冷え症対策セミナー ⑩ -冷えと足の形の関係-
「冷え」に、実は足の形も関係してきます。
立っている状態で足先が少し反り返っている人は冷えやすいのです。
女性の70%が冷え症と言われていますが、これは先のとがった靴で足を
圧迫しているため、反り型の足になってしまっているのも原因の
ひとつと言えます。
足背の甲の高さが薄い、反対に高すぎる場合もあります。
そうすると同じ足の狭い範囲にある足の指の部分と甲の部分で
通常は2℃程度の差なのに3℃も4℃も温度の差が出てくるのです。
こういう状態が長く続くと、お腹の温度を下げる1つの要因に
なってくるのです。
そう考えると足の型はすごく重要になってくるので、立った姿勢で
どういう足の状態か、山口先生は必ず確認するそうです。
・ ・・いろいろなお話をしてきましたが、ここまでは
「冷え」の話でした。
次は「冷え症」のお話になります。
足先の温度は通常値で26℃±1℃程度、と言うデータがあります。
冬の時期に18℃~19℃まで下がってしまう人もいます。
これは脇下の半分くらいの温度になります。
これでは寒くて仕方が無いわけです。
ところが、冷えを一番強く訴える人たちは、足先の温度が28℃位、
30℃と言う人もいるのです。
足の温度が高いのですから暖かいはずなのですが、冷え症と言うのは
足の暖かさが増すほど冷たさが増すのです。
「冷え」は冷たくなること、とにかく冷たいんだ、とばかり
考えていて、足が冷えているからと過剰に暖めたり漢方薬を
飲みすぎたりとか、様々なサプリメントを摂って余計に血管を拡張して
しまうことで熱が放出され、冷えが強まってしまうのです。
ですので必ず足の温度を確認しなければならないのです。
このようなタイプは冷え症全体の30%にあたります。
1年中冷えを訴えるタイプなどもありますが、冷えは治らないと
言っている人はこのタイプが多いのだとか。
今まで、こんな単純なことが分からなかった、と山口先生は
お話されています。
こんなことがあったそうです。先日、TVでゲストに呼ばれました。
後ろには100人ほどの観客、山口先生の右隣には日大の漢方の先生、
左隣にはセルライトの専門医がいたそうです。
司会者が誤って山口先生に問うべき質問を日大の漢方の先生に
してしまったそうです。
「足先の温度って何度でしょうか?」
日大のその先生は冷えの専門の方ということだったのですが、
その先生は正直に「分かりません」と答えたそうです。
すると観客がどよめいてしまい、収録カットになってしまったとか
足の温度が分からない人が冷えの治療が出来る訳が無いのです。
足の温度が高い人、低い人がいるということを是非理解して
ほしいのです。
Written by Keiko Kimura
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