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なぜ体を冷やすと免疫力が下がるのか

なぜ体を冷やすと免疫力が下がるのか

免疫とは、体に取り込んだものの中で異物と判断されたものを排除するシステムです 

感染を起こす微生物は自然界に広く多数存在しており 

ヒトや動物の気道、消化管、生殖器などの生理的開口部や創傷部位から侵入しますが

それらの微生物全てが汗腺を起こすわけではなく 

私たちの体は、多種多様の防御因子が協調して働くことで守ってくれています


health23.jpg 

宿主側(ヒト)が感染微生物の侵入に対して、まず最初にその異物(感染性微生物:抗原)に 

非特異的な防御機構(抗原の種類に関わらず働くシステム) 

すなわち先天免疫(自然免疫)が働くことで、そのほとんどを排除します 

この手段が有効に働くと病原菌(異物、抗原)は生体から排除されて 

不顕性感染(感染が起こっても、症状が無い場合)で終わるか 例え病気になっても治癒します

しかし免疫細胞の働きは、深部体温にかなり左右されます


body temperature 2.jpg 

深部体温が1℃下がると免疫力は40%も下がってしまい

逆に1℃上がると5倍になると言われています!

なぜ深部体温なのかと言うと、免疫細胞の70%は腸に集まっているからで

37度~38度で最も良く働きます(深部温度は直腸温度とも言います)

すなわち腸の温度を上げる(冷えをとる)ことが

丈夫な体を作る上で必要不可欠なのです! 

深部体温を上げる上で重要なことは

①大腰筋などの深層筋を鍛えて、発熱量を高める

②コーヒー、パン、清涼飲料水、冷たいビールなどの体を冷やす食べ物を減らし

根菜類、ショウガ、紅茶など体を温めるものを多めに摂るようにする

③お腹や首を冷やさないような服装を心がける

といったことが挙げられます


psoas major.jpg


tea9870.jpg


これから気温が上がり、暑いからといって体を冷やしがちになり

風邪などを引きやすくなるので以上のことに気をつけて

冷えない体をつくりましょう


Written by Keiichi Nakagome




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