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体温と毛細血管

体温と毛細血管

冷えと血流は切っても切れない関係にありますが

今回は血流をコントロールする上で重要な動静脈吻合と

冷えに関わる毛細血管についてお話したいと思います

動静脈吻合(AVA:arteriovenous anastomosis)とは血液を毛細血管に通さず

動脈系から静脈系へショートカットする経路ことを言います


avvava.jpg 

外界の気温が低く、寒い時には心臓や脳などの深部の体温を維持するため

毛細血管を通さずに、AVAを介して素早く血液を循環させます

これは寒冷刺激で交感神経が刺激され、毛細血管の太さを調節する

前毛細血管括約筋が収縮し、毛細血管を流れる血液量が減少するためです

これにより体温が急激に下がるのを抑えていますが

冷えを強く感じる方は、このコントロールがうまくいかず

毛細血管が持続的に収縮しすぎてしまうことが原因の一つとして挙げられます



blood vessel9756.jpg


全身の血管はつなぎ合わせると地球約2周に相当する9万kmになると言われていますが

そのうち、大動脈の長さは50cm、中動脈である細動脈をつなぎ合わせると5000~6000kmで

静脈もさほど長さは変わらず、残りはすべて毛細血管なのです

そしてこの毛細血管の血流低下やよどみが冷えの大きな原因の一つなのです




body.jpg


日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の血流によどみが生じると


①末梢の冷え


②体温の低下


③老廃物の排泄効率の低下


④酸素及び栄養分の供給低下


⑤免疫力の低下


⑥高血圧


といった様々な症状が現れ、これらを防ぐために体温の上げることと維持すること

という2つの考え方を持って意識していくべきだとおっしゃっています



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