痛みと冷えの関係 -④- 冷えがもたらす身体の変化
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
今回も、H17.8.28に四つ木治療院で行われました勉強会の内容です。
鍼灸院や整骨院などの先生方が対象の内容ですが、なるべくわかり易くお伝えしていきます。
それでは、冷えが生じると身体にどのような影響があるのでしょうか?
①基礎代謝の低下
1℃で12%下がります。実はこれ、山口先生が実際に集めたデータから、電卓をたたいて出した数値なのだそうです。
公言してからしばらくすると、こぞって雑誌や本でこの数値を書き出したとか。
33.5℃がノーマルとして、32℃位の場合、代謝が10%位は落ちている計算になります。
これは、イコール太りやすい、ということです。
②免疫力が低下する
だいたい30~37%下がります。
なぜなら、小腸には身体の中の免疫細胞が70%あり、温度が高くないと免疫細胞であるミトコンドリアが働きません。
だから1℃で30%ほど下がってしまうのです。
③自律神経が乱れる
患者さん側からすると、自律神経が乱れているということは精神的に何か問題があるのか、精神的なトラブルなのか、と思う方がいます。
そうではなく、痛みやコリに対する感受性が非常に鋭くなります。
特に、副交感神経の働きが過剰に強くなったり著しく低下したりした時に顕著にでてしまうのです。
例えば、1の刺激に対して、20~30にも増幅して感じてしまう。
鍼を打つと異常に痛がる、マッサージをすると過敏に反応する...
こういう人達は、もともと交感神経と副交感神経の働きのばらつきが強い人達です。
こういう人達の深部体温が低下すると、非常に敏感になり、1の痛みが何倍にも感じるようになってしまうのが人の身体です。
これは一つの防御反応だと思います。
本当はそこまで悪くないのに、肩や腰が痛いからといって、長期間そこばかり治療をし続けたりすると、感受性がどんどん鋭くなって痛みの緩和が見られなくなってしまうのです。
④内臓の働きが悪くなる
便秘など。肝臓、腎臓、胃腸は
冷えることで特に働きが悪くなります。
内科の先生でも、肝臓病は冷えの病と言う方がいます。
肝臓のある位置を手で温めるように指導する先生もいます。
⑤うつになる
前向きになれなくなります。
繰り返しますが、「冷え」というのは自覚がなくて深部体温が下がっているということです。
これにより上に述べた5つの事がおきるのです。
深部体温が低下する、ということに着目している人はほとんどいません。
患者さんに対してこの部分を治療するだけでもだいぶ変化の出る方は多いと思います。
冷えについてはこちら
Written by Keiko Kimura
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