山口先生講習会 -(21)- コミュニケーションと自律神経(2)
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。
今回はコミュニケーションのコツについてお話します。
人と会話をする、コミュニケーションを取ることで自律神経が安定します。
自律神経を安定に導く、ちょっとした診察のテクニックです。
まず、診察して1,2分の時にその方が何をしに来たのかを確認します。
色んなタイプの人がいます。
本当に治療に来た人。時間があるから来た人。楽になりたくて来た人。お嫁さんと喧嘩したからその足で来た人。話をしに来た人...
一番辛いことについて、例えば喧嘩し
て来て興奮していたら落ち着かせるような話をしたり、辛くて仕方なくて来た人には、「これだけ辛くて苦労されましたね」と、一言言えば良いのです。
そうすれば、心を開いてくれますから、顔に赤味が差したり手に赤味が帯びて来たりするのです。
そして温まって主訴が取れて来るのです。
人の体を温めるのには、何も治療機械だけではなく、言葉でも十分出来るのです。
患者数を増やしたい、患者さんが少ないのをどうしたら良いか、と全国の接骨院の先生から相談されます、と山口先生。
そこでは何をしているのか聞いてみると、電気をかけてマッサージをしている以外の事はしていない訳です。
他はテーピングとか、その程度です。
では山口先生はその他に何をやられているんですか?と聞かれるので、
「患者さんとしゃべりますよ。」
と答えるのだそうです。
その位のことでも患者さんは変わるのです。
この冷えの治療では、鍼は使いません。
山口先生は20年以上鍼を打ってきましたが、冷えの患者さんには一切使わないし打った事がないそうです。
何故でしょうか。
それは鍼を使う事を嫌がるからです。
冷え症の人は冷覚に対する閾値が下がります。
一つの感覚だけが脳の中で下がるというのはあり得ません。
冷覚が下がっている人は、冷えに対する感受性が高まっていて、痛覚の閾値も下がってしまうのです。
だから多くの、世の7割の人が冷えを持っているとして、山口先生の所に来た9割以上の方が鍼を嫌がるのです。
鍼=痛いことをされる、これは冷覚の閾値が下がっている人にはかなりの苦痛になってしまうのです。
苦痛により足が遠のいては意味がありません。
もちろん、普段から鍼に慣れている人は別です。
あくまでも一般論です。
なので、山口先生はあえて鍼を使わずこの治療法でやっているのです。
そして、冷えの治療効果は8割以上という好結果を生んでいます。
ただし、次世代型冷え症の場合は時間がかかるので、長い人では6ヶ月は掛かります。
ですからあらかじめ時間がかかる旨を伝えた方が良いと思います。
あとは2,3回やれば効果を実感して頂けます。
あと、大切な事を一つお伝えし忘れていました。
超短波を当てる前に、必ず体内に金属が入っていないか確認をして下さい。
良い治療効果が出て、喜ぶ患者さんが増えますように。
講演内容は以上になります。
また次回から次の講演をお伝えしていきます。
冷えについてはこちら
Written by Keiko Kimura
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