HOME > 冷え性対策WEB講座 > 

2015年1月

2015年1月

冷えと睡眠の関係

・内分泌学

内分泌学は比較的新しい学問で

1902年にイギリスの生理学者によってホルモンという専門用語が使われるようになりました

ギリシャ語で、「ホルマオ=刺激する、興奮させる、動かす」という言葉が語源となっています

体の生理活動を正常に保つため、その働きをコンロトール(活性、抑制)する

神経系と内分泌系は、協調して働くことにより、日常のホメオスタシスの維持を行っています

たんぱく質を含む物質が血中に分泌され、微量で多大な効果を持つものも多くあります

ホルモンの届きやすさは、血液循環の良し悪しで、個体差があります

心臓から送り出された血液が再び戻ってくるまでにかかる時間は

血流が良い人も悪い人も約1分かかりますが

血流が良い人では毛細血管の隅々まで巡って1分

悪い人では、毛細血管にあまり血液が行かずに大動脈

細動脈を通って1分という違いがあります

血液検査の項目には、AI値(動脈硬化指数)というものがあり

正常値は2.6以下、20代では1.0以下です

この値は動脈硬化だけでなく、ホメオスタシスやホルモンの働きも反映していると言えます

ホルモンは、色々情報を伝達する生理活性物質で、主としてたんぱく質で構成されており

血液中に分泌されることから内分泌と呼ばれています

ホルモンが作用を及ぼす特定の器官を標的器官といい 

その細胞あるホルモンの受容体(鍵穴)をレセプター(2000~100000個/細胞)といいます

レセプターの数は、血液循環の良いところでは増え

血流が悪くホルモンが届かないところでは減少する傾向にあります

また意識している部分も血液に集まりやすくなるため、レセプターが増えます

ホルモンはここで栄養素のように分解してエネルギー源になるのではなく

その細胞の代謝活動のきっかけをつくる、または調節したりします 

特定の器官から分泌され、血管の中を移動し

遠隔の器官に作用するものを狭義のホルモンと捉えますが

最近では、ある種の細胞や組織から分泌され

比較的近傍で働く生理活性物質(サイトカイン、プロスタグランジンなど)も

広義のホルモンと捉えられています

ホルモンは単独では働かず、脳下垂体で制御されていますが

下垂体はその上の視床下部の制御も受けているため

ホルモンは自律神経の影響や感情、情動が大きく関わります

微量で多大な効果を持つものも多く

一生のうち耳かき1杯分しか分泌されないものもあります


hormone.jpg


 ・ホルモン全体の働き 

① 平滑筋や心筋の活動を調節 

② 分泌腺の調節 

③ 代謝の変化 

④ 成長や発育を促す 

⑤ 生殖過程に影響を及ぼす 

⑥ サーカディアンリズムの調整 


 ・ホルモンの種類 

ペプチドホルモン(たんぱく質主体のホルモンで、期待する感情で分泌が影響を受けるホルモン) 

現在、発見されているホルモンの70%はペプチドホルモンで

細胞膜にレセプターがあり、その信号が細胞内に伝達され

酵素活性が起きることにより、生理的反応を引き起こします

・心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP):心房で合成され、末梢血管を拡張し

血圧降下物質として働く、腎臓で利尿を促進する

・成長ホルモン

・ソマトスタチン

・バゾプレッシン

・インスリン

・グルカゴン

・オキシトシン

などがあります


アミン型ホルモン(構造にアンモニア化合物の総称であるアミンを含むホルモン) 

細胞膜にレセプターがあり、その信号が細胞内に伝達され酵素活性によって

生理的反応を引き起こします

ビタミンも全てアミンです(Vita-amin)

・サイロキシン

・ノルアドレナリン

・アドレナリン

などがあります


ステロイドホルモン(コレステロールを材料にするホルモン) 

レセプターが細胞内にあるため、直接細胞に侵入し、核の中の遺伝子に影響を与え

新たなたんぱく質や酵素の合成を促します 

細胞膜はたんぱく質と脂質の二重膜でできており

ステロイドホルモンも似た構造であるため、細胞内に入っていくことができます 

・エストロゲン(女性ホルモン)

・プロゲステロン(黄体ホルモン)

・テストステロン(男性ホルモン)

・コルチゾール(副腎皮質束状層ホルモン)

・アルドステロン(副腎皮質球状層ホルモン)などがあります

ドーピングで使われるステロイドホルモンは

男性ホルモンで筋肉を増強させることを目的としています 

また抗炎症作用を持つものもあるため、傷口に塗布する軟膏の成分としても使われます



hormone18.jpg

 ・内分泌器官 

代表的な内分泌器官として、脳下垂体、甲状腺、副腎、膵臓、卵巣、精巣があり

ホルモンはこれらの器官で生産され、血液によって全身に運搬されます 

レセプターを持つ標的器官に働きかけることで、代謝を促進または抑制します 

肝臓はいくつかのホルモンを不活化し、腎臓はそれらを尿中に排泄する役割を持ちますが

冷えに弱い臓器であるため、冷え性ではホルモンの作用の調節がうまくいかず

様々な症状が出ることがある


・美容に関連の深いホルモン 

成長ホルモン:入眠1時間後に下垂体前葉より分泌し、眠りが深いほどたくさん分泌されます

深い睡眠(δ波)のためには、入眠前の30分のα波が必要です 

あらゆる細胞にレセプターがあり、代謝の促進、たんぱく質の合成を高めます

日々分泌量が異なり、日中の刺激量(肉体的、精神的)によって夜の分泌量が変化します

この分泌量の影響を受けて、睡眠中に代謝活動(エネルギー代謝、形態代謝、機能代謝

新陳代謝)が行われます 

すなわち、分泌量が高くても十分な睡眠時間が少ないと、作用が低下し

覚醒すると、代謝は抑制されます

また睡眠前のイメージデータに基づいて、その部位の対して働きかけますが

加齢とともに分泌量が低下します

分泌量が減少すると、体脂肪の増加、筋肉量や骨量の減少、基礎代謝低下

皮膚の乾燥、免疫系の衰退が起こります


pp21.jpg


hormone67.jpg

② 甲状腺ホルモン:新陳代謝を司るホルモンで基礎代謝率を上昇し、酸素消費量を上げます 

全身にレセプターがあり、神経系の成長を促進します 

1. 代謝促進:たんぱく質、炭水化物、脂質 

2. 生体の発育、成長の促進 

3. 体温の上昇 4. 血液中のカルシウム量を調節する(精神安定) 

カルシトニン(甲状腺傍濾胞細胞より分泌):血中カルシウム濃度を低下 

パラソルモン(上皮小体より分泌):血中カルシウム濃度を上昇 

視床下部からのTSH放出ホルモン(TRH)によって、下垂体から甲状腺刺激ホルモ ンが分泌され

血中経由で甲状腺に運ばれることで、甲状腺ホルモンが分泌されます

エネルギー代謝が増す状況(寒冷環境、低血糖、高地、妊娠)なども

甲状腺ホルモ ン分泌に影響を与えます


③ 性ホルモン:コレステロールが材料のステロイドホルモンで、生命力と美意識で活性

 ・男性ホルモン 

1. たんぱく質合成の促進(筋肉の形成) 

2. 皮脂の分泌促進 

3. キメが粗くなる 

4. 体温、血圧の上昇 

5. 精子の生成 

・卵胞ホルモン 

1. 皮下脂肪の発育促進 

2. 皮脂の分泌抑制 

3. キメ細やかな肌にする

4. 思春期に女性生殖器の発育 

・黄体ホルモン 

1. 内膜を膨潤し、妊娠可能にする 

2. 組織内に水分を滞留させる 

3. 皮脂分泌の促進と角質肥厚(男性ホルモンに類似) 

④ 副腎皮質ホルモン:ストレスに対して体を守るため、抵抗するホルモン 

1. たんぱく質、脂肪を糖質に変える

(糖新生:グルコース、アミノ酸、乳酸からグルコースを生成する) 

2. 抗炎症作用 

3. 体液の濃度を一定に保つ 

4. メラノサイトをコントロールする 

5. 性ホルモンの分泌 ・ホルモンの分泌を促進するには 

 ①分泌器官が正常であること 身体機能は鍛えれば、より活性化しますが

使わなければ退化します

3か月使わないと退化が特に進行します

また、脳と男性の精巣以外の内分泌器官は温めると機能が高まります

女性でかかとが冷えている場合は、骨盤内の臓器が冷えていることの指標となります

かかとを温めるには、動脈が体表の表面を走っている足首を温めることが有効です 

②ホルモンをつくる材料が身体にあること 食事の重要性(46種類の栄養素摂取、1日30品目) 

たんぱく質:ペプチド 脂質:コレステロールはステロイドホルモンの材料 

ミネラル:代謝時に必要、ブレインコードの伝達に関与 

*ブレインコード:脳内言語のことで、ホルモンの前駆体などの刺激は

右脳の前頭葉で起こる感情によってブレインコードが作られ、生成がコントロールされます

大脳新皮質でブレインコードが作られ、その刺激が旧皮質に伝達されることで

そこからホルモンを含むケミカルコードが全身に作用します 

糖質:脳のエネルギー源はブドウ糖のみ、脳で消費しないと脂肪として体内に貯蔵 

水:ホルモンの代謝(形成、分解)に必須


beutiful skin.jpg
 

1.加水分解 

2.ペプチド結合 

 ③体温環境と体循環の活性 ホルモンは血液によって運搬されます

④湧き上がる情熱とイメージ力 イメージは脳内では予定となり

身体反応が起こることで自律神経、ホルモンに影響を与えます

⑤ ストレスフリー ストレス(ディストレス)は

視床下部に伝達されホルモンのアンバランスを引き起こし

ストレスによって血管が収縮することで、ホルモンの運搬が隅々までスムーズにいかなくなります

pp387.jpg

パワープレートは3次元振動を用いたアクセラレーショントレーニングによって

成長ホルモンの分泌量を最大で通常の4.6倍にすることができます!



pp65.jpg

それは通常約30%しか使われていないと言われる筋肉を

緊張性振動反射によって97%動かし、より多くの成長ホルモン分泌刺激を

脳に与えることができるためです

パワープレートで一日15分のアンチエイジングを始めてみてはいかがですか?


ミトコンドリアを増やして冷えを解消

ヒトの活動にはエネルギーが必要です

そのエネルギーには細胞質で作られるものと

独自のDNAを持つミトコンドリアで作られるものがあり

体は必要に応じてこれらを使い分けています


cell.jpg


細胞質で行われるエネルギー産生方法を解糖系と呼び、ブドウ糖のみが材料となります

ミトコンドリア系は三大栄養素や酸素、日光などを組み入れてエネルギーをつくります

解糖系は瞬発的な動きなどの低酸素状態で稼働するのに対し

ミトコンドリア系は日常生活などの持久的な運動において可動します

近年、このミトコンドリアが私たちの健康にとても重要であることが分かってきました




mitochondoria 2.jpg
 

ヒトの体は60兆個の細胞から成り、1日で6000~8000億が入れ替わり

そのうちの3000~5000個が異型細胞及びガン細胞となりますが

これらを除去しているのがリンパ球です



immune.jpg 

しかし、ヒトが加齢や運動不足で低体温、低酸素になると、

環境の変化に対し生き残るためにエネルギー産生を

低酸素下で有効な解糖系にスイッチし、ミトコンドリアを減少させます 

解糖系でエネルギーを作ると、代謝産物として乳酸が蓄積します

乳酸は呼吸によって分解されますが、一時的に体を酸性にするため

低体温と相まってリンパ球の活性を低下させます



body temperature.jpg


ガン細胞のミトコンドリア数は正常の4分の1しかないと言われており

酸素を嫌う特徴があることが分かります



ガン治療を様々な視点で研究していらっしゃる日本橋清洲クリニック院長の佐藤仁是先生

瞬発的な動きの時のエネルギー供給源である解糖系は悪いものなのではなく

ヒトが動物である以上必要な機構であり、ミトコンドリア系とのバランスを

取ることが重要であるとおっしゃっています




Dr.sato.jpg


パワープレートは、通常の運動では40%しか使わていないと言われる筋肉を

3次元の振動によって97%動かすことができ、今まで眠っていた筋肉と

そのエネルギーを生み出すミトコンドリアを活性化し、増加させるというデータが出ています



pro7 jhg.jpg



パワープレートの日本での販売元であるプロティアジャパンの戸澤社長

80歳になられますが、毎日パワープレートに乗られていて

過酷なスケジュールをアクティブにこなしておられます

ta.jpg


これはまさしく人体の発電所と言われるミトコンドリアの力ではないでしょうか

冷えについてはこちら


written by nakagome keiichi




AVAと体温調節

今回は血流をコントロールする上で重要な動静脈吻合と

冷えに関わる毛細血管についてお話したいと思います

動静脈吻合(AVA)とは血液を毛細血管に通さず

動脈系から静脈系へショートカットする経路ことを言います



AVA.jpg 

外界の気温が低く、寒い時には心臓や脳などの深部の体温を維持するため

毛細血管を通さずに、AVAを介して素早く血液を循環させます

これは寒冷刺激で交感神経が刺激され、毛細血管の太さを調節する

前毛細血管括約筋が収縮し、毛細血管を流れる血液量が減少するためです

これにより体温が急激に下がるのを抑えていますが

冷えを強く感じる方は、このコントロールがうまくいかず

毛細血管が持続的に収縮しすぎてしまうことが原因の一つとして挙げられます




constipation poqu.jpg
全身の血管はつなぎ合わせると地球約2周に相当する9万kmになると言われていますが

そのうち、大動脈の長さは50cm、中動脈である細動脈が5000~6000kmで静脈もさほど長さは変わらず

残りはすべて毛細血管なのです

そしてこの毛細血管の血流低下やよどみが冷えの大きな原因の一つなのです




body.jpg


日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の血流によどみが生じると


①末梢の冷え

②体温の低下

③老廃物の排泄効率の低下

④酸素及び栄養分の供給低下

⑤免疫力の低下

⑥高血圧


といった様々な症状が現れ、これらを防ぐために体温の上昇と維持という2つの考え方を

持つべきだとおっしゃっています

毛細血管と免疫力

血液の循環は心臓から大動脈、細動脈、毛細血管、細静脈、大静脈として心臓に還りますが

それらの血管を全てつなぎ合わせると約9万キロになり

その中で大動脈は50cm、細動脈は2~3km、なんと残りは全て毛細血管です


lympho.jpg

また毛細血管は唯一血管に穴が開いていることから、栄養や酸素のやり取りが可能な血管でもあります

細動脈、細静脈間には体温調節のために毛細血管を通さないバイパス路があり

体が冷えていると血液が淀むことによって

このバイパス路を通って血液が回るため栄養や酸素が十分に取り込めなくなると共に

短い経路を多くの血液が流れることになることから高血圧の原因にもなります



capillary.jpg

日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の重要性について次のように述べています

臓器を栄養している血管は全て毛細血管であるため、臓器は血管学的に言えば末梢であり

毛細血管の血流が悪ければ内臓の働きは低下します


Dr.sato765.jpg
またガンなどと戦うリンパ球は心臓から大動脈、細動脈で臓器の近くへ行き

動脈系の毛細血管から血管外に出ることで働き

その後、静脈を使わずにリンパ管から心臓に還りますので

冷えなどで血流が悪くなり、血液が毛細血管を通らずにバイパス路を通っていると

リンパ球は血管外で働くことができないということになり、免疫力の低下に繋がります



Dr.sato.jpg

このような状態を防ぐためには、腹部だけでなく手先、足先といった部分もしっかりと温め

全身に張り巡らされた毛細血管にまんべんなく血液を供給することが重要です

脚湯や半身浴、湯たんぽなどをうまく使い、冷えからくる様々な体の不調を防ぎましょう


たんぱく質を摂ることで冷えを改善?

今回は食事誘発性体熱産生(Diet Induced Thermogenesis DIT)についてお話したいと思います

これは、食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となるというもので

食事をした後は安静にしていても代謝量(消費カロリー)が増えます

eating gh;lk.jpg

食事誘発性熱産生でどれくらいエネルギーを消費するかは栄養素の種類によって異なります

たんぱく質のみを摂取したときは摂取エネルギーの約30%、糖質のみの場合は約6%

脂質のみの場合は約4%で、通常の食事はこれらの混合なので約10%程度が

エネルギーとして使われます(特異動的作用とも言います)

abdominal.jpg


食事をした後、身体が暖かくなるのはこの食事誘発性熱産生によるものです

逆に食事も体が温まる感じが少ないという方は、たんぱく質が不足している可能性があります

代謝が低く冷えているという方は、たんぱく質を重視した食事を摂ることで

より多くのエネルギーが使われ、代謝が高まるため冷えにくい体になるのです

筋肉運動で身体の熱を作る力を高める

運動は冷え性を改善するうえで非常に重要です

その理由は、ホメオスタシス(恒常性)の一つとして

私たちの体温を維持するために筋肉が作る熱が40%近くを占めているからです

筋収縮に伴う種々の化学反応で遊離されたエネルギーの全てが筋収縮に用いられるわけでなく

一部は熱エネルギーとなって放出されるためです


ex.jpg

exercising.jpg


その発生する熱は、発生する時期から初期熱回復熱に分けられます

初期熱は筋が収縮してから弛緩するまでの間に発生する熱で

回復熱は弛緩した後に発生する熱です

初期熱と回復熱の熱量はほぼ等しく

骨格筋の総重量は全体重の半分近くを占めています

特に運動時には骨格筋による産熱が最大となり

体の全産熱の約90%に達することもあります



sweat.jpg

筋運動は筋肉を使った時だけでなく、使った後も、熱をある時間発生し続け

ポンプ作用によって血液を送り出すことから運動はとても有効な血流改善方法になるのです

パワープレートは3次元の振動が血管を効果的に拡張し

5分間で95%の人の血流が改善するというデータが出ています


my7s.jpg

しっかりと自分の体で熱を生み出せる体をつくっていくことで

免疫力の向上や代謝の向上といった効果が期待できるので

冬の冷え対策としてとても有効です
pp.jpg
冷えについてはこちら

デスクワークの方は冷えやすい!?

私たちの血流は座っていたり立っていたりすると70%が下半身に集まっており

肢から心臓へと血液を運ぶ静脈は、立位では1秒間に8~10cm血液が上がっていきますが

座位では約5cmになり、その状態で30分経過すると約2.5cmになってしまいます

これは股関節や膝関節が屈曲して血管が圧迫されることに加えて

下肢の筋肉が使われないことによって、ポンプ作用が発揮されないために起こります




vein.jpg

デスクワークなどで座っていることが多くなった現代人は、血流が滞りやすくなっていると言え

冷えやむくみの大きな原因となっています

また血流が悪い状態は、免疫力にも大きな影響を及ぼします

免疫に関わるリンパ球は末梢の血管である毛細血管が開いていなければ

血管外に出れず、働けなくなってしまいます


blood pomp.jpg

免疫のスペシャリストである日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は下肢の血流を高めるために

ふくらはぎのトレーニングの重要性を述べています
 
下腿後面(ふくらはぎ)の温度は体温より1.75度低いと言われており

軽い自転車漕ぎを30分1日2回行うと、6週間で約0.5度上がるというデータがあるそうです

第二の心臓と言われるふくらはぎを鍛えていくことが血流の改善に非常に有効です 


gastrocnemius.jpg

冷えについてはこちら

便利さを手に入れた代わりに手放したもの2

以前のブログに引き続き佐藤 仁是ドクターの講演を元に

このテーマについて考えてみたいと思います

・時間はまさしく「環境」である 

 今まで、環境問題と言うと

温暖化、汚染、資源の枯渇などが指摘されてきました

「時間は変わらない」という固定概念から

時間を環境の1つとみる視点は無かったはずです

しかし時間と言うのはまさしく私たちがその中で生きている「環境」なのです

ヒトという動物にとって適切な時間環境があるからこそ

現代人の大半が社会のテンポが速すぎると感じるのでしょう

エネルギーを消費し、どんどん便利になり、どんどん時間は速くなっていきます

極端な言い方かもしれませんが、これはもう時間環境の破綻なのです

時間をもう少しゆっくりにして

社会の時間が体の時間とそれほどかけ離れたものでないようにすれば

自ずと温暖化もエネルギー資源枯渇問題も解決するはずなのです

故に時間と言う環境は、環境問題の中で最も重要なものとして取り上げられてしかるべきなのに

そういう問題があることすら気が付かない、現代の「時間観」は、非常に情けない話なのです

速い時間とゆっくりとした時間では「質」が違います

質が違うからこそまさに環境なのです。その時間の中で行動

また経験できることにも違いがあり

生きている質そのものにも時間によって差が出てくると申し上げても過言ではないでしょう

これは車窓の景色が列車のスピードによって全く違うことと同じです

500.jpg


「借金をして、いい船を買えば儲かるのは分かっている

でもそんな事をしたら、こうして夜飲む泡盛の味がまずくなる」     

これは沖縄の漁師の一言です 

「人」は成長と共に本来の自然界の動物である「ヒト」から外れていきます

「人」とは、人類の歴史の中で作り上げられた文明、文化を背負う私たちを表す言葉です

「人」の感性は、知識、知恵、そして欲望を基盤に研ぎ澄まされたものであるとも言えます

時間をゆっくりと、また省エネと言っても、車に乗らないという選択肢は無く

エコカーに乗り換えるのが環境に優しいと考えるのです

便利さを犠牲にすることはせず、新しい技術で解決しようとします

自分の便利さを手放すなんてことは絶対に考えないのが「人」なのです

先ほどの車窓の例えではありませんが、東海道を足で歩けば

また全然違ったものに見えるだろうし、時間の速度を変えただけで

同じものが違った様相を呈してくれます

そのことによって回避できるストレスは実に大きいはずです

stress.jpg

 ・環境問題と免疫力低下 

ストレスが大きくなれば、免疫力が低下するので

この表題も当然ではないかと思われるかもしれませんが

この追加の表題は、全く視点の異なる問題なのです

一言で言うなら私達「恒温動物」の質の低下です

私たちは常に一定の高さに体温を保っている動物ですが

それ故に代謝や免疫システムも常に活性化され

いつでもダッシュできる状態であることをお話しました

このことからも分かるように質の低下とは

常に一定の高さに保たれているはずであった体温の低下を表しています

体温が下がると免疫力は確実に低下します(1度の低下で約30%低下)

恒温動物であることに変わりはありませんが

問題はその温度、体温レベルが下がったことなのです

恒温動物が「恒時間動物」となり、さらに「恒環境動物」へと進化するにしたがって

皮肉にも免疫力維持にとっての必要条件が崩れ始めてしまったのです

体表的なものはエアコンと車です

湿度が0に近いエアコンの風は、我々の体から気化熱として体温を奪い

さらに車に乗ることで、ガソリンというエネルギーを消費する一方で

自らの筋肉が発生するエネルギー、熱をことごとく減少させてしまったのです

現代は、成人の3人に1人がその平均体温が35度代だそうです


body temperature.jpg

免疫学的に望ましい体温、本来の恒温動物として望ましい体温は36.8度で

体内の酵素活性、またリンパ球の1つであるNK細胞の活性が上昇するのは37度からなのです

なんと20年前の日本人の平均体温は36.8度だったそうです

これは医学大辞典に記載されている事実です。 しかし現代人はどうでしょうか? 

36.8度が平均体温という人はめったにいないと思います

環境問題と言っても、その影響は私たちが思っている以上に複雑なメカニズムで

私たちの健康に影を落としているのです

PM2.5や土壌、環境汚染に代表される環境汚染もあります

文明、科学の発展により、恒温動物から恒時間動物、さらには恒環境動物になったわけですが

この一連の変化のために、最も重要であり

かつ基本的な「恒温の質」が下がるという影の落とし方もあるということを

私たちは忘れてはいけないのです

現代人の免疫力低下の根本原因がどこに存在するのか

お分かりいただけたと思います

私たちが恒温動物としての質を高めるには

1.熱をつくる力を高める

2.熱が逃げないようにする

という2つが必要です

自分で熱をつくる力を高める方法は、筋肉量を増やす、すなわち運動をするのが

最も簡単です

pp13.jpg


そして熱が逃げないようにするには、熱は常に熱いところから低いところへ移動するという

法則を頭に入れ、たとえ外が30度であっても、体温が36度であれば熱は逃げてしまっている

という認識を持って、過剰なエアコンや薄着を控えることが重要です

air7865.jpg

冷え性へのこだわり

冷え性にお悩みの方は美容にもお悩みではないでしょうか。皮膚をキレイにするにも痩せるにも結果の出づらい人は、だいたいの方が体温が低いのです。

エルクレストでは、フェイシャルや痩身で結果の出づらい人の共通点が冷えだったことから、冷えの研究とその改善に取り組んでまいりました。問題は、ワキの温度ではなく内臓温の低下にあるのです。

エルクレストが冷え性にこだわる理由

冷え性無料カウンセリング

冷え性無料カウンセリング

エルクレストでは、カウンセリングにおいて経絡ストレス度チェックと内臓温測定を行っております。

これらのチェックで、冷えのレベルと原因を突き止め、効果的なお手入れメニューを組み立てることができます。

無料カウンセリングはこちらから

施術の流れが写真付きで良く分かる!ispot「体験レポート」はコチラ

ページトップ

2018年12月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

ケータイ版QRコード

  1. QRコード