山口先生講習会 -⑮- 温度の見方
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。
冷えを見極めるには、温度の見方が非常に重要になってきます。
温度の見方、計る場所など、具体的にお話しましょう。
全部で6カ所の温度を計測します。
①腋下 日常で使われている普通の体温計で測ります。
②上腹部 ツボでいうと「中間」辺りです。
③下腹部 ツボでいうと「関元」辺りです。
④足関節前面
⑤足背(足の甲) これは、第一、ニ中足骨の接合辺りです。
⑥足せん
冷えの治療をしたいなら、温度は絶対測って下さい。
その際、食後すぐの計測はやめてください。
山口先生の所では2時間空けて測るそうです。
皮膚温度は90分空けて測るそうです。
なので非常に正確なデータが取れるのです。
先生方はそうそう時間をかけられないと思いますので、
来院後10分位経ってからでも測った方が良い
と山口先生はお話されています。
足は第二指の指の爪の根元の所です。
一番注目して頂きたいのが②③です。
二つ、見方があります。
一つめ。上腹部は、33.5℃より上でないといけません。
33.5℃に約+3℃が深部体温になるからです。
男性の場合は34℃位ないといけない。
実際のところ、32℃台が多いのですが、これは低いので、冷えがあるといえます。
二つめ。上腹部が33℃で下腹部が34.5℃という場合を考えてみましょう。
体温は上から下に行くに従い下がります。
ですから足先の温度は体の中で一番冷たいのです。
だいたい腋下の温度から-10℃位が、足の温度です。
上の温度が高くて下が低い場合は血液がうっ血している証拠です。
下腹部がうっ血して上腹部の温度が下がってしまっているのです。
なので、温度自体がどうか、上下の温度が逆転していないかの二点を確認して下さい。
あと見なくてはならないのが⑤⑥の温度です。
足の第一、第二中足骨の接合部辺りで一番盛り上がっている所と指先の温度は、通常あまり変わりません。
変わっても1℃位です。
でも、足の形が変形してしまっている人、アーチが崩れてしまっている人は温度差が3℃以上あります。
ひどいと6℃も差が開きます。
足の甲と指先というすごく短い距離なのに、このような差が出てしまうのです。
足の指先に血液が流れなくなると、不思議とその血液は戻り、下腹部に溜まる傾向があります。
すると下腹部の温度が上がって上腹部の温度は下がり、お腹が冷えてしまうのです。
だから足先が冷たい人はお腹が冷えている可能性は十分にあります。
こんな足の人が、先の狭いパンプスやブーツを一ヶ月以上履き続けたら足先の血流量が、非常に少なくなります。
だからOLさんが足先が冷たくて困る、と言っていたりするのです。
足せん、足背の温度差がある人は傾向としてはひざの痛みが取れにくく、さらに便秘なども抱えていて治りにくいです。
腰の痛みが取れにくい人は、お腹の温度が下がっている傾向があります。
これらは何千人ものデータの平均値で、山口先生の所でしか持っていない数値、分析なのです。
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Written by Keiko Kimura
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