痛みと冷えの関係 -⑥- 冷えの対策
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
鍼灸院や整骨院などの先生方が対象の内容ですが、なるべくわかり易くお伝えしていきます。
それでは、実際に深部体温が低下した時に、どういう対策を取るかをお話しましょう。
まず、一つめ。
深部体温の低下=「冷え」ですが、これには超短波が効果的です。
超短波が深部体温を上げるのに一番近道です。
深部体温に対しては、遠赤外線が良いという方も多いですが、段違いに超短波の方が温まります。
二つめは、エクササイズです。
深層筋を動かす事が重要です。
深層筋とは、お腹の中の筋肉の事です。
一番簡単なのがヒザを上げて肘につける。
あと、身体をひねる、ねじる。そのようなストレッチを患者さんにさせる。
このような基本的なエクササイズをやらせると良いでしょう。
三つめ。
外側から温めるということで、腹巻きを使うと効果的です。
お腹の温度が下がっている人は、夜だけでも使うと良いです。
極端にお腹の温度が低い人は日中も付けさせて下さい。
不妊治療をしている方などには有効です。
不妊治療といえば、こんな方がいました。
38歳で、慶応産婦人科不妊外来に通っている患者さんが山口先生の所に来たそうです。
この方のお父さんは、慶応産婦人科で一番上の先生と友人だそうで、ずーっと診てもらっているそうです。
その先生に、冷え症を治さないと子供は絶対出来ない、と言われたので山口先生の所に来たとのこと。
その先生の所で冷え症は治せないの?と山口先生は聞いてみたそうです。
すると、その、一番上の先生直々にうちでは無理、出来ませんと言われたそうです。
慶応産婦人科の不妊外治療は、全国でもトップ、一番子供が出来る確率が高い所です。
なのに、一番上の先生がそのような事を言うんだなあ、と山口先生は思ったそうです。
四つめ。
食事。根菜としょうがと酢。この三点セットです。
お酢は身体を冷やすという説がありますが、これは間違いです。
お酢は身体を温めます。
摂り方ですが、お湯割にして下さい。だいたい70℃のお湯70ccです。そこに大さじ1~2杯の酢を入れます。湯呑半分位です。
お酢の種類は問いません。何でも良いです。普通にミツカン酢とかで良いと思います。
ハチミツや黒糖を入れると飲みやすくなります。
これを飲むと、1時間後の血流量が上がります。
あと、しょうが。紅茶よりは味噌汁に入れた方が効果的です。
しょうが紅茶は、経験上効果が弱い印象です。
根菜は人参とかごぼうなどを温野菜にして食べます。
このお酢・しょうが・根菜の三点セットを毎日摂れば、深部体温が必ず上がります。
実際、エクササイズ・腹巻き・食事、この三つを実践するだけでも違いますが、さらに超短波を入れると深部体温の上がり方が全然違うのです。
このような事を患者さんに指導しますが、実際やれるのはせいぜい腹巻き位です。
面倒で出来ないという方も多いのです。
特に男性などはその傾向にあります。
ですから、治療の部分でコントロールする事になります。
週1~2回で効果は上がりますが、週3回だと理想的です。
接骨院に来る患者さんをランダムに計っているが、だいたい7割位の人が深部体温が下がっています。
そうすると、こういう所に来る方は、ほとんどがこの冷えがベースになっていて不定愁訴を訴えたり痛みを生じたりしているのかな、と山口先生は考えているそうです。
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Written by Keiko Kimura
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