メディカルハーブとは
・メディカルハーブとは
ハーブとはヒトの生活に立つ植物の総称で、日本語では「薬草」や「香草」と訳され、日常生活で大きく分けて8つの分野で活用されています
①
食品(約40年前に海外で料理を学んだ人が持ち込んだのが最初)
②
飲み物(リキュールの色付けなどにも使われている)
③
健康(メディカルハーブ)
④
化粧品
⑤
香料(揮発性の高いものを集めた精油がアロマセラピーとして使われるが、肌に使う場合は濃縮されているため、希釈して使う)
⑥
染物
⑦
栽培(趣味、園芸療法)
⑧
祭祀
③のようにハーブを健康の維持、増進や美容の分野に利用するもの
ある種の機能を有する植物性食品を含んだものを
メディカルハーブ(英語ではメディスィナルハーブ)と言います
ただし、日本では薬品としては認められていません
メディカルハーブは医薬品ではなく食品であり、自然治癒力に働きかけます
・食品の機能
①
一次機能(栄養機能、エネルギー源):生命維持のための栄養面でのはたらきを指す
②
二次機能(おいしさ):食事を楽しむという味覚、感覚面でのはたらき
③ 三次機能(体調調節):生体の生理機能の変調を修復するはたらき
・メディカルハーブの共通作用
① 抗酸化作用:植物は根を下ろしているため、常に紫外線などの酸化要因にさらされているため、それから身を守るために強い抗酸化物質を作り出している
② 利尿、発汗、消化:代謝を促進することでこれらの作用を示す
③ 抗菌作用:病原微生物(細菌、カビ、ウィルス)の中で、薬が効きづらいものに対しても一定の作用がある
④ 栄養素の補給:ビタミン、ミネラル、種には脂肪も含まれている
⑤ 薬理作用
・フィトケミカル
植物の含まれる化学成分の総称で、野菜や穀類、果物、などの色素、渋み、香り
辛味、灰汁などの成分で、多くは高い抗酸化力を持っており
ポリフェノール、カテキン、リコピンなどがあります
各種フィトケミカルの機能性の研究は現在も行われており
ガンを予防する植物エストロゲンなどが発見されています
・フィトケミカルの共通作用
① 生体防御作用:アダプトゲン作用(免疫、内分泌調整作用)による心身症の予防
② 抗酸化作用:SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)様作用
(活性酸素除去)、代謝促進作用による生活習慣病の予防
・植物化学成分(花や根に含まれる)
① アルカロイド:強い苦味があり、中枢性に働くため作用が強く、薬の成分として使われることもある。代表的なものとしてカフェインがあります
② タンニン:渋みが強く、ローズなどに含まれる。引き締め作用や抗炎症作用、下痢止め作用が有り、化粧品や薬の成分としても使われます
③配糖体:糖とその他の成分が結合したもので、水に入ると切り離され、様々な作用を発揮するもので、心臓が弱っているとき、下剤などの成分として薬品に使われているものもあります
④ サポニン:語源はシャボンで水に入れると泡が出るというもので、風邪薬や咳止め薬として使われる他、ホルモン様作用を持つことから更年期の症状に良いとされています
⑤ 苦味質:苦味があり食欲不振などに対して胃や腸の働きを整える作用があります
⑥ 粘液質:粘液質は保湿作用があり、喉の乾燥やバスハーブとしても用いられます
⑦ フラボノイド:アイボリーや薄黄緑色の色を持ち、多くの種類があり、そばに含まれるルチンは毛細血管の働きを高めるという作用があり、またビタミンCとの相性が良く、双方の働きを高める。そのほか利尿作用、下剤の作用、腹痛に有効なものなど多岐にわたります
⑧ ビタミン、ミネラル:タンパク質などの吸収、活用を助けます
このように身体の機能を助ける多くの成分を含んだメディカルハーブは
冷え性などの体質改善にとても有効です冷えは万病のもとと言われ
体温調節を始めとしたホメオスタシス機能が低下していることを表しています
冷え性が基礎になっていて起こる便秘や頭痛、肩こり、生理痛といった不定愁訴は
そういった状態のサインですので、適度な運動、食生活に加えて
メディカルハーブのような健康補助食品をうまく活用して
身体の機能が100%発揮できる状態をつくりましょう
このブログはエルクレストで、メディカルハーブや漢方の講師をしてくださっている渡辺 肇子 先生のお話を元に作成しています
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