山口先生講習会 -⑤- 冷えと痛みの関係について
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
今回も H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。
痛みと冷えの関係について
これは非常に密接な関係があります。
そもそも、なぜ痛みを感じるのでしょうか。
深く考えると凄く難しいですし、これを説明しだすと時間が掛かってしまうので、詳細は省きます。
簡単に言うと、どこかをぶつけた時に色々な物質が出て、それが神経の終末にくっつき、その信号が脊髄に入ります。
そして、脊髄の三ヶ所の後角・前角・側角に入っていきます。
後角は、
①大脳皮質 知覚野
②大脳辺縁系
前角は、
③大脳皮質 運動野
側角は、
④視床下部
に入っていきます。
少し話がずれますが、痛みは大きく分けるとこの4ヶ所に入っていきます。
①知覚野では、痛みとして認知します。
②大脳辺縁系は本能や感情の部分なので怒ったりイライラする、このようなことが起こります。
どこかが痛い時に怒ったりイライラしたりするのは人間の本能です。
③運動野に入ってフィードバックするので、筋肉が緊張します。
すると筋肉が張ってきます。
痛む所は筋肉が張るので先生方もマッサージを一生懸命すると思います。
④視床下部。簡単に言うと、これは交感神経を緊張させるということが脳の中で起きてしまうのです。
という事は、痛みの治療をするにはこの4種類の治療をしないと痛みは取れない、ということになってきます。
例えば、
①大脳皮質の知覚野の痛み
に対しては鎮痛剤が効きます。
山口先生とか、鍼灸整骨院の先生方のレベルで言うと、Aデルタという無痛覚神経に対して、例えば微弱電流、直流電流、高電圧などを使って強い刺激を加えるということをやります。
これで疼痛を感じさせず、鎮痛効果を出すというのは一般的にやられています。
アテネオリンピックに出ていた柔道の阿武教子選手は、試合直前の練習でひどいケガをしました。
試合に出られないのでは、と危ぶまれたそうです。
そこに高電圧をかけ、疼痛を緩和させて出場、見事に金メダルを取ることができたそうです。
あと、鍼灸の分野でいえば、座骨神経に鍼を打って良くする事などは昔から行われています。
手技でも、強い刺激を与えたりして痛みの緩和をするのはやっていますよね。
これらは、大脳皮質の知覚野に対するアプローチということになります。
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Written by Keiko Kimura
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