山口先生講習会 -③- 「冷え症」から「冷え」へ
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。
前回、時代は「冷え症」から「冷え」に移りつつある、とお伝えしました。
では根本的には何がどう違うのでしょうか。
例えば寝ている時に足が冷たいとか、お風呂上がりなのに冷たい部位がある、オフィスの空調で足先や手が冷たくなるなどは「冷え症」です。
今、問題なのは「冷え」です。
これが社会的な問題になっています。
冷えている事に自覚がありません。
自覚出来ないのです。
「冷え症」は冷たいという事が分かります。
だからそこの部分を温められます。
でも、「冷え」は冷たくなっている事が分かりません。
では、この「冷え」とは何でしょうか。
これは「深部体温の低下」を指します。
わきの下ではなく、体の中の温度の事です。
こういう人は、自分の足先や手が冷たいというのが分からない。
山口先生は整骨院をやっていますが、患者さんをランダムにみても70%位の方がこの「冷え」を持っている、と断言しています。
でも、患者さん自身は、
「いつも火照っていて、冷たいとか思った事はない。冷えてなんかいない。」
と言っていたり、
「冷えなど意識した事もない。」
という方もいるそうです。
しかし、データ取りの中で、深部体温が下がっているという事が確認出来ているのです。
この状態だと、体に色々なことが起きて来るわけです。
では今はどうなのか。
これを一つの学問にして「冷え学」という形で捉える事にしました。
今回、この講習でお話していくのは「冷え学」だというのをご理解下さい。
たとえば、医学の究明、解明。
そしてそれに向けて様々な実験をします。
あるいは新薬の解明をします。
その際、培養した時のシャーレの温度が重要になっています。
37.2℃の法則があります。
37.2℃以上の温度で実験しなければ、ノーベル賞レベルの実験、発見でも認められないのです。
では37.2℃以上というのはなぜでしょう。
これは体の中の温度であり、これよりも低い温度で実験しては意味がない、という事なのです。
だからこの温度以上で実験がなされています。
でも実際の体温は37.2℃よりも低くなってしまっているようなのです。
子供達が良い例です。
学校の校医が登校してきた子供達の体温を計ると34℃台が何人もいるそうです。
そのような子達が休み時間に暴れたりすると、一気に体温は39℃台に上昇します。
そうするとその瞬間に感情の制御が効かなくなってキレてしまう。
このような事は色々な形で伝えられていると思います。
つまり医学の根底が覆されてしまう可能性が十分にあるのです。
薬が良い例です。
体温を下げる薬はあっても、体温が低い人の温度を上げる薬は漢方薬以外はありません。
この部分が立ち遅れているのです。
その事にようやく気がついた北大などが、ここ2年位でこういった温度の研究をするようになってきました。
山口先生は、それよりも前にそのことに気がついてそこに着目し、様々なデータを取ってきたのです。
冷えについてはこちら
Written by Keiko Kimura
コメントする