山口先生講習会 -⑫- 自律神経への影響(2)
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。
山口先生の所では、超短波だけで120~130人の患者さんを治療しています。
前回もお伝えしましたが、「自律神経のレントゲン」を使うことで自律神経の状態をグラフ化し、データをとっています。
その中で、今回は副交感神経が異常値を示している場合のお話をお伝えしていきます。
副交感神経が高く、交感神経はノーマルという人がいます。
この人はどういう傾向のある人でしょうか。
こういう方は多岐に渡る痛みを訴える傾向にあります。
あっちが痛い、こっちが痛いとガンガン言ってきます。
好き勝手な事を言い、とにかく何でも言わずにはいられないような感じです。
これはストレスを内に貯めておけない、自律神経がそういう状態です。
結果、自分のストレスを表に出してしまう=常に言いたい事を言っているようになってしまいます。
でも、そういう人に限って体の中はとても繊細だったりするのです。
こういうタイプは病院を転々としたりしますね。
イメージとしては、肌の白いぽっちゃりと太った人。
皮膚炎を起こしやすい/口を開けている事が多い/炭酸が好きでしょっちゅう飲んでいる/虫に刺されると赤く腫れる...
口うるさいので先生方も色々手をかけますが、そうすると具合が悪くなるのです。
表現が繊細ではないだけで、体の内側は繊細だからです。
もし、そういう感じの患者さんがいらしたら、気をつけて接して下さい。
そもそも、副交感神経が高まるとプロスタグランジンが増えます。
プロスタグランジンは、痛みを誘発します。
女性の場合だと、生理痛などはこの物質が大きく関係しています。
そうすると痛覚に対して敏感になるのです。
これは調べれば分かることですが、来院してすぐでは副交感神経の値が高いかなどは分かりません。
先ほど挙げた特徴がないか、山口先生のスタッフはさりげなく、肌が弱くないですか?などと尋ねるそうです。
そうすると、アトピーの人などは皮膚炎を持っている訳ですから副交感神経優位の事が多いのです。
では反対に、副交感神経の値がどん、と低いパターンです。
これは、眠っている時に体は覚醒している状態。
きちんと体も心も休まっていないという事ですから、疲労がちっとも取れません。
k-1の選手で筋骨隆々、どうみてもそんなようには見えない方がこのパターンでした。
先ほどのパターンと一緒で、痛覚が敏感なのです。
タイプは顔が白くて柔らかい筋肉で太め、そして口を開けている訳です。
ですから、このようなタイプが来たら、どちらの傾向が強いか見極める必要があるのです。
筋骨隆々だからといって強めの施術をすると痛みになってしまう。
反対に優しい治療を施すと良くなってしまうのです。
副交感神経の値が高すぎても低すぎても問題は多いのです。
Written by Keiko Kimura
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