で考える冷えとは〉

 ・気、血、水(津液)のはたらき

 「気」:人体の構成と生命活動の最も基本になるもので、推動作用(ものを動かす)

温く作用(体を温める)、防御作用(外邪の侵入を防ぐ、免疫)、固摂作用(漏れや下垂を防ぐ)

気化作用(ものを変化させる)といった働きを持っています

「血」:身体の校生と生命活動を維持するための基本物質の一つで、全身に栄養を供給し

潤す働きを持ちます

また、精神活動の主な基礎物質でもあります

「水」:体内にある正常な水分のことで、各臓器、組織、器官内の体液と分泌物を含みます

全身を潤して、栄養を与え、運搬、代謝、排泄に関わります


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 ・冷えの症状

 ① 消化器が弱い → 冷たいものを摂り過ぎたり、脂っこいものを摂ったりすると

お腹を壊す特徴があります

消化器を丈夫にするために「気」(生命の大本のであるエネルギー)を

食べたものから取り入れることを心がける


② お手洗いが近い → 腎臓や膀胱の働きの衰えがあり、余分な水分が溜まり、むくみ

冷えの原因になるため適切な水分量を保つために「水」を外に出すことを心がけます


 ③ 月経不順、月経痛がある人→婦人科系の器官が弱くジンジン冷える場合は

「血」の流れを改善することを心がけます

血は頭の働きにも、関わっており、「頭に血がのぼる」という言葉は

東洋医学的な表現で、怒りやすくなる、悶々としている状態になっていることを示しています

簡単なチェック方法:舌を出して5~10秒ほどすると、青みがかってくる場合は

血の状態が悪いといえます 


 ④ 冷えとのぼせが混在する人→「気逆」が原因のため

頭寒足熱を心がけます

・気血水弁証 前述の4つのタイプをより細かく分類して

対処法を探っていきます

○気虚:気の不足によって起こる→冷え 気は朝つくられるとされており

朝体を動かしたり、朝食をきちんと摂る、きちんと休養することで気を補う必要があります

○気陥:気虚証が進み、気化作用が落ち込む ○気滞:気の活動が阻まれ、停滞する 

○気逆:気滞の一種で、気が逆方向へ上昇する→冷え この場合

服装や温め方を工夫して気を下げる努力をします 


 ○血虚:血の不足によって、栄養不足となり潤いが不足する

 ○瘀血:血の運行が失調して停滞する→冷え お風呂上がりや朝に腰周りを動かす

動物の内臓を摂るようにすることで巡りを良くしていきます

 ○血熱:血に熱邪が侵入する

 ○血寒:血に寒邪が侵入し、血行障害などを起こす 

○津虚:水の不足によって、全身や臓腑の湿潤、栄養の失調を起こす

 ○水滞:水の過剰や停滞によって起こる→冷え 利尿を心がけることで、停滞を防ぎます

ハーブではリンデンやジャーマンカモミール、エルダーフラワーなど

フラボノイドを多く含むものを摂ると余分な水分が出ていきます

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〈免疫について〉 

 ・免疫学の歴史 今から約2000年前の古代ローマ時代から免疫の考え方は存在し

「ペスト患者の治療はペストに罹って生き延びた人が行う」という取り決めがあったそうです

18世紀のイギリスでは、牛痘にかかった人は

天然痘に罹りにくいということを経験で知っていたといいます

エドワード・ジェンナーによる「一度罹った病気には罹りにくくなる」、種痘法の発見

病原菌の発見、弱毒化現象の発見、北里柴三郎

ベーリングによる抗体の発見などで免疫学が発展し、抗体の起源

多様な抗体の作成方法が進歩していきました


 ・免疫とは 

 疫病を免れるとは「ある感染症から回復した人は二度と同じ病気に罹らない」という

経験則に由来します

生体が自己と非自己を認識し、非自己のすべてを排除する反応と言えます

排除するものは最近やウィルスなど外界からの異物だけでなく

老廃組織やガン化した細胞など、変異した自己の成分も含まれます

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・免疫の持つ性質 

 ○多様性:抗体やT細胞抗原レセプターは10の10乗以上ある 

○自己と非自己の識別:自分を構成する成分とは反応しない

 ○特異性:抗体やT細胞抗原レセプターは、抗原のわずかな構造変化を見分け

特異性の高いものにしか反応しない

 ○記憶:一度侵入した抗原を長期間記憶している


 ・抗原と抗体 

 抗原は「単独で抗体産生することができるもの」と定義されます

通常、最初に免疫系を刺激する物質です。生体成分以外のすべての非自己は

抗原になる可能性を持っています

例えば、微生物、分子量1000~2000のペプチド(タンパク質の小さいもの)、多糖類、核酸などです

ペニシリンアレルギーなどを除いて医薬品でアレルギーを起こさない理由は

薬品の分子量がより小さいためです。 抗原とは、抗体(グロブリン)が結合する分子のことです

抗体分子は、抗原分子の特定の部分構造と結合しますが

この特定部分を抗原決定基(エピトープ)と言います

人の免疫グロブリンは、IgG、IgM、IgE、IgD、IgAの5つのクラスに分類され

さらにH鎖の構造の差異によってサブクラスに分けられています

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 ・自然免疫と獲得免疫

 ○自然免疫:皮膚や粘膜の障壁や食細胞による食作用などの非特異的防御機構で

感染の繰り返しでも抵抗力が高まることはありません

可溶性物質として、補体、リゾチーム、インターフェロン、細胞としてマクロファージ

NK細胞があります

 ○獲得免疫:侵入した異物を非自己として認識して

新たに獲得した異物排除のための特異的な防御機構で、感染を繰り返すと抵抗性が高まります

可溶性物質として抗体、細胞としてT細胞があります


・免疫に関係する器官 

 すべての免疫細胞は、高分化能を有する造血幹細胞から分化します

造血幹細胞は、骨髄に局在しています。免疫に関わる細胞同士は

サイトカインという生理活性物質を使って、お互いに連携を取り合っています

骨髄でつくられた細胞は、喉元にある胸腺でトレーニングを受け

正確に自己と非自己を見分ける能力を身につけたわずか数%がT細胞として

異物と戦うエリートとなります。また免疫に関わるものとしてリンパ管があります

血管のように全身に分布していますが、節があるという特徴があります

リンパ管は死んだ細胞や外界から取り込んだウィルスを流す下水路の役割をしており

リンパ節は、それが全身に回ることがないように関所として働くという役割があります

体内に数百個あると言われています


 ・アレルギーとは 

異物を排除しようとする生体の免疫反応が

過度または不適切な形で起こり、組織傷害を起こすことをアレルギーといいます

一般にアレルギーとは、抗原侵入後

数分から数十分以内に症状の起こる即時型(Ⅰ型)アレルギーを指します

広義のアレルギーは、異物として認識される抗原に対する免疫系の過敏反応を全て含み

Ⅰ~Ⅳ型に分類されます

アレルギーの中で最もメジャーなものはIgEが関わるⅠ型アレルギー(アナフィラキシー型)で

これは元々寄生虫に対する免疫システムで

昔は寄生虫がヒトの体内に多くいましたが、最近では、少なくなったことで

今まで反応しなくてもいい花粉などに反応してしまうようになってしまったのではという説もあります

Ⅰ型 アレルゲンが体内に侵入すると

IgEがつくられ肥満細胞表面のレセプターと結合する

アレルゲンがこのIgEとブリッジ状に結合すると

肥満細胞からケミカルメディエーターが合成され、放出されて炎症が起こる

蕁麻疹、花粉症、気管支喘息、アナフィラキシーショックなど 

 Ⅱ型 生体自身の細胞や、組織に結合した抗体が補体系を活性化することにより

生体に障害を与える。 特発性血小板減少性紫斑病、不適合輸血による溶血性貧血

新生児溶血性貧血、自己免疫性溶血性貧血、薬剤性溶血性貧血、重症筋無力症など 

 Ⅲ型 生体内で生じた抗原、抗体複合体が細胞に沈着し、補体系を活性化させることで起こる

 血清病、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、各種糸球体腎炎など

 Ⅳ型 アレルゲンにより感作されたT細胞がアレルゲンと反応することによって炎症が起きる

抗体の関与なしに抗原に対するT細胞の反応によってもたらされる細胞性免疫反応による

細胞障害。通常、抗原の侵入から2日後くらいに反応が最大となる

接触皮膚炎、ツベルクリン反応、薬疹、臓器移植の際の拒絶反応など


 ・アレルギーの発症 

 体内に花粉などの抗原が侵入すると

骨髄でつくられるB細胞で抗体がつくられ

肥満細胞の細胞膜に特殊なタンパク質ができます(感作)

細胞は抗体を細胞膜に付けることで抗原を待ち受けます

再び抗原が侵入すると、抗体に抗原が結合し、反応してヒスタミンなどの化学物質が放出されます

それにより、毛細血管が収縮し、血中の液体成分が漏れ出すことで粘膜の分泌が亢進し

粘膜が過敏になり、アレルギー症状が出ます


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 〈メディカルハーブ〉 

 ・冷えによく用いられるハーブ 

 ショウガ、シナモン、ジャスミン、ジャーマンカモミール

エルダーフラワー、リンデン、イチョウ、ターメリック 

 ・風邪によく用いられるハーブ 予防:エキナセア

 風邪のひきはじめ:エルダーフラワー 

 咳、喉の痛み:タイム、セージ、マシュマロー、マローブルー


 ・花粉症によく用いられるハーブ 

 エルダーフラワー、ネトル、ローズヒップ、ペパーミント

イブニングプリムローズ

 ・ハーブティーの淹れ方 

 ティーポッドにハーブを入れ

熱湯を注いで抽出します

効率よく抽出するためにはハーブを細かくし、必ず熱湯を使うようにします

花や葉は3分間、種子や根は5分間抽出します


 ・ハーバルバス 

布の袋やティーパックにハーブを詰めて直接浴槽のお湯に入れる方法と

別に温浸剤を作ってお湯に混ぜる方法があります

毛穴が開いて、血液循環も良くなり、ハーブの成分が吸収されやすくなります

使用するハーブの種類によっては、保湿や美肌といったスキンケア効果も期待できます


・蒸気吸入 

ハーブには精油など揮発性の成分が含まれています

それらを熱湯で揮発させ上記とともに吸い込むのが蒸気吸入です

鼻やのどの粘膜に有効成分を直接作用させることができるほか

蒸気の温熱による血流促進や保湿も期待でき、鼻やのど、気管などのトラブル軽減に役立ちます


〈東洋医学での冬〉

 東洋医学では、冬は立冬から始まって、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒を経て

立春までの3ヶ月を言います

「冬の3ヶ月は閉蔵という。水は凍り、地は裂ける。人は陽を乱さないように、早寝し

必ず日光を待ってから起きる

志を内に潜ませて隠れるようにし、私心があっても抑えるかのように

気持ちを出さないような精神状態にさせる。寒を避け、暖をとり、皮膚を外に現さず

気を外に逃がさないようにする

これは冬の気に応じて蔵を養う方法である。これに逆らうと腎が損なわれて

春になると手足が冷えて萎えるなどの病になりやすい

春の生を体に受けることが少なくなる。」(素問:四気調神大論) 

 〈冬の養生〉 

 冬の養生の原則は腎気を衰えさせないように注意することです

また同時に寒さから身を守ることが大切になります

 〈冬の過ごし方〉 

 ○睡眠時間をたっぷり取りましょう

 ○暖房が強すぎると、汗をかくとともに、蓄えていた気を消耗してしまいます 

○エネルギーを蓄える季節にダイエットは控えましょう

 ○特に、首、足首、腰を冷やさないように温めましょう

 ○消耗する運動は控えましょう ○なべやスープなどの温まる食事を心がけましょう 

○風邪が流行る季節です。柑橘類などからビタミンCを摂りましょう 

 〈如月の過ごし方〉 

暦の上では春とはいえ、まだまだ厳しい寒さが続き、インフルエンザは蔓延する時期です

冬場の風邪は、大気の乾燥で鼻やのどの粘膜が傷つけられ抵抗力が落ちているので

重くて、長引きやすいのが特徴です

また、こじらせると他の病気を引き起こしかねないので万全な予防対策が必要です

風邪やインフルエンザから身を守るため、体を温める食材やビタミン類が豊富な食材を多めに摂り

寒さや風邪のウィルスに負けない体力作りを心がけましょう

胃腸を強化し、消化吸収を高めることが秘訣です



痛みに伴う体の反応

身体に冷えがあると自律神経が乱され、交感神経が緊張することによって 

痛みやコリを強く感じるようになると言われており 


単に体を冷たく感じるだけではない様々な症状を引き起こすのです 

痛みは体の異常を知らせる重要な感覚の一つですが

それに伴って様々な反応が起こります


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①情動反応と精神的反応

痛みのために様々な情動反応が起こり、精神的に多様な苦しみ、憂鬱感、絶望感などを示します


②運動系の反応

手足などに侵害刺激が加えられると、痛みをおこす刺激を避けようとする反射が起こります


③自律神経の反応


皮膚への侵害刺激で自律神経の活動が反射性に亢進したり、減少して

血圧が上昇したり、消化器の働きが抑制されたりします


④内分泌系の反応

侵害刺激によって副腎皮質ホルモンやカテコールアミン、バゾプレッシン等の分泌が

反射的に増加します


⑤免疫系の反応


免疫機能の低下を引き起こすことが多い


⑥内臓-体性反射

内臓痛覚及び体性深部痛覚は、近くの骨格筋に強い反射性収縮を引き起こします

これは一般に腹壁に起こり、筋性防御と呼ばれます


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このことから分かるように、痛みは免疫力の低下や精神、自律神経の不安定化といった

反応を引き起こすことから、過剰な痛みは早期に取り除くことが重要です

ですから痛みやコリが長期化している方は

その根本に冷えという状態が隠れている可能性があるため

ぜひ冷え性対策を行って頂きたいと思います

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食習慣と冷え

平成22年度(2010年)の国民栄養調査では

朝食の欠食率は 、男性13.7%、女性10.3%でした

性、年齢階層別では、20歳代の男女の約3人に1人 (男29.7%、女28.6%)、

15~19歳の男女でも約7人に1人( 男14.5%、女14.0%)が欠食していたそうです

30歳代男27.0%、40歳代20.5%と働き盛りの男性の欠食が目立っています

近年、共働きの家庭の増加、単身者の増加、さらには高齢者の独り暮らしの増加などの

核家族化の増加は、家族や親しい人たちとのコミュニケーションが希薄になり

孤食や個食の頻度が増える傾向にあります

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〈ストレッサーの分類〉

 

物理化学的ストレッサー

環境によるもので花粉、騒音など

 

生理的ストレッサー

暑い、寒い、過労といったものなど

 

心理的、社会的ストレッサー

心に対する家庭的、社会的なストレッサー

 

〈ストレスに対する反応〉

 

・警告期

ストレッサーへの反応の第一段階として疲れる、体調不良、肩こり

イライラが症状として起こります

 

・抵抗期

ストレスに対する抵抗によって血圧の変調、内臓の異常、血糖値の上昇

交感神経の過緊張

 

・疲弊期

抵抗期の持続によって人体が疲労し、集中力の低下、物忘れ

ストレス性の潰瘍、うつが生じてきます

 

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〈ストレス病〉

 

・うつ

抑うつ状態を主体とした感情の病気で

気分の落ち込みや意欲の低下に伴って様々な自律神経症状を引き起こします

 

・心身症

心因性のストレッサーによって身体に消化性潰瘍、本態性高血圧

過敏性腸症候群などの症状が出てくるもの

 

・神経症

心因性のストレッサーによって心に不安神経症、恐怖症

脅迫神経症といった症状が出てくるもの

 

〈ストレス対処の方法〉

 

ストレッサーは、人が成長していく中で必要不可欠なもので

有名なストレス研究者が「ストレスは人生のスパイスである」と語っているように

そのストレスに対してどう対処していくかという

ストレスコーピング(ストレス管理)の概念が重要です

 

・運動、会話、軽度の飲酒

・旅行、趣味

・友人、家族、上司の指示を受ける

・くつろぎ、リラクゼーションとしてヨガなど

・価値観の変化、自己改革、宗教

 

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〈ストレスとハーブ〉

 

覆いかぶさってくるような不安感や、居ても立っても居られないような緊張感を解きほぐすには

鎮静作用の高いハーブのティーを時間をかけて楽しむのが一番です

お茶を入れて飲む時間をつくるだけでも、ストレスの緩和に繋がります。

手浴も予想外に効果が大きいものです。ハーブがオフィスなどで簡単にできるのも利点です。

 

・ジャーマンカモミールとパッションフラワーのティー


カモミールはリラックス効果によって入眠しやすくし

ペパーミント、レモンバームは爽快感で目が覚めやすく

組み合わせることで一日のリズムをつくっていき

自律神経の安定につながります

パッションフラワーはアルカロイドの作用で脳に直接働きかけて気持ちを落ち着けます。


・ジャーマンカモミールの手浴


手は緊張で発汗が過剰になったりと感情を表しやすい部分であると言えます

そういった部分を温めることで精神を安定させます。


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〈不眠〉

 

不眠とは、「適切なタイミング、環境下で睡眠をとっているにもかかわらず

何らかの症状によって眠りが妨げられ、日中の活動に悪影響を及ぼすもの」

 

入眠障害 

2時間近く眠りに入れない

 

中途覚醒

睡眠中に何度も目が覚めてしまう

 

熟眠障害・多夢

深く眠れない、夢を見すぎて眠りが妨げられる

 

早期覚醒

早い時間に目が覚めてしまい、そのまま眠れない

 

睡眠時無呼吸症候群

4050代に多く男性に圧倒的に多いですが、

女性も更年期が安定する50代以降になると黄体ホルモンが減少してくるのに伴って

気道の筋肉にハリをつくる作用が弱くなり気道が狭くなることによって起こります

 

ムズムズ脚症候群

感覚異常によって脚を動かしたくなる欲求にかられて睡眠が妨げられる

遺伝、鉄不足によるドーパミン生成不全が原因とされる

 

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〈不眠の対処法〉

 

・寝室に光が差し込まない工夫をする

・睡眠時間を遅くする

・起床時に日光を浴びることで体内時計をリセットする

 

過剰なストレスは自律神経を狂わせ、冷えや不眠の原因となります

 

メディカルハーブを生活に取り入れて、自律神経を安定させましょう!

 

このブログはエルクレストで

メディカルハーブや漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を

元に作成しています

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症状別メディカルハーブ -ダイエットと食事-

安全なダイエット方法の王道はやはり、食事と運動です


運動を行う理由は大きく分けて2つあると考えています


1.有酸素運動によって、直接中性脂肪をエネルギーとして使って

体脂肪を減少させる


2.筋力トレーニングを行って筋肉量を増やして

基礎代謝量を増やす、引き締め効果によって美しいボディラインをつくる


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そしてもう一つ重要なのが栄養です

せっかく筋肉をトレーニングしたとしても、筋肉の元となる栄養補給を怠っては

筋肉は強くなれず、うまく体は引き締まりません

そこで重要な栄養素がたんぱく質です




たんぱく質は細胞の主要な構成成分であると同時に、物質代謝に必要な酵素や

生体機能の調節に必要なホルモンの材料としても重要です

一日の摂取基準は男性で70g、女性で60gとなっていますが

なかなかこの量を摂取できていないのが現状です

また、トレーニングを行って筋肉を増やそうとしている場合は

基準より多くの摂取が必要です


たんぱく質は100gあたり牛乳で約3.5g、肉類で約20g、魚で約25g含まれていて

特に多い食材がシラス干しで約40g摂取することができます


栄養素の種類によって食事誘導性熱代謝のエネルギー消費は変わります

タンパク質のみ:摂取エネルギーの30%

糖質のみ:摂取エネルギーの6%

脂質のみ:摂取エネルギーの4%

通常の食事(混合):摂取エネルギーの10%

がエネルギーとして消費されます

従って、タンパク質が多い食事はより多くがエネルギー(熱)に変わるため

脂肪として蓄積されにくいということなのです


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ダイエットは安全に行わなければ意味がありません

ですから、必要な栄養素はきちんと取って

余分なカロリー摂取は抑えることが重要なのです


・ダイエットとメディカルハーブ 


前述のように筋肉を増やして基礎代謝を上げる食事の他に

メディカルハーブの中には脂肪の燃焼を促進するものがあります


1.マルベリーのティー


2.マテのティー

 

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マルベリーとは、桑の葉のことで

DNJ(デオキシノジリマイシン)という成分が含まれており

これを食前に飲むことで摂取した食品からの糖の吸収を抑えるという働きがあります

(小腸で糖の分解酵素であるα-グルコシダーゼに結合して、その活性を阻害します)

糖尿病の薬でも同じような作用を持つものがあります

マテは、コーヒーよりも多くのカフェインを多く含んでおり

代謝を高めて脂肪の燃焼を促進します。

ダイエットには様々な手段がありますが

早急な結果を求めるような無理な方法には

必ずリスクがあります。いくら体重を減らせても、肌荒れ、貧血、月経不順など

他のトラブルを抱えたら意味がありません

腸からの糖分の吸収を抑える

脂肪の燃焼を助けるハーブを利用して健康なダイエットに取り組みましょう


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座っていると血流が悪くなる?

私たちの血流は座っていたり立っていたりすると70%が下半身に集まっており

肢から心臓へと血液を運ぶ静脈は、立位では1秒間に8~10cm血液が上がっていきますが

座位では約5cmになり、その状態で30分経過すると約2.5cmになってしまいます

これは股関節や膝関節が屈曲して血管が圧迫されることに加えて

下肢の筋肉が使われないことによって、ポンプ作用が発揮されないために起こります




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デスクワークなどで座っていることが多くなった現代人は、血流が滞りやすくなっていると言え

冷えやむくみの大きな原因となっています

また血流が悪い状態は、免疫力にも大きな影響を及ぼします

免疫に関わるリンパ球は末梢の血管である毛細血管が開いていなければ

血管外に出れず、働けなくなってしまいます


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免疫のスペシャリストである日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は下肢の血流を高めるために

ふくらはぎのトレーニングの重要性を述べています
 
下腿後面(ふくらはぎ)の温度は体温より1.75度低いと言われており

軽い自転車漕ぎを30分1日2回行うと、6週間で約0.5度上がるというデータがあるそうです

第二の心臓と言われるふくらはぎを鍛えていくことが血流の改善に非常に有効です 


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冷えについてはこちら

症状別メディカルハーブ -シミ、色素沈着-

〈紫外線の脅威について〉


・夏の肌のダメージの脅威:炎症後色素沈着

細胞が傷つき、炎症が起きることでできるシミで

海水浴スポーツなどで急激に日焼けすると出てきます

なかなか治りにくい厄介な式を異常症です


1. ニキビや外的刺激(日焼け、かぶれ、虫刺されなど)によるダメージ


2. 皮膚細胞が傷つき炎症を起こす(表皮から真皮まで)


3. 傷ついたところに多量のメラニンが送られる(表皮だけでなく、真皮まで送られることもある)


→メラニンの塊がシミとなる


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・炎症後色素沈着に対する有効成分


1. ビタミンA:ダメージを受けた皮膚細胞を補修(ケラチノサイトを正常化)


2.ティーツリー葉油、ビタミンB3(ナイアシンアミド):抗炎症


3.ビタミンC、乳酸、ビタミンB3、リノール酸、リノレン酸、アルブチン

ウンデシレノイルフェニルアラニン:美白


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・有効なメディカルハーブ

シミの正体は体内で作られたメラニン色素

無防備に浴びてしまった紫外線などが原因で、老化現象の一つです

メディカルハーブのケアでは、老化を遅らせるために

ハーブが持つ抗酸化作用を

シミ、色素沈着の予防にアプローチします

 

ジャーマンカモミールの外用チンキ:アルコールで2週間ほど漬けたものを

水やグリセリンで希釈して、パッティングします


マルベリーのフェイスパック:マルベリーとカオリンなどのクレイを

混ぜて使います

柔らかい成分が入っていないので、完全に乾く前に洗い流してください


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メディカルハーブで不定愁訴を改善

〈女性に多くみられる冷え〉 

・腰から下が冷える 

・手先、足先が冷える 

・顔はのぼせて下半身は冷えている 

冷えがあると、頭痛、肩こり、腰痛、風邪、神経痛、月経痛、月経不順など

様々な不定愁訴が出てきます 

主な原因は自律神経の不調によるもので

交感神経の緊張によって全身の血行の悪化している場合や

上半身と下半身での血流バランスが崩れている場合などがあります 

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 〈気血水〉

漢方で考える冷えは、『気』が少ない、『水』が多い、『血』の流れが悪い

『気』が逆転している場合の4つのパターンに分けることができます

 『気』とは、目には見えない生命エネルギーのことで

「自律神経(体の機能を調整する神経)」のはたらきに近いと考えられていて

体を温める作用があります 『血』は、全身をめぐってさまざまな組織に栄養を与えるもののことで

主に血液を指します 

『水』は、血液以外の体液全般に相当し、水分代謝や

免疫システムなどに係わっているものを指します 

これらの巡りが悪くなったり、不足したりすると体の調子が悪くなります 

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 〈痛みについて〉 

頭痛、腰痛、筋肉痛などは体部痛と言われ、物理的な刺激によって

ヒスタミンやブラジキニンといった発痛物質が放出され、知覚神経から痛みを感じ

腹痛などは内臓痛と言われ、内臓の平滑筋の痙攣によって起こります 

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 〈冷えに有効なハーブ〉 

リンデンは西洋菩提樹と言われており、ファルネソールという香り成分を含んでいます

カモミール、リンデン、エルダーフラワーはフラボノイドという色素成分を多く含

毛細血管の働きを助け、体を温めます 

イチョウはバイフラボン(フラボノイドが2つ結合したもの)を含み

脳はじめとした全身の血流を良くする働きがあります 

ターメリック(ウコン)はショウガ科の植物で体を温める作用が強く、根の部分を使います


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 〈痛みに有効なハーブ〉 

チェストベリー、ラズベリーリーフ、セントジョーンズワート、パッションフラワーは月経痛に有効です 

ラズベリーリーフとチェストベリーは女性のためのハーブとも言われおり

チェストベリーは更年期のイライラにも使われています 

ラズベリーリーフは出産準備のハーブと言われていて

子宮や骨盤周辺の筋肉を調整して月経痛を抑える効果や出産に備えるという効果があります 

セントジョーンズワート、パッションフラワーは感情に働きかけて落ち込みや

イライラを鎮める働きがあります 

頭痛の時には、温めると楽になるものに対しては、フィーバーフューが有効ですが

常用してはいけません

肩こり、腰痛、筋肉痛に対しては

クランベリーやハイビスカスが疲労物質を取り除き、楽にしていきます

このブログはエルクレストで、メディカルハーブや漢方の講師をしてくださっている


渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています



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不定愁訴と漢方

・漢方とは

 

三大伝統医学として中医学、インドのアーユルベーダー、イスラム圏のユナニー学がありアーユルベーダーはサンスクリット語で「生命の知恵」という意味があります

ユナニー学の元になっているのは、古代ギリシャのヒポクラテスの時代で、ヒポクラテスは医学、薬学の父と呼ばれ、2000年以上前からハーブなどを用いて治療を行っていたが、この医学とヨーロッパの医学が融合してユナニー学が誕生し、現在の西洋医学の元にもなっています


中医学の特徴は、鍼灸、気功、食用があり、中国では昔、食医という職業があり、食事から病気を予防していたり、黄帝内経という最古の書物には、女性は7の倍数、男性は8の倍数で体が変化するといったことなどが記してあります


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漢方は日本でつくられた言葉で、中医学を蘭方と区別するためにつけられたもので、日本最古の医学書である医心方には輸入した医学を元に、日本の風土などを考えて新しい医学をつくりあげたということが記され、その中で漢方は実際に行われていたが、明治時代に新政府によって少数派であった西洋医学が採用され、東洋医学は認められなくなりました


しかし、日中の国交が1972年に回復し、生薬を自然由来の医療として認めたことから漢方が日本でも扱われるようになりました


漢方で東洋医学を表す言葉として以下のものがあります

 

    天神合一

  人間が自然そのもので、症候や症状を一面的に捉えるのではなく、なぜ病気になったかという本質を考えるというもので、現在でいうホリスティックに繋がる考え方です


    扶正祛邪

正気を助けて、邪気を取り除くという意味で、邪気には寒邪、燥邪、風邪、暑邪などが正気に勝ってしまうと病気になると説いており、悪いところだけでなく、自然治癒力を助けるということの重要性を示しています


    心身一如

心と体は相互関係があり、治療法や薬だけでは病気は治らず、病気を治すのは人そのものであるという考え方

 

 

・陰陽五行説

陰陽説と五行説から成り、万物を陰と陽、五行に分けるという中国の思想を医学に当てはめたもので、対極図に表れているように陰と陽が互いに対立し、依存し、転化するという関係があり、常に変化する相対的なものであるとしています

五行説は木、火、土、金、水に季節、感情、五臓である肝、心、脾、肺、腎を当てはめており、木には成長という意味合いがあり、火が強い時には、体の熱が上に上ることでほてるといった症状が出て、土には受容する、変化というもので、金は静かで、清涼なもの、水は冷たく、低いところに行くといった特徴があり、これを病気の症状に当てはめています



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これらは相性関係が成り立っており、木は燃えて火を生み出し、火はものが燃えた後、土となり、土から金属が取れ、金属は冷えて水を生み出し、水は木を育てる

それに対して相手を討ち滅ぼす相克関係という関係もあり、木は土から養分を奪い取り、土は水を濁し、土砂をせき止める、火は水を消す、金属は火によって溶かされ、金属の斧は木を切り倒すというものです

 

・気血水

    

体の構成と生命エネルギーの源であり、絶えず変化し陽の性質を持つ

気には、5つの働きがあり、ものを動かす働き、温駆作用、外邪の侵入を防ぐ、ものを固める(排泄や生理、内臓の位置を正常化する)、ものを変化させる

東洋医学で脈診をする時には、3本の指を使って3つの流れの浅いところと深いところ、前後の流れを左右で見ての合計14本の気の流れを診ることができる¥

 

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血は血液に近い意味合いで、陰の性質を持ち、全身に栄養を送り、潤すという働きがあり、血が充実していると、肌や筋肉、毛髪に潤いがあるとともに精神活動にも影響を与え、感覚を鋭くするといった作用もある

 

    水(津液)

津液は体の中にある水分のことで、体の水分は約60%あり、臓器に含まれるもの、組織の間質液なども含まれ、全身を潤し、臓器、筋肉、粘膜、毛髪を潤し、関節の動きを滑らかにする働きがある

東洋医学では四季を人の一生に当てはめており、春は青春と言われるように若い時を示しており冬に向かうに従って、加齢による体の機能が低下していくことを表している

冬の臓器である腎には気を溜めておく働きがあることから、腎を充実させておくことが長生きの秘訣であるとしている

 

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・漢方薬について

 

最も有名な葛根湯を例にすると、適応として自然発汗が無く

頭痛、発熱、悪寒、肩コリなどを伴う比較的体力があるものの

感冒、鼻風邪、熱性疾患、神経痛、尋麻疹、目、耳の炎症に

効果があるとされており、中医学では西洋医学と異なり

一見関係なく見える症状に対しても、気血水のバランスを整えることによって

生じた様々な症状が同時に改善するといったことが起こります

また、風邪の引き始めか、一定期間経過したものかによって使う薬も異なる

体の不調には、外に原因がある外寒と内に原因がある内傷に分けられ

外寒では風、寒、湿、暑、燥、火の六気が過剰や不足すると六淫になります

内傷では喜・怒・哀・懼・愛・悪・欲の七情という感情の変化も急激であったり

過剰であると体調を崩すと言われています

 

・メディカルハーブの基礎知識

 

ティーポットの中に細かくしたハーブを一人分200mlに対して、小さじ一杯入れ、指で入れるのであれば三本の指で掴める程度入れ、熱湯を注ぐ

抽出している間は香りを逃がさないために蓋をして、花や葉は3分、根や実は5分置く

メディカルハーブは法律上、食品であり

海外では病気や治療を目的に用いられるハーブで、ドライハーブだけでなく

錠剤やカプセルになっているものも含み

自然治癒力を高め変化する環境に適応することによって

病気やケガの予防をしていくという効果があります

 

18世紀に化学物質による医薬品の誕生や、20世紀に抗生物質が生まれたことによって

感染症による死者が激減しましたが

それに代わって生活習慣病や心身症が増えたことから

統合医療が見直され、メディカルハーブの重要性が理解されるようになりました

 

・メディカルハーブの効果

 

    多様な成分が含まれていることから、それらの相乗効果が生まれる

    リラックス効果、免疫、ホルモンに働きかける

    医薬品と比較して、体への負担が少ない

    身体の防御作用を向上させる



このブログはエルクレストで、メディカルハーブや


漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています

 

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血流を良くするには

冷えと血流は切っても切れない関係にありますが

今回は血流をコントロールする上で重要な動静脈吻合と

冷えに関わる毛細血管についてお話したいと思います

動静脈吻合(AVA)とは血液を毛細血管に通さず

動脈系から静脈系へショートカットする経路ことを言います



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外界の気温が低く、寒い時には心臓や脳などの深部の体温を維持するため

毛細血管を通さずに、AVAを介して素早く血液を循環させます

これは寒冷刺激で交感神経が刺激され、毛細血管の太さを調節する

前毛細血管括約筋が収縮し、毛細血管を流れる血液量が減少するためです

これにより体温が急激に下がるのを抑えていますが

冷えを強く感じる方は、このコントロールがうまくいかず

毛細血管が持続的に収縮しすぎてしまうことが原因の一つとして挙げられます




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全身の血管はつなぎ合わせると地球約2周に相当する9万kmになると言われていますが

そのうち、大動脈の長さは50cm、中動脈である細動脈が5000~6000kmで静脈もさほど長さは変わらず

残りはすべて毛細血管なのです

そしてこの毛細血管の血流低下やよどみが冷えの大きな原因の一つなのです




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日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の血流によどみが生じると


①末梢の冷え

②体温の低下

③老廃物の排泄効率の低下

④酸素及び栄養分の供給低下

⑤免疫力の低下

⑥高血圧


といった様々な症状が現れ、これらを防ぐために体温の上昇と維持という2つの考え方を

持つべきだとおっしゃっています

体温の上昇:自分で作る熱の量を増やす→筋肉量アップ、運動

体温の維持:つくられた熱が逃げないようにする→服装、半身浴、食事

これらのことに注意して、よどみなく血液を全身に届けることができれば

素晴らしい健康を作ることができることができると思います


冷えは女性ホルモンの大敵

女性ホルモンはその名の通り、女性が女性らしくいるために無くてはならないホルモンです

今回はこの女性ホルモンと冷え症が大きく関わっていることについてお話したいと思います

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・女性ホルモンの作用 

① 生理を起こさせる

② コラーゲンの生成 

③ 毛細血管を拡張する 

④ うなはたけ(肌のうるおい、なめらかさ、ハリ、弾力、血色)に関わる 


生理周期が28日なのと同じように皮膚も同じ周期で入れ替わっているため

女性ホルモンの分泌がうまくできている時には、生理も肌の状態も良いと判断できます

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 ・女性ホルモンを減少させてしまう要因 

① 卵巣の寿命 

② ストレス  
  
司令塔である視床下部への影響 

冷え 

ホルモンは血管に分泌されるため、冷えがあり血流が悪くなっている場合は

ホルモンがうまく運ばれず、加えて卵巣は膀胱の後ろ

直腸の前という非常に置く深くに位置しているため、深部を温めることが重要です


④ 情動(愛情、美意識、欲望)の低下 


エステティックのプロフェッショナルを指導していらっしゃる森征秀美先生

美意識はオシャレをすることだけではなく自分らしさやこだわり 

自分の中でこれをするとウキウキするポイント(パワースポットなど)を

見つけておくと良いということをお話されていました


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冷え症は様々な不定愁訴を引き起こすだけでなく

美容にも大きな影響を与えてしまうため、食事や深層筋の強化

服装などに気を配り、しっかりと予防、対処していくことが大切です


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written by nakagome keiichi 

寒暖差アレルギーに負けないカラダづくり

2月まで非常に寒い日が続いていましたが

3月になり、いきなり気温が20度前後になる日も増えてきました

このような時期に多いのが寒暖差アレルギーです


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急な寒暖差で鼻腔の血管の太さが変化し、アレルギー性鼻炎のような症状が起こるため

このように呼ばれています



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これは温度に合わせて体を調節し適応させる自律神経の乱れが原因です

自律神経が対応できる気温差は約7℃と言われており

それ以上になるとうまく体が環境に反応できなくなってしまうのです

夏の暑い日にクーラーの効いた部屋に入ると、くしゃみや鼻水が止まらなくなるのも

同じメカニズムです

実際はアレルギーや風邪ではないため、薬は効きません


冷えと自律神経には密接な関係があり、冷えは自律神経を乱す最大の要因といわれています


その中で一番多くみられるのは様々なストレスによる交感神経の緊張です

交感神経の緊張は血管の筋肉を収縮させ、毛細血管への血流が減少し

手先、足先はもちろん、内臓の温度が低下します



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この状態では、肌荒れ、偏頭痛、不眠、便秘、軟便、めまい、耳鳴りなどの

様々な不定愁訴を引き起こしやすくなるとともに、免疫力や代謝も低下します

乱れた自律神経のバランスを整えることは容易ではありません



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まずは規則正しい生活をして神経のリズムを取り戻すことが重要ですが

仕事などの都合で活動と休息の時間がまちまちになってしまう方もすくなくありません

全国冷え症研究所の山口勝利先生は、超短波のWブロックという画期的な方法で

交感神経の緊張をとることに成功しました




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超短波は元々、関節や筋肉を温め血流を改善し、疲労の回復や痛みの軽減を行う治療器でしたが

これを頚部と腰部にある交感神経の神経節に当てることによって

超短波の1秒間に数千万回にも及ぶ波長が交感神経のマッサージを行い

緊張をとると共に、温熱効果によって血流を改善し、内臓温を上昇させます


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不定愁訴は病院で検査を行っても、自律神経の状態を測ることができないため

異常が見つからないことがほとんどです


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超短波Wブロックで自律神経のバランスを整えて、免疫機能を高めて

アレルギーに強い体をつくりましょう!


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written by nakagome keiichi


冷え性へのこだわり

冷え性にお悩みの方は美容にもお悩みではないでしょうか。皮膚をキレイにするにも痩せるにも結果の出づらい人は、だいたいの方が体温が低いのです。

エルクレストでは、フェイシャルや痩身で結果の出づらい人の共通点が冷えだったことから、冷えの研究とその改善に取り組んでまいりました。問題は、ワキの温度ではなく内臓温の低下にあるのです。

エルクレストが冷え性にこだわる理由

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エルクレストでは、カウンセリングにおいて経絡ストレス度チェックと内臓温測定を行っております。

これらのチェックで、冷えのレベルと原因を突き止め、効果的なお手入れメニューを組み立てることができます。

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