冷え症対策セミナー ⑪ -冷え症のタイプ-
前回は足の温度が高い人低い人がいるとお伝えしました。
では、足の温度が高い人は何故冷えるのでしょうか?
それは自分の体温が奪われてしまって冷えるのです。
風邪を引いた時と同じです。
このタイプは通常の2倍~3倍も血管が開いてしまうのです。
血管が開いている状態で外気やクーラー・扇風機の風などに当たると
開いていた血管は一気に閉じます。
そして室温に戻るとまた血管がばっと開くのです。
このとき触ると氷のように冷たいのです。
冷たさと寒さが同居しているタイプですので症状は強く出ます。
不定愁訴もたくさん出てくるのです。
では、冷え症とはどんなタイプがあるのでしょうか?
① 全身の冷え
手先足先はもとよりうなじ腰背中の冷えを訴えるこのタイプは
1年中冷えている血管が拡張したタイプです。「次世代型冷え症」
と呼んでいます。
② 手足足先を主とした冷え
これは抹消血管収縮型です。秋口~春先が辛いシーズンになります。
クーラーが嫌いな方が多いタイプです。
③ 腰から下の冷え
内臓温度低下型です。このタイプは一年中下半身が氷のように
冷たいと訴えます。
④ 部分的な冷え
お尻だけ、太ももだけ、といった部分的な冷えを訴えるこのタイプは
セルライト型です。ほとんどの女性にあるといわれています。
セルライトとは血管から脂肪が老廃物やコラーゲンで固められた
モノを指します。
血行不良を起こした場所は新陳代謝が悪化、老廃物が溜まり始めます。
すると血管の側にあった脂肪が遊離して血液中の老廃物を付着
させながら正常な脂肪細胞をも巻き込んで2~3倍の大きさに肥大、
ますます代謝を悪く、冷えさせるのです。
このタイプはマッサージ等をしないと解消しません。
⑤ 自覚の無い冷え(隠れている冷え症)
本人に冷えている、という自覚が無いタイプです。
やる気が出ない、肩こりがひどい、ということで山口先生の元を訪れた
男性がいたそうです。風邪を引いて、大量に薬を飲んでからどうも
やる気が出なくなった、と言っていたそうです。計ってみると、
お腹の中は34.4℃、体表面は32℃位。これでは疲労感は抜けないし、
不定愁訴も出てくるだろう、ということで内臓温を36℃位まで上げる
治療を施したところ、症状がおさまったそうです。
Written by Keiko Kimura