山口先生講習会 -⑳- コミュニケーションと自律神経(1)
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。
今回は山口先生が、患者さんと向き合う中で見いだした、ある見解をお伝えしていきます。
山口先生の所では、予約制で治療を行なっています。
遠くはアリゾナから、近くても飛行機を使う距離の方が通われたりするそうです。
それだけ、冷えの専門家がいないというのが現実なのです。
その中で、山口先生が患者さんのお話を聞くのがだいたい30分位。
山口先生の治療院は温度をとても繊細に捉えています。
常に年間一定の温度で25℃位に保つようにしているとの事です。
もちろん、夏場もなるべく25℃辺りで保つようにしているのだそうです。
湿度も40%以上になるように設定しているのです。
そこで、全国からやって来る悩みを抱えた方々と診察室でお話をする訳です。
来た時は青白い顔で、寒くて寒くて仕方がないといった患者さんが、この部屋は何℃あるのか聞いてきます。
そして寒くていられない、とコートも脱がないでいる、そんな方がたくさん来るのです。
25℃の中でもコートを脱がない方はここでは当たり前のようにいるのです。
ですから、室温はかなりしっかり管理をしていました。
ただ、そういう方々が、お話を伺っている最中に頬に赤味がさして来ます。
そして、白い手が赤味を帯びてくるのです。
暑いのか尋ねると、暑くなって来た、と言われるので室温を少し下げたり、窓を開けたり調節をしていたそうです。
そのように数年やっていたのですが、ふとそんなに暑い部屋ではないよね?と思い立ったのだそうです。
仕事は半袖で行っていますが、一度思い切って、半袖だとちょっと寒いかな、位まで室温を一気に下げてみたのです。
それでも診察をしていると頬に赤味がさして来る人が続出しました。
これは温度ではない、と山口先生は確信するに至ったのです。
何が言いたいかというと、副交感神経の働きが良くなった、という事なのです。
人と会話をするだけでも副交感神経の働きは良くなります。
そうすると、交感神経の働きは下がってきます。
結果として痛みとかの主訴が取れて来る訳です。
頬に赤味が差した時に、「今痛みはありますか?」と聞くと「あまりない」と言われるのです。
不思議と痛みを感じなくなるのです。
では、どうすれば良いのでしょうか。
次回、その診察のテクニックを含めてお伝えしていきます。
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Written by Keiko Kimura
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