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2012年9月

2012年9月

四つ木治療院セミナー -⑯- 冷えと痛み

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。



今回は「冷えと痛み」のお話です。


痛みはどのように伝わるのでしょう。

痛みは、打ったり叩いたりした時に脊髄に痛みの刺激が入ります。

その痛みの刺激は、4ヶ所に伝わります。

⑴大脳皮質  知覚野

痛みとして認識します。

⑵大脳辺縁系

感情本能を司る所 。イライラしたり、怒ったりします。

⑶大脳皮質  運動野

筋肉が緊張します。

⑷視床下部

交感神経を緊張させます。



伝達経路.jpeg




こういう事が身体の中で実際に起きています。

たとえば、痛みの刺激というのは大脳皮質の知覚野に入って痛みとして認知します。

痛みとして認知するのだから、痛み止めを飲めば効きます。

そうすれば痛みが緩和する訳です。


では実際に整形外科で、100人の患者さんがいたとして、痛み止めが効く患者さんは果たして何%いるのでしょうか。

山口先生がいた整形外科でも、多くて30%~35%位。

70%の人は痛み止めが効かないのです。




頭痛.jpeg



そのせいか、飲まない人が多いそうです。

残りの7割は⑵〜⑷の痛みを感じている人たちという事になります。

どこかが痛い時にイライラするのは当たり前です。

痛みがある時にイライラするのは人間の生理的作用です。

痛みがあれば当然その痛い所の筋肉は張りつめます。

痛みがあれば交感神経が緊張して、例えば脈拍が速くなったり発汗したりします。

その中でも、⑵の大脳辺縁系に痛みが入りやすい人たちは怒りやすい訳です。

とにかく機嫌が悪い。

大脳辺縁系に刺激が入りやすい人というのは、人の話を非常に信じ込んでしまったりします。

また、整骨院や整体の先生方が100回言って聞かせる事より隣家の斎藤さんの話を信じます。

訴えている痛みが一日のうちにコロコロ変わったりします。

山口先生曰く、宗教を盲信するタイプも大脳辺縁系に刺激が入りやすい人です。



地球.jpeg




そのような人たちが来た時にする治療ですが、Aデルタ線維(速いスピードで痛みを脳に伝える神経)に、いくら刺激を加えようと電気をかけても効果は出ません。

要は大脳辺縁系に対するアプローチをしていかないと意味がないのです。

大脳皮質に入った痛みを取るために先生方は様々な事をすると思います。

例えば、Aデルタ線維に強い刺激を与えるために電気をかけて痛みを取るか、あるいは強い手技を加えるなどのアプローチをしているのではないでしょうか。

これは、多くの部分は前述した30%の方へのアプローチです。

残りの70%は、⑵〜⑷の痛みを強く感じている訳ですから、こちらに対してのアプローチをしないと患者さんが減って行きますよ、ということなのです。

だから大脳辺縁系の場合は話を良く聞いてあげたり、筋肉の緊張はマッサージをしてほぐしたり...

でも、視床下部のアプローチの仕方は整骨、整体、鍼灸の仕事ではなかなかなかったのです。



右額左腰.jpeg





交感神経の緊張をどうやって解くのかが問題になります。

交感神経が緊張すると痛みの感受性が上がり、痛みが増えます。



これは医学的にも分かって来ました。

その要因が私たちの生活の中にあるのです。

それが冷えです。

冷えると交感神経が緊張し、痛みの感受性が増えるのです。

それで冷えと痛みの関係というのは、まさに今お話した部分であるということが分かると思います。




冷えについてはこちら

Written by Keiko Kimura

四つ木治療院セミナー -⑮- 冷えた身体

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。

前回、お腹の「冷え」の確認の仕方を簡単にお伝えしました。

それでは、その「冷え」を確認した時、身体では何が起きているのでしょうか。

①代謝が落ちる

1℃で、12%落ちます。

12%の代謝を上げるのは相当な運動をしないといけないのですが、代謝が下がる時はストンと落ちます。

そうなった時、太るのです。


三段腹.jpeg




②免疫力が下がる

1℃で30%落ちます。

これも、各大学でデータが出ています。

③自律神経が乱れる

自律神経が乱れて困るのは、痛覚が敏感になる事です。

痛みの感受性が高まるのです。

冷えがある人は痛みが取れにくいという事なのです。

④内臓の働きが悪くなる

特に胃腸・膵臓・肝臓などは影響が大きい。


白黒腹.jpeg




腸の働きが悪くなれば便秘になるし、消化吸収が悪くなれば下痢にもなります。

肝臓が悪くなって疲れやすくなるし、腎臓の機能が落ちてむくんできたり...

このような事が現実問題として起きているのです。

改善症例が多く挙がってくるのは


糖尿病です。

糖尿病などは、温めるとすぐに改善が見られます。

分室の先生でも、自分の糖尿病を超短波をあてて治したという方が何人かいます。

他にも、肝炎の数値改善例も良く挙がってきます。

⑤うつになる

冷えがあるとうつ傾向になり、元気が出ません。

上記の五つを併せ持った状態を『老化』と言います。

だから、アンチエイジングをしたいなら深部体温を上げなければなりません。

老化を具体的に言うと、例えば皮膚のツヤや潤いがなくなり、クマが出来てかかとはガサガサ、爪も割れてくる。




顔.jpeg



こうなりたいという人はあまりいないと思います。

老化したくない人はお腹を温めることです。


そもそもお腹の中というのは本来は温かい所です。

そのお腹の温度が下がると、自律神経は特に乱れやすくなります。

そうすると痛みを感じやすくなるし、血行も悪くなる。

「冷え」を考えるのに、大事な所です。

私たちにとって一番重要な、「痛みと冷えの関係性」です。

接骨業務の中で、この冷えを緩和させるということが大切になって来るのです。

一日100名以上超短波をあてていますが、痛みに対してのアプローチの仕方として超短波は有効です。

歩けないほど痛がっていた人が、帰りは自力で歩いて帰ったり、痛くて身体が曲がったまま真っ直ぐに出来ない人が、真っ直ぐに身体を伸ばせたり、そういう事が普通に起きるのです。

だからこそ、冷えというのはすごく重要な事になるのです。





冷えについてはこちら

Written by Keiko Kimura


毛細血管の重要性

冷えと血流は切っても切れない関係にありますが

今回は血流をコントロールする上で重要な動静脈吻合と

冷えに関わる毛細血管についてお話したいと思います

動静脈吻合(AVA:arteriovenous anastomosis)とは血液を毛細血管に通さず

動脈系から静脈系へショートカットする経路ことを言います


avvava.jpg 

外界の気温が低く、寒い時には心臓や脳などの深部の体温を維持するため

毛細血管を通さずに、AVAを介して素早く血液を循環させます

これは寒冷刺激で交感神経が刺激され、毛細血管の太さを調節する

前毛細血管括約筋が収縮し、毛細血管を流れる血液量が減少するためです

これにより体温が急激に下がるのを抑えていますが

冷えを強く感じる方は、このコントロールがうまくいかず

毛細血管が持続的に収縮しすぎてしまうことが原因の一つとして挙げられます




冷えes.jpg

全身の血管はつなぎ合わせると地球約2周に相当する9万kmになると言われていますが

そのうち、大動脈の長さは50cm、中動脈である細動脈をつなぎ合わせると5000~6000kmで

静脈もさほど長さは変わらず、残りはすべて毛細血管なのです

そしてこの毛細血管の血流低下やよどみが冷えの大きな原因の一つなのです




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日本橋清州クリニックの佐藤義之先生は毛細血管の血流によどみが生じると


①末梢の冷え


②体温の低下


③老廃物の排泄効率の低下


④酸素及び栄養分の供給低下


⑤免疫力の低下


⑥高血圧


といった様々な症状が現れ、これらを防ぐために体温の上げることと維持すること

という2つの考え方を持って意識していくべきだとおっしゃっています


冷えについてはこちら


written by nakagome keiichi

四つ木治療院セミナー -⑭- 冷えは身近なもの

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。



今回は、冷えは身近なもの、というお話をします。



深層筋力の低下、冷暖房、服装、寝具、食事の偏り...

どれも身体を冷やす原因ですが、食事の偏りは思いのほか身体を冷やします。

夏の間、
朝...コーヒーにパン、
昼...コンビニ弁当、
3時...スターバックスでお茶、
夜...ビール

これを一ヶ月続けたら完璧に冷えた身体が出来上がります。

だいたい、500mlのビールを飲むと、内臓温度は4℃下がります。

ころはすぐに元の温度に戻りますが、生活習慣として続けていくことで下がっていきます。

秋口から冬にかけて太る人は夏の間に冷やした人です。



比較写真.jpeg





食べた物が身体を温める為に蓄積しているのです。

痩身を考えるのであれば、まず冷えを考えないと絶対痩せられません。

湯槽に浸からない、という人も多い。

生活習慣の中で改善しなくてはいけないが、なかなかそう上手く出来ない。

とにかく、冷やすということが日常化しているのです。

4℃まで冷やせる冷蔵庫に入れたビールやジュースに冷やしたグラス。

そこに氷まで入れて飲む。

冬場になってもコンビニではアイスクリームが売れています。

現代人は冷やすことを好む、というベースがあります。

冷たいものは冷たいほど価値がある、と考えるので、ビールは冷えていれば冷えているほど良い、という風になってしまっている。



ビール.jpeg





その辺りが、身体を冷やすことの大前提になっているのです。

最近はタバコを辞めた方が多くなっていますが、口さみしくて氷を口に含んでいたり、どうしても冷たいものに行きたがるのです。

このような事も、冷やす事の一つの要因ではないか、と山口先生は考えています。

深層筋ですが、これは腹筋が出来ない人は必ず中側は冷えています。

熱が産出出来ないので、仰向けに寝て身体を起こせない人は絶対です。

こうみると、現代人のほとんどは深部体温が低下、冷えているのです。

毎日2時間は必ず患者さんの検査、データ取りをしているから確実にいえる事なのです。

その中から、どのような服装が良いのか、どのような食材が良いのかなどのデータ取りもしています。

冷えているかの確認は簡単です。

中かんと関元の温度を計ります。


中かん関元.jpeg




中かんで33.5℃以上がノーマルです。

これより低ければ冷えています。

また、温度が中かんが高くて関元が低ければノーマルですが、温度が逆転している場合も冷えているという事になります。

こういったパターンを覚えていただければと思います。





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Written by Keiko Kimura

呼吸と自律神経

自律神経は、その名の通り意志とは関係なく自律的に働いている神経で

生体の恒常性(ホメオスタシス)の維持にとても重要な役割をしており

循環、呼吸、消化、代謝、分泌、体温維持、排泄、生殖などを司っています


spinal cord23.jpgこの中で呼吸だけは唯一、意思でコントロールできる体性神経との二重神経支配になっています

したがって、呼吸を工夫することによって自律神経を調節することができるのです!


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そこでおすすめする呼吸による自律神経の調整法が

脚を投げ出して座り、つま先を自分の方に向けて曲げていきます

それと同時に目線を上に向け、鼻で息を吸います

そして息を吐く時には逆に目線を下に落としながらつま先を前に向かって伸ばしていき

口で息を吐きます

この方法で自律神経を調節することで、循環などが改善され全身に血液がめぐるため

冷えにもとても有効です

寝つきが悪い方やストレスを感じている方のリフレッシュとしても効果的ですので

ぜひお試しください!

yoga.jpg

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Written by Keiichi Nakagome










顔を冷やしすぎると顔面神経麻痺に!?

先日、前中日監督の落合博光氏が突然顔面神経麻痺を発症して話題となっています

この病気の好発年齢は30~50歳ですが、誰にでも起こりうる非常に怖いものです

原因はストレスや過労、妊婦さんがなどがベースになっており

これによって免疫力が低下し、常在菌であるヘルペスウィルスが活性化することで

神経が炎症を起こして発症します


facial nerve.jpg

夏や冬の夜が最も危険な時期と言われており、エアコンなどで顔が冷えることで

翌朝起きると発症していることが多いそうです


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顔面神経は表情筋のすべてを支配しているため

顔の筋肉が動かなくなります


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また、まぶたを閉じる筋肉が障害されると、失明の危険性もあり

後遺症や、違和感が残ることもあるそうです

まだまだ暑い日が続くので体の冷やしすぎには注意していただきたいと思います


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Written by Keiichi Nakagome







冷えとゆがみの関係

冷えは自律神経を乱す最悪の要因だと言われており

内臓の働きは自律神経の副交感神経が優位な状態で行われますが

有害なストレス要因があると、交感神経が過緊張します

交感神経の緊張は内臓の働きを低下させると共に

体の疲労からの回復力を低下させてしまいます

そして何より、血管を収縮させて末端への血流が悪くなり

冷えやすくなります


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世界三大医療の一つであるカイロプラクティックでは、メリック・システムという考え方があり

脊椎の機能障害と内臓機能の関係を明らかにしました


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第1~4頸椎は脳、感覚器


第2~4頸椎は副鼻腔、鼻咽腔、第4頸椎は横隔膜、第5~6頸椎は喉頭


第5~7頸椎は甲状腺、副甲状腺


第6頸椎~第2胸椎は上肢、第7頸椎~第2胸椎は心臓


第2~4胸椎は肺、第4、5胸椎は肝臓、胆嚢

第5~8胸椎は食道、胃、十二指腸、第7~9胸椎は脾臓、膵臓

第9、10胸椎は副腎、第10~12胸椎は腎臓、空腸、回腸

第1、2腰椎は盲腸、第2、3腰椎は卵巣、子宮

第3~5腰椎は生殖器、結腸、直腸、第4、5腰椎は膀胱、前立腺

第3腰椎~第2仙椎が下肢、第1~5仙椎が肛門

というものです


autonomic24.jpg背骨には脊髄が走っており、そこから末梢神経として

筋肉や内臓などに分布していきます

したがって、背骨のゆがみは自律神経を乱し、冷えや内臓の働き

慢性的なものでは免疫力の低下といった症状が起きてきます




spinal cord23t.jpg

色々な冷え症解消法を試したけれど、改善しきらないという方は

体のゆがみが原因になっているかもしれませんので

意識してみてしょう!


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Written by Keiichi Nakagome




四つ木治療院セミナー -⑬- 食品添加物のお話

代々木公園店美顔店元店長の木村です。



H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。

どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。




今回は、食品添加物についてお話しします。



食品添加物というのは様々な食品に入っているのはご存じだと思います。

山口先生は、サプリメントを扱っているのでどうしても食品に関しての知識が必要になってくるので勉強したそうです。


例えば、店頭で売られているにんじんジュースやオレンジジュースなどのオレンジ色の食品があります。



オレンジジュース.jpeg




これは何かで着色してあるのです。

そうでないとあんなにきれいな色は出ない。

何で着色しているかというと、虫です。

サボテンについている虫であのような綺麗な色が出ます。

他にも、例えば、美味しいラーメン屋さんがあって作り込んだスープがあるとします。

この味をほぼ薬だけで調合して作れるのです。

あらゆる物が注射で味も色もつけられるのです。

コンビニのお弁当、セブンイレブンでは保存料と着色料無添加と謳っていますが、その他の添加物はたくさん入っています。

だから間違えてはいけないのです。

他にも、例えば塩分5%の梅干し。



梅干.jpeg





減塩といわれるタイプですが、普通は12%~15%の塩分がないと梅干しは保存出来ません。

それが、塩分5%ではちみつ入りとかで売られている訳です。

これでは梅干し自体の保存が出来ません。

だから本来必要な、あと10%の塩分の代わりに色々な薬を入れて保存が出来るようにしているのです。

このように、食品添加物で食品の色や味を保ったりしているのです。

この食品添加物、害がないと言われています。

だから、「添加物」なのですが、調べると、この食品添加物は1つ1つに対しての害は調べてあるが、ミックスされた時の害は調べられていないのです。

誰も調べていません。

厚生労働省も、です。

だから食品添加物がミックスされた場合の害は分からないのです。


薬品.jpeg





では、私たちが年間口にする食品添加物はどの位なのか。

ごく普通に食事をしている場合で、年間4kg(!)を摂取しているのです。

1kgの砂糖袋4つ分の食品添加物を毎年摂っているという事です。

これで
は当然がんになると思いませんか?

だから2人に1人はがんで死ぬというのは想像にかたくないと思いませんか?

がんをやっつけるのがNK(ナチュラルキラー)細胞です。

身体の中では、毎日2000個位のがん細胞が出来ます。

これは毎日です。

でも、このNK細胞が毎日戦ってくれているから発がんしないで済んでいるのです。

ハムなどは、100kgの肉で作ると130kgで出来上がる。

この増えた30kgは、肉に注射した食品添加物。


注射.jpeg





それを形良く切ってしまえばもう分からないのです。

100g100円程度のハムはそれだ、と言われています。

だから、安ければ良いというものではありません。

そういった訳の分からない物が売られています。

そして、そんなものを食べている身体の中で毎日がん細胞を殺している。

これが免疫です。

こういう事があるから、世間では免疫免疫と騒ぐ訳です。

免疫を高めて、とか、自然治癒力を高める、とか。

安保先生も一生懸命唱えていますよね。

免疫を高めるには、もう本当に何度も言っていますが、お腹を温めないとダメなのです。

そうしなければ、年間4kgも食品添加物を口にするこの時代に、がんや他の病気にならないで済むとは思えないのです。

そうならないために、免疫は高めなければならない。

だから、大学の教授も騒ぐのです。

私たちの冷え学では、この部分を重要視しています。

もちろん、局所局所を温めるのも必要です。

でも、それ以上にお腹を温める事に重点を置いて欲しい。

腹巻をしていない人は、今日からでもして欲しいと思うのです。



余談ですが...

話が少し戻ります。

自律神経の話で、痛覚が敏感になるというお話ですが、これはプロスタグランジンが通常より多いせいです。

痛みがある時に、その痛い部分にはヒスタミンとかプラジキニンとか、こういった物質が出ます。

このプロスタグランジンという物質は、「増幅させる働き」があります。




痛い箇所.jpeg



この物質自体には痛みを発生させる物ではなく、痛みを「増幅させる」力が強いのです。

痛み止めというのはこのプロスタグランジンを抑えるように作られているのです。

副交感神経優位の人というのはもともとプロスタグランジンが多い。

痛みの感受性が高いから、だから少しの痛みでもすごく痛がるのです。

痛みの程度が本人の言うのと、先生方の診る臨床症例と合わなくなります。

タイプ的には、診察中に普通に携帯をかけ出すような人です。

山口先生が診察中に携帯が鳴って、先生、ちょっと待って下さい、と言って出ちゃうそうです。

さすがの山口先生も驚いてしまうとか。そういうタイプが多いそうです。




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Written by Keiko Kimura


睡眠と冷え性

冷え症の人が眠りにつきにくいと言われますが

その理由を日本橋清州クリニックの佐藤先生は

眠くなる一番の原因であるメラトニンの分泌低下と

深部体温のコントロールがうまくできていからであるとおっしゃっています



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眠くなる要因として

①体の疲労物質の蓄積や体液、組織の酸性化

②メラトニンの分泌

③日照時間や自律神経の作用による深部体温の低下


が挙げられます

メラトニンは脳の松果体から分泌されるホルモンで、睡眠の質を決める重要なホルモンです

メラトニンの分泌は通常午後4時から午前4時に起こり

血中濃度は午後7時頃から上昇し始め、午前7時にはゼロなりますが

周辺の明るさで分泌量が変化し、外が暗くなっても人工照明で明るい中にいると

分泌量が低下するとともに深部体温のが低下が遅れ、睡眠が障害されやすくなります




松果体.jpg


特に夜型人間の方は、
人工照明の中にいる時間が長いため

メラトニンの分泌が低下しやすいのです


手先足先が冷える末梢血管収縮型の冷え症の方もまた

末梢血管の収縮によって、末梢における熱の放散がうまくできず

深部体温が下がりにくくなり、入眠が障害されます

末梢血管の拡張はメラトニンの直接作用の他に自律神経が関与しています

ですから睡眠前に、湯たんぽや足浴を行って副交感神経を優位にしておくことが有効です




足浴.jpg


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written by nakagome keiichi

リンパの機能

・リンパの役割

全身を循環する動脈血の血漿の一部は間質液として、毛細血管の壁を通って

組織中に漏出し、そこで組織の細胞に栄養を与え、代謝産物を取り込んだあとに

再び静脈の毛細血管壁を通って静脈に戻りますが

その一部がリンパ経を通って静脈系に戻ります

リンパ系はもう最リンパ管に始まり、集合リンパ管を経て左右の右リンパ本幹と胸管をなって

鎖骨下静脈につながります



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下肢、腹部、左上半身からのリンパ系は全て体の左側にある胸管に入り

右上半身からのリンパ系は、右リンパ本幹に入ります

もう最リンパ管の透過性は毛細血管より高いため、体内に侵入した異物の大部分は

リンパ系に取り込まれ、途中にあるリンパ節(全身に約300~800個存在)でリンパ球や

マクロファージによって取り除かれます


・リンパ系の機能

①体内の組織中に存在する過剰な間質液を吸収する

②体外から間質液に侵入した異物を取り除く

③間質液にある過剰なタンパク質を取り込んで循環血液に戻すことによって

間質液の浸透圧を調節する

④小腸内のリンパには消化された脂肪を吸収する働きがある


・リンパの流れ

毛細リンパ管以外のリンパ管は周りを平滑筋が覆っており

それによって若干ながら自発的に収縮します(一分間に2~6回)

また、リンパ管には多数の弁があり、リンパ管が収縮すると一定方向に流れるようになっています

このようなリンパの流れには骨格筋の収縮、呼吸運動、消化管運動、動脈の拍動など

リンパ管の外からの力も重要な役割をしています


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パワープレートは3次元振動によって5分間で95%の人の血流が改善するため

冷えやむくみに悩まれている方にも非常に有効です

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発熱と免疫

免疫を高めるには体温を上げることが重要だと言われています

感染物質を投与したトカゲを異なる体温に調整して飼育する実験では

体温を36℃、38℃では生存率が約20%

40℃では、約70%、42℃では約80%という結果が出ています

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さらに詳しく言うと

①体温をいかに上昇させるか

②体温をいかに逃がさないようにするか


の2通りを考えていかなければならないと日本橋清州クリニックの佐藤先生はおっしゃっています



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①の体温を上昇させるために最も重要なものが筋肉です

体でつくられる熱の約40%は筋肉でつくられており

運動をして汗をかく、寒い時に体を震わせる(筋肉を素早く動かしている)といった場面を

想像していただくと分かりやすいと思います

筋肉量の少ない方はこの値が低くなり、体温も低下してしまい

末梢まで十分に熱を運ぶことができません

全身にある様々な筋肉のなかで特に重要なものが、腹筋ふくらはぎの筋肉です


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腹筋は内臓を囲んでおり、筋肉量を増やすことが

そのまま深部体温(直腸温)を高めることにつながります

ふくらはぎの筋肉は下半身にたまった血液を心臓に還すために非常な役割を持っています

ヒトは二足歩行をするため血液の70%は常に下半身あり

重力の影響で心臓に還りにくくなっています

そのため下肢の筋肉は、動かすことで血液のポンプとして働き

下半身に血液が渋滞するのを防いでくれます


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②の体温を逃がさないようにするには、服装に気を配り、グッズなどを使って

作られた熱が体表面から逃げるのを防ぐことが必要です

特に冷やしてはいけないポイントは首、腹部、足部です

首は、太い血管が表面付近を走っているため、熱が逃げやすく

真夏であっても、熱は高いところから低いところへ移るため

外気が35℃であっても、体温が36℃であれば熱は逃げていくのです

腹部は体で最も温度が高く、正常では36.5 ~37℃以上の温度を保っています

この部分の温度が下がってしまうと、体は防御反応として

四肢に行くべき血液を腹部に集めようとしてしまうため

手先、足先が冷えやすくなってしまいます

足部は、心臓から最も遠いため体温が一番低い部分で正常でも26±1℃しかありません

ここを冷やしてしまうと上半身と下半身で温度差ができ、自律神経が混乱し乱れやすくなります



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しかし②に対してはグッズの普及や無意識的にこの部分は冷やしてはいけないということで

ある程度カバーできていることが多いのですが

問題は肝心の発熱である①が十分にできていないことが多いようです

女性は特に男性に比べて筋肉量が少ないため、冷えに悩まれている方は積極的に

筋肉量を増やして自分で作れる熱量を増やしていくことが大切です


冷えについてはこちら


written by nakagome keiichi

ホメオスタシスと体温調節

私たちの体温は通常一定に保たれていますが

これはホメオスタシスによってコントロールされています

1865年にフランスのクロード・ベルナールは

生体を構成する細胞にとっての環境である細胞外液の状況を内部環境と呼び

内部環境が一定に保たれることが生命維持に重要であることを示唆しました

その後、1929年にアメリカのウォルター・B・キャノンは内部環境はそれほど一定のものではなく

むしろある範囲内変動すると考え、生体が外部から独立して

内部環境をある範囲内に維持するメカニズムをホメオスタシス(生体の恒常性)と呼びました

ホメオスタシスとは安定な状態を意味しますが、固定した状態を意味するのではなく

生体には数多くの感覚性あるいは求心性情報によって成り立つフィードバック調節系が存在します


①血圧と血液量の調節

②体液の電解質調節:細胞外液のpH調節、浸透圧の調節、血漿Caイオン濃度の調節

③血糖調節

体温調節

などがあります

私たちの体温は外殻温度と核心温度に分けられ

外殻温度は皮膚温に代表され、脇の下で測る腋窩温などがあります

核心温度は脳内の温度を含めた深部体温のことを指します

口腔温や直腸温が用いられ、健康成人の口腔温は36.5~37.0℃

直腸温は37.0~37.5℃と言われています

外気の温度が低下すると皮膚表面の血管は収縮し温度が低下します

しかし脳や体感部分の核心温度の温度は変わりません


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これは私たちの体の司令塔である脳と生命活動に欠かせない内臓を守るために

温度を一定に保とうとする反応です

体温調節中枢は視床下部の中の視床下野と視索前野にあり

体内の温度の変化に対して周辺の血管の温度をモニターして、温ニューロン、冷ニューロンが

一秒間に約10回の速さで信号を送っています


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この情報と外気温の変化に反応する皮膚の温度受容器の情報が統合されて

体温調節として産熱や放熱が行われるのです


Written by Keiichi Nakagome


夏の冷えと漢方

今回は漢方の観点で冷えについてお話したいと思います

漢方での冷えの分類は大きく分けて4つあります

①消化器が弱くて冷える人

特徴:冷たい食べ物、脂っこい食べ物が好きで、疲れやすく、顔の血色がよくない


②お手洗いが近い人

特徴:腎臓、膀胱などの泌尿器が弱いため、水分代謝がうまくいかず、むくみやすい


③月経不順、月経痛が強い人

 特徴:手先、足先がジンジン冷える、アザができやすい


④冷えとのぼせが混在する人

特徴:体全体のエネルギーが足りない状態で、上半身はのぼせて、下半身は冷える というものです


ここに、漢方で非常に重要な体のとらえ方である『気、血、水』にあてはめていくと

それぞれの冷えの原因が分かりやすくなります

 『気』とは、目には見えない生命エネルギーのことで

「自律神経(体の機能を調整する神経)」のはたらきに近いと考えられていて体を温める作用があります

 『血』は、全身をめぐってさまざまな組織に栄養を与えるもののことで、主に血液を指します。

『水』は、血液以外の体液全般に相当し、水分代謝や免疫システムなどに係わっているものを指します

これらの巡りが悪くなったり、不足したりすると体の調子が悪くなります

 
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それをふまえると①、④は『気』の不足、または滞りによって

体を温める力が弱くなっている状態といえます

 ③は、瘀血(おけつ)といって『血』の流れが悪くなっている状態で

婦人科系の器官が弱くなっていることを表しています

 ②は、水滞(すいたい)といって『水』が体の中に多すぎたり、停滞したりすることで

むくんだり下痢になるといった症状が出たりします

このような『冷え』と『痛み』は非常に密接な関係があり

冷えがあると痛みを感じやすくなります




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そのため、頭痛、肩こり、腰痛、神経痛など様々な症状が出やすくなります

夏は水分を摂りすぎてしまったり、または不足していたり

室内と室外で温度差が激しいなど、気血水の関係が崩れがちですので

常にこれらのバランスを心がけることが重要です!


Written by Keiichi Nakagome





夏の冷えには

猛暑が続く今年の夏ですが、外の気温が高ければ高いほど

室内はエアコンでキンキンに冷えていますよね

熱中症予防にはもちろんエアコンで適切な室温を保つことが必要ですが

過剰になると決して良いことはありません

人は本来、汗をかくことで熱を放出して体温を下げます

しかし、暑い部屋から急にエアコンの効きすぎた部屋に入ると

汗をかかずしてみるみるうちに体温が奪われていきます
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私たちの体の温度調節をしているのは自律神経ですが

正常ではない状態で体温が下がるようなことが繰り返されれば

当然、自律神経は混乱し働きが悪くなります

これに、冷たい食べ物や飲み物を一気に飲むようなことがあれば

内臓に多く分布している自律神経をさらに乱すことになります

自律神経が乱れると、頭痛、肩こり、不眠、下痢、便秘、うつ、めまいなどの

様々な不定愁訴があらわれます


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では、どうすればこのような体温の低下を防ぐことができるのでしょうか?

人の体は大きく分けて2種類の方法で熱をつくりだすことができます

ひとつは、褐色脂肪細胞が中性脂肪を燃やすことによって生みだされる熱

もうひとつは筋肉をふるわせることによって生み出される熱です

寒い時に体がふるえるのは、筋肉による熱産生を高めている状態です



褐色脂肪細胞の量は成人で約40gと量が決まっていますが

筋肉は増やすことができるので、筋力トレーニングが非常に有効です


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また食事も重要で、体を温めると言われる陽性食品をなるべく多く摂ることが有効です

ニンジン、ゴボウなどの根菜類、イモ類、かぼちゃ、ネギ、ニラ、にんにく、ショウガ

納豆、味噌、チーズなどが挙げられます

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ぜひこれらの予防法で冷え知らずの体をつくりましょう!



Written by Keiichi Nakagome



冷え性へのこだわり

冷え性にお悩みの方は美容にもお悩みではないでしょうか。皮膚をキレイにするにも痩せるにも結果の出づらい人は、だいたいの方が体温が低いのです。

エルクレストでは、フェイシャルや痩身で結果の出づらい人の共通点が冷えだったことから、冷えの研究とその改善に取り組んでまいりました。問題は、ワキの温度ではなく内臓温の低下にあるのです。

エルクレストが冷え性にこだわる理由

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エルクレストでは、カウンセリングにおいて経絡ストレス度チェックと内臓温測定を行っております。

これらのチェックで、冷えのレベルと原因を突き止め、効果的なお手入れメニューを組み立てることができます。

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