四つ木治療院セミナー -⑪- 自律神経の状態と冷えの関係
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。
どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。
今回は、自律神経の状態と冷えの関係は非常に密接です、というお話です。
感受性が鋭い人、例えば鍼をちょんちょんと打っても痛がる人などは、副交感神経の働きが高いか減弱しているか、どちらかの可能性がすごく強い。
そういう人は、例えば白い太った方の場合もあるし、アレルギー疾患をかかえている場合もあります。
本当に、悪い所があって痛みを訴えているというのは確かにあります。
でも、それ以上に感受性のコントロールをしてあげないとダメという事なのです。
その感受性のコントロールをするのには、Wブロック療法が良いですよ、というお話です。
どこかが悪いから使用するというよりは、痛みの感受性の鋭さを落としてあげるということが、ここ最近での最新の治療であるということ。
この辺りが、自律神経を介した時に分かりやすいのです。
色々な症例があるので一つ一つの話は出来ませんが、この治療をすると自律神経の状態が本当に良くなります。
重要なのは、暑がらせてはダメということ。
やさしく温めてあげるのです。
優しく、優しくです。
ウソのように良くなるなんて多々あります。
病院の先生が一体何をやったんだ、というような劇的な改善をした症例は山ほどあります。
ぎっくり腰の時などは、交感神経の状態が過剰な位高まります。
強い痛みがあるので興奮してしまうのです。
グラフの値もかなり高めになります。
これを強い刺激で対処すると、交感神経の過剰な興奮が収まってしまうので痛みが緩和するのです。
ですから、自律神経の治療は有効なのです。
ぎっくり腰でも、色々な種類があると思いますが、弱い軽微な原因でなった場合はすごく有効です。
というのも、ちょっとひねったとか、軽く持ち上げたとかの外力で身体がひん曲がっちゃって痛くて歩けないとか、良くあるパターンです。
今のぎっくり腰は大きな力でなるよりも、割と小さな外力でなるものの方が多い。
昔みたいに何十㎏持ち上げたとか、そういう事はあまりない訳です。
最初の外力は軽微なのですが、それに付随する交感神経の緊張が大きくなる事によって痛みを何倍にも増幅しています。
その、何倍にも増幅しているのを緩和させる事が出来るのは交感神経の刺激療法、いわゆるWブロック療法なのです。
温熱療法を急性期にやるのは本来は禁忌な訳ですよね。
それをやって効果が出るというのはこういう事情があるからなのです。
だから、急激に冷やす、というのも同じ意味合いだと思うのです。
急激にすごい力で冷やすというのは、交感神経の過緊張に対してすごい力で刺激を与えることで緩和するということです。
刺激療法だから一緒なのです。
温かいと冷たい、どっちに転ぶかという事です。
冷やした方が良いのか温めた方が良いのかの論理ではなくて、交感神経の緊張を下げる方法は何か。
そういう意味ではこの治療はやり易いのです。
ただ寝ているだけなのですから。
痛みというのは、交感神経が非常に関与する、という事をまずはご理解を頂いて、そして非常に有効な手段はWブロック療法ですよ、と重ねて申し上げておきます。
冷えについてはこちら
Written by Keiko Kimura
コメントする