山口先生講習会 -⑲- ベッド上の露天風呂
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。
前回に引き続いて今回もWブロック療法についてお話をします。
Wブロック療法は、
「交感神経の働きを下げて副交感神経の働きを良くする」
ということを、
「寝ているだけでどこも触らずに同時に行う」
という画期的な方法です。
体の専門家は、急性疾患を今までは冷やしてきました。
疾患部分を温めるというのは考えられなかったし、誰もやらないと思います。
でも、温熱治療器で効果がでてしまうのです。
この事は、刺激療法だという事で捉えるしかない、と山口先生はお話されています。
ある先生の話です。
専門はヒザの整形外科の先生で、
超短波を30台位入れている先生がいます。
20年以上冷やすことを専門で研究をしていたそうです。
この先生は、年間200件位のヒザの手術をするそうです。
手術後は必ずその手術痕を冷やしていました。
そうしないとその部位がパンパンに腫れてしまうのだそうです。
それが、ある時冷やさなかったらどうなるのか?
と考え、冷やさなかったそうです。
そうしたら、冷やした時よりも予後が確実にかなり良くなったのです。
良い悪いは別にしても、急性炎症があるから冷やす、温めないというのはちょっと違うのかな?と考えていると山口先生は仰っていました。
その事について、アメリカで調べてきたそうです。
冷やした部分の組織はどうなるかというデータはあります。
でも、冷やした事で全身に与える影響はどうなのか、というデータはなかった、との事でした。
今までの常識がくつがえったのかな、という印象を山口先生は持ったそうです。
超短波は大学でいえば、近畿大学とか様々な所で研究されるようになってきました。
やり方が簡単、方法論が簡単なものほど奥が深いという事を理解して頂きたいのです。
あと、自律神経に対しての治療になるので非常に繊細です。
最初から全ての刺激量や、あてるパッドの数を与えてしまうと供給過多になってしまう可能性があるという事を頭に入れておいて下さい。
あとは、もう寝ているだけですのでたまに声を掛けて様子を伺うようにして下さい。
患者さんには、どういう治療なのか良く尋ねられます。
イメージとしては、露天風呂に入っているような状態をベッドの上に作る感じ、とお伝えすれば患者さんも理解出来ると思います。
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Written by Keiko Kimura