山口先生講習会 -⑰- Wブロック療法
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。
Wブロック療法とは、星状神経節と腰部交感神経節と腹腔神経節に超短波を当てる治療法です。
なぜ、超短波かというと、今ある理学療法機器の中で1番浸透性が高いからです。
山口先生は、40種類以上の機器を試したそうです。
ありとあらゆるものを試したものの、満足のいくものがなかったそうです。
例えば、マイクロ波は脂肪層で吸収されてしまいダメでした。
超音波も、肝臓に当たったりすると気持ちが悪くなって、その場で嘔吐してしまったりすることがあるので使いにくい。
お腹には当てない方が良いという結論になってしまいました。
当てる場所ですが、腰部交感神経節は第二腰椎部分。
喉元が星状神経節。
第六頸椎の前あたり、鎖骨付近を照射します。
ただ、前だけだと効果が出ないので、後ろからも当てないといけないようです。
超短波は、簡単にいうと、毎秒何百万回の振動を与えるものです。
だから、身体の中に入って神経節を何百万回と揺すってくれます。
刺激を与えるのです。
それでいうことを聞くようになる訳です。
注射でもやる事は可能ですが、注射だと、神経節を一ヶ所しか出来ないのです。
でも、超短波だと一気に6ヶ所刺激を与える事が出来るのです。
バイブルとしては、「星状神経節ブロック療法」マキノ出版 が最適です。
元慈恵医科大の先生で、田中角栄の顔面マヒを星状神経節ブロック療法で治したという事で有名になった若杉先生の著書になります。
では、どのような疾患に有効かというと、約200ヶの疾患に有効と言われているのです。
私たちの知っている疾患がほとんど含まれるという事になります。
それにプラスαがあるのです。
水虫などにも効果が期待出来るのです。
面白いですよね。
腰部交感神経節の場合はレイノール病で開腹して刺したり、後ろから長い針で刺したりして刺激するポイントです。
なので一般的ではない部分ですから文献はほとんどありません。
結果、参考文献がないのです。
作用は星状神経節と同じになります。
1+1は2になりません。
1+1が5にも10にもなるのがこの神経節への刺激療法なのです。
例えばですが、糖尿の方への劇的な改善が出易いです。
山口先生が、私が話して良いか分かりませんがここだけの話として聞いて下さい、と前置きして話されたのは、この治療をすることで糖尿の改善率が高いとか、腫瘍が消えてしまったとか報告を受けているそうです。
なぜ腫瘍が消えてしまったのか分からない、と医師が首をかしげていたそうです。
他にも脊髄の炎症が取れたとか、子宮筋腫が無くなったなんて話はしょっちゅうです、と山口先生。
このようなことが普通に起きてくるのです。
ただ、言えるのは、痛い所や、悪い所に超短波を当てても効果は出ないので注意をして頂きたいということです。
あと、治療を行うにあたり、いくつか注意点があります。
これを守らないと効果は出ません。
効果が出なかった時は、やり方に問題があると考えて下さい。
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Written by Keiko Kimura
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