四つ木治療院セミナー -②- 施術のツボ
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
前回に引き続いて、整骨院や鍼灸の先生方に向けた内容になります。
どうしても専門的な言葉が出て来たりしますので、なるべく分かりやすくしてお伝えしていきます。
治療の際は、カプサイシンの入ったジェルを使用します。
足の指先に塗って赤外線をあてるだけでも血流量がアップします。
また、腰やヒザの痛みが緩和します。
山口先生の所では、腰が痛かろうが肩が痛かろうがまず足先を触るそうです。
足先の冷たい人は局所にどんなに良いことをしても効果が出にくいからです。
例えば、足先が冷たい肩こりの人にいきなり電気をかけて、ガンガンマッサージをしても施術の効果は出にくいのです。
それよりも、温めてから施術をすると非常に効果が出やすい。
冷えと痛みの関係です。
冷えがあると、感受性が高まって痛みやコリを強く感じ、敏感になるのです。
特にかかとの部分が触って極端に冷たいと訴える人は、足間の関節等に制限が必ずあります。
もしくはふくらはぎが異常に緊張しています。
これはセルライトがあったり、立ち仕事で脚を酷使しているといったような圧迫因子があります。
ふくらはぎを良く揉んでほぐしてあげたり、足首の運動をさせたりしないと、かかとの冷たいのは取れません。
逆に足先が冷たい人は足の甲が平べったい人です。
本来は同程度の温度のはずが、足の甲とつま先で温度に差が出ます。
最近ではそういう足の人が増えてきました。
そんな方がパンプスやブーツを履けば、スニーカーなどとは違って足首の可動域が制限されます。
すると当然、血流量が落ちます。
例えばつま先の温度が22℃位だとノーマルで3.0~5.0mlの血流量に対して0.56ml程度、1/5位しか血液が流れていないのです。
こういう人は治療する前に指先を良く動かし、良く温めてあげる。
また、次世代型冷え症の人は良くこするということを先に行なうのが重要です。
先日、最高気温が5℃の日に新患の人が山口先生の所に来たそうです。
室内で寒くて仕方がなくて大騒ぎだったそうです。
この方の服装が、ウールのタートルネックにフリースのジャンパーで前をきっちり閉めている状態。
この格好は静電気の帯電がすごいだろうと聞くと、しょっちゅうパチパチしているとのこと。
そんなに静電気がすごいと冷えは取れない、と山口先生はまず服装から注意したそうです。
でも、足先はそのような状態で30℃あったのです。
外気温5℃という環境で、足先の温度はノーマルの人でも25℃もない位なのに、です。
典型的な次世代型冷え症です。
寒い、冷たいと言っている箇所は全て皮膚が赤くなる位こすります。
赤くなると温かくなります。
その後で超短波で施術をします。
施術後、再度こすります。
この時、背中もこすって下さい。
自律神経の治療というのは思った以上に強い刺激が入りやすい。
鍼でいうと、5番鍼(鍼の太さで、一番太い鍼のこと。直径0.24㎜。一番細い鍼は01番鍼といい、直径0.14㎜。)でブスブス刺している感じです。
超短波の刺激は無感覚ですから、出力を上げ過ぎてしまうので注意が必要です。
また、初診からフルでパッドを付けてやるよりは、少しずつやることで患者さんも治療を受け入れ易いと思います。
治療の効果は、あらゆる分野で報告が上がっています。
糖尿病は特に効果が出やすいです。
肝臓病、その中でも肝炎などには
非常に有効です。
冷えについてはこちら
Written by Keiko Kimura
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