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2014年12月

2014年12月

風邪と体の冷え

12月になり、11月とは比べ物にならないほど寒さが増してきました

私の周りでも、体調を崩している人がちらほら出てきています

今回は風邪やインフルエンザについてお話ししたいと思います 


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・風邪症候群とは 

風邪は、1年を通じて最も罹りやすい病気です

症状は鼻、喉、気管、気管支、肺など呼吸器とその周辺の炎症で始まります

炎症が広がると喉の激しい痛み、咳、痰などが出て

こじらすと呼吸器系全体に炎症が起こり、やがて全身的な症状が起きます

遠因となる病原微生物の多くは、飛沫感染により広がります

疲労やストレスの蓄積、睡眠不足、他の病気による抵抗力の低下

不規則でバランスの悪い食事、喫煙習慣、寒さや乾燥などの誘発因子があると

発症しやすくなります

 安静、保温、栄養が最良の薬と言われ、治療は薬による対症療法が中心です


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・歴史の中のインフルエンザ 

インフルエンザとヒトの関わりは古く

古代エジプトにはすでにインフルエンザとみられる病気の記録が残っています

最も重大な転機は、1918年から1919年にかけて発生したスペインかぜの

世界的大流行(パンデミック)です

感染者は6億人、死亡者数は2000万人~4000万人、日本では38万人とも言われています

第一世界大戦終結の遠因という人もいます


 ・インフルエンザウィルスの構造 

A型とB型のインフルエンザウィルスの表面(エンベロープ)には

赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)の2種類の糖たんぱく質があります

A型インフルエンザには、HA、NAの抗原性の違いから

HAに15種、NAに9種の亜型があります


・風邪とメディカルハーブ 

発熱や鼻水、のどの痛みなどを起こす風邪は、ほとんどがウィルスの感染です

特にインフルエンザによる感染では、症状が重くなります

体の免疫が低下していると罹りやすくなります

体温が1度下がると免疫力は30%低下すると言われており

やはり風邪やインフルエンザを防ぐ根本には

高い体温を保っておく必要があるのです

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そのためには大きく分けて2つの方法があります

1.体温を上げる

運動、筋肉量を増やす、体を温めるものを食べる


2.熱を逃がさないようにする

首回り、お腹、足を特に冷やさないような服を着る

といった対処が重要です

また抵抗力を高めるためにハーブも有効です

1. エキナセアのティー 

ニキビや風邪などに体の内側から抵抗力を高めます

2. エルダーフラワーのティー 

3. ウスベニアオイのティー 

多糖類が入っていることで粘液質で喉の腫れなどに有効です


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以上のことに気を付けて、寒い冬を健康に乗り切りましょう!



自律神経について -上級編-

〈自律神経系〉

 

自律神経系:大脳の視床下部から全身に分布される神経で

意識に関係なく働いている不随意神経です。交感神経(活性、興奮)と副交感神経(休息、鎮静)から成っており、外部環境に合わせて体をコントロールしています。

神経には、中枢から末梢に命令を伝える遠心性神経と

末梢の情報を中枢に伝える求心性神経があり、自律神経の遠心性神経には

交感神経と副交感神経、求心性神経には内臓知覚神経があります。




 

 

交感神経

活性、興奮、ストレス

副交感神経

休息、快、笑い、感動

 

エネルギー

エネルギー代謝

 


食欲

性欲(美の欲求を含む)

血管

立毛筋

心臓

胃腸

血液pH

一日の分泌変化

視力

 

発散

酸化(酸化酵素の活性化によ

る)、分解作用


抑制

抑制

 収縮

少量で濃い

収縮

鼓動が早くなる

抑制

酸性化

昼間活発

遠距離視力

 

蓄積

還元作用

 


活発

活発

 拡張し、栄養運搬

多量で薄い

弛緩

鼓動遅い

活発

アルカリ化

夜間活発

近距離視力



脳の島皮質は、感情、体性感覚、内臓自律神経機能と関わりが深い部分です


中脳は網様体を通して両側の中間外側柱を刺激して、交感神経を刺激しています


中脳辺縁系(前帯状皮質)は、心拍数、血圧などのコントロールを行っています


自律神経の最高中枢である視床下部のうち、前視床下部は副交感神経のコントロール

後視床下部は、交感神経のコントロールを行っています

普段、前視床下部が後視床下部を抑制しています

従って、前視床下部が機能低下を起こすと、後視床下部への抑制が減り

交感神経が過緊張を起こすという結果を招きます


また交感神経の細胞体が集まる胸腰髄の

レクシッドの層区分における中間外側柱(中間外側核の柱)は

橋延髄網様体によっても抑制を受けています


闘争、逃走反射が起こると、急性の反応として末梢血流の増加と筋肉の硬直が起こりますが

持続的に緊張が続くと、末梢血流は低下します


自律神経は免疫力にも大きな関わりがあり、交感神経の緊張が続くとリンパ球が減少し

免疫力にも大きな影響を与えます

その結果、感染症、腸内細菌やカビ、寄生虫の増殖、アレルギー、自己免疫疾患、膠原病の

原因にもなります


・自律神経失調症の症状

目の渇き、口の渇き、多感又は突然の発汗、そして汗が出なくなる

のどが詰まる、唾液が出ない、皮膚が渇く、髪の毛が抜ける、体が痒い

皮膚が敏感、アレルギー体質、血圧が上がる、呼吸が苦しくなる、耳鳴り、めまい

吐き気、嘔吐、心臓の鼓動が激しくなる、パニック、ふるえ、痺れ、痛み



ハミングは副交感神経を刺激する

老化は化学的に言うと、酸化であり、酸化すると物質は黒くなります。

お茶や果物など肌もそれに含まれています。交感神経はエネルギーを発散する神経のため

緊張状態が続くと乳酸が溜まり、酸化が進んでいます。副交感神経は逆にエネルギーを蓄え

還元作用のあるカルシウムの血中濃度をホルモンを介して調整することで体を弱酸性に保ちます。

 

したがって、活動のスイッチと休息のスイッチをきちんと分ける生活を心がけることが有効です。

 

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内臓知覚神経の受容器は、血管壁と内臓内にあり、動脈の圧力や

胃腸、膀胱の充満度などの物理的情報や内容物の酸性度や電解質の濃度などの

化学的情報を伝えます。

このような内臓からの求心性情報の大部分は感覚として意識に上りませんが

種々の器官に反射正反応を引き起こして自律機能を調節しています。

 

健康な人は、内臓知覚神経が活発に働いていると言われています。

脳は、快感で活性化される臓器で、楽しいことをやっている時は

神経伝達物質であるドーパミンが放出され、さらに良い状態の時には内因性オピオイドと呼ばれる

βエンドルフィンが放出され、活性化されます。

身近なもので、内臓知覚神経の働きを高めるには、食事の時に体が今

何を欲しているのかを考えながら摂ることが有効です。

ヨーロッパの食文化では、楽しむということをとても重要視しているため

前菜やメイン、デザートなどをその時の自分の体が一番喜ぶものを選び

仲間と話をしながら無意識に内臓知覚神経を活発に働かせているのです。

そのため、一度にメニューが全て出てくる日本食と異なり

必ず一つの料理を食べ終わってから次が運ばれてくるという流れになっており

その料理により集中して食べることを重視しているのです。

 

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普段、お弁当を食べるときなどは、食べたい料理を選ぶことができませんが

その時にもどの順番で今の自分が食べたいのかを考えながら食べることで

内臓知覚神経を働かせることができます。

また、よく噛んで食べることで口に入れた時の味と噛んで唾液と混じった時に

味が変化していくのを感じることができ、より多くの味覚情報が脳に伝わり

食事の満足感が高まります。

これによって過食を防ぎ、余分なカロリー摂取を避けることができるのです。

 

汗や唾液などの分泌物は、交感神経が優位の時は濃度の濃いもの

副交感神経が優位な時はサラサラしたものが出ます。

唾液年齢というものもあり、唾液量が多いと年齢が若いという指標になります。


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ホルモン系:色々な情報を伝達する生理活性物質で、内分泌系と呼ばれています。

たんぱく質を含む物質が血中に分泌され、微量で多大な効果を持つものも多くあります。

 

自分で汗を出したり、血管を拡張させるということはできませんが

自律神経、ホルモンの前駆体が感情であるため、間接的にではありますが

コントロールすることができます。


従って、綺麗なるか、ならないか、元気でいられるかどうかは脳が管理しているということで

それが性格をつくっているのです。

そうしてつくられた性格、ものの見方や価値観が電気信号となって体を動かすため

人は見かけによるとも言えます。

美意識を高く持つことで、意識した部分のホルモン受容体の数が増えるため

ホルモンの観点からもアンチエイジングになります。

大脳の前頭葉にはミラー細胞というものがあり、周りにいる人を無意識に感じ取り

相手の気持ち、表情鏡のように自分自身で映し出すことで、コミュニケーションを図ろうとします。

 

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・ホメオスタシスは健康のバロメーター

 

新しいことをやらない人生は衰退であり、常に挑戦していかなければ

若々しさは保てないと言い換えることができます。

そのためには老化=疲労ということを頭に入れて、体力をつけて体を鍛えておく必要があります。

これはヒトの性質として、常に刺激が無ければ

脳を始めとした各器官の機能が落ちていくというものがあるためです。

ホメオスタシスが高ければ、どのような環境にも適応でき、疲労せずに成長していくことができます。

努力すれば体は変わりますし

逆に怠れば、どんどん老化していってしまうため、毎日続けられることを見つけていく必要があります。

元気で活き活きしている時に自律神経は、活動が活発でバランスが取れている状態で

自律神経全体のエネルギー量は年齢を通してほぼ一定ですが、子供の時には

調節能力が非常に高く、交感神経と副交感神経の切り替えが活発なため、疲れ知らずなのです。


年を重ねてくると、交感神経優位の生活が続くことで、切り替えがうまくいかなくなり

活動と休息のバランスが崩れて様々な症状が出てきます。

 

・体性-内臓(自律神経)反射

 

皮膚や粘膜、筋、腱、関節からの感覚を体性感覚と総称しますが

生体に加えられた刺激は、これらの種々の感覚として意識にのぼり

行動や感情、思考などに様々な影響を与えると同時に自律機能に

種々の反射性反応を引き起こします。

その例として、寒冷刺激によって皮膚血管支配の交感神経活動が亢進して

皮膚血管が収縮し耐熱の放散を防ぐ体温調節反射などがあります。

 

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・自律神経失調症、ホルモンのアンバランス、不定愁訴の症状

 

        胸や心臓が締め付けられるような気がする。

 

        動機が打って、気になる時がある

 

        息苦しくなることがある、息切れすることがある

 

        夏でも手足の冷えることがある

 

        いつも食欲がない、異常な食欲の時がある

 

        吐き気があったり、吐いたりする

 

        胃の具合が悪い、良く下痢や便秘とする

 

        よく頭痛がする、首や肩が凝る

 

        夕方になるとのぼせる、手足がだるい

 

        皮膚が敏感で負けやすい、蕁麻疹

 

        手足が震えたり、痺れたりすることがある

 

        ちょっとした仕事でも疲れやすい

 

        わけもなく憂鬱になる、乗り物に酔いやすい

 

 冷えは自律神経を乱す最大の要因と言われていますので


体を冷やさない努力をしていきましょう!


冷えについてはこちら


 

毛細血管と免疫力

血液の循環は心臓から大動脈、細動脈、毛細血管、細静脈、大静脈として心臓に還りますが

それらの血管を全てつなぎ合わせると約9万キロになり

その中で大動脈は50cm、細動脈は2~3km、なんと残りは全て毛細血管です


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また毛細血管は唯一血管に穴が開いていることから、栄養や酸素のやり取りが可能な血管でもあります

細動脈、細静脈間には体温調節のために毛細血管を通さないバイパス路があり

体が冷えていると血液が淀むことによって

このバイパス路を通って血液が回るため栄養や酸素が十分に取り込めなくなると共に

短い経路を多くの血液が流れることになることから高血圧の原因にもなります



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日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の重要性について次のように述べています

臓器を栄養している血管は全て毛細血管であるため、臓器は血管学的に言えば末梢であり

毛細血管の血流が悪ければ内臓の働きは低下します


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またガンなどと戦うリンパ球は心臓から大動脈、細動脈で臓器の近くへ行き

動脈系の毛細血管から血管外に出ることで働き

その後、静脈を使わずにリンパ管から心臓に還りますので

冷えなどで血流が悪くなり、血液が毛細血管を通らずにバイパス路を通っていると

リンパ球は血管外で働くことができないということになり、免疫力の低下に繋がります



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このような状態を防ぐためには、腹部だけでなく手先、足先といった部分もしっかりと温め

全身に張り巡らされた毛細血管にまんべんなく血液を供給することが重要です

脚湯や半身浴、湯たんぽなどをうまく使い、冷えからくる様々な体の不調を防ぎましょう


冷えた体は痩せにくい!?

私たちは恒温動物(外界の変化に関係なく体温がほとんど一定の動物)なので

暑くても寒くても、体の中で常に熱を作り出しています


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それによって生まれる熱量のことを基礎代謝または安静時代謝といいます

これは、何もしていなくても消費されるエネルギーのことで

この代謝は主なものが体温を維持するための熱産生によるエネルギー消費なのです
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恒温動物にも関わらず、最近では正常な体温である36.0~37.0度を

下回っている方も多く見られます

このように体温が低下していると、作られる熱量が少なくなっているということが言えるため

代謝は下がり、燃やせなかったエネルギーが脂肪として蓄積されてしまうのです

体温が1度下がると代謝は約13%低下すると言われており

免疫力は30%も下がると言われています

これらの熱を生み出すものとして最も関与しているのが筋肉です

運動した後は体が暖かくなりますが、これは筋肉から多くの熱が発生していることを表しています

したがって筋肉量を増やすことが冷えにくく、太りにくい体を作る上で非常に重要なのです


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体温で最も重要な深部体温と言われる体直腸の温度を高めるために

深層の腹筋郡や大きな体積を持つ大腿部分を始めとした筋力トレーニングを行うことが

スピーディーに基礎代謝を高める方法です



パワープレートについて


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東洋医学でみる冬の過ごし方

・東洋医学での冬 

東洋医学では、冬は立冬から始まり小雪、大雪、冬至、小寒、大寒を経て立春までの三ヶ月を言い

さらにこの三ヶ月は閉蔵と呼ばれます

この時の過ごし方として、環境の変化に体を合わせていくことが

健康で生活するために必要です 

素問・四気調神大論では、「人は陽を乱さないように早寝し、必ず日光を待ってから起きる。 

志を内に潜ませて隠れるようにし

私心があっても抑えるかのように気持ちを出さないような精神状態にさせる。

寒を避け、暖をとり、皮膚を外に現さず、気を外に逃さないようにする。

これは冬の気に応じて蔵を養う方法である。

これに逆らうと腎が損なわれ、春になると手足が冷えて萎えやすくなり

春の生を体に受けることが少なくなる。」と述べられています 


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・冬の養生 

冬の養生の原則は腎気(生命エネルギーが溜めているところ)を衰えさせないように注意すると共に

寒さから身を守ることが重要です 


① 寒さから身を守る:脳や心臓の血管障害が起こりやすいため

血管に負担がかからないように部屋などを温めておく 

② 腎の働きを助ける:冬は日照時間が短く、陰が強い季節のため

エネルギーを溜めることを心がける必要があり

それがうまくできなければ頻尿や膀胱炎といった症状が起きてくる 

③ 腎を保養する:根菜類(人参、大根、レンコン)を多めに摂るように心がける


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・冬の過ごし方 

① 睡眠時間をたっぷりと取る 

② 暖房が強すぎると、汗をかくとともに溜めていた気を消耗する 

③ エネルギーを蓄える季節のため無理なダイエットは避ける 

④ 特に首、足首、腰を冷やさないようにする 

⑤ 消耗の強い運動は控える 

⑥ 鍋やスープなどの温まる食事を心がける 

⑦ 風邪の流行る季節のため、柑橘類などからビタミンCを多めに摂る 



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これらのことに気を配ることは、体質改善を一番の柱としている東洋医学ならではの

健康法です

病気なってから健康について考えるのではなく

病気は普段の生活から生じているものが多いということを意識することで

心身ともに溌剌と冬を過ごせると思います


冷えについてはこちら

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冷えは万病の元

冷え性とは、単に身体が寒いという状態だけを指すのではありません

一般には下半身が冷えることが多いのですが、寒さを自覚しない冷え性もあります

 女性に多く見られる冷え性には、腰から下が冷たい、手足の指先が冷たい

顔はのぼせているのに足が冷たい、など色々な症状の現れ方があります

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直接的な原因は全員の血液循環が悪くなっていることなので

まずは血行を良くすることを心掛けます

ストレスが冷えの誘因になっていることもあります

ストレスを感じると交感神経の緊張が高まり

筋肉が硬くなり、血管が収縮して血液の流れが悪くなります


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さらに冬になると、暖房によって温められた空気が天井に集まって床が冷え

室内が寒い状態になります

冷え性は、頭痛、肩こり、腰痛、風邪、神経痛、さらに月経痛、月経不順など

様々な症状を引き起こします

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冷え性の解消法としては、

1.自分で熱をつくる力を高める

2.つくった熱が逃げないようにする

3.自律神経を調整し、体温調節機能を高める

といったものが有効です

自律神経の調節法の一つとして、メディカルハーブを使ったものをご紹介します

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1. ジャーマンカモミールの内用チンキ 

1~2か月ほどホワイトリカーに漬けておくとチンキができます

これはメディカルハーブとして使うのはもちろんですが

水割りや炭酸と割ることでおいしく飲むこともできます

 2. ジンジャー+ローズマリーのティー ジンジャー、ローズマリーは

血行を良くする働きがあるため、有効です

 3.リンデンの足浴

その他、規則正しい生活が自律神経を整える上で重要になりますので

意識して行ってみてください


自律神経について

神経系には、機能の中心となる中枢神経(脳、脊髄)と

それらと身体各部を連絡する末梢神経があります

末梢神経はさらに身体の運動や感覚機能を司る体性神経と

各種の自律機能を司る自律神経に分類されます




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体性神経は私たちが骨格筋を動かす時などに使っている神経で、自分の意思でコントロールができます

それに対して自律神経は、その名の通り意志とは関係なく自律的に働いている神経で

生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持にとても重要な役割をしており

循環、呼吸、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖などを司っています





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自律神経はさらに交感神経副交感神経に分かれており

交感神経は活動的になっている時に優位に働いている神経で

心拍数を高め、血管の平滑筋を収縮させ血圧を増大させるといった作用があるのに対し

副交感神経は安静時に優位に働き、心拍数の低下、腺分泌の亢進

内臓の平滑筋を収縮させて働きを活発にするといった作用があり

これらの拮抗作用によって、環境に合わせてバランスを調節しています




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しかし冷えはこの自律神経を乱す最悪の要因と言われており

冷え症のみならず、様々な体の不調を引き起こすのです



抑うつ傾向と冷え


 ・抑うつとは 

抑うつと鬱は同じ意味です

気が滅入る、何もしたくない、自信が持てない、眠れないといった感情障害が起こり

食欲不振や動機など身体にも症状が現れます

また、冬季に症状が悪化する季節性感情障害や月経前症候群、更年期の抗うつなど

様々なケースがあります


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抑うつの原因は明らかではありませんが、本人にとって過去にあった

あるいは現在も続く重いストレスが背景にあり

脳の中で元気な状態と異なる問題が起こっていると考えられています

古くは、ある高血圧の薬を継続的に飲んでいた患者に

うつ症状が副作用として表れたということがあり、詳しく調べていくと

脳の中でセロトニンやアドレナリンといった神経伝達物質が

減少していたということが明らかになりました


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ヨーロッパの一部の地域などでは、夏と冬で日照時間が大きく異なり

それが原因になっているとも言われています


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 ・抑うつのためのハーブ 

植物療法では、軽度から中等度の抑うつに

生体リズムを調節するハーブが良く使われます

重度の時には自殺願望が強くなるため、注意が必要で

重度の状態がさらに進行すると自殺願望すらなくなってしまうと言います

軽度から中等度では、東洋の強壮系のハーブを使う場合もあります



 1. セントジョーンズワートのティー:本来の生体リズムを取り戻す作用があり

医薬品と違い飲んですぐに眠くなることはありません


2. ジンジャーのティー→レモンまたはゆずの果汁 


 3. ジャスミンの芳香浴 ・不安、緊張のためのハーブ 覆いかぶさってくるような不安感や

居ても立っても居られない様な緊張感を解きほぐすには

鎮静作用の高いハーブのティーを、時間をかけて楽しむのが一番です

お茶を入れて飲む時間をつくるだけでも、ストレスの緩和に繋がります

手浴も予想外に効果が大きいものです

ハーブがオフィスなどで簡単にできるのも利点です


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 1. ジャーマンカモミールとパッションフラワー(アルカロイドが気持ちを落ち着かせる)

 2. ジャーマンカモミールの手浴

セロトニンはメラトニンというホルモンから脳の縫線核でつくられたり

小腸にある腸クロム親和細胞様細胞からつくられます

セロトニンは90%は腸、血小板に8%、脳に2%あると言われているため

深部体温である直腸の温度を高く保つことや正しい睡眠が

セロトニンを増やすうえで重要になります


メラトニンとセロトニンの重要性

・メラトニン 

 リンパ球にはメラトニンのレセプターがあり、メラトニンの分泌がリンパ球の活性を高めます 

メラトニンの分泌は午後4時から午前4時に起こり、血中濃度は午後7時頃から上昇し

午前7時にはゼロになり、メラトニンの分泌量が睡眠の質を決めます 

第一に分泌を支配するのは自然光、第二に影響するのは人工照明であり

睡眠の質を高めるためには、自分が思っている以上に体は音や光を感じていることから

なるべく静かで暗い環境で寝ることを心がける必要があります

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・冷えと睡眠 

冷え症の人が眠りにつきにくいと言われていますが

その理由は、眠くなる一番の原因であるメラトニンの他に

深部体温の低下がうまくできていないことが挙げられます

末梢血管の収縮によって、末梢における熱の放散がうまくできず深部体温が下がりにくくなり

入眠が障害されます

末梢血管の拡張はメラトニンの直接作用の他に自律神経が関与しているため

夕食後は深部体温が上がることから就寝の3時間半前に済ませておくことが理想です 

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 ・肥満と睡眠 

 また、夜更かしはホルモンバランスを乱し、肥満に繋がります 

グレリンはストレスホルモンの一種で胃から分泌され、視床下部に作用し、食欲を刺激します

レプチンは食欲と代謝の調整のために体脂肪量を脳に伝える役目を持ち、食欲を抑制し
代謝を促します

睡眠時間が7時間から4時間に減ると、グレリンの分泌量は28%上昇し

レプチンの分泌量は18%低下し、体重、脂肪組織が増大します 

 ・睡眠障害とうつ 

 睡眠が様々な形で妨げられ、細かい目覚めが何度も起こるようになると

本来副交感神経が優位になっている睡眠時に交感神経が緊張し

精神安定に関わるセロトニンの減少と共に自律神経失調の原因となります

それによって動悸、めまい等の肉体症状だけでなく、精神的に不安定な状態につながります


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セロトニンはメラトニンの類似構造物質で、覚醒時から分泌され

日光に当たることにより分泌が促進され、睡眠中はほとんど分泌されず

昼間にセロトニンが十分に分泌されないと

夜のメラトニンの分泌量も減少し睡眠障害につながります


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さらにラットやマウスに抗うつ剤を投与すると、神経新生向上効果があることから

うつ状態が神経新生の低下に関係あるのではないかと言われています

また他の心の病(統合失調症、双極性障害、心的外傷後ストレス障害)も

影響を与える可能性が指摘されています

うつの方に共通して見られるのが、脳におけるセロトニンという神経伝達物質の不足です

セロトニンは場所によって異なる作用を持ち

中枢神経では

①ノンレム睡眠の調整

②痛みの調節

③体温調節

④嘔吐

などに関わり、消化管では消化管運動亢進、血液では血漿板凝集

血管では血管平滑筋収縮といった役割があります


セロトニン作動性のニューロンは脳幹の縫線核に集中しており

そこから脳、脊髄に広く投射されます

数多くの受容体がある中で、5-HT1A受容体は抑制性で

抗不安作用(不足すると情緒不安定、うつ状態)があり

5-HT2A受容体は幻覚やうつ病に関係があると言われています

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 ・入眠時間と睡眠の質 

 アメリカの研究では、週3日以上の深夜勤務者は乳ガンの発症リスクが昼間だけの勤務者と比べて

2倍であり、日本でも深夜勤務者は、日勤のみの男性に比べて前立腺ガンの発症リスクが3.5倍です

また高血圧の人の約40%が睡眠に問題があり

本来は副交感神経が緊張しているはずの夜間に交感神経が緊張しています 

 ・眠気のサイクル   

 ① 疲労物質や体液、組織の酸性化によって眠くなる 
 ② 夜になると光の関係とメラトニンの分泌によって眠くなる 
 ③ 日照時間や自律神経の作用によって代謝が落ち深部体温が下がることで眠くなる 

 睡眠には、深い眠りの状態であるノンレム睡眠と覚醒時に近い脳波が現れるレム睡眠があり

レム睡眠中に覚醒すると寝起きが良く、ノンレム睡眠時に覚醒すると寝起きは悪くなります 

そのため、平均して4回して起こるレム睡眠時は、眠りが浅いことから

夜間に目が覚めることは異常なことではありません 

また、質の悪い睡眠によって睡眠時間が7時間以上になると死亡率が増加します 

人の眠りは、起きた時間で決まり、目覚めてから15~16時間で眠くなるメカニズムが存在しています 

・朝型と夜型人間 

朝型と夜型の人がいますが、これらを分けるのは、メラトニンの血中濃度の上昇速度

メラトニンの血中濃度の最高値、深部体温の夜における下がり方

深部体温の最高値を示す時刻によるもので

どちらも体が代謝を落として体温を下げる時間は午後9時前後です 

しかし、朝型の人はスムーズに体温が下がり

深部体温が最低になる時間が午前3時頃なのに対し、夜型の人はゆっくりと体温が下がり

午前7時前後となることから目覚めるための体温上昇が遅れ、寝起きが悪くなります

入眠時間の管理やWブロックなどで自律神経を調節して、辛い不定愁訴を改善していきましょう!

 

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