山口先生講習会 -⑩- 冷えが身体に入る
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。
冷えが体に入るとどういう事が起きるのか
体を冷やすとどうなるのでしょう。
冷たいとか冷たくないとかではなく、お腹の中の温度が下がるという意味です。
山口先生が使うのは、深部温度計を使って体の中の温度を計ります。
でも、簡単に体の中の温度をチェックする事ができます。
体表面温度計です。
これなら非常に簡単に計る事ができます。
データを取っていくと、なぜか体表面の温度は、深部の温度に比例するということが分かってきました。
ですから表面の温度を計れば深部の温度が分かるということになります。
分室では、接骨院に来る患者さん全員の体表面を計り、お腹が冷えてるからという事で腹巻をさせている、という先生もいるそうです。
⑴代謝が低下する
1℃で約12%下がります。
これは大変な事で、反対に代謝を12%を上げるのにはすごい運動量を必要とします。
では、内臓温度を1℃下げるにはどうすればどうしたら良いかというと、冷たいビールをぐっと飲めば内臓温度が一気に4℃下がります。
アイスクリームを食べても4℃下がります。
そう考えると1℃下げるのは簡単です。
健康体ならすぐに体温はノーマルに戻ります。
でも、生活習慣の中で食べ物で冷やし、服装で冷やし、筋力が低下していたりすることが加わってくれば元に戻らなくなります。
そして、12%の代謝が下がってしまう。
秋口から冬にかけて体重が増える、という人がいます。
食べ物が美味しくなるから、と良く言いますが、違います。
これは、夏の間にお腹を良く冷やしてくれましたね、という事です。
そうすると、秋口から冬にかけて食べた物は、体を温めようとして蓄積してしまうのです。
例えばダイエットしてもリバウンドするとか、ダイエットが成功しないとかいう人は結構います。
山口先生の所にはエステティシャンも良く来るそうですが、それは自分の所のダイエットメニューで上手くいかないから来るのです。
ダイエットしているほとんどの人は、内部温度がノーマル値より1.5℃位下がってしまっています。
こうなってくると、どんなに良いダイエットをしても、お金をかけても痩せられないのです。
⑵免疫力の低下
1℃でだいたい30%低下します。
免疫というのは曖昧な言葉だな、と思いますが、小腸に免疫細胞が7割集中しています。
だからお腹の温度が下がると上手く働かないのです。
よくビフィズス菌が花粉症に良いとか、インフルエンザがはやってもビフィズス菌や乳酸菌を摂ると感染しないとか新聞などに書いてあったりします。
要するに、免疫細胞というのが小腸にあって、その細胞一つに2千〜3千のミトコンドリアが入っています。
細胞内小器官というものです。
ミトコンドリアの働きを良くさせると免疫細胞が活性しますが、それには2つの方法があります。
1つはエサを与えます。
このエサがビフィズス菌や乳酸菌
、オリゴ糖や食物繊維です。
ただ、これだけでは十分ではないのです。
ヤクルトはこの部分をきちんと消費者に伝えて欲しいと思うのですが、これにプラスして温度が必要なのです。
だから温めてあげないと免疫力が下がりますよ、という事なのです。
⑶内臓の働きが悪くなる
冷えの強い人は、便秘が強い。
食物繊維を摂っても改善が見られない。
これは冷えていて腸がロックして動かないという状態です。
反対に、冷えている事で消化吸収が上手く出来ずに下痢を起こす人も中にはいます。
内臓の中でも重要なのが肝臓、腎臓です。
これらは冷えていると働きが悪くなるのです。
⑷うつになる
来院する患者さんがどうも元気がないな、と思う方は冷えています。
そして必ずうつになります。
お腹の温度が高くてうつになる人は絶対いません。
⑸全身の自律神経の働きが乱れます。
これは後ほど詳しくお話します。
以上の冷えの⑸つの症状を合わせて、『老化』と言います。
ですからアンチエイジングを考えている先生、またはアンチエイジングを実践したい先生はまず深部体温を上げないと、どんなに良いアンチエイジングをしても効果は薄れますので注意が必要です。
冷えについてはこちら
Written by Keiko Kimura
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