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2013年9月

2013年9月

自然免疫と獲得免疫

免疫には大きく分けて非特異的抵抗性(自然免疫)と特異的抵抗性(獲得免疫)があります

自然免疫系は、生体には存在しない病原体に特有の共通構成成分を認識します



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病原体が持つ特有の構造物をPAMPs(Pathogen associated molecular patterns)と呼び

それを認識する受容体をTLR (Toll-like receptor:微生物に対するセンサー)と呼びます

認識する抗原の数は膨大で、自然免疫系は病原体の共通構成成分を認識するので

同質のものを持つ菌種は認識できます(一方の獲得免疫系は、一つの抗原に対しては

一つの抗原受容体が認識します)

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自然免疫は先天免疫とも言われ、元々備わっている防御機構のことで

その自然抵抗因子(防御機構)には以下のものがあります

・皮膚 :皮脂線から分泌される脂肪酸や汗の中の乳酸


・粘膜上皮 :粘液で洗い流すとともに多くの抗菌たんぱく質を含む


・胃酸 :強酸による殺菌(抗菌物質


・リゾチーム :最近細胞壁(ペプチドグリカン)分解酵素


・補体 :感染部位に食細胞を集める(走化性因子)、貪食作用促進(オプソニン作用)

細菌細胞壁溶解


・マクロファージ :病原体やあらゆる種類の抗原を貪食し、他の白血球を活性化する


・好中球 :細菌を貪食し、殺菌する(血中で最大数の白血球で細菌感染防御に不可欠)


・NK細胞 :ガン細胞やウィルス感染細胞を攻撃する


・胸線外分化T細胞 :腫瘍細胞や感染に対しての防御を担うが、臓器を傷害することもある

加齢に伴って委縮する胸線に代わって肝臓、腸管、子宮内膜などのリンパ組織がT細胞をつくる


・B-1細胞 :色々な種類の細菌に対して防御に働くIgMを産生する


・CRP :感染の急性期たんぱく質


・ロイキン :白血球がもつ塩基性たんぱく質で殺菌作用がある


・インターフェロン :ウィルス感染細胞、活性型リンパ球、マクロファージ

白血球が産生する因子でウィルス感染に抵抗性を増すと共にNK細胞を活性化する


・ラクトフェリン :唾液や乳汁中に存在し、遊離の鉄を奪い細菌の発育を阻害する


・常在細菌叢 :ヒトは胎児の間は無菌状態であるが、生まれる時に母親の産道にいる

細菌によってまず汚染され、その後は様々な種類の菌と共に一生を過ごす

それらの細菌群を一括して常在細菌叢(正常フローラ)と呼ぶ

正常細菌叢は病原菌と定着部位を取り合うことにより、またバクテリオシンなどの

抗生物質を産生して病原菌の発育を抑制することによって、宿主を守っている

さらに宿主にとって必要なビタミン類を合成して宿主に提供している


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このような様々な自然抵抗因子は、疲労などによって体内が酸性に傾いていたり

低体温であったり、血流が悪いといった状態ではうまく働きません

①大腰筋などの深層筋を鍛えて、発熱量を高める

②コーヒー、パン、清涼飲料水、冷たいビールなどの体を冷やす食べ物を減らし

根菜類、ショウガ、紅茶など体を温めるものを多めに摂るようにする

③お腹や首を冷やさないような服装を心がける

④きちんとした休息をとる

といった習慣をつけて体の機能が働くようにしておくことが重要です



リンパとむくみ

冷え性で血行が悪くなっている人は、血液がスムーズに心臓に還らずに滞留し

むくみやすくなります

むくみと密接な関係があるのがリンパです



・リンパの役割

全身を循環する動脈血の血漿の一部は間質液として、毛細血管の壁を通って

組織中に漏出し、そこで組織の細胞に栄養を与え、代謝産物を取り込んだあとに

再び静脈の毛細血管壁を通って静脈に戻りますが

その一部がリンパ経を通って静脈系に戻ります

リンパ系はもう最リンパ管に始まり、集合リンパ管を経て左右の右リンパ本幹と胸管をなって

鎖骨下静脈につながります



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下肢、腹部、左上半身からのリンパ系は全て体の左側にある胸管に入り

右上半身からのリンパ系は、右リンパ本幹に入ります

もう最リンパ管の透過性は毛細血管より高いため、体内に侵入した異物の大部分は

リンパ系に取り込まれ、途中にあるリンパ節(全身に約300~800個存在)でリンパ球や

マクロファージによって取り除かれます


・リンパ系の機能

①体内の組織中に存在する過剰な間質液を吸収する

②体外から間質液に侵入した異物を取り除く

③間質液にある過剰なタンパク質を取り込んで循環血液に戻すことによって

間質液の浸透圧を調節する

④小腸内のリンパには消化された脂肪を吸収する働きがある


・リンパの流れ

毛細リンパ管以外のリンパ管は周りを平滑筋が覆っており

それによって若干ながら自発的に収縮します(一分間に2~6回)

また、リンパ管には多数の弁があり、リンパ管が収縮すると一定方向に流れるようになっています

このようなリンパの流れには骨格筋の収縮、呼吸運動、消化管運動、動脈の拍動など

リンパ管の外からの力も重要な役割をしています


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パワープレートは3次元振動によって5分間で95%の人の血流が改善するため

冷えやむくみに悩まれている方にも非常に有効です

冷え性と睡眠障害

冷え症の人が眠りにつきにくいと言われますが その理由を日本橋清州クリニックの佐藤先生は

眠くなる一番の原因であるメラトニンの分泌低下と 

深部体温のコントロールがうまくできていないからであるとおっしゃっています 


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 眠くなる要因として

 ①体の疲労物質の蓄積や体液、組織の酸性化 

 ②メラトニンの分泌

 ③日照時間や自律神経の作用による深部体温の低下 が挙げられます 


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メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモンで、睡眠の質を決める重要なホルモンです 

寝不足が体に良くないことは広く知られていますが

寝すぎも寿命を縮め、死亡率を40%も高めるといわれています

最も長生きの方の平均睡眠時間は7時間とされており

適切な睡眠時間を確保することが重要です


メラトニンの主な機能

1.眠りを促す

時差ボケ解消薬として使われています

2.免疫賦活作用

メラトニンは私たちの体が、夜間に休息し回復するというサイクルを形成するという重要な機能を

果たしていますが、そのピークは午前2~3時です

この時間帯は、副交感神経の働きによって血中の免疫細胞の数もピークを迎えます

免疫細胞であるTリンパ球にメラトニンのレセプターが存在することが確認されています

レセプターが存在するということは、セロトニンがTリンパ球に大きな影響

役割を果たしているということです

3.抗酸化作用

体内でつくられている抗酸化物質の中で最大の効果を持っています

その効果はビタミンEの2倍、グルタチオンの5倍とも言われています






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メラトニンの分泌は通常午後4時から午前4時に起こり 

血中濃度は午後7時頃から上昇し始め、午前7時にはゼロなりますが 

周辺の明るさで分泌量が変化し、外が暗くなっても人工照明で明るい中にいると 

分泌量が低下するとともに深部体温のが低下が遅れ、睡眠が障害されやすくなります 

特に夜型人間の方は、人工照明の中にいる時間が長いため 

メラトニンの分泌が低下しやすいのです 

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手先足先が冷える末梢血管収縮型の冷え症の方もまた 

末梢血管の収縮によって、末梢における熱の放散がうまくできず 

深部体温が下がりにくくなり、入眠が障害されます 

末梢血管の拡張はメラトニンの直接作用の他に自律神経が関与しています 

ですから睡眠前に、湯たんぽや足浴を行って副交感神経を優位にしておくことが有効です
 


秋バテに要注意

みなさん秋バテという言葉をご存知ですか?

これは、夏にエアコンの効いた部屋に長時間いたり、冷たいものを食べるといったことを

繰り返しているうちに内臓の冷えに陥り

秋にだるさや消化不良、睡眠障害といった症状が起きてくるものをいいます

深部体温とは、直腸温のことで、自覚できない体の中の冷えの状態を教えてくれます

脇の下の温度では36.0~36.7℃、深部体温である直腸温は37.0~37.5℃が正常です

したがって深部体温は、わきの下の温度よりも約1度高くなければいけないのですが

秋バテの人では、この温度に差がなくなってしまうことが多くあります

秋バテの原因や症状が思い当たる方は、


①腹部深層筋の強化

筋肉は体の熱の約半分を生み出している重要な組織ですが

特に腹部の深層筋は内臓に近いため

筋肉量の低下がそのまま内臓温(深部体温)の低下につながり

強い冷えを感じやすくなります

しかし内臓の冷えの初期は自覚が薄いため

気づかぬうちに進行してしまっていて重症化していることが多いのが現状です

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筋力トレーニングや半身浴などで体の深部を冷やさないようにすると良いでしょう

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②食事の改善

私たちの身の回りにはパン、肉、生野菜、乳製品、甘いもの、食品添加物の多いもの、コーヒーといった

体を冷やす食べ物が溢れています

これらをすべて摂取しないというのは難しいですが、冷えるものを食べるのと同時に

温めるもの(ショウガ、根菜類、酢、紅茶)といったものを積極的に摂るように心がけて

バランスをとることが重要です

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③服装

頚部、腹部、足部は体温調節のセンサーとして非常に重要な部分です

ですから、夏で暑いからと言って薄着になりすぎると

電車などエアコンの効いたところに入った時に、汗をかかずに急激に体温が低下するため

自律神経が混乱し繰り返されることでそのバランスが崩れていきます

夏場では特に腹部を冷やさないようにすることが大切です

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④不規則な生活


体温調節は自律神経が行っていますが、自律神経はその名の通り

私たちの意志とは関係なく働いている神経です

その中の交感神経と副交感神経は活動時と安静時(睡眠時)で

それぞれの働きの度合いが変化しバランスをとっています

しかし、就寝時間が起床時間が毎日あまりにも違っていたり

昼夜逆転の生活の生活をしていると、本来のヒトの生活リズムに神経が乗れないため

負担がかかりうまく働くなっていきます

その結果、体温調節がうまくいかなくなり、暑いのに汗をかけなくなったり

寒いのに血管が拡張してしまってどんどん体温が奪われるといった症状が出てきてしまいます

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これらの解決策を取り入れ、多方面から自分を見つめることによって

足りないもの、改める必要があるものが分かり、対処がしやすくなると思います

内臓の冷えはただ体を冷たいと感じると言うだけでなく

代謝の低下による肥満や痛み、コリの悪化や

免疫力の低下によるガンの罹患率の上昇といった様々な症状を引き起こす危険なものです


ですからこれらの小さな努力の積み重ねが非常に重要なのです


ふくらはぎの筋肉と冷えの意外な関係

私たちの血流は座っていたり立っていたりすると70%が下半身に集まっており

肢から心臓へと血液を運ぶ静脈は、立位では1秒間に8~10cm血液が上がっていきますが

座位では約5cmになり、その状態で30分経過すると約2.5cmになってしまいます

これは股関節や膝関節が屈曲して血管が圧迫されることに加えて

下肢の筋肉が使われないことによって、ポンプ作用が発揮されないために起こります




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デスクワークなどで座っていることが多くなった現代人は、血流が滞りやすくなっていると言え

冷えやむくみの大きな原因となっています

また血流が悪い状態は、免疫力にも大きな影響を及ぼします

免疫に関わるリンパ球は末梢の血管である毛細血管が開いていなければ

血管外に出れず、働けなくなってしまいます


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免疫のスペシャリストである日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は下肢の血流を高めるために

ふくらはぎのトレーニングの重要性を述べています
 
下腿後面(ふくらはぎ)の温度は体温より1.75度低いと言われており

軽い自転車漕ぎを30分1日2回行うと、6週間で約0.5度上がるというデータがあるそうです

第二の心臓と言われるふくらはぎを鍛えていくことが血流の改善に非常に有効です 



慢性的な肩こりや痛みは冷えが原因かも!?

身体に冷えがあると自律神経が乱され、交感神経が緊張することによって 

痛みやコリを強く感じるようになると言われており 

単に体を冷たく感じるだけではない様々な症状を引き起こすのです 

痛みは体の異常を知らせる重要な感覚の一つですが

それに伴って様々な反応が起こります


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①情動反応と精神的反応

痛みのために様々な情動反応が起こり、精神的に多様な苦しみ、憂鬱感、絶望感などを示します


②運動系の反応

手足などに侵害刺激が加えられると、痛みをおこす刺激を避けようとする反射が起こります


③自律神経の反応


皮膚への侵害刺激で自律神経の活動が反射性に亢進したり、減少して

血圧が上昇したり、消化器の働きが抑制されたりします


④内分泌系の反応

侵害刺激によって副腎皮質ホルモンやカテコールアミン、バゾプレッシン等の分泌が

反射的に増加します


⑤免疫系の反応


免疫機能の低下を引き起こすことが多い


⑥内臓-体性反射

内臓痛覚及び体性深部痛覚は、近くの骨格筋に強い反射性収縮を引き起こします

これは一般に腹壁に起こり、筋性防御と呼ばれます


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このことから分かるように、痛みは免疫力の低下や精神、自律神経の不安定化といった

反応を引き起こすことから、過剰な痛みは早期に取り除くことが重要です

ですから痛みやコリが長期化している方は

その根本に冷えという状態が隠れている可能性があるため

ぜひ冷え性対策を行って頂きたいと思います

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体温と毛細血管

冷えと血流は切っても切れない関係にありますが

今回は血流をコントロールする上で重要な動静脈吻合と

冷えに関わる毛細血管についてお話したいと思います

動静脈吻合(AVA:arteriovenous anastomosis)とは血液を毛細血管に通さず

動脈系から静脈系へショートカットする経路ことを言います


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外界の気温が低く、寒い時には心臓や脳などの深部の体温を維持するため

毛細血管を通さずに、AVAを介して素早く血液を循環させます

これは寒冷刺激で交感神経が刺激され、毛細血管の太さを調節する

前毛細血管括約筋が収縮し、毛細血管を流れる血液量が減少するためです

これにより体温が急激に下がるのを抑えていますが

冷えを強く感じる方は、このコントロールがうまくいかず

毛細血管が持続的に収縮しすぎてしまうことが原因の一つとして挙げられます



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全身の血管はつなぎ合わせると地球約2周に相当する9万kmになると言われていますが

そのうち、大動脈の長さは50cm、中動脈である細動脈をつなぎ合わせると5000~6000kmで

静脈もさほど長さは変わらず、残りはすべて毛細血管なのです

そしてこの毛細血管の血流低下やよどみが冷えの大きな原因の一つなのです




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日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の血流によどみが生じると


①末梢の冷え


②体温の低下


③老廃物の排泄効率の低下


④酸素及び栄養分の供給低下


⑤免疫力の低下


⑥高血圧


といった様々な症状が現れ、これらを防ぐために体温の上げることと維持すること

という2つの考え方を持って意識していくべきだとおっしゃっています



冷え性のタイプ

全国冷え症研究所の山口勝利先生は冷え症を大きく分けて


手先、足先が冷えるタイプ

腰から下が冷えるタイプ

全身が冷えるタイプ


の3つに分類しており、今回はその中の「手先、足先が冷えるタイプ」についてお話したいと思います


このタイプの冷え症は足の形状が原因になっていることが約80%を占めています

みなさんは自分の足の指を見たときに力を抜いていても第2関節が反り上がっていませんか?


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足には骨と筋肉で作られる内側縦アーチと外側縦アーチ、横アーチという3種類のアーチがあり

全身の体重をうまく分散させており、踵に体重の約70%、つま先に約30%の割合で

かかるようになっています



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しかしこれが靴の文化になったことにより、指で踏ん張らなくても脱げることが無くなり

指を曲げる筋肉が退化していってしまったと同時に

ヒールのようにつま先に体重がかかる狭い靴では、常に指に負担がかかり

踵とつま先の70:30という荷重バランスが崩れ、アーチがつぶれていってしまうのです


これにより足の裏の筋肉よりも甲の筋肉の方が優位になり

足が反り上がってしまうことによって、血管が折れて足先に行く血液が制限されてしまい

冷えてしまうのです


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このタイプの冷えを改善するには、足の指の筋肉を鍛えることが有効です

タオルを足の指で引き寄せるタオルギャザーとよばれる運動や

電車に乗っている時など暇な時間に指を曲げて踏ん張るような運動をすることで

足部の筋肉のバランスが整い、冷えが改善してくるのです

Written by 


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さらに詳しく言うと

①体温をいかに上昇させるか

②体温をいかに逃がさないようにするか


の2通りを考えていかなければならないと日本橋清州クリニックの佐藤先生はおっしゃっています


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腹筋は内臓を囲んでおり、筋肉量を増やすことが

そのまま深部体温(直腸温)を高めることにつながります

ふくらはぎの筋肉は下半身にたまった血液を心臓に還すために非常な役割を持っています

ヒトは二足歩行をするため血液の70%は常に下半身あり

重力の影響で心臓に還りにくくなっています

そのため下肢の筋肉は、動かすことで血液のポンプとして働き

下半身に血液が渋滞するのを防いでくれます


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②の体温を逃がさないようにするには、服装に気を配り、グッズなどを使って

作られた熱が体表面から逃げるのを防ぐことが必要です

特に冷やしてはいけないポイントは首、腹部、足部です

首は、太い血管が表面付近を走っているため、熱が逃げやすく

真夏であっても、熱は高いところから低いところへ移るため

外気が35℃であっても、体温が36℃であれば熱は逃げていくのです

腹部は体で最も温度が高く、正常では36.5 ~37℃以上の温度を保っています

この部分の温度が下がってしまうと、体は防御反応として

四肢に行くべき血液を腹部に集めようとしてしまうため

手先、足先が冷えやすくなってしまいます

足部は、心臓から最も遠いため体温が一番低い部分で正常でも26±1℃しかありません

ここを冷やしてしまうと上半身と下半身で温度差ができ、自律神経が混乱し乱れやすくなります


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この時期に起こりやすいのは、湿度や気圧の変化による腰や関節などの痛み

頭痛、胃腸のトラブル、皮膚の症状、自律神経のリズムの乱れによる冷えなどがあり

汗で失われたビタミン、ミネラル、水分を補給する必要があります

漢方スタイリストであり、メディカルハーブファウンダースの渡辺肇子先生は 

代謝を助けるおススメのハーブ として

① ペパーミント+ローズヒップ 

② マテ 

③ ハイビスカス 

④ ホーソン+スギナ 

を上げています



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ハーブにはフィトケミカルという植物性化学成分が含まれており

野菜や穀類、果物などの色素、渋み、香り、辛味などの成分で

多くは抗酸化力を持ち、ポリフェノール、カテキン、リコピンなどがあります


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各種フィトケミカルの機能性の研究は現在も続き種類や効能が続々と発見

解明され、ガンを予防する植物エストロゲンや

果物と野菜の発ガン予防なども見つかっています

ハーブで体調を整えて、気持ちよく夏を乗り切りましょう



夏の養生が秋の健康をつくる

夏は体温調節が難しく、夏から冷えが始まることが多くあります

そのような夏の過ごし方について

漢方スタイリストであり、メディカルハーブファウンダースの渡辺肇子先生は

このように述べています


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① 夜更かしをしてもいいですが、朝は早く起きるようにする 

② 夏の暑さを嫌がることなく、外に出て朝日に向かって運動し

体内の廃物を排泄し、新鮮な空気を吸い込み、新陳代謝を促進させるようにする 

③ 楽観的な気持ちを持ち、焦ったり、怒ったりしないように注意する 

④ 植物が開花するように、身体においても体内の陽気を皮膚を通じて外に出せるように

向上心を持ち続けるようにする 

夏の養生法の基本原則は、暑さや湿気から身を守ることで

同時に暑さから逃れるためにむやみに涼を求めて

体内の陽気が衰えないように保つことも大切です


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〈東洋医学での夏〉 

東洋医学で夏は、立夏から始まり、小満、芒種、夏至、小暑、大暑を経て

立秋までの3カ月を言います

素問・四気調神大論では夏の過ごし方についてこのように記されています

「夏の3カ月を蕃秀と言う。天地の基は変わり、万物は花咲き実る季節である

夜は臥し早く起き、太陽の日差しを厭うことなく、志を怒らせないようにし

人も草花のように繁茂させ、気を発散させ、気持ちを外に向けるようにする

これは夏の気に応じて夏の働きである長を養う道である

これに逆らえば、心を傷め、秋に咳の出る病になりやすく

秋の収を身に受けることができにくい冬になって病を重ねることになるだろう



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以上のことから、冷えた部屋にいる時間が長くならないように時間があれば

外に出て外の環境に身体を慣らしておくことが、秋口からの冷えや不調を防ぐために有効なのです

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Written by Keiichi Nakagome


冷えた体は痩せにくい!?

私たちは恒温動物(外界の変化に関係なく体温がほとんど一定の動物)なので

暑くても寒くても、体の中で常に熱を作り出しています


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それによって生まれる熱量のことを基礎代謝または安静時代謝といいます

これは、何もしていなくても消費されるエネルギーのことで

この代謝は主なものが体温を維持するための熱産生によるエネルギー消費なのです
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恒温動物にも関わらず、最近では正常な体温である36.0~37.0度を

下回っている方も多く見られます

このように体温が低下していると、作られる熱量が少なくなっているということが言えるため

代謝は下がり、燃やせなかったエネルギーが脂肪として蓄積されてしまうのです

体温が1度下がると代謝は約13%低下すると言われており

免疫力は30%も下がると言われています

これらの熱を生み出すものとして最も関与しているのが筋肉です

運動した後は体が暖かくなりますが、これは筋肉から多くの熱が発生していることを表しています

したがって筋肉量を増やすことが冷えにくく、太りにくい体を作る上で非常に重要なのです


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体温で最も重要な深部体温と言われる直腸の温度を高めるために

深層の腹筋郡や大きな体積を持つ大腿部分を始めとした筋力トレーニングを行うことが

スピーディーに基礎代謝を高める方法です

15分のトレーニングで一般的なジムトレーニング1時間に相当する運動量を確保できる

パワープレートが特に有効です

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末端の冷えの原因

少しずつ涼しい日が増えてきましたが

夏にクーラーや冷たいものを多く食べたことで

秋口から冷え性になってしまうことがよくあります

これはクーラーによって、汗をかいてに体温を下げるという

本来の体温調節機構に反した体温低下が起こることによって

1.自律神経が乱れてしまう

2.冷たい食事の摂りすぎによって、内臓温が低下してしまう

という2つの原因が考えられます


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これらの原因によって起こりやすいの手先、足先の冷えです

私たちの体には体性‐内臓反射という反射があり

体への物理的な刺激が自律神経を介して、内臓にも影響を与えます

例えば皮膚の冷受容器が寒冷によって興奮すると

皮膚の交感神経の活動が反射的に高まるため

皮膚血管が収縮して皮膚血流が減少する一方で

内臓血管支配の交感神経活動が低下し内臓に分布する血管が拡張して

腹部内臓の血流量が増加します



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これらの反射は体温の調節と維持に役立っていますが

内蔵温が元々低下していると、内臓を温めるために

過剰に血液を末梢から中枢へ集めようとしてしまうため

手先、足先に行くべき血液量が減少し、強い冷えにつながってしまうのです

内臓温が1℃下がることにより


免疫力が30%低下

基礎代謝が12%低下

内臓の働きが悪くなる

自律神経が乱れる

鬱傾向になる

といった症状が現れます

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内臓温を高めるには以下の3大要素を考えることが重要です


体幹深層筋の強化

服装に気をつける

根菜を摂ることを心がける


です


このように手足に冷えを感じていても、原因は深部体温の低下によるものが多いので

意識をして、内臓温を高めましょう


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呼吸で自律神経を整える

自律神経は、その名の通り意志とは関係なく自律的に働いている神経で

生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持にとても重要な役割をしており

循環、呼吸、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖などを司っています


spinal cord23.jpgこの中で呼吸だけは唯一、意思でコントロールできる体性神経との二重神経支配になっています

したがって、呼吸を工夫することによって自律神経を調節することができるのです!


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そこでおすすめする呼吸による自律神経の調整法が

脚を投げ出して座り、つま先を自分の方に向けて曲げていきます

それと同時に目線を上に向け、鼻で息を吸います

そして息を吐く時には逆に目線を下に落としながらつま先を前に向かって伸ばしていき

口で息を吐きます

この方法で自律神経を調節することで、循環などが改善され全身に血液がめぐるため

冷えにもとても有効です

寝つきが悪い方やストレスを感じている方のリフレッシュとしても効果的ですので

ぜひお試しください!

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冷え性と睡眠

冷え症の人が眠りにつきにくいと言われますが その理由を日本橋清州クリニックの佐藤先生

眠くなる一番の原因であるメラトニンの分泌低下と 

深部体温のコントロールがうまくできていからであるとおっしゃっています


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 眠くなる要因として 

 ①体の疲労物質の蓄積や体液、組織の酸性化 

 ②メラトニンの分泌 

 ③日照時間や自律神経の作用による深部体温の低下 が挙げられます 

メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモンで、睡眠の質を決める重要なホルモンです 

メラトニンの分泌は通常午後4時から午前4時に起こり 

血中濃度は午後7時頃から上昇し始め、午前7時にはゼロなりますが 

周辺の明るさで分泌量が変化し、外が暗くなっても人工照明で明るい中にいると 

分泌量が低下するとともに深部体温のが低下が遅れ、睡眠が障害されやすくなります 


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特に夜型人間の方は、人工照明の中にいる時間が長いため 

 メラトニンの分泌が低下しやすいのです 

 手先足先が冷える末梢血管収縮型の冷え症の方もまた

末梢血管の収縮によって、末梢における熱の放散がうまくできず 

深部体温が下がりにくくなり、入眠が障害されます 

末梢血管の拡張はメラトニンの直接作用の他に自律神経が関与しています 

ですから睡眠前に、湯たんぽや足浴で副交感神経を優位にしておくことが有効です

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Written by Keiichi Nakagome


第3回エルクレスト特別講習 ② 冷えの改善で得るもの(2)

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



今回H.18.11.8に、エステティックサロンであるエルクレストで行われました山口勝利先生の第三回特別研修の内容をお伝えしていきます。





前回冷えを治すとどういう事が起きるか、という事で1つ目は血流が良くなり、血流量が増える事で肌に効果をもたらすという話をしました。

その続きをお伝えしていきます。

2つ目は、「痩身」。

冷えと痩身というのは非常に密接な関係があると言いました。

深部体温が1℃上がれば代謝が13%程度上がります。

どんなに痩身に良いと言われる事をするよりも、お腹の温度を上げてしまった方が非常に効率が良いのです。

通販TV番組で、30分乗るだけで痩せるとか、そんな痩身用マシーンが沢山出ていますが、それで身体を痛めてしまう人が多いのです。


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効果が出る人がいる一方で、身体をお
かしくしている人も沢山いるのが事実だと思います。

痩身に関しては、深部体温が密接な関係がある、と言ったのは山口先生が最初です。

お腹の温度が下がると太りやすくなるという事です。

山口先生がデータを元に調べた結果です。

それまでは誰も言っていなかった事です。

今、本当にお腹の温度が下がっている人が増えてきました。

だから、体質的に太りやすい人が多いのではないかと山口先生はお話されています。

3つ目として、冷えを改善する事で「むくみ」が非常に効果が出ます。


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少し難しい事を言うと、股関節の位置であったり膝関節や足関節の問題もあります。

立ち仕事で、立ち位置が前のめりになってしまう人の場合、大腿部の動脈をすごく圧迫してしまい足がむくみます。

また、膝の形がハンチョウひざと言って、立った時に比較的真っ直ぐになってしまうような場合も、器質的にむくみやすくなります。

足関節が固くてもむくみの原因になったりします。

そういった原因が無くても、深部体温が下がるとむくみやすくもなるのです。

むくんで来ると、どうしてもセルライトが出来易くなります。

むくみをある程度ケアしないと、セルライトが取れません。

体水分量のコントロールが必要になってきますが、水分を飲む、飲まない、といったコントロールだけでは無理があります。

体水分量の多い人は、確かにしょっちゅう水分を摂らないといられない、という人もいますが、そうでない人もいます。





ほとんど水分は摂らない、という人もいるのです。

水分は摂らないけど、体内の余分な水分が出ない。

要は代謝が悪くて出すことが上手く出来ないのです。

深部体温を上げて代謝を良くして水分を出し易い環境を作ってあげないと解決しないのです。




冷えについてはこちら

Written by Keiko Kimura


冷え性へのこだわり

冷え性にお悩みの方は美容にもお悩みではないでしょうか。皮膚をキレイにするにも痩せるにも結果の出づらい人は、だいたいの方が体温が低いのです。

エルクレストでは、フェイシャルや痩身で結果の出づらい人の共通点が冷えだったことから、冷えの研究とその改善に取り組んでまいりました。問題は、ワキの温度ではなく内臓温の低下にあるのです。

エルクレストが冷え性にこだわる理由

冷え性無料カウンセリング

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エルクレストでは、カウンセリングにおいて経絡ストレス度チェックと内臓温測定を行っております。

これらのチェックで、冷えのレベルと原因を突き止め、効果的なお手入れメニューを組み立てることができます。

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2018年12月

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