四つ木治療院セミナー -⑰- 冷えに対するアプローチ
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。
どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。
今回は「冷えに対するアプローチ」というお話です。
先ず、冷えを取らないと痛みは取れません。
具体的に治療の目で見ると、交感神経が緊張して膝や腰が痛いという場合、足を温めてあげると痛みは取れやすい。
その際は足先は必ず触って欲しいのです。
足先が冷えきっていたら、どんなに良い治療を施したとしても、効果は出にくいのです。
だから、何よりも先にまず足を温めてあげるのです。
温め方としては、足先にカプサイシン入りジェルを塗って第二、第三関節などをマッサージし、中足骨間を良く動かします。
その後に赤外線を当てると温まりやすい。
温まってから、Wブロックをかけると効果が良く出ます。
かかとの冷たい人は、足間のていはいりつを良くやってから、肩の筋肉を先にほぐし、ふくらはぎをマッサージして緩めてあげます。
それから超短波をあてると治療効果が上がります。
これらはすべて、交感神経の緊張を先に取るためのアプローチになります。
こういう事から、整骨と冷えは関連性があるという事になります。
整形外科の先生方にこの話をすると、ああ、そういう事なのか、という感心した反応が返ってきます。
整形の先生に痛み止めが効くのは全体の30%ですよね、と聞いて見ると否定はされません。
そして、残りの70%の人たちがなぜ痛み止めが効かないのか、聞いても答えられないのです。
筋肉の凝りではないか、と言う先生もたまにいますが。
でも、実際は、痛みを感じる経路が分かれているということが問題な訳です。
だから、痛みの治療はこの4種類に対して行わないと患者さんは増えません。
どこかの分野のみに偏っていると、効果が出ない患者さんは離れて行くことになるのです。
特に整骨、鍼灸ですと、筋肉の凝りや張り、ここの部分に偏りやすくなりますから、他の部分の痛みへのアプローチが出来ると強みになります。
このような事があって、データを取り続けた結果、冷えというものにたどり着いたのです。
例えば肩凝り、冷え症のラインを引いてしまうのではなく、同じような考えで診て頂きたい。
冷え学の中で、肩凝りや冷えを捉えるとどうなるのか、というお話です。
肩凝りだからといきなり電気を掛けてマッサージ、冷え症だから温めるためにWブロックで温める...
これでは関連性が無くなってしまいます。
肩凝りの人って結構冷えがあるものです。
冷えが強い人が多い。
この、肩凝りも冷えの応用が出来るのではないか、そう考える事でこの区分けが無くなるのではないか、ということなのです。
冷え症だけにこだわらず、垣根を取り外すことですぐに応用が効くのですから、大きくみて頂ければ色々な可能性が見えてくると思います。
今回の講演内容は以上になります。
また次回から新しい講演内容をお伝えして行きます。
冷えについてはこちら
Written by Keiko Kimura
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