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2013年11月

2013年11月

毛細血管と免疫力の関係

血液の循環は心臓から大動脈、細動脈、毛細血管、細静脈、大静脈として心臓に還りますが

それらの血管を全てつなぎ合わせると約9万キロになり

その中で大動脈は50cm、細動脈は2~3km、なんと残りは全て毛細血管です


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また毛細血管は唯一血管に穴が開いていることから、栄養や酸素のやり取りが可能な血管でもあります

細動脈、細静脈間には体温調節のために毛細血管を通さないバイパス路があり

体が冷えていると血液が淀むことによって

このバイパス路を通って血液が回るため栄養や酸素が十分に取り込めなくなると共に

短い経路を多くの血液が流れることになることから高血圧の原因にもなります



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日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の重要性について次のように述べています

臓器を栄養している血管は全て毛細血管であるため、臓器は血管学的に言えば末梢であり

毛細血管の血流が悪ければ内臓の働きは低下します


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またガンなどと戦うリンパ球は心臓から大動脈、細動脈で臓器の近くへ行き

動脈系の毛細血管から血管外に出ることで働き

その後、静脈を使わずにリンパ管から心臓に還りますので

冷えなどで血流が悪くなり、血液が毛細血管を通らずにバイパス路を通っていると

リンパ球は血管外で働くことができないということになり、免疫力の低下に繋がります



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このような状態を防ぐためには、腹部だけでなく手先、足先といった部分もしっかりと温め

全身に張り巡らされた毛細血管にまんべんなく血液を供給することが重要です

脚湯や半身浴、湯たんぽなどをうまく使い、冷えからくる様々な体の不調を防ぎましょう



体温を調節する重要なシステム

今回は血流をコントロールする上で重要な動静脈吻合と

冷えに関わる毛細血管についてお話したいと思います

動静脈吻合(AVA)とは血液を毛細血管に通さず

動脈系から静脈系へショートカットする経路ことを言います



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外界の気温が低く、寒い時には心臓や脳などの深部の体温を維持するため

毛細血管を通さずに、AVAを介して素早く血液を循環させます

これは寒冷刺激で交感神経が刺激され、毛細血管の太さを調節する

前毛細血管括約筋が収縮し、毛細血管を流れる血液量が減少するためです

これにより体温が急激に下がるのを抑えていますが

冷えを強く感じる方は、このコントロールがうまくいかず

毛細血管が持続的に収縮しすぎてしまうことが原因の一つとして挙げられます




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全身の血管はつなぎ合わせると地球約2周に相当する9万kmになると言われていますが

そのうち、大動脈の長さは50cm、中動脈である細動脈が5000~6000kmで静脈もさほど長さは変わらず

残りはすべて毛細血管なのです

そしてこの毛細血管の血流低下やよどみが冷えの大きな原因の一つなのです




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日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の血流によどみが生じると


①末梢の冷え

②体温の低下

③老廃物の排泄効率の低下

④酸素及び栄養分の供給低下

⑤免疫力の低下

⑥高血圧


といった様々な症状が現れ、これらを防ぐために体温の上昇と維持という2つの考え方を

持つべきだとおっしゃっています


不眠とストレス


〈ストレスについて〉 

 人の活動は成功、失敗に関わらずある種のストレスを生み出し 

日常とは違う変化がストレスとなります ストレスという言葉は

元々物理の世界で「歪み」を意味するものとして使われていましたが

カナダのストレス研究の権威であったセリエ博士が、歪みを生じさせる物をストレッサー

それによって起こる反応をストレス反応と定義しました stress.jpg 

 〈ストレッサーの分類〉 

 ・物理化学的ストレッサー 環境によるもので花粉、騒音など 

 ・生理的ストレッサー 暑い、寒い、過労といったものなど 

 ・心理的、社会的ストレッサー 心に対する家庭的、社会的なストレッサー active8097.jpg 

 〈ストレスに対する反応〉 

 ・警告期 ストレッサーへの反応の第一段階として疲れる、体調不良、肩こり

イライラが症状として起こる 

 ・抵抗期 ストレスに対する抵抗によって血圧の変調、内臓の異常、血糖値の上昇

交感神経の過緊張 

 ・疲弊期 抵抗期の持続によって人体が疲労し、集中力の低下、物忘れ、ストレス性の潰瘍

うつが生じてくる 

 〈ストレス病〉 

 ・うつ 抑うつ状態を主体とした感情の病気で、気分の落ち込みや意欲の低下に伴って

様々な自律神経症状を引き起こす 

 ・心身症 心因性のストレッサーによって身体に消化性潰瘍、本態性高血圧

過敏性腸症候群などの症状が出てくるもの 

 ・神経症 心因性のストレッサーによって心に不安神経症、恐怖症

脅迫神経症といった症状が出てくるもの 

 〈ストレス対処の方法〉 

 ストレッサーは、人が成長していく中で必要不可欠なもので

有名なストレス研究者が「ストレスは人生のスパイスである」と語っているように

そのストレスに対してどう対処していくかというストレスコーピング(ストレス管理)の概念が重要です 

 ・運動、会話、軽度の飲酒

 ・旅行、趣味 ・友人、家族、上司の指示を受ける 

 ・くつろぎ、リラクゼーションとしてヨガなど 

 ・価値観の変化、自己改革、宗教 

〈ストレスとハーブ〉 

 ストレスがかかると交感神経の緊張状態が続くため 

 不眠や日中の眠気が起こりますが それを鎮めるハーブとしてカモミールは

リラックス効果によって入眠しやすくし ペパーミント、レモンバームは爽快感で目が覚めやすく 

組み合わせることで一日のリズムをつくっていき 自律神経の安定につながります 

〈不眠〉 

 不眠とは、「適切なタイミング、環境下で睡眠をとっているにもかかわらず

何らかの症状によって眠りが妨げられ、日中の活動に悪影響を及ぼすもの」 

 ・入眠障害:  2時間近く眠りに入れない 

 ・中途覚醒:  睡眠中に何度も目が覚めてしまう 

 ・熟眠障害、多夢:  深く眠れない、夢を見すぎて眠りが妨げられる 

 ・早期覚醒:  早い時間に目が覚めてしまい、そのまま眠れない 

 ・睡眠時無呼吸症候群:  40~50代に多く男性に圧倒的に多いが

女性も更年期が安定する50代以降になると黄体ホルモンが減少してくるのに伴って

気道の筋肉にハリをつくる作用が弱くなり気道が狭くなることによって起こる 

 ・ムズムズ脚症候群:  感覚異常によって脚を動かしたくなる欲求にかられて睡眠が妨げられる 

遺伝、鉄不足によるドーパミン生成不全が原因とされる 

〈不眠の対処法〉 

 ・寝室に光が差し込まない工夫をする 

 ・睡眠時間を遅くする 

 ・起床時に日光を浴びることで体内時計をリセットする 

 過剰なストレスは自律神経を狂わせ、冷えや不眠の原因となります メ

ディカルハーブを生活に取り入れて、自律神経を安定させましょう!

このブログはエルクレストで、メディカルハーブや漢方の講師をしてくださっている

渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています 

全身の循環と冷え

体の熱は血液を通して全身を巡っており、これらの循環が悪いと冷えにつながります

循環の中枢は、延髄の網様体にある循環中枢(心臓血管中枢)で

自律神経を介して心臓と血管系を調節します


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この中枢が全身の循環に対して、主に心臓と血管と血液量の3要素を調節することによって

循環を維持しています

調節は①局所性 ②神経性 ③ホルモン性 の3種類で行われています


①局所性調節

局所性調節は心筋や血管平滑筋自体の持つ性質や局所で産生される化学物質によって

行われる調節です

筋は伸張されると、ゴムのように筋固有性の働きで収縮し、張力を発生する性質があります

心筋も心臓への流入血液量が増えて伸張されると、心収縮力が増大する

スターリングの心臓の法則というものがあります

この機構により、通常心臓へ流入する血液が増えても

局所性に収縮力が高まって、増えた血液量を拍出することができるのです

血管壁の平滑筋の場合にも、血圧が上昇して細動脈などの血管壁の伸張が著しくなると

その血管の平滑筋が収縮して血流を一定に保とうとします

血管は局所で産生されて血管に作用する血管収縮物質(セロトニン、エンドセリンなど)や

血管拡張物質(ブラジキニン、ヒスタミン、乳酸、二酸化炭素、アデノシン、一酸化窒素など)

によっても調節されています

もし血流が組織の需要よりも下回っている時には、代謝産物であるアデノシン、乳酸

二酸化炭素が蓄積して血管を拡張させて血流を一定に保とうとします

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②神経性調節

心臓と血管は自律神経によって調節されている器官の一つで

心臓と血管の自律神経性調節系は局所性調節やホルモン性調節に比べて

短時間(秒単位)で作動するという特徴があります


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③ホルモン性調節(液性調節)

心臓と血管のホルモン性調節は分単位。時間及び日単位で循環を調節するという特徴があり

血管の収縮状態や血液量を変えることによって調節を行います

カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)による血管収縮

バゾプレッシンやアルドステロン、心房性ナトリウム利尿ペプチドによる血液利用調節

レニン・アンジオテンシン系による血管収縮などがあります


従って生活習慣やリズムが乱れると

自律神経のバランスを悪くなり、このような全身の循環の調節を狂わせて

冷えにつながるケースも多いため注意が必要なのです

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冷えについてはこちら

冷えの原因は自律神経の乱れ?

神経系には、機能の中心となる中枢神経(脳、脊髄)と

それらと身体各部を連絡する末梢神経があります

末梢神経はさらに身体の運動や感覚機能を司る体性神経と

各種の自律機能を司る自律神経に分類されます




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体性神経は私たちが骨格筋を動かす時などに使っている神経で

自分の意思でコントロールができます

それに対して自律神経は、その名の通り意志とは関係なく自律的に働いている神経で

生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持にとても重要な役割をしており

循環、呼吸、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖などを司っています


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自律神経には大きな特徴が4つあります

二重神経支配

自律神経は交感神経と副交感神経に分かれる


拮抗支配

交感神経と副交感神経は反対の作用を持つ


相反神経支配

どちらかが働いている時にはもう一方は休んでいる

神経のトーヌス

自律神経遠心性線維は、一般に安静な状態においても常時自発性に活動しており

この活動を自律神経遠心性線維の自発的活動あるいはトーヌスと言います

安静時のトーヌスの頻度は1秒間に1~3回とかなり低くなっています

トーヌスは自律神経中枢の支配を受けて増えたり減ったりし

それによって効果器の機能が調節されます

たとえば多くの血管は通常、交感神経である血管収縮神経のトーヌス下で

軽度の収縮状態にありますが、交感神経の活動が高まると

血管はさらに収縮してその部分の血流は減少します

一方、交感神経の活動が低くなると、その部分の血管は拡張して血流は増加します

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そして交感神経は活動的になっている時に優位に働いている神経で

心拍数を高め、血管の平滑筋を収縮させ血圧を増大させるといった作用があるのに対し

副交感神経は安静時に優位に働き、心拍数の低下、腺分泌の亢進

内臓の平滑筋を収縮させて働きを活発にするといった作用があり

これらの拮抗作用によって、環境に合わせてバランスを調節しています

しかし先ほど述べた4つの特徴にも例外があります


①汗腺、皮膚、骨格筋の血管、立毛筋、腎の血管は交感神経のみの支配であること


②副腎は交感神経節後ニューロンが集まってできたものであるため

節前線維が支配していること


③唾液は交感神経、副交感神経のどちらが働いても分泌促進させる作用がある

ただし、交感神経支配の唾液は粘性が高く、副交感神経支配の唾液は漿液性(サラサラ)です


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冷えはこれらの自律神経を乱す最悪の要因と言われており

冷え症のみならず、様々な体の不調を引き起こします


例えば、夏でもエアコンのように汗をかかずに体温が急激に下がるような現象は

体にとっては異常であり、熱を逃がさないように交感神経が過緊張し

血管を収縮させようとします

このような状態は、片方の神経ばかりが働くこととなり

体の回復や消化といった副交感神経の働きがブロックされてしまうのです




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体中に熱を運ぶのは血液ですから、交感神経の過緊張により

毛細血管への血流が大幅に減少し

内臓や手先、足先は冷え切ってしまいます

内臓に血液が行かなくなれば、便秘や生理不順、免疫力の低下

代謝の低下
といった現象が起こり、交感神経の緊張によって、休息がうまくできず

不眠や肌荒れ、痛みの感受性が高まるといった症状も出てきます


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意識に関係なく働いている神経のため、バランスが乱れていても症状が出るまで自覚がない点が

状態を悪化させてしまう要因の一つです

自律神経のバランスを保つためにも、メリハリのある生活を心がけましょう



Written by Keiichi Nakagome



冷え性とメディカルハーブ

・冷え性とその治療の現状

西洋医学では「冷え性」という病名はなく

何かの病気がありその影響で冷えが起きている場合には

原因となっている病気の治療を優先し、冷えそのものの治療はあまり行われていのが現状です 

また、冷たく感じることだけが冷え性ではなく

冷えを自覚していない人も多いことが、一番の問題です

そのため、直接肌を触って皮膚の温度がどうかを確かめ

冷えがあるのかどうかを自覚し、早めに対処することが重要です

冷え性は特別な病気が無いにも関わらず、手や脚が冷えるもので

はっきりした病気ではないため西洋医学では適切な対応ができませんが

体質改善を目的としている伝統医学ではアプローチすることができます

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 ・冷えは万病の元 

女性に多く見られる冷え性には、腰からしたが冷たい、手足の指先が冷たい

顔はのぼせているのに足が冷たいなどの感覚があり

それに伴って頭痛、肩こり、腰痛、風邪、神経痛、さらに月経痛、月経不順など

様々な症状の現れることがあります 

さらに冬になると、暖房によって温められた空気が天井に集まって床が冷え

室内が寒い状態になりやすいことも考える必要があります


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・冷えの原因 

冷えの原因は生活環境や習慣におけるストレスや

自律神経の乱れによって全身の血行循環が悪くなり

身体の上下の温度差を調整できなくなったことによって起こる
と考えられており

血行を改善することをまず優先します


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 ・冷えによく用いられるハーブ 

① ジャーマンカモミール 

② エルダーフラワー 

③ リンデン 

④ イチョウ 

⑤ ターメリック 

① ~③のハーブはフラボノイドを多く含み、毛細血管への血流を高め

体を温める、発汗を促すといった作用があります

イチョウは脳の機能を高め、記憶力の改善に効果があるとされており

アメリカではきちんとした製造過程でつくられたものは

医薬品としてアルツハイマーの治療などに用いられています


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・ハーブティーの淹れ方
 

① ティーポットでいれる:ティーポットに細かくした規定量のドライハーブを入れ

熱湯を注ぎ、蓋をして抽出し、茶こしを使ってカップに注ぐ


 ② 鍋でいれる:鍋に規定量の水を入れ沸騰させ

火を止めてから細かくした規定量のドライハーブを入れ、蓋をして抽出する 

これらのハーブは飲むだけでなく

サプリメントや足浴として使うこともリラックス効果もあり

自律神経バランスを整え冷えに有効です


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冷えについてはこちら


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エルクレストでは、フェイシャルや痩身で結果の出づらい人の共通点が冷えだったことから、冷えの研究とその改善に取り組んでまいりました。問題は、ワキの温度ではなく内臓温の低下にあるのです。

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