身体を温めるとなぜ良いか -⑦- 冷えチェック
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
今回も2011年10月4日にヤクルトホールにて行われました、
最新の山口勝利先生の講演をお伝えしていきます。
今回は簡単な冷えのチェックのお話からです。
では、自分の身体が冷えているのか、調べてみましょう。
おへそをはさんで上下に手を置きます。
冷たいと感じたらそれは100%冷えています。
男性の方に多く見られます。
おへその上と下を比較して、おへその下のほうが熱く感じる
場合も冷えています。
これは女性の方に多く見られます。
この方法に山口先生はオーリングテストを行うそうです。
このテストは、利き手で人差し指と親指で輪を作り、
反対の手を患部に当てて行う方法です。
さまざまな論文でこのテストの医学的有効性が証明されています。
では、やってみましょう。
何もしていない状態で利き手でオーリングを作ります。
反対の手をおへそとみぞおちの間に当てます。
時計などははずしてください。
そしてオーリングを他の人に引っ張ってもらって崩れたら、
それは冷えている証拠です。自分ひとりでも出来ます。
利き手でオーリングを作り、反対の手で同じところに
手を当てます。その時、どのくらい利き手に力が入るか見て
ください。わからないときは中指と親指、もしくは薬指と
親指でオーリングを作ってみるとわかります。
力が入りにくければ、冷えているということがわかります。
次の5つの症状が身体の中ですでに起きているということに
なります。つまり、「痛みが続く」「太りやすくなった」
「胃腸の調子が悪い」「うつ気味」「自律神経が乱れて
眠れない」・・・など、このようなことが起きている
可能性が非常に高いので注意しなければなりません。
山口先生はこのようなやり方で患者さんの変化を確認しています。
もう一度しつこいですが繰り返していいます。
身近な症状、例えば痛みやしびれ、コリと冷えは密接な関係が
あるということを知っておいて欲しいのです。
痛みや痺れ、コリがなかなか取れない人は冷えているのです。
婦人科で悩まれている方もたくさんいます。
これも聖路加病院の方で取られたデータですが、
冷えた妊婦の早産リスクは3倍です。お産の時間が通常の2倍
かかります。つまり冷え症の妊婦さんは難産になる、
という報告があります。不妊症にもなりやすいのです。
あとは、筋腫・のう腫。30歳以上の女性で、筋腫を持つ方は
多いといわれています。山口先生のところの患者さんでも、
大きい人は握りこぶし以上の大きさの筋腫を持っている、
という方がいるそうです。20~30個の小さい筋腫がある
という人もいたそうです。このような場合、冷えが非常に
強いので何とかして改善しなければなりません。
また、山口先生は介護施設も運営しています。
そこに車椅子の方がいます。車椅子って、ほんとうに
お気の毒なくらい寒いのです。
山口先生も冬にテストで、ズボンで車椅子に乗ってみたそうです。
すると、ズボンの中に冷気が入ってきてしまうので、
ひざ掛けをしていてもぜんぜん温かくなく、とにかく寒かった
そうです。そうなると、肩は張ってくるし、便秘にもなり
やすい。そして、関節も動かなくなります。ですから、
そのような寒い中、散歩したらリハビリをしても動きません。
そういう方は十分に温めてあげないといけません。
お腹も温めてあげないと内臓の働きも良くならないのです。
それから、自宅で介護をされている方、介護をしている側も
ストレスがすごく強くなります。
冷えに関して敏感になったり、ひどくなったりします。
温めることが大切になってきます。
そして介護施設で働く人たちはストレスも強いし、激務です。
ですので、介護施設の職員は全員腹巻きをしているそうです。
冷えると人間は機嫌が悪くなります。そうならないように、
少しでも良い精神状態でいられるように対策しているのだそうです。
冷えについてはこちら
Written by Keiko Kimura