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2012年10月

2012年10月

山口先生講習会 -③- 「冷え症」から「冷え」へ

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


 H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。




前回、時代は「冷え症」から「冷え」に移りつつある、とお伝えしました。

では根本的には何がどう違うのでしょうか。

例えば寝ている時に足が冷たいとか、お風呂上がりなのに冷たい部位がある、オフィスの空調で足先や手が冷たくなるなどは「冷え症」です。

今、問題なのは「冷え」です。

これが社会的な問題になっています。

冷えている事に自覚がありません。


クエスチョン.jpeg





自覚出来ないのです。

「冷え症」は冷たいという事が分かります。

だからそこの部分を温められます。

でも、「冷え」は冷たくなっている事が分かりません。

では、この「冷え」とは何でしょうか。

これは「深部体温の低下」を指します。



ハートへそ.jpeg




わきの下ではなく、体の中の温度の事です。

こういう人は、自分の足先や手が冷たいというのが分からない。

山口先生は整骨院をやっていますが、患者さんをランダムにみても70%位の方がこの「冷え」を持っている、と断言しています。

でも、患者さん自身は、

「いつも火照っていて、冷たいとか思った事はない。冷えてなんかいない。」

と言っていたり、

「冷えなど意識した事もない。」

という方もいるそうです。

しかし、データ取りの中で、深部体温が下がっているという事が確認出来ているのです。

この状態だと、体に色々なことが起きて来るわけです。

では今はどうなのか。

これを一つの学問にして「冷え学」という形で捉える事にしました。

今回、この講習でお話していくのは「冷え学」だというのをご理解下さい。

たとえば、医学の究明、解明。

そしてそれに向けて様々な実験をします。

あるいは新薬の解明をします。

その際、培養した時のシャーレの温度が重要になっています。

37.2℃の法則があります。

37.2℃以上の温度で実験しなければ、ノーベル賞レベルの実験、発見でも認められないのです。

では37.2℃以上というのはなぜでしょう。

これは体の中の温度であり、これよりも低い温度で実験しては意味がない、という事なのです。

だからこの温度以上で実験がなされています。

でも実際の体温は37.2℃よりも低くなってしまっているようなのです。

子供達が良い例です。

学校の校医が登校してきた子供達の体温を計ると34℃台が何人もいるそうです。

そのような子達が休み時間に暴れたりすると、一気に体温は39℃台に上昇します。




遊ぶ子供.jpeg

 


そうするとその瞬間に感情の制御が効かなくなってキレてしまう。

このような事は色々な形で伝えられていると思います。

つまり医学の根底が覆されてしまう可能性が十分にあるのです。

薬が良い例です。

体温を下げる薬はあっても、体温が低い人の温度を上げる薬は漢方薬以外はありません。

この部分が立ち遅れているのです。

その事にようやく気がついた北大などが、ここ2年位でこういった温度の研究をするようになってきました。

山口先生は、それよりも前にそのことに気がついてそこに着目し、様々なデータを取ってきたのです。







冷えについてはこちら

Written by Keiko Kimura


自律神経の大きな特徴

神経系には、機能の中心となる中枢神経(脳、脊髄)と

それらと身体各部を連絡する末梢神経があります

末梢神経はさらに身体の運動や感覚機能を司る体性神経と

各種の自律機能を司る自律神経に分類されます




nervous system.jpg



体性神経は私たちが骨格筋を動かす時などに使っている神経で

自分の意思でコントロールができます

それに対して自律神経は、その名の通り意志とは関係なく自律的に働いている神経で

生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持にとても重要な役割をしており

循環、呼吸、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖などを司っています


spinal cord23.jpg


自律神経には大きな特徴が4つあります

二重神経支配

自律神経は交感神経と副交感神経に分かれる


拮抗支配

交感神経と副交感神経は反対の作用を持つ


相反神経支配

どちらかが働いている時にはもう一方は休んでいる

神経のトーヌス

自律神経遠心性線維は、一般に安静な状態においても常時自発性に活動しており

この活動を自律神経遠心性線維の自発的活動あるいはトーヌスと言います

安静時のトーヌスの頻度は1秒間に1~3回とかなり低くなっています

トーヌスは自律神経中枢の支配を受けて増えたり減ったりし

それによって効果器の機能が調節されます

たとえば多くの血管は通常、交感神経である血管収縮神経のトーヌス下で

軽度の収縮状態にありますが、交感神経の活動が高まると

血管はさらに収縮してその部分の血流は減少します

一方、交感神経の活動が低くなると、その部分の血管は拡張して血流は増加します




そして交感神経は活動的になっている時に優位に働いている神経で

心拍数を高め、血管の平滑筋を収縮させ血圧を増大させるといった作用があるのに対し

副交感神経は安静時に優位に働き、心拍数の低下、腺分泌の亢進

内臓の平滑筋を収縮させて働きを活発にするといった作用があり

これらの拮抗作用によって、環境に合わせてバランスを調節しています

しかし先ほど述べた4つの特徴にも例外があります


①汗腺、皮膚、骨格筋の血管、立毛筋、腎の血管は交感神経のみの支配であること


②副腎は交感神経節後ニューロンが集まってできたものであるため

節前線維が支配していること


③唾液は交感神経、副交感神経のどちらが働いても分泌促進させる作用がある

ただし、交感神経支配の唾液は粘性が高く、副交感神経支配の唾液は漿液性


jiritsushihjnkei1.jpg

冷えはこれらの自律神経を乱す最悪の要因と言われており

冷え症のみならず、様々な体の不調を引き起こします


例えば、夏でもエアコンのように汗をかかずに体温が急激に下がるような現象は

体にとっては異常であり、熱を逃がさないように交感神経が過緊張し

血管を収縮させようとします

このような状態は、片方の神経ばかりが働くこととなり

体の回復や消化といった副交感神経の働きがブロックされてしまうのです





冷房病.jpg

体中に熱を運ぶのは血液ですから、交感神経の過緊張により

毛細血管への血流が大幅に減少し

内臓や手先、足先は冷え切ってしまいます

内臓に血液が行かなくなれば、便秘や生理不順、免疫力の低下

代謝の低下
といった現象が起こり、交感神経の緊張によって、休息がうまくできず

不眠や肌荒れ、痛みの感受性が高まるといった症状も出てきます


imagあ465う7es.jpg

意識に関係なく働いている神経のため、バランスが乱れていても症状が出るまで自覚がない点が

状態を悪化させてしまう要因の一つです

自律神経のバランスを保つためにも、メリハリのある生活を心がけましょう



Written by Keiichi Nakagome

サーカディアンリズムと自律神経

サーカディアンリズム概日リズムとも呼ばれ

睡眠、目覚め、ホルモン分泌や免疫機能、自律神経などの生命活動を調節する様々な

生理機能は地球の時点とほぼ同じおよそ24時間周期というリズムを持っています

遺伝子レベルで生体内に昼夜のリズに同期した日内リズムをつくる体内時計を備えており

その役割をしているのが視床下部の視交叉上核です


body clock.jpg

細胞にある時計遺伝子が概日リズムを作り出し

各器官に時間の情報を伝えます

現在では約20種類の時計遺伝子が見つかっています

時を刻む中心となるのは、Clock、Bmal1、Per、Cryの4つの時計遺伝子で

時計タンパク質のClock、Bmal1がPer、Cryを作ります

その量が一定値に達すると、4つのタンパク質が複合して

Bmal1、Clockの働きを抑制することでPer、Cryの合成も抑制されます

そしてまたある量まで時計タンパク質が減少すると再び作られるようになります

このPer、Cryが増えたり減ったりするというサイクルが

1日周期で繰り返されてリズムができるのです


サーカディアンリズム24.jpg

このような体内時計の制御により、私たちの生理機能は

一日のうちに高まったり、低くなったりしているため

病気によっては発症したり、悪化しやすくなる時間帯もあります

朝から午前中は病気にとっては魔の時間帯で

活動をするために脈拍や血圧が急上昇することと

夜間の発汗で血液の粘性が高くなっており、固まりやすくなっているといった要因が重なって

脳、心臓疾患の発生頻度が高くなります

また、明け方は呼吸機能が一日の中で最低になるため

喘息などの呼吸器疾患が悪化しやすくなり

関節リウマチや花粉症などの症状も起こりやすくなります

正午は記憶力や赤血球数が最も高まる時間帯です

14時から18時の間は体温が最も高く、交感神経や血栓を溶かす能力

運動能力、計算力が高くなります



bioligical clock.jpg

夜0時まではコレステロール合成や胃酸の分泌、ヒスタミンに対する感受性が高まるため

消化性潰瘍、アトピー性皮膚炎、むずむず脚症候群などの症状が出やすくなり

食べたものが脂肪として付きやすくなるため、ダイエット中は食事の時間にも気配りが必要です

夜中はメラトニンや成長ホルモンが分泌され

一日の疲れをとったり、入眠や睡眠の維持をしています

また白血球数も増えるため、体内に侵入した異物や細菌を取り除くといったことが行われます


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このように、体内時計の乱れは高血圧やメタボリックシンドローム

糖尿病、睡眠障害などの原因になります

最近では、時計遺伝子がガンなどの疾患の発症とも関連があることが明らかになってきています

環境要因としては、ストレス、不規則な食生活、交代制勤務、夜勤、時差ボケなどがあり

遺伝的要因として時計遺伝子の異常が挙げられます

体内時計を整えるには

①光

ヒトの本来の体内時計は約25時間周期で、地球の自転よりも実は少し長くなっています

これを補正するのが朝日に浴びることで、これが刺激となって

中枢の時計遺伝子が修正されます

しかし光を浴びる時間によって作用は異なり、朝に浴びると体内時計は進み

夜に浴びると遅れます

したがって寝る前に強い光を浴びると狂いやすくなるため浴びないようにしましょう

また、できれば曇りであっても、人工の照明よりも強いため

できるだけ外の光に当たることが重要です


サーカディアンリズム325.jpg

②メラトニン

脳の松果体から分泌され、入眠を促すと共に

中枢の時計に働きかけ体のリズムを調整します

真っ暗なところでは分泌が促進されますが、わずかな光で抑制されてしまうので

寝るときにはなるべく部屋に光が入らないようにしましょう


③起きる時間を一定にする

寝る時間も一定にすることが理想ですが、起きる時間を一定にすることで

時計はリセットされるので心がけてみましょう


④食事

食事(特に朝食)を規則正しく取ることで、内臓などの末梢時計が調整されます


⑤運動

適度に体を動かすことで生理機能が活性化し

夜には体の修復のために良い睡眠がとれます


このように冷えの大きな原因である自律神経の乱れを正すには

まず体内時計を正常化することから始めるといいのではないでしょうか




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Written by Keiichi Nakagome




全身の循環について

体の熱は血液を通して全身を巡っており、これらの循環が悪いと冷えにつながります

循環の中枢は、延髄の網様体にある循環中枢(心臓血管中枢)で

自律神経を介して心臓と血管系を調節します


cellebellum.jpg

この中枢が全身の循環に対して、主に心臓と血管と血液量の3要素を調節することによって

循環を維持しています

調節は①局所性 ②神経性 ③ホルモン性 の3種類で行われています


①局所性調節

局所性調節は心筋や血管平滑筋自体の持つ性質や局所で産生される化学物質によって

行われる調節です

筋は伸張されると、ゴムのように筋固有性の働きで収縮し、張力を発生する性質があります

心筋も心臓への流入血液量が増えて伸張されると、心収縮力が増大する

スターリングの心臓の法則というものがあります

この機構により、通常心臓へ流入する血液が増えても

局所性に収縮力が高まって、増えた血液量を拍出することができるのです

血管壁の平滑筋の場合にも、血圧が上昇して細動脈などの血管壁の伸張が著しくなると

その血管の平滑筋が収縮して血流を一定に保とうとします

血管は局所で産生されて血管に作用する血管収縮物質(セロトニン、エンドセリンなど)や

血管拡張物質(ブラジキニン、ヒスタミン、乳酸、二酸化炭素、アデノシン、一酸化窒素など)

によっても調節されています

もし血流が組織の需要よりも下回っている時には、代謝産物であるアデノシン、乳酸

二酸化炭素が蓄積して血管を拡張させて血流を一定に保とうとします

heart.jpg
cardiac muscle.jpg

②神経性調節

心臓と血管は自律神経によって調節されている器官の一つで

心臓と血管の自律神経性調節系は局所性調節やホルモン性調節に比べて

短時間(秒単位)で作動するという特徴があります


autonomic35.jpg


③ホルモン性調節(液性調節)

心臓と血管のホルモン性調節は分単位。時間及び日単位で循環を調節するという特徴があり

血管の収縮状態や血液量を変えることによって調節を行います

カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)による血管収縮

バゾプレッシンやアルドステロン、心房性ナトリウム利尿ペプチドによる血液利用調節

レニン・アンジオテンシン系による血管収縮などがあります


従って生活習慣やリズムが乱れると

自律神経のバランスを悪くなり、このような全身の循環の調節を狂わせて

冷えにつながるケースも多いため注意が必要なのです

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山口先生講習会 -②- 冷えを知ろう 続き

代々木公園店美顔店元店長の木村です。


 H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。



 身体を温めるという事が世の中の流行になりつつあります、と前回お話ししました。

 今回は前回の「冷えを知ろう」というお話の続きです。


今回オリンピックがありましたが、ヒートショックプロテインというのを御存知ですよね。
 これはスポーツ選手を診ていらっしゃる先生方が多いと思いますので良く知っているかと思います。

 要は熱ショック性タンパク質の事です。

 これを体の中で増やす事で、体内の疲労度や回復度がかなり早まる、という事が分かってきました。

 それで、アスリート達にこのヒートショックプロテインをどのようにして増やしてやるかという事が、国内レベルで研究されています。

 特に、浜松大、新潟大で盛んに行われています。

 今回のオリンピックで、このヒートショックプロテインを応用させてスケートやスキーの選手に使った、というような事が言われています。


ショートトラック.jpeg





 方法としては、身体を温めてヒートショックプロテインを増やし、疲労を回復させるスピードを上げたという事です。

 これは、様々なデータが取られているので、今後スポーツで盛んになってくるのではないかと思います。

 ですからワードとして知っておかれると良いと思います。

 また、石原先生という、石原都知事のいとこの内科の先生が身体を温めればどんな病気でも治るといった内容の本を書いてベストセラーになっています。




 または、新潟大の安保教授が様々な所で身体を冷やすのは良くない
 と言っています。

 それに、北大の先生が本を何冊も出されていたりするのです。

 身体を温めるという事が大ブームになっているのです。




 実際それがどういう意味をなすのか。

 実際どのような効果が出るのか。

 それについてお話をしていきたいと思います。

「冷え性」という言葉があります。

そして、「冷え症」と「冷え」。

これは混同されがちですが、各々の意味は違ってきます。

山口先生が研究し出した頃は今から10年以上前ですが、冷え症というのは、「性」の字を使っていました。

これは性質、体質だから仕方がないですね、というイメージでした。


倦怠感.jpeg





広辞苑でもこの「性」の字で載っていたのです。

山口先生がNHKに出た時、「症」の字を使ってくれるようお願いした所、辞書では「性」で載っていますから、と難色を示されたそうです。

色々なことを説明し、これは病の一つの症状である、といったお話をし続けたら理解をしてもらえるようになり、「症」の字を使うようになったのです。

それから、今は冷えの時代になってきました。




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Written by Keiko Kimura


疾病とホメオスタシス

みなさんは疾病の定義をご存知ですか?

疾病とは「ある病因刺激(細菌、ウィルスなど)によって生体のホメオスタシスが破綻すること」

とされています


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私たちの体温は通常一定に保たれていますが

これはホメオスタシスによってコントロールされています

1865年にフランスのクロード・ベルナールは

生体を構成する細胞にとっての環境である細胞外液の状況を内部環境と呼び

内部環境が一定に保たれることが生命維持に重要であることを示唆しました

その後、1929年にアメリカのウォルター・B・キャノンは内部環境はそれほど一定のものではなく

むしろある範囲内変動すると考え、生体が外部から独立して

内部環境をある範囲内に維持するメカニズムをホメオスタシス(生体の恒常性)と呼びました

ホメオスタシスとは安定な状態を意味しますが、固定した状態を意味するのではなく

生体には数多くの感覚性あるいは求心性情報によって成り立つフィードバック調節系が存在します


①血圧と血液量の調節

②体液の電解質調節:細胞外液のpH調節、浸透圧の調節、血漿Caイオン濃度の調節

③血糖調節

体温調節

などがあります

私たちの体温は外殻温度と核心温度に分けられ

外殻温度は皮膚温に代表され、脇の下で測る腋窩温などがあります

核心温度は脳内の温度を含めた深部体温のことを指します

口腔温や直腸温が用いられ、健康成人の口腔温は36.5~37.0℃

直腸温は37.0~37.5℃と言われています

外気の温度が低下すると皮膚表面の血管は収縮し温度が低下します

しかし脳や体感部分の核心温度の温度は変わりません


body temperature.jpg

これは私たちの体の司令塔である脳と生命活動に欠かせない内臓を守るために

温度を一定に保とうとする反応です

体温調節中枢は視床下部の中の視床下野と視索前野にあり

体内の温度の変化に対して周辺の血管の温度をモニターして、温ニューロン、冷ニューロンが

一秒間に約10回の速さで信号を送っています


hypo53.jpg
nucleus of hypo.jpg
この情報と外気温の変化に反応する皮膚の温度受容器の情報が統合されて

体温調節として産熱や放熱が行われるのです

したがって冷えは本来の体温よりも低いということから

ホメオスタシスを破綻させやすくする要因のひとつになるのです

そのため冷えると風邪をひきやすくなったり、体調を崩しやすくなってしまうのです

ですから体の発熱量を高めるために筋肉量を増やす、体を冷やす食物を避けるといった

生活習慣の改善が必要になるのです

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山口先生講習会 -①- 冷えを知ろう

 代々木公園店美顔店元店長の木村です。


 今回から、H.18.3.12に渋谷で行われました、伊藤超短波主催の整骨院や整体の先生向けセミナーでの山口勝利先生の講演内容をお伝えして行きます。




 冷えの分野というのはよくわからない部分の多い領域なのですが、最近研究が進んで少しずつ分かるようになって来ました。

 マスコミにも多々色々な形で取り上げられるようになって来ました。

 7年前位からテレビで冷えの話をしたりするようになりましたが、最初は流行り物的な扱いでした。

 それが毎年依頼があり、様々なメディアに出ています。

 昨年(平成18年現在)は最も多かったと思います。



雑誌.jpeg




 雑誌だけで40誌以上です。

 それは何を意味するかというと、冷えの専門家がいないという事なのです。

 冷えの事を話しておられる先生なども出ていたりしますが、だいたいは漢方の先生で、データを集計、分析をしているという訳ではありません。

 漢方の本に書いてある事をそのまま説明しているだけ、という感じです。

 山口先生はそうではなく、必ず患者さんのデータを1人だいたい1時間半位かけて取ります。

 ですから、年間で考えると相当量のデータを取っているという事になります。

 これで、全国に分室が105ヶ所(平成18年3月現在)ある訳ですからそのデータ量は半端じゃありません。

 それを踏まえると、どうも今まで知っていた冷え症とか、冷えの分野とか言っていたものが根底から覆されるようなことがたくさん出て来ました。

 自律神経の事がどうしても関わってきますが、そういったものを客観的にどのように捉えて行ったら良いか、あるいは治療院内でどのように簡単に検査していったら良いか、という事で山口先生の所でのやり方を紹介していこうと思います。

 本当に多くの人が冷えで悩んでいるのは事実です。



悩む女.jpeg




 でも、その窓口がないのです。

 そのような話を聞いてあげる、もしくは対応してあげる窓口がないので迷っている方を大変多く感じられるのです。

 いい加減な知識ではなくしっかりとした知識を持って頂きたいと思います。

 整骨院の先生などはイメージが掴みにくいかもしれません。

 ここに「肝炎はからだを温めれば治る」という、婦人科の医師が書かれている本があります。(マキノ出版社)

 この本を読まれると良いと思います。

 婦人科の先生が肝炎の患者さんの血液からB型とC型の肝炎に感染してしまった。

 恐ろしい事に、肝炎の患者さんは300万人位いると言われています。

 東京の人口は1200万人ですから、そう考えると、その中にこの300万人がいたら大変な訳です。

 肝炎の患者さんというのは、かなり問題になっていることなのですが...

 この先生は、開業医ではなく勤務医だったので、自分の勤めていた病院に入院し、様々な検査を受け、様々な化学療法を受けたが一向に良くならない。
 


点滴.jpeg




 しかも、看護師さん達が、先生はもう回復しないで死んでしまうのではないか、と裏で話をしているのを聞いてしまったりしていたのです。

 結局2年位入院していたが、どんどん症状が悪くなっていったそうです。

 ある時、このままではダメだ、という事で自分で色々とやり始めたそうです。

 結果的にはからだを温めたことで肝炎の数値が安定、良好な状態になったという内容なのですが。

 からだを温めるという事が世の中の流行、キーワードになりつつあるのです。




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Written by Keiko Kimura

冷えた体は痩せにくい

私たちは恒温動物(外界の変化に関係なく体温がほとんど一定の動物)なので

暑くても寒くても、体の中で常に熱を作り出しています


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それによって生まれる熱量のことを基礎代謝または安静時代謝といいます

これは、何もしていなくても消費されるエネルギーのことで

この代謝は主なものが体温を維持するための熱産生によるエネルギー消費なのです
20070815-ys1.jpg
恒温動物にも関わらず、最近では正常な体温である36.0~37.0度を

下回っている方も多く見られます

このように体温が低下していると、作られる熱量が少なくなっているということが言えるため

代謝は下がり、燃やせなかったエネルギーが脂肪として蓄積されてしまうのです

体温が1度下がると代謝は約13%低下すると言われており

免疫力は30%も下がると言われています

これらの熱を生み出すものとして最も関与しているのが筋肉です

運動した後は体が暖かくなりますが、これは筋肉から多くの熱が発生していることを表しています

したがって筋肉量を増やすことが冷えにくく、太りにくい体を作る上で非常に重要なのです


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quadriceps.jpg
体温で最も重要な深部体温と言われる体直腸の温度を高めるために

深層の腹筋郡や大きな体積を持つ大腿部分を始めとした筋力トレーニングを行うことが

スピーディーに基礎代謝を高める方法です



パワープレートについて


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免疫とは

免疫とは、体に取り込んだものの中で異物と判断されたものを排除するシステムです

感染を起こす微生物は自然界に広く多数存在しており

ヒトや動物の気道、消化管、生殖器などの生理的開口部や創傷部位から侵入しますが

それらの微生物全てが汗腺を起こすわけではなく

私たちの体は、多種多様の防御因子が協調して働くことで守ってくれています


health23.jpg 

宿主側(ヒト)が感染微生物の侵入に対して、まず最初にその異物(感染性微生物:抗原)に

非特異的な防御機構(抗原の種類に関わらず働くシステム)

すなわち先天免疫(自然免疫)が働くことで、そのほとんどを排除します

この手段が有効に働くと病原菌(異物、抗原)は生体から排除されて

不顕性感染(感染が起こっても、症状が無い場合)で終わるか 例え病気になっても治癒します

しかし免疫細胞の働きは、深部体温にかなり左右されます


body temperature 2.jpg 

深部体温が1℃下がると免疫力は40%も下がってしまい

逆に1℃上がると5倍になると言われています!

なぜ深部体温なのかと言うと、免疫細胞の70%は腸に集まっているからで

37度~38度で最も良く働きます(深部温度は直腸温度とも言います)

すなわち腸の温度を上げる(冷えをとる)ことが

丈夫な体を作る上で必要不可欠なのです!

深部体温を上げる上で重要なことは

①大腰筋などの深層筋を鍛えて、発熱量を高める

②コーヒー、パン、清涼飲料水、冷たいビールなどの体を冷やす食べ物を減らし

根菜類、ショウガ、紅茶など体を温めるものを多めに摂るようにする

③お腹や首を冷やさないような服装を心がける

といったことが挙げられます


psoas major.jpg


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これから気温が上がり、暑いからといって体を冷やしがちになり

風邪などを引きやすくなるので以上のことに気をつけて

冷えない体をつくりましょう


Written by Keiichi Nakagome



神経系と冷え

神経系には、機能の中心となる中枢神経(脳、脊髄)と

それらと身体各部を連絡する末梢神経があります

末梢神経はさらに身体の運動や感覚機能を司る体性神経と

各種の自律機能を司る自律神経に分類されます




nervous system.jpg



体性神経は私たちが骨格筋を動かす時などに使っている神経で、自分の意思でコントロールができます

それに対して自律神経は、その名の通り意志とは関係なく自律的に働いている神経で

生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持にとても重要な役割をしており

循環、呼吸、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖などを司っています


spinal cord23.jpg


自律神経には大きな特徴が3つあります

二重神経支配

自律神経は交感神経と副交感神経に分かれる


拮抗支配

交感神経と副交感神経は反対の作用を持つ


相反神経支配

どちらかが働いている時にはもう一方は休んでいる




交感神経は活動的になっている時に優位に働いている神経で

心拍数を高め、血管の平滑筋を収縮させ血圧を増大させるといった作用があるのに対し

副交感神経は安静時に優位に働き、心拍数の低下、腺分泌の亢進

内臓の平滑筋を収縮させて働きを活発にするといった作用があり

これらの拮抗作用によって、環境に合わせてバランスを調節しています

しかし先ほど述べた3つの特徴にも例外があります


①汗腺、皮膚、骨格筋の血管、立毛筋、腎の血管は交感神経のみの支配であること


②副腎は交感神経節後ニューロンが集まってできたものであるため

節前線維が支配していること


③唾液は交感神経、副交感神経のどちらが働いても分泌促進させる作用がある

ただし、交感神経支配の唾液は粘性が高く、副交感神経支配の唾液は漿液性


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冷えはこれらの自律神経を乱す最悪の要因と言われており

冷え症のみならず、様々な体の不調を引き起こします


例えば、夏でもエアコンのように汗をかかずに体温が急激に下がるような現象は

体にとっては異常であり、熱を逃がさないように交感神経が過緊張し

血管を収縮させようとします

このような状態は、片方の神経ばかりが働くこととなり

体の回復や消化といった副交感神経の働きがブロックされてしまうのです





冷房病.jpg

体中に熱を運ぶのは血液ですから、交感神経の過緊張により

毛細血管への血流が大幅に減少し

内臓や手先、足先は冷え切ってしまいます

内臓に血液が行かなくなれば、便秘や生理不順、免疫力の低下

代謝の低下
といった現象が起こり、交感神経の緊張によって、休息がうまくできず

不眠や肌荒れ、痛みの感受性が高まるといった症状も出てきます


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意識に関係なく働いている神経のため、バランスが乱れていても症状が出るまで自覚がない点が

状態を悪化させてしまう要因の一つです

自律神経のバランスを保つためにも、メリハリのある生活を心がけましょう


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四つ木治療院セミナー -⑰- 冷えに対するアプローチ 

 代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。



今回は「冷えに対するアプローチ」というお話です。



先ず、冷えを取らないと痛みは取れません。

 具体的に治療の目で見ると、交感神経が緊張して膝や腰が痛いという場合、足を温めてあげると痛みは取れやすい。

その際は足先は必ず触って欲しいのです。

足先が冷えきっていたら、どんなに良い治療を施したとしても、効果は出にくいのです。

だから、何よりも先にまず足を温めてあげるのです。

温め方としては、足先にカプサイシン入りジェルを塗って第二、第三関節などをマッサージし、中足骨間を良く動かします。



足先マッサージ.jpeg




その後に赤外線を当てると温まりやすい。

温まってから、Wブロックをかけると効果が良く出ます。

かかとの冷たい人は、足間のていはいりつを良くやってから、肩の筋肉を先にほぐし、ふくらはぎをマッサージして緩めてあげます。

 それから超短波をあてると治療効果が上がります。

 これらはすべて、交感神経の緊張を先に取るためのアプローチになります。
 


手を広げる女.jpeg




 こういう事から、整骨と冷えは関連性があるという事になります。

 整形外科の先生方にこの話をすると、ああ、そういう事なのか、という感心した反応が返ってきます。

 整形の先生に痛み止めが効くのは全体の30%ですよね、と聞いて見ると否定はされません。

 そして、残りの70%の人たちがなぜ痛み止めが効かないのか、聞いても答えられないのです。

 筋肉の凝りではないか、と言う先生もたまにいますが。

 でも、実際は、痛みを感じる経路が分かれているということが問題な訳です。

 だから、痛みの治療はこの4種類に対して行わないと患者さんは増えません。

 どこかの分野のみに偏っていると、効果が出ない患者さんは離れて行くことになるのです。

 特に整骨、鍼灸ですと、筋肉の凝りや張り、ここの部分に偏りやすくなりますから、他の部分の痛みへのアプローチが出来ると強みになります。


 このような事があって、データを取り続けた結果、冷えというものにたどり着いたのです。

 例えば肩凝り、冷え症のラインを引いてしまうのではなく、同じような考えで診て頂きたい。

 冷え学の中で、肩凝りや冷えを捉えるとどうなるのか、というお話です。

 肩凝りだからといきなり電気を掛けてマッサージ、冷え症だから温めるためにWブロックで温める...

 これでは関連性が無くなってしまいます。

 肩凝りの人って結構冷えがあるものです。



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 冷えが強い人が多い。

 この、肩凝りも冷えの応用が出来るのではないか、そう考える事でこの区分けが無くなるのではないか、ということなのです。

 冷え症だけにこだわらず、垣根を取り外すことですぐに応用が効くのですから、大きくみて頂ければ色々な可能性が見えてくると思います。



 今回の講演内容は以上になります。

 また次回から新しい講演内容をお伝えして行きます。





冷えについてはこちら

Written by Keiko Kimura


東洋医学から学ぶ冷え性改善

健康について書かれている多くの教科書に載っている西洋医学の健康法として

ブレスローの「7つの健康習慣」があります


①適度な運動

②適度の飲酒

③適正な体重

④禁煙

⑤間食をしない

⑥朝食をとる

⑦適正な睡眠


これに対して中国では不老7原則というものがあり

東洋医学の発想で健康法を述べています


①日々働け

②くよくよするな

③腹7分

④よく眠れ

⑤よく笑え

⑥よく歩け

⑦早起き


この二つの健康法を比べてみて何か気付きませんか?


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私が最も大きな違いを感じたのは、西洋の健康法は具体的な行動が示されていて

東洋の健康法は心の持ち方(感情)をどうするかが大きなウエイトを占めている点です

ブレスローの健康法では感情に関するものは一つも含まれていませんが

不老7原則では②と⑤に2つ含まれています

これは西洋の心身二元論(体と精神は別々にあるものである)と

東洋の心身一如(精神と体は表裏一体である)が

反映されたものだと私は思っています


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この他、睡眠でも面白い違いが見られます

ブレスローの健康法では適正な睡眠を挙げていますが

適正な睡眠と言うと私を含め、多くの方が睡眠時間や質のことを考えると思います

よく言われているのが7時間睡眠です


それに対して東洋の健康法では早起きを挙げており、特に睡眠時間については書かれていません

これはどういうことかと言うと、東洋では自然との連動を重要視しているということです

何時間寝たかということよりも太陽が昇ったら起きなさいという

自然とリズムを合わせることが大事であると言っているのです




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またブレスローの健康法では適正や適度といった基準が設けられている項目が4つあるのに対し

東洋ではよく~しなさいというようにできることならどんどんやりなさいといったような項目が多い

という違いもあると思います

西洋医学は非常に客観性を重視しているため、あらゆる診断でもそれぞれの項目に

統計などのデータから割り出させた基準が設けられています

そのため例えば風邪と診断されれば誰もが風邪薬をもらいますが

東洋医学では個人差を重要視しているので、漢方薬でも同じ症状でも処方される薬は違うといった

ことがあります



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栄養摂取についても西洋では、3食をきちんと食べて

栄養のあるものをバランスよくという考え方が一般的ですが

東洋では、小食で老廃物をなるべく体に溜めないようにするという考え方が一般的です

このように西洋と東洋では健康への認識に色々な違いがあることがお分かり頂けたと思います

どちらの考え方も非常に重要ですが、最近では生活様式の西洋化が進んだことによって

つい東洋の健康法を忘れてしまいがちなので、このような考え方を意識していくと

より充実した生活が送れると思います



Written by Keiichi Nakagome


血流と食事

東洋医学では、冷えを改善するために食事と血流を重要視しています

食事では、小食で老廃物をなるべく体に溜めないようにするという考え方が一般的です

その理由は、便にあります

便の60%が水分、25%が寿命がきた古い細胞

残りが食塊ですが、過食や便秘は、そういった細胞や食塊の排出を遅らせるため

悪いガスが溜まったり、病気の原因になるのです


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また血流が悪くなると、動脈硬化、細胞が代謝した後の老廃物が毛細血管に吸収されにくくなり

余分な水分が組織に溜まり、むくみや肌荒れの原因になります

冷えはこのような様々なよどみから悪化していくと言えると思います

エアコンで部屋の温度を高めたり、厚着をして冷えないようにするということは

その場だけの対症的なものになってしまうため

根本的な改善にはなりません


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最近では生活様式の西洋化が進んだことによって

つい東洋の健康法を忘れてしまいがちなので、このような考え方を意識していくと

内面から体質を改善していくことができ、より充実した生活が送れると思います


Written by Keiichi Nakagome





今の季節からの冷え性対策

猛暑が続いた今年の夏ですが、過剰にエアコンの風を浴びてしまって

体調を崩された方も少なくないと思います


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人は本来、汗をかくことで熱を放出して体温を下げます

しかし、暑い部屋から急にエアコンの効きすぎた部屋に入ると

汗をかかずしてみるみるうちに体温が奪われていきます

私たちの体の温度調節をしているのは自律神経ですが

エアコンのように正常ではない状態で体温が下がるようなことが繰り返されれば

当然、自律神経は混乱し働きが悪くなります

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これに、冷たい食べ物や飲み物を一気に飲むようなことがあれば

内臓に多く分布している自律神経をさらに乱すことになります

自律神経が乱れると、頭痛、肩こり、不眠、下痢、便秘、うつ、めまいなどの

様々な不定愁訴があらわれます

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では、どうすればこのような体温の低下を防ぐことができるのでしょうか?

人の体は大きく分けて2種類の方法で熱をつくりだすことができます

ひとつは、褐色脂肪細胞が中性脂肪を燃やすことによって生みだされる熱

もうひとつは筋肉をふるわせることによって生み出される熱です

寒い時に体がふるえるのは、筋肉による熱産生を高めている状態です

褐色脂肪細胞の量は成人で約40gと量が決まっていますが

筋肉は増やすことができますよね!


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パワープレートでトレーニングを行えば、鍛えることが難しい深層筋まで強くなるので

筋肉が内臓を温めて冷えを予防します!

また、全身の血流を促進して発汗を促すため、自律神経の強化にもぴったりです!


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運動で冷えを改善

運動は冷え性を改善するうえで非常に重要です

その理由は、ホメオスタシス(恒常性)の一つとして

私たちの体温を維持するために筋肉が作る熱が40%近くを占めているからです

筋収縮に伴う種々の化学反応で遊離されたエネルギーの全てが筋収縮に用いられるわけでなく

一部は熱エネルギーとなって放出されるためです


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その発生する熱は、発生する時期から初期熱回復熱に分けられます

初期熱は筋が収縮してから弛緩するまでの間に発生する熱で

回復熱は弛緩した後に発生する熱です

初期熱と回復熱の熱量はほぼ等しく

骨格筋の総重量は全体重の半分近くを占めています

特に運動時には骨格筋による産熱が最大となり

体の全産熱の約90%に達することもあります



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筋運動は筋肉を使った時だけでなく、使った後も、熱をある時間発生し続け

ポンプ作用によって血液を送り出すことから運動はとても有効な血流改善方法になるのです

パワープレートは3次元の振動が血管を効果的に拡張し

5分間で95%の人の血流が改善するというデータが出ています


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しっかりと自分の体で熱を生み出せる体をつくっていくことで

免疫力の向上や代謝の向上といった効果が期待できるので

冬の冷え対策としてとても有効です

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written by nakagome keiichi

冷えと血流3

前回のブログで体温を高めるために筋肉を鍛えることの重要性をお話しましたが

血流と筋肉量をより短期間で高めるトレーニングとしてパワープレートの

アクセラレーショントレーニングが非常に有効です

パワープレートは振動を使って筋肉を動かし、わずか5分で95%以上の人の血流が改善します


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私たちの身体の機能をつかさどる主役は、酵素などのタンパク質です

筋が収縮したり、神経の活動、エネルギーの代謝などの役割がありますが

これらのタンパク質の働きは温度が深く関係しています!

さまざまな酵素の活性は温度が10℃上がると、平均で約2.5倍も高くなります

しかし、高ければ良いというわけではなく

温度が41~42℃を越えると多くのタンパク質は変性してしまいます

ですから37℃前後というのは、タンパク質が変性せずに最も活発に働くことができる温度なのです

しかし、最近では体温が35℃台の女性が非常に多いのが現状です
 


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体の熱の約40%は筋肉からつくられています

すなわち、筋肉量を増やせばいいのです!

男性に比べて女性の体温が低いのはこのためです


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パワープレートに乗ると代謝や成長ホルモンを増やすのに有効な大きい筋肉はもちろん

内臓付近にある深層筋も同時に鍛えることができ、内臓脂肪が燃えやすくなります!


体温を1℃上げることができれば免疫力は500%上がり、代謝も13%上昇します

冷え症は冷えて辛いだけでなく、病気にかかりやすくなる、太りやすくなるといった

状態にもなってしまうので、最先端のトレーニングでぜひ克服していただきたいと思います!


冷えについてはこちら


written by nakagome keiichi

体性‐内臓反射と手足の冷え

少しずつ涼しい日が増えてきましたが

夏にクーラーや冷たいものを多く食べたことで

秋口から冷え性になってしまうことがよくあります

これはクーラーによって、汗をかいてに体温を下げるという

本来の体温調節機構に反した体温低下が起こることによって自律神経が乱れてしまうといった原因と

冷たい食事の摂りすぎによって、内臓温が低下してしまったという原因が考えられます


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これらの原因によって起こりやすいの手先、足先の冷えです

私たちの体には体性‐内臓反射という反射があり

体への物理的な刺激が自律神経を介して、内臓にも影響を与えます

例えば皮膚の冷受容器が寒冷によって興奮すると

皮膚の交感神経の活動が反射的に高まるため

皮膚血管が収縮して皮膚血流が減少する一方で

内臓血管支配の交感神経活動が低下し内臓に分布する血管が拡張して

腹部内臓の血流量が増加します


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これらの反射は体温の調節と維持に役立っていますが

内蔵温が元々低下していると、内臓を温めるために

過剰に血液を末梢から中枢へ集めようとしてしまうため

手先、足先に行くべき血液量が減少し、強い冷えにつながってしまうのです

内臓温が1℃下がることにより


免疫力が30%低下

基礎代謝が12%低下

内臓の働きが悪くなる

自律神経が乱れる

鬱傾向になる

といった症状が現れます

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内臓温を高めるには以下の3大要素を考えることが重要です


体幹深層筋の強化

服装に気をつける

根菜を摂ることを心がける


です


このように手足に冷えを感じていても、原因は深部体温の低下によるものが多いので

意識をして、内臓温を高めましょう



Written by Keiichi Nakagome

冷え性へのこだわり

冷え性にお悩みの方は美容にもお悩みではないでしょうか。皮膚をキレイにするにも痩せるにも結果の出づらい人は、だいたいの方が体温が低いのです。

エルクレストでは、フェイシャルや痩身で結果の出づらい人の共通点が冷えだったことから、冷えの研究とその改善に取り組んでまいりました。問題は、ワキの温度ではなく内臓温の低下にあるのです。

エルクレストが冷え性にこだわる理由

冷え性無料カウンセリング

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エルクレストでは、カウンセリングにおいて経絡ストレス度チェックと内臓温測定を行っております。

これらのチェックで、冷えのレベルと原因を突き止め、効果的なお手入れメニューを組み立てることができます。

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