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冷えの定義と改善方法

冷えの定義と改善方法

今回は10月4日にヤクルトホールで行われた全国冷え症研究所所長の山口勝利先生のセミナーでのお話をご紹介したいと思います

 


・冷え症と冷えの違い

 

冷え症は体のどこかを冷たいと感じる状態であり、冷えは自覚がない内臓が冷えている状態を言います(いわゆる隠れ冷え)

 


・冷えとは何か


非常に強いストレスであり、自分の大嫌いな人が寄り添っているのと同じくらいのストレスがかかっていると言われています


 

・冷えと美容の関係

 

冷えると代謝が低下して脂肪が溜まりやすくなり、水を飲むと太ってしまう、リバウンドしやすくなるといった状態になります

 

体温が1℃下がると代謝が11~12%低下し、アイスクリームや冷えたビールを飲むと一時的に4低下します

通常はホメオスタシスによって元に戻りますが、そのような生活が続くと戻りにくくなります



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またむくみがある方は100%と言っていいほど冷えており、補正下着やきつい靴下などを履いているとむくみやすくなるため、家に帰ったらきつすぎない腹巻きなどでお腹を温めると解消されます

 

冷えているとくすみやクマができる、化粧のノリが悪くなる、アレルギー症状が出やすくなる、髪の毛のパサつく、肌が荒れるといった症状が出やすくなります

婦人科疾患としては、妊婦の方で冷えがある場合、早産になる確率が3倍、お産の時間が長くなる割合が2倍になり子宮筋腫や嚢腫といったものにもなりやすくなります

 

 

自覚のできない冷えが体に起こると5つのことが起こります

  太りやすくなる

  免疫力が下がる(免疫細胞は腸に最も多く集まる)

  内臓の働きが悪くなる(主に肝臓)

  自律神経の働きが乱れる(痛みやコリ、痺れを感じやすくなる)

  うつ傾向になる

 

冷え症研究所では、1997年から深部体温や代謝や漢方的な見方で自律神経を計測しており

交感神経が優位な人は刺激に強いが、血行が悪くなりやすいことからコリが出やすく、副交感神経が優位な人は、刺激に弱く日焼けなどで皮膚が赤くなりやすいといった特徴があります

 

冷え症研究所では実験として、低体温症と訴える方の腋窩温を測ると、100人の平均は36.3℃でした

低体温症の定義は36℃以下ですので実際はそれ以上の体温でしたが、この方たちの特徴として朝と夜は体温がとても低く、昼にだけ上がってしまっていることが分かったそうですこの体温の変動の大きさが感情のコントロールを失ったり、様々な症状を引き起こす原因なっています




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・冷え簡易検査法

 

  腹部を触ったときに冷たく感じる場合は冷えがあります

  手を臍の上下に当てて下の方が冷たい場合は内臓温が低下しています

  医学的に証明されたOリングテストを行う方法で、効き腕でOリングをつくり、反対の手で臍より下に手を当てて力が入るかを診て力が抜けてしまう場合は冷えがあります



・ガンと冷えについて

 

抗がん剤の副作用を減らすためには体を温め、冷えを取ること、放射線治療の効果を高めるために血行を促進して、酸素供給を増やしてより多くの活性酸素を発生させるといった方法が最先端の医療でも行われています


 

・冷え症、冷えを改善するために

 

  食事療法

ショウガは日本人の食生活と密接な関係があり、表面積を増やすために擦って味噌汁に入れると良く、ショウガが苦手な方はしょうが紅茶から慣らしていくことで食生活に取り入れることができます

アメリカでは関節炎などのためのサプリメントとしてショウガを使ったものが売られています

また根菜類を摂ることも有効です

アルコールやコーヒー、生野菜は摂りすぎると体を冷やします

 

  運動療法

深層の腹筋を鍛えることが有効で、普段なかなか行わない体幹をねじるといった動きが内臓付近にある筋肉を鍛えることに繋がり、その熱で体を温めます

 

 

  対策グッズ

 

冷え症対策グッズの三種の神器としてストール、腹巻き、五本指の靴下があり、全身を温めるのではなく、必要な部分を温めることで効果的に体を温める事ができます

 

  治療器

 

超短波が有効で冷えだけでなく、痛みが強くて関節可動域が減少している方の改善も可能です

冷えがある場合には超短波を臍よりも上に当てると良く、冷え症研究所では自社開発の足浴器と超短波を組み合わせることで持続性が高まることを確認しており、足を温めることで脳の血流が増えると共に血圧調整作用もあるそうです



冷えについてはこちら

written by nakagome keiichi





 


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