四つ木治療院セミナー -⑦- 対策グッズの使い方(2)
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
H.18.1.15に行われました四ツ木治療院でのセミナーをお伝えしていきます。
このセミナーは整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。
どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。
今回は前回に引き続き対策グッズの使い方についてお話します。
今までのお話をおさらいしましょう。
冷えによって
①代謝が落ち、
②免疫力が下がり、
③自律神経が乱れます。
自律神経というのは、元来、交感神経優位で生きている人と副交感神経優位で生きている人がいます。
そういう人達が、何かのショックやお腹の温度が下がった事によってどういう風になってしまうか、ということです。
それによって痛みの感受性が増えてしまうというのがあります。
痛みの感受性が高い、という事を踏まえた上で治療をしないといけません。
あちこちが痛いからといって、いきなり色々やってしまうと悪化してしまうからです。
これを治療科の先生は『経験』ということばに置き換えています。
要するに、この患者さんはこの位の刺激量を加えて治療する、もしくはこれ位の強さでマッサージする、とか、経験によってさじ加減が出来る、そういうことです。
経験で分かってきたことを科学的に分析して分かってきた、ということです。
経験としてきたことが、きちんとデータとして出るんですよ、ということをお話ししています。
治療する上で、この患者さんにはどのようにしていくかがデータで分かるということです。
山口先生の所の患者さんで、極真カラテの有段者の人がいます。
筋骨隆々ですから、ガッチガチに色々な所が張るしケガもしてくる訳です。
この方に合わせて、施術する側もパワー系の先生を用意して色々と
やってきたそうです。
ある時、そのパワー系の先生がいなくて、全く逆のタイプ、パワー系ではないスタッフがついたそうです。
治療効果が出るか、満足してもらえるか、山口先生は心配だったのですが...
結果的には治療効果が上がったそうです。
その先生の施術の方が身体が楽になる、ということで、そのまま担当になったとのことです。
筋骨隆々とは言え、自律神経の状態は感受性が鋭くなっていたのです。
そのような人に強い刺激を与えた事で反対に痛みを誘発していた訳です。
そして、
④内臓の働きが悪くなります。
糖尿系の方は内臓温の低下が顕著に強く出ます。
ガン系、肝臓病も冷えにより誘発されます。
さらに、冷えによって
⑤うつになります。
これらを合わせて『老化』といいます。
これらを予防するためにもお腹を温めましょう、と言っているのです。
非常に大切なことです。
お腹を温めたあとは、足先を温めましょう。
靴下を履いてもらうのですが、山口先生のところで作っているもので、内側がシルク、表面がウールと遠赤外線の繊維で編んであるものがあります。
シルクと遠赤外線のミックスは非常に熱を発生します。
これにウールを足すことで保温性を高めたハイテク靴下です。
この下に五本指の靴下を重ねると更に効果的です。
お腹が温まっていないと、いくら足先を温めても意味がないので、まずはお腹。これを重点的にやって頂いてから足先を温めましょう。
あとは、湯たんぽ。
これは非常に有効です。
寝る時だけでなく、普段もバスタオルなどで巻いた湯たんぽを抱いてTVを観たり、くつろいだりして頂きたい。
ホットバッグみたいな感じで使うのです。
それこそ、就寝時は布団の中に入っていればOKです。
布団の中を温めるものでは電気毛布があります。
しかし同じ温めるでも、電気毛布を使っている人で冷えが良くなったという話は聞いたことがありません。
電気毛布は絶対に良くありません。
年配の方でどうしても、という方もいるとは思いますが、出来れば湯たんぽにしてもらった方が症状は緩和すると思います。
あとは、就寝時にネックウォーマーをすると、とても温まるのでおすすめします。
このような対策グッズを患者さんに使ってもらう事が、一番治療効果が上がるのです。
患者さんが温める目的で、やみくもにフリース素材の服などを買い込んで着られてしまうとあとが大変です。
是非しっかりお話をしてもらって、まずは身体を守って頂きたいのです。
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Written by Keiko Kimura
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