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冷え症・冷房病は万病の元 ⑦―自宅対策―

冷え症・冷房病は万病の元 ⑦―自宅対策―

 エルクレスト代々木公園店美顔本館の元店長 木村です。


今回も、山口勝利先生の平成15年10月29日に中野サンプラザでの


「冷え症・冷房病は万病の元」というテーマの講演内容を中心にお伝えします。


前回は「冷えのサイン」についてお伝えしました。



今まで、冷えの原因、症状、サインなどをお伝えしてきましたが、


身体を温めるにはどうしたらよいのでしょうか。


今回は冷えに効く「自宅対策」をお伝えしていきます。


すべて手軽で効果のある方法ですので、要チェックです。


 

       腹筋を鍛える


あお向けに寝て、頭だけを上げて自分のおへそをのぞくことができますか?


ひざを曲げて構いません。山口先生曰く、80歳、90歳の方でもできる事


なんだそうです。


1日 20~30回 腹筋をすることをオススメしています。


腹筋.gif


 

       氷枕を使う


意外ですが、上手に使うと効果的です。


冷たすぎはNGですが、頭寒足熱というように頭を程よく冷やすのに用います。


お風呂上りなどに頭を少し冷やしてあげると手足の温もりが長続きします。


頭を冷やしたほうが身体は温まるのです。


 

       粗塩で足の指マッサージ


山口先生の所にいらした患者さんで、6年間漢方を飲み、ありとあらゆる


病院を廻り、雑誌にも出てくるような有名な先生方にさんざんみてもらって


きたのに、こんなに温まったことはない、と言わしめた方法です。


両足指で2分ほどのマッサージだったそうです。


お風呂で、粗塩を使って足の指先を1分ほど揉んでみてください。


お塩でかぶれる方はクルミを砕いたものが入っているスクラブ洗顔料が


あるのでそれで洗ってみてください。指先に刺激を与えると冷えに効果的です。


 

       ヘチマやシルクのタオル等で乾布マッサージ


冷えた所をこすることで血流が良くなります。ただ、こするだけです。


 

ヘチマたわし.jpg


       食事


身体を冷やす食べ物に気をつける。身体を温める食べ物を積極的に摂ること

根菜類(にんじん・ごぼう・れんこん・イモ類など)・海の底にある物


(えび・かに・貝類など)・香味野菜(玉ねぎ・にんにく・ねぎ・


ショウガなど)


特にショウガを積極的に摂ることをオススメしています。


 

生姜.jpg

       足湯


一見温まりそうですが、お湯から出るとやる前より体温が下がってしまいます。


足湯をした後は、お水をかけて拡張した血管を引き締めてください。


濡れタオルで短時間巻いても良いでしょう。


 

       重ね着


重ね方にポイントがあります。下腹部を中心に温めないと冷えは解消されません。


腹巻がオススメです。これも素材がポイントです。化繊はNGです。


冷えのある方には、腹巻の素材として、綿素材は汗を吸い上げるので


濡れタオルをおなかに巻きつけていることなり、逆効果です。


毛糸もしくは絹がベストです。


 

余談ですが、素材に関して山口先生はTVの取材である実験を行ったそうです。


化繊の布団を敷き、化繊の毛布を置き、同じ人に a)フリース素材の長袖と


フリース素材のパンツ b)綿の半袖、綿のパンツを着てもらい、


それぞれ15分間その布団に入ってもらって血流量と体温を測る、


ということを試みたそうです。


なんと素材の違いだけで、a)よりb)の方が体温が2℃高かったのだ


そうです。何度やり直しても結果は同じでした。身につける素材だけで


体温に差が出るのです。


 

腹巻に関しては、綿よりも毛糸・絹ですが、肌に直接触れる下着などは


やはり天然素材に勝るものはない、と山口先生はお話しされています

最近では、性能が良い様々な化学繊維が登場しています。汗を吸湿して


熱を放出するような化学繊維もありますが、やはり少なからず汗は


残るのだそうです。


 

以上に挙げた事を上手に日常生活に取り入れていけば冷えは和らぎます

身体を温めることを主眼に健康増進を図って頂きたい、と山口先生は


講演の締めくくりにお話されていました。


 

「冷え・冷房病は万病の元」講演内容は以上になります。


次回は少し専門的な講演内容をお伝えしていきます。



冷えについてはこちら

Written by Keiko Kimura

 

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