自律神経の大きな特徴
神経系には、機能の中心となる中枢神経(脳、脊髄)と
それらと身体各部を連絡する末梢神経があります
末梢神経はさらに身体の運動や感覚機能を司る体性神経と
各種の自律機能を司る自律神経に分類されます
体性神経は私たちが骨格筋を動かす時などに使っている神経で
自分の意思でコントロールができます
それに対して自律神経は、その名の通り意志とは関係なく自律的に働いている神経で
生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持にとても重要な役割をしており
循環、呼吸、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖などを司っています
自律神経には大きな特徴が4つあります
①二重神経支配
自律神経は交感神経と副交感神経に分かれる
②拮抗支配
交感神経と副交感神経は反対の作用を持つ
③相反神経支配
どちらかが働いている時にはもう一方は休んでいる
④神経のトーヌス
自律神経遠心性線維は、一般に安静な状態においても常時自発性に活動しており
この活動を自律神経遠心性線維の自発的活動あるいはトーヌスと言います
安静時のトーヌスの頻度は1秒間に1~3回とかなり低くなっています
トーヌスは自律神経中枢の支配を受けて増えたり減ったりし
それによって効果器の機能が調節されます
たとえば多くの血管は通常、交感神経である血管収縮神経のトーヌス下で
軽度の収縮状態にありますが、交感神経の活動が高まると
血管はさらに収縮してその部分の血流は減少します
一方、交感神経の活動が低くなると、その部分の血管は拡張して血流は増加します
そして交感神経は活動的になっている時に優位に働いている神経で
心拍数を高め、血管の平滑筋を収縮させ血圧を増大させるといった作用があるのに対し
副交感神経は安静時に優位に働き、心拍数の低下、腺分泌の亢進
内臓の平滑筋を収縮させて働きを活発にするといった作用があり
これらの拮抗作用によって、環境に合わせてバランスを調節しています
しかし先ほど述べた4つの特徴にも例外があります
①汗腺、皮膚、骨格筋の血管、立毛筋、腎の血管は交感神経のみの支配であること
②副腎は交感神経節後ニューロンが集まってできたものであるため
節前線維が支配していること
③唾液は交感神経、副交感神経のどちらが働いても分泌促進させる作用がある
ただし、交感神経支配の唾液は粘性が高く、副交感神経支配の唾液は漿液性
冷えはこれらの自律神経を乱す最悪の要因と言われており
冷え症のみならず、様々な体の不調を引き起こします
例えば、夏でもエアコンのように汗をかかずに体温が急激に下がるような現象は
体にとっては異常であり、熱を逃がさないように交感神経が過緊張し
血管を収縮させようとします
このような状態は、片方の神経ばかりが働くこととなり
体の回復や消化といった副交感神経の働きがブロックされてしまうのです
体中に熱を運ぶのは血液ですから、交感神経の過緊張により
毛細血管への血流が大幅に減少し
内臓や手先、足先は冷え切ってしまいます
内臓に血液が行かなくなれば、便秘や生理不順、免疫力の低下
代謝の低下といった現象が起こり、交感神経の緊張によって、休息がうまくできず
不眠や肌荒れ、痛みの感受性が高まるといった症状も出てきます
意識に関係なく働いている神経のため、バランスが乱れていても症状が出るまで自覚がない点が
状態を悪化させてしまう要因の一つです
自律神経のバランスを保つためにも、メリハリのある生活を心がけましょう
それらと身体各部を連絡する末梢神経があります
末梢神経はさらに身体の運動や感覚機能を司る体性神経と
各種の自律機能を司る自律神経に分類されます
体性神経は私たちが骨格筋を動かす時などに使っている神経で
自分の意思でコントロールができます
それに対して自律神経は、その名の通り意志とは関係なく自律的に働いている神経で
生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持にとても重要な役割をしており
循環、呼吸、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖などを司っています
自律神経には大きな特徴が4つあります
①二重神経支配
自律神経は交感神経と副交感神経に分かれる
②拮抗支配
交感神経と副交感神経は反対の作用を持つ
③相反神経支配
どちらかが働いている時にはもう一方は休んでいる
④神経のトーヌス
自律神経遠心性線維は、一般に安静な状態においても常時自発性に活動しており
この活動を自律神経遠心性線維の自発的活動あるいはトーヌスと言います
安静時のトーヌスの頻度は1秒間に1~3回とかなり低くなっています
トーヌスは自律神経中枢の支配を受けて増えたり減ったりし
それによって効果器の機能が調節されます
たとえば多くの血管は通常、交感神経である血管収縮神経のトーヌス下で
軽度の収縮状態にありますが、交感神経の活動が高まると
血管はさらに収縮してその部分の血流は減少します
一方、交感神経の活動が低くなると、その部分の血管は拡張して血流は増加します
そして交感神経は活動的になっている時に優位に働いている神経で
心拍数を高め、血管の平滑筋を収縮させ血圧を増大させるといった作用があるのに対し
副交感神経は安静時に優位に働き、心拍数の低下、腺分泌の亢進
内臓の平滑筋を収縮させて働きを活発にするといった作用があり
これらの拮抗作用によって、環境に合わせてバランスを調節しています
しかし先ほど述べた4つの特徴にも例外があります
①汗腺、皮膚、骨格筋の血管、立毛筋、腎の血管は交感神経のみの支配であること
②副腎は交感神経節後ニューロンが集まってできたものであるため
節前線維が支配していること
③唾液は交感神経、副交感神経のどちらが働いても分泌促進させる作用がある
ただし、交感神経支配の唾液は粘性が高く、副交感神経支配の唾液は漿液性
冷えはこれらの自律神経を乱す最悪の要因と言われており
冷え症のみならず、様々な体の不調を引き起こします
例えば、夏でもエアコンのように汗をかかずに体温が急激に下がるような現象は
体にとっては異常であり、熱を逃がさないように交感神経が過緊張し
血管を収縮させようとします
このような状態は、片方の神経ばかりが働くこととなり
体の回復や消化といった副交感神経の働きがブロックされてしまうのです
体中に熱を運ぶのは血液ですから、交感神経の過緊張により
毛細血管への血流が大幅に減少し
内臓や手先、足先は冷え切ってしまいます
内臓に血液が行かなくなれば、便秘や生理不順、免疫力の低下
代謝の低下といった現象が起こり、交感神経の緊張によって、休息がうまくできず
不眠や肌荒れ、痛みの感受性が高まるといった症状も出てきます
意識に関係なく働いている神経のため、バランスが乱れていても症状が出るまで自覚がない点が
状態を悪化させてしまう要因の一つです
自律神経のバランスを保つためにも、メリハリのある生活を心がけましょう
Written by Keiichi Nakagome
2012年10月29日(月)
冷えと自律神経|
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