身体を温めるとなぜ良いか -②ー 「冷え」と身体の中の温度
代々木公園店美顔店元店長の木村です。
今回も2011年10月4日にヤクルトホールにて行われました、
最新の山口勝利先生の講演をお伝えしていきます。「冷え」の話しをするのにまず一番大切なのが
「冷え症」と「冷え」の違いです。
どこが違うのでしょう? この2つは全然違うものなのです。
「冷え症」は身体のどこかが冷たく感じています。
例えば手足の先が冷たいとか、お風呂上りに、からだのどこかが
寒くなるからすぐ靴下を履いたり衣服を重ねたり・・・
これは「冷え症」です。
「冷え」というのは自覚ができません。
冷えていることに気づかない、分からないのです。
身体の中が冷えること、深部体温=身体の中の温度が下がることを
「冷え」と言うのです。メタボリックなおじさん達が代表格です。
よく扇いでいる姿を目にしますが、そんな人達ほど中が
冷えているのです。だから糖尿病になったり、血液の様々な数値に
影響が出てきやすいのです。身体の内にある血液が表面に出てきて
しまうので表面が熱くなります。熱さを感じているから冷えている
なんて自覚はありません。でも実際は冷えている、という方が
非常に多いのです。
おじさん達ばかりではありません。もちろん女性でも中が冷えていて
表面が熱い人もいれば、逆に表面も冷たいという人もいます。
「冷え」というのは中が冷えること。
表面が熱い人もいれば冷たい人もいるということなのです。
これをよく「隠れ冷え」といいますが、
老若男女問わず冷えの自覚のない方が増えているのです。
冷え症と冷えが混同されているのでそこをしっかり解説していきたいと思います。
「冷え」と美容は密接な関係があります。どういうことでしょう?
「冷え」とダイエットは密接なのです。
ダイエットしてもリバウンドする、もしくは水を飲んでも太る、
というような方。これは中の温度が下がっているのです。
中の温度が下がると身体の代謝が落ちます。すると、ダイエット中は
良くても、油断をするとすぐに元に戻ってしまったりするのはそのせいなのです。
山口先生の研究では、深部温度が1℃下がると代謝は11%~12%
落ちるということがわかっています。反対に11~12%代謝を上げる
となるとかなりの量の運動を必要とします。
でも、下げるのはとても簡単です。冷えたビールや清涼飲料水を
一気飲みしたり、アイスを食べたりすれば4℃くらい
すぐに下がります。ただ、通常人間は体温があるので
すぐに元に戻ります。でも、そのような生活習慣を続けていると
どうなってしまうか、というお話なのです。
新橋のおじさん達が居酒屋で2時間も3時間もビールを飲んで
チューハイのグラスを空けているとどうなるか。
中の体温が下がり続けて、これが生活習慣になると中の体温が
上がらなくなります。そうなると色々な弊害が出てくるのです。
ダイエットで失敗している方はここの部分、すごく重要です。
なかなか効果の出ない方は中の温度を上げる、
ということがとても大切になってくるということを理解して頂きたいのです。
Written by Keiko Kimura
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